№301 3日目 八合目~五合目 ・ 3日目の朝も八合目で御来光を見ることができます。 ・ 準備を整え、朝食のお弁当を受け取り、6時頃出発予定です。山頂で御来光を迎えた人も 大勢いますので、八合目付近も朝は下山する人でいっぱいです。 ・ ジグザグに続く砂利道を下って、途中朝食のお弁当をとりながら、五合目までは約2時間 30 分前後で到着する予定です。 ・ 下山時は途中から隊列を解いて、各自のペースで下る場合があります。中には早い人もい るかもしれませんが、無理をせずに自分の体力にあわせて下りましょう。 富士登山についてのご案内・注意事項(2泊登山用) 夏の富士山は、準備さえきちんとしていれば安心して登れます。天候に注意し、無理をしない事が重 要です。 登山経験の少ない方、日ごろ運動不足がちな方は、いきなりの富士登山では体がついてきません。あ る程度前から体を動かしてコンディションを整えておきましょう。 1. 行程・時間について 山小屋に2泊するこのコースは、一晩で登ってしまうコースに比べて山に滞在する時間は長くな りますが、その分行程にゆとりがあり、また夜は休んで昼間に登りますので、体への負担は夜登る よりも相当に軽減されます。体力にあまり自信がない人や小人にも適したコースと言えます。 1日目 五合目~七合目 ・ 富士山五合目には 16 時 30 分頃に到着する予定です。五合目のレストハウスで早めの夕食 をとり、17 時 30 頃には七合目の花小屋を目指して出発します。 ・ 五合目から七合目までは2時間ほどで到着となります。ここまでは登山道も歩きやすく、 比較的楽に登ることができると思いますので、まずは体を慣らすつもりで進みましょう。 ・ 山小屋には 19 時 30 頃到着予定です。この頃になると夜の登山者が続々と登り始めますの で、登山道は、初めての方は驚くほどの混雑になります。 ・ 山小屋の宿泊は基本的に男女同じ大部屋での「ザコ寝」です。また他の利用者もいますの で、マナーを守って利用しましょう。 2日目 七合目~山頂(お鉢めぐり)~八合目 ・ 夏の富士山では4時 30 分頃からが御来光の時間です。天候にもよりますが、七合目でも 既に標高 2750mありますので山頂と変わらぬ御来光を見ることができます。 ・ 山小屋で朝食をとり準備を整えて、6 時前後に出発する予定です。 ・ 七合目から八合目までは岩場が続きます。杖を利用する以外はなるべく両手を自由にして おきましょう(手袋も忘れずに)。途中小休憩をとりながら、八合目までは3時間ほどで 到着となります。 ・ その日はこの山小屋に泊まりますので、その先山頂まで登る際にいらないものを預けます。 一つにまとめられるように、大きめの袋をご持参ください。昼食のお弁当を受け取り、必 要なものだけリュックに持って、山頂に向けて出発です。 ・ 八合目から山頂までは約3時間です。登山道は比較的歩きやすくなってきますが道幅は狭 くなります。 ・ 山頂には 12 時過ぎに到着予定です。昼食のお弁当を食べて一休み、山頂からの眺めを楽 しみましょう。 ・ 体力的に余裕のある人はお鉢めぐりにご案内します。噴火口の淵を巡るこのお鉢巡りの途 中に富士山の最高点 3776mの「剣ヶ峰」があります。1周約1時間 30 分のこのお鉢巡り では、条件が良ければ太平洋をはじめ下界を見渡す大パノラマを眺めることができるでし ょう。ただし、勾配も大分ありますので無理は禁物です。 ・ 山頂を満喫したら下山開始です。この日は八合目の宿泊です。山頂からおよそ1時間 30 分、明るいうちに到着できます。 ・ 八合目の山小屋で夕食をとり、七合目同様の宿泊となります。2日目の行程が登山の半分 以上ですので汗をかくことになりますが、富士山は水の無い山で、当然入浴もできません。 顔や体を拭く為のタオル、塗らしたタオルや着替えをご持参ください(かさばり過ぎない よう最小限に) 。 2. 登山時の注意 登山道には、転落・落石などの危険な場所があります。ロープや鎖が張ってある所は絶対に越え てはいけません。他の人が登っているのを見かけたらその場で注意して下さい。気分が悪くなった り、怪我をしたりした場合には絶対に我慢せず、すぐに申し出て下さい。 3. 下山時の注意 登山道と下山道は違います。下山道以外は絶対に利用しないで下さい。また、八合目の山小屋か ら山梨県側の河口湖・富士吉田方面と静岡県側の須走方面に分かれ、六合目でも河口湖方面と富士 吉田方面に分かれます。霧の深い時は特に注意して必ず山梨県河口湖五合目側の下山道を下って下 さい。 4. 服装・食料等について このコースでは昼間に登山をしますので、気温も暖かく、暑いくらいの時もありますが、明け方 や天候が急変した際は 10℃以下になることもあります。最低限度必要なものは、雨具(防寒性が 高ければ理想的) 、セーター等の防寒衣類・長袖シャツ・汗や雨で濡れた場合の着替え(アンダー シャツ) ・手袋(軍手) ・タオル・登山靴・飲料水で、砂利が靴の中に入るのを防ぐため、できれば スパッツなども用意しておくとよいようです。また、携帯用の酸素ボンベもスポーツ店や五合目な どで販売されています。経験者も含みますが、初心者の方は持参されることをおすすめします。大 きめのビニール袋があると多用途に役立ち大変便利です。 山小屋で用意される食事は、比較的簡単なものです。他に保存性が良くカロリーを補給できる栄 養補助食品やチョコレート等の糖類を持参して下さい。また富士山は全く水が無く、顔や手を洗う 水はもちろんのこと、飲み水もありません。しかし、思うほど喉も渇きませんし、おしぼりを持参 すれば水を節約できます。水(水筒)は重くならない程度に、0.5~1 ㍑位にした方がよいと思いま す。 また富士山では水の問題や環境保全の為、協力金といった形で、トイレは一般的に有料またはチ ップ制(100 円~200 円程度)です。トイレットペーパーの備え付けも期待できませんので多少用 意された方がよさそうです。環境に配慮したバイオトイレや特殊なトイレについては使用方法をよ く確認して用を済ませましょう(トイレにゴミを捨てることはできません) 。 5. 悪天候・体調が悪くなったとき 濃霧や暴風雨に見舞われたときは近くの山小屋に避難し、長引く時は登山をあきらめて下さい。 また、吐き気がしたり頭痛がして具合が悪くなった方は、それ以上登ってもひどくなる一方ですの で、無理をせず下山して下さい。 6. その他 案内人や添乗員が指示した集合場所や出発時間は必ず守って下さい。 自分勝手な行動や危険な行為は、本人だけでなく周囲の人をも危険にさらします。絶対にしない でください。 みんなの富士山です。マナーよく登りましょう。ゴミの持ち帰りも登山の基本です。
© Copyright 2024 Paperzz