ネットマークス、動画のダウンロード速度を 30 倍に高速化

報道関係者各位
2006 年 1 月 19 日
株式会社ネットマークス
(コード番号 3713 東証一部)
ネットマークス、動画のダウンロード速度を 30 倍に高速化
∼米国アスペラ社と販売契約を締結、高速ファイル転送ソフトウェアの販売を開始∼
ネットワーク・ソリューションプロバイダの株式会社ネットマークス(東京都港区元赤坂 1-3-12
代表取締役社長:大橋 純)は、Aspera , Inc.(米国カリフォルニア州 CEO:ミシェル.ムンソン、
以下、アスペラ社)と販売代理店契約を締結いたしました。
ネットマークスでは、本日より高速ファイル転送ソフトウェア「Aspera SCP」など同社製品を日
本国内ならびに中国、東南アジア 5 カ国(フィリピン、シンガポール、インドネシア、タイ、マ
レーシア)、及び代理店を通じ販売、初年度 6 億円の売上げを予定しています。
従来、ネットワーク上のコンピュータ間でファイル転送を行う場合 FTP*1 などを利用しますが、通
信を行うためのやり取りが多く帯域を有効利用できないため、回線の遅延やパケットロスの影響
を受けやすく実効のデータ転送量は理論値より低下します。特に回線遅延の大きい国内遠隔地点
間や海外拠点間、またはインターネット回線を利用したファイル転送などの場合は、帯域幅の有
効活用が困難といえます。
このような背景のもと開発されたアスペラ社の「Aspera SCP」は、独自技術である FASP(ファス
プ:Fast And Secure Protocol)が、回線の空き容量を的確に予測し、最適なデータ量を回線速度
にあわせ送出します。従って、回線遅延やパケットロスなどに大きく影響されることなく、利用
可能な帯域幅を最大限に活用できるため大容量のデータを短時間で転送することが可能です。
弊社では、東京と米国西海岸(カリフォルニア州)間にてインターネット回線を利用し、1 ギガ
バイトのファイルを受信する実験(図 1)を実施、FTP を利用した場合と比較し、伝送時間を約
1/30 に短縮する結果を得ることができました。
数ギガバイトの大容量ファイルであっても「Aspera
SCP」を利用することにより、短時間での転送が可能といえます。
【ファイル受信実験】
1GB のファイルを東京-米国
カリフォルニア州間でダウンロード
・受信に要した時間
FTP
:83 分 29 秒
Aspera SCP:2 分 54 秒
・結果
Aspera SCP は FTP の約 1/30 の
時間でダウンロードが完了*2
(図 1)
[1GB ファイルのダウンロード時間]
アスペラ社製品は、ワーナーブラーザーズスタジオや NBC(放送局)はじめ米国を中心に多くの
企業や国家機関、公共機関への導入実績を有しております。
ネットマークスでは、国内遠隔地拠点、海外拠点間などにおいて多量データの授受を行う企業や映
像・ゲーム業界などにおいて関連企業と WAN 回線を介して分散制作しているコンテンツクリエー
タ企業、多くの会員にコンテンツのダウンロードを頻繁に行うインターネットプロバイダや各種
ポータルサイト運営業者、リッチコンテンツ配信業者、各種研究機関などをターゲットに提供し
てまいります。また、導入を検討されるユーザに対しては、仮のライセンスキーを発行しユーザ
環境下での実証実験をサポートします。
アスペラ社
FASP 製品の概要
<製品名>
・Aspera SCP:高速ファイル転送ソフトウェア
・Aspera WEB:Web アクセスを高速化
WEB ページのリンクを自動的に fasp:// に置き換え高速転送
・Aspera Enterprise Server
:Aspera 統合サーバ
Aspera SCP、Aspera WEB をサポート
・Aspera SDK:ソフトウェア開発キット
エンタープライズサーバ用、クライアント用、Web クライアント用、導入ユーザ
のアプリケーション組込み用のためのツール
<技術>
FASP(ファスプ:Fast And Secure Protocol):
アスペラ社製品のベースとなる技術。物理回線に最適なパケット送出をする独自プロトコル。
現在、アスペラ社にて特許申請中(米国)。
<主な機能>
・QoS 機能:
FSAP 技術は FTP や CIFS の代わりに使用するが、複数の FASP や FTP 等との共存が可能。
・管理機能:
バンド幅の事前設定や送信中の設定変更、自動設定、転送の終了時間の設定などが可能。
・自動更新機能:
クライアント用製品にはファイルの同期機能が包含されており、対向するファイル内容が、自
動的に更新される。
・ファイル転送形式:
バルク転送、プログレシブ転送の選択が可能出
映像データをプログレシブ転送した場合、データ転送中であっても受信側では再生が可能。ま
た、データ伝送においてはデータの暗号化がオンザフライで可能なため、伝送中にデータが漏
えいする可能性は極めて低い。
以上
*1
FTP(File Transfer Protocol):
インターネットやイントラネットなどの TCP/IP ネットワークでファイルを転送するときに使われる
プロトコル。
*2
数値は弊社試験結果であり、性能を保証するものではありません。
* 記載されている会社名及び製品名等は、各社の商標または登録商標です。
* 上記価格、出荷(サービス)開始時期については予告なく変更する場合があります。
<本ニュースリリースに関するお問い合わせは下記までお願い致します>
株式会社ネットマークス
マーケットコミュニケーション部
三谷 一志
Tel:03−3423−5782 Mail:[email protected]
Aspera,Inc.について
アスペラ社は、既存のIPネットワーク上で高速のファイル転送性能を提供するソフトウエアエンジア
リング集団です。特許申請中の独自コア技術 FASP を開発し、これをベースにネットワーク遅延や、パケットロス
に強い高速なファイル転送に関する各種アプリケーションソフトを製品化しています。2004年、市場に投入
したFASP応用製品は、メディアやエンターテイメント企業、放送やコンテンツ配信業者、政府や軍など、大
容量のファイル転送を必要とする市場のリーダーとなりました。
詳細については http://www.asperasoft.com/index.html をご参照ください。
株式会社ネットマークスについて
ネットマークスは、メーカにとらわれることなく時代に即したネットワーク構築というニーズの高まりを背景に、
マルチベンダ環境でのネットワークシステムインテグレータとして 1997 年に設立されました。最新技術にも柔軟
に対応するネットワークシステムの構築をベースに、重要な情報を確実に守るセキュリティシステム、データを
安全に保管し最大限に有効活用するためのストレージネットワークシステム、また構築したシステムの運用・監
視を行なうアウトソーシングサービスの 4 つのソリューションを基幹ビジネスと位置付け、これらを融合させ、
設計、構築、運用・監視、保守にいたるまでトータルにお客様をサポートしております。
詳細については http://www.netmarks.co.jp をご参照ください。