映像の力・若 者たちの見た京 都 春・秋連結学期 1. 今出川校地開講科目 目的・概 要 映像の力・若者たちの見た京都 the purpose and an outline 「ビデオを駆使してドキュメンタリー映像を制作しよう !」京都という街は歴 史と文化が深く重い都市であり、 そこには秘められた魔力と魅力、 あるいは 光と影が存在します。 2. 成果達成度 imadegawa the achievement degree [ A班 │ チームHELLO ] 「京都に何か怪しい動きをしているフリーペーパーが存在する…」 そんな doshisha 情報を聞きつけたチームHELLOはそのフリーペーパーを発行している株式 このプロジェクトでは、私たち学生が見た京都、 そして私たち若者の視点 を生かしたテーマを探り、映画・テレビ制作の現役または元プロから指導を 受けながら、 ドキュメンタリーを制作するため、1年間活動してきました。 映像制作には、素材を選んでテーマを決め、企画から構成、撮影、編集、 音楽、仕上げと長期に亘っての綿密な準備と労力、 そしてメンバーそれぞれの役割をしっかりと発揮するというチーム ワークが大切です。映像発信の発達が目まぐるしく、誰もが手軽に映像を発信できる今の時代。作品づくりのノウハウ を知り、映像制作の基礎的知識・技術を学び、 メンバーの目標の共有化・協調、 そして学外作業 (ロケ) で一般社会と kyotanabe 接触する中での即断的対応力を養うことも到達目的として掲げながら、活動しました。 会社SCRAPを1年間にわたって追いかけ、 ドキュメンタリーを制作しました。 社員数2名、 その他はすべて学生ボランティア。 フリーペーパーであるの にも関わらず、 イベントを開催。 しかもそのイベントは 「夜の学校からの脱出」 「リアルナゾトキゲーム」 「スパイ大作戦」 などネーミングからして人の心をつ かんで離さないものばかり。初めてSCRAPの社員の方々にお会いした5月 から、9月に開催される 「京都1000人の宝探し大会」に焦点を定めて取材を重ね、京都の新しい見方を追求しました。 謎だらけの取材相手を前に、 どう目標を定めたらいいのかわからず、悶々とした日々を送った4月、5月。取材を進めていく うちに見えてきた光の道筋を頼りに、私たちは映像で何を伝えたいのかを見つめなおした6月、7月。夏休みでメンバーの そしてイベントの無事開催を祈って、猛暑の中必死でイベントを映像に残した9月。 予定が合わずに焦りだけが募った8月。 役割分担に悩みながらも、映像を通して伝えたいことを軸に乗り切った編集作業。映像の形ができるまで、焦りと不安 annual schedule を抱えながらも、私たち7名全員でチームワークを発揮することができました。1年間を通して得たこと、達成したこと、 それ はずばり100点です。 2010年 4月 A・B班にグループ分け メンバー各自企画書提出 imadegawa 5月 6月 7月~10月 グループによるテーマの統一作業 歴史や伝統の深い京都に新たに文化として息づこうとしている、 「マン 各班テーマ決定 ガ」 を題材としたドキュメンタリーを制作しました。 同志社キャンパス内で模擬撮影 ストーリーを考える段階では、未知の世界に足を踏み込んだにも関わら 撮影・照明・録音等の実技演習 ず、 「今までにない映像を創りたい」 というこだわりから話が進まず、軸が定ま 各班テーマ発表・構成案提出 らないまま右往左往していました。 とりあえず動けば何かが見えてくるだろう、 班別ロケ撮影 そう考え、多くのインタビューや撮影をこなし、大量の撮影テープを積み上げ 11月 編集の実技演習、班別編集作業 12月 編集作業・ナレーション原稿作成 映像編集完成 2011年 1月 [ B班 │ チームパープルハート ] ました。 そしていざその中から良いカットだけを厳選して映像を組み立てると、 無作為に取材したからこそマンガの魅力を新たな形で浮かび上がらせるこ とができました。映像本編では 「あなたにとってマンガとは?」 という投げかけから、現在マンガ発信に携わる研究者、大 学教員、生徒、市役所、各々にとってのマンガ観が明快に表れています。 そして私たちは、気になる 「マンガのこれから」 音楽・効果音等の仕上げ作業 また 「マンガと京都のつながり」についても言及しました。マンガの過去と未来を追求するインタビュー、 そして現在の「マ 作品発表会&反省会 ンガ文化」創造にかけるたくさんの想いを収録した、今までにない作品が完成しました。映像制作の順序においてセオ リーを遵守しきれなかったことや、初めに何が撮りたいか一つの軸に絞りきれず、少し捉えどころがはっきりしない作品と なってしまった点では達成度は90点ですが、監督をはじめとするメンバーが役割分担をし、映像撮影・編集の過程で一 生懸命に取り組み、妥協することなく作品を完成させた点においては100点満点です。 62 P r o j e c t Wo r k s 2010 P r o j e c t Wo r k s 2010 63 映像の力・若 者たちの見た京 都 春・秋連結学期 1. 今出川校地開講科目 目的・概 要 映像の力・若者たちの見た京都 the purpose and an outline 「ビデオを駆使してドキュメンタリー映像を制作しよう !」京都という街は歴 史と文化が深く重い都市であり、 そこには秘められた魔力と魅力、 あるいは 光と影が存在します。 2. 成果達成度 imadegawa the achievement degree [ A班 │ チームHELLO ] 「京都に何か怪しい動きをしているフリーペーパーが存在する…」 そんな doshisha 情報を聞きつけたチームHELLOはそのフリーペーパーを発行している株式 このプロジェクトでは、私たち学生が見た京都、 そして私たち若者の視点 を生かしたテーマを探り、映画・テレビ制作の現役または元プロから指導を 受けながら、 ドキュメンタリーを制作するため、1年間活動してきました。 映像制作には、素材を選んでテーマを決め、企画から構成、撮影、編集、 音楽、仕上げと長期に亘っての綿密な準備と労力、 そしてメンバーそれぞれの役割をしっかりと発揮するというチーム ワークが大切です。映像発信の発達が目まぐるしく、誰もが手軽に映像を発信できる今の時代。作品づくりのノウハウ を知り、映像制作の基礎的知識・技術を学び、 メンバーの目標の共有化・協調、 そして学外作業 (ロケ) で一般社会と kyotanabe 接触する中での即断的対応力を養うことも到達目的として掲げながら、活動しました。 会社SCRAPを1年間にわたって追いかけ、 ドキュメンタリーを制作しました。 社員数2名、 その他はすべて学生ボランティア。 フリーペーパーであるの にも関わらず、 イベントを開催。 しかもそのイベントは 「夜の学校からの脱出」 「リアルナゾトキゲーム」 「スパイ大作戦」 などネーミングからして人の心をつ かんで離さないものばかり。初めてSCRAPの社員の方々にお会いした5月 から、9月に開催される 「京都1000人の宝探し大会」に焦点を定めて取材を重ね、京都の新しい見方を追求しました。 謎だらけの取材相手を前に、 どう目標を定めたらいいのかわからず、悶々とした日々を送った4月、5月。取材を進めていく うちに見えてきた光の道筋を頼りに、私たちは映像で何を伝えたいのかを見つめなおした6月、7月。夏休みでメンバーの そしてイベントの無事開催を祈って、猛暑の中必死でイベントを映像に残した9月。 予定が合わずに焦りだけが募った8月。 役割分担に悩みながらも、映像を通して伝えたいことを軸に乗り切った編集作業。映像の形ができるまで、焦りと不安 annual schedule を抱えながらも、私たち7名全員でチームワークを発揮することができました。1年間を通して得たこと、達成したこと、 それ はずばり100点です。 2010年 4月 A・B班にグループ分け メンバー各自企画書提出 imadegawa 5月 6月 7月~10月 グループによるテーマの統一作業 歴史や伝統の深い京都に新たに文化として息づこうとしている、 「マン 各班テーマ決定 ガ」 を題材としたドキュメンタリーを制作しました。 同志社キャンパス内で模擬撮影 ストーリーを考える段階では、未知の世界に足を踏み込んだにも関わら 撮影・照明・録音等の実技演習 ず、 「今までにない映像を創りたい」 というこだわりから話が進まず、軸が定ま 各班テーマ発表・構成案提出 らないまま右往左往していました。 とりあえず動けば何かが見えてくるだろう、 班別ロケ撮影 そう考え、多くのインタビューや撮影をこなし、大量の撮影テープを積み上げ 11月 編集の実技演習、班別編集作業 12月 編集作業・ナレーション原稿作成 映像編集完成 2011年 1月 [ B班 │ チームパープルハート ] ました。 そしていざその中から良いカットだけを厳選して映像を組み立てると、 無作為に取材したからこそマンガの魅力を新たな形で浮かび上がらせるこ とができました。映像本編では 「あなたにとってマンガとは?」 という投げかけから、現在マンガ発信に携わる研究者、大 学教員、生徒、市役所、各々にとってのマンガ観が明快に表れています。 そして私たちは、気になる 「マンガのこれから」 音楽・効果音等の仕上げ作業 また 「マンガと京都のつながり」についても言及しました。マンガの過去と未来を追求するインタビュー、 そして現在の「マ 作品発表会&反省会 ンガ文化」創造にかけるたくさんの想いを収録した、今までにない作品が完成しました。映像制作の順序においてセオ リーを遵守しきれなかったことや、初めに何が撮りたいか一つの軸に絞りきれず、少し捉えどころがはっきりしない作品と なってしまった点では達成度は90点ですが、監督をはじめとするメンバーが役割分担をし、映像撮影・編集の過程で一 生懸命に取り組み、妥協することなく作品を完成させた点においては100点満点です。 62 P r o j e c t Wo r k s 2010 P r o j e c t Wo r k s 2010 63 「花のキャンパスライフ」から情報発信に挑戦、 新聞、ラジオ、ネットで 映像の力・若者たちの見た京都 3. プロジェクトを通じて imadegawa through a project 春・秋連結学期 1. 今出川校地開講科目 目的・概要 the purpose and an outline [ 14名のメンバーより、1年を通して得たこと ] 当プロジェクト科目では、 「 情報発信」 を学びます。講義においては、 TVプロデューサー、新聞記者などの方々をゲス ¡チームワークを発揮し、人とつながる大切さ。 ト講師としてお招きし、情報とメディアの関係性や、表現の方法などを学びます。そうして学んだ知識を実践すべく、講 それを言葉で伝える姿勢、行動力。 ¡話し合いを進めていく中で自分の意見を持ち、 doshisha ¡情報のスピードが増していく今の時代の中で、映像制作の基本的技術を 身につけられたこと。 ¡世代性別学年学部が違うメンバーと活動する中でいろんな価値観を知る ことができたこと。 [ ご指導いただいた先生方のご感想 ] 義外の時間に、 ラジオ番組や新聞の作成などを企画段階から行ってきました。 ¡ラジオ 1年間様々な媒体で情報発信してきましたが、私達が一貫して制作し続 けてきたのがラジオです。前年度生の成果により、放送枠をもらった 「KBS 京都 花のキャンパスライフ」に始まり、同志社プロジェクト科目に焦点をあ てた 「プロジェクトチャンネル」、音楽活動をする同志社生やOBを紹介する kyotanabe ¡3度目のプロジェクト科目でしたが、今までの中で一番受講生は 「ミュージックチャンネル」、WEB版「花のキャンパスライフ」、 バラエティを扱 熱心に活動していたように思います。映像作品作りの苦労を体 う 「WEBキャン」、 そして後輩のための大学生活案内番組「DOする?同志 験して、少しは映画・TVを観る目が変わってくれたら嬉しいです。 社」…。様々なコンテンツを作成し、 その発信の仕方を考えました。 ¡経験から学ぶこと、時代や状況、 そしてもちろん情報からも学ぶこ とがあると思いますが、いずれにしても生身の人間同士が向き 合って学ぶことの重さ。人生いくつになっても学ぶことに終わり はないと実感しました。 ¡始めのころはどんなテーマで、 何をどのように作るかの構成案づ くりに時間がかかり、 また仕上げに関しては画と音とが同一にイメージされていないなど、不安に感じる部分もありまし imadegawa たが、 とにかく初めての作業ばかりの中でよくやり遂げたと思います。 ¡新聞 昨年に引き続き新聞制作を行いました。同志社EVE (学園祭) に向け て、10月初めぐらいから動き始め、「挑戦」というテーマを掲げて1人が1つ 記事を書くことにしました。テーマに合わせてそれぞれが取り上げたい人を 決め、 アポイントメントをとり、取材して記事にしました。 また新聞の即時性を 体験するため、朝日新聞大阪本社の方々にお越しいただき、学園祭当日 に取材したものをその日のうちに印刷するところまでやりました。 また、完成 に満足しただけであった昨年の失敗を生かし、今年度は1・3月にも継続的 [ 編集後記 ] に新聞を制作します。 さらに、同志社内外への配布・広告活動に力を入れ て繋がりを広げ、 プロジェクト全体の発展を図ります。 1年間、 という時間は長いようであっという間の短さでした。 プロジェクト科目を受講したのは今年で2度目。 このプロ ジェクトでは14名が7名ずつの2つの班に分かれて活動する今までにない形でした。それぞれの班にはチームリー ダーもおり、 プロジェクト全体をまとめるリーダーとして一体何ができるのだろう、 と春学期は立場に悩みました。 しかし、 不安な気持ちを漏らすと 「班同士の交流会を企画しようよ!」 と支えてくれる仲間がそこにはいました。 ¡各種イベント 交流を深めるための合宿に始まり、 ゲストとの講義後の交流会、地域イ ベントへの参加などを行いました。 また、長唄と邦楽の演奏会である 「吉住 映像制作は制作、 カメラマン、音声、監督、 と役割分担をし、作業を進めていきます。 そして、各自が協力し合ってこ 小代君長唄演奏会」、社会人と学生の音楽での交流をコンセプトにしたラ そいい作品を作ることができます。 しかしそれは映像制作に限らないということを改めて実感しました。年齢性別学部 イブ「青の時∼シナジーからエナジー」、 そして落語家、桂吉坊さんの公開 が違うプロジェクト科目、 メンバーが自らの役割を察知し、相手を思いやり、全員で目標に向かって一丸と行動してこ 講座を主催するなど、多くのイベントにかかわってきました そ、私たちはいい仲間に成長し、絆を深めることができました。映像制作を通してプロジェクト科目の魅力を再び体感 できたこと、 メンバー全員に感謝の気持ちでいっぱいです。 [ プロジェクトメンバー ] 安永 智子 (神2) 入江 崇文 (神4) 今村 七海 (文3) 奥野 世理奈 (文4) 中谷 しのぶ (文4) 古川 愛子 (商3) 向當 智香 (商3) 倉科 亮 (商4) 野口 亞美 (商4)谷井 佳輔 (商4) 梶 七帆 (政策2) 川畑 遥 (社会3) 平山 咲里菜 (社会4) 64 P r o j e c t Wo r k s 2010 P r o j e c t Wo r k s 2010 65
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