『予防救急』に努めましょう!

平成19年
消 防 状 況 (4月末日現在)
火 災
救 急
救 助
1件
189 件
12 件
〈電話・FAX 番号 / 市外局番(0892)〉
久万高原町消防本部・消防署 ☎ 21-2411
FAX 21-2656 (FAX119)50-0095
久万高原町消防署美川支署 ☎ 56-0303
FAX(役場美川支所との兼用) 56-0122
久万高原町消防だより
あんぜん あんしん
119番で
すぐに参上
久万高原
—火災・救急・救助—
久万高原町消防マスコットキャラクター
“スーパーダッシュくん”
『予防救急』
に努めましょう!
~家庭内の事故とその予防
(暮らしの安全対策)
~
だれもが
「家の中は安全」
と考えがちですが、実は家庭内での事故は意外に多く起こっています。とくに、
幼児や高齢者などの場合、ふだん何気なく使っている場所も、危険な場所となることがあります。家の
中に事故につながる箇所がないかチェックをして、対策を考えましょう。
ここでは、家庭内で起こりやすいケガ(不慮の事故)と一般的な予防策についてご紹介します。
高齢者の事故に備えて
高齢者に多い家庭内の事故は、転倒、転落、誤飲が挙げ
られます。
高齢者は、年齢とともに身体機能が低下しますので、家
庭内での事故を起こさないためには、住環境の整備や、ま
わりにいる家族の配慮が大切です。
■ 転倒・転落
高齢者は、ちょっとしたつまずきでも大ケガにつながり、
そのまま寝たきりとなる場合もあります。事故は、主に「つ
まずく」
、
「すべる」ことにより発生しますので、要因の排
除を心掛けましょう。
◦床面の段差をなくす
◦じゅうたんの「めくれ」をなくす
◦通り道にコード類を、はわせないようにする
◦階段、玄関マットなどにはすべり止めをつける
◦階段、トイレ、浴室などに手すりをつける
◦整理整頓に心掛ける
◦廊下や階段は、照明で足元を見やすくする
■ 誤飲(窒息)
高齢者は、飲み込む機能やそしゃく機能が低下している
ため、餅や肉類などの弾力のあるもののほか、ご飯などで
ものどに詰まらせ、窒息することがあります。
◦一口で食べられる大きさに切る
◦少しずつ、ゆっくりと落ち着いて食べさせる
◦飲み物と一緒に食べさせる
■ やけど
熟睡中は、熱さや痛みに対する反応が鈍くなるため、比
較的低温である電気カーペット、電気毛布・あんかなどでも、
長時間触れていた場合には「低温やけど」をする危険性が
あります。就寝前までスイッチを入れ暖めておき、就寝の
際にスイッチを切るなどして防ぎましょう。また、湯たん
ぽや使い捨てカイロも要注意です。
■ その他
◦部屋と廊下の温度差をなくす
◦入浴中は常に声を掛け、安全を確認する。長風呂は避ける
乳幼児の事故に備えて
何が危険かを知らない乳幼児にとって、家庭内は危険が
いっぱいです。親が責任をもって注意をし、危険を排除し
ておくことが大切です。
■ 誤飲
子供の手の届く範囲に、口に入る大きさのもの、飲んで
有害なものを置かない配慮が必要です。また、幼児が小さ
なおもちゃなどで遊んでいるかたわらに乳児がいる場合は、
とくに注意が必要です。
■ 転倒
歩き始めのころはよく転倒し、頭を強打することがあり
ます。子供用の小さなリュックを背負わせることで、後頭
部を強打することを防ぐことができます。
■ 転落
ベランダ、窓からの転落を避けるために、踏み台になる
危険性のあるものは、近くに置かないようにします。また、
階段からの転落を避けるために、階段へは上れないように
柵を設けておきましょう。
■ 溺水
乳幼児は、わずかな水でも溺れることがあります。浴槽
に少しでも水がある場合は、ドアが開かないようにしてお
きましょう。また、洗濯機やトイレでの事故の例もありま
すので要注意です。
東京マラソンで自動体外式除細動器 (AED) が威力を発揮
3万人のランナー
を迎えて2月18日
に開催されたアジア
最大規模の東京マラ
ソ ンに おい て、 男 性
ランナー2人がレー
ス途中に一時心肺停
東京マラソンでは、きめ細かな「AED」の配 止状態となりました
備をめざし、自転車を利用してランナーをサ
が、いずれも心臓に
ポートした「AED隊」も大活躍しました。
電気ショックを与え
て救命を図る自動体外式除細動器(AED) を使った救命
処置がなされ、脈拍及び呼吸が回復しました。大会側は
コースの沿道随所に AED を配備していました。
19
2007.5.19 広報 久万高原
同日午後0時50分ごろ、40㌔地点手前において、
突然、59歳の男性ランナーが倒れました。ただちに応
急救護所で AED を用いて救命処置を施し、病院の集中
治療室(ICU) に搬送されました。
また、午後3時ごろには、ゴール近くで、58歳の男
性が心肺停止状態となりましたが、近くを走っていたラ
ンナーが、たゆまない胸骨圧迫心臓マッサージと近くに
配備されていた AED により救命処置を行いました。
翌朝のテレビニュースでは前者の59歳の男性は重体、
後者の58歳の男性は意識も回復し、順調に回復に向かっ
ていると報じられていました。
1分1秒を争う心肺停止傷病者への早期除細動の重要
性を、あらためて実感させられたニュースでした。