授業科目名 暴力と不平等2:英語文学を読み解 く 必修の区分 ※ 単位数

授業科目名
暴力と不平等2:英語文学を読み解
く
必修の区分
※
単位数
2.0
開講年次
1
講師名
松並 綾子
所属
総合教育センター
オフィスアワー・場所
※
連絡先
※
講義目的及び到達目標
暴力と不平等についての問題認識にもとづき種種の文学作品を読解し語り合うことに
よって、前期の学習で得た認識を定着させ変革の行動の力をはぐくむ。
講義内容・授業計画
Ⅰ 序論
暴力と不平等:変革の力の哲学 1.革命・反逆: ジョン・ミルトン
2.動物解放: ヘンリー・ソルトとガンジーほか
3.不服従(奴隷解放): エマソンとソローほか
4.人間からの解放: ニーチェ
5.異性愛制度からの解放: エドワード・カーペンターほか Ⅱ トピック
以下のトピックと作品について、それぞれの作品とその背景を考察し、感想などを話
し合う。
1.ジョン・ミルトン『失楽園』の英雄は誰か?
2.ミルトン的英雄の末裔たち:ウィリアム・ブレークの『天国と地獄の結婚』およ
びパーシー・ビッシュ・シェリーの『西風の歌』
3.人間からの解放:ミルトンの『コーマス』ほか
4.人間からの解放:D H ロレンスの『セント・モア』ほか
5.異性愛制度の抑圧:D H ロレンスの『恋する女』『狐』ほか
6.女性の抑圧:シャーロット・パーキンス・ギルマン『黄色の壁紙』と『女性と経
済』
7.悪女:D H ロレンスのグドルン(『恋する女』)、ジョン・ミルトンのダリラ
(『サムソン・アゴニスティーズ』)、ダフネ・デュ・モーリアのレベッカ(『レベッ
カ』)
8.龍への道:アーシュラ・ルグィン『帰還』(Tehanu)
9.肉食と貪欲:ロアルド・ダ―ル『豚』『動物と話した少年』ほか
10.ヴァンパイアとアンドロイド:フィリップ・K・ディックの『ブレード・ランナ
ー』『クッキー・レディ』ほか
テキスト
プリント使用。翻訳があればそちらを優先する。ヴィデオ(一部)使用。
参考文献
松並綾子「いのちとエコロジーの哲学―ミルトンの難問を解く―」(新井明・野呂有
子編『摂理をしるべとして―ミルトン研究会記念論文集』、リーベル出版、2003所収
)、松並綾子編著学術雑誌『CAT』いずれも図書館所蔵。その他はそのつど授業で示す
。
成績評価の基準
平常点(参加度)と提出物の出来を総合的に評価する。出席が最低基準に満たない場合は
資格を失う。
履修上の注意・履修要件
前期からの続きの性格もあるので、『暴力と不平等1』を履修していることが望まし
いが、本講義だけでもそれなりにわかるようにするので、履修要件ではない。また、
本講義では、英語を読む力は必要としない。原作の英文に関心をもつ人は、同時に開
講する『英語文学入門』で原文の一部を学習するので、そちらも受講することが望ま
しい。
備考
なお、講義時間とのかねあいによって、上記にあげた内容の一部を割愛する場合もあ
る。なお、より詳しく確定したシラバスは9月に事務室で配布する。予習が必要であれ
ばそのときに提示する。