シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ シ 新設住宅着工戸数 住宅減税の強化とともに、住宅金融公庫金利の低め維持など、住宅政策は景気対策 の柱の一つとなっています。 2月の住宅着工統計では持家の着工戸数が前年同月を上回りました。住宅建設の回 復が景気回復の突破口となることが期待されています。 ●景気の判断材料として重要な指標である住宅投資 住宅投資の GDP(国内総生産)にしめるウェイトは5%程度で、決して大きくありませ んが、 A 景気回復期には他の経済活動に比較して先行して上昇する傾向がある。 B 関 連産業が、建設・不動産の他、鉄鋼、非鉄金属、化学、窯業・土石、木材・木製品等 広範にわたる。 C 家具や家電品などの耐久消費財の購入を誘発することから、その動 向は景気判断上重要な指標となっています。 ●住宅投資変動の要因 住宅投資の変動要因には、長期にわたるものと短期的なものがあります。長期的な 要因には、人口、社会移動、婚姻数、所帯数の増減などのほか、核家族化などの所帯 構成の変化、更新需要の面から住宅の老朽化などがあります。短期的の要因としては、 所得、金利、地価、建築コストの変動があげられます。また、土地税制、住宅取得優 遇税制などの景気対策もこの一つになります。変動要因は建築目的により異なってき ます。例えば、賃貸を目的とする建設は収益性を重視するため、自己居住用の持家に 比べ金利の上昇懸念等に敏感に反応して増減しますし、分譲を目的とする建設は、上 記要因に加え、在庫が投資変動の大きな要因となる場合があります。 ●住宅着工統計の利用について 住宅関係の主要な資料に建設省の「新設住宅着工統計」があります。新築、増改築 を集計したもので、「利用関係別」「資金別」「種類別」「構造別」「建て方別」に集計さ れています。最も利用されるのは「利用関係別」で、 賃貸するための「貸家」、 C 社宅の「給与住宅」、 A 自己が住むための「持家」、 B D マンションや建て売り住宅の「分 譲」の4種に分類されています。また、住宅金融公庫の利用状況は「資金別」で調べ ます。他の「種類別」「構造別」「建て方別」は建てられる住宅の変遷を調べるときに 使われています。ただ、この調査の利用にあたっては、着工された戸数の集計で、完 成した戸数の集計ではないこと、戸数だけでなく床面積も併せてみる必要があること など、注意を要します。 (中村) 福銀調査月報 1999年5月 1 シ
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