09.05.18号 女性の更年期が年々早まっているという話です。ちょっと年を

09.05.18号
女性の更年期が年々早まっているという話です。ちょっと年をとると、体のどこか
が痛かったり、悪かったりで憂うつな話をしている人を多く見かけます。クラス会な
どに行くと、もう、みんな競い合って病気の話ばっかりしている。「その病気には、こ
んな民間療法があるのよ」とか「その病気には、あそこの病院がいいわよ」とか情
報交換したり・・・。
聞いているこっちのほうが憂うつになってしまいます。
では、ため息の人生、マイナス思考の人生を、積極的な人生、プラス思考の人生に切り替えていくには、どうしたらいい
でしょうか。
まず、ユーモアを身につけ、笑顔を絶やさないようにすることです。
上智大学で『生と死を考えるセミナー』を講義していたアルフォンス・デーケン教授が笑いについて、こんなことを語って
います。
先生によると、ユーモアとは、たんに楽しいこと、面白いことではない。苦悩や落胆を味わった末に、にもかかわらず笑
う、これが真のユーモアの精神だというのです。まさにそのとおりだと思います。
お笑いの番組を見ていて笑う、映画のギャグシーンを見て笑う、他人の失敗を見て笑う・・・それなら誰にでもできること
だと思います。問題は、ため息をつきたくなるようなとき、泣きたくなるようなとき、パッと切り替えて笑顔になれるかです。
明るく生き生きとした、またウキウキした心は、癒しのホルモンを多く出しま
す。脳からの伝達物質として全細胞に伝えるのがホルモンです。
その逆に、暗くイライラした不安の心は毒性の強いホルモンを出し、全細胞に
伝えます。
人間の体は、いわば製薬工場の一種です。そのときどきに必要に応じてつく
り出されます。しかし常にストレスをためた状態になると、脳下垂体から副腎に
対して、「もっとステロイドホルモンをどんどん出して、ストレスから身を守れ」と
いう指令を出しつづけます。そうすると副腎は疲れきってしまうのです。
心の状態が病気をつくるというのは、もはや常識になってきました。対症療法ばかりに終始しても、一時的にはよくなっ
たように見えても根治しないのは、当然かもしれません。じつは心の状態に多くの原因があるからです。
ため息の人生 の泥沼にすっぽりと足をとられていては、心も体も元気になれません。こらえたり、我慢している状態
は、心の奥底ではマイナスの状態にあるわけですから、こらえるのも我慢もダメなのです。
辛いこと、苦しいこと、病気といったマイナスにも強いあなたになってください。たとえ逆境の場合でも、もし不運に出会
っても、それをバネにして、くじけず前進していく心をもってください。笑顔をたやさず、心を強く鍛えることができたら、間
違えなく病気克服の第一歩が踏み出せます。
いつも明るい気持ちに、自在に切り替えることができるようになれば、素晴らしい人生が広がっていきます。
河村 京子著書 「もっときれいになりたい」より
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