木星を見よう

木星の探査
木星にはこれまでにさまざまな探査機が送り込まれています。
木星探査の歴史を見てみましょう。
探査機名
打ち上げ日
木星到達
パイオニア10号
1972年3月2日
1973年12月
パイオニア11号
1973年4月5日
1974年12月
木星 を 見 よ う
国立天文台天体観望会「親子星空学級」 2004年3月12日
10号は、木星にはじめて到達した探査機です。
11号は木星探査のあと、土星にも向かいました。
探査機名
打ち上げ日
木星到達
ボイジャー2号
1977年8月20日
1979年7月
ボイジャー1号
1977年9月5日
1979年3月
北
ケフェウス
りゅう
こぐま
アンドロメダ
カシオペヤ
1号と2号はそれぞれ27万8000km、64万kmまで木星に接近しました。1号は
北極星
木星に淡い環があることを発見し、2号は衛星・イオに活火山を発見しました。
きりん
木星探査のあと1号は土星。2号は土星、天王星、海王星に向かい、惑星や、
ペルセウス
うしかい
その衛星をくわしく探査しました。
北斗七星
アークトゥルス
さんかく
りょうけん
探査機名
ガリレオ
打ち上げ日
1989年10月18日
おおぐま
木星到達
カペラ
メインアンテナが開かないというトラブルにみまわれながらも、木星や
やまねこ
こじし
おとめ
デネボラ
カストル
ポルックス
しし
ガリレオ衛星をくわしく探査しました。
1日
ふたご
西
15日
おうし
アルデバラン
くじら
木星
レグルス
の衛星の観測を行いました。このとき特に、イオ、エウロパを重点的に
木星
こいぬ
オリオン
ベテルギウス
ろくぶんぎ
調べています。2003年9月に役目を終えて、木星大気に突入するまで、
膨大な観測データを地球に送ってきました。
30日
火星
土星
かに
1997年に探査が終わる予定でしたが、その後探査が延長され、至近距離から
15日
30日
ぎょしゃ
東
1日
おひつじ
金星
1995年12月
うお
からす
プロキオン
冬の大三角
コップ
リゲル
木星こぼれ話
エリダヌス
シリウス
うみへび
うさぎ
木星は、英語名をジュピター(Jupiter)といいます。これはギリシア神話の大神ゼウス(ローマ神話ではユピ
テル)のことです。神話の中でゼウスは恋多き神としてえがかれています。その恋の話は数知れず。ほのぼの
としたものからどろどろとしたものまで、いっぱいあります(ギリシア神話を読んでみよう!)。
木星には多くの衛星がありますが、木星の衛星にはゼウスに関わった人々(大部分は恋人)の名前が付けられ
おおいぬ
らしんばん
ポンプ
とも
てきています。それこそ「星の数」ほどいた恋人ですから、衛星の命名にはことかかなかったのでしょうか。
しかし最近、あんまりたくさんの衛星が発見されているので、そのうち足りなくなってしまうかもしれません
はと
ほ
南
3月中旬午後8時頃の星空
ね(現在、仮符号しかついていない衛星もたくさんあります)。
えっ?それでは恋人は「星の数」ほどいたことにはならない?
たとえばガリレオ衛星は・・・
イオ
河の神の娘。ゼウスの妻(ヘラ)をあざむくため、牛にされてしまった。
エウロパ
フェニキアの王女。ゼウスは牛に変身して、エウロパをさらってしまった。
ガニメデ
金色に輝く美少年・ガニメーデス。ゼウスはガニメーデスを鷲に変身して連れ去り、
お酒のお酌をさせました。
カリスト
月の女神・アルテミスにつかえるニンフ(妖精)。
ゼウスとの恋がアルテミスを激怒させ、熊の姿にされてしまいました。
もくせい 【 木 星 】
〔Jupiter〕太陽系の第五惑星。太陽系の惑星中最大のもの。太陽からの平均
距離は地球のそれの五・二〇三倍。公転周期11.86年。自転周期〇・四一四日。
赤道半径7万1492キロメートル。質量は地球の三一七・八三倍。極大光度はマ
イナス二・八等。発見された衛星は一六個。うち特に大きい四個はガリレイが
発見したので、ガリレイ衛星という。大気には水素の含有量が多い。歳星。太
歳。夜中の明星。
大辞林第二版より