仕 1. 件 様 書 名 放射能濃度分布解析システム 2. 目的及び概要 本仕様書は,量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学研究部門 高崎量子応用研究所において放射 線濃度分布解析を実施するために必要となるシステムの仕様について定めたものである。 3. 数 量 一式 内訳の例示品を以下に示す。 計算サーバ HPC テクノロジーズ社製 HPC-ProServer DPeT630/2697v4D128GRD8 一台 設定作業 一式 納品するシステム一式器の内訳は、上記の例示品、もしくは同等品以上であること。 4. 納 入 場 所 〒370-1292 群馬県高崎市綿貫町 1233 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子ビーム科学研究部門 高崎量子応用研究所 5. 納 入 期 限 平成28年11月11日(金) 6. 調達の目的 放射線濃度分布のシミュレーション及び解析を行うためのシステムの構築 7. 技術的要求要件 7.1 機器の仕様 7.1.1 CPU は Intel Xeon E5-2697v4 相当以上を 2 基搭載すること。 7.1.2 主記憶はエラー訂正機能付きメモリを使用し、8 本以上のメモリモジュールで、DDR4/2400MT/s 規格 以上で動作し、合計 128GB 以上搭載していること。メモリスロットは 24 本以上搭載されていること。最大で 768GB までのメモリが搭載可能な仕様であること。 7.1.3 システムディスクは 10,000 回転以上の速度を持つ 12Gbps SAS 以上の規格であること。その容量は 300GB 以上とし、2.5 インチ規格のものを 2 本搭載すること。耐障害性を高めるため、RAID1 設定とすること。 ホットスワップ対応であること。 7.1.4 前項のシステムディスクとは別に、ハードディスクを搭載していること。その容量は 4TB とし、2 本搭載し ていること。RAID1 設定とすること。ホットスワップ対応であること。 7.1.5 7.1.3 及び 7.1.4 含め、最大で 8 本のハードディスクが搭載可能なシャーシであること。 7.1.6 付属品の DVD メディアにて、OS のリカバリが可能であること。DVD-RW ドライブを内蔵すること。 7.1.7 自動認識全二重 1000Base-T ポートをオンボードで 2 個以上持つこと。 7.1.8 前面に USB ポート 2 個、背面に USB ポート 6 個、VGA ポートをオンボードで持つこと。 7.1.9 Web ブラウザを介して、ディスク及びサーバの各ハードウェアをモジュールごとに管理することのできる マネージメントツールを搭載していること。Web ブラウザにて表示する管理画面はブラウザの設定言語にあわせ て英語、日本語の表示が自動で切り替えができること。Web ブラウザ上から、BIOS 設定の確認や変更が行える こと。 7.1.10 サーバにハードウェア障害が発生した場合に、管理者と供給者のサポートセンターへ電子メールで障 害を告知する機能を備えること。 7.1.11 タワー型筺体であること。レールキットなどの追加オプションを購入することで 5U サイズの EIA ラックへ 搭載可能であること。 7.1.12 セキュリティ対策を考慮して、筐体前面には施錠可能なベゼルを取り付けること。施錠時は、電源の on/off、ハードディスクドライブへの物理的なアクセスが行えないこと。 7.1.13 障害からの復旧を容易にするため、サーバの前面に LCD パネルが装備され、ホスト名を表示する機 能があること。障害時には LCD パネルで視覚的に障害内容及び障害箇所が判断できる機構を備えていること。 LCD パネル上において、温度・消費電力・エラー履歴を切り替えて表示することが可能なこと。前面パネルとは 別に、筐体背面にランプを有し、点灯状況により障害発生の確認が行えること。 7.1.14 サーバの連続運転を可能とするため、サーバ本体に組み込まれたフラッシュチップの中に、システム 管理コンポーネント(システム BIOS、ファームウェア、ドライバ、診断ツール、各種のサーバ管理ツール等)を保 存可能であること。OS の再インストールなどでツールが消えることがなく、OS が起動していなくてもそれらのツー ルのアップデートが自動的に行える機能を備えること。前述したシステム管理コンポーネントのそれぞれのアップ デートに伴い、毎回システムの再起動を行うことなく、まとめて1回の再起動でアップデートが行える機構を備え ること。 7.15 IPMI2.0 に対応し、ネットワーク接続用に項番 7.1.7 とは異なる独立したネットワークポートを持ち、 1000BASE-T で接続可能なこと。IP を付与することで別 PC から本サーバの稼働状況を問わず、ブラウザ経由 でリモートアクセスが可能であり、起動・停止の操作やハードウェアのステータス確認が行えること。 7.1.16 ピーク消費電力が 1100W 以下の電源ユニットで構成されていること。電源ユニットは 100V と 200V の 二種類の入力電圧に対応していること。電力効率を考え、80PLUS PLUTINUM 認証を取得していること。電 源ユニットは冗長構成であり、ホットスワップ対応であること。 7.1.17 PCI-Express Slot として拡張性を踏まえて 7 本以上あること。内訳として x16 スロットが 4 本以上備わ っていること。 7.1.18 USB 接続の日本語キーボード、USB 接続の光学式ホイールマウスを付属すること。 7.1.19 無停電電源装置(UPS)も提案に含めること。 7.1.20 前項 UPS の容量は 1500VA 以上とし、電圧 100V で動作するタワー型であること。UPS の前面に LCD パネルが装備され、LCD パネルで視覚的に UPS の動作状況や障害状況を判断できる機構を備えている こと。 7.1.21 不意の停電時に、UPS からの信号を受け、一定時間の商用電源からの供給が停止した場合にサーバ の OS が連動してシャットダウンするように設定を行うこと。 7.2 ソフトウェア・ライセンス 7.2.1 開発環境として、インテル Parallel Studio XE 2016 相当のコンパイラをインストールすること。 7.2.2 ライセンスも本調達に含めることとし、特定ユーザーライセンスであること。Fortran コンパイラ、C/C++ コンパイラ、数値演算ライブラリ(MKL)が含まれていること。 7.2.3 ジョブ管理ソフトは、Univa Grid Engine(以下 UGE)を搭載すること。そのライセンス利用期間は、今 回導入される機器のサポート期間と同一年数であること。 7.2.4 ジョブ管理ソフトは OpenMPI で構築された並列実行可能なプログラムとのジョブ実行において連携が 可能であること。それら全てについてジョブを投入する際のサンプルスクリプトを作成し、提供すること。 7.2.5 ジョブ管理ソフトはジョブのプロセス・スレッドごとに使用する CPU コアを排他的に固定する機能を持つ こと。その際に利用者に使用する CPU コアを意識させることなく、ジョブ管理システムが自動的に割り当てを行う こと。 7.2.6 ジョブ管理ソフトは、アレイジョブに対応し、複数のタスクを 1 つのジョブとしても管理可能なこと。 7.2.7 ジョブ管理ソフトのライセンスの課金単位はコアあたりとし、本調達では 36 ライセンス以上を提案するこ と。 7.3 据付・設定及び調整等 7.3.1 OS として、CentOS 6.8 以降のバージョンが、適切にインストールされていること。 7.3.2 Linux カーネルは、2.6 以降のものを搭載し、2GB 以上の単一ファイルを取り扱う機能を有すること。 運用開始後にパッケージ追加する負担を減らすため、OS 標準のパッケージは可能なかぎりインストールしてお くこと。 7.3.3 サーバ管理ツールをインストールし、コマンドを実行することで本システムの RAID/HDD やメモリなどを 含めたステータス、エラー状況を確認できること。FAN 回転数、消費電力、温度(インレット、エキゾースト)の確認 できること。 7.3.3 ネットワークの設定として、本研究所が指示するホスト名、IP アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ、 DNS などの各パラメータを反映させること。 7.3.4 項番 7.2 のインテル Parallel Studio XE 2016 とコンパイル・リンクが可能な OpenMPI ライブラリをイ ンストールすること。バージョンについては導入担当者と打ち合わせの上、決定すること。OpenMPI を利用した 並列プログラムが実行可能であること。 7.3.5 納品時に各機器を利用場所に設置し、機器のネットワーク、電源の配線を適切に行うこと。各ケーブル は本調達に含めること。 7.4 機器の保証等 7.4.1 サーバの保守体制は、平日翌営業日内でのオンサイト保守サポートを 3 年間実施すること。 7.4.2 UPS の保守体制は、センドバックによるサポート体制を 3 年間実施すること。 7.4.3 別途契約を交わすことで、UPS の保守サポートを 2 年延長、サーバの保守サポートを 4 年延長するこ とが可能な体制であること。 7.4.4 24 時間 365 日電話受け付け可能なサポート専用窓口を有すること。メール問い合わせ可能なサポー ト専用窓口を有すること。 7.4.5 ソフトウェアや本システムの運用・利用、不具合に関する問い合わせ窓口を有すること。納入時に OS 復旧用のリカバリディスクを作成し、併せて納品すること。 7.4.6 納入据付完了後、試運転を行い動作試験とすること。 7.4.7 装置が満たすべき性能の指標として、High Performance Linpack によるベンチマークを実施するこ と。問題サイズが 30,000 の時の実行結果が 750GFlops 以上で正常終了していることを確認し、試験報告書を 提出すること。 7.4.8 納品時に納品物の利用説明を、納品場所において直接行うこと。 8. 試験・検査 (1) 納入者の立ち会いによる当機構の行う外観性能等の納入検査を行う。 (2) 納品時に本仕様書に係るすべての要件が満たされていることを納品者の立会により確認する。 9. 提出図書 操作マニュアル日本語版紙媒体 納品時 1部 操作マニュアル日本語版電子媒体 納品時 1部 7.4.7 に記載の試験報告書 納品時 1部 10. グリーン購入法の推進 (1) 本契約において,グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に適用する環境 物品(事務用品,OA 機器等)が発生する場合は,これを採用するものとする。 (2) 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については,グリーン購入法の基本方針に定める「紙類」 の基準を満たしたものであること。 要求者 量子ビーム科学研究部門 高崎量子応用研究所 放射線生物応用研究部 山口 充孝
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