杖イルカ

高井田保育園新聞
初版発行平成18年 9月
5日<編集長>
今号発刊平成21年11月26日 Kazuto Nejime
ぞう 1 組さんのお部屋を覗いてみました。部屋の真中で、沢山の椅子をまーるく円を描く
ように外向きに座れる形で置いています。先生がピアノを弾き始めました。♪咲いた 咲い
たチューリップの花が♪咲いた♪
ピアノがピタッと止みました。それーっ! 我先に
と近くの椅子に腰かけます。でも、腰掛けられないお友だちが 3 人。それもその筈、人間の
数より椅子の数は 3 つ少ないのですから。<えっ?誰も譲ってあげないの?> 心配御無
用!ゲームですから、「高井田の子」が持っている「思いやりの精神」は発揮しなくてもい
いのです。あぶれたお友だちはすごすごと引き下がります。
先生「はーい!AちゃんとBちゃん、C子ちゃんの椅子は取って!」また、3つ少なくな
りました。♪まさかりかついだきんたろう~♪くまに(ピタッ!)それーっ!
2つなくなり、1つなくなり、遂に椅子は1つになりました。D子ちゃんとEちゃんの優
勝決定戦です。2 人とも何時ピアノの音が止まるか気が気ではありません。ゆっくりゆっく
り、少しでも曲の間が空くと、さっと座ります。まだよ!先生「椅子に手をかけては駄目よ!」
♪またがり おうまの(ピタッ!)Eちゃんの優勝でした。
先生「まだ する?」 「する!する!する!」どれ、編集長も仲間入りと・・・。
えっ?Fちゃんがピアノを弾くの?♪☆♭△▲○×♪ 何の歌??それでもピタッ!
それっ!椅子に座ったGちゃんの膝の上にHちゃんが乗っかりました。HちゃんがGちゃん
を椅子から引きずりおろそうとします。Gちゃんも負けてはいません。
「だめ!Hちゃん、失格!」先生の声に、Hちゃんすごすごと退却。でも、Hちゃん、今度
は一生懸命応援しています。
今度の優勝決定戦はIちゃんと1回目の準優勝者D子ちゃん。♪ポニョ~ポニョ~崖のう
えの(ピタッ!)Iちゃんの勝ち!D子ちゃん、銀メダル2個!
(お終い)
10月27日、職員研修の一環として、姶良西部
消防署の救急隊にお願いして、保育士全員、一次救命処置について実務講習を受けました。
当園は、昨年度AED(自動体外式除細動器)を設置しました。これを使う機会がないこ
とが一番ですが、若しもの場合、慌てずに対処し、救える命をきっちり救うために、実際に
一次救命処置法を学びました。
【人が倒れています。
】
1 意識があるか確認
5 人工呼吸(2回)
(呼びかけに反応しない場合)
2 119番通報とAEDの手配
6 胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸
の繰り返し(心肺蘇生)
3
4
7 AEDの使用
(以下、AEDと心肺蘇生法の繰り返し)
気道の確保
呼吸を確認
3班に分かれて、上記の手順を各人経験しました。見ているときは簡単に見えても、いざ、
自分がやるとなると、なかなかですね。良い経験をした講習会でした。使う機会がないこと
を心から願っていますが、
「転ばぬ先の杖」、危機管理の体制つくりは、園という組織の気構
えと保育士各人の日頃からの緊張感によって充実されていくものであろうと思っています。
11月10日(火)雨、年長さんの体験遠足なんですが・・・・・・。でも、主任先生の
英断(?)で決行! 先ずはJR体験。加治木駅から鹿児島駅までの車内は結構混んでいま
す。みんな若い(もちろん編集長も含みます!)ですから、勿論立ちます。おばあちゃんた
ちがニコニコしながら話しかけてきます。子どもって、「いる」だけで人を和やかにするの
ですね。お話が弾んでいたようです。おばあちゃんたちも可愛い珍客としばし楽しい時間を
喜んでおいでのようでした。
今年は、雨のため、例年の桜島恐竜公園を「いよワールド」に変更。フェリーの体験は残
念!恐竜とは会えなかったけど、生きているデッカイ「ジンベイざめ」に会いました。
ゆうゆうと水槽内を泳いでいました。大きなエイもいました。その大きさにびっくり!
他の水槽には怖―い「うつぼ」や「うみへび」ものんびり。今を時めく「えちぜんくらげ」
はいませんでしたが、指の先位のとってもきれいなクラゲ(名前は失念しました)も、ひょ
ろひょろ泳いでいました。
私事で恐縮ですが、若い頃(今も若い?つもり)、屋久島の海で追いかけた「さざなみや
っこ」や「はたたて」
、「るりすずめ」、
「かごかきだい」なども一杯!童心に帰りました。
そして、何といっても、圧巻は「イルカ」さんたちの曲芸(水族館の方たちは「イルカ」
さんに敬意を払っていて、
「イルカショー」とは言わないそうです。
)
ジャンプしたり、そのまま水面に力一杯体を叩きつけたり、尾びれで水面を叩いたり、懸
命に芸を披露してくれます。イルカさんたちの声も聞けました。一番前に陣取った高井田保
育園の良い子たちは、水しぶきを一杯浴びて、その度に「わあーっ!」 ど迫力に大喜び!
さあ!次は市電に乗って中央駅着。憧れの大観覧車!大人1人に子ども5人、今年は私も
勇を奮って乗りました。私の願いを知ってか知らずか、子ども5人は大はしゃぎ!
<お願い!揺すらないで!神様、仏様、どうーか又無事に大地に立てますように!>
ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり、
・・・・ゴンドラは時間をたっぷりかけて回ります。
<もっと早く、もっと早く>願いは空しくゆっくり・・・そして、ゴンドラは間もなく最高
部・・・・。
「ほら、もうすぐ一番高いところだよ。」 すかさず、J子ちゃん「心の準備を
しなくっちあー!」 <何?心の準備?> いつもなら、すぐ反応して突っ込みを入れると
ころ、でも、子どもの言葉に構うほどの精神的余裕は全く無し!
<絶対に下は見ません!絶対に!>・・・・・やっとやっと大地を踏めました。
後、ゲームをして、JRに乗って加治木に帰りました。楽しかったけど<フウー!>。
りす組さんが「バルコニー」で日向ぼっこをしています。やっ
てきた私を見つけて、手を振ります。そして「パパ!」・・・・・何と正直(?)で、良い
響きでしょう。H先生、「おじいちゃんじゃなかった?」は余計ですよ!
この前、保育園の壁にかけてある「意見箱」さんが言っ
ていました。
「ヒマだー!」
・・・とも。相談・苦情解決制度に基づく「ご意見」等は21年
度上半期はゼロでした。制度の仕組みは外の掲示板や園内に掲示してあります。どうぞ遠慮
なくご利用ください。首をながーくして待っています。
(担当;主任
N・K)