名古屋市経営強化支援資金融資制度要綱 (目的) 第 1 この要綱は、中小企業者が事業上必要とする資金の融通を円滑にすることにより、その経営 の強化に資することを目的とする。 (融資資金) 第 2 市は、この制度の運用資金に充てるため、予算で定められた金額を名古屋市信用保証協会( 以下「協会」という。)に貸し付け、協会はその資金を市の指示に従って取扱金融機関に預託す る。 2 前項の貸付及び預託は、期間 1年以内、無利息とする。 (取扱金融機関) 第 3 取扱金融機関は、別に定める。 (融資目標) 第 4 取扱金融機関は、預託金に対し、累計 8倍以上の額を目標として融資を行うものとする。 (融資の種類) 第 5 この制度による融資は、次のとおりとする。 (1) 通常資金 (2) 経営力アップ資金 (信用保証) 第 6 この制度にかかる融資は、すべて協会の信用保証付とする。 (通常資金) 第 7 通常資金の内容は、次のとおりとする。 (1) 融資対象 次に該当する中小企業信用保険法(昭和25年法律第 264号。以下「保険法」という。)第 2 条第 1項に規定する中小企業者とする。 ア 中小企業信用保険法施行令(昭和25年政令第 350号)第 1条第 1項に規定する業種(協会 の信用保証除外業種等を除く。)に属する事業を営んでいること。 イ 市内に一定の事業所があり、事業を適法に営んでいること。 ウ 税の滞納がないこと。 エ 協会の信用保証対象資格があること。 オ 現に手形交換所の取引停止処分を受けていないこと。 カ 暴力団、暴力団員(暴力団員でなくなった日から 5年を経過しない者を含む。)、その他 - 1 - これらに準ずる者など、反社会的勢力に該当しないこと。 (2) 融資条件 融資条件は、次のとおりとする。 ア 資金使途 イ 金 事業上の設備資金、運転資金 額 8,000万円以内(ただし、融資期間の区分を 1年以内とする運転資金(以 下「短期運転資金」という。)については、 2,500万円以内とする。) ウ 期 エ 利 間 率 設備資金 10年以内 運転資金 7年以内 別に定める オ 貸付方法 手形貸付又は証書貸付 カ 返済方法 原則として据置 1年以内の分割返済(ただし、融資期間が 1年以内の場合 は、原則として分割返済又は一括返済とする。) キ 担 保 必要に応じて設定を要する。 ク 保 証 人 原則として法人代表者以外の連帯保証は要しない。 ケ 信用保証料 協会所定 2 前項の規定にかかわらず、別に定める資格要件を満たし、経営強化支援資金(通常資金)を利 用する場合においては、融資利率等の優遇措置を受けられるものとする。 (経営力アップ資金) 第 8 経営力アップ資金の内容は、次のとおりとする。 (1) 融資対象 次に該当する保険法第 2条第 1項に規定する中小企業者とする。 ア 取扱金融機関及び認定経営革新等支援機関(中小企業の新たな事業活動の促進に関する法 律(平成11年法律第18号)第17条第 2項に規定する認定経営革新等支援機関をいう。以下同 じ。)の支援を受けつつ、自ら事業計画の策定並びに計画の実行及び進捗の報告を行う中小 企業者。 なお、本資金は、国の全国統一保証制度である経営力強化保証の対象制度とする。 イ 第 7第 1項第 1号アからカまでの規定に該当すること。 (2) 融資条件 融資条件は、次のとおりとする。 ア 資金使途 事業上の設備資金、運転資金(ただし、事業計画の実施に必要な事業上の 資金に限る。) イ 金 額 1億 5,000万円以内 - 2 - ウ 期 間 設備資金 7年以内 運転資金 5年以内 ただし、本資金により保証付きの既往借入金を借り換える場合は10年以内 エ 利 率 別に定める オ 貸付方法 証書貸付 カ 返済方法 原則として据置 1年以内の分割返済 キ 担 必要に応じて設定を要する。 保 ク 保 証 人 原則として法人代表者以外の連帯保証は要しない。 ケ 信用保証料 協会所定 (残高方式) 第 9 この制度による融資残高の上限は、次のとおりとする。 (1) 第 7第 1項第 2号イに規定する金額は、通常資金による融資残高に当該申込みに係る融資額 を加えた合計額の上限をいうものとする。この場合において、過年度に融資した経営基盤強化 資金の残高は、この資金の残高とみなす。 (2) 第 8第 1項第 2号イに規定する金額は、経営力アップ資金による融資残高に当該申込みに係 る融資額を加えた合計額の上限をいうものとする。 (申込受付期間) 第10 申込みは、常時受け付ける。 2 融資目標に達したときは、前項の規定にかかわらず期間内であっても締め切ることができる。 (申込受付機関) 第11 申込みの受付機関は、取扱金融機関とする。ただし、経営力アップ資金については、取扱金 融機関自らが認定経営革新等支援機関でない場合は、認定経営革新等支援機関と連携するもの に限るものとする。 (申込書類) 第12 申込みには、次の書類を要する。 (1) 信用保証付き融資申込書(協会所定の信用保証委託申込書による) 1通 (2) 設備の計画を説明する書類(設備資金の場合) 1通 (3) 通常資金の場合で、第 7第 2項に規定する融資利率等の優遇措置を受ける場合は、資格要件 確認書 (4) 経営力アップ資金の場合は、次に掲げる書類を要する。 ア 「経営力強化保証」申込人資格要件等届出書 イ 事業計画書(申込人が策定したもの) - 3 - ウ 認定経営革新等支援機関による支援内容を記載した書面(事業計画書に記載されている場 合は不要) (5) その他協会が定める書類 (審査決定等) 第13 申込みを受け付けた取扱金融機関は、審査の結果、貸付を適当と認めるものについては、速 やかに申込関係書類を協会に送付するものとする。 2 協会は、前項の送付を受けたときは、速やかに保証承諾の可否を審査のうえ、保証を可とする ものについては、取扱金融機関に信用保証書を発行するものとする。 3 取扱金融機関は、信用保証書を受領後、速やかに融資を実行するものとする。 (取扱注意) 第14 通常資金の略称については「マル強化」とし、関係機関はこの制度にかかる書類には、強化 の記号を付して他と区別するものとする。ただし、通常資金のうち短期運転資金については、当 該略称を「マル強化マル短」とし、当該記号を 強化 短 とする。 2 経営力アップ資金の略称については「マルアップ」とし、関係機関はこの制度にかかる書類に は、アップの記号を付して他と区別するものとする。 3 取扱金融機関は、この制度にかかる融資を自行の融資枠とは別枠扱いするものとし、また、歩 積・両建預金等を要求してはならない。 4 融資手続等については、この要綱に定めるもののほか、取扱金融機関所定の方法に従うものと する。 (遵守事項) 第15 この制度の利用者は、この要綱及び関係機関との約定を遵守しなければならない。 2 市は、この制度の利用者について、関係書類の不実記載、資金使途の虚偽流用等この要綱に違 反する事項があると認めたときは、関係機関と協議して融資を取り消すことができる。 (指示、調査及び報告) 第16 市は、この制度の適正な運用を図るために必要があるときは、協会及び取扱金融機関に対し て、指示、調査を行い、又は報告を徴することができる。 (その他) 第17 この要綱に規定するもののほか、この制度の運用について必要な事項は、市と関係機関との 協議により定める。 附 則 1 この要綱は、平成23年 4月 1日から施行する。 - 4 - 2 名古屋市経営基盤強化資金融資制度要綱、名古屋市短期経営資金融資制度要綱及び名古屋市新 産業支援資金融資制度要綱(以下「旧要綱」という。)は、廃止する。 3 この要綱の施行の前に旧要綱に基づき申し込まれたものについては、なお従前の例による。 附 則 1 この要綱は、平成24年 4月 1日から施行する。 2 この要綱の施行日前に申し込まれたものについては、なお従前の例による。 附 則 1 この要綱は、平成25年 1月 4日から施行する。 2 この要綱の施行日前に申し込まれたものについては、なお従前の例による。 - 5 - 名古屋市経営強化支援資金融資制度要綱事務処理細則 (融資利率等の優遇措置) 第 1 名古屋市経営強化支援資金融資制度要綱(以下「要綱」という。)第 7第 2項の規定によ る経営強化支援資金(通常資金)の融資利率等の優遇措置は、次の表のとおりとする。 優遇措置の対象 となる資格要件 資格要件確認書 (1) 公益財団法人名古屋 (1) 名古屋市新事業 産業振興公社が設置す 支援センターが発 る名古屋市新事業支援 行する事業可能性 センターの事業可能性 評価書(発行日か 評価委員会において、 ら 1年以内のもの) 優遇措置 ・融資利率 所定利率から 0.2%引き下げる。 ・その他市長が特に必要と認める措置 新製品・新技術開発等 による事業化の事業評 価を受けていること。 ただし、事業の可能性 があるとの評価に至ら ないものは除く。 (2) その他市長が特に必 要と認める場合 (2) 市長が資格要件 を確認できると認 める書類 (転貸資金) 第 2 経営強化支援資金(短期運転資金)は、協同組合等の組合が借り入れを行う場合について は、転貸資金も事業資金として取り扱うものとする。 (取扱金融機関の責務及び報告等) 第 3 経営強化支援資金(経営力アップ資金)における取扱金融機関の責務及び報告等は、次の とおりとする。 (1) 取扱金融機関は、中小企業者から、四半期に 1回、計画の実行状況の報告を受けるものと する。 (2) 取扱金融機関は、認定経営革新等支援機関と連携し、中小企業者に対し、計画の策定支援 や経営支援を行うものとする。 - 6 - (3) 取扱金融機関は、原則として年 1回中小企業者の事業年度毎に、協会に対し、中小企業者 の計画の実行状況とともに、取扱金融機関、認定経営革新等支援機関の経営支援状況を報告 しなければならない。なお、取扱金融機関が報告しなかった場合は、当該案件に係る代位弁 済請求を行うときにその理由を記載した書面を提出するものとする。 (4) 取扱金融機関は、中小企業者の実行状況を踏まえ、認定経営革新等支援機関と連携し、必 要に応じて、中小企業者に対し、計画の修正に係る指導・助言や追加的な経営支援を行うも のとする。 (5) 取扱金融機関が認定経営革新等支援機関である場合は、認定経営革新等支援機関たる取扱 金融機関単独で中小企業の事業計画の策定支援や継続的な経営支援を行うことにより、本制 度を利用することができるものとする。 2 要綱第12第 1項第 4号イに規定する事業計画書は、次に掲げる内容を満たすもの又は含むも のとする。 (1) 計画を策定した日の属する事業年度の翌事業年度から 3事業年度を最短の期間とし、原則 として同 5事業年度を最長の期間とする。 (2) 申込人の経営に係る現況・課題と課題を踏まえた改善策 (3) 計画期間中の各事業年度の収支計画及び計画終了時の定量目標並びにその達成に向けた具 体的な行動計画 附 則 この細則は、平成23年 4月 1日から施行する。 附 則 1 この細則は、平成24年 4月 1日から施行する。 2 この細則の施行日前に申し込まれたものについては、なお従前の例による。 附 則 1 この細則は、平成25年 1月 4日から施行する。 2 この細則の施行日前に申し込まれたものについては、なお従前の例による。 - 7 -
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