Pages `08 ユーザーズガイド

Pages‘08
ユーザーズガイド
KAppleInc.
©2008AppleInc.Allrightsreserved.
本書の一部または全部を Apple から書面による事前の許諾
を得ることなく複写複製(コピー)することを 禁じます。ま
Apple、Apple ロゴ、A
ppleWorks 、C
olorSync、iMovie、 ac、 M
acO
S、 N
umbers、Pages、
iPhoto、iTunes、 M
Quartz、および QuickTime は、米国その他の国で登録され
た AppleInc. の商標です。 た、製品に付属のソフトウェアは同梱のソフトウェア使用許
諾契約書に記載の条件のもとでお使いください。
Finder、iWeb 、iWork、Safari、およびSpotlight は、 AppleInc. の商標です。
Apple ロゴは、米国その他の国で登録された AppleInc. の商
標です。キーボードから入力可能な Apple ロゴについても、
AppleCare は米国その他の国で登録された AppleInc. の
サービスマークです。 これをApple からの書面による事前の許諾なしに商業的な
目的で使用すると、連邦および州の商標法および不正競争防
止法違反となる場合があります。
本書には正確な情報を記載するように努めました。ただし、
誤植や制作上の誤記がないことを保証するものではありま
せん。
Apple
1InfiniteLoop
Cupertino,CA95014-2084
U.S.A.
www.apple.com
アップルジャパン株式会社 〒 163-1480
東京都新宿区西新宿 3 丁目 20 番2 号
東京オペラシティタワー www.apple.com/jp
Adobe およびAcrobat は、AdobeSystemsIncorporated
の 商標もしくは、米国その他の国における同社の登録商標
で す。
本書に記載の製品名およびその他の会社名は、各社の商標ま
たは登録商標です。本書に記載の他社商品名は参考を目的と
したものであり、それらの製品の使用を強制あるいは推奨す
るものではありません。また、 A
pple は他社製品の性能また
は使用につきましては一切の責任を負いません。 J019-127806/2008
1
目次
序章 14
第 1章 16 Pages のツールとテクニック 16 Pages テンプレート 18 書類の表示補助機能 18
拡大/縮小レベル
19
書類ページの表示
19
レイアウト表示
21
フォーマット文字(不可視文字)
22 ツールバー 23 フォーマットバー 23 インスペクタウインドウ 24 メディアブラウザ 25 「フォント」パネル
25 「カラー」ウインドウ
25 ルーラと配置ガイド 26 スタイルパネル
27 スクロールバー、スクロール矢印、およびサムネール 28 「警告」ウインドウ 28 検索/参照ツール 29 キーボードショートカットとショートカットメニュー
第 2章 ようこそPages ユーザーズガイドへ
30 Pages 書類を使って作業する
30 「ワードプロセッサ」テンプレートや「ページレイアウト」テンプレートを使って作業する 30
「ワードプロセッサ」テンプレート
31
「ページレイアウト」テンプレート 31 Pages 書類を作成する/開く/読み込む 31
新規書類を作成する
33
書類を読み込む
33
既存のPages 書類を開く
34 書類を保存する
34
書類を保存する
3
35
35
35
36
36
36
37
37
38
38
第 3章 4
39
41
42
42
42
43
43
43
44
44
44
44
45
46
47
47
47
48
48
49
49
49
49
50
50
51
51
51
51
52
変更を取り消す
書類をテンプレートとして保存する 書類のコピーを保存する
書類のバックアップバージョンを自動的に保存する ages 」を終了せずに書類を閉じる
「P
書類についての情報を保存する
書類をデザインする 書類のレイアウトとスタイル
テキストのフォーマット
グラフィックスやその他のメディア
書類の要素を使って作業する
ページの方向とサイズを設定する 書類の余白を設定する
ページ区切りと行区切りを使う
ページ区切りを挿入する
新しいページで段落を開始する
複数の段落を同じページに入れる
段落全体を同じページに入れる
手動行区切りを挿入する
最初の行/最後の行だけを残さないようにする
レイアウトを使う 段を定義する
段組み区切りを定義する
レイアウト区切りを定義する
レイアウト余白を定義する
左右見開きページを使う 見開きページの余白を定義する
見開きページのヘッダとフッタを定義する 見開きページを表示する
ヘッダとフッタを使う
脚注と巻末注を使う 脚注と巻末注を追加する/編集する 脚注を追加する
書類の最後に巻末注を追加する
セクションの最後にセクション末注を追加する 脚注と巻末注を削除する 脚注と巻末注を相互に変換する
脚注と巻末注のフォーマットを設定する マークと関連する脚注/巻末注の間をジャンプする 脚注と巻末注に番号を付ける
目次
52
52
53
53
53
54
54
54
55
55
55
56
56
56
56
56
57
58
58
59
第 4章 第 5章 脚注と巻末注/セクション末注の番号付けのマークを定義する 脚注と巻末注/セクション末注の番号付けのマークを変更する 脚注とセクション末注の番号付けを再開する
セクションを使う セクションを作成する
サムネール表示を使ってセクションを管理する
サムネールを表示する
セクションを追加する/削除する セクションを再編成する セクションの属性を定義する
セクションのヘッダとフッタを変更する セクションでページ番号を再開する セクションの最初のページにのみ、ほかと異なるフォーマットを設定する セクションの左右の見開きページのフォーマットを設定する セクションの余白を設定する
セクションを再利用する
マスターオブジェクト(反復表示される背景イメージ)を使う
目次を使う 目次を作成する/アップデートする 目次にスタイルを設定する
61
62
63
65
66
67
68
68
書類を確認する/改訂する 70
70
70
71
71
72
72
72
73
74
74
75
テキストを使って作業する 変更のトラッキングを使う 変更のトラッキングの流れ
変更のトラッキングを開始する/一時停止する/停止する 変更のトラッキングに関する情報を管理する
編集を受け入れる/拒否する
変更のトラッキングを無効にして保存する コメントを使う
テキストを追加する プレースホルダのテキストを使う
メインテキスト領域のプレースホルダ
テキストボックスのプレースホルダ 表のプレースホルダ 段のプレースホルダ 新しいテンプレートページを追加する
ページを削除する
テキストを削除する/コピーする/ペーストする テキストを選択する テキストのサイズとフォーマットを設定する
目次
5
75
75
75
76
76
76
77
77
77
79
79
79
80
80
80
81
81
81
82
82
83
83
84
84
85
86
87
88
89
89
90
90
91
91
91
92
92
93
93
フォーマットバーを使ってテキストのフォーマットを設定する
「フォーマット」メニューを使ってテキストのフォーマットを設定する メニューを使ってテキストをボールドまたはイタリックにする メニューを使ってテキストをアウトライン表示する メニューを使ってテキストにアンダーラインを引く メニューを使ってテキストサイズを変更する
メニューを使ってテキストを下付きまたは上付きにする メニューを使ってテキストの大文字化を変更する 「フォント」パネルを使ってテキストのフォーマットを設定する 「フォント」パネルを使いやすくする
「フォント」パネルを使ってフォントを変更する 「フォント」パネルを使ってアンダーラインを変更する 「フォント」パネルを使ってテキストに取り消し線を引く
「フォント」パネルを使ってテキストの色を変更する 「フォント」パネルを使って段落の背景の色を変更する 「フォント」パネルを使ってテキストに影を付ける
アクセントおよび特殊文字を追加する
アクセント記号を追加する ほかの言語のキーボードレイアウトを表示する 特殊文字および記号を入力する
引用符を自動変換する
高度なタイポグラフィ機能を使う
滑らかな文字のスタイルを調整する テキストの配置、間隔、色を設定する
テキストの横方向の配置を調整する テキストの縦方向の配置を調整する テキストの行間隔を調整する
文字間隔を調整する
テキストの色を変更する
タブストップを設定してテキストをそろえる
横方向のルーラを使ってタブストップを設定する 横方向のルーラを使って新しいタブストップを設定する 横方向のルーラを使ってタブストップを変更する 横方向のルーラを使ってタブストップを削除する 「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを設定する デフォルトのタブ間隔を設定する 「テキスト」インスペクタを使って新しいタブストップを設定する
「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを変更する
「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを削除する
6
目次
94
94
94
95
95
95
95
96
98
99
100
100
100
101
102
104
104
105
106
106
107
107
108
109
110
110
110
111
111
112
113
113
114
114
114
114
115
116
117
インデントを設定する
「テキスト」インスペクタを使って段落のインデントを設定する 横方向のルーラを使って段落のインデントを設定する
オブジェクト内のテキストの余白を変更する
リストのインデントを設定する
行頭記号付きリスト、番号付きリスト、および階層付きリスト(アウトライン)を使う
リストを自動的に生成する
行頭記号付きリストを使う
番号付きリストを使う
階層付きリスト(アウトライン)を使う
テキストボックスや図形などのエフェクトを使ってテキストを強調する テキストボックスを追加する
フローティングテキストボックスを追加する
インラインテキストボックスを追加する フローティングテキストボックスをリンクする
文字と段落の塗りつぶし色を設定する
枠線と罫線を追加する
テキストを複数の段で表示する
図形内にテキストを入力する
テキストボックスまたは図形のフォーマットを設定する ハイパーリンクおよびブックマークを使う Web ページにリンクする あらかじめ登録されたアドレスへメールメッセージを送信するリンクを作成する
書類内のページへのリンクを作成する
ハイパーリンクとして表示するテキストを編集する オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる フローティングオブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる
インラインオブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる インラインオブジェクトやフローティングオブジェクトの周囲のテキストを調整する ページ番号などの可変値を挿入する 自動行末ハイフン処理をする
テキストを自動置換する 改行なしスペースを挿入する
書類をスペルチェックする/校正する
スペルに誤りがある語を見つける
スペル候補を使って作業する
書類を校正する
テキストを検索する/置き換える 語句を一括して検索する
目次
7
第 6章 第 7章 8
118
119
120
121
122
122
123
123
123
126
127
127
128
129
129
132
133
133
133
スタイルを使って作業する 134
134
135
136
136
137
137
138
138
139
139
139
140
140
141
141
142
142
143
144
145
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う スタイルについて スタイルを適用する 別の書類からスタイルを読み込む テキストのスタイルを変更する
スタイルを検索する/置き換える
文字スタイルや段落スタイルをコピーする/ペーストする 段落スタイルを変更する/新しく作成する 段落スタイルを変更する
新しい段落スタイルを作成する
文字スタイルを変更する/新しく作成する 文字スタイルを変更する
新しい文字スタイルを作成する
リストスタイルを変更する/新しく作成する
箇条書きまたは番号付きのリストスタイルを変更する
階層付きリストに使うアウトライン番号のリストスタイルを変更する
新しいリストスタイルを作成する
スタイルの名前を変更する スタイルを削除する
フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトを使う オブジェクトを選択する オブジェクトをコピーする/複製する
オブジェクトを削除する オブジェクトを移動する 順方向または逆方向にオブジェクトを移動する
オブジェクトを背景に移動する
オブジェクトを整列する
ページ上にオブジェクトを均等に配置する 配置ガイドを使う 配置ガイドの外観を変更する
新しい配置ガイドを作成する
フローティングオブジェクトの位置を正確に指定する オブジェクトを変更する オブジェクトのサイズを変更する
オブジェクトを反転させる/回転させる
枠線のスタイルを変更する
オブジェクトに枠線を設定する
影を追加する
反射を追加する
目次
146
147
147
147
147
147
148
149
151
151
151
152
153
154
154
155
155
155
155
156
156
157
158
158
158
158
159
159
160
161
161
162
163
164
164
165
165
第 8章 167
167
168
168
不透明度を調整する
オブジェクトをグループ化する/ロックする
オブジェクトをグループ化する/グループ解除する オブジェクトをロックする/ロック解除する
オブジェクトを塗りつぶす オブジェクトを色で塗りつぶす
「カラー」ウインドウを使う オブジェクトをイメージで塗りつぶす
図形を使う 組み込み図形を追加する
カスタム図形を追加する
図形を編集可能な状態にする
図形のポイントを操作する
曲線の形状を変更する
直線部分の形状を変更する
角のポイントを曲線ポイントに、または曲線ポイントを角のポイントに変更する
組み込み図形の種類に応じた編集をする
角が丸い四角形を編集する 単方向および双方向矢印を編集する 星形を編集する
多角形を編集する メディアプレースホルダを使う
イメージを扱う
イメージを追加する
イメージをフローティングオブジェクトとして読み込む イメージをインラインオブジェクトとして読み込む イメージをマスクする(切り取る) デフォルト(四角形)マスクでイメージを切り取る
イメージを図形でマスクする
イメージのマスクを解除する
イメージから背景や不要な要素を削除する イメージの明度、コントラストなどの設定を変更する PDF ファイルをグラフィックスとして使う サウンドとムービーを使う サウンドファイルを追加する
ムービーファイルを追加する
ムービーの再生設定を調整する
表を使う
表について 表を操作する 表を追加する
目次
9
168
170
171
171
172
172
172
172
173
174
174
175
175
175
176
177
177
178
178
179
179
180
180
180
180
181
182
182
183
183
183
184
184
185
185
185
186
186
186
表ツールを使う
表のサイズを変更する
表を移動する iWork アプリケーション間で表をコピーする テキストを表に変換する
表やその一部を選択する 表を選択する
表のセルを選択する
いくつかのセルをまとめて選択する 行や列を選択する
セルの枠線を選択する
セルの内容を操作する
セルの値を追加する/編集する
セルのテキストデータを操作する
セルの数値データを操作する
セルの日付データを操作する
セルに収まらない長いデータを表示する
セル値のフォーマットを設定する
数値型のフォーマットを適用する 通貨型のフォーマットを適用する パーセント型のフォーマットを適用する 日付/時刻型のフォーマットを適用する 分数型のフォーマットを適用する 科学計算型のフォーマットを適用する
テキスト型のフォーマットを適用する
セル値を自動確認する
セルの背景にイメージを描画する/所定の色で塗りつぶす セルの自動入力を実行する
行や列を操作する 行を追加する
列を追加する
表の行/列を削除する
表のヘッダ行/ヘッダ列を操作する フッタ行を使う
表の行/列のサイズを変更する
行の色を交互に塗り分ける
表のセルを操作する 表のセルを結合する
表のセルを分割する
10
目次
187
187
188
第 9章 第 10 章
枠線のフォーマットを設定する
セルをコピーする/移動する
セルを並べ替える
189
189
190
192
193
193
194
194
194
195
195
196
196
197
197
197
198
198
199
200
表で数式や関数を使う
201
201
204
204
204
205
206
207
207
207
207
208
208
209
209
209
210
グラフを使う 数式を使う 数式の使用例
簡易数式を追加する
列の値を参照して基本的な計算を実行する 行の値を参照して基本的な計算を実行する 数式を削除する
数式エディタを使う
数式エディタで新しい数式を追加する
数式エディタで数式を編集する
セル参照を使う
セル参照を数式に追加する セル参照が含まれている数式をコピーする/移動する 列または行の各セルに1 回だけ数式を適用する
エラーや警告に対処する
演算子を使う 算術演算を実行する
算術演算子について
比較演算子について
関数を使う
グラフについて
グラフを追加する グラフのタイプを選択する 最初のグラフのタイプを選択する
グラフのタイプを変更する
グラフデータを編集する 「グラフ・データ・エディタ」にデータをコピーする
「グラフ・データ・エディタ」で行や列を操作する 一般的なグラフに属性を設定する 凡例を使う
グラフのタイトルを使用する
グラフのサイズを変更する
グラフを回転させる
ラベルおよび座標軸の目盛りを追加する
座標軸および枠線を表示する
座標軸のタイトルを表示する
目次
11
210
211
212
213
213
214
214
214
214
214
215
215
216
216
216
216
217
217
217
218
219
第 11章
第 12章 データポイントのラベルを表示する 数値軸のフォーマットを設定する ラベル、グリッド、目盛りを表示する
データ系列の各要素のフォーマットを設定する
タイトル、ラベル、凡例のフォーマットを設定する グラフに説明文を追加する
特定タイプのグラフのフォーマットを設定する 円グラフ
円グラフの個々の分割部分を選択する
円グラフに系列名を表示する
円グラフの個々の分割部分を切り離す
円グラフ全体や分割部分に影を付ける
円グラフの不透明度を調整する 2D 円グラフを回転させる
横棒グラフおよび縦棒グラフ
横棒および縦棒グラフの間隔を調整する 横棒グラフおよび縦棒グラフに影を付ける 横棒グラフおよび縦棒グラフの不透明度を調整する 面グラフ、折れ線グラフ
散布図 3D グラフ
220
220
221
221
221
222
222
222
223
223
224
224
アドレスブックのデータを使用して書類に個人データを埋め込む 225
225
225
226
227
227
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す アドレスブックフィールドを使う アドレスブックフィールドを使う
差出人データを埋め込む
1 件分の宛先データを埋め込む 「アドレスブック」のグループに属するすべての連絡先の宛先データを埋め込む 複数のカードにある連絡先の宛先データを埋め込む 「アドレスブック」や vCard にない連絡先データを使う 独自のアドレスブックフィールドを定義する
アドレスブックフィールドを作成する
アドレスブックフィールドを変更する
アドレスブックフィールドのラベルを変更する
書類をプリントする 用紙のサイズや向きを設定する
プリントに先立って書類をプレビューする コメントをプリントする
書類の全体または一部をプリントする
12
目次
228
229
230
230
231
232
第 13章 索引 233
233
234
234
235
235
235
236
236
237
238
238
238
239
240
プリントレイアウトやその他のオプションを設定する ColorSync で書類の色を調整する
書類をほかのフォーマットで書き出す
書類をほかのアプリケーションで使用できるように書き出す
書類を古いバージョンのiWork 書類として保存する Pages 書類をiWeb に送信する
独自のテンプレート書類を作成する テンプレートをデザインする
手順 1:書類を設定する
手順 2:デフォルト属性を定義する
デフォルトスタイルを定義する
デフォルトの目次属性を定義する
テキストボックスや図形のデフォルト属性を定義する
表のデフォルト属性を定義する
グラフのデフォルト属性を設定する 読み込んだイメージのデフォルト属性を定義する 手順 3:テキスト/メディアのプレースホルダを作成する プレースホルダのテキストを作成する
メディアプレースホルダを作成する 手順 4:テンプレートにセクションを追加する 手順 5:カスタムテンプレートを保存する
241
目次
13
序章
ようこそPages ユーザーズガイドへ
このフルカラーのPDF 書類は、「Pages 」の詳細な使用説明書です。
この書類を使用する前に、
「iWork ’ 08 スタートアップガイド」のチュートリアルをご覧くださ
「iWork ’08 スタート
い。それが、
「Pages」で必要なことがすべてできるようになる近道です。
ages」に慣れるための追加リソースも用
アップガイド」には、機能の紹介や入門ビデオなど、
「P
意されています。
特定のタスクを完了するのに詳細な説明が必要な場合は、このユーザーズガイドを参照してくだ
さい。このガイドにあるタスクのほとんどは、オンラインヘルプでも参照できます。
14
次の表は、このガイドに含まれている情報の場所を示したものです。
「ヘルプ」では、ブラウズ
または検索によって情報を見つけることができます。
情報
参照先
ages」のウインドウとツールを使って 16ページの第 1 章「P ages のツールとテクニック」
「P
書類を作成する/フォーマット設定する
ages」の書類を作成する/保存する/ 30ページの第 2 章「Pages 書類を使って作業する」
「P
管理する
パーツを作成する/整理する/
39ページの第 3 章「書類の要素を使って作業する」
フォーマット設定する
Pages 書類の編集をトラッキングする
61ページの第 4 章「書類を確認する/改訂する」
Pages 書類のテキストをフォーマット
設定する
70ページの第 5 章「テキストを使って作業する」
段落スタイル、文字スタイル、および
リストスタイルのあるテキストの
118ページの第 6 章「スタイルを使って作業する」
フォーマットを変更する
グラフィックス、図形、サ ウンドなどを 134ページの第 7章「図形、グラフィックス、およびその他のオブジェ
使って書類を強調する
クトを扱う」
表やその中の表の値を作成する/
167ページの第 8 章「表を使う」
整理する/フォーマット設定する
数式や関数を使用して計算を自動化する 189ページの第 9 章「表で数式や関数を使う」
グラフを作成してデータ を分かりやすく 201ページの第 10章「グラフを使う」
表示する
Pages 書類の「アドレスブック」の
データを表示する
220ページの第 1 1章「アドレスブックのデータを使用して書類に個人
データを埋め込む」
Pages 書類を共有する
225ページの第 1 2章「書類をプリントする/ほかのフォーマットで書
既存のPages テンプレートを変更する
233ページの第 1 3章「独自のテンプレート書類を作成する」
き出す」
序章
ようこそPages ユーザーズガイドへ
15
1
Pages のツールとテクニック
1
この章では、
「Pages」で使うウインドウとツールについて説明します。
Pages 書類を作成するには、最初にテンプレートを選択します。 Pages テンプレート
ock のアイコンをクリックするか、Finder
「Pages」を(D
のアイコンをダブルクリックすること
によって)最初に起動すると、テンプレート・セレクタ・ウインドウが表示され、さまざまな書
類タイプを選択できます。
16
目的やデザインの目標に最も合ったタイプを選択してください。手紙、レポート、履歴書などの
書類を作成するには、「ワードプロセッサ」テンプレートを使います。招待状、ポスター、チラ
シなどの書類に要素を配置するには、
「ページレイアウト」テンプレートを使います。テンプレー
トを選択した後に「選択」をクリックして、選択したテンプレートに基づいて新規書類で作業し
ます。
新しい書類には、プレースホルダのテキスト、プレースホルダのイメージなど、完成した書類を
表す項目が含まれています:
アドレスブックフィールドでは、
「アドレスブック」の個人データを
書類に埋め込むことができます。
メディアプレースホルダは、
書類テンプレート上での
グラフィックスのサイズと
位置を示します。
プレースホルダのテキストは、
新しいテキストがどこに入力
され、ページ上でどのように
表示されるかを示しています。
ページ表示コントロールにより
表示を拡大/縮小して、
画面上の書類を大きく/小さく
できます。
第 1 章
P ages のツールとテクニック
17
 プレースホルダのテキストは、テキストがページ上でどのように表示されるかを示します。プ
レースホルダのテキストをクリックすると、テキスト領域全体が選択されます。入力を開始す
ると、プレースホルダのテキストは入力したテキストに置き換えられます。詳細については、
70ページの「プレースホルダのテキストを使う」を参照してください。
 メディアプレースホルダには、イメージ、オーディオファイル、およびムービーを格納できま
す。使用するイメージ、オーディオファイル、またはムービーをプレースホルダにドラッグし
ます。メディアプレースホルダで、イメージとムービーのサイズと位置が自動的に調整されま
す。メディアファイルは(メディアプレースホルダだけでなく)書類のどこにでもドラッグで
ページの「メディアプレースホルダを使う」を参照してください。
きます。詳細については、157
 アドレスブックフィールドには多くのテンプレートが用意されています。アドレスブック
フィールドを使うと、名前、電話番号、住所など、
「アドレスブック」の連絡先で定義したデー
タを Pages 書類に簡単に挿入できます。 この機能を活用すると、手紙や契約書などの書類を
再利用し、個人ごとのデータを書類のアドレスブックフィールドに挿入することにより、何人
ページの「アドレスブックフィー
分もの書類を作成することができます。詳細については、221
ルドを使う」を参照してください。
 すかしやロゴなど、すべてのページに表示されるグラフィックスがあります。これらのオブ
ジェクトは「マスターオブジェクト」と呼ばれます。テンプレート内でオブジェクトを選択で
きない場合、そのオブジェクトはマスターオブジェクトである可能性があります。詳細につい
ては、57 ページの「マスターオブジェクト(反復表示される背景イメージ)を使う」を参照
してください。
ages」内で作成したテキストボッ
読み込まれたグラフィックス、ムービー、サウンド、または「 P
クス、グラフ、表、および図形など、ページ上のオブジェクトをドラッグしたり配置したりする
ことができます。
使用しているテンプレートに対してフォーマット設定済みページを挿入することもできます。
ツールバーの「ページ」または「セクション」をクリックし、テンプレートページを選択します。
挿入点を配置したページのすぐ後に、新しいページが追加されます。
書類の表示補助機能
書類の作成中は、内容をよく確認できるように表示を拡大または縮小するなど、書類の表示に関
するさまざまなテクニックを使用できます。
拡大/縮小レベル
書類の表示を拡大または縮小することができます。書類の表示を縮小して同時に複数のページを
表示できるようにすると、便利な場合がよくあります。
書類を拡大または縮小するには、以下の操作を行います:
m 「表示」>「拡大/縮小」>「ズームレベル」と選択します。
18
第1 章
P ages のツールとテクニック
m ウインドウの左下にある「表示」ポップアップメニューから拡大レベルを選択します。
書類を開くたびに特定のズームレベルを使用するには、
「Pages」>「環境設定」と選択し、
「一
般」をクリックして、
「デフォルトの拡大/縮小率」ポップアップウインドウから拡大/縮小レ
ベルを選択します。
書類ページの表示
Pages ウインドウでのページの表示方法を調整することができます。 Pages ウインドウでの書類の表示方法を選択するには: 1 ウインドウの左下隅にある「表示」ポップアップメニューをクリックします。 2 いずれかのページ表示オプションを選択します。
ページずつ縦に並べて表示します。
「1 ページ表示」では、1
ページずつ横に並べて表示します。
「2 ページ表示」では、2
ages ウインド
「幅を合わせる」では、書類がウインドウの幅に合わせてサイズ調整されます。P
ウを画面いっぱいに広げたり、高さと幅を小さくしたりすることができます。
「幅を合わせる」を
ページ表示)ページで内容をすべて表示します。
選択して、横に並べた(2
「ページに合わせる」では、書類の1 ページが画面上のウインドウに収まるように表示されます。
レイアウト表示
レイアウト表示では、ヘッダ、フッタ、列、テキストボックス、および書類の本文(書類上のテ
キストのメイン領域)など、書類のさまざまなテキスト領域の概略を確認できます。
レイアウト表示では、書類ルーラおよび配置ガイドが表示されます。
「Pages」では、書類のレイ
アウトを示すときに書類ルーラも表示されます。書類ルーラには、テキストのフォーマットを設
定するためのコントロールが用意されています。
第 1 章
P ages のツールとテクニック
19
書類のレイアウトを表示する/隠すには:
m ツールバーで「表示」をクリックし、「レイアウトを表示」または「レイアウトを隠す」を選択
します。
以下の例では、上に2 つの段、2 つのレイアウト区切りがあり、次に 3 つの段、フローティング
イメージ、およびフッタ領域があります。
2段
レイアウト区切り
フローティングイメージ 3段
レイアウト区切り
フッタ
レイアウトとは、書類の余白と段組みを定義した部分のことです。前述の例から分かるように、
1 ページに複数のレイアウトを設定できます。レイアウト区切りは 1 つのレイアウトで終了し、
次のレイアウトからは段数が異なる新しいレイアウト区切りが始まります。詳細については、
44ページの「レイアウトを使う」を参照してください。
前述の例では、フローティングイメージが示されています。フローティングイメージは、移動先
にドラッグしない限り、ページ上でユーザが配置した位置に固定されます。テキストを入力する
と、テキストはフローティングイメージを回避するように進みます。これとは別のタイプに、イ
ンラインイメージというものもあります。インラインイメージとは、テキストフロー内にアン
カーが配置されたイメージです。インラインイメージは、周りのテキストと一緒に移動します。
フローティングイメージまたはインラインイメージの配置方法の詳細については、 1 58 ページの
「イメージを追加する」を参照してください。
20
第1 章
P ages のツールとテクニック
フォーマット文字(不可視文字)
スペースバー、Tab キー、またはReturn キーを押すか、 列、レイアウト、ページ区切り、また
はセクション区切りを追加したときは、書類にフォーマット文字が挿入されます。これらの
フォーマット文字は、不可視文字と呼ばれ、デフォルトでは表示されません。
特に、複雑な書類のフォーマットを設定するときなど、フォーマット文字を表示すると便利なこ
elete キーを押してフォーマットを削除
とがよくあります。たとえば、不可視文字を選択し、D
することによって、書類のフォーマットを変更できます。
不可視文字を表示するには:
1 ツールバーの「表示」をクリックして「不可視文字を表示」を選択します。
2 不可視文字を目立たせるために、色を変えることができます。
ages」>「環境設定」と選択し
「P
て、
「一般」をクリックし、「不可視文字」カラーウェルをクリックして、色を選択します。
以下の表にそれぞれのフォーマット文字の意味を示します。
不可視文字
意味
スペース
改行なしスペース(O
ption +スペースバー)
タブ
行区切り(S hift +Return キー)
段落区切り(R eturn キー)
ページ区切り
6ページ)
段区切り(4
6ページ)
レイアウト区切り(4
3ページ)
セクション区切り(5
アンカーポイント(テキストを回り込ませるインラインオブジェクトの場合)
第 1 章
P ages のツールとテクニック
21
ツールバー
ages 」のツールバーからワンクリックでアクセス
書類を作成する際に使用する多くの操作は、
「P
できます。
「Pages」で作業を進めるうちによく行う操作があれば、自分の作業スタイルに合わせ
てツールバーボタンの追加、削除、および並べ替えができます。
ボタンの機能の説明を表示するには、そのボタン上にポインタを置きます。
ワープロ書類のデフォルトのツールバーボタンを以下に示します。
選択したテキストまたはオブジェクトの
コメントを追加します。
フォーマット設定済みページを
書類に追加します。
書類の編集を
追跡します。
サムネール、コメント、
スタイルパネル、ルーラ、
不可視文字などを
表示します。
テキストボックス、図形、表、
インスペクタウインドウ、
およびグラフを追加します。
メディアブラウザ、「カラー」
ウインドウ、および
「フォント」パネルを開きます。
ツールバーをカスタマイズするには:
1 「表示」>「ツールバーをカスタマイズ」と選択するか、C ontrol キーを押しながらツールバーを
クリックして、「ツールバーをカスタマイズ」を選択します。
「ツールバーをカスタマイズ」シー
トが表示されます。 2 必要に応じてツールバーに変更を加えます。
ツールバーにボタンを追加するには、アイコンを上部のツールバーにドラッグします。
ツールバーからボタンを削除するには、そのボタンをツールバーの外にドラッグします。
ツールバーのボタンをデフォルト設定に戻すには、デフォルトの設定をツールバーにドラッグし
ます。
ツールバーのアイコンを小さくするには、
「小さなサイズを使用」を選択します。
アイコンだけ、またはテキストだけを表示するには、
「表示」ポップアップメニューでオプショ
ンを選択します。
ツールバーのボタンを並べ替えるには、アイコンをドラッグします。 3 操作を終えたら、「完了」をクリックします。
「ツールバーをカスタマイズ」ウインドウを使用せずにいくつかのツールバーのカスタマイズ作
業を行うことができます:
 ツールバーからボタンを削除するには、コマンドキーを押しながらそのボタンをツールバーの
外にドラッグします。
ontrol キーを押しながらボタンをクリックし、ショートカットメニューから「項目を
また、C
取り除く」を選択する方法もあります。
22
第1 章
P ages のツールとテクニック
 ボタンを移動するには、コマンドキーを押しながらそのボタンをツールバー内で左右にドラッ
グします。
ツールバーを表示するには「表示」>「ツールバーを表示」と選択し、隠すには「表示」>「ツー
ルバーを隠す」と選択します。
フォーマットバー
ツールバーの下に表示されるフォーマットバーを使用すると、テキスト、スタイル、フォントな
どの書類の要素の外観をすばやく変更できます。
フォーマットバーのコントロールは、選択したオブジェクトによって異なります。フォーマット
バーのコントロールの機能の説明を表示するには、そのコントロール上にポインタを置きます。
テキストを選択したときのフォーマットバーは、次のようになります。
段落または文字の
フォント、フォントスタイル、
フォントサイズ、および色を変更します。
スタイルを選択します。
クリックすると、
スタイルパネルが開きます。
選択したテキストを
そろえます。
行間スペースと段の
数を選択します。
リストのスタイルを
選択します。
フォーマットバーを表示する/隠すには:
m 「表示」>「フォーマットバーを表示」/「フォーマットバーを隠す」と選択します。
インスペクタウインドウ
インスペクタウインドウのパネルでは、テキストの外観、グラフィックスのサイズや位置など、
書類のほとんどの要素についてフォーマットを設定できます。
書類の作成作業をやりやすくするには、複数のインスペクタウインドウを開きます。たとえば、
「グラフィック」インスペクタと「テキスト」インスペクタを開くと、作業時にテキストとイメー
ジのすべてのフォーマット設定オプションを簡単に操作できます。
インスペクタウインドウのボタンやその他のコントロールの上にポインタを置くと、コントロー
ルの機能の説明が表示されます。
インスペクタウインドウを開くには、以下の操作を行います:
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックします。
m 「表示」>「インスペクタを表示」と選択します。
インスペクタウインドウの上部にあるボタンで 10 種類の
インスペクタ(「書類」
、
「レイアウト」、
「回り込み」、
「テキスト」、
「グラフィック」、
「位置と回転」、
「表」、
「グラフ」、
「リンク」
、「Q
uickTime 」)が開きます。
第 1 章
P ages のツールとテクニック
23
インスペクタウインドウの上部にあるいずれかのボタンをクリックして、特定のインスペクタを
表示します。ボタンにポインタを合わせたままにすると、ボタンの名称が表示されます。たとえ
ば、左から4 番目のボタンをクリックすると「テキスト」インスペクタが表示されます。
m インスペクタウインドウをもう1 つ開くには、Option
キーを押しながら「インスペクタ」ウイン
ドウのボタンをクリックします。
インスペクタウインドウが開いたら、上部のいずれかのボタンをクリックして、別のインスペク
タを表示します。たとえば、左から2 番目のボタンをクリックすると「レイアウト」インスペク
タが表示されます。
メディアブラウザ
ovies」フォルダに
メディアブラウザでは、iPhoto ライブラリ、iTunes ライブラリ、および「M
あるすべてのメディアファイルにアクセスできます。メディアブラウザの項目は、ページやイン
スペクタのイメージウェルにドラッグできます。
ボタンをクリックすると、 iTunesライブラリ、iPhoto ライブラリ、
Aperture ライブラリ、
「ムービー」
フォルダのファイルが表示されます。
ファイルを書類に
ドラッグします。
ファイルを検索します。
メディアブラウザを開くには、以下の操作を行います:
m ツールバーの「メディア」をクリックします。
m 「表示」>「メディアブラウザを表示」と選択します。
24
第1 章
P ages のツールとテクニック
「フォント」パネル
MacOSX の「フォント」パネル(どのアプリケーションからもアクセス可能)を使用して、フォ
ントの書体やサイズなどのオプションを変更できます。
「フォント」パネルを開くには:
m ツールバーの「フォント」をクリックします。
「フォント」パネルを使用して、フォント、フォントサイズ、およびテキストの影や取り消し線
などのフォーマット設定を選択します。「フォント」パネルの使用とテキストの変更の詳細につ
7 ページの「「フォント」パネルを使ってテキストのフォーマットを設定する」を参照
いては、7
してください。
「カラー」ウインドウ
テキスト、オブジェクト、および線の色は、MacOSX の「カラー」ウインドウを使用して選択
します。
「カラー」ウインドウを開くには、以下の操作を行います:
m フォーマットバーのカラーウェルをクリックし、「カラーパネルを表示」を選択します。
m ツールバーの「カラー」をクリックします。
48ページの「「カラー」ウインドウを使う」を参照してください。
詳細については、 1
ルーラと配置ガイド
オブジェクトを書類内で移動すると、配置ガイドが自動的に表示され、ページ上にオブジェクト
38ページの「オブジェクトを
を配置しやすくなります。配置ガイドの使用の詳細については、1
整列する」を参照してください。
ルーラを使用すると、
余白とタブを目的の位置に
設定できます。
ルーラの上にある青いアイコンが、テキスト
インデントとタブ設定を示します。これらを
ドラッグしてテキストの位置設定を変更します。
ルーラ内にあるグレイの
四角形は段の余白を示します。
四角形をドラッグして段の間の
余白幅を変更します。
横方向のルーラを使用してタブストップ、ページ余白、および段の幅を設定することもできます。
0 ページの「横方向のルーラを使ってタブストップを設定する」、9 4ページ
詳細については、 9
の「横方向のルーラを使って段落のインデントを設定する」、および 44 ページの「段を定義す
る」を参照してください。
第 1 章
P ages のツールとテクニック
25
「ワードプロセッサ」テンプレートに縦方向のルーラを表示することもできます。詳細について
0 ページの「横方向のルーラを使ってタブストップを設定する」を参照してください。
は、9
スタイルパネル
書類を作成する際には、すべての章タイトル、見出し、箇条書き、本文の段落で、特定のテキス
トスタイルを使用することができます。これらは、各テンプレートに含まれる一連の設定済みス
タイルから選択できます。119ページの「スタイルについて」に、スタイルの詳細が記載されて
います。
スタイルパネルには、使用しているテンプレートに含まれるテキストスタイルがすべてプレ
ビュー表示され、簡単な操作で作成、カスタマイズ、管理することができます。
段落スタイルを選択して、
選択している段落やカーソルが
置かれている段落に適用します。
文字スタイルを選択して、
選択しているテキストやカーソルが
置かれている単語に適用します。
リストスタイルを選択して、
選択している段落テキストや挿入点が
置かれている段落に適用します。
クリックして、リストスタイルと
文字スタイルのパネルを表示/隠します。
ここを押して、
新しいスタイルの
作成オプションを選択します。
スタイルパネルを開くには、以下の操作を行います:
m ツールバーの「表示」をクリックして「スタイルパネルを表示」を選択します。
m フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックします。
20ページの「スタイルを適用する」を参照してくださ
スタイルパネルの使用方法については、 1
い。
26
第1 章
P ages のツールとテクニック
スクロールバー、スクロール矢印、およびサムネール
書類内を移動するには、スクロールバー、前のページ/次のページの矢印、ページサムネール、
または次のページに移動ボタンを使用します。
垂直方向のスクロールバーを
ドラッグして、上下方向に
サムネールをクリックして、
そのページを表示します。
すばやくスクロールします。
ページのボタンをクリック
して、「次のページに移動」
スクロール矢印をクリックして、
前または後ろに少しずつ
ボタンに切り替えます。
移動します。
前のページまたは次のページの矢印
ボタンをクリックすると、前または
後ろに 1 ページずつ移動します。
水平方向のスクロールバーを
ドラッグして、左右に
スクロールします。
書類内を移動するには、以下の操作を行います:
m 前または後ろに少しずつ移動するには、スクロール矢印をクリックします。
m すばやくスクロールするには、縦スクロールバーを上下にドラッグするか、横スクロールバーを
左右にドラッグします。
m 前または後ろに1 ページずつ移動するには、書類ウインドウの下にある前のページボタン(上向
き矢印)または次のページボタン(下向き矢印)をクリックします。
m 書類内の特定のページに移動するには、ツールバーの「表示」をクリックして「ページのサム
ネールを表示」を選択します。次にサムネール表示をクリックすると、そのページに移動します。
書類ウインドウの左下にある「ページ」ボタンをクリックし、
「次のページに移動」フィールド
に特定のページ番号を入力してから Return キーを押しても、書類内のページを移動できます。
第 1 章
P ages のツールとテクニック
27
m 見開きページをサムネール表示するには、「書類」インスペクタの「書類」パネルで「見開きペー
ジ」を選択します。
「インスペクタ」ウインドウを開くには、ツールバーの「インスペクタ」を
クリックして、「書類インスペクタ」ボタンをクリックします。
4 ページの「サムネール表示を使ってセクションを管理
サムネールの使用の詳細については、5
する」を参照してください。
キーボードに PageUp キー、PageDown キー、Home キー、 End キー、および矢印キーがあ
る場合は、それらのキーを使用して移動できます。
「警告」ウインドウ
書類をPages 書類に読み込んだときに、予測通りに転送されない要素がある場合があります。発
生した問題は「警告」ウインドウに一覧表示されます。以前のバージョンのアプリケーションで
の書類の保存など、ほかの状況で警告が表示されることもあります。
問題が発生すると、警告を確認できるメッセージが表示されます。警告を確認しなかった場合で
も、
「表示」>「書類の警告を表示」と選択することによって、いつでも「書類の警告」ウイン
ドウを表示できます。
見つからないフォントに関する警告が表示された場合、警告を選択して「フォントの置換」をク
リックし、置換フォントを選択することができます。 1 つまたは複数の警告をコピーするには、「書類の警告」ウインドウで警告を選択し、
「編集」>
「コピー」と選択します。コピーしたテキストは、メールメッセージ、テキストファイル、また
はほかの書類にペーストできます。
検索/参照ツール
検索/参照ツールを使って、ハードディスクドライブのファイルを検索したり、書類の情報を確
認したり、語の定義や選択したテキストに関する情報を検索したりすることができます。
検索/参照ツールにアクセスするには、以下の操作を行います:
m ハードディスクドライブでファイルを検索するには、
potlight
「編集」>「文章作成ツール」>「 S
で検索」と選択します。
m 書類に関する情報を表示するには、
「編集」>「文書作成ツール」>「統計を表示」と選択します。
m 語の定義をすばやく調べるには、参照する語を選択し、「編集」>「文章作成ツール」>「辞書
と類語辞典で調べる」と選択します。
m インターネットで情報を調べるには、調べるテキストを選択し、「編集」>「文章作成ツール」>
「Google で検索」と選択するか、「編集」>「文章作成ツール」>「Wiki で検索」と選択します。
Control キーを押しながら検索対象テキストをクリックして、検索/参照ツールにすばやくアク
セスすることもできます。
28
第1 章
P ages のツールとテクニック
キーボードショートカットとショートカットメニュー
「Pages」のメニューコマンドとタスクは、その多くがキーボードの操作で実行できます。キー
「ヘルプ」>「キーボードショー
ボードショートカットの一覧を表示するには、
「Pages」を開き、
トカット」と選択します。
ショートカットメニューには多くのコマンドがあり、作業しているオブジェクトから直接使用す
ることができます。ショートカットメニューは、表やグラフを操作する際に特に便利です。
ショートカットメニューを開くには: m Control キーを押しながら、テキストまたはオブジェクトをクリックします。
第 1 章
P ages のツールとテクニック
29
2
2
Pages 書類を使って作業する
ages 書類を作成したり、開いたり、読み込んだり、保
この章では、P
存したりする方法について説明します。Pages
書類のデザインやレイ
アウトの方法についても説明します。
「ワードプロセッサ」テンプレートや「ページレイアウト」
テンプレートを使って作業する
「ワードプロセッサ」テンプレートや「ページレイアウト」テンプレートには、用途に合ったス
タイル/フォーマット設定機能があります:
 「ワードプロセッサ」テンプレートは、手紙やレポートなど、テキスト中心の書類に最も適し
ています。
 「ページレイアウト」テンプレートは、招待状やチラシなど、レイアウト中心の書類を作成す
る場合に最も便利です。
「ワードプロセッサ」テンプレート
テキスト中心の単純な書類を作成するには、「ワードプロセッサ」テンプレートを使います。
「ワードプロセッサ」テンプレートには、以下のような特徴的な機能があります:
 書類に目次を追加したり、それを編集したりできます。詳細については、5 8ページの「目次
を使う」を参照してください。
ページの「テ
 ページからページへとスムーズにテキストを入力できます。詳細については、70
キストを追加する」を参照してください。
 ページのサムネールはデフォルトでは非表示になっています。詳細については、5 3 ページの
「セクションを使う」を参照してください。
 デフォルトでは横方向のルーラのみが使用できます。詳細については、25ページの「ルーラ
と配置ガイド」を参照してください。
「ワードプロセッサ」テンプレートに縦方向のルーラを表示することもできます。詳細につい
ては、9 0ページの「横方向のルーラを使ってタブストップを設定する」を参照してください。
30
 「ワードプロセッサ」テンプレートには、フローティングオブジェクトとインラインオブジェ
クトが含まれています。フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトの操作の詳細
については、134ページの「フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトを使う」
を参照してください。
「ページレイアウト」テンプレート
イメージやその他の要素を書類内に配置するには、
「ページレイアウト」
テンプレートを使います。
「ページレイアウト」テンプレートには、以下のような特徴的な機能があります:
 「ページレイアウト」テンプレートには、イメージやテキストボックスなど、ページ上で好き
なように動かすことができるフローティングオブジェクトが含まれています。フローティング
ページの「フローティングオブジェクトと
オブジェクトを使った作業の詳細については、134
インラインオブジェクトを使う」を参照してください。
 「ページレイアウト」テンプレートのテキストは、テンプレートのテキストボックスのプレー
スホルダのテキストと置き換えるか、テキストボックスをページに追加する必要があります。
0 ページの「テキストを追加する」を参照してください。
詳細については、 7
 テキストボックス同士でテキストをつなげることができます。詳細については、102
ページの
「フローティングテキストボックスをリンクする」を参照してください。
 縦方向と横方向のルーラがデフォルトで表示されます。詳細については、2 5ページの「ルー
ラと配置ガイド」を参照してください。
 ページのサムネールがデフォルトで表示されます。詳細については、19 ページの「レイアウ
ト表示」および54ページの「サムネール表示を使ってセクションを管理する」を参照してく
ださい。
Pages 書類を作成する/開く/読み込む
新しいPages 書類を作成するときは、テンプレートを選択して最初のフォーマットを設定するテ
ンプレートを選択します。新規書類は、テキストやイメージなどのオブジェクトを新しい書類に
icrosoftWord」や「AppleWorks」などの別のアプリケー
追加することによって拡張します。
「M
ションで作成された書類を読み込むことによって、新しい Pages書類を作成することもできます。
新規書類を作成する
新しいPages書類を作成するには、適切なフォーマット設定とレイアウトの特徴を提供する「ワー
ドプロセッサ」テンプレートまたは「ページレイアウト」テンプレートを選択します。
第 2 章
P ages 書類を使って作業する
31
新しいPages 書類を作成するには: 1 Dock のアイコンをクリックするか、Finder
ages」を開き
のアイコンをダブルクリックして、
「P
ます。
2 テンプレート・セレクタ・ウインドウで左側の列のテンプレートカテゴリを選択し、関連する
「ワードプロセッサ」テンプレートまたは「ページレイアウト」テンプレートを表示して、作成
する書類に最適なテンプレートを選択します。
テキストやメディアプレースホルダがない書類から始める場合は、
「ワードプロセッサ」または
「ページレイアウト」の下にある「白紙」を選択します。
「白紙」ページレイアウト書類では、テキストは、テキストボックスを挿入し、テキストボック
スに入力する方法で挿入します。入力を開始すると、テキストが「白紙」ワープロ書類に追加さ
れます。
3 「選択」をクリックします。新規書類が画面上に開きます。
ages」の「環
「Pages」を最初に開いたときにテンプレートセレクタが表示されない場合は、「P
境設定」で、それが表示されるように設定できます。
「Pages」>「環境設定」と選択し、
「一般」
をクリックして「新規書類:テンプレートセレクタ・ダイアログボックスを表示」を選択します。
「Pages」を開いたときに、白紙の書類または選択したテンプレートが自動的に開くように設定す
ages」>「環境設定」と選択し、「一般」をクリックして、
ることもできます。
「P
「新規書類:テ
ンプレートを使用:テンプレート名」を選択し、
「選択」をクリックします。テンプレート名を
選択して、
「選択」をクリックします。
32
第2 章
P ages 書類を使って作業する
書類を読み込む
「MicrosoftOffice2007」や「AppleWorks」などの別のアプリケーションで作成された書類を
ages」で読み込みが
読み込むことによって、新しい Pages 書類を作成することができます。「P
可能なファイルフォーマットには、標準テキスト(拡張子 .txt)、リッチテキストフォーマット
ppleWorks6 書類(拡張子 .cwk)、MicrosoftWord 書類(拡張子 (拡張子 .rtf または .rtfd)
、A
.doc)があります。
「Pages」は、元の書類のテキスト、色、レイアウトなどのフォーマット設定をできる限り保持し
ます。
「MicrosoftWord 」から読み込むことができる項目には、スタイル、表、インラインオブジェク
トとフローティングオブジェクト、脚注と巻末注、ブックマーク、ハイパーリンク、リスト、セ
クション、変更のトラッキングなどがあります。
「AppleWorks 」から読み込むことができる項目は、ワープロ書類だけです。
書類を読み込むには、以下の操作を行います: m Pages アプリケーションアイコンに書類をドラッグします。新しいPages 書類が開き、読み込ま
れた書類の内容が表示されます。
m 「ファイル」>「開く」と選択し、書類を選択して、「開く」をクリックします。
書類を読み込むことができない場合は、その書類を別のアプリケーションで開いて「Pages」で
開けるフォーマットで保存するか、その内容をコピーして既存の Pages 書類にペーストします。 Pages 書類は、「MicrosoftWord」、P
DF、RTF(リッチテキストフォーマット)、および標準テ
30ページの「書類をほかのアプリケー
キストに書き出すこともできます。詳細については、2
ションで使用できるように書き出す」を参照してください。
既存のPages 書類を開く
「Pages」を使用して作成した書類は、いくつかの方法で開くことができます。
Pages 書類を開くには、以下の操作を行います:
m 「Pages」で作業する書類を開くには、「ファイル」>「開く」と選択し、その書類を選択して「開
く」をクリックします。
m 最近作業した書類を開くには、
「ファイル」>「最近使った書類を開く」と選択し、サブメニュー
からその書類を選択します。 m Finderから Pages書類を開くには、書類アイコンをダブルクリックするか、書類アイコンをPages
アプリケーションアイコンにドラッグします。
第 2 章
P ages 書類を使って作業する
33
以前のバージョンの「Pages」
(
「iWork’05 」または「iWork’06」
)を使用して作成したPages 書
類も開くことができます。新しい機能を利用するには、
「 iWork’08」のフォーマットでその書類
を保存します。
「 iWork’05」または「iWork’06 」で使用するために書類を保持するには、その書
類を同じフォーマットで保存します。2 31 ページの「書類を古いバージョンの iWork 書類として
保存する」を参照してください。
フォントまたはファイルが見つからないというメッセージが表示されても、引き続き書類を使用
ages」では、見つからないフォントに対して代用のフォントが使用されます。見つ
できます。
「P
からないフォントを使用するには、「Pages」を終了し、そのフォントを「Fonts」フォルダに追
加します(詳細については、
「Mac ヘルプ」を参照してください)。見つからないムービーまたは
サウンドファイルを再表示するには、再度書類に追加します。
書類を保存する
Pages 書類を作成すると、グラフィックスとグラフのデータはすべてその書類内に含められ、そ
れらはコンピュータ間で移動できます。ただし、フォントは書類の一部として含まれていません。 Pages 書類を別のコンピュータに転送する場合は、その書類で使用されているフォントが転送先
onts」フォルダにインストールされていることを確認してください。
のコンピュータの「 F
書類を保存する
作業時には書類を頻繁に保存することをお勧めします。書類をはじめて保存した後は、コマンド
+S キーを押すと、同じ設定を使用して保持できます。
書類をはじめて保存するには:
1 「ファイル」>「保存」と選択するか、 コマンド+S キーを押します。 2 「名前」フィールドに、書類の名前を入力します。 3 「場所」ポップアップメニューにファイルディレクトリが表示されない場合は、「名前」フィール
ドの右側にある開閉用三角ボタンをクリックします。 4 書類の保存先を選択します。
5 「iWork ’05」や「iWork ’06」の「Pages」を使って書類を開く場合は、「コピーを保存」を選択
するか、
「名前」フィールドの左側にある開閉用三角ボタンをクリックして、「iWork’05」か
「iWork’06 」を選択します。
6 書類を別のコンピュータで開く場合は、「詳細オプション」をクリックし、次を検討します:
 オーディオとムービーを書類にコピー:このチェックボックスを選択すると、その書類に含ま
れているオーディオファイルやビデオファイルは、
書類を別のコンピュータで開いた場合に再
生されるように保存されます。このチェックボックスの選択を解除するとファイルサイズは小
さくなりますが、メディアファイルも転送しないとメディアファイルは別のコンピュータで再
生されません。
 テンプレートのイメージを書類にコピー:このオプションを選択しないで、同じテンプレート
がインストールされていないコンピュータで書類を開くと(たとえば、独自のテンプレートを
作成した場合)、その書類の表示は異なったものになります。
34
第2 章
P ages 書類を使って作業する
7 「保存」をクリックします。
ages 書類は、MacOSX が使用されているコンピュータとサーバにのみ保存できます。
通常、P
acOS9 コンピュータ、M
acintosh のサービスを実行する Windows サーバに対
「Pages」は、M
応していません。Windows
コンピュータを使用する必要がある場合は、Windows
用の AFP サー
バソフトウェアを試してみてください。
「Pages」がコンピュータにインストールされていないユーザと書類を共有する場合は、別のアプ
リケーションで使用するためにその書類を書き出すことができます。ほかのフォーマット
、リッチテキストフォーマット、標準テキスト、PDF など)の書類を書き出
(
「MicrosoftWord」
ページの「書類をほかのアプリケーションで使用できるように書き出す」
す場合については、230
を参照してください。
ページの「P ages 書類を iWeb
書類を「iWeb」に送信することもできます。詳細については、232
に送信する」を参照してください。
変更を取り消す
書類を開いてから、または最後に保存してから書類に加えた変更を保存したくない場合は、取り
消すことができます。
変更を取り消すには、以下の操作を行います:
m 最後に行った変更を取り消すには、「編集」>「取り消す」と選択します。
m 複数の変更を取り消すには、「編集」>「取り消す」と繰り返し選択します。変更をすべて取り
消すと、書類を開いたときの状態や、最後に保存したバージョンに戻すことができます。 m 1 回または複数回の「編集」>「取り消す」操作を取り消すには、1 回または複数回、「編集」>
「やり直す」と選択します。
m 最後に書類を保存してから行った変更をすべて取り消すには、「ファイル」>「最後に保存した
状態に戻す」と選択し、
「元に戻す」をクリックします。
書類をテンプレートとして保存する
書類をテンプレートとして保存すると、保存した書類がテンプレートセレクタに表示されます。
書類をテンプレートとして保存するには:
m 「ファイル」>「テンプレートとして保存」と選択します。
書類のコピーを保存する
書類のコピーを作成する場合(たとえば、バックアップコピーや複数のバージョンを作成するた
め)、別の名前または場所を使用して保存できます。(「書類のバックアップバージョンを自動的
に保存する」の説明に従って、バックアップバージョンの保存を自動化することもできます。)
第 2 章
P ages 書類を使って作業する
35
書類のコピーを保存するには:
m 「ファイル」>「別名で保存」と選択し、名前と場所と指定します。
新しく名前を付けた書類は開いたままです。以前のバージョンで操作するには、「ファイル」>
「最近使った書類を開く」と選択し、サブメニューから以前のバージョンを選択します。
書類のバックアップバージョンを自動的に保存する
書類を保存するたびに、最後に書類を保存してから行った変更が加えられていないコピーを保存
できます。それによって、行った編集について考えが変わった場合に、その書類のバックアップ
バージョンに戻ることができます。
バックアップバージョンを作成して使用するには、以下の操作を行います:
m 書類のバックアップバージョンを自動的に保存するには、「P ages」>「環境設定」と選択し、
「一
般」をクリックして、
「保存時に以前のバージョンをバックアップ」を選択します。
次回書類を保存すると、バックアップバージョンが同じ場所に作成されて、ファイル名に「∼の
バックアップ」が付きます。最後に保存したバージョンが 1 つだけバックアップされます。書類
を保存するたびに、古いバックアップファイルが新しいバックアップファイルで置き換えられ
ます。
m 行った変更を保存していない場合に最後に保存したバージョンに戻るには、「ファイル」>「最
後に保存した状態に戻す」と選択します。開いている書類内の変更は取り消されます。
「Pages」を終了せずに書類を閉じる
ages」を終了せずに書類を閉じることができます。
書類での作業を終了したときに、「P
アプリケーションを開いたまま書類を閉じるには、以下の操作を行います:
m 使用中の書類を閉じるには、「ファイル」>「閉じる」と選択するか、書類ウインドウの左上隅
にある閉じるボタンをクリックします。
m 表示されているPages 書類をすべて閉じるには、Option
キーを押しながら「ファイル」>「すべ
てを閉じる」と選択するか、表示されている書類の閉じるボタンをクリックします。
最後に保存した状態から書類に変更を加えた場合、保存を促すメッセージが表示されます。
書類についての情報を保存する
作成者名やキーワードなどの情報を保存し、自動的に作成される統計(単語数や作成日など)と
共にその情報を後で表示することができます。
書類についての情報を処理するには、以下の操作を行います:
m 書類についての説明情報(作成者、タイトル、コメント、およびキーワード)を追加または変更
するには、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「書類インスペクタ」ボタンをクリッ
クして、
「情報」をクリックします。パネルのフィールドに情報を入力したり、情報を変更した
りします。
acOSX バージョン 10.4 以降のコンピュータであれば、「Spotlight」から検索で
この情報は、M
きます。
36
第2 章
P ages 書類を使って作業する
m 書類内の単語数、ページ数、行数、段落数、セクション数、グラフィックス数、文字数など、書
類の統計を表示するには、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「書類インスペクタ」ボ
タンをクリックして、「情報」をクリックします。
テキストの範囲を選択したら、
「書類インスペクタ」の「範囲」ポップアップメニューから「選
択」または「書類」を選択して、統計の表示範囲を指定することができます。
m 書類のサイズ、場所、作成日、変更日など、書類のファイル情報を表示するには、ツールバーの
「インスペクタ」をクリックし、
「書類インスペクタ」ボタンをクリックして、
「情報」をクリッ
クし、さらに「ファイル情報を表示」ボタンをクリックします。
書類をデザインする
書類のレイアウトとスタイル、テキストのフォーマット、書類に組み込むグラフィックスやその
他のメディアは、読み手に与える効果を左右する重要な要素です。
書類のレイアウトとスタイル
レイアウトとスペースの使いかたを含め、書類全体の体裁を考えます。
 作成する書類のタイプは何ですか。目的とするレイアウトに近いテンプレートはありますか。
 書類の向きは横または縦のどちらですか。作成を始める前に、「ページ設定」ダイアログでこ
ページの「用紙のサイズや向きを設定する」を参
のオプションを必ず設定してください。225
照してください。
 オリジナルのページレイアウトをデザインする場合、書類の余白は必要とする通りに設定され
2ページの「書類の余白を設定する」を参照してください。
ていますか。4
 書類をセクションに分けて、それぞれ異なるページ番号、ヘッダとフッタ、またはデザイン要
素を設定しますか。4 9ページの「ヘッダとフッタを使う」および53ページの「セクションを
使う」を参照してください。
 書類を製本しますか。製本するのであれば、書類の左右ページのページ番号、余白、およびセ
クション区切りの設定を確認します。47ページの「左右見開きページを使う」を参照してく
ださい。
 書類のレイアウトに段が必要ですか。4 4ページの「レイアウトを使う」を参照してください。
 書類に目次は必要ですか。目次が必要な場合は、書類中の見出しに統一したスタイルを設定し
8 ページの「目次を使う」を参照してください。
ます。5
第 2 章
P ages 書類を使って作業する
37
テキストのフォーマット
内容の構成を強調したり、説得力のあるデザインにしたりするために、書類でどのようにテキス
トを使うかを検討します。
 書類ではどのフォントを使用しますか。7 5 ページの「テキストのサイズとフォーマットを設
定する」を参照してください。
 書類中で統一して使う見出しスタイルまたはフォントはありますか。1 19ページの「スタイル
について」を参照してください。
 箇条書きの行頭記号に使用する図形またはイメージはありますか。アウトラインにはどの番号
5 ページの「行頭記号付きリスト、番号付きリスト、および階層
スタイルを使用しますか。9
付きリスト(アウトライン)を使う」を参照してください。
 囲みや補足欄を使ったり、テキストを強調したりしますか。1 00ページの「テキストボックス
や図形などのエフェクトを使ってテキストを強調する」を参照してください。
グラフィックスやその他のメディア
書類中のグラフィック要素の使用方法、書類のフローのどこで表示するか、どのようなグラ
フィックスを使用するのかを考えます。
 テキスト変更時にオブジェクトがテキストと共にとどまるようにしますか(インラインオブ
ジェクト)。またはオブジェクトが特定の位置にとどまるようにしますか(フローティングオ
ブジェクト)。2 つのオプションの詳細については、 134ページの「フローティングオブジェ
クトとインラインオブジェクトを使う」を参照してください。
 書類中でイメージをどのように使用しますか。1 58 ページの「イメージを扱う」を参照してく
ださい。
 表を使って情報を分かりやすく表示しますか。1 67ページの「表について」を参照してくださ
い。
 グラフを使ってデータを効果的に表示しますか。2 01ページの「グラフについて」を参照して
ください。
 書類の最終的なフォーマットは何ですか(プリントされたページなど)。225 ページの「書類
をプリントする」および 230 ページの「書類をほかのフォーマットで書き出す」を参照して
ください。
 書類でサウンドまたはムービーを使いますか。1 64ページの「サウンドとムービーを使う」を
参照してください。
38
第2 章
P ages 書類を使って作業する
3
書類の要素を使って作業する
3
この章では、余白、見開きページ、テキスト段組み、セクションと
いった書類の全体的な特性を設定する方法と、目次、脚注、巻末注な
どを生成する方法について説明します。
書類にコンテンツを追加する前に、ページの向きとサイズ、ページ余白、マスターオブジェクト
(すかしなどの背景グラフィックス)、見開きページなど、書類のレイアウトを設定しておくと便
利です。これらの設定のほとんどは、
「書類」インスペクタと「レイアウト」インスペクタで変
更します。
39
「書類」インスペクタを開くには:
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「書類インスペクタ」ボタンをクリックします。
書類に目次を設定するには、
「目次」パネルを使います。
書類の統計情報(単語数、日付、
「書類インスペクタ」
キーワードなど)を表示するには、
「情報」パネルを使います。
ボタン
「ページ設定」ダイアログは、
用紙のサイズと方向の指定に使います。
ページの左、右、上、下の余白を
設定します。
選択すると、
ヘッダやフッタが
書類に追加されます。
作成する脚注/巻末注の種類を選択します。
脚注または巻末注のスタイルを選択します。
脚注/巻末注の間隔を調整します。
書類全体で、自動行末
ハイフン処理を使います。
書類全体で、利用可能なフォントの
リガチャを使います。
「書類」インスペクタで設定したフォーマット設定は、書類全体に適用されます。
40
第3 章
書類の要素を使って作業する 「レイアウト」インスペクタを開くには:
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「レイアウトインスペクタ」ボタンをクリック
します。
「レイアウトインスペクタ」ボタン
ページ番号、見開きページ、および
その他のセクション属性を設定するには、
「セクション」パネルを使います。
段の数を設定します。
段の幅を不均等に設定するには、
選択を解除します。
段または段の間隔の値を選択して、
新しい値を入力します。
選択すると、現在の
レイアウトがページの
先頭から開始されます。
現在のレイアウトの余白を
設定します。
現在のレイアウトと、
その前後のレイアウトとの
間隔を設定します。
テキストの段組みレイアウトを設定するには、
「レイアウト」インスペクタを使います。
「レイア
ウト」インスペクタを使うと、章などの書類セクションのフォーマット設定オプションを制御す
ることもできます。たとえば、先頭ページ、左ページ、右ページの各レイアウトを、セクション
ごとに変えることができます。
ページの方向とサイズを設定する
デフォルトで作成されるページテンプレートのほとんどは、縦方向(縦長)にテキストがプリン
トされる、標準的な用紙サイズです。用紙サイズを変える必要があったり、横方向(横長)にプ
リントしたりしたい場合は、最初に用紙サイズと方向を指定する必要があります。このような設
定を行うことにより、書類を作成する場合に仕上がり状態をはっきりと確認することができます。
「白紙」
(ワードプロセッサ)または「キャンバス(白紙)」(ページレイアウト)の書類から始
める場合は、デフォルトでは縦方向になっています。ページの方向を変更する手順および用紙
25ページの「用紙のサイズや向きを設定する」で説明して
サイズを設定する手順については、2
います。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
41
書類の余白を設定する
すべての書類には余白(用紙の端から書類の内容までの空白)が設定されています。レイアウト
表示を使うと、このような余白は画面上では明るいグレイの線で表示されます。レイアウトを表
示するには、ツールバーの「表示」をクリックして「レイアウトを表示」を選択します。
ほとんどの Pages テンプレートのデフォルトの余白は、「白紙」テンプレートも含めて、ページ
インチ)に
の左端および右端からそれぞれ 2.54cm(1 インチ)、上端と下端からも 2.54cm(1
設定されています。つまり、書類の本文テキストがこれらの余白部分まではみ出すことはありま
せん。
ページの余白を変更するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「書類インスペクタ」ボタンをクリックして「書
類」をクリックします。 2 「左」、「右」、「上」、「下」の各フィールドに値を入力します。
書類のセクションごとに異なる余白を設定する場合は、
「レイアウト」インスペクタを使う必要
7 ページの「レイアウト余白を定義する」を
があります。レイアウト余白の設定については、4
参照してください。
作成する書類を製本する場合は、ページのどちら側でとじるか(内側余白)と、どちら側を裁断
するか(外側余白)を考慮する必要があります。そのためには、ページが左右見開きになる書類
を作成する必要があります。詳細については、47ページの「左右見開きページを使う」を参照
してください。
ページ区切りと行区切りを使う
ページ区切りを挿入することによって、特定の段落が必ず新しいページから開始されるようにし
たり、特定の段落が同じページ内にとどまるようにしたりすることができます。
区切りを挿入すると、不可視文字と呼ばれる特別なフォーマット文字が挿入されます。不可視文
字の詳細については、21ページの「フォーマット文字(不可視文字)」を参照してください。
ページ区切りを挿入する
ワープロ書類で、ページ区切りを挿入して、特定の場所で強制的にページを区切ることができま
す。こうすると、現在のセクション内にテキストを入力できる状態の新しいページが作成されま
す。ページレイアウト書類では、書類に新しいページを追加することによって新しいページを作
成できます。こうすると、テキストを入力するテキストボックスを追加できる状態の新しいペー
ジが、新しいセクションに作成されます。
42
第3 章
書類の要素を使って作業する ページ区切りを挿入するには、以下の操作を行います:
m ワープロ書類では、区切りを置く位置をクリックし、「挿入」>「ページ区切り」と挿入します。
ページ区切りを削除するには、区切りの後ろの行の先頭をクリックして Delete キーを押します。
m ページレイアウト書類で新しいページを挿入するには、「挿入」>「ページ」>「テンプレート
ページ」と選択します。
新しいページで段落を開始する
書類内の先行する記載内容にかかわらず、段落を必ず新しいページから開始することができます。
新しいページで段落を開始するには:
1 新しいページの先頭に配置したい段落の内側を選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「詳細」をクリックします。 3 「新しいページで段落を開始」を選択します。
「キャンバス(白紙)」テンプレート(ページレイアウト)では、新しいページが追加されると、
テキストボックスを追加してテキストを入力することができます。
複数の段落を同じページに入れる
つ以上の段落を必ず同じページに入れることができます。
ページ区切りを挿入しない限り、 2
複数の段落を同じページに入れるには: 1 後ろの段落と一緒に表示する段落をクリックします。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「詳細」をクリックします。 3 「次の段落も同じページに入れる」を選択します。
段落全体を同じページに入れる
段落内のすべての行が必ず同じページに表示されるようにすることができます。 1 つの段落が複数ページに分割されないようにするには: 1 すべての行を同じページ内に収めたい段落をクリックします。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「詳細」をクリックします。 3 「段落のすべての行を同じページに表示」を選択します。
ページレイアウト書類では、テキストがテキストボックスに含まれています。テキストボックス
02 ページの「フローティングテキストボックスをリンクする」を
のリンクの詳細については、1
参照してください。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
43
手動行区切りを挿入する
手動行区切り(ソフトリターンともいいます)を使って、新しい段落を開始せずに改行すること
ができます。
手動行区切りを挿入するには:
1 区切りを置く位置をクリックします。 2 Shift +Return キーを押します。
最初の行/最後の行だけを残さないようにする
ページの末尾に段落の 1 行目のみが表示されたり(ウイドウ行ともいいます)
、ページの先頭に
段落の最終行のみが表示されたりすること(オーファン行ともいいます)を防ぐことができます。
段落の最初の行/最後の行だけを残さないようにするには: 1 最初の行/最後の行を残して区切らないようにしたい段落をクリックします。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「詳細」をクリックします。 3 「最初の行/最後の行だけを残さない」を選択します。
レイアウトを使う
「Pages」では、ページレイアウト書類のページのデザインは、テキストボックスに段組みを作成
することによって変えることができ、ワープロ書類のページのデザインは、レイアウト区切りに
よって区切られるレイアウトによって変えることができます。
00ページの「テキスト
ページレイアウト書類のテキストボックスの操作の詳細については、1
ボックスや図形などのエフェクトを使ってテキストを強調する」を参照してください。
ワープロ書類では、レイアウトはレイアウト区切りによって区切られます。レイアウトは書類に
含まれていて、特定の段組み属性や段組みの周りの余白(レイアウト余白といいます)を定義し
たものです。 1 つのセクション内に複数のレイアウトを設定することができます。 1 ページ内に複数のレイア
ウトを設定することもできます。
段を定義する
書類に指定するページサイズと列の幅によっては、(横方向の標準レターサイズなどに)最大 10
のテキスト段を作成できます。
段に入力するときに段の最後に達すると、テキストは自動的に次の段に送られます。段を区切る
位置を変更するには、45ページの「段組み区切りを定義する」の手順に従ってください。
書類内の特定の場所で段数や外観を変更する場合は、新しいレイアウトを作成します。手順につ
いては、46ページの「レイアウト区切りを定義する」を参照してください。
44
第3 章
書類の要素を使って作業する 書類を複数の段組みにフォーマット設定するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「レイアウトインスペクタ」ボタンをクリック
します。
「レイアウト」をクリックして、
「段」フィールドで段の数を指定します。
「段」フィー
ルドに数値を入力するには、書類のテキスト領域内に挿入ポイントを置き、
「段」フィールドに
eturn キーを押します。 数値を入力した後、 R
2 すべての段を同じ幅にするには、「段の幅を均等にする」を選択します。
すべての段の幅を調節するには、
「段」リストで値をダブルクリックして新しい数値を入力しま
す。段ごとに間隔を調節するには、
「段の間隔」リストで値をダブルクリックして新しい数値を
入力します。 3 段ごとに異なる幅を指定するには、「段の幅を均等にする」の選択を解除します。
特定の段の幅を調節するには、
「段」リストで対象となる値をダブルクリックして、新しい数値
を入力します。隣接する段の間隔を調節するには、「段の間隔」リストで対象となる値をダブル
クリックして、新しい数値を入力します。 4 ワープロ書類では、段組みの外側余白を調節する場合、「左」、「右」、「前」、「後」の各フィール
ドで新しい値を指定します。
ページレイアウト書類では、レイアウト余白は調整できません。 5 ワープロ書類では、段を次のページの先頭に移動する場合、
「新しいページでレイアウトを開始」
を選択します。
ページレイアウト書類では、「新しいページでレイアウトを開始」は選択できません。 6 4 列の段を簡単に作成するには、フォーマットバーの「段」ポップアップメニューをクリックし、
ポップアップメニューから使用する段の数を選択します。 7 段の幅と間隔を簡単に変更するには、書類ルーラを使います。ツールバーの「表示」をクリック
し、
「ルーラを表示」を選択します。横方向のルーラにあるグレイの余白部分の左端または右端
をドラッグします。
ルーラの白い部分は、
段組み内のテキスト領域を
示しています。
グレイの部分は、段の間隔を
示しています。
段組み区切りを定義する
ワープロ書類の段組み区切りを使ってその段のテキストフローを終了し(その段の残りは空白に
なります)
、次の段に続けます。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
45
段組み区切りを設定するには:
1 テキストフローを終了する単語の後ろをクリックします。 2 「挿入」>「段組み区切り」と選択します。
挿入ポイントを置いた場所でテキストが区切られ、次のテキスト段に続きます。段が1 つしかな
いレイアウトに段組み区切りを挿入すると、テキストは次のページの先頭に続きます。
書類に不可視文字を表示すると(ツールバーの「表示」をクリックして「不可視文字を表示」を
選択します)、段組み区切りの位置が段組み区切り記号でマークされます。
段組み区切りを削除するには、区切りの直後の行の先頭をクリックして Delete キーを押します。
レイアウト区切りを定義する
つのレイアウトが終了し、新しいレイアウト
ワープロ書類では、レイアウト区切りによって、1
が開始されます。新しいレイアウトでは、これまでとは異なる段組み特性やレイアウト余白を定
義できます。
レイアウト区切りを使っても、書類やセクションに固有のヘッダ、フッタ、ページ番号、その他
のフォーマット設定には影響しません。
ワープロ書類にレイアウト区切りを挿入するには:
1 現在のレイアウトを終了する位置にある単語の後に挿入ポイントを配置して、新しいレイアウト
に変更します。
2 「挿入」>「レイアウト区切り」と選択します。
レイアウト区切りが挿入され、挿入ポイントが次のレイアウトの先頭に移動します。 3 区切りの後のレイアウトでは、レイアウトを変更しない限り、フォーマット設定とテキストの段
数は先行するレイアウトと同じままになります。レイアウト属性を変更するには、ツールバーの
「インスペクタ」をクリックして「レイアウトインスペクタ」ボタンをクリックします。
「レイア
ウト」パネルで段の数を設定した後、フォーマットを設定します。 4 新しいレイアウトをページの先頭へ移動するには、「新しいページでレイアウトを開始」を選択
します。
書類に不可視文字を表示すると(ツールバーの「表示」をクリックして「不可視文字を表示」を
選択します)、レイアウト区切りの位置がレイアウト区切り記号でマークされます。
レイアウト区切りを削除するには、レイアウト区切りの直後の行の先頭をクリックして Delete
キーを押します。
46
第3 章
書類の要素を使って作業する レイアウト余白を定義する
ワープロ書類でのレイアウト余白とは、レイアウト内の段組みの周りの余白のことです。
ワープロ書類のレイアウト余白を変更するには: 1 段内をクリックします。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「レイアウトインスペクタ」ボタンをクリックし
て「レイアウト」をクリックします。
3 段の左右の余白を変更するには、「レイアウト余白」の「左」および「右」フィールドに数値を
入力します。 4 段の上下の余白を指定するには、「レイアウト余白の」の「前」および「後」フィールドに数値
を入力します。
新しい余白は、
「書類」インスペクタで書類に対して設定したページ余白より大きくすることは
できません。
左右見開きページを使う
書類を両面に印刷して製本する場合には、左ページと右ページを見開きになるようにします。
このような書類の左ページと右ページでは、通常、内側の余白と外側の余白が異なります。たと
えば、書類をとじる側の内側の余白は、外側の余白よりも広く設定する必要があります。
書類に章などのセクションが含まれている場合、各ページの外側の隅にページ番号を配置するに
は、左ページと右ページに異なるヘッダやフッタを使うことができます。
見開きページの余白を定義する
「書類」インスペクタを使って、左ページと右ページで異なる余白を設定します。
見開きの左右のページで異なる余白を設定するには: 1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「書類インスペクタ」ボタンをクリックして「書
類」をクリックします。 2 「見開きページ」を選択します。 見開きの左右のページへ
個別に余白を設定する
ページの外側の余白の値を
指定します。
場合に選択します。
とじる側の余白の値を
指定します。
3 内側と外側の余白を設定します。内側余白とは、左右のページでとじる側の余白です。外側余白
とは、左右のページで外側となる余白です。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
47
見開きページのヘッダとフッタを定義する
ワープロ書類では、セクションを使う場合、フッタの外側にページ番号を表示する場合などに、
左ページと右ページとで異なるヘッダとフッタを設定することができます。セクションの定義の
3ページの「セクションを使う」を参照してください。
詳細については、 5
同じセクションの見開きページにヘッダとフッタを設定するには: 1 セクション内をクリックします。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「レイアウトインスペクタ」をクリックして「セ
クション」をクリックします。
3 「左右のページで異なる」を選択します。
4 「前のヘッダとフッタを使用」の選択を解除します。 5 セクションの左ページに、そのセクション内のすべての左ページで使用するヘッダとフッタを定
義します。手順については、49ページの「ヘッダとフッタを使う」を参照してください。 6 セクションの右ページに、そのセクション内のすべての右ページで使用するヘッダとフッタを定
義します。 7 セクションの先頭ページにほかと異なるヘッダまたはフッタを設定する場合は、「最初のページ
は異なる」を選択して、セクションの最初のページのヘッダとフッタを定義します。
見開きページを表示する
ages 」で見開きページを表示するにはいくつかの
書類に見開きページが設定されている場合、
「P
方法があります。
見開きページを表示するには、以下の操作を行います:
m ツールバーの「表示」をクリックして「ページのサムネールを表示」を選択すると、見開きペー
ジがサムネール表示で表示されます。
m ウインドウの左下隅にあるページ表示コントロールをクリックし、ポップアップメニューから
「2 ページ表示」を選択すると、書類のメインウインドウに左右のページが並んで表示されます。
48
第3 章
書類の要素を使って作業する ヘッダとフッタを使う
書類の複数のページに同じテキストやグラフィックスを表示することができます。ページの上部
に反復表示される情報をヘッダと呼び、ページの下部に表示される情報をフッタと呼びます。
ヘッダやフッタに独自のテキストやグラフィックスを配置することも、フォーマット設定したテ
キストフィールドを使うこともできます。フォーマット設定したテキストフィールドを使うと、
テキストを挿入したときに自動的に更新されるようにできます。たとえば、日付フィールドを挿
入すると、その書類を開くたびに現在の日付が表示されます。同様に、ページ番号フィールドを
挿入すると、ページの追加や削除を行うたびにページ番号が自動的に変更されます。
ヘッダやフッタの内容を定義するには: 1 ツールバーの「表示」をクリックし、「レイアウトを表示」を選択します。ページの上部と下部
にヘッダとフッタの領域が表示されます。 2 ヘッダやフッタにテキストやグラフィックスを追加するには、ヘッダまたはフッタに挿入ポイン
トを置き、テキストやグラフィックスを入力またはペーストします。 3 ページ番号やその他の変更可能な値を追加するには、112ページの「ページ番号などの可変値を
挿入する」の手順を参照してください。
ヘッダやフッタに入力したデータは、すべてのページに反復表示されます。書類のセクションご
とにヘッダやフッタのテキストを変えたい場合は、55ページの「セクションのヘッダとフッタ
を変更する」を参照してください。
脚注と巻末注を使う
ワープロ書類では、書類に特殊マーク(番号や記号)を追加して、ページ下部の注(脚注)また
は書類やセクションの終わりにある注(巻末注)と関連付けることができます。
書類内に脚注と巻末注を混在させることはできませんが、注の種類を相互に変換することができ
ます。
脚注と巻末注を追加する/編集する
ワープロ書類では、脚注と巻末注にテキストおよびインラインオブジェクトを含めることができ
ます。
脚注を追加する
ワープロ書類では、ページ下部の注にリンクする特殊マークを追加できます。このような注を脚
注といいます。
脚注を追加するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「書類インスペクタ」ボタンをクリックして「書
類」をクリックします。 2 「脚注と巻末注」ポップアップメニューから「脚注を使用」を選択します。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
49
3 番号の付け方を選択します。 4 脚注マークを表示したい本文(テキストボックス、表、その他のオブジェクト内ではありませ
ん)に、挿入ポイントを置きます。
5 「挿入」>「脚注」と選択します。
脚注マークが表示され、ページ下部にある対応する脚注フィールドに挿入ポイントが移動します。
6 脚注情報を入力します。テキストに加え、インラインシェイプ、グラフィックス、その他のオブ
34 ページの「フローティングオブジェクトとイン
ジェクトを使用できます。手順については、1
ラインオブジェクトを使う」を参照してください。
書類の最後に巻末注を追加する
ワープロ書類では、書類の最後の注にリンクする特殊マークを追加できます。このような注を書
類の巻末注と呼びます。
書類の最後に巻末注を追加するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「書類インスペクタ」ボタンをクリックして「書
類」をクリックします。 2 「脚注と巻末注」ポップアップメニューから「書類の巻末注を使用」を選択します。
3 番号の付け方を選択します。
4 巻末注マークを表示したい本文(テキストボックス、表、その他のオブジェクト内ではありませ
ん)に、挿入ポイントを置きます。
5 「挿入」>「巻末注」と選択します。
巻末注マークが表示され、書類の最後にある対応する巻末注フィールドに挿入ポイントが移動し
ます。このフィールドはセクション区切りの後にあります。新しいページで巻末注を開始したく
ない場合は、セクション区切りを削除します。 6 セクション末注情報を入力します。
テキストに加え、インラインシェイプ、グラフィックス、その他のオブジェクトを使用できます。
ページの「フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトを使う」
手順については、134
を参照してください。
セクションの最後にセクション末注を追加する
ワープロ書類では、各セクションの最後の注にリンクする特殊マークを追加できます。このよう
な注をセクション末注と呼びます。
セクションの最後にセクション末注を追加するには: 1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「書類インスペクタ」ボタンをクリックして「書
類」をクリックします。 2 「脚注と巻末注」ポップアップメニューから「セクション末注を使用」を選択します。
3 番号の付け方を選択します。
4 巻末注マークを表示したい本文(テキストボックス、表、その他のオブジェクト内ではありませ
ん)に、挿入ポイントを置きます。
50
第3 章
書類の要素を使って作業する 5 「挿入」>「セクション末注」と選択します。
セクション末注マークが表示され、セクションの最後にある対応するセクション末注フィールド
に挿入ポイントが移動します。このフィールドは、マークが表示されるセクションの最後の部分
1本のラインによってセクション内のほかの情報と区切られます。
にあります。
セクション末注は、
6 セクション末注情報を入力します。
テキストに加え、インラインシェイプ、グラフィックス、その他のオブジェクトを使用できます。
ページの「フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトを使う」
手順については、134
を参照してください。
脚注と巻末注を削除する
ワープロ書類では、脚注や巻末注を簡単に削除できます。
脚注や巻末注を削除するには:
m 脚注/巻末注を参照している書類内のマークを削除します。
脚注と巻末注を相互に変換する
ワープロ書類では、書類のすべての脚注を巻末注に変換できます。反対に、すべての巻末注を脚
注に変換することもできます。また、書類のすべての巻末注をセクション末注に変換することも、
その逆も可能です。ただし、同じ書類内で脚注と巻末注を混在させることはできません。
脚注と巻末注を相互に変換するには:
m 「書類」インスペクタの「書類」パネルで、「脚注と巻末注」ポップアップメニューの設定を変更
します。
脚注と巻末注のフォーマットを設定する
ワープロ書類では、脚注、巻末注、およびマークのフォーマットを設定して、それらの外観を変
更したり、脚注/巻末注の間隔を調節したりすることができます。
脚注/巻末注のフォーマットを設定するには、以下の操作を行います:
m 脚注/巻末注やマークの外観を変更するには、脚注/巻末注のテキストやマークを選択して、
「フォント」パネル、
「テキスト」インスペクタ、およびスタイルパネルを使ってテキストのフォー
マットを設定します。
m 脚注/巻末注の間隔を調整するには、
「書類」インスペクタの「書類」パネルで、
「脚注/巻末注」
フィールドの値を大きくしたり小さくしたりします。
マークと関連する脚注/巻末注の間をジャンプする
ワープロ書類では、マークから脚注/巻末注にジャンプしたり、脚注/巻末注からマークにジャ
ンプしたりすることができます。
マークと脚注/巻末注の間をジャンプするには、以下の操作を行います: m 脚注/巻末注でマークをダブルクリックすると、書類内のマークの表示位置へジャンプします。
m 書類の本文でマークをダブルクリックすると、脚注/巻末注へジャンプします。
第 3 章
書類の要素を使って作業する 51
脚注と巻末注に番号を付ける
ワープロ書類では、脚注/巻末注を参照するマークに対して、あらかじめ定義された自動番号ス
、
タイルを使うことができます。あらかじめ定義されている番号スタイルには、アラビア数字(1
2、3 )、ローマ数字(i、ii、iii)、および記号(*、†、‡)があります。番号付けは、書類全体で
継続することも、セクションやページごとに最初から始まるようにすることもできます。
自動番号付けを使う代わりに、あるいは自動番号付けに加えて、カスタムマークを使うことがで
きます。カスタムマークはユーザが独自に定義できます。カスタムマークには番号が自動的に付
けられることはありません。カスタムマークを使う場合は、脚注や巻末注/セクション末注を作
成するたびにマークを指定する必要があります。
脚注と巻末注/セクション末注の番号付けのマークを定義する
ワープロ書類では、あらかじめ定義された番号や記号を使ったり、独自のマークを定義したりす
ることができます。
マークを定義するには、以下の操作を行います:
m あらかじめ定義された番号や記号形式を使うには、「書類」インスペクタの「書類」パネルにあ
る「フォーマット」ポップアップメニューから、番号の付け方のスタイルを選択します。選択し
た番号の付け方のスタイルは、書類全体で同一となります。
m カスタムマークを挿入するには、書類内のマークの表示位置に挿入ポイントを置きます。
「挿入」メニューをクリックしてからOption キーを押します。
「カスタム巻末注」
、
「カスタムセ
クション末注」、または「カスタム脚注」を選択します。メニューに表示される項目は、
「脚注と
巻末注」ポップアップメニューの設定によって決まります。
表示されたダイアログでカスタムマークを入力または選択して、「OK」をクリックします。
マークが表示され、注を入力する書類内の該当位置に挿入ポイントが移動します。
脚注と巻末注/セクション末注の番号付けのマークを変更する
ワープロ書類では、カスタムマークの番号付けの形式と、あらかじめ定義された番号付けの形式
を交互に切り替えることができます。
マークの番号付けのスタイルを変更するには、以下の操作を行います:
m 番号の付け方を定義済み形式からカスタム形式に変更するには、 Control キーを押しながら巻末
注/セクション末注や脚注のマークをクリックし、ショートカットメニューから「カスタムマー
クを使用」を選択します。
表示されたダイアログでカスタムマークを入力または選択して、「OK」をクリックします。カス
タムマークが、あらかじめ定義されたマークに置き換わります。
m 番号の付け方をカスタム形式から定義済み形式に変更するには、 Control キーを押しながらカス
タムマークをクリックし、ショートカットメニューから「自動番号付けを使用」を選択します。
カスタムマークと置き換えられたマークには、
「書類」インスペクタの「書類」パネルの番号形
式設定が反映されています。
52
第3 章
書類の要素を使って作業する 脚注とセクション末注の番号付けを再開する
マークの番号を継続したくない場合、ワープロ書類ではページごとまたはセクションごとに番号
付けを再開することができます。
マークの番号付けを再開するには:
m 「書類」インスペクタの「書類」パネルにある「番号の付け方」ポップアップメニューから、
「各
ページで開始」または「各セクションで開始」を選択します。
セクションを使う
書類を、レイアウト、番号の付け方などのフォーマット設定が異なる複数の部分に分割するには、
セクションを使います。セクションを使うことによって、書類の部分ごとに異なるフォーマット
設定要素を設定できます。このような要素には、ヘッダ、フッタ、ページ番号の付け方、余白、
段のレイアウト、マスターオブジェクト(反復表示される背景イメージ)があります。
セクションを作成する
ワープロ書類では、セクションは 1 つまたは複数のページから構成されています。
それぞれの Pages テンプレートは、1 つまたは複数の事前定義されたセクションから構成されて
います。ツールバーの「セクション」ボタン(ワードプロセッサ)または「ページ」ボタン(ペー
ジレイアウト)を使って書類にページを追加するたびに、新しいセクションが追加されます。
ページレイアウト書類では、各ページが1 セクションです。あらかじめ定義されているセクショ
ページずつセクションを変更または削除することもできます。
ンをそのまま使うことも、 1
ワープロ書類では、あらかじめ定義されているセクションをそのまま使うことも、セクション区
切りを挿入または削除して独自のセクションを定義することもできます。ページをセクションに
追加する場合、内容を追加するとページが自動的に追加されるか、ページ区切りが挿入されます。
ワープロ書類でセクション区切りを扱うには、以下の操作を行います:
m セクション区切りを挿入するには、区切りを挿入する位置にポインタを置いて「挿入」>「セク
ション区切り」と選択するか、ツールバーの「セクション」をクリックしてリストから項目を選
択します。
書類に不可視文字を表示すると(ツールバーの「表示」をクリックして「不可視文字を表示」を
選択します)、セクション区切りの位置がセクション区切り記号でマークされます。
新しいセクションでは、フォーマット設定を変更しない限り、前のセクションと同じフォーマッ
ト設定のままになります。マスターオブジェクト、ヘッダ、フッタ、ページ番号の付け方などに
加えた変更は、変更したセクションにしか適用されません。マスターオブジェクトの詳細につい
ては、57 ページの「マスターオブジェクト(反復表示される背景イメージ)を使う」を参照し
てください。
m セクション区切りを削除するには、セクション区切りの後ろの行の先頭をクリックして Delete
キーを押します。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
53
サムネール表示を使ってセクションを管理する
書類のすべてのページを縮小バージョン(サムネール)で表示することができます。ページのサ
ムネールを表示すると、書類の全ページを一度に確認することができるため、特定のページをコ
ピーしたり、目的のページに移動したりすることが簡単にできます。また、書類のセクションの
順番も簡単に変更することができます。
サムネールを表示する
サムネールを使って Pages 書類を表示します。
サムネールを表示するには、以下の操作を行います:
m ワープロ書類でサムネールを表示するには、ツールバーの「表示」をクリックして「ページのサ
ムネールを表示」を選択します。ページレイアウト書類では、デフォルトでサムネールが表示さ
れます。
サムネール表示を隠すには、ツールバーの「表示」をクリックして「ページのサムネールを隠す」
を選択します。
m サムネール表示で見開きページを表示するには、「書類」インスペクタの「書類」パネルで「見
開きページ」を選択します。
m 特定のページに移動するには、そのページのサムネールをクリックするか、書類の該当ページを
クリックします。該当するページがメインの表示領域に表示されます。また、ページのサムネー
ルが強調して表示され、そのページが書類内でどの位置にあるかを示します。
書類ウインドウの左下にある「ページ」ボタンをクリックし、
「次のページに移動」フィールド
に特定のページ番号を入力してから Return キーを押して、書類内のページを移動することもで
きます。
セクションを追加する/削除する
サムネールを使って、Pages
書類内のセクションを追加したり削除したりすることが簡単にでき
ます。
セクションを追加または削除するには、以下の操作を行います:
m セクションとその内容を削除するには、サムネール表示で該当セクションを選択してDeleteキー
を押します。
m サムネール表示で 1 つまたは複数のセクションをコピー(またはカット)してペーストするには、
コピーまたはカットするセクションを選択して、「編集」>「コピー」
、または「編集」>「カッ
ト」と選択します。
セクションをペーストする直前のセクションを選択し、「編集」>「ペースト」と選択します。
サムネール表示で Option キーを押したまま選択したセクションを目的の位置までドラッグし
て、1 つまたは複数のセクションをコピー&ペーストすることもできます。ドラッグすると、ペー
ストする情報のスペースを確保するように、セクションがシフトします。
m そのセクションの直後に選択したセクションのコピーをペーストするには、セクションを選択し
て「編集」>「複製」と選択します。
54
第3 章
書類の要素を使って作業する セクションを再編成する
サムネールを使って、Pages 書類を効率的に再編成することができます。
セクションを再編成するには、以下の操作を行います:
m サムネール表示で 1 つまたは複数のセクションを選択するには、ページをクリックします。選択
したページと同じセクション内にあるすべてのページサムネールの周りに、黄色のボックスが表
示されます。
hift キーを押したまま最初と最後のセクションを
隣接する複数のセクションを選択するには、S
選択します。
複数のセクションを選択するには、ドラッグすることもできます。隣接するセクションを選択す
るには、ページのサムネールの左または右をクリックし、上または下にドラッグします。
m セクションを移動するには、セクションを選択し、選択したセクションのいずれかでページサム
ネールをクリックします。その後セクションをサムネール表示の新しい位置へドラッグします。
ドラッグすると、挿入する内容のスペースを確保するため、セクションがシフトします。
セクションの属性を定義する
セクション区切りを挿入した場合、新しい書類のセクションでは、前のセクションのフォーマッ
ト設定とレイアウト属性がすべて継承されます。各セクションのページ番号の付け方、ヘッダ、
フッタ、余白、マスターオブジェクトなどの設定を変更することができます。
セクション属性の多くは、「レイアウト」インスペクタの「セクション」パネルで設定します。
ページ番号は、前のセクションから
続けることも、ページ番号を入力して
ページ番号を付け直すこともできます。
最初のページだけ異なるヘッダとフッタやマスター
オブジェクトを設定したり、左右のページで異なる
設定にしたり、前のセクションと同じヘッダと
フッタを使用したりすることができます。
新しいセクションを左見開きページ
または右見開きページで開始します。
セクションのヘッダとフッタを変更する
ヘッダとフッタがセクションごとに一意となるように変更することができます。また、 1 つのセ
クション内でヘッダとフッタを変更することもできます。
ヘッダとフッタを変更するには: 1 セクション内に挿入ポイントを置きます。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「レイアウトインスペクタ」ボタンをクリックし
て「セクション」をクリックします。
3 「前のヘッダとフッタを使用」の選択を解除します。 4 書類のヘッダまたはフッタ領域に、新しいヘッダまたはフッタを入力します。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
55
セクションでページ番号を再開する
新しいページ番号方式をセクションで開始することができます。
書類のセクションでページ番号を再開するには:
m セクション内をクリックし、「レイアウト」インスペクタの「セクション」パネルで「開始番号」
を選択して、セクションの最初のページとなる番号を指定します。
セクションの最初のページにのみ、ほかと異なるフォーマットを設定する
セクションの最初のページに、専用のヘッダ、フッタ、およびマスターオブジェクトを設定する
ことができます。
セクションの最初のページにほかと異なるレイアウトを使うには、 以下の操作を行います:
m 先頭ページにほかと異なるヘッダとフッタを指定するには、セクション内をクリックし、「レイ
アウト」インスペクタの「セクション」パネルで、
「最初のページは異なる」を選択してから、
ヘッダとフッタを変更します。49 ページの「ヘッダとフッタを使う」を参照してください。
m 最初のページにマスターオブジェクトを配置するには、57
ページの「マスターオブジェクト(反
復表示される背景イメージ)を使う」の手順に従ってください。
セクションの左右の見開きページのフォーマットを設定する
セクションの見開きページで、異なるヘッダ、フッタ、およびマスターオブジェクトを設定する
ことができます。
セクション内をクリックして選択し、そのセクションの見開きページのフォーマットを設定し
ます。
選択したセクションの見開きページのフォーマットを設定するには、以下の操作を行います:
m 左右のページでヘッダとフッタを変えるには、「レイアウト」インスペクタの「セクション」パ
ネルで、
「左右のページで異なる」を選択します。
m セクションの最初のページを必ず左右見開きページのいずれかから開始したい場合は、「開始位
置」ポップアップメニューから「左側ページ」または「右側ページ」を選択します。どちらから
開始してもよい場合は、
「任意のページ」を選択します。
m 左ページまたは右ページにマスターオブジェクトを配置するには、57 ページの「マスターオブ
ジェクト(反復表示される背景イメージ)を使う」の手順に従ってください。
7ページの「左右見開きページを使う」を参照してください。
見開きページの詳細については、4
セクションの余白を設定する
書類のセクションごとに異なる余白を設定したい場合は、
「レイアウト」インスペクタを使って
ページの「レ
レイアウト余白を変更する必要があります。レイアウト余白の設定については、47
イアウト余白を定義する」を参照してください。
セクションを再利用する
ツールバーの「ページ」をクリックすると表示されるポップアップメニューにセクションを追加
することによって、書類のセクションを再利用可能にすることができます。
56
第3 章
書類の要素を使って作業する セクションでページの一部またはすべてを再利用するには: 1 サムネール表示でセクションを選択します。
2 「フォーマット」>「詳細」>「ページを取り込む」と選択します。
3 表示されたダイアログでページ(複数可)の名前を入力し、
「範囲」ポップアップメニューを使っ
K 」をクリックします。
て再利用するページを指定して、「O
ツールバーの「ページ」ボタンをクリックすると表示されるポップアップメニューで、そのペー
ジが使用可能になります。
マスターオブジェクト(反復表示される背景イメージ)を使う
すかしやロゴなど、ワープロ書類やページレイアウト書類の全ページの同じ場所に背景イメージ
を表示することが必要になる場合があります。このように反復して表示されるグラフィックスの
ことをマスターオブジェクトと呼びます。
書類が複数のセクションに分割されている場合、セクションごとに異なるマスターオブジェクト
を配置することができます。1 つのセクション内で、最初のページ、右ページ、左ページにそれ
ページの「セ
ぞれ異なるマスターオブジェクトを配置することができます。詳細については、56
クションの最初のページにのみ、ほかと異なるフォーマットを設定する 」および56 ページの「セ
クションの左右の見開きページのフォーマットを設定する」を参照してください。
マスターオブジェクトを追加するには: 1 オブジェクトを追加します。
34ページの「フローティングオブジェクトと
フローティングオブジェクトの詳細については、1
インラインオブジェクトを使う」を参照してください。
2 オブジェクトをページ上の任意の位置に配置します。 3 「フォーマット」>「詳細」>「オブジェクトをセクションマスターに移動」と選択します。
「フォーマット」>「詳細」>「マスターオブジェクトを選択可能に設定」と選択して、この項
目の横にチェックマークが付いていないことを確認します。
オブジェクトの選択ハンドルが非表示になり、選択できなくなります。
マスターオブジェクトを編集または移動するには、まずマスターオブジェクトを書類全体で選択
できるようにする必要があります。
「マスターオブジェクトを選択可能に設定」の前にチェック
マークが付いていない場合は、
「フォーマット」>「詳細」>「マスターオブジェクトを選択可
能に設定」と選択します。選択可能なマスターオブジェクトは選択ハンドルが青色なので、ほか
のオブジェクトと外観が異なります。
マスターオブジェクトには
青い選択ハンドルが表示されます。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
57
目次を使う
「ワードプロセッサ」テンプレートを使って、書類の目次を自動的に生成させることができます。
多くの「ワードプロセッサ」テンプレートはあらかじめフォーマット設定された目次を備えてお
り、それを書類に追加することができます。
ワープロ書類で目次を作成するには、書類の見出しに使う段落スタイルを統一しておく必要があ
ります。スタイルの詳細については、119ページの「スタイルについて」と120 ページの「スタ
イルを適用する」を参照してください。
目次を作成した後、目次のフォーマットを設定して外観を変更することができます。
目次を作成する/アップデートする
「ワードプロセッサ」テンプレートを使って作成される目次には、その目次から次の目次までの
内容だけが表示されます。書類全体を対象にしたマスターの目次を作成する場合は、その目次を
1 つだけ使用し、書類の先頭に配置する必要があります。
目次を作成するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「書類インスペクタ」ボタンをクリックして「目
次」をクリックします。 2 目次に表示するテキストの段落スタイルのチェックボックスを選択します。たとえば、最上位の
見出しと小見出しをすべて目次に表示する場合は、最上位の見出しと小見出しに使われる段落ス
タイルを選択します。
目次の各項目にページ番号を
表示する場合は、
「番号」列の
目次に表示するテキストの
段落スタイルを
チェックボックスを選択します。
選択します。
書類に変更を加えたら、
クリックして目次を
アップデートします。
58
第3 章
書類の要素を使って作業する 選択したスタイルが書類で使われていない場合は、目次を作成する際に、目次の内容は空ですと
いう趣旨のメッセージが表示されます。書類で頻繁に使われているスタイルを選択した場合は、
目次が長くなりすぎてしまいます。 3 「番号」列で、ページ番号を付けるスタイルのチェックボックスを選択します。 4 目次を挿入する位置の行頭に挿入ポイントを置き、「挿入」>「目次」と選択します。
作業中の「ワードプロセッサ」テンプレートで目次があらかじめ定義されている場合、目次を挿
入する位置の前のページをクリックし、ツールバーの「セクション」をクリックして「目次」を
選択します。
書類を編集した後、目次をアップデートするには、目次の項目をクリックするか、
「書類」イン
スペクタの「目次」パネルで「今すぐアップデート」をクリックします。書類を変更した後、目
次をアップデートしなくても、書類を閉じたときに自動的に目次がアップデートされます。
目次にスタイルを設定する
目次のテキストの外観は、ワープロ書類のほかのテキストと同じように変更することができま
す。また、目次の項目と関連するページ番号との間にリーダー線を引いたり、新しい目次のスタ
イルを作成したりすることもできます。
目次の項目の外観を変更するには: 1 目次に関して、フォーマットを設定する項目のタイプ(最上位の見出しレベルなど)を選択しま
す。同じタイプの項目がすべて自動的に選択されます。個別に選択することはできません。 2 スタイルパネルを開くには、フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックします。
スタイルパネルに、利用できる目次スタイルが表示されます。また、選択されている項目に対応
する目次スタイルが選択されます。
目次の項目が選択されると、
スタイルパネルに
目次スタイルが表示されます。
この三角形をクリックして、
選択したスタイルを再定義するか、
新規にスタイルを作成するか、
単に名前を変更するかを選択します。
第 3 章
書類の要素を使って作業する
59
3 目次見出しのフォント属性を変更するには、フォーマットバーコントロールを使用します。フォ
ント属性を変更するその他の方法には、
「フォント」パネル、
「テキスト」インスペクタ、
「カラー」
ウインドウなどがあります。
4 項目から関連するページ番号までリーダー線を引くには、目的の目次の項目を選択し、「テキス
ト」インスペクタの「タブ」パネルで「タブストップ」列にあるタブをクリックして、
「リーダー」
ポップアップメニューから線のスタイルを選択します。 5 スタイルパネルに表示されているスタイルを項目に合わせて変更するには、スタイル名の右にあ
る矢印をクリックし、「選択部分からスタイルを再定義」を選択します。
新規に目次スタイルを作成するには、スタイル名の右にある矢印をクリックし、
「選択部分から
新しい目次スタイルを作成」を選択してから、新しいスタイルの名前を入力します。スタイルパ
ネルの左下隅にある追加(+)ボタンをクリックして、新しいスタイルを追加することもできま
す。どちらの場合も、新しいスタイルの名前を入力します。選択しているテキストへただちに適
用したい場合は、
「この新しいスタイルを作成時に適用」を選択します。
6 スタイルパネルでスタイルの名前を変更する場合は、スタイル名の隣の矢印をクリックし、「ス
タイルを名称変更」を選択します。スタイルの新しい名前を入力します。
60
第3 章
書類の要素を使って作業する 4
4
書類を確認する/改訂する
この章では、変更のトラッキングやコメントの使用方法など、書類の
確認および改訂を行うときに役に立つ「Pages 」の機能について説明
します。
「Pages」には、書類の改訂時に特に役に立つさまざまな機能が用意されています:
 変更のトラッキング:受け入れる編集または拒否する編集を決定するまで、書類内の変更をト
ラッキングします。
 コメント: 余白部分に書き込まれた注意と同じように、段落自体を変更せずに、段落に注釈を
加えることができます。
 色とフォントの変更:色とフォントのスタイルを変更することによって、書類の特定の個所に
読者の注意を引くことができます。たとえば、いくつかの段落の背景をオレンジ色にして、書
類の先頭にコメントを挿入して、レビューアにオレンジ色の段落を補完するように依頼するこ
とができます。
この章では、変更のトラッキングとコメントを中心に説明します。色とフォントを変更してテキ
ページの「テキストのサイズとフォーマットを設定する」お
ストを強調する方法については、75
よび 81 ページの「アクセントおよび特殊文字を追加する」を参照してください。色の使いかた
ページの「文字と段落の塗りつぶし色を設定する」を参照してください。
の手順については、104
61
変更のトラッキングを使う
変更のトラッキングを使うと、テキスト、文字フォーマット、段落スタイルなどに対して、自分
やほかのユーザが加えた変更をモニタすることができます。
クリックすると、変更のトラッキングが
開始または中止されます。
変更のトラッキングの
コントロールバーを使って、
書類の変更内容を管理したり
ページのサームネールでは、
トラッキングされた
検索したりします。
書類の変更内容が
強調表示されます。
書類に加えた編集には、変更記録の
吹き出しのフラグが設定されます。
変更のトラッキングを有効にすると、以下の項目を表示することができます:
 書類の本文、ヘッダ、フッタ、図形、およびテキストボックスで、追加、削除、または編集し
たか置き換えたテキスト
Â
Â
Â
Â
Â
行内に追加したか行内で削除した表、グラフ、および図形
追加、削除、または置き換えをした段落
スタイルを変更したテキスト
文字や段落のフォーマットの変更 新規作成または削除したハイパーリンク、アドレスブックフィールド、プレースホルダ、また
はブックマーク
 新規作成または削除した目次
 サムネール表示で表示される編集内容
62
第4 章
書類を確認する/改訂する 変更のトラッキングの流れ
人のレビューア(アンとトム)が書類のテキストに加えた変更を、変更の
次のシナリオでは、2
トラッキングを使ってまとめたり対処したりする方法を紹介します。 1 トムが書類を開き、ツールバーの「変更をトラッキング」ボタンをクリックして変更のトラッキ
ングを有効にします。
クリックすると、
変更のトラッキングが
開始または中止されます。
ツールバーの「変更をトラッキング」を
クリックすると、変更のトラッキングの
コントロールバーが表示されます。
変更のトラッキングを使うと、
「コメント」パネルが開きます。
変更のトラッキングが有効になると、フォーマットバーの下に変更のトラッキングのコントロー
ルバーが表示されます。
矢印ボタンをクリックして、
変更記録の吹き出しを
移動します。
クリックすると、
「マークアップ表示」ポップ
アップメニューが開きます。
クリックすると、
クリックして、変更を受け
変更のトラッキングが
一時停止されます。
入れたり拒否したりします。
クリックすると、
「アクション」
メニューが開きます。
これらのコントロールを使って、書類の変更内容を管理したり検索したりすることができます。
5 ページの「変更のトラッキング
変更のトラッキングのコントロールバーの詳細については、6
を開始する/一時停止する/停止する」を参照してください。
第 4 章
書類を確認する/改訂する
63
2 トムは変更を加えずに書類を保存して閉じ、その書類をアンにメールで送信しました。書類のこ
のバージョンが元のバージョンになります。
3 アンは書類を開いて、一部のテキストに変更を加えることにしました。
アンが行った変更には、吹き出しのフラグが設定されます。 4 アンは書類を保存して閉じ、その書類をトムにメールで送り返しました。 5 トムは書類を開いて、アンがテキストを編集したバージョンを読みました。
以下の例は、トムの元の書類と変更のトラッキングを使って編集されたバージョンです。 書類では元のテキストが黒で表示され、アンが変更したテキストは色付きで表示されています。 6 トムが書類を開くと、元のテキストと色の付いた編集済みテキストの両方が表示されています。
元のテキストは、
黒で表示されています。
編集されたテキストは、
色付きで表示されています。
変更記録の吹き出しには、作成者名、
日付と時刻、および編集のタイプが
表示されています。
64
第4 章
書類を確認する/改訂する 7 トムはアンの変更に納得して、アンの変更記録の吹き出しにあるチェックマークをクリックしま
した。
クリックして変更を受け入れます。
クリックして変更を拒否します。
変更記録の吹き出しが消えます。テキストの変更はトラッキングされなくなり、テキストは黒で
表示されます。
変更を受け入れおよび拒否するその他の方法については、67ページの「編集を受け入れる/拒
否する」を参照してください。
変更のトラッキングを開始する/一時停止する/停止する
書類に対して変更のトラッキングを開始すると、変更のトラッキングを一時停止または停止する
まで変更がトラッキングされます。
変更のトラッキングを管理するには、以下の操作を行います:
m 変更のトラッキングを開始するには、ツールバーの「変更をトラッキング」ボタンをクリックす
るか、「編集」>「テキストの変更をトラッキング」と選択します。
変更のトラッキングを有効にすると、
「コメント」パネルが開き、変更のトラッキングのコント
ロールバーが表示されます。
m 変更のトラッキングを一時停止するには、変更のトラッキングのコントロールバーにある「一時
停止」をクリックします。トラッキングを再開するには、
「トラッキング:オン」をクリックします。
一時停止中にはそれまでの変更がすべて保持されますが、変更のトラッキングを再開するまで、
変更のトラッキングは一時中断されます。
変更をしてもその変更を記録したくない場合は、変更のトラッキングを一時停止します。たとえ
ば、書類内のすべてのテキストの色を変える場合や、セクション内のすべてのテキストに新しい
テキストの余白を適用する場合があります。
m 変更のトラッキングを停止するには、ツールバーの「トラッキングを中止」をクリックするか、
「編集」>「トラッキングを停止」と選択します。
変更のトラッキングのコントロールバーにある「アクション」メニューから「トラッキングを停
止」を選択する方法もあります。
選択すると、変更のトラッキングが
中止されます。
第 4 章
書類を確認する/改訂する 65
書類内にまだ受け入れも拒否もされていない変更がある場合はダイアログが表示され、処理を続
行する前に操作をキャンセルするのか、編集内容を受け入れるのか、拒否するのかが確認され
ます。
変更のトラッキングに関する情報を管理する
変更のトラッキングを使うと、自分の変更記録の吹き出しの色を選択したり、サムネールを使っ
て書類を確認したりすることができます。
編集したテキストの表示方法、
作成者の色を選択し、変更の
トラッキングの環境設定を行います。
変更のトラッキングの情報を管理するには、以下の操作を行います:
m テキストのマークアップを隠すには、「マークアップ表示」ポップアップメニューから「テキス
トマークアップを隠す」を選択します。書類内の編集個所が表示されるときに、作成者の色や
マークアップ参照は表示されません。テキストのマークアップを表示するには、
「マークアップ
表示」ポップアップメニューから「テキストマークアップを表示」を選択します。
m 削除したテキストを隠すには、「マークアップ表示」ポップアップメニューから「削除されたテ
キストを隠す」を選択します。これまで取り消し線が付いて表示されていたテキストが表示され
なくなります。削除したテキストを表示するには、「マークアップ表示」ポップアップメニュー
から「削除されたテキストを表示」を選択します。
削除されたテキストは、さまざまなテキストスタイルで表示することができます。削除したテキ
ストの表示方法を変更するには、
「マークアップ表示」ポップアップメニューから「環境設定」を
選択し、
「削除されたテキストスタイル」ポップアップメニューからテキストスタイルを選択し
ます。
m 変更記録の吹き出しを隠すには、「マークアップ表示」ポップアップメニューから「変更情報を
隠す」を選択します。
「コメント」パネルが閉じ、書類中の編集した部分の横に変更バーが表示
されます。変更記録の吹き出しを表示するには、
「マークアップ表示」ポップアップメニューか
ら「変更情報を表示」を選択します。
m 作成者の色を選択するには、変更のトラッキングのコントロールバーにある「マークアップ表示」
ポップアップメニューから、「作者のカラーを選択」を選択します。
「マー
m 作成者名、マークアップテキストのスタイル、削除したテキストスタイルを変更するには、
クアップ表示」ポップアップメニューから「環境設定」を選択します。
m サムネールを使って書類を表示するには、ツールバーの「表示」ボタンをクリックし、「ページ
のサムネールを表示」を選択します。
ページのサームネールでは、トラッキングされた書類の変更内容が強調表示されます。
66
第4 章
書類を確認する/改訂する 編集を受け入れる/拒否する
ages 書類のテキストに加えられた編集を受け入れたり、拒否し
変更のトラッキングを使うと、P
たりすることができます。
編集を受け入れる/拒否するには、以下の操作を行います:
m 編集を受け入れるには、編集したテキストを選択し、変更記録の吹き出し内の「変更を受け入れ
る」ボタンをクリックするか、変更のトラッキングのコントロールバーにある「受け入れる」ボ
タンをクリックします。
m 編集を拒否するには、編集したテキストを選択して、変更記録の吹き出し内の「変更を拒否」ボ
タンをクリックするか、変更のトラッキングのコントロールバーにある「拒否」ボタンをクリッ
クします。
m 選択した編集内容を受け入れるには、維持したい編集変更が加えられたテキストを選択し、変更
のトラッキングコントロールバーにある「アクション」メニューから「選択した変更を受け入れ
る」を選択します。
m 編集内容を選択して確認するには、「コメント」パネルで変更記録の吹き出しをクリックするか、
書類の本文中の任意の場所をクリックし、変更のトラッキングコントロールバーにある上矢印ボ
タンまたは下矢印ボタンをクリックします。
矢印ボタンをクリックして、
変更記録の吹き出しを移動します。
変更記録の吹き出しを選択して、
書類に加えた編集を確認します。
「アクション」メ
m 選択した編集を拒否するには、不要な編集変更が加えられたテキストを選択し、
ニューから「選択した変更を拒否」を選択します。
m すべての編集を受け入れるには、「アクション」メニューから「すべての変更を受け入れる」を
選択します。
「アクション」メニューから「すべての変更を拒否」を選択します。
m すべての編集を拒否するには、
第 4 章
書類を確認する/改訂する
67
変更のトラッキングを無効にして保存する
変更のトラッキングを無効にして、
「クリーン」な状態で書類のコピーを保存すると、コメント
は削除されます。
変更をすべて受け入れたバージョンが必要な場合は、変更のトラッキングを無効にしてコピーを
保存すると便利です。
選択すると、「クリーン」な状態の
書類のコピーが保存されます。
変更のトラッキングを無効にして書類を保存するには:
m 変更のトラッキングを有効にして、変更のトラッキングのコントロールバーの「アクション」メ
ニューから「コピーを最終版として保存」を選択します。書類に加えた編集変更はすべて受け入
れられます。
コメントを使う
コメントと使うと、書類自体には変更を加えずに、書類の全体や一部に注釈を付けることができ
ます。コメントは、個人的な覚書を作成したり、レビューアへ質問したり、編集上の提案を伝え
たりする場合に便利です。
挿入ポイントを置いたり、単語やオブジェクトを選択したりすることによって、書類内でコメン
トを適用する部分を指定します。書類内でコメントに関連付けられた部分を、コメントアンカー
と呼びます。
「コメント」をクリックすると、
コメントが書類に追加されます。
コメントは「コメント」
パネルに表示され、
書類の一部に
固定されます。
68
第4 章
書類を確認する/改訂する コメントを管理するには、以下の操作を行います:
m 書類にコメントを追加するには、ツールバーの「コメント」をクリックするか、「挿入」>「コ
メント」と選択します。
表示されたコメントの吹き出しにコメントを入力します。コメントの吹き出しのサイズは、テキ
ストが収まるように自動的に調整されます。
m コメントを変更するには、コメントの吹き出し内をクリックして、書類内のほかのテキストやオ
ブジェクトと同じように編集します。
テキストの外観を変更するには、文字スタイルや段落スタイルを使います。
m コメントを削除するには、コメントボックスの右上隅にある「削除」ボタンをクリックします。
クリックすると、
コメントが削除されます。
m コメントを表示するには、「表示」ボタンをクリックして「コメントを表示」を選択します。
変更のトラッキングを有効にすると、現在のバージョンに関するすべてのコメントと変更記録の
吹き出しが「コメント」パネルに表示されます。
コメントが表示されない場合は、コメントを 1 つ挿入すると、すべてのコメントが表示されます。
m コメントを隠すには、「表示」ボタンをクリックして「コメントを隠す」を選択します。
m コメントをプリントするには、「ファイル」>「プリント」と選択します。プリントされるペー
ジは、コメントが収まるようにスペースが調整されます。
第 4 章
書類を確認する/改訂する
69
5
テキストを使って作業する
5
この章では、リスト、テキストボックス、表、セル、図形などに含ま
れるテキストのフォーマットを追加したり変更したりする方法を説
明します。
テキストを追加する
テキストを追加するには、白紙のワープロ書類に入力するか、プレースホルダのテキストを置き
換えるか、テキストボックスやリストを使用するか、図形にテキストを配置するなどします。
 テンプレートに含まれるプレースホルダのテキストやアドレスブックフィールドで作業する
0 ページの「プレースホルダのテキストを使う」および220ページの「ア
方法については、 7
ドレスブックフィールドを使う」を参照してください。
 別のテキストスタイルの追加、または独自のテキストスタイルの作成については、1 19ページ
の「スタイルについて」を参照してください。
 新しいテンプレートページの追加方法については、7 2 ページの「新しいテンプレートページ
を追加する」を参照してください。
 書類からのページの削除については、7 3 ページの「ページを削除する」を参照してください。
 テキストの削除、コピー、およびペーストの方法については、7 4ページの「テキストを削除
する/コピーする/ペーストする」を参照してください。
 テキストボックスまたは図形へのテキストの追加については、1 00ページの「テキストボック
スや図形などのエフェクトを使ってテキストを強調する」を参照してください。
 リストとしてフォーマット設定されるテキストの追加については、95ページの「行頭記号付
きリスト、番号付きリスト、および階層付きリスト(アウトライン)を使う」を参照してくだ
さい。
 表のセルへテキストを追加する方法については、1 75 ページの「セルのテキストデータを操作
する」または175ページの「セルの内容を操作する」を参照してください。
プレースホルダのテキストを使う
テンプレートに含まれるプレースホルダのテキストは、完成した書類のテキストの外観と配置を
示したものです。プレースホルダのテキストのほとんどは、書類の本文、テキストボックス、ヘッ
ダなどでラテン語(たとえば、lorem ipsum)で表示されます。ニュースレターのタイトルなど、
ほかの定義済みテキストは使用している言語で表示されます。
70
プレースホルダのテキストを選択し、それを置き換えるテキストを入力します。入力するテキス
トでは、プレースホルダのテキストと同じスタイルとフォーマットが保持されます。プレースホ
ルダのテキストで使用されているフォントのスタイルやサイズを使用したくない場合は、フォー
マットバーでフォントファミリーとフォントサイズコントロールをクリックして、選択したテキ
ストを変更できます。
メインテキスト領域のプレースホルダ
書類テンプレート内のプレースホルダのテキストをクリックすると、テキスト領域全体が選択状
態になります。
プレースホルダのテキスト
クリックするとテキスト領域全体が
選択されます。
入力するとプレースホルダのテキストは消えて、入力したテキストに置き換えられます。入力す
るテキストの動きは通常のテキストと同じです。
テキストボックスのプレースホルダ
テキストボックス内にはプレースホルダのテキストが含まれており、フォーマット設定をそのま
ま使用できます。レイアウト表示を選択した状態で、テキストボックスの中にあるプレースホル
ダのテキストをクリックすると、その周囲にグレイの枠線が表示されます。レイアウト表示をオ
ンにするには、ツールバーの「表示」をクリックし、「レイアウトを表示」を選択します。
テキストボックス内のプレースホルダのテキストを選択するには: m 1回クリックしてテキストボックスを選択し、ボックスの内側でテキストを 1 回クリックすると選
択できます。
テキストボックスのプレースホルダのテキストは、テンプレートのデフォルトデザインの一部で
す。このデザインをそのまま使用するには、テキストボックスを選択した後に Delete キーを押
さないように注意してください。Delete キーを押すと、テキストボックスがページから削除さ
れます。テキストボックスを誤って削除してしまった場合は、コマンド+ Z キー(「取り消す」
のショートカット)を押します。
第 5 章
テキストを使って作業する
71
表のプレースホルダ
表の中にはプレースホルダのテキストが含まれているものがあります。表のセル内のテキストを
選択すると、周囲に選択状態の四角形が表示されます。
編集のために選択された
表の個々のセル。
表内のプレースホルダのテキストを選択するには:
m 表を選択するには 1 回クリックし、個々のセルとそのプレースホルダのテキストを選択するには
ダブルクリックします。
個々のセルを選択すると、編集するセル内のテキストが選択されます。選択表示されている場合
はプレースホルダのテキストで、それ以外は通常のテキストです。
表のプレースホルダのテキストは、テンプレートのデフォルトデザインの一部です。このデザイ
ンをそのまま使用するには、表を選択した後にDelete キーを押さないように注意してください。 Delete キーを押すと、表がページから削除されます。誤って表を削除してしまった場合は、コ
マンド+Z キーを押します。
プレースホルダのテキストが含まれないテーブルセルにテキストを追加することもできます。手
順については、175 ページの「セルの内容を操作する」を参照してください。
段のプレースホルダ
場合によっては、段組みにフォーマット設定されたプレースホルダのテキストがテンプレートに
含まれています。テキストの段を操作するには、書類のレイアウトを表示した方が簡単です。書
類のレイアウトを表示するには、ツールバーの「表示」をクリックし、
「レイアウトを表示」を
選択します。
段内のプレースホルダのテキストを選択するには:
m 段内のプレースホルダのテキストをクリックします。
新しいテンプレートページを追加する
テンプレートにはページごとに固有のデザインが設定されています。ページのデザインは、テン
プレート書類を最初に開いたときに表示されるものを使用することができます。または、適当な
ページのデザインがなければ、そのテンプレートに適した別のデザインを選択することができ
ます。
新しいテンプレートページを追加すると、テキスト、イメージ、表、グラフなどの使用するフォー
マット設定オプションがすでに含まれているページをすばやく追加することができます。
新しいテンプレートページを追加するには:
1 次に新しいページを挿入するセクション内をクリックします。セクションとは、同じレイアウト、
番号の付け方などの書類属性を持つ 1 つまたは複数のページから構成されるグループです。章は
セクションの一例です。
72
第5 章
テキストを使って作業する 2 ツールバーの「セクション」ボタン(「ワードプロセッサ」テンプレート)または「ページ」ボ
タン(「ページレイアウト」テンプレート)をクリックし、書類に追加するページタイプを選択
します。
「セクション」ポップアップ
メニューまたは「ページ」
ポップアップメニューから
追加ページを選択します 。
セクションを使った作業の詳細については、53 ページの「セクションを使う」を参照してくだ
さい。
ページを削除する
ページ全体を削除するには、いくつかの方法があります。
ページを削除するには、以下の操作を行います:
m セクションの他のページを削除せずにページを削除するには、ページのテキストとオブジェクト
をすべて削除するか、サムネールを選択してDelete キーを押します。
m セクションとそのセクション内のすべてのページを削除するには、ツールバーの「表示」をク
リックして「ページのサムネールを表示」を選択します。サムネール表示でセクションを選択し、 Delete キーを押します。削除するページが確認されます。「削除」をクリックします。
m セクションの段落内をクリックして「編集」>「ページを削除」と選択することによって、セク
ションを削除することもできます。削除するページが確認されます。
「削除」をクリックします。
セクションの詳細については、53ページの「セクションを使う」を参照してください。
第 5 章
テキストを使って作業する 73
テキストを削除する/コピーする/ペーストする
「編集」メニューには、テキストの編集操作を実行する際に役立つコマンドが含まれています。
テキストを編集するには、以下の操作を行います:
m テキストをコピー(またはカット)してペーストするには、「編集」>「コピー」または「編集」
>「カット」と選択します。テキストのペースト先をクリックします。
コピーしたテキストのスタイルフォーマット設定をそのまま使用するには、
「編集」>「ペース
ト」と選択します。
コピーしたテキストのスタイルフォーマット設定を周囲のテキストのスタイルに合わせるには、
「編集」>「ペーストしてスタイルを合わせる」と選択します。
m テキストを削除するには、テキストを選択し、「編集」>「削除」と選択するか、Delete キーを
押します。
誤ってテキストを削除してしまった場合は、「編集」>「取り消す」と選択して元に戻します。
「コピー」または「カット」コマンドを使用すると、選択したテキストはクリップボードと呼ば
れる格納領域に置かれ、次に「コピー」または「カット」を選択するか、コンピュータの電源が
切れるまで残されます。クリップボードには、「カット」または「コピー」した内容が一度に 1
つだけ保存されます。
テキストに加えてフォーマット文字を削除することによって書類のフォーマットを誤って変更
することのないよう、フォーマット文字(不可視文字)を表示してからテキストをカットまたは
削除するとよいでしょう。不可視文字を表示するには、ツールバーの「表示」をクリックして、
「不可視文字を表示」をクリックします。
テキストを選択する
テキストでフォーマットを設定したり、その他の操作を実行したりする前に、操作するテキスト
を選択する必要があります。
テキストを選択するには、以下の操作を行います: m 1 つまたは複数の文字を選択するには、先頭の文字の前をクリックし、選択する文字の最後まで
ドラッグします。
m 単語を選択するには、選択する単語をダブルクリックします。
m 段落を選択するには、選択する段落内を 3 回クリックします。
m 書類内のすべてのテキストを選択するには、「編集」>「すべてを選択」と選択します。
キーを押した
m テキストのブロックを選択するには、テキストブロックの先頭をクリックし、Shift
まま別のテキストブロックの最後をクリックします。
キーとOption キーを押したまま↑キー
m 挿入ポイントから段落の先頭までを選択するには、Shift
を押します。
キーとOption キーを押したまま↓キー
m 挿入ポイントから段落の最後までを選択するには、Shift
を押します。
m 選択の範囲を1 文字ずつ広げるには、Shift キーを押しながら←キー/→キーを押します。
74
第5 章
テキストを使って作業する m 選択の範囲を1 行ずつ広げるには、S hift キーを押しながら↑キー/↓キーを押します。
m 隣り合わない単語またはテキストのブロックを複数選択するには、先頭部分のテキストを選択
し、コマンドキーを押しながらその他のテキストを選択します。
テキストのサイズとフォーマットを設定する
ages」メニュー、「テキスト」インスペクタ、
テキストのフォーマットは、フォーマットバー、
「P
および「フォント」パネルを使用して設定できます。
テキストの基本的なフォーマット設定には、フォーマットバーと「フォーマット」メニューを使
用します。テキストに詳細フォーマットを設定する場合は、
「フォント」パネルと「テキスト」イ
ンスペクタを使います。
フォーマットバーを使ってテキストのフォーマットを設定する
フォーマットバーを使うと、テキストボックス、図形、コメント内のテキストのサイズと外観を
簡単かつ迅速に変更できます。テキストボックス、図形、またはコメント内のテキストを選択す
ると、フォントのスタイルとサイズを変更したり、テキストとその背景の色を調整したり、テキ
ストをボールドやイタリックにしたり、テキストにアンダーラインを引いたり、テキストを揃え
たり、行間隔を設定したりすることができます。
テキストを選択したときのフォーマットバーは、次のようになります。表のテキストが選択され
ている場合は、最初の4 つのコントロールもフォーマットバーから使用できます。
テキストの色を設定します。
フォントの書体、
スタイル、および
サイズを変更します。
テキストの背景色を設定します。
テキストをボールドや
イタリックにしたり、テキストに
アンダーラインを引いたりします。
「フォーマット」メニューを使ってテキストのフォーマットを設定する
「フォーマット」メニューの「フォント」サブメニューの項目は、テキストのサイズとフォーマッ
トの基本的な制御を行います。
メニューを使ってテキストをボールドまたはイタリックにする
文字をボールドまたはイタリックにできます。
テキストをボールドまたはイタリックにするには:
1 ボールドまたはイタリックにするテキストを選択するか、新規にテキストを入力する位置をク
リックします。
2 「フォーマット」>「フォント」>「ボールド」と選択します。または、
「フォーマット」>「フォ
ント」>「イタリック」と選択します。
フォントによっては、ボールドおよびイタリックの書体が複数含まれています。さまざまなボー
ページの「「フォ
ルドやイタリックの書体から選択するには、
「フォント」パネルを使用します。77
ント」パネルを使ってテキストのフォーマットを設定する」を参照してください。
第 5 章
テキストを使って作業する
75
メニューを使ってテキストをアウトライン表示する
テキストの表示を、型抜きのようなアウトラインに変更することができます。
テキストをアウトライン表示するには: 1 アウトライン表示にするテキストを選択するか、新規にテキストを入力する位置をクリックし
ます。
2 「フォーマット」>「フォント」>「アウトライン」と選択します。
「Pages」を使ってアウトライン表示したテキストは、別のアプリケーションで書類を開くと正し
ages」がインス
く表示されない場合があります。アウトラインにしたテキストを含む書類を、
「P
トールされていないコンピュータに送る場合は、書類を PDF ファイルに書き出してから配布し
てください。
メニューを使ってテキストにアンダーラインを引く
テキストにアンダーラインを引いてから、アンダーラインのスタイルやカラーのフォーマット設
定ができます。
テキストにアンダーラインを引くには: 1 アンダーラインを引くテキストを選択するか、新規にテキストを入力する位置をクリックします。
2 「フォーマット」>「フォント」>「アンダーライン」と選択します。
アンダーラインのスタイルや色を変更するには、ツールバーの「フォント」をクリックし、
「フォ
7 ページの「「フォン
ント」パネルにある「テキストのアンダーライン」ボタンを使用します。7
ト」パネルを使ってテキストのフォーマットを設定する」を参照してください。
多くのテンプレートには、アンダーラインの文字スタイルがあります。書類に定義されている文
字スタイルを表示するには、フォーマットバーの「文字スタイル」ボタンをクリックします。ア
ンダーラインを引くテキストを選択し、表示されている文字スタイルからアンダーラインの文字
スタイルを選択します。
メニューを使ってテキストサイズを変更する
テキストのポイントサイズを変更してテキストを大きくしたり小さくしたりできます。
選択したテキストのサイズを変更するには:
1 サイズを変更する文字を選択します。
2 テキストサイズを 1 ポイントずつ変更するには、
「フォーマット」>「フォント」>「大きく」と
選択します。または、
「フォーマット」>「フォント」>「小さく」と選択します。
ツールバーに「大きく」と「小さく」のアイコンを追加することもできます。
「表示」>「ツー
ルバーをカスタマイズ」と選択し、目的のアイコンをツールバーにドラッグしてから「完了」を
クリックします。
選択したテキストの正確なサイズを指定するには、ツールバーの「フォント」をクリックし、
7 ページの「「フォント」パネル
「フォント」パネルの「サイズ」コントロールを使用します。7
を使ってテキストのフォーマットを設定する」を参照してください。
76
第5 章
テキストを使って作業する メニューを使ってテキストを下付きまたは上付きにする
ベースラインからテキストを上付きまたは下付きにすることができます。
テキストを下付きまたは上付きにするには:
1 下付きまたは上付きにするテキストを選択するか、新規にテキストを入力する位置をクリックし
ます。
2 テキストを付随するテキストよりもフォントサイズの小さい下付きまたは上付きにするには、
「フォーマット」>「フォント」>「ベースライン」>「下付き」と選択します。または、
「フォー
マット」>「フォント」>「ベースライン」>「上付き」と選択します。 3 フォントのサイズを小さくせずにテキストを上げたり下げたりするには、「ベースライン」サブ
メニューから「上げる」または「下げる」を選択します。
4 テキストのベースラインを本文テキストとそろえるには、
「ベースライン」サブメニューから「デ
フォルトを使用」を選択します。
「下付き」アイコンと「上付き」アイコンをツールバーに追加することもできます。
「表示」>
「ツールバーをカスタマイズ」と選択し、目的のアイコンをツールバーにドラッグしてから「完
了」をクリックします。
テキストを上げたり下げたりする量を正確に指定するには、
「テキスト」インスペクタを使用し
ます。ツールバーの「インスペクタ」をクリックして「テキスト」をクリックし、
「詳細」をク
リックして「ベースラインの位置」コントロールを使用します。
メニューを使ってテキストの大文字化を変更する
テキストのブロックをすべて大文字または小文字にしたり、テキストをタイトルのフォーマット
に設定したりする操作を簡単に実行できます。
テキストの大文字化を変更するには:
1 変更するテキストを選択するか、新規にテキストを入力する位置をクリックします。 2 「フォーマット」>「フォント」>「大文字の設定」と選択し、サブメニューからオプションを
選択します。
テキストをすべて大文字にするには、「すべて大文字」を選択します。
大文字には大きな大文字を適用し、小文字を小さな大文字にするには、
「小さな大文字」を選択
します。
テキストをタイトルのフォーマットに変更するには、
「タイトル」を選択します。これにより、各
単語の最初の文字が大文字になります。
すべて大文字の場合に最初の文字だけを大文字にするには、
「なし」を選択します。各文の最初
の語などの大文字は大文字のままで、残りの語は小文字になります。
「フォント」パネルを使ってテキストのフォーマットを設定する
MacOSX の「フォント」パネルを使用すると、お使いのコンピュータにインストールされてい
るすべてのフォントを表示できます。このパネルでは、使用できる書体(ボールド、イタリック
など)のプレビューを表示でき、各フォントのサイズを設定できます。
「フォント」パネルにあ
るボタンで、アンダーライン、取り消し線、色、影をテキストに追加できます。さらに、ページ
の背景の色も「フォント」パネルで変更できます。
第 5 章
テキストを使って作業する
77
フォントのインストール、フォントコレクションの作成および管理、フォントに関連するエラー
ac ヘルプ」を参照してください。
のトラブルシーティングの詳細については、「 M
「フォント」パネルを開くには:
m ツールバーの「フォント」をクリックします。
選択した書体をプレビューします(「アクション」
メニューから「プレビューを表示」を選択する
必要がある場合があります)。
選択したテキストに影を
付けます。不透明度、
ぼかし、オフセット、
および角度のコントロールを
使って影を変更します。
これらのボタンを使用して
ビジュアルエフェクトを
設定できます。
フォントサイズを選択して
書類で選択したテキストに
適用します。
「アクション」メニュー
フォント名を検索
フィールドに入力して
フォントを検索します。
書体を選択して書類で
選択したテキストに
適用します。
書類のテキストを選択して「フォント」パネルのオプションを選択することにより、どのテキス
トでもフォーマットを変更できます。
「フォント」パネルでフォーマットを変更すると、選択し
たテキストにすぐに反映されるので、さまざまなフォーマットオプションを試して最適なフォー
マットをすばやく見つけることができます。
テキストのフォーマット変更ボタン類を操作したときの効果を、左から順に、簡単に説明します:
 「テキストのアンダーライン」ポップアップメニューから、アンダーラインのスタイル(「1 本」、
「2 本」など)を選択できます。
 「テキストの取り消し線」ポップアップメニューから、取り消し線のスタイル(
本」、
本」
「1
「2
など)を選択できます。
 「テキストカラー」ポップアップメニューから、テキストの色を適用できます。
 「書類のカラー」ポップアップメニューから、段落の背景色を適用できます。
 「テキストのシャドウ」ボタンをクリックすると、選択されたテキストに影が付きます。
 「シャドウの不透明度」、「シャドウのぼかし」、「シャドウのオフセット」、「シャドウの角度」
の各コントロールを使うと、影の外観を制御できます。
テキストのフォーマット変更ボタン類が表示されていない場合は、
「フォント」パネルの左下隅
にあるアクションポップアップメニューから「効果を表示」を選択します。
78
第5 章
テキストを使って作業する 「フォント」パネルを使いやすくする
「フォント」パネルを頻繁に使用する場合に、時間を節約するためのテクニックがいくつかあり
ます。
次に示すのは、「フォント」パネルを使用する際のヒントです:
m よく使用するフォントをすばやく検索するには、それらのフォントをフォントコレクションにま
とめます。それには、追加(+)ボタンをクリックしてフォントコレクションを作成し、新しく
作成したコレクションに書体をドラッグします。
m フォントを変更しやすくするには、
「フォント」パネルを開いたままにしておきます。
「フォント」
パネルが画面上でスペースを取りすぎる場合は、選択したフォントコレクションのフォントファ
ミリーと書体だけが表示されるようにサイズ変更コントロール(パネルの右下隅)をドラッグし
てサイズを小さくできます。「フォント」パネルを閉じるには、
「フォント」ボタンを再度クリッ
クするか、左上隅にある閉じるボタンをクリックします。
「フォント」パネルを使ってフォントを変更する
「フォント」パネルは、広範囲にわたってフォントを制御します。サイズを調整するコントロー
ルやタイポグラフィの設定を使用して、テキストのフォーマットをカスタマイズします。
選択したテキストのフォントを変更するには: 1 ツールバーの「フォント」をクリックします。 2 「フォント」パネルの「ファミリー」からフォントスタイルを選択して、「書体」から書体を選択
します。
お使いのコンピュータにインストールされているフォントで表示されないものがある場合は、
「コレクション」で「すべてのフォント」を選択するか、使用するフォントの名前を「フォント」
パネルの一番下にある検索フィールドに入力します。
選択したフォントのプレビュー表示が、「フォント」パネルの一番上にあるプレビューパネルに
表示されます。プレビューパネルが表示されない場合は、
「フォント」パネルの左下にあるアク
ションポップアップメニューから「プレビューを表示」を選択します。
3 サイズスライダなどのサイズを調整するコントロールを使用してフォントサイズを調整します。 4 アクションポップアップメニューから「タイポグラフィ」を選択して、選択したフォントのタイ
ポグラフィを整えます。
「タイポグラフィ」ウインドウで開閉用三角ボタンをクリックし、選択
したフォントで使用できるタイポグラフィから項目を選択します。使用できるタイポグラフィ
3ページの「高度なタイポグラフィ機能を
は、フォントごとに異なります。詳細については、8
使う」を参照してください。
「フォント」パネルを使ってアンダーラインを変更する
「フォント」パネルでは、アンダーラインの外観を変更できます。
テキストのアンダーラインを変更するには:
1 ツールバーの「フォント」をクリックします。 2 「フォント」パネルの「テキストのアンダーライン」ボタン(一番左のボタン)をクリックし、
ポップアップメニューから「なし」、
「1 本」、または「2 本」を選択します。
第 5 章
テキストを使って作業する
79
3 アンダーラインの色を変更するには、「テキストのアンダーライン」ポップアップメニューから
「カラー」を選択し、「カラー」ウインドウで色を選択します。
「フォント」パネルを使ってテキストに取り消し線を引く
テキストに取り消し線でマークを付け、線の色をテキストの色と異なる色にすることができます。
選択したテキストに取り消し線を引くには:
1 ツールバーの「フォント」をクリックします。 2 「テキストの取り消し線」ボタン(左から2 番目のボタン)をクリックして、ポップアップメニュー
から「なし」
、
「1 本」、または「2 本」を選択します。選択されているテキストに、テキストと同
じ色の取り消し線が 1 本または2 本引かれます。
3 取り消し線の色を変更するには、「テキストの取り消し線」ポップアップメニューから「カラー」
を選択し、
「カラー」ウインドウで色を選択します。取り消し線には「カラー」ウインドウで選
択した色が反映されますが、テキストの色は元のままです。
多くのテンプレートには、取り消し線の文字スタイルがあります。書類に定義されている文字ス
タイルを表示するには、フォーマットバーの「文字スタイル」ボタンをクリックします。取り消
し線を引くテキストを選択し、スタイルパネルで取り消し線の文字スタイルを選択します。
「フォント」パネルを使ってテキストの色を変更する
「フォント」パネルでテキストの色を変更すると、
「テキスト」インスペクタでのテキストの色変
更が無効になります。逆も同様です。
(
「テキスト」インスペクタを使用した色の変更については、 89ページの「テキストの色を変更する」を参照してください。)
選択したテキストの色を変更するには: 1 ツールバーの「フォント」をクリックします。 2 「フォント」パネルにある「テキストカラー」ボタン(左から3 番目のボタン)をクリックして、
48 ページの「「カラー」ウインドウ
「カラー」ウインドウで色を選択します。手順については、1
を使う」を参照してください。
「フォント」パネルを使って段落の背景の色を変更する
「フォント」パネルでは、段落の背景の色を追加できます。
選択した段落の背景の色を変更するには: 1 ツールバーの「フォント」をクリックします。 2 「フォント」パネルにある「書類のカラー」ボタン(左から4 番目のボタン)をクリックして、
「カ
1
48
ラー」ウインドウから色を選択します。手順については、
ページの「「カラー」ウインドウ
を使う」を参照してください。
104 ページの「文字と段落の塗りつぶし色を設定する」の説明に従って、「テキスト」インスペ
クタで段落の背景の色を変更することもできます。
80
第5 章
テキストを使って作業する 「フォント」パネルを使ってテキストに影を付ける
「フォント」パネルでは、テキストに影を付けたり、影のフォーマットを設定したりすることが
できます。
選択したテキストに影を付けるには:
1 ツールバーの「フォント」をクリックします。 2 「フォント」パネルにある「テキストのシャドウ」ボタン(左から5 番目のボタン)をクリックし
ます。
3 「シャドウの不透明度」スライダ(左のスライダ)を右にドラッグすると影が濃くなります。 4 「シャドウのぼかし」スライダ(中央のスライダ)を右にドラッグすると影がぼやけます。 5 「シャドウのオフセット」スライダ(3 番目のスライダ)を右にドラッグすると影がテキストから
離れます。 6 「シャドウの角度」ホイールを回転させると影の方向を設定できます。
144ページの「影を追加する」の説明に従って、「グラフィック」インスペクタでテキストの影
を設定することもできます。
アクセントおよび特殊文字を追加する
アクセント記号(üなど)、数学記号、矢印などの特殊文字を入力する場合は、
「言語環境」パネ
ルまたは「文字パレット」を使用できます。
「キーボードビューア」を使用すると、ほかの言語
で使用する文字のキーボード上の位置を確認することができます(たとえば、イタリア語のキー
に組み込まれているツールです。
ボードレイアウトを表示するなど)。
これらはすべて、MacOSX
アクセント記号を追加する
文字にアクセント記号を追加するには、
「システム環境設定」で使用可能な「キーボードビュー
ア」を使用します。
アクセント記号を追加するには: 1 アップルメニューから「システム環境設定」を選択して、「言語環境」をクリックします。 2 「入力メニュー」をクリックし、
「キーボードビューア」
の横にあるチェックボックスを選択します。
3 メニューバーの右側に表示されている入力メニュー(国旗または文字のアイコンで示されます)
から、「
“キーボードビューア”を表示」を選択します。
「キーボードビューア」には、お使いのキーボードの文字が表示されます。入力メニューで異な
るキーボードレイアウトまたは入力方式を選択した場合は、選択したキーボードレイアウトの文
字が表示されます。たとえば、入力メニューで「U.S.」を選択すると、「キーボードビューア」に
は米国用キーボードの文字が表示されます。
キー
4 入力可能なその他のアクセント記号を「キーボードビューア」で強調表示するには、Option
またはOption +Shift キーを押します。
アクセント記号は、白抜きで表示されます。お使いのキーボードによっては、修飾キーを押さな
くてもアクセント記号が表示されるものもあります。
第 5 章
テキストを使って作業する
81
5 書類内の入力する位置に挿入ポイントを置きます。
6 手順 4 で使用した修飾キー( S hift キー、Option
+ Option キー、または修飾キーを使
キー、Shift
用しない)を押し、
「キーボードビューア」に表示されているアクセント記号と同じ場所にある
キーボード上のキーを押します。修飾キーを放し、アクセントを付ける文字に対応するキーを押
します。
アクセントキーを使用すると、次に入力するキーにアクセント記号が付きます。たとえば、U.S.
ption + E キー(アクセントキー)を押し、E
用キーボードで é 表示されるようにするには、 O
キー(アクセント記号を付ける文字)を押します。
ほかの言語のキーボードレイアウトを表示する
ほかの言語で使用されるキーボードで文字が配置されている位置を表示するには、
「システム環
境設定」で使用可能な「キーボードビューア」を使用します。
「キーボードビューア」で表示する言語のフォントがインストールされている必要があります。
ほかの言語のキーボードレイアウトを表示するには: 1 アップルメニューから「システム環境設定」を選択して、「言語環境」をクリックします。 2 「入力メニュー」をクリックし、
「キーボードビューア」
の横にあるチェックボックスを選択します。
3 ほかの国で使用されているキーボードの文字レイアウトを表示するには、その国のキーボードレ
イアウトの横にある「入」チェックボックスまたは入力方式を選択します。 4 メニューバーの右側に表示されている入力メニュー(国旗または文字のアイコンで示されていま
す)から、
「“キーボードビューア”を表示」を選択します。
「キーボードビューア」には、キーボードの文字または入力メニューで選択した入力方式が表示
.S.」を選択すると、「キーボードビューア」には米国用
されます。たとえば、入力メニューで「U
キーボードの文字が表示されます。 5 ほかの国のキーボードレイアウトを表示するには、入力メニューからそのキーボードレイアウト
を選択します。
特殊文字および記号を入力する
数学記号、アクセント記号付きの文字、矢印などの特殊文字を挿入するには、MacOSX の「文
字パレット」を使用します。また、このパレットを使用すると、日本語、繁体字中国語、簡体字
中国語、韓国語の文字だけでなく、その他の言語の文字も入力できます。
特殊文字または記号を挿入するには:
1 特殊文字または記号を入力する位置に挿入ポイントを置きます。 2 「編集」>「特殊文字」と選択して「文字パレット」を開きます(または「フォント」パネルの
左下にあるアクションポップアップメニューから「文字」を選択します)。 3 「文字パレット」の一番上にある「表示」ポップアップメニューから表示する文字タイプを選択
します。
「表示」ポップアップメニューが表示されない場合は、ウインドウの右上にあるボタン
をクリックするとウインドウの上部が表示されます。このボタンをもう 1 回押すとウインドウの
上部が隠れます。
82
第5 章
テキストを使って作業する 4 左側のリストで項目をクリックすると、各カテゴリで使用可能な文字が表示されます。
5 右にある書類に挿入する文字または記号をダブルクリックするか、文字を選択して「入力」を選
択します。
文字または記号にバリエーションがあれば、パレットの下部にある「文字の情報」または「フォ
ントバリエーション」の三角をクリックすると、ウインドウの一番下に表示されます。いずれか
をダブルクリックして書類に挿入します。
ages」ではサポートされていない可能性があり
書類に文字が表示されない場合、その文字は「P
ます。
引用符を自動変換する
自動変換された引用符は、くるりと巻かれた形の開始引用符と終了引用符で、開始引用符は終了
引用符と異なります。自動変換された引用符を使用しない場合は、引用符は真っすぐで、開始引
用符と終了引用符の違いはありません。
自動変換された引用符
真っすぐな引用符
自動変換された引用符を使用するには:
「自動修正」をクリックし、
「引用符を自動変換」チェック
m 「Pages」>「環境設定」と選択して、
ボックスを選択します。
高度なタイポグラフィ機能を使う
Zapfino やHoefler などの一部のフォントには高度なタイポグラフィ機能があり、さまざまなエ
フェクトを設定できます。テキストボックスに各種のタイポグラフィを使用できるフォントを使
用している場合は、
「フォーマット」メニューの「フォント」サブメニューからその多くを変更
することができます。たとえば、以下の項目を調整できます:
 トラッキング:文字の間隔を狭くまたは広くして配置します。
 リガチャ:文字間、行の先頭、行の終わりに複数の文字を 1 つにつなげる飾り書きを使用/省
略します。
リガチャを使用しない場合
リガチャを使用した場合
「リガチャ」サブメニューで、使用しているフォントの「タイポグラフィ」ウインドウで指定
されているリガチャ設定を利用するには「デフォルトを使用」を選択し、選択しているテキス
トのリガチャをオフにするには「使用しない」を選択し、選択しているテキストのリガチャを
追加するには「すべて使用」を選択します。
 ベースライン:テキストを周囲のテキストより上げ下げします。
 大文字の設定:すべての文字を大文字、小文字、または最初が大文字の文字(タイトルのス
タイル)に変換します。
「タイポグラフィ」ウインドウからは高度なタイポグラフィ機能を使うことができます。
第 5 章
テキストを使って作業する 83
「タイポグラフィ」ウインドウを開くには:
1 ツールバーの「フォント」をクリックします。 2 「フォント」パネルで、(左下にある)アクションポップアップメニューから「タイポグラフィ」
を選択します。
書類全体でリガチャを有効にするには、ツールバーの「インスペクタ」をクリックして「書類イ
ンスペクタ」ボタンをクリックし、
「書類」をクリックして「リガチャを使用」を選択します。特
定の段落のリガチャをオフにするには、その段落をクリックし、
「テキスト」インスペクタを開
いて「詳細」をクリックし、「リガチャを使用しない」を選択します。
滑らかな文字のスタイルを調整する
画面のフォントが鮮明に表示されなかったり、ぎざぎざに表示されたりする場合は、MacOSX
で滑らかな文字のスタイルを調整したり、フォントサイズを変えたりしてください。
画面上のフォントの表示を滑らかにするには: 1 「システム環境設定」を開いて、「アピアランス」をクリックします。 2 パネル下部のポップアップメニューから、滑らかな文字のスタイルを選択します。使用している
ディスプレイのタイプによっては、滑らかな文字のスタイルにほとんど、またはまったく違いが
見られないこともあります。
3 書類に小さなフォントサイズを使用する場合は、「滑らかな文字を使用しないフォントサイズ」
ポップアップメニューでポイントサイズを選択します。滑らかな文字(アンチエイリアス)が有
効になっていると、小さなフォントは見にくくなります。
テキストの配置、間隔、色を設定する
テキスト属性の調整には、主にフォーマットバーと「テキスト」インスペクタを使用します。横
方向の配置調整(中央揃え、左揃えなど)には「フォーマット」メニューを使用します。
テキストが選択されている場合は、フォーマットバーで色と配置の制御も行うことができます。
テキストボックス、コメント、図形のテキストを選択したら、テキストの色や背景を設定したり、
テキストを揃えたり、行間隔を設定したりすることができます。
テキストやテキストの
背景の色を設定します。
テキストの横方向の配置を調整します。
行間隔を設定します。
84
第5 章
テキストを使って作業する 表のセルのテキストを操作する場合は、フォーマットバーを使って、セルのテキストを横方向に
も縦方向にも揃えることができます。
テキストの横方向の配置を調整します。
テキストの縦方向の配置を調整します。
「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルを使うと、さらに多くの配置設定および行間隔
設定にアクセスできます。
横方向の配置ボタン:
選択したテキストの位置を左、右、中央、
または左右にそろえたり、特別な表のセルの
配置にしたりします。
「テキストインスペクタ」
ボタン。
縦方向の配置ボタン:
クリックすると選択した
テキストボックス、図形、
表のセル内のテキストの位置を上、
テキストの色が変わります。
中央、または下にそろえます。
文字と行の間隔:
選択したテキストの文字、
行、および段落の間隔を
調整します。
ドラッグすると、テキストボックス、
表のセル、および図形内のテキストと
枠線との間隔を調整できます。
「テキスト」インスペクタの「テキスト」パネルを開くには:
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキスト」をクリックします。
テキストの横方向の配置を調整する
ページ、段、表のセル、テキストボックス、または図形内で段落の配置を変更できるので、テキ
ストを左、右、または中央にそろえるか、左と右の両端をそろえる(両端揃え)ことができます。
フォーマットバーの「配置」ボタンを使うと、書類のテキストの配置を簡単に変更できます。テ
キストの配置を変更するには、テキストを選択し、フォーマットバーの「配置」ボタンをクリッ
クします。
第 5 章
テキストを使って作業する
85
「テキスト」インスペクタを使ってテキストを左揃え、中央揃え、右揃え、両端揃えにするには:
1 変更する文字を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「テキスト」をクリックします。 3 カラーウェルの右側にある 5 つの横方向の配置調整ボタンのいずれかをクリックします。左から
右に、これらのボタンには次の効果があります。
「左揃え」ボタンは、テキストの各行をオブジェクトの左余白にそろえます。
「中央揃え」ボタンは、テキストの各行をオブジェクトの中央にそろえます。
「右揃え」ボタンは、テキストの各行をオブジェクトの右余白にそろえます。
「両端揃え」ボタンは、オブジェクトの左右の余白に各行をそろえるように、文字間隔を調整し
ます。
「表のセルの文字揃えを自動的に設定」ボタンは、表のセル内の数値を左揃えおよび右揃えにし
ます。
テキストが選択されている場合は、最初の4 つの配置調整ボタンはフォーマットバーから使用で
きます。表のセルが選択されている場合は、5 つの横方向の配置調整ボタンもフォーマットバー
から使用できます。
「フォーマット」>「テキスト」>「左揃え」/「中央揃え」/「右揃え」/「両端揃え」と選
択しても、テキストの横方向の配置を調整できます。
段落のテキストの 1 行目をインデントする場合や、段落のインデントを取り消す方法について
4 ページの「インデントを設定する」を参照してください。
は、9
テキストの縦方向の配置を調整する
表のセル、テキストボックス、または図形内の段落の配置を変更して、テキストを上または下の
枠線、あるいはその中央にそろえることができます。
テキストボックス、表のセル、図形内のテキストの位置を上、中央、または下にそろえるには: 1 配置を変更するテキストボックス、表のセル、または図形を選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「テキスト」をクリックします。 3 「色・配置」の下にある 3 つの縦方向の配置調整ボタンのいずれかをクリックして、表のセル、テ
キストボックス、または図形の上、中央、下にテキストを揃えます。
表のセルを操作する場合、縦方向の配置調整ボタンはフォーマットバーからも使用できます。
86
第5 章
テキストを使って作業する テキストの行間隔を調整する
テキストの行間隔を広げたり狭めたりすることができます。
フォーマットバーの行間スペースコントロールを使って、テキストの行間の距離を変更すること
ができます。行間スペースを調整するには、テキストを選択し、フォーマットバーの「行間ス
ペース」コントロールをクリックします。
「テキスト」インスペクタを使用して間隔を調整するには: 1 変更する文字を選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「テキスト」をクリックします。 3 「行」スライダを左側に移動して間隔を広げたり、右側に移動して間隔を狭めたりします。
行間隔の正確な値を指定するには、
「行」フィールドにポイント数を入力するか、フィールドの
横にある上向き三角形または下向き三角形をクリックします。 4 「行」フィールドの下にあるテキストをクリックして行間隔ポップアップメニューを表示し、そ
こから行間隔オプションを選択します。
「行」フィールド:
段落内のテキストの行間隔を
指定するには、値を入力(または
三角形をクリック)します。
行間隔ポップアップメニュー:
「行」フィールドの下にある
テキストをクリックし、
行間隔オプションを選択します。
標準の行間隔(「1 行」
、「2 行」
、倍数)
:行間隔は、フォントサイズに比例して決まります。ア
センダ(行から上の文字部分)とディセンダ(行から下の文字部分)の相対的な距離を一定に保
つ場合に使います。「1 行」では行間隔がシングルスペースになり、「2 行」ではダブルスペース
行」よりも大きい
になります。「倍数」を選択すると、「1 行」と「2 行」の間の値、または「2
行間隔を設定することができます。
最小値:行間隔が指定値よりも狭くならないように、行間隔が調整されます。ただし、フォント
サイズが大きくなった場合は、テキスト行が重なり合わないように行間隔も広げられます。行間
隔を一定に保ちつつ、テキストが大きくなった場合でも行が重なり合わないようにするために使
います。
次の指定日:ベースラインの間隔です。
行間値:行間隔を、設定した値だけ大きくします。行の高さは大きくなりません。これに対し、
行」は、各行の高さを 2 倍にします。
たとえば「2
第 5 章
テキストを使って作業する
87
行間スペースは、テキストが選択されている場合、フォーマットバーの「行間スペース」ポップ
アップメニューを使っても制御できます。
クリックして、テキストの行間隔を
変更します。
段落前後の間隔を調整する
段落前後の間隔を広げたり狭めたりすることができます。
フォーマットバーの行間スペースコントロールを使って、段落の前後の距離を変更することがで
きます。段落の前後の間隔を調整するには、テキストを選択し、フォーマットバーの「行間ス
ペース」コントロールをクリックします。
段落前後の間隔を調整するには: 1 変更する段落を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「テキスト」をクリックします。 3 「段落の前」または「段落の後」のスライダをドラッグします。テキストボックスで正確な値を
pt など)。
指定することもできます( 5
隣接する段落の「段落の前」または「段落の後」の値が等しくない場合は、大きい方の間隔の値
が使用されます。たとえば、現在のパラグラフの「段落の前」の値が 12 ポイントで、その前の
段落の「段落の後」の値が14 ポイントの場合、段落間隔は 14 ポイントになります。
段落がテキストボックス、図形、表のセル内の段落である場合は、段落の前に間隔は設けられま
せん。
ボックス、図形、および表のセル内のテキストの周囲の間隔を設定するには、
「余白を挿入」コ
5 ページの「オブジェクト内のテキストの余白を
ントロールを使用します。これについては、9
変更する」を参照してください。
文字間隔を調整する
文字の間隔を広げたり狭めたりすることができます。
文字の間隔を調整するには:
1 変更するテキストを選択するか、新規にテキストを入力する位置をクリックします。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「テキスト」をクリックします。 3 「文字」スライダをドラッグするか、「文字」フィールドで新しい比率を指定します。
また、
「フォーマット」>「フォント」>「トラッキング」と選択し、サブメニューからオプショ
ンを選択して文字間隔を調整することもできます。
88
第5 章
テキストを使って作業する テキストの色を変更する
テキストカラーは、フォーマットバー、
「テキスト」インスペクタ、および「フォント」パネル
を使用して変更できます。これらのツールを使って加えた変更は、他のツールで加えられた既存
の色の変更を上書きします。
テキストの色を変更するには:
m フォーマットバーの「テキストカラー」または「テキストの背景色」カラーウェルをクリックし
ます。カラーマトリックスが表示されたら、クリックするか「カラーパネルを表示」をクリック
して「カラー」ウインドウを開き、追加のカラーオプションを表示します。
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックし、
「テキスト」をクリックして、カラーウェルをクリックします。
「カラー」ウインドウが開きます。
148ページの「「カラー」ウインドウを使う」では、「カラー」ウインドウを使う場合の手順につ
いて説明しています。
タブストップを設定してテキストをそろえる
書類、テキストボックス、表のセル、または図形にタブストップを設定すると、特定の位置にテ
ption +Tab キー)を押すと、
キストをそろえることができます。T ab キー(表のセル内では、O
挿入ポイント(およびその右にあるテキスト)が次のタブストップまで移動し、その位置から入
力を開始することができます。
タブストップは、横方向のルーラ上のタブ記号を操作することによって操作できます。ツール
バーの「表示」をクリックし、
「ルーラを表示」を選択して、ページ上のテキストを選択すると、
横方向のルーラに既存のタブストップの記号が表示されます。
参考:以下の手順は、リストでタブストップを設定する場合には使用しないでください。リスト
5 ページの「行頭記号付きリスト、番号付きリスト、
での項目のインデントの詳細については、9
および階層付きリスト(アウトライン)を使う」を参照してください。
第 5 章
テキストを使って作業する
89
横方向のルーラを使ってタブストップを設定する
タブストップは、横方向のルーラ上のタブ記号を操作することによって操作できます。ツール
バーの「表示」をクリックし、
「ルーラを表示」を選択して、ページ上のテキストを選択すると、
横方向のルーラに既存のタブストップの記号が表示されます。
左揃えタブ
タブストップが設定された
ページ上のテキストを選択すると、
右揃えタブ
横方向のルーラ上に青いタブ記号が
表示されます。
中央揃えタブ
小数点揃えタブ
リストでタブストップを設定するには、リストでの項目のインデントの詳細について、95ペー
ジの「行頭記号付きリスト、番号付きリスト、および階層付きリスト(アウトライン)を使う」
を参照してください。
ルーラを使って作業するには、以下の操作を行います:
m ルーラを表示したり隠したりするには、ツールバーの「表示」をクリックして「ルーラを表示」
または「ルーラを隠す」を選択します。
m ルーラの表示単位を変更するには、「 P ages 」>「環境設定」と選択し、
「一般」をクリックして、
「ルーラの単位」ポップアップメニューから単位を選択します。
m ページサイズを基準とした比率で目盛りを表示する場合は、
「ルーラの単位をパーセントで表示」
を選択します。
m ルーラの横方向の起点をページの中央に配置するには、「Pages」>「環境設定」と選択し、「一
般」をクリックして「起点をルーラの中央に配置」を選択します。
m ワープロ書類で縦方向のルーラを表示するには、「Pages」>「環境設定」と選択し、「文章作成
時に縦のルーラを使用可能にする」を選択します。
「Pages」の「環境設定」で変更したルーラの設定は、
「Pages」で表示されるすべての書類に適
用され、設定を再度変更するまで変わりません。
横方向のルーラを使って新しいタブストップを設定する
横方向のルーラを使用して新しいタブストップを追加します。
新しいタブストップを作成するには:
1 ツールバーの「表示」をクリックし、「ルーラを表示」を選択します。
2 横方向のルーラ上でタブストップを設定するタブ記号を配置する位置をクリックします。
3 Control キーを押しながらタブ記号をクリックし、ショートカットメニューからオプションを選
択します。
これらのタブの種類から
選択します。
左揃えタブ: テキストの左端をタブストップにそろえます。
90
第5 章
テキストを使って作業する 中央揃えタブ: テキスト中央をタブストップに合わせます。
右揃えタブ: テキストの右端をタブストップにそろえます。
小数点揃えタブ: 数字の場合に、小数点記号(ピリオドやカンマなど)をタブストップにそろえ
ます。
(小数点揃えのタブ記号として使用する文字を指定できます。9 2ページの「
「テキスト」イ
ンスペクタを使って新しいタブストップを設定する」を参照してください。)
使用するタブのタイプが表示されるまで、タブ記号を繰り返しダブルクリックすることもでき
ます。
横方向のルーラを使ってタブストップを変更する
横方向のルーラを使用してタブストップの位置とタイプを変更できます。
タブストップを変更するには:
1 ツールバーの「表示」をクリックし、「ルーラを表示」を選択します。
2 タブストップを移動するには、横方向のルーラの青いタブ記号をドラッグします。 3 タブのタイプを変更するには、Control キーを押しながらタブ記号をクリックし、ショートカッ
トメニューからオプションを選択します。または、使用するタブのタイプが表示されるまで、ルー
ラのタブ記号を繰り返しダブルクリックします。
横方向のルーラを使ってタブストップを削除する
横方向のルーラを使用すると、タブストップをすばやく削除できます。
タブストップを削除するには:
1 ツールバーの「表示」をクリックし、「ルーラを表示」を選択します。
2 タブをドラッグして横方向のルーラから外に出します。
「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを設定する
.5 インチ)間隔
すべての書類にはあらかじめタブストップが設定されていて、通常は1.27cm( 0
になっています。
「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルでは、書類全体のデフォルトのタブ間隔や小数点揃
えタブ記号を変更できます。追加のタブストップは、どの段落にも設定することができます。Tab
キーを押した場合にタブの設定位置まで破線または点線が表示されるように、リーダー線を追加
することもできます。これは、たとえば目次で章タイトルとページ番号の間に破線を挿入する場
合などに便利です。
第 5 章
テキストを使って作業する
91
「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルを開くには: 1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックします。
2 「テキストインスペクタ」ボタンをクリックし、「タブ」をクリックします。
ページの余白を基準に段落を
インデントする場合のインデントの
各段落の1 行目を
インデントする長さを
長さを指定します。
設定します。
デフォルトのタブ間隔を
設定します。
小数点揃えタブに使用する
記号を変更するには、
新しい文字を入力します。
「タブストップ」で選択されている
タブストップに対するテキストの
配置を選択します。
「タブストップ」で選択した
タブストップのリーダー線を
選択します。
段のタブストップを追加/
削除します。
デフォルトのタブ間隔を設定する
.5 インチ)ですが、「テキスト」インスペク
デフォルトのタブストップ間隔は通常は 1.27cm(0
タを使用して間隔を変更できます。
デフォルトのタブ間隔を変更するには: 1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「タブ」をクリックします。 2 「デフォルトタブ」フィールドでデフォルトのタブ間隔を設定します。
「テキスト」インスペクタを使って新しいタブストップを設定する
「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルでは、新しいタブストップを追加できます。
新しいタブストップを作成するには:
1 書類内で、新しいタブストップを作成する位置をクリックします。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「タブ」をクリックします。 3 「テキスト」インスペクタの「タブ」パネルの左下隅にある追加(+)ボタンをクリックします。
「タブストップ」に、新しいタブが追加されます。
4 タブストップの位置を変更するには、「タブストップ」で対象のタブストップをダブルクリック
して、新しい値を入力します。
92
第5 章
テキストを使って作業する 5 タブストップを選択した状態で、「配置」オプションを選択してタブストップに対するテキスト
の配置を示します。
左揃え: テキストの左端をタブストップにそろえます。
中央揃え: テキスト中央をタブストップにそろえます。
右揃え: テキストの右端をタブストップにそろえます。
小数点揃え:数字の場合に、小数点記号(ピリオドやカンマなど)をタブストップにそろえます。
6 書類の小数点揃えタブ記号を指定するには、「小数点揃えタブ記号」フィールドに新しい文字を
入力します。 7 タブに破線または点線を追加する場合は、「リーダー」ポップアップメニューから線のスタイル
を選択します。または、
「なし」を選択します。
「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを変更する
「テキスト」インスペクタを使用して書類のタブストップの位置とタイプおよび小数点揃えタブ
記号を変更できます。
タブストップを変更するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「タブ」をクリックします。 2 タブストップの位置を変更するには、「タブストップ」で対象のタブストップをダブルクリック
して、新しい値を入力します。
3 タブのタイプを変更するには、「配置」オプションを選択します。
4 書類の小数点揃えタブ記号を変更するには、「小数点揃えタブ記号」フィールドに新しい文字を
入力します。 5 リーダー線の設定を変更するには、「リーダー」ポップアップメニューからオプションを選択し
ます。
6 デフォルトのタブ間隔を変更するには、「デフォルトタブ」フィールドを使用します。
「テキスト」インスペクタを使ってタブストップを削除する
「テキスト」インスペクタを使用してタブストップをすばやく削除できます。
タブストップを削除するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「タブ」をクリックします。 2 「タブストップ」で削除するタブストップを選択し、削除(−)ボタンをクリックします。
第 5 章
テキストを使って作業する 93
インデントを設定する
段落の端と書類の余白との間隔を変更することができます。テキストボックス、図形、または表
のセル内のテキストと枠線内側との間隔を調整することもできます。
「テキスト」インスペクタを使って段落のインデントを設定する
「テキスト」インスペクタを使用して段落のインデントを設定できます。
「テキスト」インスペクタを使用してインデントを設定するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「タブ」をクリックします。 2 変更する段落を選択します。
3 段落の1 行目のインデント/ぶら下がりを設定するには、
「段落インデント」の下にある「最初の
行」と「左」フィールドに値を指定します。1 行目のインデントを 2 行目よりも深くするには、
「最初の行」フィールドの値を「左」フィールドの値よりも大きくします。1 行目を段落の左の
余白部分にぶら下げる場合は、
「最初の行」フィールドの値は「左」フィールドの値よりも小さ
くします。 4 (たとえば、テキストに長い引用を含めるときに)インデントを使用して段落を目立たせるには、
「段落インデント」の下にある「左」フィールドと「右」フィールドに値を入力します。
書類ルーラの余白記号をドラッグして、選択した段落の余白を変更することもできます。
横方向のルーラを使って段落のインデントを設定する
テキストルーラのインデントコントロールをドラッグしてインデントを変更することができ
ます。
ルーラを使用してインデントを設定するには: 1 ツールバーの「表示」をクリックし、「ルーラを表示」を選択します。
2 右インデントを変更するには、右インデント記号(横方向のルーラの右側にある青い下向き三角
形)を、段落の右端にする位置にドラッグします。
左インデント
1 行目インデント
右インデント
3 左インデントを変更するには、左インデント記号(ルーラの左側にある青い下向き三角形)を、
段落の左端にする位置にドラッグします。
左の余白を左インデントとは別に変更するには、 Option キーを押しながらドラッグします。
94
第5 章
テキストを使って作業する 4 1 行目のインデントを変更するには、1 行目インデント(青い四角形)を 1 行目の先頭の位置にド
ラッグします。
1 行目を左余白にそろえたままにするには、四角形を左インデント記号に合わせておきます。
ぶら下がりインデントを作成する場合は、四角形を左インデント記号の左にドラッグします。
オブジェクト内のテキストの余白を変更する
テキストボックス、図形、または表のセルの枠線内側と、テキストとの間隔を変更することがで
きます。これを余白の挿入と呼びます。指定したスペースの大きさは、テキストの全周に等しく
適用されます。
テキストとオブジェクトの枠線との間隔を設定するには: 1 オブジェクトに挿入ポイントがない場合は、そのオブジェクトを選択します。(オブジェクトの
内側に挿入ポイントがある場合は、コマンド+ Return キーを押して、テキスト編集モードを終
了してからオブジェクトを選択してください。)
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「テキスト」をクリックします。 3 「余白を挿入」スライダを右にドラッグしてテキストとオブジェクトの枠線との間隔を広げるか、
「余白を挿入」ボックスに数値を入力して Return キーを押します。上向きまたは下向き三角形を
クリックして間隔を増減することもできます。
テキストボックス、図形、
または表のセル内のテキストの
周囲との間隔を指定します。
リストのインデントを設定する
行頭記号付きリスト、番号付きリスト、および階層付きリストでの行頭記号、番号、およびテキ
ストのインデントを管理するには、「テキスト」インスペクタを使用します。詳しくは、
「行頭記
号付きリスト、番号付きリスト、および階層付きリスト(アウトライン)を使う」を参照してく
ださい。
行頭記号付きリスト、番号付きリスト、および階層付きリスト
(アウトライン)を使う
「Pages」には、単純なリストや階層付きリスト(アウトライン)を作成するために、フォーマッ
ト設定済みの箇条書きと番号付けのスタイルが用意されています。行頭記号付きリストと番号付
きリストは、アウトラインのような階層化がされていない単純なリストです。
リストを自動的に生成する
「Pages」のリストの自動生成機能を使用すると、入力内容に基づいてリストのフォーマットが自
動的に設定されます。この機能を使用するには、まず「Pages」>「環境設定」と選択し、
「自動
修正」をクリックして、
「リストを自動的に検出」が選択されていることを確認します。
第 5 章
テキストを使って作業する 95
リストを自動的に生成するには、以下の操作を行います:
m 行頭記号付きリストを作成するには、Option
+8 キーを押しながら黒丸( •)またはハイフン( - )
、
1 スペース、テキストを入力し、Return キーを押します。
m アスタリスク(*)またはハイフン(- )のラベルの付いたリストを作成するには、アスタリスク
スペース、テキストを入力し、 R
eturn キーを押します。
またはハイフン、 1
m 数字または文字のラベルの付いたリストを作成するには、数字または文字、ピリオド、1 スペー
eturn キーを押します。
ス、テキストを入力し、R
「テキスト」インスペクタで、番号の付け方のスタイルのポップアップメニューにある文字フォー
マットのいずれかを使用できます。このメニューにアクセスするには、
「テキスト」インスペク
タで「リスト」をクリックし、
「行頭記号・数字」ポップアップメニューから「数字」を選択します。
キーを押します。1 つ上の
m 1 つ下のインデントレベルに新しいリスト見出しを入力するには、Tab
hift +Tab キーを押します。
レベルに新しいリスト見出しを入力するには、 S
m リストを終了するには、 R eturn キーを2 回押します。
行頭記号付きリストを使う
リストの自動生成機能を使用して単純な行頭記号付きリストを作成することもできますが、
「テ
キスト」インスペクタを使用すると行頭記号付きリストのフォーマットを設定するための多くの
5 ページの「リストを
オプションが利用できます。リストの自動生成機能の詳細については、9
自動的に生成する」を参照してください。
また、フォーマットバーの「リスト」ボタンを使って、行頭記号付きリストスタイルを追加する
こともできます。リストを開始する場所に挿入ポイントを置き、フォーマットバーの「リスト」
ボタンをクリックして、
「行頭記号」を選択します。
リストスタイルを選択して、
選択したリストに適用します。
クリックすると、リストスタイルが
スタイルパネルに表示されます。
「テキスト」インスペクタを使用して行頭記号付きリストを追加してフォーマットを設定する
には:
1 リストを開始する位置に挿入ポイントを置きます。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「箇条書き」をクリックします。 3 「行頭記号・数字」ポップアップメニューから、行頭記号のスタイルを選択します。
行頭記号に使う文字を指定するには、
「テキスト」を選択し、リストから文字を選択するか、フィー
ルドに文字を入力します。
96
第5 章
テキストを使って作業する 「Pages」に用意されている行頭記号のイメージを利用するには、
「イメージ」を選択し、リスト
をスクロールしてイメージを選択します。
オリジナルのイメージを行頭記号に使うには、
「カスタムイメージ」を選択し、
「開く」ダイアロ
グが表示されたらイメージを選択します。 4 イメージの行頭記号のサイズを変更するには、「サイズ」フィールドで元のイメージサイズとの
比率を指定します。または、「文との比率を固定」チェックボックスを選択し、テキストのサイ
ズとの比率を指定します。このオプションにより、後でテキストのフォントサイズが変更された
場合でも、行頭記号のイメージのサイズとテキストのサイズとの比率は保たれます。 5 行頭記号と左余白との間隔を調整するには、
「行頭記号インデント」フィールドを使用します。行
頭記号とテキストの間隔を調整するには、「テキストインデント」フィールドを使用します。 6 行頭記号の位置をテキストよりも高くしたり低くしたりするには、「配置」フィールドを使用し
ます。
この方法を使うと、リストで行頭記号付き項目を追加したりインデントしたりすることができ
ます:
 現在のインデントレベルに新しい見出しを追加するには、 Return キーを押します。
 見出しの間に行頭記号のない段落を入力するには、Shift
キーを押しながら Return キーを押し
ます。 Â 1 つ下のインデントレベルに新しい見出しを入力するには、Tab
キーを押します。1 つ上のレベ
ルに新しい見出しを入力するには、 Shift + Tab キーを押します。行頭記号をクリックしたま
ま、右、左、下げてから右、または下げてから左にドラッグする方法もあります。
 リストの末尾で通常のテキストの入力に戻るには、Return
キーを押し、
「行頭記号・数字」ポッ
プアップメニューから「なし」を選択します。また、インデントレベルを調整する必要もあり
ます。
29ページ
リストスタイルを変更する方法や独自のリストスタイルを作成する方法については、1
の「リストスタイルを変更する/新しく作成する」を参照してください。
第 5 章
テキストを使って作業する
97
番号付きリストを使う
リストの自動生成機能を使用して単純な番号付きリストを作成することもできますが、「テキス
ト」インスペクタを使用すると番号付きリストのフォーマットを設定するための多くのオプショ
5ページの「リストを自動的に
ンが利用できます。リストの自動生成機能の詳細については、9
生成する」を参照してください。
スタイルパネルでは、番号付きリストのスタイルを選択することもできます。フォーマットバー
の「スタイルパネル」ボタンをクリックし、リストスタイルを選択します。スタイルパネルにリ
ストスタイルが表示されない場合は、パネルの右下隅にあるボタンをクリックするとスタイルが
表示されます。
番号付きリストを追加してフォーマットを設定するには:
m リストを開始する場所に挿入ポイントを置き、フォーマットバーの「リスト」ボタンをクリック
して、「番号付きリスト」を選択します。
m リストを開始する場所に挿入ポイントを置き、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「テ
キストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「リスト」をクリックします。
「行頭記号・数字」
ポップアップメニューから「数字」を選択し、その下にあるポップアップメニューから番号の付
け方のスタイルを選択します。
数字と左余白との間隔を調整するには、
「数字インデント」フィールドを使用します。数字とテ
キストの間隔を調整するには、
「テキストインデント」フィールドを使用します。
以下の方法を使って、リストで項目を追加したりインデントしたりします:
 現在のインデントレベルに新しい見出しを追加するには、 Return キーを押します。
 見出しの間に番号のない段落を作成するには、Shift
キーを押しながらReturn キーを押します。 Â 1 つ下のインデントレベルに新しい見出しを入力するには、Tab
キーを押します。1 つ上のレベ
S
hift
Tab
ルに新しい見出しを入力するには、 +
キーを押します。番号をクリックしたまま、
右、左、下げてから右、または下げてから左にドラッグする方法もあります。
 リストの末尾で通常のテキストの入力に戻るには、Return
キーを押し、
「行頭記号・数字」
ポッ
プアップメニューから「なし」を選択します。また、インデントレベルを調整する必要もあり
ます。
 番号付きリストに既存の段落を追加するには、段落をクリックし、番号付きスタイルを選択し
て、
「前から続ける」をクリックします。
98
第5 章
テキストを使って作業する Â リストで新しい連番を開始するには、「開始番号」をクリックしてから、連番の最初の数字を
指定します。
リストの項目にラベル付きの小見出しが必要な場合は(たとえばアウトラインなど)、番号付き
リストではなく階層付きリストを使用します。
29ページ
リストスタイルを変更する方法や独自のリストスタイルを作成する方法については、1
の「リストスタイルを変更する/新しく作成する」を参照してください。
階層付きリスト(アウトライン)を使う
階層付きリスト(アウトライン)にはリストのインデントレベルごとにさまざまな番号の付け方
のスタイルが用意されており、情報の階層を作成することができます。次のような例があります:
 一番上のレベルから下のレベルに進むときに、I、A
、1 、a)、(1) 、(a)、i)、(1)、 (a) などの連番
を使用してアウトラインを作成できます。 Â 1、1.1 、1 .1.1 など、レベルが下がるごとに数字または文字を付加するリーガルスタイルのアウ
トラインを作成できます。
スタイルパネルでは、階層付きリストのスタイルを選択することもできます。フォーマットバー
の「スタイルパネル」ボタンをクリックし、リストスタイルを選択します。スタイルパネルにリ
ストスタイルが表示されない場合は、パネルの右下隅にあるリストスタイルのボタンをクリック
するとスタイルが表示されます。
「テキスト」インスペクタを使用して階層付きリストを追加してフォーマットを設定することが
できます。
階層付きリストを追加する/フォーマット設定するには: 1 リストを開始する位置に挿入ポイントを置きます。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「箇条書き」をクリックします。 3 リーガルスタイルのリストを作成するには、「行頭記号・数字」ポップアップメニューから「ア
ウトライン番号」を選択します。または、
「数字」を選択します。
4 そのすぐ下にあるポップアップメニューから番号の付け方のスタイルを選択します。 5 数字と左余白との間隔を調整するには、「数字インデント」フィールドを使用します。数字とテ
キストの間隔を調整するには、
「テキストインデント」フィールドを使用します。
以下の方法を使って、リストで項目を追加したりインデントしたりします:
 現在のインデントレベルに新しい見出しを追加するには、 Return キーを押します。
キーを押しながらReturn キーを押します。
 見出しの間に番号のない段落を作成するには、Shift
第 5 章
テキストを使って作業する
99
 1 つ下のインデントレベルに新しい見出しを入力するには、Tab
キーを押します。1 つ上のレベ
S
hift
Tab
ルに新しい見出しを入力するには、 +
キーを押します。レベル間を移動するには、
番号をクリックしたまま、右、左、下げてから右、または下げてから左にドラッグする方法も
あります。
 リストの末尾で通常のテキストの入力に戻るには、Return
キーを押し、
「行頭記号・数字」ポッ
プアップメニューから「なし」を選択します。また、インデントレベルを調整する必要もあり
ます。
 番号付きリストに既存の段落を追加するには、段落をクリックし、番号付きスタイルを選択し
て、
「前から続ける」をクリックします。
 リストで新しい連番を開始するには、「開始番号」をクリックしてから、連番の最初の数字を
指定します。
29ページ
リストスタイルを変更する方法や独自のリストスタイルを作成する方法については、1
の「リストスタイルを変更する/新しく作成する」を参照してください。
テキストボックスや図形などのエフェクトを使ってテキストを強調
する
ages」では、
囲みおよび補足欄は、テキストを書類の本文より目立たせるために使用します。
「P
多くの方法でテキストを強調することができます:
Â
Â
Â
Â
テキストボックスにテキストを追加する
段落に背景(または塗りつぶし色)を追加する
テキストに枠線と罫線を追加する
図形にテキストを入力する
ページの「表を操作する」
表のセルで囲みを作ることもできます。表の操作方法については、168
を参照してください。
テキストボックスを追加する
テキストボックスを追加して、ページ上のどの位置でもテキストの四角形のブロックを作成する
ことができます。テキストボックス内のテキストは、色の変更、影の追加、スタイルの適用など、
ほかのテキストと同じようにフォーマットを設定できます。
フローティングテキストボックスを追加する
テキストボックスをフローティングテキストボックスとして追加すると、ページ上の本文のテキ
ストがテキストボックスの周囲に回り込むように、ページ上の一定の位置に固定されます。フ
ローティングテキストボックスは、選択してドラッグすることによって移動できます。
100
第5 章
テキストを使って作業する フローティングテキストボックスを作成するには:
1 ツールバーの「テキストボックス」をクリックします。テキストボックスがページ上に表示され
ます。
ワープロ書類では、フローティングテキストボックスはインラインテキストボックスを変換して
作成することもできます。
「挿入」>「テキストボックス」と選択すると、インラインテキスト
ボックスが表示されます。インラインテキストボックスをクリックして選択し、フォーマット
バーの「フローティング」ボタンをクリックします。 2 テキストボックスで、強調表示されたプレースホルダのテキストをダブルクリックし、テキスト
を入力します。
3 選択ハンドルをドラッグしてテキストボックスのサイズを変更し、隠れているテキストがあれば
見えるようにします。(または、リンクされたテキストボックスを作成すれば、範囲を超えたテ
キストを別のテキストボックスに続けて表示することができます。リンクされたテキストボック
02ページの「フローティングテキストボックスをリンクする」を参照してくだ
スについては、1
さい。)
4 入力が終了したら、テキストボックスの外側をクリックします。または、テキストの編集を中止
してテキストボックスを選択する場合は、コマンド+ Return キーを押します。
テキストボックス以外の場所をクリックすると、レイアウト表示でのみ枠線が表示されるように
なります。レイアウト表示を使用するには、ツールバーの「表示」をクリックして「レイアウト
を表示」を選択します。 5 テキストボックスのハンドルをドラッグして、幅を変更します。
6 テキストボックスをドラッグして、ページ上の目的の位置に配置します。 7 作業中に誤って移動されることがないようにテキストボックスをページ上にロックするには、
「配置」>「ロック」と選択します。
ption キーを押しながらツール
フローティングテキストボックスを作成することもできます。 O
バーの「テキストボックス」をクリックし、Option キーを放して、十字型のポインタを書類ウ
インドウにドラッグして必要なサイズのテキストボックスを作成します。
テキストとテキストボックスの内側との間隔を変更する方法やテキストボックスの外観を変更
06ページの「テキストボックスまたは図形のフォーマットを設定する」
する方法については、1
を参照してください。
インラインテキストボックスを追加する
ワープロ書類では、ページ上のテキストに固定されるインラインテキストボックスを追加でき
ます。
インラインテキストボックスを追加するには: 1 ワープロ書類で、テキストボックスを表示する場所に挿入ポイントを置き、「挿入」>「テキス
トボックス」と選択します。インラインテキストボックスが、ページの挿入ポイントに表示され
ます。
インラインテキストボックスは、フローティングテキストボックスを変換して作成することもで
きます。ツールバーの「テキストボックス」をクリックすると、フローティングテキストボック
スが表示されます。フローティングテキストボックスをクリックして選択し、フォーマットバー
の「文字列と一緒に移動」ボタンをクリックします。
第 5 章
テキストを使って作業する
101
2 テキストボックスで、強調表示されたプレースホルダのテキストをダブルクリックし、テキスト
を入力します。テキストボックスは、表示範囲を超えてテキストを入れても自動的には大きくな
りません。
テキストボックス以外の場所をクリックすると、レイアウト表示でのみ枠線が表示されるように
なります。レイアウト表示を使用するには、ツールバーの「表示」をクリックして「レイアウト
を表示」を選択します。 3 選択ハンドルをドラッグしてテキストボックスのサイズを変更し、隠れているテキストがあれば
見えるようにします。
インラインテキストボックスの上部の選択ハンドルはアクティブではありません。これらのハン
ドルをドラッグしても、テキストボックスのサイズを変更することはできません。アクティブな
ハンドルをドラッグして、サイズを変更します。
4 テキストボックスをドラッグして、ページ上に配置します。挿入ポイントがテキストボックスを
配置する位置にきたら、マウスボタンを放します。
テキストとテキストボックスの内側との間隔を変更する方法やテキストボックスの外観を変更
06ページの「テキストボックスまたは図形のフォーマットを設定する」
する方法については、1
を参照してください。
フローティングテキストボックスをリンクする
入力したテキストがフローティングテキストボックスに収まりきらない場合は、テキストがほか
のテキストボックスにつながるようにリンクされたテキストボックスを作成することができま
つ目のテキストボックスで行った編集やフォーマット設定は、リンクされたテキストボッ
す。1
クスにも反映されます。リンクされたテキストボックスは、書類上で離れた位置にあってもかま
いません。
リンクされたテキストボックスを作成するには、以下の操作を行います:
m フローティングテキストボックスを作成するには、1 00 ページの「フローティングテキストボッ
クスを追加する」を参照してください。
必要性に合わせてテキストボックスを配置してサイズを変更した後、その中にテキストを入力し
ます。
テキストボックスの全範囲に入力すると、クリッピングボタンがテキストボックスの一番下に表
示されます。このボタンは、ボックスの下にテキストが続いていることを示しています。
左側に青い正方形がある
右側にある青い正方形をクリックすると、
場合、前にリンクされた
テキストボックスは
別のテキストボックスにリンクされるか、
リンクされたテキストボックスが新たに
ありません。
作成されます。
クリッピングボタンは、テキスト
ボックスの範囲を超えたテキストが
あることを示します。
m 別のテキストボックスにリンクしたり、リンクされたテキストボックスを作成したりするには、
テキストボックスの右側にある青い正方形をクリックし、別のテキストボックスをクリックする
か、ページ上の任意の場所をクリックします(または、
「フォーマット」>「テキストボックス」
キー
>「リンクしたテキストボックスを追加」と選択します。リンクをキャンセルするには、Esc
を押します。
102
第5 章
テキストを使って作業する 新しいテキストボックスの左側には塗りつぶされた青い正方形が表示されます。これは、このテ
キストボックスが前のテキストボックスにリンクされていることを示します。
右側に塗りつぶされた正方形が
ある場合、このテキストボックスは
別のテキストボックスの前に
リンクされています。
左側に塗りつぶされた
青い正方形がある場合、
青い正方形は、連続する
このテキストボックスは
前のテキストボックスと
テキストボックスの最後
であることを示します。
リンクされています。
m 選択したテキストボックスをリンクするには、コマンドキーを押しながらリンクするテキスト
ボックスを選択し、
「フォーマット」>「テキストボックス」>「選択したテキストボックスを
リンク」と選択します。テキストボックスは、選択した順序でリンクされます。
m リンクされたテキストボックス間のリンクを解除するには、「フォーマット」>「テキストボッ
クス」>「テキストボックスへの接続を解除」と選択するか、
「フォーマット」>「テキストボッ
クス」>「テキストボックスからの接続を解除」と選択します。
m テキストボックス間のリンクの線を隠すには、「フォーマット」>「テキストボックス」>「接
続を示す線を隠す」と選択します。テキストボックス間のリンクの線を表示するには、「フォー
マット」>「テキストボックス」>「接続を示す線を表示」と選択します。
m テキストボックスを再配置するには、選択してドラッグします。ボックス間のテキストの流れは、
書類上の位置に関係なく、作成された順番に従います。
m リンクされたテキストボックスをコピーしてペーストするには、それらをすべて選択し、元のテ
キストボックスを選択したまま、
「編集」>「コピー」と選択してから「編集」>「ペースト」と
選択します。コピーは元のテキストボックスに直接ペーストされ、選択状態になります。選択さ
れているコピーを新しい位置にドラッグします。
リンクされたボックスを 1 つだけコピーしてペーストすると、コピー元のテキストボックスと同
一でリンクなしのテキストボックスが作成されます。
リンクされた複数のテキストボックス間に 1 つの表が分割されている場合、表が表示されている
先頭のテキストボックスをコピーまたは複製しないと、表はコピーされません。
m リンクされたテキストボックスのテキストだけをすべて選択するには、 1 つ目のテキストボック
スを選択して、コマンド+ A キーを押します。
第 5 章
テキストを使って作業する
103
文字と段落の塗りつぶし色を設定する
デザインによっては、テキストを強調するのに、テキストの背後に塗りつぶし色を設定するとい
い場合があります。テキストの背後に文字や段落の塗りつぶし色を設定すると、左右のレイアウ
ト余白の間が指定した色になります。塗りつぶし色は、テキストと共に移動します。
フォーマットバーのコントロールを使って、テキストに文字または段落の塗りつぶし色を追加す
ることができます。テキストを選択し、フォーマットバーの「テキスト」または「背景」カラー
ウェルをクリックします。
「テキストインスペクタ」でテキストの背景に文字または段落の塗りつぶし色を配置するには: 1 塗りつぶし色を追加するテキストを選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「詳細」をクリックします。 3 「背景塗りつぶし」の下にある「文字」チェックボックスまたは「段落」チェックボックスを選
択します。 塗りつぶし色を選択します。
テキストの背後の塗りつぶす
場所を選択します。
「カラー」ウインドウから色を選択します。
「カラー」
4 塗りつぶしのカラーウェルをクリックして、
ページの「「カラー」ウインドウを使う」を参照してください。
ウインドウの詳細については、148
枠線と罫線を追加する
書類内のテキストの上、下、または周囲に線を引きます。枠線と罫線を使用してテキストを強調
します。
枠線と罫線を書類に追加するには: 1 枠線と罫線を追加するテキストを選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「詳細」をクリックします。 3 「枠線とルール」ポップアップメニューから、枠線または罫線のスタイル(または「なし」)を選
択します。 4 枠線または罫線の色を変更するには、カラーウェルをクリックし、 色を選択します。
5 枠線または罫線の幅を調整するには、カラーウェルの右側にあるコントロールを使用します。 6 選択したテキストの上、下、または上下に罫線を挿入するには、「枠線とルール」ポップアップ
メニューの下にあるボタンをクリックします。
104
第5 章
テキストを使って作業する 7 選択したテキストの周囲に枠線を挿入するには、「枠線とルール」ポップアップメニューの下に
ある枠線ボタンをクリックします。 クリックすると、線の色が変わります。
クリックして、線の太さを
調整します。
線のスタイルを
選択します。
クリックして、枠線や
罫線と選択したテキストとの
クリックして、選択した
テキストの上下いずれか
クリックして、
選択したテキストの
または両方に罫線を
配置します。
間隔を調整します。
周囲に枠線を
挿入します。
8 選択したテキストと枠線や罫線との間隔を調整するには、「オフセット」コントロールを使用し
ます。
テキストを複数の段で表示する
テキストボックスや長方形の図形内でテキストを段組みできます。 1 つの段がテキストで埋まる
と、テキストは次の段に移動します。
書類内のテキストを複数の段にすばやく分けるには、フォーマットバーの「列」ポップアップメ
ニューを使用します。
詳細なオプションについては、
「テキスト」インスペクタを使用します。
「テキスト」インスペクタで段を作成し、フォーマットを設定するには:
1 段に分けるテキストが入ったテキストボックス、または長方形の図形を選択します。 「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「段」をクリックします。
3 必要な段の数は「段」フィールドで指定します。
4 幅が均等な段を使うには、「段の幅を均等にする」を選択します。
異なる段の幅を設定するには、
「段の幅を均等にする」チェックボックスの選択を解除し、表の
「段」の値をダブルクリックして、新しい幅を入力します。
5 段の間隔を変更するには、「段の間隔」の値をダブルクリックして変更します。
第 5 章
テキストを使って作業する 105
図形内にテキストを入力する
線以外のすべての図形には、テキストを入力できます。
図形にテキストを追加するには: 1 ページ上の目的の位置に図形を配置します。
ページの「組み込み図
(図形の追加については、151
151
形を追加する」および
ページの「カスタム図形を追加する」を参照してください。
)
2 図形をダブルクリックして、テキストを入力します。テキストが図形の枠線を超えると、クリッ
ピングボタンが表示されます。
クリッピングボタンが表示されて
いれば、テキストが図形の枠線を
超えています。
3 図形のサイズを変更するには、図形を選択して選択ハンドルをドラッグします。(図形の内側に
挿入ポイントがある場合は、コマンド+ Return キーを押して、 テキスト編集モードを終了して
から図形を選択してください。
)
図形内のテキストのフォーマットを設定することができます。テキストの向きは水平のままで図
形を回転することもできます。図形を回転後、
「フォーマット」>「図形」>「テキストとオブ
ジェクトのハンドルをリセット」と選択します。
4 グループに属する図形にテキストを追加するには、グループに属する図形内のテキスト領域をダ
ブルクリックします。グループのサイズを変更すると、これに属する図形のサイズがすべて変わ
りますが、テキストは元のままです。もちろん、テキストを選択してフォントサイズを変更する
ことは可能です。
オブジェクトのグループ化の詳細については、1 47ページの「オブジェクトをグループ化する/
ロックする」を参照してください。
テキストボックスまたは図形のフォーマットを設定する
テキストボックス、図形、または表のセルの枠線内側と、テキストとの間隔を変更することがで
5 ページの「オブジェクト内のテキストの余白を変更する」を参照
きます。手順については、9
してください。
「回り込み」インスペクタを使用して、テキストボックスまたは図形の周囲のテキストの回り込
10ページの「オ
みを設定します。オジェクト周囲でのテキストの回り込みの詳細については、1
ブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる」を参照してください。
フォーマットバーと「グラフィック」インスペクタを使って、テキストボックスまたは図形の枠
線、影、不透明度、カラー塗りつぶしなどのフォーマットを設定します。オブジェクト属性の設
41ページの「オブジェクトを変更する」および147ページの「オブジェ
定の詳細については、1
クトを塗りつぶす」を参照してください。
テキストボックスや図形の四角形内で段組みを作成するには、書類本文に段を追加する場合と同
様に、テキストボックスや四角形を選択して必要な段数を選択します。段の作成およびフォー
マット設定の詳細については、44 ページの「レイアウトを使う」を参照してください。
106
第5 章
テキストを使って作業する 図形、イメージ、およびグラフも、テキストボックスや図形内に配置することができ、テキスト
ボックス内には表も追加できます。テキストボックスと図形内に追加したオブジェクトは、必ず
インライン(テキストと一緒に移動する)オブジェクトとなります。インラインオブジェクトの
ページの「フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトを使う」
追加については、134
を参照してください。
ハイパーリンクおよびブックマークを使う
ハイパーリンクとブックマークは画面に表示される書類上で使用されるもので、HTML
ファイル
または「Pages」の書類として表示されます。ハイパーリンクを追加することで、ほかのページ
にジャンプしたり、メールメッセージを開いたり、インターネット上で Web ページを開いたり
することができます。ブックマークを使えば、書類内の文節にマークを付けて、作業時にそれら
を参照することができます。
使用するハイパーリンクのタイプ
移動先
参考
Web ページ
Web ブラウザのページ
開くページのURL を指定します。
メールメッセージ
件名およびアドレスが指定された
新規メールメッセージ
メールの 受信者のアドレス と件名を
入力します。
ブックマーク
同じ書類内のほかのページ
作業中に 書類内をすばやく 移動する
ことができます。
Web ページにリンクする
デフォルトの Web ブラウザに Web ページを開くハイパーリンクを追加できます。
Web ページを開くハイパーリンクを追加するには: 1 ハイパーリンクにするテキストを選択します。
ttp 」で始まるテキストを使用すると、そのテキストは自動的にハイパーリン
「www」または「h
ages」>「環境設定」と選択し、「自動修正」を
クになります。この機能をオフにするには、
「P
クリックして、
「メールアドレスおよび Web アドレスを自動的に検出」の選択を解除します。こ
の設定はコンピュータ固有の設定であるため、設定の異なるコンピュータで書類を開くと、その
コンピュータの設定が使用されます。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「リンクインスペクタ」ボタンをクリックし、
「ハ
イパーリンク」をクリックして、「ハイパーリンクとして使用」を選択します。
3 「リンク先」ポップアップメニューから「W
eb ページ」を選択します。
第 5 章
テキストを使って作業する
107
4 「URL」フィールドにWeb ページのアドレスを入力します。
「リンクインスペクタ」ボタン
リンク先の URL を入力します。
すべてのハイパーリンクを
無効にするよう選択すると、
簡単に編集できるように
なります。
あらかじめ登録されたアドレスへメールメッセージを送信するリンクを作成する
書類上にハイパーリンクを追加して、クリックするだけでデフォルトのメールアプリケーショ
ンであらかじめ登録されたアドレスへのメールメッセージが作成されるようにすることができ
ます。
メールメッセージにリンクされたハイパーテキストを追加するには: 1 ハイパーリンクにするテキストを選択します。
書類にメールアドレスが含まれていると、そのテキストは自動的にハイパーリンクになります。
この機能をオフにするには、
「Pages」>「環境設定」と選択し、
「自動修正」をクリックして、
「メールアドレスおよび Web アドレスを自動的に検出」の選択を解除します。この設定はコン
ピュータ固有の設定であるため、設定の異なるコンピュータで書類を開くと、そのコンピュータ
の設定が使用されます。 「ハ
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「リンクインスペクタ」ボタンをクリックし、
イパーリンク」をクリックして、「ハイパーリンクとして使用」を選択します。
3 「リンク先」ポップアップメニューから「メールメッセージ」を選択します。
4 「宛先」フィールドに受信者のメールアドレスを入力します。 5 必要に応じて「件名」フィールドに件名を入力します。
メッセージの受信者の
メールアドレスを入力します。
メッセージの件名を入力します。
108
第5 章
テキストを使って作業する 書類内のページへのリンクを作成する
書類内の特定のページにすばやくアクセスするには、ブックマークを追加すると、
「リンク」イ
ンスペクタ内のブックマークをクリックしてブックマークが設定されたページに移動すること
ができます。ブックマークが設定されたページへのハイパーリンクを追加することもできます。
書類内でブックマークを使用するには、以下の操作を行います:
m ブックマークを追加するには、ブックマークにするテキストを選択します。ツールバーの「イン
スペクタ」をクリックし、
「リンクインスペクタ」ボタンをクリックし、
「ブックマーク」をク
リックして、追加(+)をクリックします。
「名前」または「ページ」をクリックして、
ブックマークのリストを並べ替えます。
ブックマークをクリックすると、書類内の
追加(+)または
削除(−)のボタンを
ブックマーク位置へジャンプします。
ダブルクリックすると、名前を編集する
クリックすると、新規に
ブックマークを追加したり、
ことができます。
リストで選択されている
ブックマークを削除したり
することができます。
m 書類内のブックマークへジャンプするには、リストでブックマークをクリックします。
m ブックマークの名前を変更するには、リストでブックマークをダブルクリックして変更します。
m ブックマークを名前やページ番号で並べ替えるには、「名前」または「ページ」列のヘッダをク
リックします。
m 新規にブックマークを追加するには、追加(+)ボタンをクリックします。
m ブックマークを削除するには、リストでブックマークを選択し、削除(−)ボタンをクリックし
ます。
m ブックマークへのハイパーリンクを追加するには、ハイパーリンクにするテキストを選択し、
「リ
ンク」インスペクタで「ハイパーリンク」をクリックして「ハイパーリンクとして使用」チェッ
クボックスを選択し、「リンク先」ポップアップメニューから「ブックマーク」を選択してブッ
クマークの名前を選択します。
ブックマークの
名前を選択します。
第 5 章
テキストを使って作業する
109
ハイパーリンクとして表示するテキストを編集する
ハイパーリンクとして表示するテキストは、いくつかの方法で編集できます。
ハイパーリンクとして表示するテキストを編集するには、以下の操作を行います:
m ハイパーリンクを有効にしたり無効にしたりするには、ツールバーの「インスペクタ」をクリッ
クし、
「リンク」をクリックし、
「ハイパーリンク」をクリックして、
「すべてのハイパーリンク
を無効にする」を選択します。
m ハイパーリンクとして表示するテキストの外側をクリックし、矢印キーを使用して挿入ポイント
をテキストに移動します。
オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる
イメージ、図形、グラフなどのオブジェクトを配置するときは、テキストがオブジェクトの周囲
をどのように回り込むかを指定することができます。オブジェクトの周囲にテキストを詰めて配
置するか空けて配置するか、テキストをオブジェクトの上下だけに配置するか左右片側だけに配
置するか、などを指定できます。これらのオプションを指定するには、
「回り込み」インスペク
タを使います。
表の左右にテキストが回り込むようなレイアウトにはできません。
「回り込み」インスペクタを開くには:
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「回り込みインスペクタ」ボタンをクリックし
ます。
「回り込みインスペクタ」ボタン
下にあるボタンを使用してテキストを
オブジェクトをテキストの
オブジェクトの周囲に回り込ませる
場合に選択します。
行内に配置するか、
ページ上に浮動させて
配置するかを選択します。
テキストがオブジェクトから
透けて見える透過率を
指定します。
クリックして、テキストを
オブジェクトの周囲に
詰めて配置するか、空けて
オブジェクトと周囲のテキストとの
間隔を指定します。
配置するかを設定します。
「回り込み」インスペクタの設定による影響は、フローティングオブジェクトとインラインオブ
ジェクトで異なります。
フローティングオブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる
「回り込み」インスペクタを使用して、フローティングオブジェクトの周囲にテキストを回り込
ませます。
フローティングオブジェクトの周囲にテキストを回り込ませるには、以下の操作を行います:
m フォーマットバーを使ってテキストを回り込ませるには、オブジェクトを選択して、フォーマッ
トバーの「回り込み」ポップアップメニューからテキスト回り込みオプションを選択します。
110
第5 章
テキストを使って作業する m 「回り込み」インスペクタを使用してテキストを回り込ませるには、オブジェクトを選択し、ツー
ルバーの「インスペクタ」をクリックし、
「回り込みインスペクタ」ボタンをクリックして「回
り込み」を選択します。
テキストの回り込みボタンにポインタを合わせたままにすると、さまざまなテキストの回り込み
オプションの簡単な説明が表示されます。オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる目的に
合った方法を示す、テキストの回り込みボタンをクリックします。
テキストはオブジェクトの
テキストは、左右のうちで空きが
周囲に回り込みます。
広い側にだけ回り込みます。
テキストはオブジェクトの
上下に回り込みます。
テキストはオブジェクトの
左側に回り込みます。
テキストはオブジェクトの
右側に回り込みます。
インラインオブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる
「回り込み」インスペクタを使用して、インラインオブジェクトの周囲にテキストを回り込ませ
ます。
インラインオブジェクトの周囲にテキストを回り込ませるには、以下の操作を行います:
m フォーマットバーを使ってテキストを回り込ませるには、オブジェクトを選択して、フォーマッ
トバーの「回り込み」ポップアップメニューからテキスト回り込みオプションを選択します。
m 「回り込み」インスペクタを使用してテキストを回り込ませるには、オブジェクトを選択し、ツー
ルバーの「インスペクタ」をクリックし、
「回り込みインスペクタ」ボタンをクリックして「回
り込み」を選択します。
テキストの回り込みボタンにポインタを合わせたままにすると、さまざまなテキストの回り込み
オプションの簡単な説明が表示されます。オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる目的に
合った方法を示す、テキストの回り込みボタンをクリックします。
オブジェクトは中央に
オブジェクトはテキストの行間に
配置され、テキストは
左右に回り込みます。
左揃えで配置されます。
オブジェクトは左揃えで
オブジェクトはテキストの行間に
右揃えで配置されます。
配置され、テキストは
右側に回り込みます。
オブジェクトはテキストの行間の
中央に配置されます。
オブジェクトは右揃えで
配置され、テキストは
左側に回り込みます。
インラインオブジェクトやフローティングオブジェクトの周囲のテキストを
調整する
「回り込み」インスペクタを使用して、インラインオブジェクトやフローティングオブジェクト
の周囲のテキストを調整します。
第 5 章
テキストを使って作業する
111
インラインオブジェクトやフローティングオブジェクトの周囲のテキストを調整するには、以下
の操作を行います:
m アルファチャンネルがあるオブジェクトの周囲にテキストを詰めて配置する場合は、右側の「テ
キストとの間隔」ボタンをクリックします。空けて配置する場合は、左側の「テキストとの間隔」
ボタンをクリックします。
m オブジェクトと周囲のテキストとの間隔の最小値を指定するには、「余白」フィールドに値を入
力します。
m 透明部分を通してテキストが表示されるアルファチャンネルの割合を指定するには、 1 61ページ
の「イメージから背景や不要な要素を削除する」を参照してください。
テキストは、
オブジェクトの四角形の
境界に沿って回り込みます。
テキストは、アルファチャンネルを持つ
オブジェクトにより詰めて回り込みます。
ページ番号などの可変値を挿入する
フォーマット設定されたテキストフィールドを使用して、ページ番号、ページ数、日付と時刻な
どを書類に挿入し、変更時に自動的に更新されるようにすることができます。これらの値はヘッ
ダとフッタ(49ページの「ヘッダとフッタを使う」を参照してください)で共通ですが、書類
の任意の場所にフォーマット設定された付きテキストフィールドを挿入できます。
フォーマット設定されたテキストフィールドを挿入するには、以下の操作を行います:
m ページ番号を追加するには、ページ番号を表示する位置に挿入ポイントを置き、
「挿入」>「ペー
ジ番号」と選択します。
ページ番号のフォーマットを変更するには、Control
キーを押しながらページ番号をクリックし、
新しい番号のフォーマットを選択します。
m ページ総数を追加するには、ページ数を表示する位置に挿入ポインタを置き、「挿入」>「ペー
ジ数」と選択します。
「2/10」など、各ページ番号にページ総数を追加するには、ページ番号を追加し、
「 / 」と入力し
て、
「挿入」>「ページ数」と選択します。
ページ番号のフォーマットを変更するには、Control
キーを押しながらページ番号をクリックし、
新しい番号のフォーマットを選択します。
m 日付と時刻を追加してフォーマットを設定するには、値を表示する位置に挿入ポイントを置き、
「挿入」>「日付と時刻」と選択します。
日付と時刻のフォーマットを変更するには、Control キーを押しながら日付と時刻の値をクリッ
クし、
「日付と時間を編集」を選択して、ポップアップメニューから日付と時刻のフォーマット
を選択します。常に現在の日付と時刻が書類に表示されるようにするには、
「開始時に自動的に
更新」を選択します。
112
第5 章
テキストを使って作業する 自動行末ハイフン処理をする
行末をそろえる必要がある場合は、デフォルトで行末ハイフン処理が自動実行されます。
行末ハイフン処理のオンとオフを切り替えるには、以下の操作を行います:
m 書類全体で行末ハイフン処理のオンとオフを切り替えるには、ツールバーの「インスペクタ」を
クリックし、
「書類インスペクタ」ボタンをクリックして、
(
「書類」パネルで)
「行末ハイフン処
理」を選択または選択解除します。
m 特定の段落の行末ハイフン処理をオフにするには、段落を選択し、ツールバーの「インスペクタ」
をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックし、
「詳細」をクリックして、
「段落
の行末ハイフン処理を停止」を選択します。
m 単語ごとに行末ハイフン処理のオンとオフを切り替えるには、 C
ontrol キーを押しながら単語を
クリックし、ショートカットメニューから「行末ハイフン処理をしない」または「行末ハイフン
処理をする」を選択します。
テキストを自動置換する
「Pages」には、入力された文字列を認識し、自動的に別の文字列に置換する機能があります。た
とえば誤って「teh」と入力すると、自動的に「the 」と置き換えられます。
テキストの自動置換機能を設定するには: 1 「Pages」>「環境設定」と選択します。
2 「自動修正」をクリックし、必要に応じて設定を行います。
一重引用符と二重引用符について、開始引用符と終了引用符を区別するよう自動変換するには、
「引用符を自動変換」を選択します。
文の先頭を大文字に自動変換するには、「大文字/小文字を修正」を選択します。
「1st」、
「2nd」、
「3rd」などの語を上付き文字に自動変換するには、「序数を上付き文字に変更」
を選択します。
メールアドレスや URL の入力を「Pages」で自動検出する場合は、
「メールアドレスおよびWeb
アドレスを自動的に検出」を選択します。入力するメールアドレスや Web アドレスが「Mail」
afari」用に自動的にハイパーリンクになります。
や「S
リストの自動生成を使用するには、「リストを自動的に検出」を選択します。
ある文字の並びを別の文字の並びに自動置換するには、「記号とテキストを置換」を選択します。
次に、置換前および置換後の文字並びを表の各行で定義し、必要な行を有効にします。たとえば
」と自動置換する場合は、該当する行の「オン」列にチェックマー
「(c)」と入力したときに「©
クを入れます。表に行を追加して自分で置換を設定する場合は、追加(+)ボタンをクリックし
ます。選択した項目を削除するには、削除(−)ボタンをクリックします。
第 5 章
テキストを使って作業する
113
置換の設定をすると、どの Pages 書類にテキストを入力/変更したときでも、置換機能が働くよ
うになります。
改行なしスペースを挿入する
ある語が常にテキストの同じ行内に表示されるように、改行なしスペースを挿入することができ
ます。
改行なしスペースを挿入するには: m Option キーを押しながらスペースバーを押します。
書類をスペルチェックする/校正する
「Pages」は、書類内のスペルミスと文章表現の誤りを見つけることができます。
スペルに誤りがある語を見つける
入力中にスペルの誤りにフラグを付けるようにスペルチェック機能を設定したり、書類全体また
は選択したテキストをいつでもチェックしたりすることができます。
入力している語のスペルに誤りがあると、その下に赤い破線が表示されます。
スペルに誤りのある語を見つけるには、以下の操作を行います:
m 入力中にスペルをチェックするには、
「編集」>「スペル」>「入力中に自動スペルチェック」と
選択します。
入力中のスペルチェックをオフにするには、
「編集」>「スペル」>「入力中に自動スペルチェッ
ク」と選択して、選択を解除します(メニューコマンドの横にチェックマークが付いていないこ
とを確認してください)
。
m 挿入ポイントからスペルをチェックするには、クリックして挿入ポイントを配置し、「編集」>
「スペル」>「スペルチェック」と選択します。書類の特定の部分にスペルチェックを限定する
には、このコマンドを選択する前にチェックするテキストを選択します。
スペルに誤りのある語のうち最初に見つかったものが選択状態になります。修正するか、このメ
ニューコマンドを再び選択して、書類のチェックを続けます。
処理をすばやく行うには、コマンド+セミコロン(;)キーを押して書類のチェックを続けます。
m スペルをチェックすると同時にスペルに誤りのある語に対して候補を表示するには、「編集」>
「スペル」>「スペル」と選択します。 114ページの「スペル候補を使って作業する」の説明に従って、表示される「スペル」ウインド
ウを使用します。
スペル候補を使って作業する
「スペル」ウインドウで、代わりのスペルを使用することができます。
114
第5 章
テキストを使って作業する スペル候補を使うには: 1 「編集」>「スペル」>「スペル」と選択します。
「スペル」ウインドウが開き、スペルに誤りのある語のうち最初に見つかったものが選択状態に
なります。
言語ごとにスペル辞書が異なります。正しい言語が選択されていることを確認するには、ツール
バーの「インスペクタ」をクリックし、
「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして、
「詳細」
をクリックします。「言語」ポップアップメニューから言語を選択します。 2 テキスト内の誤りのあるスペルを置き換えるには、「候補」リストの正しい語またはスペルをダ
ブルクリックします。
3 正しい語が「候補」リストに表示されないが正しいスペルが分かっている場合は、「スペル」ウ
インドウでスペルに誤りのある語を選択し、正しい語を入力して、「修正」をクリックします。 4 誤っているとされた語が実際には正しく、そのままにしておきたい場合は、「無視」または「次
を検索」をクリックします。その語が頻繁に使用する語でスペル辞書に追加したい場合は、
「追
加」を使用します。
「追加」を使用した後、
「追加」操作の効果を取り消したい場合は、
「候補」リストの下にあるテ
キストフィールドにその語を入力し、「削除」をクリックします。
5 代わりのスペルが「候補」リストに表示されない場合は、「スペル」ウインドウでスペルに誤り
のある語を選択し、別のスペルを試してください。
「候補」をクリックして、新しい候補が「候
補」リストに表示されるかどうかを確認します。
6 「次を検索」をクリックし、スペルの誤りが見つからなくなるまで手順 3 ∼6 を繰り返します。 Control キーを押しながらスペルに誤りのある語をクリックすることもできます。ポップアップ
メニューから代わりのスペル候補を選択するか、
「追加」をクリックするか、
「無視」をクリック
します。
書類を校正する
入力中に文章表現上の誤りにフラグが付くように校正機能を設定したり、書類全体または選択し
たテキストの文章表現上の誤りをいつでもチェックしたりすることができます。
校正機能では、次のような文章表現上の誤りが識別されます:
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
大文字の設定の誤り
句読法の誤り(例:ダッシュ記号前後のスペースの有無が統一されていない)
語の重複
ventuate」を使用している)
難語の選択(例:
「 t akeplace」ではなく「e
フォーマット上の誤り(例:公式な文章では略語をフルスペルで表記する必要がある)
」の代わりに「an」を使用している)
品詞の語形変化の間違い(例:
「a
特殊用語
スペルミス
性差別的表現
第 5 章
テキストを使って作業する
115
文章表現上の誤りを見つけるには:
m 入力中に文章表現上の誤りを見つけるには、「編集」>「校正」>「入力中に自動校正」と選択
します。
入力中の自動校正をオフにするには、
「編集」>「校正」>「入力中に自動校正」と選択して、選
択を解除します(メニューコマンドの横にチェックマークが付いていないことを確認してくださ
い)
。
m 挿入ポイントから文章表現上の誤りをチェックするには、クリックして挿入ポイントを配置し、
「編集」>「校正」>「校正を実行」と選択します。書類の特定の部分だけをチェックするには、
このコマンドを選択する前に、チェックするテキストを選択します。
最初に見つかった誤りが選択状態になります。修正するか、このメニューコマンドを再び選択し
て、書類のチェックを続けます。
m 文章表現上の誤りをチェックすると同時に文章校正候補を表示するには、「編集」>「校正」>
「校正」と選択します。
テキストを検索する/置き換える
書類で使用されるすべての語句を検索し、必要に応じて別の語句に変更することができます。
テキストを検索したり置き換えたりするには、以下の操作を行います:
m 「編集」>「検索」>「検索」と選択し、「シンプル」または「詳細」をクリックして検索/置き
換え条件を設定して、ボタンをクリックして検索/置き換え操作を実行します。
シンプル:「検索文字列」フィールドに検索対象のテキストを入力し、
「置換文字列」フィールド
に置き換え後のテキストを入力します。
詳細:「検索文字列」と「置換文字列」の入力に加えて、さらに検索/置き換え条件を設定する
ことができます。
すべて置き換え: 検索/置き換え操作がユーザの確認なしに自動的に実行されます。
置き換え: 現在の選択内容を置換テキストで置き換えます。
置き換えて検索: 現在の選択内容を置換テキストで置き換え、すぐに検索テキストが次に出てく
る場所を探します。
「次へ」または「前へ」
: 検索文字列の次または前の発生個所を検索します。
m 「編集」>「検索」サブメニューにあるほかのコマンドを使用します。
「次を検索」または「前を検索」
: 現在の検索文字列の次または前の発生個所を検索します。
選択部分を検索: 選択したテキストの次の発生個所を検索します。
選択部分へジャンプ: 選択したテキストが現在表示されていない場合、そのテキストを表示し
ます。
116
第5 章
テキストを使って作業する 語句を一括して検索する
書類内の特定の語句(プレースホルダのテキストも含む)のすべての発生個所のリストを作成す
ることができます。リストから検索結果を選択すると、該当するテキストを記載しているページ
がメイン表示領域に表示され、テキストが強調表示されます。
eturn キーまたは
検索結果リストから項目を選択した後、その項目をダブルクリックするか、R
Enter キーを押すと、該当するテキストが選択され、メイン表示領域で編集できます。
語句を入力します。
結果リストで項目を選択すると、
書類内で検索された単語または
語句が表示されます。
「Pages」は、メイン本文テキスト、ヘッダとフッタ、表、テキストボックス、図形、脚注と巻末
注、コメントの単語または語句に、条件に一致するものがあるかどうかを検索します。
検索を実行するには:
1 ツールバーの「表示」をクリックして「検索を表示」を選択して、検索サイドバーを表示します。
2 検索する単語または語句を検索フィールドに入力します。文字の入力に合わせて、検索結果とし
て、参照ページおよび対象語句の前後のテキストがリスト表示されます。検索では大文字と小文
字は区別されません。また、不可視文字を検索することはできません。たとえば、検索フィール
ドに段落記号をペーストして検索することはできません。 3 検索結果リストの項目が検出されたページを表示するには、その項目をクリックします。対象の
語句が強調表示された状態でそのページが表示されます。 キーま
4 検索結果リストで選択した語句を編集するには、その語をダブルクリックするか、Return
たは Enter キーを押します。選択したテキストと置き換わるテキストを入力するか、テキストを
クリックして編集します。 5 書類を開いて以降、最新の10 件の検索結果をリスト表示するには、検索フィールドの小さな三角
形をクリックして、リストから以前の検索を選択します。選択した検索文字列の検索結果がリス
トに表示されます。
検索サイドバーを隠すには、ツールバーの「表示」をクリックし、
「検索を隠す」を選択します。
第 5 章
テキストを使って作業する
117
6
スタイルを使って作業する
6
この章では、テキストのフォーマットをすばやく統一/変更するため
に、段落スタイル、文字スタイル、およびリストスタイルを適用する
方法について説明します。また、既存のスタイルを変更する方法、お
よびオリジナルのスタイルを作成する方法についても説明します。
書類を作成してフォーマットを設定するときは、タイプの異なるテキストおよび段落ごとに
フォーマットを変える必要があります。たとえば、最上位レベルの見出しのフォント、色、およ
び行間隔をそろえたり、囲みテキストや写真キャプションの外観を統一したりします。
テキストを統一されたフォーマットにするには、スタイル設定の機能を適用するのが最も簡単な
方法です。
「ワードプロセッサ」テンプレートおよび「ページレイアウト」テンプレートには、書
類のタイプに合わせたスタイルが含まれています。
「見出し」、
「本文」、
「キャプション」などの
スタイル名は、そのスタイルを使用するのに適している場所を示します。テンプレートを使えば、
事前に設定されているスタイルを必要な場所に適用することができます。また、テンプレートの
スタイルを変更したり、独自のスタイルを作成したりすることもできます。
ワープロ書類で目次を作成する場合は、統一されたスタイルを適用することも大切です。目次作
成の詳細については、58ページの「目次を使う」を参照してください。
118
スタイルについて
スタイルとはあらかじめ定義されたフォーマット設定で、マウスをクリックするだけでテキスト
に適用することができます。たとえば、中央揃え、ボールド、フォントサイズ 18 ポイントとい
うテキスト属性が設定された「章見出し」という名前のスタイルが書類に含まれている場合、テ
キストを選択してスタイルパネルを開き、
「章見出し」をクリックします。自動的にテキストの
中央揃え、ボールドへの変換、および18 ポイントへの文字サイズの拡大が実行されます。
スタイルには 3 種類があります。
 段落スタイル: このスタイルは、段落の全体にだけ適用されます(段落とは、キャリッジリ
ターン(復帰文字)が末尾に付いた文字列のことです)。段落内の個々の単語に個別に適用さ
れることはありません。たとえば、見出し、本文テキスト、囲みテキスト、キャプション、
ヘッダ、およびフッタなどに使うスタイルがあります。段落スタイルでは、フォント、サイ
ズ、テキストの色、字間および行間隔、テキストの影、背景色、インデントと余白、タブなど
を設定できます。たとえば、ワープロ書類の目次を作成する場合は、段落スタイルを使って書
類の見出しを作成する必要があります。ほとんどの書類において、使用される段落スタイルは
文字スタイルやリストスタイルよりも多様です。
 文字スタイル: 文字スタイルは、文字のグループに適用できます。たとえば、単語やフレー
ズ、あるいは段落内の複数の文字などです。文字スタイルの一般的な例としては、フォントの
色やサイズを変えて単語またはフレーズを強調することがあります。文字スタイルを段落内の
テキストに適用しても、段落スタイルは変更されません。
 リストスタイル: 簡単なリストやアウトラインを作成したいときには、テキストにリストスタ
イルを適用します。リストスタイルでは、選択されたスタイルに応じて、テキストに行頭文字
や番号のフォーマットが自動設定されます。また、段落のリストのインデントレベルを変更す
5 ページの「行頭記号付きリ
れば、段落をブロックとしてインデントすることができます(9
スト、番号付きリスト、および階層付きリスト(アウトライン)を使う」を参照してくださ
い)。リストのスタイルは、非常に基本的で単純なものが用意されています。ほかに、
「ハー
バード」および「リーガル」などのように、アウトラインを作成できるスタイルもあります。
スタイルパネルには、作業中の書類で利用できるすべてのスタイルが表示されます。
スタイルパネルを表示したり隠したりするには、以下の操作を行います:
m フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックします。
m ツールバーの「表示」をクリックし、
「スタイルパネルを表示」または「スタイルパネルを隠す」
を選択します。
スタイルパネルに文字スタイルやリストスタイルが表示されない場合は、スタイルパネルの右下
隅にある文字スタイル表示ボタンまたはリストスタイル表示ボタンをクリックします。
第 6 章
スタイルを使って作業する
119
スタイルを適用する
段落、文字、およびリストにスタイルを適用するには、複数の方法があります。
スタイルを適用するには、以下の操作を行います: m 1 つまたは複数の段落にスタイルを適用するには、変更したい段落を選択するか、テキストが入っ
ているテキストボックス、表、表のセル、または図形の全体を選択します。フォーマットバーの
「段落スタイル」ボタンをクリックして、適用するスタイルを選択します。
スタイルパネルで、
適用するスタイルを
選択します。
段落スタイルは、段落全体に適用されます。すでにスタイルが設定されているテキストに新しい
段落スタイルを適用すると、現在の段落スタイルやリストスタイルは無効になります。
m 文字スタイルを適用するには、変更したい語を選択するか、テキストが入っているテキストボッ
クス、表、表のセル、または図形の全体を選択します。フォーマットバーの「文字スタイル」ボ
タンをクリックして、適用するスタイルを選択します。
文字スタイルは選択したテキストに適用できます。その際、余白、テキストの配置など、段落や
リストのフォーマットに影響を与えることはありません。さらに、テキストの段落スタイルやリ
ストスタイルを変更した場合でも、文字スタイルは維持されます。
m リストスタイルを適用するには、リストの入力を開始する位置にカーソルを置いてから、フォー
マットバーの「リストスタイル」ボタンをクリックし、適用するスタイルを選択します。リスト
を入力して Return キーを押すと、行頭記号または番号が付いた段落が始まります。
リストスタイルは、段落全体に適用されます。ベースとなる段落スタイルによって制御されてい
るテキストのフォーマット(フォント、テキストサイズなど)には影響しません。
120
第6 章
スタイルを使って作業する スタイルパネルに文字スタイルやリストスタイルが表示されない場合は、スタイルパネルの右下
隅にある文字スタイル表示ボタンまたはリストスタイル表示ボタンをクリックします。
クリックすると、リストスタイルが表示されます。
クリックすると、
文字スタイルが表示されます。
別の書類からスタイルを読み込む
「MicrosoftWord 」から書類を読み込む場合、その書類に含まれているスタイルもすべて Pages
ages」で作成したスタイルと同じように使
書類に読み込まれます。読み込まれたスタイルは、
「P
用できます。
別の Pages 書類から定義済みのスタイルだけを読み込み、その書類の内容は読み込まないように
することができます。
Pages 書類からスタイルを読み込むには: 1 「フォーマット」>「スタイルを読み込む」と選択します。
2 読み込むスタイルが含まれている書類を選択して、「開く」をクリックします。
3 ダイアログで、読み込むスタイルを選択します。コマンドキーを押したままスタイル名をクリッ
クすると、複数のスタイルを選択することができます。または、
「すべてを選択」をクリックす
ることもできます。 4 読み込むスタイルと同じ名前のスタイルが書類にあった場合にはこれを置き換えるよう指定す
るには、
「重複を置き換える」を選択します。スタイルを置き換えると、そのスタイルを使って
いるすべてのテキストに反映され、ロックされているオブジェクトのテキストのスタイルも変更
されるので注意してください。ただし、テキストの元のフォーマットは変わりません。
開いている書類内のスタイルと同じ名前を読み込むときに、
「重複を置き換える」が選択されて
いない場合は、読み込まれたスタイルの名前に番号が追加されます。たとえば、「本文」という
名前のスタイルを読み込む書類にも「本文」という名前のスタイルが存在している場合、読み込
まれるスタイルの名前は「本文2」になります。 5 「OK」をクリックします。
読み込んだ段落スタイルは、フォーマットバーおよび書類のスタイルパネルの「段落スタイル」
ポップアップメニューをクリックすると選択できます。読み込んだ文字スタイルとリストスタイ
ルは、スタイルパネルで選択できます。
複数の書類で統一されたフォーマットを使うには、必要なスタイルがすべて含まれているマス
ター書類を保存しておきます。スタイルを変更する必要がある場合は、マスター書類でスタイル
を変更し、ほかの書類にマスター書類のスタイルを読み込みます。
第 6 章
スタイルを使って作業する
121
テキストのスタイルを変更する
ほとんどの場合、テキストのスタイルを変更するには、テキストを選択して別のスタイルを適用
します。通常は120ページの「スタイルを適用する」に記載されている方法を使いますが、検索
/置換やコピー/ペースト操作を使ってスタイルを変更することもできます。
テキスト属性を個別に変更するときに、新しいスタイルの選択、置き換え、またはペーストを実
行しない場合、スタイルの上書きが起こります。たとえば、
「本文」という段落スタイルがフォー
マット設定されているテキストの段落にイタリックを適用するには、
「フォーマット」メニュー
のフォント関連のコマンドを使ってスタイルを上書きします。テキストのフォーマット設定は元
のスタイル(
「本文」)のままですが、デフォルトのスタイル属性に変更(イタリック)が適用さ
れたことになります。
スタイルの上書きが適用されているテキストを選択すると、スタイルパネルに表示されているス
タイル名の横にある矢印が赤になります。
(選択しているテキストに文字スタイルまたはリスト
スタイルが適用されている場合も、段落スタイル名の横にある三角形が赤く表示されます。)
スタイル名の横にある三角形の
色が赤の場合は、選択されている
テキストのスタイルに変更が
加えられています。
上書きが起こるのは、テキストのフォント、書体、サイズ、または色を変更した場合や、
「フォー
マット」メニューの「テキスト」サブメニュー、
「フォント」パネル、フォーマットバーまたは
「テキスト」インスペクタにあるテキストフォーマット設定のオプションを適用した場合です。
テキストにスタイルの上書きを適用した後で気が変わったら、テキストを段落スタイルのデフォ
ルト属性に簡単に戻すことができます。
スタイルの上書きを解除するには: 1 フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックし、スタイルパネルを開きます。 2 変更するテキストを選択します。 3 スタイルパネルで選択されているスタイルの右にある三角形をクリックして、「定義されたスタ
イルに戻す」を選択します(または、スタイル名をダブルクリックします)。選択されているテ
キストに、選択したスタイルのデフォルト属性が適用されます。
スタイルを検索する/置き換える
書類の外観を変える際に、スタイルの特定の個所をすべて別のスタイルに変更する場合は、その
テキストを検索しなくても、書類全体でスタイルを検索して置き換えることができます。
スタイルを検索する/置き換えるには: 1 書類で変更したいスタイルが使用されている例をクリックします。 2 フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックし、スタイルパネルを開きます。
122
第6 章
スタイルを使って作業する 3 スタイルパネルで、置き換えるスタイルの名前の上にポインタを置き、名前の右に表示される三
角形をクリックします。 4 「スタイル名を使用するすべてを選択」を選択します。書類のテキスト本文にある特定のスタイ
ルがすべて選択されます。
テキスト本文、すべてのテキストボックスおよび図形のスタイルを検索したり置き換えたりする
には、
「編集」>「検索」>「検索」と選択します。
「詳細」をクリックして、
「詳細」タブを開
きます。置き換えられるスタイルと置き換えるスタイルを選択します。
「すべて置き換え」をク
リックします。
5 選択されているテキストに適用するスタイル名を選択します。
文字スタイルや段落スタイルをコピーする/ペーストする
選択したテキストの段落スタイルや文字スタイルをコピーし、同じ書類の別のテキストにペース
トしてそのテキストを適用することができます。
段落のフォーマットを別の Pages 書類にコピーすることもできます。
段落スタイルや文字スタイルをコピーする/ペーストするには: 1 スタイルをコピーする段落または単語に挿入ポイントを置きます。 2 「フォーマット」>「段落スタイルをコピー」、または「フォーマット」>「文字スタイルをコ
ピー」と選択します。
3 編集する 1 つの段落または単語に挿入ポイントを置くか、編集する段落または語を複数選択し
ます。
4 「フォーマット」>「文字スタイルをコピー」、または「フォーマット」>「段落スタイルをコ
ピー」と選択します。
段落スタイルまたは文字スタイルを別の Pages 書類にコピーするには、
コピー先の書類に切り替
えてから、
「フォーマット」>「スタイルをペースト」と選択します。
テキストに新しいスタイルが適用されます。ただし、内容は変更されません。
段落スタイルを変更する/新しく作成する
段落とは、末尾にキャリッジリターンが付いた、テキストのブロックのことです。こうしたテキ
ストのブロック(見出し、本文テキスト、フッタ、囲みテキストなど)に対して段落スタイルを
使って、外観、タブ間隔、余白、背景色、ページ区切りなどを設定することができます。
使いたい段落スタイルが Pages のテンプレートにない場合は、既存のスタイルを変更したり、新
規にスタイルを作成したりすることができます。
段落スタイルを変更する
段落スタイルを変更して、段落の外観、タブストップ、余白、背景色、ページ区切りなどを変更
することができます。
第 6 章
スタイルを使って作業する 123
段落スタイルを変更するには:
1 フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックし、スタイルパネルを開きます。
使いたいスタイルに最も近い段落スタイルを選択するか、「フリーフォーム」を選択します。
2 何らかのテキストを入力してからフォーマットを設定して、使用するスタイルを作成します。テ
キストのフォーマットを設定する方法の詳細については、75ページの「テキストのサイズと
フォーマットを設定する」を参照してください。
3 フォーマットバーのコントロールか、テキストインスペクタの「テキスト」パネルを使って、テ
キストの配置、文字、行間隔、および段落の前後の間隔を設定します。詳細については、8 4ペー
ジの「テキストの配置、間隔、色を設定する」を参照してください。
4 段落スタイルに専用のタブストップを設定する必要がある場合は、「テキスト」インスペクタの
1ページの「「テキスト」インスペクタを使っ
「タブ」パネルで設定します。詳細については、 9
てタブストップを設定する」を参照してください。
5 段落スタイルにページ余白との間のインデントを設定する場合は、「テキスト」インスペクタの
「タブ」パネルで段落のインデントを設定します。 段落の右インデントを
1 行目のインデントを
設定します。
設定します。
段落の左インデントを
設定します。
6 「テキスト」インスペクタで「詳細」をクリックすると、詳細なフォーマット設定オプションを
選択することができます。
選択したテキストの枠線と
罫線のフォーマット設定
オプションを選択します。
文字または段落に背景色を
追加します。
Return キーを押した場合に
作成される次の段落スタイルを
選択します。
ページ間での段落の
区切り方を指定する
オプションを選択します。
スペル辞書で使われる言語を
選択します。
自動行末ハイフン処理や
リガチャを削除します
(書類に設定されている
場合)。
124
第6 章
周囲のテキストに対して位置を
上げたり下げたりします。 スタイルを使って作業する 枠線とルール:テキストの上または下に線を挿入したり、テキストを枠線で囲んだりすることに
よって、選択したテキストを書類内のほかのテキストから切り離すことができます。
「枠線とルー
ル」ポップアップメニュー、ボタン、およびカラーウェルを使って、線のスタイル、配置、およ
び色を指定します。
背景塗りつぶし: チェックボックスを選択してカラーウェルをクリックすると、文字、複数の文
つまたは複数の段落の後ろに背景色が表示されます。たとえば、文字が白で背景色が黒の
字、1
見出しスタイルを作成することができます。色は左の段落余白から右方向に適用されます。
次の段落のスタイル: 現在の段落で Return キーを押した場合に、次の段落スタイルを必ず決まっ
たスタイルにするには、このポップアップメニューからスタイルを選択します。たとえば、写真
キャプションのスタイルに、必ず撮影者クレジットのスタイルが続くように設定することができ
ます。
改ページと区切り: 改ページでの段落の区切り方法を選択します。段落内の行を必ず同じページ
に置いたり、次の段落と一緒にしたり、ページの先頭にのみ表示されたりするよう指定できます。
後者 2 つの方式は、特に見出しのスタイルに使用する場合に便利です。「最初の行/最後の行だ
けを残さない」を選択すると、単一の行が前のページや後のページに取り残されないようにする
ことができます。
言語:ポップアップメニューから、この段落のスペルチェックに使う言語を選択します。書類の
中に別の言語で書かれた引用やセクションがある場合、それらの段落に使うスペル辞書の言語を
指定することができます。スペル辞書は、単語のスペルや行末ハイフン処理を判別します。
段落の行末ハイフン処理を停止: このチェックボックスを選択した段落スタイルでは、自動行末
ハイフン処理をオンにした書類でも、処理をオフにすることができます。
(書類の全体でオンに
設定するには、「書類」インスペクタの「書類」パネルで「行末ハイフン処理」を選択します。)
リガチャを使用しない: リガチャとは、文字と文字の間、あるいは行の終わりや先頭の飾り書き
のことです。フォントによっては、複数の文字を組み合わせて1 つにつなげる場合にリガチャを
使用することがあります。リガチャをオンに設定した段落でもリガチャを使用したくない場合
は、このチェックボックスを選択します。
(書類全体でオンに設定するには、「書類」インスペク
タを使います。テキストを選択している状態でリガチャをオフにすると、後述の手順7 を完了す
るまでは、スタイルの上書きとして適用されます。
)
ベースラインの位置: 負の値を入力すると、テキストが周囲のテキストよりも下がります。正の
値を入力すると、テキストが周囲のテキストよりも上がります。このフィールドには数値を入力
します。
(テキストを選択している状態でベースラインの位置を設定すると、後述の手順 7 を完
了するまで、スタイルの上書きとして適用されます。)
7 スタイルパネルで、段落スタイル名の右に表示されている三角形をクリックし、オプションを選
択します。
選択部分から新しい段落スタイルを作成: 既存のスタイルは変更しないで、前の手順で選択され
ているスタイルのフォーマット設定を基にして、新規にスタイルを作成します。これを選択した
K」をクリックします。
場合は、新規スタイルの名前を入力してから「 O
第 6 章
スタイルを使って作業する
125
選択部分からスタイルを再定義: 書類全体を対象に、既存の段落スタイルを再定義します。これ
を選択すると、フォーマット設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。
(ただ
し、重ね合わされている文字スタイルには影響しません。
)
定義されたスタイルに戻す: スタイルの上書きを解除し、選択されているテキストに、選択した
スタイルのデフォルト属性が適用されます。
新しい段落スタイルを作成する
新しい段落スタイルを作成すると、段落の外観、タブストップ、余白、背景色、ページ区切りな
どをカスタマイズすることができます。
まったく新しい段落スタイルを作成するには: 1 フォーマットバーの「段落スタイル」ボタンをクリックして、「段落スタイル」リストの一番上
にある「フリーフォーム」を選択します。
2 テキストの段落を選択します。
3 選択している段落のテキストに属性を設定します。123 ページの「段落スタイルを変更する」を
参照してください。 4 スタイルパネルの下部にある追加(+)ボタンを押したまま、「選択部分から新しい段落スタイ
ルを作成」を選択します。
スタイルを作成するには、このボタンを
しばらく押したままにします。
5 表示されたダイアログに新規スタイルの名前を入力します。 6 選択しているテキストに新しいスタイルを適用したくない場合は、「この新しいスタイルを作成
時に適用」の選択を解除します。
7 「OK」をクリックします。
変更または作成したスタイルは、現在作業している書類でのみ利用することができます。ただし、
21 ページの「別の
これらのスタイルはほかの書類への読み込みが可能です。詳細については、 1
書類からスタイルを読み込む」を参照してください。
126
第6 章
スタイルを使って作業する 文字スタイルを変更する/新しく作成する
文字スタイルとは、テキスト文字のセット(単語やフレーズ、複数の文字など)に適用される
フォーマット設定属性のことです。段落全体のスタイルは変更されません。文字スタイルでテキ
ストの外観を指定します。たとえば、フォント、サイズ、色、文字間隔、リガチャの使用、ベー
スラインの位置、および言語などです。
用途に合った文字スタイルが見つからない場合は、既存の文字スタイルを変更したり、新規に文
字スタイルを作成したりすることができます。
文字スタイルを変更する
テキストの文字スタイルを変更して、テキストの外観(フォント、サイズ、色、文字間隔、リガ
チャの使用、ベースラインの位置、言語など)を変更します。
文字スタイルを変更するには:
1 フォーマットバーの「文字スタイル」ボタンをクリックして、スタイルパネルを開きます。作成
するスタイルに近い文字スタイルまたは「なし」を選択します。
2 テキストを入力し、属性を適用します。
ページの「フォーマットバーを使っ
フォントの書体とサイズを選択します。詳細については、75
てテキストのフォーマットを設定する」を参照してください。
9 ページの「テ
テキストの色を設定します。テキストの色を変更する方法の詳細については、8
キストの色を変更する」を参照してください。
文字間隔を設定します。文字間隔を設定する方法の詳細については、84ページの「テキストの
配置、間隔、色を設定する」を参照してください。
3 「テキスト」インスペクタの「詳細」パネルで、以下の追加属性を指定します。
言語:ポップアップメニューから、この段落のスペルチェックに使う言語を選択します。書類の
中に別の言語で書かれた引用やセクションがある場合、それらの段落に使うスペル辞書の言語を
指定することができます。スペル辞書は、単語のスペルや行末ハイフン処理を判別します。
リガチャを使用しない: リガチャとは、文字と文字の間、あるいは行の終わりや先頭の飾り書き
のことです。フォントによっては、複数の文字を組み合わせて1 つにつなげる場合にリガチャを
使用することがあります。リガチャをオンに設定した段落でもリガチャを使用したくない場合
は、このチェックボックスを選択します。
(書類の全体でオンに設定するには、「書類」インスペ
クタの「書類」パネルで「リガチャを使用」を選択します。テキストを選択している状態でリガ
チャをオフにすると、後述の手順 4 を完了するまで、スタイルの上書きとして適用されます。)
ベースラインの位置: 負の値を入力すると、テキストが周囲のテキストよりも下がります。正の
値を入力すると、テキストが周囲のテキストよりも上がります。このフィールドには数値を入力
します。
(テキストを選択している状態でベースラインの位置を設定すると、後述の手順 4 を完
了するまで、スタイルの上書きとして適用されます。)
第 6 章
スタイルを使って作業する
127
4 スタイルパネルで、文字スタイル名の右に表示されている三角形をクリックし、オプションを選
択します。
選択部分からスタイルを再定義: 書類全体を対象に、既存の文字スタイルを再定義します。これ
を選択すると、フォーマット設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。
選択部分から新しい文字スタイルを作成: 既存のスタイルは変更しないで、前の手順で選択され
ているスタイルのフォーマット設定を基にして、新規にスタイルを作成します。これを選択する
と、新規の文字スタイルとしてどの属性を設定するかを指定することができます。
「新規文字ス
タイル」ダイアログの「名前」フィールドの下にある開閉用三角ボタンをクリックし、必要な属
性を選択します。新規スタイルの名前を入力してから、「OK」をクリックします。
開閉用三角ボタンを
クリックすると、文字の
属性が表示されます。
新規の文字スタイルに指定する
属性を選択します。
選択されている段落スタイルを
上書きする属性だけを指定する
場合にクリックします。
新しい文字スタイルを作成する
新しい文字スタイルを作成して、テキストの外観(フォント、サイズ、色、文字間隔、リガチャ
の使用、ベースラインの位置、言語など)をカスタマイズします。
まったく新しい文字スタイルを作成するには: 1 既存のテキストを選択します。
2 選択しているテキストに属性を設定します。127 ページの「文字スタイルを変更する」を参照し
てください。 3 スタイルパネルの下部にある追加(+)ボタンを押したまま、ポップアップメニューから「選択
部分から新しい文字スタイルを作成」を選択します。 4 新規スタイルの名前を入力します。
128
第6 章
スタイルを使って作業する 5 新規の文字スタイルに指定した属性のうち一部だけを選択したい場合は、「名前」フィールドの
下にある開閉用三角ボタンをクリックし、必要な属性を選択します。 6 選択しているテキストに新しいスタイルを適用したくない場合は、「この新しいスタイルを作成
時に適用」の選択を解除します。
7 「OK」をクリックします。
リストスタイルを変更する/新しく作成する
リストスタイルは、箇条書きや番号付きリストを作成するために使います。階層付きリスト(ア
ウトライン)を作成することもできます。
用途に合ったリストスタイルが見つからない場合は、既存のリストスタイルを変更したり、新規
にリストスタイルを作成したりすることができます。
箇条書きまたは番号付きのリストスタイルを変更する
リストスタイルを変更することによって、箇条書きまたは番号付きリストの外観を変更します。
箇条書きまたは番号付きのリストスタイルを変更するには: 1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「箇条書き」をクリックします。 クリックすると、リストの
インデントレベルが 1 つ下がります。
行頭記号または数字を
選択します。
行頭記号のイメージに使う
行頭記号のサイズおよび配置を
テキストに合わせて調整します。
イメージを選択します。
行頭記号のインデントを
1 段落目のインデントに
合わせて調整します。
テキストのインデントレベルを 1 段落目のインデントに合わせて
調整します。
2 ページに挿入ポイントが表示されていることを確認し、フォーマットバーの「リストスタイル」
をクリックして、作成するスタイルに適した箇条書きまたは番号付きリストのスタイルを選択し
ます。
第 6 章
スタイルを使って作業する 129
3 「テキスト」インスペクタの「リスト」パネルにある「行頭記号・数字」ポップアップメニュー
から、以下の行頭記号または番号スタイルのいずれかを選択します。
なし:行頭記号を表示しないで、階層付きリストでレベルごとにインデントの深さを指定する場
合に選択します。
テキスト: テキスト文字を行頭記号に使う場合に選択します。使用する文字は、テキストフィー
ルドのリストから選択するか、フィールドに入力することができます。フォントによっては、注
意を引き付けるような行頭記号に使用可能な記号が含まれています。これらを使うには、
「文字
パレット」を開きます(
「フォーマット」>「フォント」>「フォントパネルを表示」と選択し、
アクションポップアップメニューから「文字」を選択します)。
「テキスト」インスペクタで行頭
文字を選択し、「文字パレット」で目的の記号をダブルクリックします。次に、Return キーを押
します。
行頭文字に使用可能な
文字から選択するか、
テキストフィールドに
文字を入力します。
行頭文字の色を
選択します。
ages」に備えられている行頭記号のイメージをリストから選択
イメージ: これを選択すると、
「P
して使うことができます。
行頭記号に使うイメージを、
リストから選択します。
カスタムイメージ: 独自に使用したいイメージを行頭記号に使う場合に選択します。
「開く」ダ
イアログで、使用するイメージファイルを探して選択します。
(イメージを変更するには、
「選択」
をクリックするか、新規のイメージをウェルにドラッグします。)
130
第6 章
スタイルを使って作業する 数字:番号付きリストを作成する場合に選択します。また、番号付けのスタイルも選択する必要
があります。アラビア数字、ローマ数字、または文字を選択することができます。 番号付きリストに使う番号付けの
スタイルを選択します。
番号を最初から付け直すか、
以前の番号付けから継続します。
数字のインデントをページ余白に
合わせて調整します。
テキストのインデントを行頭記号に
合わせて調整します。
4 行頭記号のフォーマットを設定します。
行頭記号のサイズ調節するには、「サイズ」フィールドに値を入力します。
「文との比率を固定」
を選択すると、後でフォントのサイズを変更した場合でも、イメージとテキストのサイズの比率
が保たれます。
行頭記号の位置を上げたり下げたりするには、「配置」ボックスで値を指定します。
余白からの行頭記号のインデントの深さを指定するには、
「行頭記号インデント」フィールドで
値を指定します。値が大きいほど、リストはより右へインデントされます。
行頭記号からテキストをどの程度インデントするかを指定するには、
「テキストインデント」
フィールドで値を指定します。値が大きいほど、テキストはより右へインデントされます。 5 フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックし、スタイルパネルを開きます。
リストスタイルの 1 つが強調表示されているはずです。これが、選択しているテキストに適用さ
れているスタイルです。
(リストスタイルが表示されていない場合は、スタイルパネルの下部に
あるボタンをクリックします。
)スタイル名の右にある三角形が赤色の場合は、
そのスタイルが変
更されて、上書きが適用されていることを示しています。
6 スタイルパネルで選択さているスタイル名の右にある赤い三角形をクリックして、オプションを
選択します。
選択部分からスタイルを再定義: 書類全体を対象に、既存のリストスタイルを再定義します。こ
れを選択すると、フォーマット設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。
選択部分から新しいリストスタイルを作成: 既存のスタイルは変更しないで、選択されている
フォーマット設定を基にして、新規にスタイルを作成します。これを選択した場合は、新規スタ
イルの名前を入力してから「OK」をクリックします。
第 6 章
スタイルを使って作業する
131
階層付きリストに使うアウトライン番号のリストスタイルを変更する
スタイルを変更して、「リーガル」スタイルリストの外観を変更します。
アウトライン番号のリストスタイルを変更するには: 1 ページに挿入ポイントが表示されていることを確認し、フォーマットバーの「スタイルパネル」
ボタンをクリックしてスタイルパネルを開きます。作成するスタイルに適した「リーガル」リス
トスタイルを選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「箇条書き」をクリックします。 クリックすると、リストのインデント
レベルが 1 つ下がります。
「リーガル」
スタイルリストに
リストのインデントレベルごとに、
番号付けのスタイルを選択します。
「アウトライン番号」が
選択されています。
リストのインデントレベルごとに、
番号とテキストをインデントする
深さを指定します。
3 2 つ目のポップアップメニューから、番号または字体のスタイルを選択します。 4 右向きのインデントレベルの矢印をクリックして、2 番目のインデントレベルに進みます。 5 リストの2 番目のインデントレベルで使用する番号または字体のスタイルを選択します。 6 手順 6 および7 を繰り返して、番号または字体のスタイルをすべて設定します。リストのインデン
トレベルは 9 番目まで指定できます。
7 フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックし、スタイルパネルを開きます。
リストスタイルの 1 つが強調表示されているはずです。これが、選択しているテキストに適用さ
れているスタイルです。
(リストスタイルが表示されていない場合は、スタイルパネルの右下に
あるボタンをクリックします。
)スタイル名の右にある三角形が赤色の場合は、
そのスタイルが変
更されて、上書きが適用されていることを示しています。
8 リストスタイル名の右にある赤い三角形をクリックして、オプションを選択します。
選択部分からスタイルを再定義:書類全体を対象に、既存のリストスタイルを再定義します。こ
れを選択すると、フォーマット設定の変更が、書類内のすべての該当個所に適用されます。
選択部分から新しいリストスタイルを作成:既存のスタイルは変更しないで、前の手順で選択さ
れているスタイルのフォーマット設定を基にして、新規にスタイルを作成します。これを選択し
た場合は、新規スタイルの名前を入力してから「OK 」をクリックします。
132
第6 章
スタイルを使って作業する 新しいリストスタイルを作成する
新しいリストスタイルを作成して、リストの外観をカスタマイズします。
新しいリストスタイルを作成するには: 1 既存のテキストを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「テキストインスペクタ」ボタンをクリックして
「箇条書き」をクリックします。 3 好みのスタイルになるように、選択しているリストのテキストのフォーマットを設定します。手
順については、129ページの「箇条書きまたは番号付きのリストスタイルを変更する」および
132ページの「階層付きリストに使うアウトライン番号のリストスタイルを変更する」を参照し
てください。 4 スタイルパネルの下部にある追加(+)ボタンを押したまま、ポップアップメニューから「選択
部分から新しいリストスタイルを作成」を選択します。
5 新規スタイルの名前を入力します。 6 選択しているテキストに新しいスタイルを適用したくない場合は、「この新しいスタイルを作成
時に適用」の選択を解除します。
7 「OK」をクリックします。
スタイルの名前を変更する
スタイルパネルに表示されているスタイルの名前を変更することができます。
スタイルの名前を変更するには: 1 フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックし、スタイルパネルを開きます。 2 名前を変更するスタイルの上にポインタを合わせて、スタイル名の右側の三角形をクリックし、
「スタイルを名前を変更」を選択します。
3 スタイルの新しい名前を入力してから、 R eturn キーを押します。
スタイルを削除する
書類からスタイルを削除した場合、代わりのスタイルを選択する必要があります。
スタイルを削除するには: 1 フォーマットバーの「スタイルパネル」ボタンをクリックし、スタイルパネルを開きます。 2 削除するスタイルの上にポインタを合わせて、スタイル名の右側の三角形をクリックし、「スタ
イルを削除」を選択します。
3 削除したいスタイルが現在の書類で使われている場合、そのスタイルの代わりとなるスタイルを
選択します。 4 「OK」をクリックします。
第 6 章
スタイルを使って作業する
133
7
図形、グラフィックス、および
その他のオブジェクトを扱う
7
この章では、イメージ、図形、サウンド、およびその他のオブジェク
トを追加したり、変更したりする方法について説明します。
オブジェクトとは、書類に追加して操作することができる項目のことです。イメージ、図形、ムー
ビー、サウンドファイル、表、グラフ、テキストボックスは、すべてオブジェクトです。
イメージには、写真や PDF ファイルなどがあります。ムービーとサウンドは、画面上に表示さ
れる書類専用です。図形には、あらかじめ作成されているシンプルな図形(三角形や矢印)や、
独自のカスタム図形などがあります。テキストボックスには、テキスト、図形、イメージ、ムー
ビー、サウンド、表、およびグラフが格納されます。
この章では、特定の種類のオブジェクトを追加する方法、オブジェクトのサイズを変更する方法、
オブジェクトを移動する方法、オブジェクトの色、影、配置および設定を変更する方法について
説明します。
フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトを使う
オブジェクトの位置を動かさずに、ページ上のテキストがその周りに配置されるようにしたい場
合は、フローティングオブジェクトを使います。
フローティングオブジェクトは、ページ上の特定の位置に固定されています。ページ上にさらに
テキストを入力しても、フローティングオブジェクトの位置は変わりませんが、フローティング
オブジェクトをドラッグして位置を変更することができます。選択ハンドルをドラッグすると、
サイズを変更できます。
任意の選択ハンドルをドラッグすると、
フローティングオブジェクトのサイズを
変更できます。
テキスト部分に挿入したオブジェクトが、テキストが入力されると、テキストに押されて後ろに
移動するようにしたい場合は、インラインオブジェクトを使います。
134
インラインオブジェクトは、テキスト部分に挿入されます。インラインオブジェクトの前にテキ
ストを挿入すると、オブジェクトはテキストに押されて後ろに移動します。インラインオブジェ
クトの上部の選択ハンドルはアクティブではありません。これらのハンドルをドラッグしても、
オブジェクトのサイズを変更することはできません。アクティブなハンドルだけが、サイズ変更
に使用できます。
インラインオブジェクトでは、
上部の選択ハンドルが
アクティブではありません。
アクティブではない選択ハンドル(上)と
アクティブな選択ハンドル(下)の拡大図
アクティブな選択ハンドルを
下または右にドラッグして
サイズを変更します。
グラフィックスや図形を、別の図形、テキストボックス、または表のセルの内部に配置する場合
は、インラインオブジェクトとしなければ追加できません。インラインオブジェクトは、書類の
レイアウト余白に収まるように、サイズが自動調整されます。インラインオブジェクトをテキス
ト内の別の位置に移動するには、オブジェクトを選択して、挿入ポイントが表示されるまでド
ラッグし、目的の場所でドロップします。
追加したオブジェクトの種類をその他の種類に変換することは簡単です。
フローティングオブジェクトとインラインオブジェクトを切り替えるには、以下の操作を行い
ます:
m 変換するフローティングオブジェクトまたはインラインオブジェクトを選択し、フォーマット
バーの「フローティング」または「文字列と一緒に移動」ボタンをクリックします。
m 変換するフローティングオブジェクトまたはインラインオブジェクトを選択し、ツールバーの
「インスペクタ」をクリックし、
「回り込みインスペクタ」ボタンをクリックして、
「インライン
(テキストと一緒に移動)」または「フローティング(テキストと共に移動しない)
」を選択します。
オブジェクトを選択する
オブジェクトに対し、移動、変更、またはその他の操作を実行するには、まずオブジェクトを選
択する必要があります。選択したオブジェクトにはハンドルが表示され、オブジェクトの移動や
操作に使うことができます。
オブジェクトを選択する/オブジェクトの選択を解除するには、以下の操作を行います:
m 1 つのオブジェクトを選択するには、オブジェクトの任意の場所をクリックします(塗りつぶさ
れていないオブジェクトを選択するには、端をクリックします)。
m 複数のオブジェクトを選択するには、S hift キーを押しながら、オブジェクトをクリックします。
オブジェクトはすべて、フローティングまたはインラインのどちらかに統一されている必要があ
ります。
m 書類内のすべてのフローティングオブジェクトを選択するには、コマンドキーを押してテキスト
領域の外側をクリックし、挿入ポイントを非表示にします。コマンド+A キーを押します。
m 書類内のすべてのインラインテキストおよびオブジェクトを選択するには、テキスト領域に挿入
ポイントを置いて、コマンド+A キーを押します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
135
m 特定のグループに属しているオブジェクトを1 つ選択するには、最初にオブジェクトのグループ
化を解除する必要があります。グループを選択し、「配置」>「グループ解除」と選択します。
m 選択したオブジェクトのグループからオブジェクトの選択を解除するには、コマンドキーを押し
ながら、選択を解除するオブジェクトをクリックします。
m マスターオブジェクトを選択するには、まず、
「フォーマット」>「詳細」>「マスターオブジェ
クトを選択可能に設定」と選択します。
m テキストの後ろにあるフローティングオブジェクトを選択するには、ポインタをテキスト領域の
外側に置き、コマンドキーを押してページを横切るようにドラッグすると、オブジェクトの選択
ハンドルが表示されます。
オブジェクトをコピーする/複製する
オブジェクトをコピーする方法は、コピーの配置先によって決まります。コピー先が元のオブ
ジェクトから離れている場合や、別の書類にコピーする場合、通常は、コピー&ペーストが最も
簡単です。ページ内のフローティングオブジェクトを操作する場合や、コピー先が元のオブジェ
クトから近い場合、通常は、複製が最も簡単です。
オブジェクトをコピーするには、以下の操作を行います:
m フローティングオブジェクトやインラインオブジェクトをコピー&ペーストするには、オブジェ
クトを選択して、
「編集」>「コピー」と選択します。コピーを表示する場所をクリックします。
「編集」>「ペースト」と選択します。
m 同じ書類内でフローティングオブジェクトやインラインオブジェクトを複製するには、Option
キーを押しながらオブジェクトをドラッグします。
オブジェクトは複製することもできます。オブジェクトを選択し、
「編集」>「複製」と選択し
ます。元のオブジェクトの上にわずかにずれた状態で、コピーが表示されます。コピーを目的の
場所へドラッグします。
インラインオブジェクトを複製することはできません。オブジェクトを複製するには、フロー
ティング状態である必要があります。
m 書類間でイメージをコピーするには、そのイメージを選択し、「位置と回転」インスペクタの
「ファイル情報」フィールドからほかの Pages 書類のページにアイコンをドラッグします。
オブジェクトを削除する
オブジェクトは簡単に削除できます。
オブジェクトを削除するには:
elete キーを押します。
m オブジェクトを選択して、 D
誤ってオブジェクトを削除してしまった場合は、「編集」>「取り消す- 削除」と選択します。
136
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う オブジェクトを移動する
オブジェクトの移動方法は、オブジェクトがフローティングオブジェクトか、インラインオブ
ジェクトかによって異なります。
オブジェクトを移動するには、以下の操作を行います:
m フローティングオブジェクトを移動するには、オブジェクトをクリックして選択し(選択ハンド
ルが表示されます)、新しい場所へドラッグします。
m オブジェクトの移動方向を横方向、縦方向、または45 度に制限するには、Shift
キーを押しなが
らオブジェクトをドラッグします。
m オブジェクトを少しずつ移動する場合は、矢印キーを押すと、オブジェクトが1 ポイントずつ移
動します。オブジェクトを一度に10 ポイント移動するには、Shift
キーを押しながら矢印キーを
押します。
m オブジェクトを移動する際にその位置を表示するには、「Pages」>「環境設定」と選択し、「一
般」パネルの「オブジェクトの移動時にサイズと位置を表示」を選択します。
m オブジェクトを正確に配置するには、配置ガイドも利用できます。詳細については、 1 39ページ
の「ページ上にオブジェクトを均等に配置する」を参照してください。
m インラインオブジェクトを移動するには、オブジェクトをクリックして選択し、オブジェクトを
移動させる位置(テキスト領域内)に挿入ポイントが表示されるまでドラッグします。
オブジェクトを選択して、
「編集」>「カット」と選択することもできます。挿入ポイントをオ
ブジェクトの表示位置に合わせ、「編集」>「ペースト」と選択します。
誤ってオブジェクトのサイズを変更してしまう可能性があるため、選択ハンドルを使ってオブ
ジェクトをドラッグすることはしないでください。
順方向または逆方向にオブジェクトを移動する
フローティングオブジェクト同士が重なっている場合、またはテキストとフローティングオブ
ジェクトが重なっている場合は、オブジェクトが重なっている順番を変更することができます。
フローティングオブジェクトをテキストまたはオブジェクトの前面や背面に移動するには: 1 移動するオブジェクトを選択します。
2 オブジェクトを1 階層ずつ移動するには、「配置」>「前面へ」または「配置」>「背面へ」
と選
択します。 3 オブジェクトを最前面または最背面に移動するには、「配置」>「最前面へ」または「配置」>
「最背面へ」と選択します。
オブジェクトを選択できない場合は、背景オブジェクトの可能性があります。背景オブジェクト
38ページの「オブジェクトを背景に移動する」を参照してく
の操作に関する詳細については、1
ださい。 オブジェクトを重ねて表示することが多い場合は、ツールバーに「最前面へ」
、
「最背面へ」、
「前
面へ」、および「背面へ」のボタンを追加すると、より効率的に作業できます。ツールバーのカ
2ページの「ツールバー」を参照してください。
スタマイズについては、 2
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
137
オブジェクトを背景に移動する
ワープロ書類の背景オブジェクトを追加、編集したり、その位置を変更したりします。
背景オブジェクトを操作するには、以下の操作を行います:
m 書類の他のすべてのオブジェクトの背後にオブジェクトを送信するには、移動するオブジェクト
を選択して、「配置」>「最背面へ」と選択します。
m オブジェクトを書類の背後から前景に移動するには、移動するオブジェクトを選択して、
「配置」
>「最前面へ」と選択します。
m 他のオブジェクトの背後にあるオブジェクトの位置を変更したり編集したりするには、移動また
は変更するオブジェクトを選択してオブジェクトを移動または編集するか、
「配置」>「最前面
へ」と選択します。
m オブジェクトが背景オブジェクトかどうかを確認するには、「配置」>「背景のオブジェクトを
選択可能にする」と選択し、ポインタをオブジェクトの上に移動します。ポインタが白い矢印に
変わったら、そのオブジェクトは背景オブジェクトです。背景オブジェクト以外のオブジェクト
にポインタを移動すると、黒い矢印に変わります。
オブジェクトを整列する
複数のオブジェクトが同じページ上に表示される場合、オブジェクトを相互の位置を基準にして
整列することが簡単にできます。
オブジェクトを整列するには:
1 整列するオブジェクトを選択します。
2 「配置」>「オブジェクトを整列」と選択し、サブメニューから整列オプションのいずれかを選
択します。
左揃え: 選択された最初のオブジェクトの左端とオブジェクトの左端が縦方向にそろうように、
オブジェクトが配置されます。
中央揃え: 選択された最初のオブジェクトの中央とオブジェクトの中央が縦方向にそろうよう
に、オブジェクトが配置されます。
右揃え: 選択された最初のオブジェクトの右端とオブジェクトの右端が縦方向にそろうように、
オブジェクトが配置されます。
上揃え: 選択された最初のオブジェクトの上端とオブジェクトの上端が横方向にそろうように、
オブジェクトが配置されます。
中央揃え: 選択された最初のオブジェクトの中央とオブジェクトの中央が横方向にそろうよう
に、オブジェクトが配置されます。
下揃え: 選択された最初のオブジェクトの下端とオブジェクトの下端が横方向にそろうように、
オブジェクトが配置されます。
138
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 1 つのオブジェクト、または同じページに表示されない複数のオブジェクトを選択すると、オブ
ジェクトはページの端からの距離を基準にして整列されます。
フローティングオブジェクトの場合、オブジェクトをドラッグして相互の位置を基準にして配置
することもできます。配置ガイドを使うと、オブジェクトが正しく配置されたかどうかを確認で
きます。詳細については、「ページ上にオブジェクトを均等に配置する」を参照してください。
ページ上にオブジェクトを均等に配置する
サイズにかかわらず、間隔が均等になるように、オブジェクトを配置することが簡単にできます。
オブジェクトを均等に配置するには:
1 オブジェクトを選択します。
2 「配置」>「オブジェクトを均等に配置」と選択し、サブメニューからオプションを選択します。
横方向: オブジェクトの横方向の間隔を調整します。
縦方向: オブジェクトの縦方向の間隔を調整します。
配置ガイドを使う
書類内でフローティングオブジェクトを移動する場合、青の配置ガイドを使うと、オブジェクト
の中央揃えや整列の操作がやりやすくなります。
オブジェクトの中央や端を、別のオブジェクトまたはページの中央や端とそろえる場合、
「環境
設定」によっては配置ガイドが表示されます。別のページでもオブジェクトを同じ場所に配置で
きるように、独自の配置ガイドを作成することもできます。
プリントした書類には、配置ガイドは書き出されません。配置ガイドが表示されるのは、書類の
編集時だけです。
コマンドキーを押しながら、オブジェクトをドラッグすると、配置ガイドは一時的に非表示にな
ります。
配置ガイドの外観を変更する
配置ガイドの表示/非表示は、
「Pages」の「環境設定」で切り替えることができます。フロー
ティングオブジェクトの端をそろえる場合に限り、またはオブジェクトを中央揃えにする場合に
限り、配置ガイドを表示することもできます。
配置ガイドの設定を変更するには: 1 「Pages」>「環境設定」と選択し、「一般」をクリックします。 2 別のオブジェクトやページの中央と、オブジェクトの中央をそろえる場合にガイドを表示する/
非表示にするには、「オブジェクトの中央でガイドを表示」を選択/選択解除します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
139
3 別のオブジェクトやページの端と、オブジェクトの端をそろえる場合にガイドを表示する/非表
示にするには、「オブジェクトの端でガイドを表示」 を選択/選択解除します。
4 配置ガイドの色を変更するには、カラーウェルをクリックし、「カラー」ウインドウで色を選択
します。
配置ガイドの設定は、設定を変更しない限り、「Pages」に表示されるすべての書類に適用され
ます。
新しい配置ガイドを作成する
別のページでもフローティングオブジェクトが同じ場所に配置されるように、独自の配置ガイド
を作成することができます。
配置ガイドを作成するには:
1 ツールバーの「表示」をクリックし、「ルーラを表示」を選択します。
2 ルーラの上にポインタを置いてクリックし、ページ上をドラッグします。配置ガイドが表示され
ます。
3 ガイドをページ上の目的の場所までドラッグします。
作成した配置ガイドを削除するには、ページの外までドラッグします。
フローティングオブジェクトの位置を正確に指定する
「位置と回転」インスペクタを使うと、フローティングオブジェクトの位置を正確に指定するこ
とができます。
フローティングオブジェクトの位置を正確に指定するには: 1 配置するオブジェクトを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリック
します。
3 「位置」フィールドに X とY の値を入力します。
指定する座標は、オブジェクトのコンテナボックスの左上隅を表します。
 X の値は、ページ左端からの距離を表します。  Y の値は、ページ上端からの距離を表します。
オブジェクトを回転する場合は、Xと Y の座標が回転後のコンテナボックスの左上隅を表します。
140
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 「位置と回転」インスペクタで、線の位置としてX 座標と Y 座標を入力する際、起点の座標軸は、
そのオブジェクトを作成した最初の端点を表します。後でその線を反転または回転した場合も、
起点の座標軸は常に同じ端点に対応します。
最初の端点の X/Y 座標を指定して、
ページ上のフローティング線を
位置決めします。
2 つめの端点のX/Y 座標を指定して、
ページ上のフローティング線を
位置決めします。
オブジェクトを変更する
オブジェクトに関して、サイズの変更、方向の変更、枠線のスタイルの変更、影と反射の追加、
不透明度の調節などの操作を行うことができます。
オブジェクトのサイズを変更する
オブジェクトのハンドルをドラッグするか、正確な寸法を入力することによって、オブジェクト
のサイズを変更することができます。
オブジェクトのサイズを変更するには、以下の操作を行います:
m ドラッグによりオブジェクトのサイズを変更するには、オブジェクトを選択して、選択ハンドル
のいずれかをドラッグします。オブジェクトを一方の方向にサイズ変更するには、隅のハンドル
ではなく、辺のハンドルをドラッグします。インラインオブジェクトでは、下部および左右の隅
の選択ハンドルしか使えません。
中央を基点としてオブジェクトのサイズを変更するには、 Option キーを押しながらドラッグし
ます。
オブジェクトの比率を保つには、Shift キーを押しながらドラッグします。ツールバーの「イン
スペクタ」をクリックして、
「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、
「縦横比を固定」
を選択してからドラッグすることもできます。
ages」>「環境設
選択ハンドルをドラッグする際にオブジェクトのサイズを表示するには、「P
定」と選択し、
「一般」パネルの「オブジェクトの移動時にサイズと位置を表示」を選択します。
m 正確な比率でオブジェクトのサイズを変更するには、オブジェクトを選択し、ツールバーの「イ
ンスペクタ」をクリックして、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、「幅」および
「高さ」の各コントロールを使います。
m 一度に複数のオブジェクトのサイズを変更するには、オブジェクトを選択し、ツールバーの「イ
ンスペクタ」をクリックして、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、「幅」および
「高さ」の各フィールドに新しい値を入力します。
m オブジェクトをクリックし、「位置と回転」インスペクタの「元のサイズ」をクリックします。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
141
オブジェクトを反転させる/回転させる
オブジェクトはいずれも反転させたり回転させたりすることができます。たとえば、書類で使用
したい矢印のイメージがあるが、その矢印の方向を変える必要がある場合、横方向や縦方向に反
転させたり、任意の角度に向けたりすることができます。
オブジェクトの方向を変更するには、以下の操作を行います:
m オブジェクトを横方向または縦方向に反転させるには、オブジェクトを選択して、
「配置」>「左
右反転」または「配置」>「上下反転」と選択します。
ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、
「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリック
し、
「反転」ボタンを使う方法もあります。
m オブジェクトを回転させるには、オブジェクトを選択し、コマンドキーを押しながらポインタを
アクティブな選択ハンドルの方に移動して、曲がった双方向の矢印に変え、選択ハンドルをド
ラッグします。
オブジェクトを45 度ずつ回転させるには、Shift
キーとコマンドキーを押しながら、選択ハンド
ルをドラッグします。
ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし
て、
「回転」ホイールをドラッグしたり、「角度」コントロールを使ったりして、オブジェクトの
角度を指定する方法もあります。
m 図形は回転させるがテキストは横方向のままにしておきたい場合は、図形を回転させた後、
「フォーマット」>「図形」>「テキストとオブジェクトのハンドルをリセット」と選択します。
インラインオブジェクトの表を回転させることはできません。表を回転させるには、フローティ
ングオブジェクトである必要があります。
枠線のスタイルを変更する
図形、グラフの要素、テキストボックス、および表のセルには、オブジェクトの枠線のスタイル
や色を選択できます。また、枠線を指定しないようにすることもできます。さらに、読み込んだ
イメージの周囲に枠線を引くこともできます。枠線のスタイルと色は、
「グラフィック」インス
ペクタと「カラー」ウインドウで設定します。
フォーマットバーを使用して、枠線のスタイルと色を簡単に変更することができます。オブジェ
クトを選択し、フォーマットバーのコントロールから枠線のスタイルと色を選択します。
「グラフィック」インスペクタを使用して枠線のスタイルと色を設定するには: 1 変更するオブジェクトを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリッ
クします。 3 「線」ポップアップメニューから「線」を選択します。
142
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 4 ポップアップメニューから線のスタイルを選択します。 カラーウェルをクリックして、
線の色を選択します。
線の太さをこのフィールドに
入力します。
表示する線のスタイルを
実線、点線、破線、または
別の線から選択します。
これらのポップアップメニューから
線の端を選択します。
5 線の太さを変更するには、「線」のサイズフィールドに値を入力します(または上向き/下向き
三角形をクリックします)。
6 線の色を変更するには、カラーウェルをクリックして色を選択します。
7 線の端に矢印や円を付ける場合は、左右それぞれの端をポップアップメニューから選択します。
オブジェクトに枠線を設定する
イメージ、図形、テキストボックス、ムービー、およびメディアプレースホルダを、グラフィッ
クの枠線(飾り枠と呼ばれる)で囲みます。
飾り枠の枠線を操作するには、以下の操作を行います:
m 飾り枠を追加するには、メディアまたはメディアプレースホルダを選択し、ツールバーの「イン
スペクタ」をクリックして、
「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
「線」ポップアップメニューから「飾り枠」を選択し、サムネールをクリックして、枠線のスタ
イルを選択します。
飾り枠には、調整できるものもあります。枠線を調整するには、
「サイズ調整」スライダを使う
か、隣のフィールドにパーセントを入力します。
この矢印またはサムネールを
クリックして、枠線の
スタイルを選択します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 143
m 飾り枠を変更するには、枠線が追加されているメディアまたはメディアプレースホルダを選択
し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、
「グラフィックインスペクタ」ボタンをク
リックします。
「線」ポップアップメニューから「飾り枠」を選択し、サムネールの横に表示さ
れている三角形をクリックして、新しい飾り枠を選択します。
m メディアやメディアプレースホルダから枠線を削除するには、メディアやメディアプレースホル
ダを選択し、
「 線」ポップアップメニューから枠線のスタイルを選択するか、
「 なし」を選択します。
影を追加する
オブジェクトに影を付けると、奥行きを表現することができます。オブジェクトの影は、すべて
オブジェクトの背後に表示されます。さまざまな種類の影のエフェクトを設定したり、オブジェ
クトから影を取り除いたりすることができます。
フォーマットバーの影のコントロールを使うと、影をオブジェクトに簡単に追加できます。オブ
ジェクトを選択し、フォーマットバーの「影」を選択します。
このチェックボックスを選択すると、
選択したオブジェクトに影が付きます。
「角度」ホイールで影の角度を
変更します。
カラーウェルで影の色を
変更します。
「オフセット」、
「ぼかし」
、「不透明度」の値で、
影の外観を変更できます。
「グラフィック」インスペクタを使用してオブジェクトに図形を追加するには: 1 オブジェクトを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリッ
クします。 3 「影」を選択して、オブジェクトに影を追加します。影を削除するには、
「影」の選択を解除します。
4 「角度」コントロールで影の方向を設定します。 5 「オフセット」コントロールで、オブジェクトから影までの距離を設定します。影のオフセット
値を高くすると、オブジェクトの影は長くなり、オブジェクトからわずかに離れて表示されます。
6 影の縁の柔らかさは、「ぼかし」コントロールを使って調整します。ぼかしの値を高く設定する
と、オブジェクトの影は広がって表示されます。低い値を設定すると、オブジェクトの輪郭に
沿って濃く表示されます。 7 影の不透明度は、「不透明度」コントロールを使って調節します。「グラフィック」インスペクタ
の一番下にある「不透明度」スライダは使いません。このスライダは、オブジェクト自体の不透
明度を調整するものです。
144
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 8 影の色を変更するには、「影」のカラーウェルをクリックして色を選択します。
このオブジェクトの影の色は
異なります。
このオブジェクトの影には
このオブジェクトには、
デフォルトの影プロパティ
高いオフセット値が設定されています。
が設定されています。
このオブジェクトの影は
このオブジェクトの影には最低の
ぼかしの値が設定されています。
角度を変えています。
このオブジェクトの影には高い
ぼかしの値が設定されています。
また、
「グラフィック」インスペクタの「影」コントロールを使って、テキストに影を付けるこ
ともできます。影を追加するテキストを選択して、前述のようにこのコントロールを使います。
反射を追加する
まっすぐ下方に伸びる反射を、オブジェクトに追加することができます。
オブジェクトに反射を追加するには:
m オブジェクトを選択し、フォーマットバーの「反射」を選択します。
m オブジェクトを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインス
ペクタ」ボタンをクリックし、
「反射」を選択してスライダをドラッグすると、反射する量が増
減します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 145
不透明度を調整する
フォーマットバーの「不透明度」コントロールか「グラフィック」インスペクタを使用して、オ
ブジェクトの不透明度を調整することにより、ビジュアルエフェクトを設定できます。
不透明度の低いオブジェクトを別のオブジェクトに重ねて配置すると、下のオブジェクトが上の
オブジェクトから透けて見えます。不透明度の設定が高いか低いかによって、下にあるオブジェ
クトはかなりはっきりと見えたり、一部が不透明になったり、まったく見えなくなったりします
(不透明度が 100 パーセントの場合)
。
オブジェクトの不透明度を変更するには:
m オブジェクトを選択し、フォーマットバーの
「不透明度」ポップアップメニューをクリックして、
)を選択します。
割合(%
m オブジェクトを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフィックインスペ
クタ」ボタンをクリックして、
「不透明度」スライダをドラッグするか、隣のフィールドに割合
(%)を入力します。
図形の場合、塗りつぶしや線の色の不透明度を、オブジェクトの不透明度とは別に設定できます。
「カラー」ウインドウの「不透明度」スライダを動かして、塗りつぶしや線の色を変更した場合、
この値がオブジェクトの不透明度の最大値になります。このため、
「グラフィック」インスペク
タでオブジェクトの不透明度を変更する場合は、
「カラー」ウインドウで設定した不透明度を基
準にして変更することになります。 この円の不透明度は
「グラフィック」インスペクタで 100%に設定されています。
この円の不透明度は「グラフィック」インスペクタで 100 %に設定されています。ただし、「カラー」ウインドウで
塗りつぶしの色の不透明度が 50 %に設定されています。
一方、円のアウトラインの不透明度は、「カラー」ウインドウで 100 %に設定されています。
この円の不透明度は「グラフィック」インスペクタで 50 %に設定されています。
オブジェクトの不透明度を変更した後、オブジェクトの塗りつぶしの色を 100%に戻すことがで
きない場合は、
「カラー」ウインドウで不透明度に 100%より小さな値が設定されている可能性
があります。この問題を解決するには、オブジェクトを選択し、
「表示」>「カラーを表示」と
選択して表示された「カラー」ウインドウで不透明度を 100%に設定してください。
146
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う オブジェクトをグループ化する/ロックする
複数のオブジェクトを1 つにまとめる場合は、オブジェクトをグループ化します。オブジェクト
を誤って移動してしまうことがないようにオブジェクトをロックします。
オブジェクトをグループ化する/グループ解除する
複数のフローティングオブジェクトをまとめてグループ化すると、単一のオブジェクトとして、
移動、コピー、サイズの変更、および向きの設定を行うことができます。グループ内の図形やテ
キストオブジェクトに添えられたテキストを編集することはできますが、グループ内の個々のオ
ブジェクトのその他の属性を変更することはできません。
オブジェクトをグループ化するには:
1 コマンドキー(またはShift キー)を押しながら、グループ化するオブジェクトを選択します。オ
ブジェクトはロックできません。 2 「配置」>「グループ」と選択します。
グループ化したオブジェクトのグループを解除するには、グループを選択し、
「配置」>「グルー
プ解除」と選択します。グループがロックされている場合は、まずグループのロックを解除する
必要があります。
オブジェクトをロックする/ロック解除する
フローティングオブジェクトをロックすると、作業中に誤って移動してしまうことを防止できま
す。インラインオブジェクトをグループ化したり、ロックしたりすることはできません。
個々のオブジェクトやグループ化したオブジェクトをロックすると、ロック解除しない限り、移
動、削除、変更はできません。ロックしたオブジェクトの選択、コピー、複製は実行できますが、
ロックしたオブジェクトをコピーまたは複製したときに新しいオブジェクトもロックされます。
オブジェクトをロックするには: 1 コマンドキー(またはShift キー)を押しながら、 ロックするオブジェクトを選択します。
2 「配置」>「ロック」と選択します。
オブジェクトをロック解除するには、オブジェクトを選択し、「配置」>「ロック解除」と選択
します。
オブジェクトを塗りつぶす
オブジェクトを単色か、カラーグラデーションか、イメージで塗りつぶします。
オブジェクトを色で塗りつぶす
オブジェクトを単色か、2 つの色を徐々に混ぜ合わせたカラーグラデーションですばやく塗りつ
ぶすには、フォーマットバーを使用します。オブジェクトを選択し、フォーマットバーの「塗り
つぶし」コントロールをクリックして、塗りつぶしのカラーを選択します。
オブジェクトを単色か、2つの色を徐々に混ぜ合わせたカラーグラデーションで塗りつぶすには、
「グラフィック」インスペクタを使います。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
147
「グラフィック」インスペクタを使ってオブジェクトの塗りつぶしのカラーを変更するには: 1 オブジェクトを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリッ
クします。 3 単色で塗りつぶす場合は、「塗りつぶし」ポップアップメニューから「カラー塗りつぶし」を選
択します。
「塗りつぶし」ポップアップメニューの下にあるカラーウェルをクリックし、
「カラー」
ウインドウを開いて色を選択します。
4 カラーグラデーションで塗りつぶす場合は、
「塗りつぶし」ポップアップメニューから「グラデー
ション塗りつぶし」を選択します。各カラーウェルをクリックして、「カラー」ウインドウでそ
れぞれの色を選択します。
色を徐々に変化させる方向を設定するには、
「角度」ホイールまたはフィールドを使います。角
度調節用の矢印ボタンを使って、この方向を横方向または縦方向に反転させることもできます。
グラデーションを反転させるには、2 つのカラーウェルの横にある双方向矢印をクリックします。
グラデーションの方向を反転させるか、
矢印ボタンや「角度」ホイールを
使って、または数値を直接入力して
各カラーウェルをクリック
して色を選択します。
グラデーションの方向を設定します。
グラデーションの色を反転させるには、
両方向矢印をクリックします。
「カラー」ウインドウを使う場合の手順に従ってください。
「カラー」ウインドウを使う
オブジェクトの色を選択するには、「カラー」ウインドウを使います。
カラーホイールで色を選択すると、
このボックスに表示されます。
(このボックスに ボタンをクリックすると、
別のカラーモデルが
表示されます。
2 色の色が表示されている場合、不透明度が 100%ではないことを示します。)
「検索」アイコンを
クリックし、画面上のある
位置でクリックすると、
それと同じ色になります。
このスライダは、カラーホイールに
表示される明暗の色相を調整する
ために表示されます。
カラーホイールでクリック
して、色を選択します。
「不透明度」スライダを左にドラッグ
すると、色が透明に近くなります。
カラーボックスから色をドラッグして、
カラーパレットに保存します。
148
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 「カラー」ウインドウのカラーホイールを使用して、色を選択できます。選択した色は、
「カラー」
ウインドウの上部のボックスに表示されます。色をカラーパレットに置くことで、保存して後か
ら使うことができます。
「カラー」ウインドウで選択した色をページ上のオブジェクトに適用するには、
「インスペクタ」
パネルにある適切なカラーウェルに、色を配置する必要があります。いずれかのインスペクタで
カラーウェルを選択し、カラーホイールでカラーをクリックします。または、カラーパレットや
カラーボックスから、いずれかのインスペクタにあるカラーウェルへ色をドラッグします。
色を選択するには: 1 フォーマットバーのカラーウェルをクリックして「カラー」ウインドウを開き、「カラーパネル
を表示」を選択するか、ツールバーの「カラー」をクリックするか、インスペクタのカラーウェ
ルから1 つをクリックします。
2 カラーホイール内の適当な個所をクリックします。選択した色は、「カラー」ウインドウの上部
のカラーボックスに表示されます。 3 色の明るさを調整するには、「カラー」ウインドウの右側にあるスライダをドラッグします。
4 色を透明に近づけるには、「不透明度」スライダを左にドラッグするか、
「不透明度」フィールド
にパーセントの値を入力します。 5 カラーパレットを使うには、「カラー」ウインドウの一番下にあるハンドルをドラッグして、カ
ラーパレットを開きます。カラーボックスからカラーパレットに色をドラッグして、パレットに
色を保存します。パレットから色を削除するには、空の四角形を削除する色にドラッグします。 6 画面上のほかの項目と同じ色にするには、「カラー」ウインドウのカラーボックスの左にある拡
大鏡をクリックします。色を合わせる項目をクリックします。カラーボックスにその色が表示さ
れます。同じ色で塗りつぶす項目を書類ウインドウで選択し、カラーボックスからその色を項目
上にドラッグします。
オブジェクトをイメージで塗りつぶす
図形、テキストボックス、表、表のセル、グラフの背景、またはグラフの系列をイメージで塗り
つぶすことができます。
オブジェクトをイメージで塗りつぶすには:
1 イメージで塗りつぶすオブジェクトを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリッ
クします。 3 「グラフィックインスペクタ」で、「塗りつぶし」ポップアップメニューから「イメージ塗りつぶ
し」または「半透明イメージ塗りつぶし」を選択し、イメージを選択します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
149
inder やメディアブラウザから、「グラフィック」インスペクタのイメージウェルに、イ
また、F
メージファイルをドラッグすることもできます。 このポップアップメニューで、
オブジェクト内でのイメージの
サイズを設定します。
イメージを変えるには、
イメージをイメージウェルに
ドラッグします。
4 イメージのサイズを調整する方法をポップアップメニューから選択します。
領域に合わせる: できるだけオブジェクトの大きさに合うようにイメージのサイズを変更しま
す。オブジェクトの形状が元のイメージと異なる場合、イメージの一部が表示されなかったり、
周囲が空白になったりすることがあります。
幅に合わせる: イメージのサイズを調整して、
オブジェクトの形状がイメージと異なる場合でも、
周囲にできるだけ空白が生じないようにします。
引き延ばす:オブジェクトの大きさに合わせてイメージのサイズを調整します。オブジェクトの
形状が元のイメージと異なる場合はそれに合わせてイメージを変形します。
元のサイズ:寸法を変えずに、イメージをそのままオブジェクト内に置きます。イメージがオブ
ジェクトより大きい場合は、オブジェクトにはイメージの一部のみが表示されます。イメージが
オブジェクトより小さい場合は、イメージの周囲に空白ができます。
タイル状に配置: イメージがオブジェクトよりも小さい場合、オブジェクト内にイメージを並べ
て配置します。イメージがオブジェクトより大きい場合、オブジェクトの内側にはイメージの一
部のみが表示されます。
幅に合わせる
元のサイズ
タイル状に配置(大きなイメージ)
領域に合わせる
引き延ばす
タイル状に配置(小さなイメージ)
タイル状に配置(大きなイメージ)
150
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 5 「半透明イメージ塗りつぶし」を選択した場合は、(「選択」ボタンの右側の)カラーウェルをク
リックして、半透明カラーを選択します。半透明の度合いを調整するには、
「カラー」ウインド
ウの「不透明度」スライダをドラッグします。
(
「グラフィック」インスペクタの「不透明度」ス
ライダをドラッグすると、マスクとイメージの両方の不透明度が変更されます。)
イメージの半透明色を選択するには、
ここをクリックします。
∏
ヒント:イメージを表のセルかグラフの系列にドラッグすることもできます。
図形を使う
「Pages」にはさまざまな組み込み図形が用意されています。また、独自の図形を作成したり、図
形とカスタム図形の両方を編集したりすることもできます。
組み込み図形を追加する
三角形、矢印、円、四角形など、組み込み図形を挿入して、簡単なグラフィックスを使うことが
できます。
組み込み図形を追加するには、以下の操作を行います:
 組み込み図形をフローティングオブジェクトとして追加するには、ツールバーの「図形」をク
リックし、
「図形」サブメニューから組み込み図形を選択します。
 組み込み図形をインラインオブジェクトとして追加するには、組み込み図形を表示する位置に
挿入ポイントを合わせ、
「挿入」>「図形」と選択し、図形の種類を選択します。
ption キーを押しながらツールバーの「図形」をクリックし、
図形を作成することもできます。O
Option キーを放して、
「図形」サブメニューから図形を選択します。書類ウインドウで十字型の
ポインタをドラッグし、目的のサイズの図形を作成します。図形の比率を固定する(たとえば、
hift キーを押したままドラッグします。
三角形のすべての辺の比率を固定する)には、S
カスタム図形を追加する
描画ツールを使って、独自の図形を作成できます。
カスタム図形を作成する場合、図形は最初、フローティングオブジェクトとして挿入されます
が、必要に応じてインラインオブジェクトに変換することができます。
カスタム図形を作成するには:
1 ツールバーの「図形」をクリックし、描画ツールアイコンを選択します。
「挿入」>「図形」>「図形を描画」と選択する方法もあります。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 151
2 ポインタの形状が矢印から小さなペン先に変わります。
書類上でクリックすると、その位置に、カスタム図形の開始ポイントができます。 3 別の位置でクリックすると、第2 のポイントができ、開始ポイントとの間が直線で結ばれます。
直線ではなく曲線で結びたい場合は、第 2 のポイントをクリックしたままドラッグすると、それ
に応じて曲線の角度やふくらみが変わります。想定通りの曲線になったら、マウスボタンを放し
ます。
2 つのポイントを結ぶ線は、使っているテンプレートの線のデフォルトスタイルで描画されます。
このスタイルは、
「グラフィック」インスペクタの「線」の設定を使って、後で変更することが
できます。 4 必要に応じて手順 3 を繰り返してポイントを追加していきます。新しいポイントを追加するたび
に、直前のポイントとの間が、現在の線スタイルの線で結ばれます。また、起点との間が目に見
えない線で結ばれているものとして、各線で囲まれている領域が、使用しているテンプレートの
デフォルトの塗りつぶし色で塗りつぶされます。この塗りつぶし色は、
「グラフィック」インス
ペクタの「塗りつぶし」設定を使って後から変更できます。
elete キーを押します。もう一度 Delete キーを押
直前に作成したセグメントを削除するには、D
すと、もう 1 つ前のセグメントも削除されます。 5 描画を終了し、図形を閉じる(終点と起点との間に直線を追加する)には、起点をクリックします。
開いた図形(終点から起点へ向かう線分がない図形)のままで描画を中断し、後で続行できるよ
sc( E scape)キーを押すか、最後に追加したポイントをダブルク
うにしておきたい場合は、E
リックします。
開いている図形を終了して閉じるには、図形内で 1 回クリックして選択し、さらにもう 1 回ク
リックして、図形のポイントを表示します。開いているセグメントのいずれか一方の端にあるポ
イントをダブルクリックします。ポインタの形状がペン先に変化します。
このセグメントが開いています。
ポイントをさらに追加したい場合は、別の位置をクリックします。開いている線セグメントのも
う一方のポイントをクリックすると、描画は終わり、閉じた図形になります。
図形を編集可能な状態にする
図形を編集するには、編集可能な状態にする必要があります。
152
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 図形を編集可能な状態にするには、以下の操作を行います:
m 組み込み図形を編集可能な状態にするには、図形を選択し、「フォーマット」>「図形」>「編
集可能にする」と選択します。
図形上に赤い点が表示されます。ポイントをドラッグして、図形を編集します。編集可能になっ
た組み込み図形を後で編集する場合は、図形をゆっくりと2 回クリックします。
m カスタム図形を編集可能状態にするには、図形内を1 回クリックして選択し、さらにもう1 回ク
リックして、図形のポイントを表示します。
「フォーマット」>「図形」>「編集可能にする」と
選択する方法もあります。
図形のポイントを操作する
ポイントを追加、移動、または削除することによって、図形の輪郭を変更できます。
いずれかのポイントをクリックしてドラッグすると、
図形の形状が変化します。
図形のポイントを操作するには、以下の操作を行います:
m ポイントを追加するには、図形を編集可能な状態にして、Option キーを押しながらポインタを
図形の枠線に合わせます。ポインタの形状がプラス記号(+)付きのペン先に変わります。ポイ
ントを追加する枠線上の場所をクリックし、必要に応じてポイントを移動します。
m ポイントを移動するには、図形を編集可能な状態にしてポイントをクリックし、別の場所にド
hift キーを押しながら複数のポ
ラッグします。複数のポイントをまとめて動かしたい場合は、S
イントをクリックし、そのままドラッグします。
キーを押
m ポイントを削除するには、図形を編集可能な状態にしてポイントをクリックし、Delete
hift キーを押しながら複数のポイント
します。複数のポイントをまとめて削除したい場合は、S
をクリックし、Delete キーを押します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
153
曲線の形状を変更する
曲線を外側に広げたり、内側に縮めたり、角度を変えたりすることができます。
曲線の形状を変更するには:
1 図形を編集可能な状態にします。 2 形状を変えたい曲線状にある赤の小さな丸いコントロールをクリックします。そのコントロール
の両側にコントロールハンドルが現れます。
コントロールハンドルをドラッグするか、
一方または両方のコントロールハンドルを
回転させて、曲線を変更します。
ポイントをドラッグして曲線の形状を
変更することもできます。
3 曲線を図形の外側に広げる/内側に縮めるには、丸いコントロールまたはコントロールハンドル
の一方を、必要な方向にドラッグします。
4 曲線の角度は、コントロールハンドルを時計回りまたは反時計回りに動かして調整します。
2 つ
のハンドルを連動させるか、個別に動かすかによって、エフェクトが異なります。想定通りのエ
フェクトが得られるまで動かしてください。
コントロールハンドルを連動させるには、 Option キーを押しながら、一方のコントロールハン
ドルをドラッグします。
一方のコントロールハンドルだけを動かすには、コマンドキーを押してからハンドルをドラッグ
します。
直線部分の形状を変更する
2 つのセグメント間の角度を変更したり、セグメントの長さを変更したりすることができます。
直線部分の形状を変更するには: 1 図形を編集可能な状態にします。 2 角のポイントをクリックします。 3 2 つのセグメント間の角度を変更するには、ポイントを時計回りまたは反時計回りにドラッグし
ます。
4 いずれかのセグメントの長さを変更するには、ポイントを外方向または内方向にドラッグします。
154
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 角のポイントを曲線ポイントに、または曲線ポイントを角のポイントに変更する
1 つまたは複数のポイントを曲線に変更できます。反対に、曲線をポイントに変更することもで
きます。
角のポイントを曲線ポイントに、または曲線ポイントを角のポイントに変更するには、以下の操
作を行います:
m 角のポイントを曲線ポイントに変更するには、図形を変更可能な状態にして、角のポイントをダ
ブルクリックします。
m 曲線のポイントを角のポイントに変更するには、図形を変更可能な状態にして、曲線ポイントを
ダブルクリックします。 m 1 つまたは複数の図形に属する角のポイントをすべて曲線ポイントに変更するには、図形を変更
可能な状態にして、「フォーマット」>「図形」>「パスを滑らかにする」と選択します。 m 1 つまたは複数の図形に属する曲線ポイントをすべて角のポイントに変更するには、図形を変更
可能な状態にして、「フォーマット」>「図形」>「パスをシャープにする」と選択します。
図形が編集可能な状態になると、その図形をもう一度編集可能にしなくても、
「パスを滑らかに
する」および「パスをシャープにする」コマンドを使用することができます。
組み込み図形の種類に応じた編集をする
組み込み図形の中には、特別な編集コントロールが組み込まれているものがあります。
角が丸い四角形を編集する
角が丸い四角形には、角を変更することができる丸いコントロールが用意されています。
ドラッグして、角を直角
または曲線にします。
角が丸い四角形を編集するには:
m 図形を選択し、丸いコントロールを左側にドラッグすると角が直角になります。右側にドラッグ
すると、角が曲線になります。
単方向および双方向矢印を編集する
種類の専用コントロールが用意されています。
矢印には、3
上または下にドラッグすると、
矢印の棒の部分の幅が変わります。
ドラッグすると、矢印の
後部の長さが変わります。
右または左にドラッグすると、
矢印の頭の部分の幅が変わります。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
155
単方向または双方向の矢印を選択して編集するには、以下の操作を行います:
m 矢印の棒の部分または矢印の頭の部分の選択ハンドルをドラッグして、矢印の形を変更せずに、
棒の部分の長さを増減します。
m 丸いコントロールを上または下にドラッグすると、矢印の棒の部分の幅が変わります。
m 丸いコントロールを左側または右側にドラッグすると、矢印の頭の部分のサイズが変わります。
星形を編集する
星形を選択すると、スライダが表示されます。このスライダをドラッグして、星形のポイントの
数を増減します。また、丸いコントロールをドラッグして、ポイント間の角度を調節します。
ドラッグすると、星形のポイント間の
角度が変わります。
星形の現在のポイント数を
表示します。
ドラッグすると、星形の
ポイントの数が増減します。
星形を編集するには、以下の操作を行います: m 星形を選択すると、スライダが表示されます。スライダをドラッグすると、星形のポイントの数
が増減します。
m 丸いコントロールをドラッグすると、星形のポイント間の角度が変わります。
多角形を編集する
多角形を選択すると、スライダが表示されます。このスライダをドラッグして、多角形の辺の数
を増減します。
多角形の現在の辺の数を
表示します。
ドラッグすると、多角形の
辺の数が増減します。
多角形を編集するには:
m 多角形を選択すると、スライダが表示されます。スライダをドラッグすると、多角形の辺の数が
増減します。
156
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う メディアプレースホルダを使う
多くのPages テンプレートには、メディアプレースホルダが含まれています。このようなプレー
スホルダにイメージ、ムービー、オーディオファイルをドラッグすると、メディアファイルのサ
イズや位置が自動的に調整されます。新しいファイルをメディアプレースホルダにドラッグする
ことによって、ホルダ内の項目を簡単に置き換えることができます。あらかじめ古いファイルを
削除しておく必要はありません。
メディアメディアプレースホルダであるかどうかは、その上にポインタを合わせると分かりま
す。プレースホルダであれば、独自のイメージをドラッグできることを示すヘルプタグが表示さ
れます。
メディアプレースホルダを使用するには、以下の操作を行います:
m メディアブラウザ、Finder
などのアプリケーションからメディアプレースホルダへファイルをド
ラッグします。
メディアブラウザを開くには、ツールバーの「メディア」をクリックします。ウインドウの上部
にあるボタンをクリックすると、イメージ、オーディオファイル、ムービーなどを検索できます。
まず、ボタンをクリックして
メディアファイルにアクセス
します。
次に、ソースファイルを
選択します。
最後に、文書または
インスペクタのイメージウェルに
項目をドラッグします。
ここにファイル名を入力して
ファイルを検索します。
m メディアプレースホルダのコンテンツを変更するには、新しいメディアファイルを既存のコンテ
ンツへドラッグします。
m プレースホルダのイメージをイメージに変換するには、イメージを選択し、「フォーマット」>
「詳細」>「メディアプレースホルダとして定義」と選択します(チェックマークを削除)。
m メディアプレースホルダを削除するには、削除するホルダを選択して、D
elete キーを押します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
157
m メディアプレースホルダを作成するには、238 ページの「メディアプレースホルダを作成する」
の手順を実行してください。
イメージを扱う
「Pages」では、以下のグラフィックファイルのタイプを含め、QuickTime でサポートされてい
るすべてのフォーマットを使用できます:
Â
Â
Â
Â
Â
Â
TIFF
GIF
JPEG
PDF
PSD
EPS
 PICT
書類にイメージを読み込むと、そのイメージをマスク(切り取り)したり、明度などの設定を変
更したりすることができます。図形、テキストボックス、グラフ要素、表のセルの内側に、イ
ages」では、(アルファチャンネルを使った)透過グラフィッ
メージを置くことができます。
「P
クスも使用できます。
イメージを追加する
イメージは、フローティングオブジェクトとして読み込むことも、インラインオブジェクトとし
て読み込むこともできます。
イメージをフローティングオブジェクトとして読み込む
イメージをページ上の特定の位置に固定したい場合は、そのイメージをフローティングオブジェ
クトとして読み込みます。
イメージファイルをフローティングオブジェクトとして追加するには、以下の操作を行います:
m イメージファイルを Finder から書類へドラッグし、目的の場所に配置します。
m ツールバーで「メディア」をクリックし、「メディアブラウザ」ウインドウにある「写真」ボタ
ンをクリックして、ピクチャを配置するアルバムを選択します。次に、サムネールを目的の場所
までドラッグします。
m コマンドキーを押しながら、挿入ポイントが見えなくなるように書類のテキスト領域の外側でク
リックし、
「挿入」>「選択」と選択します。ファイルを選択し、
「挿入」をクリックします。イ
メージを目的の場所までドラッグします。
イメージをインラインオブジェクトとして読み込む
ワープロ書類で、周囲のテキストと一緒にイメージが移動するようにする場合は、イメージをイ
ンラインオブジェクトとして読み込みます。
158
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う イメージをインラインオブジェクトとして追加するには、以下の操作を行います:
m コマンドキーを押しながら、Finder
から書類ウインドウの目的の場所までイメージファイルをド
ラッグします。その際、挿入ポイントが表示され、イメージを配置する場所が示されます。目的
の場所までドラッグしたら、イメージをドロップします。
m ツールバーの「メディア」をクリックし、「メディアブラウザ」ウインドウの「写真」ボタンを
クリックして、写真を配置するアルバムを選択します。コマンドキーを押しながら、書類ウイン
ドウへサムネールをドラッグし、挿入ポイントが目的の場所に到達したら、イメージをドロップ
します。
m イメージを表示する個所に挿入ポイントを置いて、「挿入」>「選択」と選択します。イメージ
ファイルを選択して、「挿入」をクリックします。
イメージをマスクする(切り取る)
イメージの切り取りは、イメージファイルを実際に変更するのではなく、一部をマスクすること
で行うことができます。
デフォルト(四角形)マスクでイメージを切り取る
イメージの境界を指定するのに、四角形のマスクを使用することができます。
デフォルト(四角形)マスクでイメージを切り取るには:
1 マスクするファイルを読み込みます(手順については、1 58ページの「イメージをフローティン
グオブジェクトとして読み込む」および158ページの「イメージをインラインオブジェクトとし
て読み込む」を参照してください)
。
2 イメージを選択してフォーマットバーの「マスク」ボタンをクリックするか、イメージを選択し
て「フォーマット」>「マスク」と選択します。イメージの上にサイズを変更できるマスクが表
示され、いくつかのマスクコントロールが表示されます。 選択ハンドルをドラッグして、
マスクのサイズを変更します。
イメージをドラッグして、
表示したい部分の位置を
調整します。
スライダをドラッグして
イメージのサイズを変更します。
クリックして、マスクの外側の
領域を表示したり隠したりします。
3 イメージのサイズを変更するには、「マスクを編集」ボタンの上のスライダをドラッグします。 4 以下のいずれかの方法でマスクを調整します。
 マスクのサイズを変更するには、選択ハンドルをドラッグします。マスクの縦横比を維持した
まま移動したい場合は、 S hift キーを押しながらドラッグしてください。
 マスクを回転させるには、コマンドキーを押しながら角の選択ハンドルをドラッグします。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
159
5 イメージをドラッグして、表示したい部分の位置を調整します。マスクを移動するには、点線で
表示されたマスクの端をクリックし、ドラッグします。 6 マスクされている領域だけを表示するには、マスクまたはイメージをダブルクリックし、Return
キーを押して、イメージの外側をクリックしてから「マスクを編集」をクリックします。 7 マスクされているイメージのサイズを変更したり、イメージを回転させたりするには、そのイ
メージの選択ハンドルをドラッグするか、コマンドキーを押しながらドラッグします。
8 イメージの位置は、ドラッグして変更します。 9 イメージを選択解除してマスクコントロールを非表示にするには、イメージの外側をクリックし
ます。
イメージを図形でマスクする
図形を使ってイメージの境界を指定することができます。
イメージを図形でマスクするには: 1 以下のいずれかの操作を行います:
 イメージを選択して、「フォーマット」>「図形でマスク」>「図形と選択します。手順につ
いては、158 ページの「イメージをフローティングオブジェクトとして読み込む」および
158 ページの「イメージをインラインオブジェクトとして読み込む」を参照してください。 Â Shift キーを押しながら図形とイメージを選択し、
「フォーマット」>「選択した図形でマスク」
ページの「オブジェクトを選択する」
と選択します。図形を使った作業の詳細については、135
を参照してください。読み込むイメージがフローティングであれば、図形もフローティングで
ある必要があります。イメージがインラインであれば、図形もインラインである必要があり
ます。
2 イメージをドラッグして、表示したい領域の位置を調整します。マスクを移動するには、点線で
表示されたマスクの端をクリックし、ドラッグします。 3 イメージのサイズを変更するには、「マスクを編集」ボタンの上のスライダをドラッグします。 4 マスクのサイズを変更するには、選択ハンドルをドラッグします。 5 マスクされている領域だけを表示するには、マスクまたはイメージをダブルクリックし、Return
キーを押して、イメージの外側をクリックしてから「マスクを編集」をクリックします。 6 マスクしたイメージのサイズを変更するには、「マスクを編集」をクリックして、選択ハンドル
をドラッグします。 7 イメージを選択解除してマスクコントロールを非表示にするには、イメージの外側をクリックし
ます。
マスクされたイメージを変更するには、ダブルクリックします。
参考:テキストがマスクとして含まれている図形を使用すると、テキストは削除されます。テキ
ストを元に戻すには、「編集」>「取り消す図形でマスク」と選択します。
カスタム図形を使用するには(151ページの「カスタム図形を追加する」を参照してください)、
イメージを図形にドラッグするか、イメージと図形を選択して、
「フォーマット」>「選択した
図形でマスク」と選択します。
イメージをドラッグして、イメージを図形でマスクすることもできます。
160
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う イメージのマスクを解除する
マスクを削除して、元のイメージに戻すことができます。
イメージのマスクを解除するには:
m マスクしたイメージを選択し、フォーマットバーの「マスク」ボタンをクリックするか、
「フォー
マット」>「マスク解除」と選択します。
イメージから背景や不要な要素を削除する
「インスタントアルファ」ツールを使うと、イメージの特定のカラーを透明にすることができま
す。この機能は、不要な背景やその他のカラーを削除する場合に便利です。
最適な結果が得られるのは、境界が明確な単色の領域を削除する場合です。境界がはっきりしな
い領域を削除するには、小さくした領域を選択して削除する処理を繰り返します。
不要な要素を削除するには:
1 イメージを選択します。 2 「フォーマット」>「インスタントアルファ」と選択します。
3 透明にするカラーをクリックし、全体をゆっくりとドラッグします。
ドラッグすると、同じ色を
使っている周りの領域が
選択されていきます。
ドラッグを続けると、選択部分が、同様の色を使っている連続した領域に広がっていきます。ド
ラッグする領域を調整することによって、イメージをどの範囲まで選択するかを調節できます。 4 手順 3 を好きなだけ繰り返します。
ドラッグを続けると ...
... 選択されるイメージの
領域が大きくなります。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
161
イメージから削除した部分をいつでも元に戻すことができます。元のイメージに戻すには、
「フォーマット」>「インスタントアルファを削除」と選択します。インスタントアルファを使っ
て削除したイメージ部分を元に戻すには、その部分が元に戻るまで「編集」>「取り消すインス
タントアルファ」と選択します。
イメージの明度、コントラストなどの設定を変更する
明度やコントラストなどの設定を変更して、イメージの品質を向上させたり、ビジュアルエフェ
ages」
クトを設定したりできます。変更を加えても元のイメージは影響を受けません。変更は「P
でのイメージの外観に影響するだけです。
イメージを調整するには: 1 イメージを選択します。 2 フォーマットバーの「イメージ調整」ウインドウボタンをクリックするか、「表示」>「イメー
ジ調整を表示」と選択して、「イメージ調整」ウインドウを表示します。
明度を調整します。
明暗のコントラストを
調整します。
色の強度を変更します。
全体の色調を暖色系
あるいは寒色系にします。
イメージの赤や緑の色合い(色調)を
変更します。
フォーカスをシャープ
またはソフトにします。
影とハイライトを調整します。
影とハイライトの関係を確認します。
明暗のコントラストのレベルを
変更します。
設定を元に戻します。
色を自動的に調整します。
3 コントロールを使って、次のような調整ができます。
明度: イメージの明度を調整します。
コントラスト:明暗のコントラストを調整します。影を暗めにする、オブジェクトの境界をシャー
プにする(くっきりとさせる)、色の違いを際立たせる、などといったことが可能です。また、イ
メージのコントラストを大幅に上げると、さらにイラスト風に見えるようになります。
彩度: 色の強度を変更します。
色温度: 全体の色調を暖色系(赤系)または寒色系(青系)にします。
162
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 色合い: イメージの赤や緑の色合い(色調)を変更します。
シャープネス: イメージのフォーカスをシャープまたはソフトにします。
露出: 影とハイライトを調整します。
ヒストグラム: イメージの、影(表示画面の左側)とハイライト(表示画面の右側)の関係をわ
かりやすくします。
レベル: 明暗のコントラストのレベルを変更します。
調整: 色を自動的に調整します。
4 設定を元に戻すには、「イメージをリセット」をクリックします。
変更内容を確定するには、書類を保存します。
「イメージ調整」ウインドウを開くと、書類を保
存したときの設定値を確認できます。
PDF ファイルをグラフィックスとして使う
グラフィックスのサイズを大幅に拡大または縮小する場合は、PDF ファイルに変換してから
「Pages」で使用することを考慮してみてください。PDF ファイルは、大幅にサイズを変更して
も、表示品質が落ちることはありません。ほかの種類のファイルでは、拡大または縮小した際に
鮮明でなくなる場合があります。 PDF ファイルは、「Excel」や「AppleWorks 」の表データを「Pages」に読み込む処理にも適し
xcel」または「A
ppleWorks」で複雑にフォーマット設定されたスプレッドシート
ています。「E
ファ
を書類に表示する場合は、そのスプレッドシートをPDF ファイルとして保存してから、PDF
イルをほかの外部グラフィックファイルと同じようにページに配置します。 Excel またはAppleWorks ファイルを PDF ファイルに変換するには: 1 「Excel」または「AppleWorks」のスプレッドシートで、書類に表示する表の範囲を選択します。 2 「ファイル」>「プリント」と選択します。
3 「プリント」ダイアログで、
DF」ポップアップメニューから「PDF として保存」を選択します。
「P
4 「保存」ダイアログで、PDF
ファイルの名前を入力し、保存する場所を指定して、
「保存」をクリッ
クします。
ages」の書類にペーストすること
「Excel」の書類でセルの範囲をコピーし、その内容を直接「P
xcel」のデータを格納する新しい表が作成されます。
ができます。「Pages」に「E
「グラブ」を使って、イメージを PDF ファイルに変換することもできます。「グラブ」を開きま
す(「グラブ」は「アプリケーション/ユーティリティ」フォルダにあります)。
「取り込み」>
「選択部分」と選択して、イメージを作成したいものを選択します。「ファイル」>「プリント」
と選択して、そのイメージをPDF として保存します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
163
サウンドとムービーを使う
画面に表示される書類に、サウンド、ムービー、Flash
ファイルを追加することができます。ムー
ビーやサウンドのファイルは、書類のページ上でアイコンをダブルクリックすると再生されます。
参考:メディアファイルの中には、著作権法によって保護されているものがあります。また、ダ
ウンロードしたミュージックの中には、ダウンロードしたコンピュータでなければ、再生できな
いファイルもあります。書類に含めるファイルの使用許可を得ていることを確認してください。
uickTime」や「iTunes」のあらゆるファイルタイプを扱うことができます。
「Q
「Pages」では、
たとえば、以下のようなファイルタイプがあります: Â
Â
Â
Â
Â
Â
MOV
FLASH
MP3
MPEG-4
AIFF
AAC
重要:書類を別のコンピュータに転送してもムービーやその他のメディアが再生できるようにす
るには、
「オーディオとムービーを書類にコピー」が選択されていることを確認します。
「保存」
または「別名で保存」を選択後、フィールドの横にある開閉用三角ボタンをクリックして、
「詳
細設定」をクリックします。
サウンドファイルを追加する
サウンドファイルを追加すると、ファイルのアイコンをダブルクリックしたときにサウンドが再
生されます。
サウンドファイルを追加するには、以下の操作を行います: m Finder から書類へ、サウンドファイルをドラッグします。サウンドファイルはフローティングオ
ブジェクトとして書類に追加されます。
m ツールバーで「メディア」をクリックし、「オーディオ」をクリックして、サウンドファイルを
選択し、書類にドラッグします。サウンドファイルはフローティングオブジェクトとして書類に
追加されます。
m メディアプレースホルダを使ったサウンドファイルの追加については、 1 57ページの「メディア
プレースホルダを使う」を参照してください。
m サウンドファイルをフローティングオブジェクトからインラインオブジェクトに変換するには、
サウンドファイルを選択して、フォーマットバーの「文字列と一緒に移動」ボタンをクリックし
ます。
m インラインオブジェクトとしてサウンドファイルを追加するには、コマンドキーを押しながら、
Finder やメディアブラウザから目的の場所までサウンドファイルをドラッグします。その際、挿
入ポイントが表示され、ファイルを配置する場所が示されます。目的の場所までドラッグしたら、
サムネールをドロップします。
164
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う ムービーファイルを追加する
ムービーファイルを追加します。ファイルのアイコンをダブルクリックすると、ムービーが再生
されます。
ムービーを追加するには、以下の操作を行います: m Finder から書類へムービーファイルをドラッグします。
m ツールバーの「メディア」をクリックし、「ムービー」をクリックして、ムービーファイルを選
択します。書類内の目的の場所までファイルをドラッグします。
メディアブラウザの「ムービー」パネルで自分のムービーを確認できるようにするには、ムー
ビーを「ムービー」フォルダ、iTunes、またはiPhoto に入れる必要があります。
m 「挿入」>「選択」と選択し、ムービーファイルを選択して、「挿入」をクリックします。
m メディアプレースホルダを使ったムービーファイルの追加については、 1 57ページの「メディア
プレースホルダを使う」を参照してください。
m ムービーファイルをフローティングオブジェクトからインラインオブジェクトに変換するには、
ムービーファイルを選択して、フォーマットバーの「文字列と一緒に移動」ボタンをクリックし
ます。
m インラインオブジェクトとしてムービーを追加するには、コマンドキーを押しながら、Finder
ま
たはメディアブラウザの「ムービー」パネルから目的の場所までファイルをドラッグします。そ
の際、挿入ポイントが表示され、ムービーファイルを配置する場所が示されます。目的の場所ま
でドラッグしたら、サムネールをドロップします。
ムービーの再生設定を調整する
「QuickTime」インスペクタでは、ムービーの開始フレームと停止フレームを選択したり、書類
内のサウンドとムービーの再生音量を設定したり、メディアファイルを一度だけ再生するか、繰
り返し再生するかを指定したりすることができます。また、ムービーの再生が開始されるまで、
表示するムービーのフレームを指定することもできます。
メディアの再生に関する環境設定を設定するには:
1 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「QuickTime インスペクタ」ボタンをクリック
します。
2 ムービーまたはサウンドオブジェクトをクリックして選択します。 3 特定のフレームまたは時間からムービーを開始/停止するには、開始スライダおよび停止スライ
ダをドラッグします。
4 ムービーの再生が開始されるまで表示されるフレーム(「ポスターフレーム」と呼ばれる)を指
定するには、目的のイメージが表示されるまで「ポスターフレーム」スライダをドラッグします。 5 「繰り返し」ポップアップメニューから繰り返しのオプションを選択します:
なし: 一度だけ再生します。
再生の繰り返し: 繰り返し再生します。
第 7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う
165
再生/逆再生の繰り返し: 再生を順方向と逆方向で繰り返します。
「QuickTime インスペクタ」
ボタン
特定の時間にムービーを開始/
停止します。
ムービーの再生が開始され
るまでページに表示する
フレームを指定します。
再生時の繰り返しオプションを
設定します。
再生音量を設定します。
これらのコントロールを使って、
書類の編集中にムービーを見たり、
サウンドを再生したりします。
6 再生音量を上げ下げするには、「音量」スライダを左右にドラッグします。
166
第7 章
図形、グラフィックス、およびその他のオブジェクトを扱う 8
8
表を使う
この章では、表を追加し、フォーマットを設定し、各セルに値を埋め
る手順について説明します。
89ページの第 9 章「表で数式や関数を使う」を参
表のセルで数式を使用する手順については、1
照してください。
表について
表はデータを整理、分析し、分かりやすく表示するために役立ちます。
「Pages」には、表を作ってフォーマットを設定し、さまざまな種類の値を扱うための豊富な機能
が備わっています。また、並べ替え、条件に応じたフォーマット設定(セル値の確認を自動化す
る手法)など、特別な機能も使用できます。
 168ページの「表を操作する」では、表の追加、サイズ変更、移動、名前付けなどの手順につ
いて説明します。 Â 172 ページの「表やその一部を選択する」では、表やその中の特定の列、ほかの表の要素を選
択して、さまざまな操作を行う方法について説明します。 Â 175ページの「セルの内容を操作する」では、表のセルにテキストや数字、日付、イメージな
ど各種のデータを追加する手順、セルの値を自動的に確認する方法について説明します。 Â 183ページの「行や列を操作する」では、行や列の追加、サイズ変更などについて説明します。 Â 186ページの「表のセルを操作する」では、セルの分割、結合、コピー、移動、枠線のフォー
マット設定について説明します。 Â 188ページの「セルを並べ替える」では、行の並べ替え、フィルタ適用の手順について説明し
ます。
167
表を操作する
さまざまな方法を使用して、表を作成し、その形式、サイズ、位置を調整します。
表を追加する
テンプレートには表がいくつか入っているものもありますが、
「Pages」で作った書類に新しく表
を追加することも可能です。
表を追加するには、以下の操作を行います:
m ツールバーの「表」をクリックします。
m 「挿入」>「表」と選択します。
m ページ上に表を描画するには、O
ption キーを押しながらツールバーの「表」をクリックします。
Option キーを放し、マウスポインタをページ上に持っていくと、ポインタ形状が十字型になり
ます。そのままページ上をドラッグすると、その動きに応じたサイズの表ができます。マウスの
動きに応じて表のサイズが変わり、行や列の数もそれに合わせて増減します。中心位置を動かさ
ption キーを押しながらドラッグします。
ずに表のサイズを変更するには、 O
m 既存の表のあるセル、または隣接する一連のセルを元に、新たに表を作ることも可能です。元に
するセルを選択し、マウスボタンを押したまま、ページ上の適当な位置までドラッグしてくださ
い。選択したセルの値をそのまま残したい場合は、Option キーを押しながらドラッグします。
ページの「表やその一部を選択する」を参照してください。
セルを選択する方法については、172
表ツールを使う
表、行や列、個々のセルおよびその値のフォーマットは、
「Pages」の各種ツールで設定できます。
表の形式を整えるには、以下の操作を行います:
m 表を選択してフォーマットバーを使用すると、表のフォーマットをすばやく設定できます。
行と段の数を
スタイルパネルを
開きます。
設定します。
段落と文字スタイルを
選択します。
168
第8 章
表を使う 表のセル内のテキストの
フォーマットを設定します。
表のセル内のテキストを
配置します。
セルに背景色を
追加します。
m 「表」インスペクタを使うと、列の幅や行の高さを細かく調整し、ヘッダやフッタを追加して、枠
線のフォーマットを設定するなど、形式を整えることができます。
「表」インスペクタを開くに
は、表またはセルを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、
「表インスペクタ」
ボタンをクリックします。
行と段の数を設定します。ヘッダ行、
ヘッダ列、およびフッタ行を追加または
削除します。
クリックすると、「行と列を編集」
ポップアップメニューが開きます。
行と列のサイズを調整します。
セルの枠線のスタイル、幅、
および色を設定します。
セルに色やイメージを
追加します。 Return キーとTab キーの
動作を変更します。
複数の表のヘッダセルの表示/非表示を
制御します。
m 「表」インスペクタの「フォーマット」パネルで、セル値のフォーマットを設定します。たとえ
ば、金額を表すセルの場合、通貨記号を表示するように設定できます。
「表」インスペクタの「フォーマット」パネルでは、条件に応じたフォーマット設定も可能です。
たとえば、所定の値を超えたセルを赤で表示する、という設定ができます。
選択したセルの値を
表示するフォーマットを
設定します。
色を使って、値がルールに
従っているセルを強調表示
します。
数式を選択するか
「数式エディタ」を選択して
計算を実行します。
選択したセルで回り込みを
選択します。
第 8 章
表を使う
169
m 「グラフィック」インスペクタを使うと、影、反射など、特殊なビジュアルエフェクトを与える
ことができます。
「グラフィック」インスペクタを開くには、ツールバーの「インスペクタ」を
クリックして、「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックします。
m 表やセルを選択し、Control
キーを押しながらもう一度クリックすると、ショートカットメニュー
が開きます。
「表」インスペクタでは、「行と列を編集」ポップアップメニューも使えます。
m 数式エディタで、数式を追加、編集できます。
94 ページの「数式エディタを使う」を参照してください。
詳しくは、1
m 数式ブラウザを使うと、関数を追加、編集できます。
00ページの「関数を使う」を参照してください。
詳しくは、2
表のサイズを変更する
表のサイズを変更するには、選択ハンドルのいずれかをつかんでドラッグするか、
「位置と回転」
インスペクタを使います。また、列の幅、行の高さを調整して、表のサイズを変更することもで
きます。
72ページの「表を選択する」の説明に従って、表を選択する必要があ
サイズを変更するには、1
ります。
選択した表のサイズを変更するには、以下の操作を行います:
m 表を選択すると表れる、正方形の選択ハンドルのいずれかをつかんでドラッグします。ワードプ
ロセッサ書類のインライン表の場合は、右側のアクティブな選択ハンドルしか使えません。
アクティブな選択ハンドルをドラッグして、インライン表
またはフローティング表のサイズを変更します。
キーを押しながらドラッグします。
Shift
表の縦横比を維持したままでサイズを変更したい場合は、
中心位置を動かさずに表のサイズを変更するには、Option キーを押しながらドラッグします。
170
第8 章
表を使う m 一方向にのみ表のサイズを変更したい場合は、隅のハンドルではなく辺のハンドルを使います。
インライン表の場合は、右側のアクティブな選択ハンドルしか使えません。
m 寸法を数字で指定してサイズを変更するには、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「位
置と回転インスペクタ」ボタンをクリックします。このパネルでは、幅や高さを指定できるほか、
余白部分からの距離を変更したり、回転角を制御したりすることができます。
表が複数ページにまたがる場合は、
「位置と回転」インスペクタで表のサイズを変更する必要が
あります。
m 行や列の寸法を調整することにより表のサイズを変更する手順については、 1 85ページの「表の
行/列のサイズを変更する」を参照してください。
表を移動する
表を移動するには、それをつかんでドラッグする方法と、
「位置と回転」インスペクタを使う方
法があります。
表を移動するには、以下の操作を行います:
m フローティング表を移動するには、これを選択し、表内のどこかをつかんでドラッグします。
m インライン表を移動するには、これをクリックして選択し、ドラッグして、テキスト中に挿入ポ
イントが表示されたところで放します。
表を選択し、
「編集」>「カット」と選択する方法もあります。表の移動先に挿入ポイントを置
き、
「編集」>「ペースト」と選択します。
m Shift キーを押しながらドラッグすると、移動方向を横方向、縦方向、45°に制限できます。
m 表の位置をより精密に指定して移動するには、いずれかのセルをクリックし、ツールバーの「イ
ンスペクタ」をクリックし、
「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし、
「位置」フィール
ドに数値で位置を指定します。
m 表をコピーして、そのコピーを移動するには、O
ption キーを押しながら選択していない表の端
をクリックしてドラッグします。 iWork アプリケーション間で表をコピーする
表は、iWork アプリケーション間でコピーできます。
表では、フォーマット、データ、またその他の属性が保持されますが、他のアプリケーションで
はPages の一部の機能がサポートされていません:
 「Pages」で非表示になっている行や列は、表を選択して「フォーマット」>「表」>「すべ
ての行を表示」または「すべての列を表示」を選択しなければ表示されません。
 「Pages」の表のセルに追加されたコメントはコピーされません。
第 8 章
表を使う
171
iWork アプリケーション間で表をコピーするには:
1 172 ページの「表を選択する」の説明に従って、コピーしたい表を選択します。 2 「編集」>「コピー」と選択します。
3 コピー先アプリケーションで、表をコピーする位置に挿入ポイントをおき、「編集」>「ペース
ト」と選択します。
テキストを表に変換する
テキストと表は相互に変換可能です。
テキストと表を相互に変換するには、以下の操作を行います:
m テキストを表に変換するには、まずテキストを選択し、「フォーマット」>「テキストを表に変
換」と選択します。
テキスト中に段落改行があれば、表には新しい行ができます。また、タブがあれば、新しい列が
できます。
m 表をテキストに変換するには、表を選択し、「フォーマット」>「表をテキストに変換」と選択
します。
表やその一部を選択する
表、行、列、セル、枠線を選択して操作することができます。
表を選択する
表を選択すると、表の各辺に選択ハンドルが現れます。
表を選択するには、以下の操作を行います:
m セルが選択状態でなければ、表内をクリックします。
m セルが選択状態であれば、コマンド+ Return キーを押すか、表の外側をクリックしてから表の内
側をクリックしてください。
表のセルを選択する
セルを選択すると、その枠線が強調表示されます。
単独のセルを選択するには:
m 表を選択した後、選択したいセルをクリックします。
172
第8 章
表を使う ab キー、R eturn キー、矢印キーを使って別のセルを選択できます。「表」
セルを選択したら、 T
インスペクタの「表オプション」の下にある「Return キーで次のセルに移動」を選択すると、
Return キーやTab キーを押したときの動作が若干変わります。
選択するセル
右隣のセル
「R
eturn キーで次のセルに移動」が 「R
eturn キーで次のセルに移動」が
選択されている場合
選択されていない場合
Tab キーを押します。
Tab キーを押します。
右端の列の最後のセルでTab キーを 右端の列でTab キーを押すと、次の
押すと、新しい列が追加されます。
行の先頭セルが選択されます。
右端の列でデータを追加 または変更 右下端のセルで Tab キーを押すと、
し、T ab キーを 2 回押すと新しい列 新しい行が追加されます。
が追加されます。
直前のセル
Shift +Tab キーを押します。
Shift +Tab キーを押します。
先頭のセルで Shift + Tab キーを押
すぐ下のセル
↓キーまたはReturn キーを押し
↓キーを押します。
すと、最後のセルが選択されます。
ます。
Tab キ ーで セ ル間 を 移動 し た後、
Return キーを押すと、Tab
キーを開
始したセルのすぐ下のセ ルが選択さ
れます。
eturnキーを押す
行の最後のセルでR
と、新しい行が追加されます。
最後のセルでデータを追 加または変
更し、Return
キーを 2 回押すと新し
い行が追加されます。
すぐ上のセル
↑キーまたはShift +Return キーを ↑キーを押します。
押します。
いくつかのセルをまとめて選択する
いくつかのセルをまとめて選択することも可能です。隣り合ったセルでなくてもかまいません。
いくつかのセルをまとめて選択するには、以下の操作を行います:
m 隣接するセルをまとめて選択するには、1 つのセルを選択し、次にShift キーを押しながら隣接す
るセルを選択します。
また、セルをクリックしてそのままドラッグすることにより、セルの範囲を選択することも可能
です。
m 隣接しないセルは、コマンドキーを押しながら各セルを順に選択します。選択済みのセルは、コ
マンドキーを押しながらクリックすると、選択を解除できます。
第 8 章
表を使う
173
行や列を選択する
行全体、列全体の選択には、「表」インスペクタを使う方法が簡単です。
行全体、列全体を選択するには、以下の操作を行います: m 1 行または1 列だけを選択するには、
「表」インスペクタの「行と列を編集」ポップアップメニュー
から「行を選択」または「列を選択」を選択します。
73ページの「いくつかのセルをまとめて選択する」で説明している方法も使えます。
また、1
m 複数の行を選択するには、該当する各行の、上下に隣り合うセルを選択しておいてから、「行を
選択」を選択します。
m 複数の列を選択するには、該当する各列の、左右に隣り合うセルを選択しておいてから、「列を
選択」を選択します。
セルの枠線を選択する
セルの枠線のフォーマットを設定する際は、枠線を選択します。1 本の枠線は、セルの 1 辺です。
枠線の両端までの部分には、隣り合う枠線部分がすべて含まれています。
枠線またはその一部を選択するには、以下の操作を行います:
m 複数のセルについて特定の枠線を選択するには:表、行、列、またはセルを選択し、ツールバー
の「インスペクタ」をクリックして、
「表インスペクタ」ボタンをクリックします。
「表」パネル
で、
「セルの枠」ボタンのいずれかをクリックします。
m 枠線を選択するには:表が選択されている場合は、枠線上をクリックします。表が選択状態でな
ければ、枠線上をダブルクリックしてください。
m 枠線の一部を選択するには:表が選択されている場合は、その部分をダブルクリックします。表
が選択状態でなければ、その部分を 3 回クリックします。追加部分を選択(または選択解除)す
るには、クリックしながら Shift キーかコマンドキーを押します。
表の枠線が選択状態の場合、別の枠線を選択すると、枠線が選択されます。同じ枠線をクリック
すると、1 つの枠線部分が選択されます。 1 つの枠線部分が選択状態の場合、別の部分をクリックすると、その部分が選択されます。同じ
枠線部分をクリックすると、その枠線が選択されます。
セル、枠線、枠線部分が選択状態の場合、枠線または枠線部分をまたいだポインタが表示されま
す。これらのポインタをドラッグして、枠線を移動します。
174
横の枠線の上にポインタを
縦の枠線の上にポインタを
置くと、ポインタは
このように見えます。
置くと、ポインタは
このように見えます。
第8 章
表を使う セルの内容を操作する
セルにはテキスト、数値、日付などのデータを入力し、そのフォーマットを設定することができ
ます。また、イメージや背景色の指定も可能です。さらに、隣接する一連のセルに、自動的に数
値を順に増やしながら埋めていく、自動入力機能も使用できます。
セルの値を追加する/編集する
セルに値を追加し、変更し、削除することができます。
値を追加および編集するには、以下の操作を行います:
m セルが空であれば、これを選択して値を入力します。セルの選択方法については、172 ページの
「表のセルを選択する」を参照してください。
m 既に入っているセルの値の一部を置き換えるには、セルを選択した後、置き換えたい部分をダブ
hift キーを押しながら順に選択
ルクリックして選択します。複数個所を置き換えたい場合は、S
してください。この状態で新しい値を入力します。
m セルの値全体を置き換えたい場合は、セルを選択した後、そのまま新しい値を入力します。
eturn キーで次のセルに移動」が選択されていない場合は、セルを選択
「表インスペクタ」で「R
して Return キーかEnter キーを押し、セル内の値をすべて選択してから、入力を開始すること
もできます。
m すでに値が入っているところに挿入するには、セルを選択した後、クリックして挿入ポイントを
置いてから入力します。
m 表のセルを選択して以降にそのセルに加えた変更を無効にするには、 E sc キーを押します。
m セル、行、列の内容を削除するには、これを選択しておいてDelete キーを押すか、
「編集」>「削
除」と選択します。
「編集」>「すべてを消去」と選択すれば、値だけでなく、背景色やスタイルの設定も削除され
ます。この場合、デフォルトのスタイルが適用されることになります。
m セルの値をコピー、ペースト、移動する手順については、1 87ページの「セルをコピーする/移
動する」を参照してください。
m セルに数式や関数を設定する手順については、189
ページの「数式を使う」および 200 ページの
「関数を使う」を参照してください。
セルのテキストデータを操作する
セルのテキストのフォーマットや配置を制御するほか、検索や置換、スペルチェックの機能も使
えます。
セルのテキストを扱うさまざまな機能: m Control + Return キーを押すと改行が入ります。
m 「表インスペクタ」の「表オプション」で「Return キーで次のセルに移動」が選択されていない
キーを押すと、段落区切りが入ります。そうでない場合は、Option
+ Return キー
場合、Return
を押します。 m Option +Tab キーを押すとタブが入ります。
第 8 章
表を使う
175
m セル内のテキストのカラー、配置、間隔を変更するには、フォーマットバーのコントロールを使
います。
「テキスト」インスペクタを使って、セル内のテキストのカラー、配置、間隔を調整することも
できます(ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、
「テキストインスペクタ」ボタンを
クリックします)
。
m フォント属性を変更するには、フォーマットバーのコントロールを使用します。
「フォント」パネルを使用(ツールバーの「フォント」をクリック)してフォント属性を調整す
ることもできます。
m スペルや文章表現上の誤りのチェックについては、1 14ページの「書類をスペルチェックする/
校正する」を参照してください。
m セル内のテキストの検索や置換については、1 16ページの「テキストを検索する/置き換える」
を参照してください。
m 数字を入力してもテキストとして扱いたい場合は、テキスト文字列の先頭にアポストロフィを置
いてください。
セルの数値データを操作する
数学演算を行う数式や関数などは、数値データが入ったセルを参照して処理を行います。
セル内の数値データを扱うさまざまな機能:
m 数値セルに入力できるのは、数字(0 ∼ 9)または+、-、
(,) 、/、
$、% 、ピリオド(.)、E、e に限られます。 m % など一部の文字を入力できるほか、178
ページの「セル値のフォーマットを設定する」の説明
に従って、セルのフォーマットを設定することも可能です。
m 負の数値はマイナス記号( - )を付けて表します。
数値が大きすぎて表示できない場合は、次のように変換して表示されます:
 小数が表示できない場合は、適当な桁で四捨五入されます。たとえば、
1.77777777777777777777 は1.77777777777778 になります。
 整数が表示できない場合は、指数で表示されます。たとえば、 7 7777777777777777777 は 7.777778E+19 などと表示されます。
0 の累乗)に分けて表す表記方式です。指数部の先頭に E を付けて
これは仮数部と指数部( 1
表します。
それでもセルに収まらない場合、はみ出した部分は表示されません。詳しくは、177ページの
「セルに収まらない長いデータを表示する」を参照してください。
ページの「数式を使う」および 200 ページの
セルに数式や関数を設定する手順については、189
「関数を使う」を参照してください。
176
第8 章
表を使う セルの日付データを操作する
セルに日付や時刻のフォーマットが設定されていなくても、日付や時刻と解釈できる値を入力す
ると、該当するフォーマットに変換されることがあります。
-22-45」と入力し、
たとえば、
「自動」セルのフォーマットの表のセルに「1/22/45」または「1
次のセルに移ると「Jan.22,2045」と表示されます。年として2 桁の数字を与えた場合、それが
50 以上ならば「1 9」、5 0 未満ならば「2 0」が先頭についているものと解釈されます。
同様に、1 2pm と入力すれば、値は 12:00PM になります。必要に応じ、この値は編集できます。
80 ページの「日付/時刻型のフォーマットを適用す
日付/時刻型のフォーマットについては、1
る」を参照してください。
セルに収まらない長いデータを表示する
セルが小さすぎて値の全体を表示できない場合、一部を省略していることを示す小さな+記号
が、右下隅に表示されます。
値が一部しか表示されていない
ことを示す記号
セルを大きくして全体が表示されるようにするほか、隣に空のセルがあれば、そこにはみ出させ
て表示することも可能です。
一部しか表示されなかったり、はみ出して表示されたりしないように、内容に合わせて自動的に
セルのサイズを調整する設定も可能です。
「表」インスペクタの「表」パネルで「内容に合わせ
て自動的にサイズ変更」を選択してください。
セルに表示しきれない長いデータを扱うには、以下の操作を行います:
m 隣のセルにはみ出させて表示するには、「表」インスペクタの「フォーマット」パネルで「セル
内でテキストを折り返す」の選択を解除し、さらに「表」パネルで「内容に合わせて自動的にサ
イズ変更」の選択を解除します。
隣のセルに内容がなければ、はみ出した分はそこに表示されます。しかし内容がある場合は、は
み出した分は表示されず、代わりに値が一部しか表示されていないことを示す記号が現れます。
m はみ出させずに、次の行に折り返すようにするには、「表」インスペクタの「フォーマット」パ
ネルで「セル内でテキストを折り返す」を選択します。
m 値全体が表示されるよう列の幅を調整するには、該当するセルの右側枠線をつかんで右にドラッ
グするか、
「表」インスペクタの「表」パネルにある「列の幅」を使います。
m 値全体が表示されるよう行の高さを調整するには、該当するセルの下側枠線をつかんで下にド
ラッグするか、「表」インスペクタの「表」パネルにある「行の高さ」を使います。
第 8 章
表を使う
177
セル値のフォーマットを設定する
セルにフォーマットを適用して、所定の形で値が表示されるようにできます。たとえば、金額を
、¥ など)が数字の前に表示されるようにフォーマットを
表すセルに対しては、通貨記号($、£
設定できます。
セルのフォーマット設定には、「表」インスペクタの「フォーマット」パネルにある「セルの
フォーマット」ポップアップメニューを使います。入力したままのフォーマットで表示したい場
合は、このメニューから「自動」を選択します。変更する場合は、使用したいフォーマットを選
択してください。
セルのフォーマット設定を行うには、以下の操作を行います:
m フォーマット設定済みの空のセルに値を追加するには、セルを選択して値を入力します。次のセ
ルに移ると、同じフォーマットが適用されます。
m 値が入っているセルにフォーマットを適用するには、まず該当するセルを選択します。次に、
「 表」
インスペクタの「フォーマット」パネルにある「セルのフォーマット」ポップアップメニューを
使います。このフォーマットは、先に選択したセルの値に適用されます。
m セルのフォーマットを解除するには、該当するセルを選択し、
「表」インスペクタの「フォーマッ
ト」パネルにある「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「自動」を選択します。値
はそのまま残りますが、フォーマットは解除されます。
m セルの値を削除しても、設定したフォーマットは解除されません。フォーマットを解除するには、
「表」インスペクタの「フォーマット」パネルにある「セルのフォーマット」ポップアップメ
ニューから「自動」を選択します。
m セルのフォーマットを定義した後、自動入力の機能により、複数のセルに同じフォーマットを適
用することができます。この手順については、182ページの「セルの自動入力を実行する」を参
照してください。
数値型のフォーマットを適用する
,000 の位の区切り記号、負数の表示スタ
数値型のフォーマット設定では、小数点以下の桁数、1
イルなどを指定できます。
セルに対して数値型のフォーマットを設定するには: 1 セル(複数でも可)を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「 数字」を選択します。
4 小数点以下の桁数を表示するには、「小数点以下の桁数」フィールドに指定します。値に指定し
た桁数以上の精度があれば、切り捨てではなく、四捨五入して表示されます。たとえば、セルの
で
フォーマット設定で小数点以下の桁数が 2 と設定されているとき、値が 3.456 であれば、3.45
はなく3.46 という表示になります。 5 負数の表示スタイルは、「小数点以下の桁数」の隣にあるポップアップメニューで指定します。 6 3 桁ごとに区切りを入れるかどうかは、「 1 ,000 の位の区切り記号」で指定します。
178
第8 章
表を使う 通貨型のフォーマットを適用する
通貨型のフォーマットは、金額を表示する場合に使います。
セルに対して通貨型のフォーマットを設定するには: 1 セル(複数でも可)を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「 通貨」を選択します。
4 表示する通貨記号は、「記号」ポップアップメニューで指定します。 5 小数点以下の桁数を表示するには、「小数点以下の桁数」フィールドに指定します。値に指定し
た桁数以上の精度があれば、切り捨てではなく、四捨五入して表示されます。たとえば、セルの
で
フォーマット設定で小数点以下の桁数が 2 と設定されているとき、値が 3.456 であれば、3.45
はなく3.46 という表示になります。 6 負数の表示スタイルは、「小数点以下の桁数」の隣にあるポップアップメニューで指定します。 7 3 桁ごとに区切りを入れるかどうかは、「 1 ,000 の位の区切り記号」で指定します。
8 セルの端に通貨記号を表示するには、「会計スタイル」を選択します。
パーセント型のフォーマットを適用する
パーセント型のフォーマットは、数値の後に%記号を付けて表示する場合に使います。
%」と表示され
「3
値を数式内で使う場合、これを10 進数値にした値が使われます。たとえば、
る値は、数式では 0.03 として使用されます。
)の
自動フォーマットを使ってフォーマットされているセルに「3%」と入力し、その割合(%
フォーマットをセルに適用すると、値は 3 %と表示されます。ただし、自動フォーマットを使っ
てフォーマットされているセルに「3」と入力し、その割合(% )のフォーマットをセルに適用
すると、値は 300%と表示されます。
セルに対してパーセント型のフォーマットを設定するには: 1 セル(複数でも可)を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「 割合(%)」を選択します。 4 小数点以下の桁数を表示するには、「小数点以下の桁数」フィールドに指定します。値に指定し
た桁数以上の精度があれば、切り捨てではなく、四捨五入して表示されます。たとえば、セルの
で
フォーマット設定で小数点以下の桁数が 2 と設定されているとき、値が 3.456 であれば、3.45
はなく3.46 という表示になります。 5 負数の表示スタイルは、「小数点以下の桁数」の隣にあるポップアップメニューで指定します。 6 3 桁ごとに区切りを入れるかどうかは、「 1 ,000 の位の区切り記号」で指定します。
第 8 章
表を使う
179
すでに値が入っているセルにパーセント型のフォーマットを適用すると、 元の値は 10 進数値で
は300%になります。
あったと見なされて変換されます。たとえば、 3
日付/時刻型のフォーマットを適用する
日付や時刻の値として表示する場合に使います。
セルに対して日付/時刻型のフォーマットを設定するには: 1 セル(複数でも可)を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「 日付と時刻」を選択します。
4 日付の表示フォーマットは「日付」ポップアップメニューから選択します。 5 時刻の表示フォーマットは「時刻」ポップアップメニューから選択します。
分数型のフォーマットを適用する 1 未満の数値の表示方法を制御するために使います。たとえば、2 7.5 という値は、フォーマット
分の1」ならば「 2 71/2」、「8 分の 1」ならば「274/8」と表示されます。
が「2
セルに対して分数型のフォーマットを設定するには: 1 セル(複数でも可)を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「 分数」を選択します。
4 分数部分の表示方法は「精度」ポップアップメニューから選択します。
科学計算型のフォーマットを適用する
有効数字(仮数部)に 10 の累乗(指数部)を掛ける形で数値を表記する場合に使います。指数
」を付けて表します。たとえば、5.00 という値は、指数表示では 5.00E0 と表示
部の先頭に「E
2345 は 1.2345E4 と表示されます。
されます。また、1
セルに対して科学計算型のフォーマットを設定するには: 1 セル(複数でも可)を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「 科学計算」を選択します。
4 仮数部の有効桁数を表示するには、「小数点以下の桁数」フィールドに指定します。
テキスト型のフォーマットを適用する
数値として解釈できる場合でもテキストとして扱いたい場合に使います。
180
第8 章
表を使う セルに対してテキスト型のフォーマットを設定するには: 1 セル(複数でも可)を選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「セルのフォーマット」ポップアップメニューから「 テキスト」を選択します。
セル値を自動確認する
セルの値がある条件を満たしたとき、塗りつぶしの色やテキストの色を自動的に変更する設定が
可能です。
そのためには、ある条件を満たすかどうか調べ、それを満たしていれば塗りつぶしのカラーやテ
キストのカラーを変更する、という簡単な規則を定義します。たとえば、特定の値が含まれてい
ればセルの背景を青にし、別の値が含まれていれば緑にするという 2 つの規則を定義することが
できます。
規則は、単独のセルに適用することも、セルの範囲に適用することもできます。複数のセルに規
則を適用した場合、セルが 1 つでも条件を満たしていれば色が変わります。
規則を定義するには:
1 規則を適用するセルをいくつか選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」ボタンをクリックして、
「フォー
マット」をクリックします。
3 「条件に応じたフォーマット」を選択して、「ルールを表示」をクリックします。 4 「ルールを選択」ポップアップメニューから条件を選択します。
メニュー上部にあるセクションの条件は、数値セルにのみ適用されます。テキストの値の条件は
リストの中央のセクションにあり、日付の条件は下部のセクションにあります。
なお、「次の範囲内」条件については、上限と下限の 2 つの値を指定する必要があります。この 2 つの値で表される範囲内(境界値を含む)の数値がセルに入っていれば、条件を満たすことに
なります。 5 条件の種類に応じて、必要なデータを指定してください。 6 「塗りつぶしのカラー」、
「テキストカラー」の一方または両方を選択し、カラーウェル(148ペー
ジの「「カラー」ウインドウを使う」を参照)をクリックして、条件が満たされた場合に適用す
る色を定義します。 7 ほかにも規則を追加したい場合は、「+」をクリックし、手順 4 ∼6 を繰り返してください。
あるセルに対していくつもの規則を定義していれば、複数の規則の条件が満たされることもあり
ます。その場合、リストの上位にある規則で示された色がセルに適用されます。
規則の適用をやめたい場合は、その規則に添えられている「−」ボタンをクリックするか、規則
の「塗りつぶしのカラー」および「テキストカラー」の選択を解除します。規則の適用をすべて
やめたい場合は、
「次のルールを使用しているセルを強調表示」の選択を解除します。
第 8 章
表を使う
181
セルの背景にイメージを描画する/所定の色で塗りつぶす
個々のセル、あるいは表全体の背景にイメージを描画したり、所定の色で塗りつぶしたりするこ
とができます。
セルに背景イメージや塗りつぶしの色を設定するには: 1 セルを選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「表インスペクタ」をクリックして「表」をクリッ
クします。 3 イメージを追加するには、「セルの背景」ポップアップメニューから「イメージ塗りつぶし」を
49 ページの「オブジェクトをイメージで塗りつぶす」を参
選択します。この手順については、1
照してください。 4 塗りつぶしの色を設定する場合は、「セルの背景」ポップアップメニューから「カラー塗りつぶ
し」または「グラデーション塗りつぶし」を選択します。詳しくは、147ページの「オブジェク
トを色で塗りつぶす」を参照してください。
セルの自動入力を実行する
自動入力機能を使うと、隣接する一連のセルに、自動的に数値を順に増やしながら埋めていくこ
とができます。
表のセルに自動入力するには、以下の操作を行います:
m セルに値をペーストし、隣接するセルにも順に値を埋めていくには、まずセルを選択し、次に右
下隅の「塗りつぶし」ハンドルをつかんで、そのまま値を埋めていく範囲を囲むようにドラッグ
します。このとき、右にドラッグしていけば、同じ行の隣接するセルに値を埋めることができま
す。同様に、下にドラッグすれば、同じ列内に埋めていくことになります。
選択したセルのすべてのデータ、フォーマット、数式、塗りつぶし設定もペーストの対象です。
選択したセルにデータが入っていなければ、選択範囲全体が消去されます。
m セルに値をペーストし、同じ行または列の1 つまたは複数のセルにも順に値を埋めていくには、2
つ以上のセルを選択します。選択したセルに、選択したセルの左端のセルの値を割り当てるには、
「挿入」>「右に適用」と選択します。選択したセルに、選択したセルの一番上のセルの値を割
り当てるには、「挿入」>「下に適用」と選択します。
選択したセルのデータ、フォーマット、数式、塗りつぶしがペーストされます。ペースト先のセ
ルにデータが入力されている場合は、そのデータは自動入力によって上書きされます。
m 所定のパターンで値を増やしながら順に埋めていくことも可能です。たとえば、曜日や月が入っ
ているセルを選択して、右や下にドラッグすると順に曜日や月の名前を埋めていくことができ
ます。
ある値を加算しながら数値を順に埋めていくには、最初にセルを 2 つ以上選択しておいてからド
および2 という値が入った2 つのセルがある場合、隣接す
ラッグします。たとえば、最初に、1
る2 つのセルをドラッグすると 3、4 という値が入ります。同様に、最初に選択したセルが 1 と
という値が入ります。
4 であれば、隣接する2 つのセルをドラッグすると、3 ずつ加算され、7、10
自動入力の機能は、セル間の関係を設定するのではありません。したがって、処理後に特定のセ
ルの値を変更しても、ほかのセルには影響しません。
182
第8 章
表を使う 行や列を操作する
行や列を追加または削除したり、ヘッダ行やヘッダ列、フッタ行を追加したりすることが簡単に
できます。
行を追加する
すでにある行の間、あるいは末尾に行を追加することができます。表にフッタ行があれば、末尾
に追加した行は、そのフッタ行のすぐ上に表示されます。
行を追加するには、以下の操作を行います:
m 末尾にまとめて何行か追加するには、
「表」インスペクタの「表」パネルにある「行」コントロー
ルも使えます。
さらに、フォーマットバーのコントロールを使っても、末尾に行を追加することができます。
m 1 行だけ追加する場合は、セルを選択し、「フォーマット」>「表」>「行を上に追加」または
「行を下に追加」と選択します。同じコマンドが、
「表」インスペクタの「行と列を編集」ポップ
アップメニューにもあります。
m 末尾に行を追加するには、末尾のセルを選択してReturn キーを押してもできます。末尾のセルに
eturn キーを2 回押します。
値を追加し、または変更した後すぐに行を追加する場合は、 R
eturn キーで次のセルに移動」が選択され
「表」インスペクタの「表オプション」の下にある「R
ていない場合は、行の最後のセルからTab キーを押してください。
m 一連のセルを2 つの行に等分割することも可能です。詳しくは、1 86 ページの「表のセルを分割
する」を参照してください。
列を追加する
表に列を追加することができます。
列を追加するには、以下の操作を行います:
m 表の右端に何列か追加するためには、
「表」インスペクタの「表」パネルにある「列」コントロー
ルも使えます。
さらに、フォーマットバーのコントロールを使っても、右端に列を追加することができます。
m 1 列だけを追加する場合は、セルを選択し、「フォーマット」>「表」>「列を前に追加」または
「列を後ろに追加」と選択します。同じコマンドが、
「表」インスペクタの「行と列を編集」ポッ
プアップメニューにもあります。
m 「表」インスペクタの「表オプション」の下にある「R eturn キーで次のセルに移動」が選択され
ている場合は、Tab キーを押して右端に列を追加することができます。
右端のセルを選択して、T ab キーを押します。セルに値を追加し、または変更した後すぐに列を
ab キーを2 回押します。
追加する場合は、 T
m 一連のセルを2 つの列に等分割することも可能です。詳しくは、1 86 ページの「表のセルを分割
する」を参照してください。
第 8 章
表を使う
183
表の行/列を削除する
表の行や列を 1 つ、またはまとめて削除するのに便利な方法がいくつかあります。
行や列を削除するには、以下の操作を行います:
m 削除したい行や列、あるいはその範囲内にあるセルを選択し、「フォーマット」>「表」>「行
を削除」または「フォーマット」>「表」>「列を削除」と選択します。
m 行や列を削除するには、削除したい行や列を選択し、「表」インスペクタの「行と列を編集」ポッ
プアップメニューから「行を削除」または「列を削除」を選択します。同じコマンドが「フォー
マット」>「表」>「行を削除」または「列を削除」でも使用できます。
フォーマットバーのコントロールを使っても、行や列を削除できます。
表のヘッダ行/ヘッダ列を操作する
ヘッダ行やヘッダ列は、行や列に見出しを付けるために使います。そのため、データが入ったほ
かの行や列とは独立してフォーマットを設定できるようになっています。ヘッダ行のセルは、各
列の一番上に表示されます。ヘッダ列のセルは、各行の一番左に表示されます。
表が複数のページにまたがっている場合、ヘッダ行はインライン表の各ページに表示されます。
表がいくつかの列やリンク先テキストボックスにまたがっている場合、ヘッダ行はそれぞれの列
やテキストボックスの先頭に表示されます。表が複数のページや列、テキストボックスにまた
がっている場合、1 個所でヘッダ行やヘッダ列のテキストやフォーマットを編集または変更する
と、それはほかの個所にも反映されます。
ヘッダ行を複フッタ行を複数の行に分割することはできません。ヘッダ列も同様に、複数の列に
分割することはできません。
ヘッダ行/ヘッダ列を追加、削除するには、以下の操作を行います:
m 表を選択し、「表」インスペクタの「表」パネルで「ヘッダ行」または「ヘッダ列」を選択します。
m 表を選択し、「フォーマット」>「表」>「ヘッダ列を追加」
、
「フォーマット」>「表」>「ヘッ
ダ列を削除」のいずれかを選択します。
m 表が複数のページにまたがっているとき、各ページの先頭に繰り返しヘッダが表示されるように
したい場合は、「表」インスペクタの「表オプション」領域で「すべてのページにヘッダを表示」
をオンにしてください。
ヘッダ行やヘッダ列のセルはヘッダセルと呼ばれます。ヘッダセルには、表のセル中の数式の読
み取りや作成が 簡単にできるようにすると いう重要な役割があります。詳細について は、
195ページの「セル参照を使う」および197ページの「列または行の各セルに1 回だけ数式を適
用する」を参照してください。
184
第8 章
表を使う フッタ行を使う
フッタ行は、表の末尾に注釈を入れるために使います。フッタ行にはほかの行と同じ内容を表示
できますが、フォーマットが異なればひと目で区別できます。
フッタ行を追加、削除するには、以下の操作を行います:
m 表を選択し、「表」インスペクタの「表」パネルで「フッタ行」を選択します。
m 表を選択し、「表」メニューから、
「フォーマット」>「表」>「フッタ行を追加」または「フォー
マット」>「表」>「フッタ行を削除」と選択します。
表の行/列のサイズを変更する
表の行や列のサイズをすべて同じにしたり、特定の行や列のみサイズを変更したりすることがで
きます。
行や列のサイズを変更するには、以下の操作を行います:
m 行のサイズをすべて同じにするには、表を選択し、「フォーマット」>「表」>「行の高さを均
等にする」と選択します。
m 列のサイズをすべて同じにするには、表を選択し、「フォーマット」>「表」>「列の幅を均等
にする」と選択します。 m 1 つの行の高さを変更するには、その行のセルを選択し、
「表」インスペクタの「行の高さ」フィー
ルドで調整します。 m 1 つの列の幅を変更するには、その列のセルを選択し、
「表」インスペクタの「列の幅」フィール
ドで調整します。
m 複数の行を同じ高さにするには、その行のセルを 1 つまたは複数選択して、「フォーマット」>
「表」>「行の高さを均等にする」と選択します。行が隣接していなくても変更することができ
ます。
また、「表」インスペクタの「表」パネルの「行の高さ」フィールドで調整する方法もあります。
m 複数の列を同じ幅にするには、該当する列のセルを 1 つまたは複数選択して、
「フォーマット」>
「表」>「列の幅を均等にする」と選択します。列が隣接していなくても変更することができます。
また、「表」インスペクタの「表」パネルの「列の幅」フィールドで調整する方法もあります。
行の色を交互に塗り分ける
行の背景色を交互に塗り分け、表全体を縞模様にすることができます。
行の色を交互に塗り分けるには: 1 表を選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「表インスペクタ」ボタンをクリックして、「表」
をクリックします。 3 「1 行おきに色を付ける」を選択します。 4 その隣のカラーウェルをクリックして「カラー」ウインドウを開き、行の背景に使う色を選択し
48 ページの「「カラー」ウインドウを使う」を参照してください。
ます。この手順については、1
第 8 章
表を使う
185
5 ほかの行の塗りつぶし属性を、「表」インスペクタの「セルの背景」コントロールで設定します。
この手順については、147ページの「オブジェクトを色で塗りつぶす」を参照してください。
表のセルを操作する
表のセルを分割、結合する、サイズを変更する、フォーマットを設定する、非表示にする、コメ
ントを追加するなどの操作ができます。
表のセルを結合する
隣り合う複数のセルを1 つに結合すると、枠線が消え、全体を1 つのセルのように扱えるように
なります。
セルを結合するには:
1 隣接する複数のセルを選択します。全体が四角形を成し、すべてが通常のセル、またはヘッダセ
ルである必要があります。 2 「フォーマット」>「表」>「セルを結合」と選択します。
また、
「表」インスペクタの「行と列を編集」ポップアップメニューから「セルを結合」を選択
してもできます。
左右に隣り合うセルを結合すると、各セルの内容がテキストのみであっても、あるいはテキスト、
数値、フォーマットを設定した値、数式などが混在していても、それぞれの値をテキストとして
扱い、タブで区切ったテキスト文字列になります。上下に隣り合うセルを結合すると、各セルの
内容がテキストのみであっても、あるいはテキスト、数値、フォーマットを設定した値、数式な
どが混在していても、それぞれの値をテキストとして扱い、改行で区切ったテキスト文字列にな
ります。
列の各セルを結合すると、セルの背景は、一番上のセルに設定されていたイメージや色になりま
す。行の各セルを結合すると、セルの背景は、一番左のセルに設定されていたイメージや色にな
ります。
テキスト、数値、または数式が含まれたセル、あるいはセルフォーマットが設定されたセルと空
のセルとを結合した場合、新しいセルには空ではない方のセルの内容がそのまま残ります。
数値が入ったセルと空のセルを結合した場合、新しいセルには数値型のフォーマットがそのまま
残ります。
表のセルを分割する
セルを分割すると、各セルは2 つの均等な部分に分かれます。縦横どちらの方向に分割すること
も可能です。分割された2 つのセルは、背景の色やイメージが同じになります。分割前のセルに
入っていたテキストは、一番上または一番左のセルに残ります。
セルを縦または横に分割するには: 1 セルを選択します(複数でも可)。行または列全体を分割するには、その行や列のすべてのセル
を選択してください。
186
第8 章
表を使う 2 行に分割する場合は、「フォーマット」>「表」>「行を分割」と選択します。列に分割する場
合は、「フォーマット」>「表」>「列を分割」と選択します。
「表」インスペクタの「行と列を編集」ポップアップメニューにも同じ「行を分割」または「列
を分割」コマンドがあります。
3 さらに細かく分割したい場合は、手順1 ∼ 2 を必要なだけ繰り返してください。
分割したセルを元に戻したい場合は、186ページの「表のセルを結合する」の説明に従って結合
します。
枠線のフォーマットを設定する
セルの枠線の太さや色を変更できます。また、枠線自体を表示しないようにすることも可能です。
表のセルの枠線のフォーマットを設定するには: 1 フォーマットを設定したい枠線を選択します。この手順については、1 74ページの「セルの枠線
を選択する」を参照してください。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックして、「表インスペクタ」ボタンをクリックします。
「セルの枠線」のコントロールを使います。
「線」ポップアップメニュー:線のスタイルを選択できます。枠線を非表示にするには、
「なし」
を選択します。
枠線の太さ:枠線の太さを設定します。
カラーウェル:線の色を選択できます。
フォーマットバーのカラーウェルをクリックすると、カラーマトリックスが表示されます。マト
リックスをクリックしてカラーを選択するか、
「カラーパネルを表示」をクリックして「カラー」
ウインドウを開き、追加のカラーオプションを表示します。
「表」インスペクタのカラーウェルをクリックすると、「カラー」ウインドウが開きます。 148ページの「「カラー」ウインドウを使う」では、このツールを使う場合の手順について説明
しています。
セルをコピーする/移動する
コマンドやドラッグ操作により、セルをコピーまたは移動することができます。
セルをコピーおよび移動するには、以下の操作を行います:
m 同じ表の中、あるいは2 つの表の間でセルを移動するには、セルを選択し(隣接する複数のセル
をまとめて選択しても可)、移動先が選択されるまで枠線をドラッグします。コピー先のセルの
値はすべて置き換えられます。
キーを押しなが
m 表内、あるいは2 つの表の間でセルをコピーするには、選択したセルを、Option
らコピー先までドラッグします。コピー先のセルの値はすべて置き換えられます。
また、セルを選択して「編集」>「コピー」と選択し、コピー先のセルを選択して「編集」>
「ペースト」と選択してもセルをコピーできます。
第 8 章
表を使う 187
セルを並べ替える
列の各セル(一部でも全部でも可)の値を、昇順または降順に並べ替えることができます。これ
に伴い、該当するセルを含む列全体の順序が変わります。ヘッダセルは並べ替えの対象になりま
せん。
並べ替えを行うには、以下の操作を行います:
 列のすべてのセルを並べ替えるには、該当する列の各セルを選択し、「表」インスペクタを開
いて「表」をクリックし、
「行と列を編集」ポップアップメニューから「昇順に並べ替える」
または「降順に並べ替える」を選択します。
 一部のセルだけを並べ替えるには、その範囲のセルを選択してから、「昇順に並べ替える」ま
たは「降順に並べ替える」を選択します。
昇順または降順に並べ替えたとき、データのタイプによってどのような順序になるかを以下の表
に示します。
データのタイプ
昇順
降順
テキスト
aA ∼zZ
Zz ∼Aa
日付
年
(古い順)、
月(1
月から)、日(1∼31) 年(新しい順)、月(1 2 月から)、日
1 ∼1)
(3
数値
2 、1 、0 、1 …の順
1、0、1、2…の順
テキストのみのセルと数値のみの
2 、1 、0 、1 など、次いでaA ∼zZ
Zz ∼Aa、次いで1、0 、1 、2 など
セルの組み合わせ
テキストと数字が混在するセル
z、1Z
、a1
、 文字で始まるセルが先(A
1、a1
、1A
、
数字で始まるセルが先(1
A1)
1z)
空のセル
末尾
末尾
ブール値(T
RUE、FALSE)
テキストの下と空のセルの上
テキストの前
188
第8 章
表を使う 9
9
表で数式や関数を使う
この章では、表のセルに数式や関数を設定して計算する方法について
説明します。
67 ページの第 8 章「表を使
表やデータを追加し、フォーマットを設定する手順については、1
う」を参照してください。個別の関数については、オンラインヘルプを参照してください。
数式を使う
数式とは、値を求める手順を演算を使った数学式で記述したものです。表のセルに数式を追加し
て、他のセルの値から得られた値を表示することができます。
たとえば、列の一番下のセルに数式を追加して、列内のその他すべてのセルの数値の合計を求め
ることができます。いずれかの列の値が変更されると、一番下のセルに示される合計が自動的に
変更されます。
数式は、演算子や関数を使用して値を導き出します。
)、乗算(* )などの演算を実行します。
 演算子は、加算(+
2 をセル参照といい、これ
という数式を設定できます。A
加算式は次のとおりです:=A2+16
は第 1 列の 2 番目のセルを表します。値「16」は定数と呼ばれます。演算子や関数を適用し
なくても値が定まっているからです。
セル A2 の値に16 を加算した結果が、数式の入ったセルに表示されます。
)を付けます。「Pages」のマニュアルに記載されている例では、
数式の先頭には必ず等号(=
簡略化のために等号が省略されています。
 関数は、SUM やAVERAGE などの名前が付いた定義済みの演算です。
関数を使用するには、関数を指定し、その後に必要な引数をかっこで囲んで指定します。引数
で指定された値を基に、関数は演算を実行します。
189
たとえば、第1 列に並んでいる9 個のセルの値を加算する数式は、SUM(A2:A10)
になります。
ここには、A2:A10
という引数が 1 つあります。コロンは、関数で使用するのがセルA2 ∼A10
の値であることを意味します。
表で数式を使う場合は、これだけを理解していれば十分です。
「請求書」テンプレートに組み込
まれた数式は、数式の基本を理解するのに適しています。
数式の使用例
ages」で数式を使用する場合の実例とし
「請求書」テンプレートに組み込まれている数式は、「P
て適切です。 1 「請求書」テンプレートを使用して、Pages 書類を新規作成します。
「Pages」を起動し、
「ファイル」>「新規」と選択し、
「フォーム」をクリックし、
「請求書」を
選択して「選択」をクリックします。
このテンプレートの表では、「金額」列の値を求めるための数式を使用しています。 「金額」列の各セルの数式は、
数量または単価が変更された場合に
合計金額を自動的に更新します。
2 表を選択し、最初の行の「金額」セルの値をダブルクリックします。数式エディタが開き、この
値が数式を使用して得られたことが分かります。 最初の行の「金額」セルに設定された
数式によって「B
2 」と「C2」の 2 つの
セルの値を乗算します。
* の記号は乗算演算子です。
190
第9 章
表で数式や関数を使う 3 どちらのセルがB2 またはC2 かを理解するには、数式エディタを開いたときに、表の上と左側に
表示された参照タブを確認します。
列は文字で参照します。
このセルは B2 です。
行は番号で参照します。
参照タブを使うと、表のセルをすぐに識別できます。数式では、列、行の順でセル参照と呼ばれ
るものを作成して、セルを参照します。 B2 は、B 列(「数」)の2 行目を示すセル参照です。 C2 は、C 列(「単価」)の 2 行目を示すセル
2)の値は、 2 行目の「数」と「単価」の値をかけ合わせて得
参照です。
「金額」列の 2 行目(E
られたものです。 4 「単価」と「金額」列の値は、フォーマット設定された数値で表示されています。
数値のフォーマット設定を参照するには、表の外側をクリックして数式エディタを閉じます。表
行目の「単価」をクリックし、ツールバーの「インスペクタ」をクリック
をクリックした後、2
して、「表」インスペクタを選択し、
「フォーマット」をクリックします。
セルの数値の前に $ が
表示されています。
数値は小数第 2 位まで
表示されます。
1,000 の位の区切り記号として
カンマを使用しています。
数値のフォーマット設定については、178 ページの「セル値のフォーマットを設定する」を参照
してください。
第 9 章
表で数式や関数を使う 191
5 「数」セルまたは「単価」セルの値が変わると、
「金額」セルに関連付けられている数式によって
表示値が更新されます。 B2 の値をダブルクリックして別の数字を入力してから、B2
の外側をクリックすると、E2
の値が
変わることを確認してください。 6 「小計」の上の「金額」列に表示されている各セルの値は、各行の値から得られたものです。
番目の行
別の「金額」セルの数式を見るには、そのセルをダブルクリックします。たとえば、 3
(E3 )の「金額」セルをダブルクリックします。ここでは、数式は B3*C3 となっています。 7 表の外側をクリックした後、表をクリックし、E 10、「小計」の隣にある「金額」列をクリックし
てください。この数式では、SUM
関数を使用して、セル E2 からE9 までの値を合計しています。
SUM(E2:E9)
この数式では、関数名の後にセル参照がかっこで囲まれ、
と指定されています。E 2
とE9 はコロンで区切られています。コロンは、セルの範囲(ここでは 8 つのセルの範囲)を簡
潔に示す手段です。 8 セル E11 とE12 にも同様に数式が使用されています。これらのセルの数式を確認するには、この表
11 または E12 のセルをダブルクリックします。
の外側をクリックしてから、表をクリックし、 E
セル E11 には消費税を計算する数式、セル E12 にはサブトータルと消費税を合計する数式が指定
されています。
簡易数式を追加する
表の隣接する複数のセルの数値による基本的な計算を行うには、
「表」インスペクタの「フォー
マット」パネルにある「簡易数式」ポップアップメニューを使用して、簡易数式を追加するのが
簡単な方法です。
また、「挿入」>「関数」と選択し、表示されるサブメニューを使うこともできます。
192
第9 章
表で数式や関数を使う ポップアップメニューで操作を実行するには:
m 以下のいずれかの操作を行って、選択したセルの値を使った計算を行います。空のセルや関連の
ない値を持つセルは無視されます。
合計: 選択したセルの数値を合計します。
平均値: 各セルの数値の算術平均を求めます。
最小値: セルの最小数値を求めます。
最大値: セルの最大数値を求めます。
カウント: セルに数値または日付と時刻の値がいくつあるかを求めます。
積: セルの数値をすべて乗算します。
m 「挿入」>「関数」>「その他の関数」と選択し、関数ブラウザを開きます。このツールに関す
00 ページの「関数を使う」を参照してください。 る詳細については、 2
m 数式エディタを選択して、数式エディタを開きます。この手順については、194ページの「数式
エディタを使う」を参照してください。
列の値を参照して基本的な計算を実行する
「表」インスペクタの「簡易数式」ポップアップメニューを使用すると、隣接する列の値を参照
して基本的な計算を実行し、結果を表示することが簡単にできます。
列の値を参照して基本的な計算を実行するには、以下の操作を行います:
m 隣接する複数のセルを選択するには、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「表インス
ペクタ」ボタンをクリックし、
「フォーマット」をクリックします。
「簡易数式」ポップアップメ
ニューから数式を選択します。
選択したセルの下にある最初の空のセルに、数式とその結果が表示されます。空のセルがなけれ
ば、結果を含む新しい行が作成されます。
m 列にヘッダのセルがある場合、その列のすべての値を数式で使用するには、そのヘッダのセルま
たは参照タブをクリックします。
「表」インスペクタで「フォーマット」をクリックし、
「簡易数
式」ポップアップメニューから数式を選択します。
この数式と結果はフッタ行のセルに表示されます。フッタ行がない場合は、追加されます。
行の値を参照して基本的な計算を実行する
「表」インスペクタの「簡易数式」ポップアップメニューを使用すると、隣接する行の値を参照
して基本的な計算を実行し、結果を表示することが簡単にできます。
行の値を参照して基本的な計算を実行するには、以下の操作を行います:
m 隣接する複数のセルを選択するには、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「表インス
ペクタ」ボタンをクリックし、
「フォーマット」をクリックします。
「簡易数式」ポップアップメ
ニューから計算を選択します。
選択したセルの右にある最初の空のセルに、数式とその結果が表示されます。空のセルがなけれ
ば、結果を含む新しい列が作成されます。
第 9 章
表で数式や関数を使う
193
m 行にヘッダのセルがある場合、その行のすべての値を数式で使用するには、そのヘッダのセルま
たは参照タブをクリックします。
「表」インスペクタで「フォーマット」をクリックし、
「簡易数
式」ポップアップメニューから数式を選択します。
この数式と結果は新たに生成した列のセルに表示されます。
数式を削除する
セルに設定した数式が不要になった場合は簡単に削除できます。
セルに設定した数式を削除するには:
1 セルを選択します。 2 Delete キーを押します。
数式エディタを使う
数式エディタで、数式を作成、編集できます。
キャンセルボタン
変更を取り消します。
確定ボタン
この位置をつかんで
ドラッグすると、
変更した内容を保存します。
数式エディタの表示位置を
移動できます。
テキストフィールド
数式を表示、編集します。
数式エディタを開くには、以下の操作を行います:
)キーを押します。
m 表のセルを選択し、等号(=
m 表を選択し、数式が入っているセルをダブルクリックします。
m 「表」インスペクタの「フォーマット」パネルの「簡易数式」ポップアップメニューから「数式
エディタ」を選択します。
m 表のセルを選択し、「挿入」>「関数」>「数式エディタ」と選択します。
数式エディタは、選択されたセルの上に開きます。数式エディタを移動するには、エディタの左
端にマウスカーソルを置いて、カーソルが手のひら型になったらクリックしてドラッグします。
数式が設定されたセルを選択すると、引数部分の色が変わります。
数式エディタで新しい数式を追加する
数式エディタを使って数式を作成することができます。
数式エディタを使って新しい数式を追加するには:
1 数式の結果を表示したいセルを選択します。
2 数式エディタを開きます。たとえば、等号(=)を入力します。
194
第9 章
表で数式や関数を使う 3 テキストフィールドに数式を指定します。等号は必ず数式の先頭に置いてください。
セル参照については、195ページの「セル参照を使う」を参照してください。
数式に使用できる演算子については、197ページの「演算子を使う」を参照してください。
00 ページの「関数を使う」を参照してください。
数式に関数を組み込む方法については、 2
4 編集が終わったら、Return
キーまたはEnter キーを押すか、数式エディタの確定ボタンをクリッ
クして保存します。表の外側をクリックします。
sc キーを押すか、キャンセルボタ
変更した内容を保存せずに数式エディタを閉じたい場合は、 E
ンをクリックします。
数式エディタで数式を編集する
数式エディタでは、設定済みの数式を編集することもできます。
数式を編集するには:
1 数式が設定されたセルをダブルクリックします。数式エディタが開き、テキストフィールドに数
式が表示されます。引数の部分は色を変えて目立つようにしてあります。 2 必要な変更を行います。テキストフィールドの挿入ポイントは矢印キーで移動できます。 3 編集が終わったら、Return
キーまたはEnter キーを押すか、数式エディタの確定ボタンをクリッ
クして保存します。表の外側をクリックします。
sc キーを押すか、キャンセルボタ
変更した内容を保存せずに数式エディタを閉じたい場合は、 E
ンをクリックします。
セル参照を使う
つのセルの値の平均を求
数式では、セル参照で特定のセルを表すことができます。たとえば、2
める数式では、セル参照を使用して対象となるセルを特定します。
セル参照は、参照タブの文字と番号の組み合わせで表すことも、ヘッダセル名で表すこともでき
ます:
 表にヘッダ行とヘッダ列があれば、列名と行名を順に並べて指定することによりセルを表すこ
とができます。
006」、行名が「ClassEnrollment」であれば、この列と行が交わる位置
たとえば、列名が「2
006ClassEnrollment」と参照されます。
のセルは、
「2
 同様に、参照タブの文字と番号の組み合わせでも特定のセルを表すことができます。列を表す
文字の後に、行を表す番号を指定します。
55 は、第3 列の第55 行を表します。
たとえば、C
第 9 章
表で数式や関数を使う 195
セル参照を数式に追加する
セル参照を追加する方法としては、セルをクリックする、参照タブをクリックする、セルの範囲
を選択する、などの方法があります。いずれも、数式エディタのテキストフィールドに挿入ポイ
ントがある状態で操作します。セル参照のテキスト文字列を直接入力することもできます。
テキストフィールドの挿入ポイントにセル参照を追加するには、以下の操作を行います:
m 単独のセルに対するセル参照は、そのセルをクリックすると作られます。
セル参照のテキスト文字列をセルに直接入力することもできます。参照タブに表示されている文
字と番号を「A4 」のように並べるか、列名と行名を「2006ClassEnrollment」のように並べて
表します。
m 複数の(隣接しているとは限らない)セルに参照を追加するには、各セルを順にクリックします。
参照が関数の引数である場合、それぞれのセル参照の間にはカンマ(,)が自動的に入りますが、
必要に応じて別の文字にすることもできます。たとえば、数字を3 桁ごとにカンマで区切って表
している場合、セル参照の区切りにはセミコロンを使ことができます。
m 隣接している複数のセルに参照を追加するには、追加するセル全体をドラッグします。
この範囲の最初のセルを入力またはクリックし、コロンで区切って、最後のセルを入力またはク
2:C3
リックしてもできます。たとえば、B2:B5 は第 2 列に並んでいる4 つのセルを表します。B
は、第2 列および第 3 列のそれぞれ2 つずつのセルを表します。
m ある列のすべてのセルを参照するには、その列の参照タブまたはヘッダセルをクリックします。
また、列を表す文字を使って(C または C:C)記述しても、ヘッダセルがあればその列名を記述
しても、列全体を参照できます。たとえば、SUM(B) または SUM(B:B) と指定すれば、第 2 列の
すべてのセルの値を加算することになります。
m ある行のすべてのセルを参照するには、その行の参照タブまたはヘッダセルをクリックします。
また、行を表す数字を使って (1:1) と記述しても、ヘッダセルがあればその行名を記述しても、
行全体を参照できます。たとえば、SUM(1:1) と指定すれば、第 1 行のすべてのセルの値を加算
することになります。
セル参照が含まれている数式をコピーする/移動する
セル参照が含まれている数式をコピーまたは移動しても、セル参照の有効性は失われません。
数式の移動について:
m 数式をほかのセルに移動するには、そのセルをつかんで移動先までドラッグします。
196
第9 章
表で数式や関数を使う m 数式のコピーをほかのセルにペーストするときに、どちらの数式も同じセル参照を使用するよう
$A$1」のように記
にしたい場合は、行や列を表す英字や数字の前にドル記号「$」を付けて、
「=
述します。これを絶対セル参照といいます。
A1」という数式があり、これを E1 にコピーしたい場合は、この数式
たとえば、セル D1 に「=
$A$1」と書き換えてから D1 を選択、コピーし、E1 にペーストします。これにより、数
を「=
$A$1」はそのままセルE1 にコピーされます。絶対セル参照にしないでコピーすれば、セ
式、
「=
B1」となってしまいます。
ルE1 の数式は「=
列または行の各セルに1 回だけ数式を適用する
表にヘッダセルがあれば、ある行または列のすべてのセルに数式を適用する際にこれを利用する
と便利です。セルの値は、数式に基づいて再計算されます。この数式のことをヘッダ数式といい
ます。
列または行の各セルにヘッダ数式を適用するには:
1 列または行のヘッダセルを選択します。 2 数式エディタを開きます。たとえば、等号(=)を入力します。
3 列または行の各セルに適用する数式を入力します。
たとえば、列C の各セルに、同じ行の列 B に入っている値に 5 を掛けた値を割り当てる場合、そ
の数式はB*5 またはB:B*5 になります。
この数式は、列または行のすべてのセルに適用されます。この例では、セル C4 の値は B4*5 と
いう数式で求められる値になります。
4 確定ボタンをクリックするか、Return キーまたは Enter キーを押すと、 数式が保存されます。
エラーや警告に対処する
セルに設定した数式が完結していない、無効なセル参照が含まれているなどの問題があったり、
取り込み処理の際にエラーが発生したりすると、セルにその旨を知らせるアイコンが現れます。
セルの左上に青い正方形が表示された場合は、警告を意味します。セルの中央に赤い三角形が表
示された場合は、数式エラーが発生したことを意味します。
エラーや警告メッセージを表示するには:
m セルに表示されたアイコンをクリックします。
そのセルに関するエラーや警告のメッセージウインドウが表示されます。警告を無視するとき
は、その警告メッセージに対する「無視」ボタンをクリックするか、
「 x 」アイコンをクリックし
ます。
演算子を使う
演算子は、算術演算や値の比較のために数式で使います:
 算術演算子は、加算、減算などの算術演算を行い、その結果を返します。
 比較演算子は、2 つの値を比較し、その結果に応じてTRUE またはFALSE を返します。
第 9 章
表で数式や関数を使う
197
算術演算を実行する
算術演算を実行する数式は、算術演算子を使って作成します。たとえば、ある列の3 つの値を加
2+A3+A5 のような数式を作成します。
算する場合、A
ages」でサポートされているすべての算術演算子につ
基本的な算術演算子を以下に示します。
「P
いては、198ページの「算術演算子について」を参照してください。
実行する演算
演算子
例
加算
+
A2+B2
減算
–
A2-B2
乗算
*
A2*B2
除算
/
A2/B2
セルに算術演算の数式を設定するには: 1 演算結果を表示するために、値が入っていないセルを選択します。 2 数式エディタを開きます。たとえば、等号(=)を入力します。
3 テキストフィールドに数式を指定します。等号は先頭に置いてください。
たとえば、等号に続けて「A3*B5+B6」と入力する場合、セルA3 をクリックするか「A3」と
入力し、
「*」
(乗算演算子)を入力し、セルB5 をクリックするか「B5」と入力して、セル B6 を
クリックします(演算子を入力せずにセルをクリックすると、関数引数を指定しない場合には加
)が自動的に追加されます)。 算演算子(+
4 確定ボタンをクリックするか、Return キーまたは Enter キーを押すと、 数式が保存されます。
算術演算子について
表のセルの数式で算術演算子を指定すると、算術演算を実行した結果が返されます。
数式で使用できる算術演算子は以下のとおりです(以下の例では、セルA2 の値が 20 、セルB2
の値が2 と想定)
:
m 演算子「+」は2 つの値の和を返します。
2+B2」は22 になります。
たとえば、
「A
m 演算子「-」は 2 つの値の差を返します。
2-B2」は 18 になります。
たとえば、
「A
m 演算子「*」は2 つの値の積を返します。
2*B2」は 40 になります。
たとえば、
「A
m 演算子「/」は一方の値をもう一方の値で割った商を返します。
2/B2」は10 になります。
たとえば、
「A
198
第9 章
表で数式や関数を使う m 演算子「^」は累乗を返します。
2^B2」は400 になります。
たとえば、
「A
m 演算子「%」は値を100 で割った商を返します。
2%」では0.2 が返され、20%の形式で表示されます。
たとえば、
「A
セル参照で示されるセルに値が空である場合は、 0 と見なして計算されます。
と見なして計算されます。T RUE という
セル参照で示されるセルの値がFALSE である場合は、0
と見なして計算されます。たとえば、「TRUE+1」は2 になります。
値であれば、1
文字列を算術演算子と一緒に使用するとエラーになります。 たとえば、
「3+" こんにちは "」と
いう演算はできません。
比較演算子について
比較演算子は、2 つの値を比較し、その結果に応じてTRUE または FALSE を返します。
数式で使用できる比較演算子は以下のとおりです(以下の例では、セルA2 の値が 20 、セルB2
の値が2 と想定)
:
m 演算子「=」は、2 つの値が等しいとき TRUE を返します。
2=B2」はFALSE になります。
たとえば、
「A
m 演算子「<>」は、2 つの値が等しくないとき TRUE を返します。
2<B2」または「A2>B2」はTRUE になります。
たとえば、
「A
m 演算子「>」は、左辺が右辺よりも大きいときは TRUE になります。
2>B2」はTRUE になります。
たとえば「A
m 演算子「<」は、左辺が右辺よりも小さいときTRUE になります。
2<B2」はFALSE になります。
たとえば、
「A
m 演算子「>=」は、左辺が右辺よりも大きいか等しいとき TRUE になります。
2>=B2 」はTRUE になります。
たとえば、
「A
m 演算子「<=」は、左辺が右辺よりも小さいか等しいとき TRUE になります。
2<=B2 」はFALSE になります。
たとえば、
「A
文字列はどのような数値よりも大きいものとして扱います。 たとえば、
「" こんにちは ">5」は
TRUE になります。
TRUE とFALSE も比較できますが、数値や文字列と比較することはできません。TRUE>FALSE
、
FALSE<TRUE になります。TRUE
は1、FALSE
は0 として比較するためです。TRUE=1
は FALSE
になり、TRUE=「テキスト」はFALSE になります。
第 9 章
表で数式や関数を使う
199
関数を使う
関数とは、S UM、AVERAGE などの名前がついた演算で、具体的な演算内容はあらかじめ定義さ
れています。数式に指定して、セル値を計算するために使えます。
関数はいくつかの種類に分類できます。利率計算、利回り計算などの会計関数、平均、確率、標
準偏差などの統計関数などです。すべての関数と、これに与える引数の仕様については、Pages
ヘルプを参照してください。
関数名は数式エディタのテキストフィールドに直接入力できますが、関数ブラウザを使用して数
式に関数を設定する方法も便利です。
関数ブラウザを使って関数を入力するには:
1 関数を設定するセルを選択します。 2 数式エディタを開き、テキストフィールド内で関数を挿入しようとする位置をクリックします。 3 「挿入」>「関数」と選択します。関数ブラウザが開きます。 4 関数を選択します。
関数は、右側に表示されるリストをスクロールして探しますが、左側に表示される関数のカテゴ
リから選択して絞り込む方法もあります。関数名が分かっていれば、右上の検索フィールドに入
力して選択した関数のカテゴリから探すこともできます。 5 「挿入」をクリックします。
テキストフィールドに関数が挿入されます。関数名の後に、かっこで囲まれた引数のプレースホ
ルダが1 つまたは複数続きます。
6 数式エディタを使って、プレースホルダをセル参照またはその他の値と置き換えます。必要であ
ればさらに数式を編集します。
200
第9 章
表で数式や関数を使う 10
10
グラフを使う
データを見やすいグラフにすることができます。この章では、グラフ
を作り、そのフォーマットを設定する方法について説明します。
「Pages」には、数値データをグラフで見やすく表現するためのツールが用意されています。書類
からデータをコピー&ペーストするか、
「グラフ・データ・エディタ」に直接データを入力する
ことで、ページ上でグラフを作成および編集できます。グラフの外観は使用しているテンプレー
トで設定されていますが、色、テクスチャ、影、ラベルなどを調整して、グラフのさまざまな要
素が目立つようにすることもできます。
グラフについて
データをグラフ表示することにより、行と列で表示されているデータを見るだけでは分かりにく
い、変化の傾向やデータ間の関係がひと目で分かるようにできます。グラフのタイプは、円グラ
フ、折れ線グラフ、横棒グラフ、縦棒グラフ、面グラフ、散布図などさまざまな種類の中から選
択できます。ほとんどのグラフは、2 次元と3 次元の両方で表示できます。
06ペー
データを入力してグラフで表示するには、
「グラフ・データ・エディタ」を使います。2
ジの「グラフデータを編集する」を参照してください。
「グラフ・データ・エディタ」でデータ
を変更すると、グラフにも自動的に反映されます。
201
たとえば、
「地域1 」および「地域2」について従業員数を年度別にグラフ表示することを考えて
みます。この表は、「地域1」
、
「地域2」の2 つの領域について、2007 年から 2010 年の 1 つの
列から構成されています。
この正方形はそれぞれの
データ系列を表す色を
示します。
このデータをグラフ表示する方法は何通りかあります。同じ棒グラフでも次のようにいろいろと
変化を付けることができます:
 「地域1」および「地域2」の 2007 年の従業員数を並べてプロットし、その後に2008 年、2009
つのデータ系列、4 つのデータ集
年、2010
年の分を続けることができます。このグラフは、2
合から構成されます。
、
「地域2」をデータ系列といいます。各地域のデータの値(データポイント)が横に
「地域1」
007」、「 2 008」などの各グループをデータ集合といいます。
並んだ一連の棒で表されます。
「2
グラフの凡例には 2 つの
データ系列が示されています。
データ集合には、各データ系列の
データポイント(棒)が 1 つずつ
含まれます。 4 本の棒が 1 つのデータ系列に
当たります。
202
第10 章
グラフを使う
 年度別ではなく地域別にグループ化して表にすることもできます。この場合は、各年度がデー
タ系列、各地域がデータ集合となります。この棒グラフには、それぞれ「地域 1」、
「地域 2」
を表す、2 つのグループがあります。
この 2 本の棒が1 つの
データ系列に当たります。
データ集合には、 4
つのデータ系列の
データポイント (棒)が1 つずつ
含まれます。
この 2 種類のグラフは、「グラフ・データ・エディタ」の「グラフにする系列」ボタンで簡単に
切り替えることができます。
このボタンを押すと、「グラフ・
データ・エディタ」のデータ列が
データ系列になります。
このボタンを押すと、「グラフ・
データ・エディタ」のデータ行が
データ系列になります。
データ系列は、グラフのタイプに応じて異なる外観で表されます:
Â
Â
Â
Â
縦棒グラフおよび横棒グラフは、データ系列を同じ色やテクスチャの棒で表します。
折れ線グラフは、データ系列を1 本の線で表します。
面グラフは、データ系列を 1 つの面で表します。
つのデータ集合(各データ系列の最初のデータポイント)のみを表します。つ
円グラフは、1
まり、「グラフ・データ・エディタ」で最初にリストされているデータポイントです。
 散布図は、2 つのデータ列を使用して、1 つのデータ系列の値をプロットします。それぞれの値
つのデータポイントの位置が決まります。
のペアによって、 1
第10 章
グラフを使う
203
グラフを追加する
グラフは、文字列と一緒に移動するインラインオブジェクトとして追加することも、ページ上に
フローティングオブジェクトとして追加することもできます。
グラフを追加するには、以下の操作を行います:
m ワープロ書類にインライングラフを追加して、「挿入」>「グラフ」と選択するか、ツールバー
の「グラフ」をクリックします。テキストフローでグラフを表示する場所にグラフをドラッグし
ます。
ワープロ書類では、インライングラフとフローティンググラフを相互に変換できます。変換する
グラフを選択し、フォーマットバーの「文字列と一緒に移動」ボタンか「フローティング」ボタ
ンをクリックします。
ページレイアウト書類では、グラフはフローティングになります。インラインオブジェクトとフ
ローティングオブジェクトの詳細については、1 34ページの「フローティングオブジェクトとイ
ンラインオブジェクトを使う」を参照してください。
m ページ上にグラフを描画するには、Option キーを押しながらツールバーの「グラフ」をクリッ
ption キーを放し、マウスポインタをページ上に持っていくと、ポインタ形状が十
クします。O
字型になります。そのままページ上をドラッグすると、その動きに応じたサイズのグラフができ
hift キーを押しながらドラッグして
ます。グラフの縦横比を維持したまま移動したい場合は、S
ください。
プレースホルダを含むグラフがページ上に現れ、
「グラフ」インスペクタと「グラフ・データ・
エディタ」が開きます。
「グラフ」インスペクタは、最初のグラフのタイプを選び、フォーマッ
トを設定するために使います。
「グラフ・データ・エディタ」は、グラフデータの編集に使います。
この手順については、204ページの「最初のグラフのタイプを選択する」、207 ページの「一般
ページの「特定タイプのグラフのフォーマットを設定する」、
的なグラフに属性を設定する」
、214
および206 ページの「グラフデータを編集する」を参照してください。
グラフのタイプを選択する
D 横棒グラフ、折れ線グラフ、
追加したグラフのタイプを設定または変更します。横棒グラフ、3
3D 折れ線グラフなど、さまざまな種類の中から選択できます。
最初のグラフのタイプを選択する
グラフを最初に追加した時点では、デフォルトのグラフが挿入されます。必要に応じてグラフの
タイプを変更してください。
204
第10 章
グラフを使う
グラフのタイプを指定するには、以下の操作を行います:
m グラフを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタン
をクリックして、左上の「グラフ」アイコンをクリックすると現れるポップアップメニューから
グラフのタイプを選択します。
「グラフインスペクタ」
ボタン
ポップアップメニューから
グラフのタイプを選択します。
左側が2D グラフ、右側が
3D グラフです。
m 「フォーマット」>「グラフ」>「グラフのタイプ」>「グラフのタイプ名」と選択します。
グラフのタイプを変更する
グラフのタイプは必要に応じていつでも変更できます。
グラフのタイプを変更するには: 1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、左
上の「グラフ」アイコンをクリックすると現れるポップアップメニューから異なるグラフのタイ
プを選択します。
円グラフに変更すると、各データ系列の最初のデータポイントが分割部分(扇形)として表され
14ページの「円グラフ」を参照してください。
ます。2
散布図に変更すると、グラフの各点に 2 つの値が必要です。行や列の数が奇数であれば、最後の
行や列のデータは散布図にプロットされません。 218ページの「散布図」を参照してください。
縦棒グラフ、横棒グラフ、面グラフ、または折れ線グラフに変更すると、
「グラフ・データ・エ
ディタ」の行または列が、新しいグラフのデータ系列として使用されます。
第10 章
グラフを使う
205
3D バージョンのグラフに変更すると、
「グラフ」インスペクタでオブジェクトの奥行き、ライト
19 ページの「 3 D グラフ」を参照してください。
のスタイルなどを制御できるようになります。2
タイプを変更する前にグラフに設定したフォーマットが、変更後にもそのまま適用されるとは限
りません。たとえば、棒(棒グラフの場合)、分割部分(円グラフの場合)などのカラー塗りつ
ぶし属性は、グラフのタイプごとにデフォルト値が異なります。縦棒の塗りつぶしの色を変えた
後、グラフのタイプを横棒グラフに変更すると、色の設定は解除されてしまいます。
 グラフのタイプを変更したときに設定が変わってしまう属性としては、値ラベルの表示の有
無、ラベルの位置、テキストスタイル、データ系列の線、影、塗りつぶし、データポイントの
記号や塗りつぶしなどがあります。
 横棒グラフ/縦棒グラフおよび積み重ね横棒グラフ/積み重ね縦棒グラフでは、ラベルの位置
を除き属性は共有されます。横棒グラフ/縦棒グラフでは、異なる塗りつぶし色も指定でき
ます。 Â 3D グラフの影に関する属性は、グラフのタイプ全体で共有されます。
グラフのタイプを変更したとき、変更後のグラフにも同じ属性があればそのまま保持されます。
共有される属性には、軸、グリッド、目盛り、軸ラベル、最小値の表示の有無、数値のフォー
マット、枠線、回転角、影、3D のライトのスタイルなどがあります。
属性については、本章でこれ以降さらに詳しく説明します。
グラフデータを編集する
グラフデータを編集するには、
「グラフ・データ・エディタ」を開いて直接データを入力するか、
Excel、AppleWorks などのスプレッドシートのアプリケーションのデータをコピー&ペースト
します。
「グラフ・データ・エディタ」を開くには:
1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「データを編集」をクリックします。
「フォーマット」>「グラフ」>「データエディタを表示」と選択してもできます。
このボタンをクリックすると
行や列が追加されます。
スプレッドシートの各セルに
データを直接入力します。
順序を変更するには、
ラベルをドラッグします。
206
第10 章
グラフを使う
「グラフ・データ・エディタ」にデータをコピーする
「Excel」
、
「AppleWorks 」などの表計算アプリケーションからデータをコピーし、
「グラフ・デー
タ・エディタ」にペーストします。
その他のスプレッドシートのデータを使用するには: 1 スプレッドシートを開き、取り込みたい範囲のセル全体を選択します。
2 コマンド+ C キーを押します。 3 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「データを編集」をクリックすると「グラフ・データ・エディタ」が開きます。
4 「グラフ・データ・エディタ」の第1 列の一番上にあるセルを選択します。
5 コマンド+ V キーを押します。
「グラフ・データ・エディタ」で行や列を操作する
行や列の名前を変更し、順序を変え、追加、削除します。
「グラフ・データ・エディタ」で行や列を操作するには、以下の操作を行います:
m 行や列の名前、セルのデータを編集するには、セル、行や列のラベルをダブルクリックして、直
接入力します。
m 行や列の順序を変更するには、行や列のラベルを移動先までドラッグします。
m 行や列を追加するには、行を選択して「行を追加」をクリックするとその行の上に、列を選択し
て「列を追加」をクリックするとその列の左に追加されます。何も選択せずに同じ操作を実行す
ると、新しい行または列が、スプレッドシートの一番下または一番右に追加されます。(新しい
eturn キーやTab キーを押す、「グラフ・データ・エディタ」の画面
行や列が見えない場合は、R
を広げる、スクロールするなどの操作を行ってください。
)
また、空のセルを選択して、データを入力し、Return キーを押してもかまいません。行や列が
自動的に作成されます。
m 行や列を削除するには、該当する行や列のラベルを選択し、D
elete キーを押します。
m 「グラフ・データ・エディタ」で行または列のどちらをデータ系列として扱うかは、
「グラフにす
る系列」ボタンで切り替えます。
一般的なグラフに属性を設定する
グラフや凡例は、位置やサイズを変更できます。グラフにタイトルを追加できます。グラフの要
素(フォント、テクスチャ、色、軸やデータポイントのラベル、目盛り)のフォーマットを設定
D グラフの場合は、角度やライトのスタイルも調整できます。
できます。3
凡例を使う
凡例には、各データ系列のデータポイントのプロットに使用される色の意味が示されています。
第10 章
グラフを使う
207
グラフの凡例を表示または非表示にしたり、位置を変更したりすることができます。
グラフの凡例を表示/非表示にするには、以下の操作を行います:
m 凡例を表示するには、グラフを選択し、「グラフ」インスペクタで「凡例を表示」を選択します。
m 凡例のラベルを編集するには、「グラフ・データ・エディタ」でデータ系列のラベルを編集する
か、凡例を選択し、凡例に表示されているテキストを直接編集します。
m 凡例のテキストのフォーマット設定については、213
ページの「タイトル、ラベル、凡例のフォー
マットを設定する」を参照してください。
m 凡例を非表示にするには、グラフを選択し、「グラフ」インスペクタで「凡例を表示」の選択を
解除します。
凡例を選択してDelete キーを押してもできます。
m 凡例を移動するには、凡例を選択してそのままドラッグします。
グラフのタイトルを使用する
グラフにタイトルを追加できます。また、そのフォーマット設定も可能です。
グラフのタイトルを表示するには、以下の操作を行います:
m タイトルを追加するには、グラフを選択し、「グラフ」インスペクタで「タイトルを表示」を選
択します。表示されたプレースホルダのテキストをタイトルで置き換えます。
m タイトルのテキストのフォーマット設定については、 2 13 ページの「タイトル、ラベル、凡例の
フォーマットを設定する」を参照してください。
m タイトルを非表示にするには、グラフを選択し、「グラフ」インスペクタで「タイトルを表示」の
選択を解除します。
グラフのサイズを変更する
グラフのサイズを変更するには、アクティブな選択ハンドルをドラッグするか、
「位置と回転」イ
ンスペクタを使います。
グラフのサイズを変更するには、以下の操作を行います:
m グラフをクリックして選択し、アクティブな選択ハンドルをドラッグします。アクティブな選択
ハンドルの輪郭は黒です。
インライングラフの上部の選択ハンドルはアクティブではありません。インライングラフのサイ
ズを変更するには、右下のアクティブなハンドルをドラッグします。
m 縦横比を維持したままでサイズを変更するには、 Shift キーを押しながらドラッグします。
m 一方向にのみサイズを変更するには、隅のハンドルではなく辺のハンドルをドラッグします。
「位
m 寸法を数字で指定してサイズを変更するには、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
置と回転インスペクタ」ボタンをクリックして、
「位置と回転」をクリックします。このパネル
では、幅、高さ、回転角を指定できるほか、余白部分からの距離も変更できます。
208
第10 章
グラフを使う
グラフを回転させる
2D グラフを回転させる方法はいくつかあります。3D
グラフを回転させたり、反転させたりする
D グラフと2D グラフが 1 つのグループにまとめられている場合、グルー
ことはできません。 3
プ全体を回転させても、実際に回転するのはその中の 2D グラフだけです。 2D グラフを回転させるには、以下の操作を行います:
m グラフを選択し、コマンドキーを押しながらマウスポインタをアクティブな選択ハンドルの方に
持っていくと、ポインタの形状が曲がった両方向の矢印に変わります。この状態になったら選択
ハンドルをドラッグします。
m グラフを45°単位で回転させるには、S hift キーとコマンドキーを押しながら選択ハンドルをド
ラッグします。
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし
て、
「回転」ホイールをドラッグするか「角度」コントロールを使用してグラフの角度を設定し
ます。
円グラフも「グラフ」インスペクタを使って回転できます(216 ページの「2D 円グラフを回転
させる」を参照してください)
。
ラベルおよび座標軸の目盛りを追加する
「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネルで、グリッドや、座標軸の外観を設定できます。
座標軸や枠の表示/非表示を切り替えます
(2D グラフの場合のみ)。
ラベル、目盛りなどの属性を
設定します。
グリッドに表示する値の範囲を
設定します。
値の単位を選択します。
軸と Y 軸の 2 つの座標軸があります。グラフのタイプにもよります
ほとんどのグラフには、 X
が、データポイントは一方の軸に沿ってプロットされ、データ集合はもう一方の軸に沿ってグ
ループ化されます。データポイントの軸を数値軸、データ集合の軸を系列軸といいます。
座標軸および枠線を表示する
X 軸、 Y 軸、グラフの枠線など、グラフのすべての要素を表示できます。
座標軸および枠線を表示するには: 1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックし、
「座
標軸」をクリックします。
第10 章
グラフを使う
209
3 「軸と枠」ポップアップメニューから、表示したいものを選択します。
選択した項目の隣にチェックマークが現れます。もう一度選択すると選択は解除されます。
枠の線と色のフォーマットを設定するには、グラフを選択し、フォーマットバーの左側のコント
ロールを使用します。
線の幅を選択します。
線の色を選択します。
線のスタイルを選択します。
座標軸のタイトルを表示する
軸にタイトルを追加することができます。また、そのフォーマット設定も可能
グラフのX 軸、Y
です。
座標軸のタイトルを操作するには、以下の操作を行います:
m 座標軸のタイトルを追加するには、グラフを選択し、「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネ
軸」ポップアップメニューから「カテゴリタイトルを表示」を選択するか、「Y 軸」
ルにある「X
ポップアップメニューから「値タイトルを表示」を選択します。表示されたプレースホルダのテ
キストをタイトルで置き換えます。
m タイトルのテキストのフォーマット設定については、 2 13 ページの「タイトル、ラベル、凡例の
フォーマットを設定する」を参照してください。
m 座標軸のタイトルを隠すには、グラフを選択し、「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネルに
軸」ポップアップメニューから「カテゴリタイトルを表示」を選択解除するか、「Y 軸」
ある「X
ポップアップメニューから「値タイトルを表示」を選択解除します。
データポイントのラベルを表示する
2D、3 D グラフの要素には、データポイント値を
横棒グラフ、縦棒グラフ、円グラフ、その他の
表示することができます。
データポイントのラベルのフォーマットを設定するには: 1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「系列」をクリックします。 3 「データポイント設定」ポップアップメニューから「 値を表示」を選択します。
絶対値ではなくパーセントや対数で表示するには、
「座標軸」パネルの「X 軸」または「Y 軸」
」または「対数」を選択します。
ポップアップメニューから「割合(% )
円グラフで値をパーセント表示にしたい場合は、
「系列」パネルの「データポイント設定」ポッ
プアップメニューから「円グラフの値をパーセントで表示」を選択します。データ系列名を分割
部分ごとに表示するには、
「データポイント設定」ポップアップメニューから「系列名を表示」を
選択します。 4 「データポイント設定」ポップアップメニューから、ラベルの表示位置(「中央揃え」、「右下」な
ど)を選択します。
210
第10 章
グラフを使う
5 値の小数点以下の表示桁数を「小数点以下の桁数」フィールドに指定します。 6 データポイントのラベルのフォーマット設定については、 213ページの「タイトル、ラベル、凡
例のフォーマットを設定する」を参照してください。
数値軸のフォーマットを設定する
データポイント値を表す、数値軸に表示する目盛りの値と単位を設定できます。縦棒グラフ、折
れ線グラフ、面グラフの場合は Y 軸が数値軸になります。横棒グラフの場合は X 軸が数値軸で
す。散布図はどちらの軸も数値軸です。(円グラフには数値軸がありません。円グラフのフォー
14 ページの「円グラフ」を参照してください。)
マット設定については、 2
数値軸のフォーマットを設定するには: 1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックし、
「座
標軸」をクリックします。 3 原点位置の値は、「数値軸の形式」の「最小値」フィールドに入力します。
ここにはデータ集合全体の最小値よりも大きな値を指定することはできません。 4 数値軸に表示される最大値は、「最大値」フィールドに入力します。
ここにはデータ集合全体の最大値よりも小さな値を指定することはできません。 5 最小値から最大値までの間をいくつの目盛りで区切るかについては、「目盛り数」フィールドに
指定します。 6 データの最小値を数値軸に表示するには、グラフのタイプに応じ、「ラベル、目盛り、グリッド」
軸」または「Y 軸」のいずれかのポップアップメニューから、
「数値ラベルを表示」および
の「X
「最小値を表示」と選択します。 7 軸に表示する値の単位は、「数値のフォーマット」の「前置記号」または「後置記号」フィール
ドに入力するか、
「区切り」ポップアップメニューから記号を選択します。 8 数値軸を対数目盛りにするには、グラフのタイプに応じ、「X
軸」または「Y 軸」ポップアップメ
ニューから「対数」を選択します。このオプションは、 2D の横棒/縦棒グラフ(積み重ねでは
ないもの)および折れ線グラフの場合のみ指定できます。対数軸に負の値をプロットすることは
できません。 9 積み重ねグラフの数値軸をパーセント目盛りにしたい場合は、「座標軸」パネルの「X 軸」または
「Y 軸」ポップアップメニューから「割合(%)」を選択します。
円グラフの場合は、
「データポイント設定」ポップアップメニューから「円グラフの値をパーセ
ントで表示」を選択します。
第10 章
グラフを使う 211
ラベル、グリッド、目盛りを表示する
軸」ポップアップメニュー
「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネルにある「X 軸」および「Y
には、目盛り、ラベル、グリッドを数値軸や系列軸に表示するためのオプションが用意されてい
ます。これらのポップアップメニューのオプションは、選択したグラフのタイプによって異なり
ます。
軸が系列軸になります。横棒グ
縦棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフの場合はY 軸が数値軸、X
グラフのX 軸、Y 軸は、
ラフの場合は X 軸が数値軸です。散布図はどちらの軸も数値軸です。3D
対応する2D グラフの場合と同様です。
座標軸の目盛りのフォーマットを設定するには: 1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックし、
「座
標軸」をクリックします。 3 X 軸のフォーマット設定のオプションは、「X
軸」ポップアップメニューから選択します。縦棒グ
ラフの場合、メニューは次のようになっています: 系列軸のラベルとタイトルを
表示または非表示にします。
系列軸のラベルの向きを
設定します。
X 軸の目盛りを表示します。 X 軸のグリッドを表示
または非表示にします。
4 Y 軸のフォーマット設定のオプションは、「Y 軸」ポップアップメニューから選択します。縦棒グ
ラフの場合、メニューは次のようになっています:
数値軸のラベルを表示
または非表示にします。
Y 軸の目盛りを表示します。
Y 軸のグリッドを表示
または非表示にします。
212
第10 章
グラフを使う
データ系列の各要素のフォーマットを設定する
棒、扇形、面など、データ系列の要素の外観についても、さまざまなビジュアルエフェクトを設
定できます。
データ系列の各要素のフォーマットを設定するには: 1 すべてのデータ系列についてまとめて設定する場合は、グラフを選択します。
特定のデータ系列の要素のみ設定する場合は、グラフを選択し、該当するデータ系列の要素をク
リックします。
円グラフ以外のグラフのタイプについては、データ系列のある要素(棒など)を選択すると、そ
の全系列が自動的に選択されます。円グラフの場合は、個々の分割部分を選択します。
2 特別に用意されている色やテクスチャで系列の要素を塗りつぶすには、ツールバーの「インスペ
クタ」をクリックし、
「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「グラフのカラー」をク
リックします。
D テクスチャ塗りつぶし」など)を1 つ目のポップアップメニューから選
塗りつぶしタイプ(
「3
択し、塗りつぶしセット(たとえば、
「マーブル」、
「木」など)を2 つ目のポップアップメニュー
から選択します。
すべてのデータ系列のすべての要素を塗りつぶすには、
「すべてに適用」をクリックします。1 つ
同じように 2 つ目の塗りつぶしは 2 つ目の要
目の塗りつぶしが 1 つ目の系列の要素に適用され、
素に適用されます。 1 つのデータ系列の要素に塗りつぶしを適用するには、選択した塗りつぶしを、該当する系列の
要素(棒など)にドラッグします。
3 不透明度、線、影などのグラフィック属性をデータ系列の要素に適用するには、「グラフィック
インスペクタ」ボタンをクリックします。また、フォーマットバーを使用して、グラフの全体ま
たは個別のデータ系列の塗りつぶしの色、不透明度、影を制御することもできます。
4 系列の要素の色の調整方法については、1 47ページの「オブジェクトを色で塗りつぶす」を参照
してください。
5 独自に作成したイメージで塗りつぶす方法については、1 49ページの「オブジェクトをイメージ
で塗りつぶす」を参照してください。
6 データポイントのラベルのフォーマット設定については、 210ページの「データポイントのラベ
ルを表示する」を参照してください。
214ページの「特定タイプのグラフのフォーマットを設定する」では、特定のタイプのグラフの
フォーマット設定について説明しています。
タイトル、ラベル、凡例のフォーマットを設定する
グラフのサイズや外観、座標軸のタイトルやラベル、データポイントのラベル、凡例を変更でき
ます。
ラベルや凡例に使うテキストのフォーマットを設定するには: 1 フォーマットを設定するテキストを選択します。
グラフのタイトルやラベルのフォーマットを設定するには、グラフをクリックして選択します。
あるデータポイントや座標軸ラベルのテキストを選択すると、同じ種類のその他のテキストもす
べて選択されます。凡例の表示フォントは個別に変更できます。
第10 章
グラフを使う
213
2 「フォーマット」メニュー、「フォント」パネル、あるいはフォーマットバーを使って、テキスト
5ページの「「フォーマット」メニューを使っ
のフォーマットを設定します。手順については、7
てテキストのフォーマットを設定する」、77ページの「「フォント」パネルを使ってテキストの
フォーマットを設定する」、および 75ページの「フォーマットバーを使ってテキストのフォー
マットを設定する」を参照してください。
グラフに説明文を追加する
特定のデータポイントに関する背景情報などの説明文をグラフに追加できます。
説明文を追加するには: 1 テキストボックスを作成します。この手順については、1 00ページの「テキストボックスを追加
する」を参照してください。
2 テキストボックスを、グラフ上の適当な位置までドラッグします。 3 テキストボックスに説明文を入力します。
グラフとテキストボックスをグループ化しておくと、グラフを移動しても説明文は離れずに一緒
hift キーを押しながらグラフとテキストボックスを選択し、「配置」>「グ
に表示されます。S
ループ」と選択します。
特定タイプのグラフのフォーマットを設定する
特定タイプのグラフにのみ適用できるフォーマットがいくつかあります。
円グラフ
円グラフの場合、データ系列ごとに先頭のデータポイントのみがプロットされます。行がデータ
系列の場合はその第 1 列、列がデータ系列の場合はその第1 行のみがグラフ化されます。
したがって、円グラフ全体が1 組のデータ集合に対応し、分割部分はそれぞれ、データ集合の 1
つの要素を表します。どのデータ集合でも、先頭行または先頭列に移動することで円グラフにで
きます。
円グラフ全体に対しても、個々の分割部分に対してもフォーマット設定できます。
円グラフの個々の分割部分を選択する
1 つまたは複数の分割部分に対してフォーマットを設定する場合、最初に分割部分を選択してお
く必要があります。
円グラフの分割部分を選択するには、以下の操作を行います:
m 1 つの分割部分を選択するには、それをクリックします。
m すべての分割部分を選択するには、いずれかの分割部分を選択し、コマンド+ A キーを押します。
m 隣接していない分割部分を選択するには、コマンドキーを押しながら分割部分を順に選択してい
きます。
キーを押しながら
m 隣接している一連の分割部分を選択するには、最初の分割部分を選択し、Shift
最後の分割部分を選択します。
円グラフに系列名を表示する
円グラフに系列名を表示することができます。
214
第10 章
グラフを使う
円グラフに系列名を表示するには: 1 グラフ全体または分割部分を選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「系列」をクリックします。 3 「データポイントのラベル」ポップアップメニューから「系列名を表示」を選択します。 4 「データポイントのラベル」ポップアップメニューから「内側」または「外側」を選択します。
円グラフの個々の分割部分を切り離す
視覚的に強調するために、分割部分を円グラフから切り離して表示することができます。また、
210ページの「データポイントのラベルを表示する」のように、切り離した分割部分に系列名を
追加して、さらに目立つようにできます。
「切り離し」スライダで
分割部分を切り離し、
系列名を指定します。
分割部分を切り離すには、以下の操作を行います: m 2D /3D 円グラフの中心からある分割部分を切り離すには、その分割部分を選択してドラッグす
るか、「グラフ」インスペクタの「系列」パネルにある「切り離し」コントロールを使います。
m 3D 円グラフの中心から分割部分をすべて切り離すことも可能です。グラフを選択し、
「切り離し」
コントロールで調整してください。
円グラフ全体や分割部分に影を付ける
個々の分割部分や円グラフ全体に影を付けることができます。個々の分割部分に影を付けると、
その分割部分だけが浮き上がって見えます。
分割部分に影を付ける場合は、あらかじめ切り離しておくとよいでしょう。この手順については、
215ページの「円グラフの個々の分割部分を切り離す」を参照してください。
影を付けるには: 1 グラフ全体または分割部分を選択します。 2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「系列」をクリックします。 3 分割部分に影を付けるには、「影」ポップアップメニューから「個別」を選択します。
円グラフ全体に影を付けるには、「影」ポップアップメニューから「グループ」を選択します。 4 影の属性は、「グラフィック」インスペクタで設定できます。この手順については、1 44 ページ
の「影を追加する」を参照してください。
第10 章
グラフを使う
215
円グラフの不透明度を調整する
グラフおよび個々の要素(凡例など)の不透明度を調整できます。詳しくは、1 46ページの「不
透明度を調整する」を参照してください。
2D 円グラフを回転させる
2D 円グラフを回転させるには、さまざまな方法があります。
円グラフを回転させるには、以下の操作を行います:
m 円グラフを選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタ
ンをクリックし、
「系列」をクリックして、
「 回転角度」のホイールまたはフィールドで調整します。
m ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「位置と回転インスペクタ」ボタンをクリックし
て、
「回転」ホイールをドラッグするか「角度」コントロールを使用してグラフの角度を設定し
ます。
m グラフを選択し、コマンドキーを押しながらマウスポインタをアクティブな選択ハンドルの方に
持っていくと、ポインタの形状が曲がった両方向の矢印に変わります。この状態になったら選択
ハンドルをドラッグします。
m グラフを45°単位で回転させるには、S hift キーとコマンドキーを押しながら選択ハンドルまた
は回転のホイールをドラッグします。
横棒グラフおよび縦棒グラフ
個々のデータ系列またはグラフ全体に影を付けることができます。グラフ全体またはデータ系列
ごとに不透明度を調整できます。ただし、棒を個々に調整することはできません。さらに、デー
タ集合間や個々の棒の間の間隔も調整できます。
横棒および縦棒グラフの間隔を調整する
個々の棒の間またはデータ集合間の間隔を調整できます。
間隔を調整するには:
1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「系列」をクリックします。 グラフの個々の棒を
切り離します。
グラフのデータ集合を
切り離します。
棒やデータ集合に影を
付けます。
3 棒の間の間隔を変更するには、「棒の間隔」フィールドに値を入力するか、矢印をクリックして
調整します。
データ集合間の間隔を変更するには、「集合の間隔」フィールドに値を入力します。
入力値は、棒の太さを基準とした比率です。間隔を小さくすれば、棒自体は太くなります。
216
第10 章
グラフを使う
また、棒の端付近にポインタを持っていき、ポインタが両方向の矢印になった状態でドラッグす
ると棒の太さを変えられます。
横棒グラフおよび縦棒グラフに影を付ける
棒グラフ全体や個々の棒のグループに影を付けることができます。
個々の棒に影を付ける場合、あらかじめ切り離しておいてから影を付けるとよいでしょう。この
ページの「横棒および縦棒グラフの間隔を調整する」を参照してください。
手順については、216
影を付けるには: 1 グラフを選択します。
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、「グラフインスペクタ」をクリックして、「系列」
をクリックします。 3 個々の棒に影を付けるには、「影」ポップアップメニューから「個別」を選択します。
個々の棒のグループに影を付けるには、
「影」ポップアップメニューから「グループ」を選択し
ます。
4 影の属性は、「グラフィック」インスペクタで設定できます。この手順については、1 44 ページ
の「影を追加する」を参照してください。
横棒グラフおよび縦棒グラフの不透明度を調整する
グラフおよび個々の要素(凡例など)の不透明度を調整できます。詳しくは、1 46ページの「不
透明度を調整する」を参照してください。
面グラフ、折れ線グラフ
面グラフや折れ線グラフでは、データポイントを円、三角形、正方形、ひし形などの記号で表す
ことができます。
この系列のデータポイントは
正方形で表されています。
この系列のデータポイントは
三角形で表されています。
第10 章
グラフを使う
217
面グラフおよび折れ線グラフのフォーマットを設定するには、以下の操作を行います:
m 記号のフォーマットを設定するには、データ系列(面または折れ線)を選択し、ツールバーの
「インスペクタ」をクリックし、
「グラフインスペクタ」ボタンをクリックして、
「系列」をクリッ
クします。
「データポイントの記号」ポップアップメニューから記号を選択します。
データポイントを表す記号を
選択します。
データポイントの記号を色や
イメージで塗りつぶします。
「記号塗りつぶし」ポップアップメニューから、データポイントの記号を塗りつぶす色やイメー
ジを選択します。この手順については、149ページの「オブジェクトをイメージで塗りつぶす」
および147 ページの「オブジェクトを色で塗りつぶす」を参照してください。
m 折れ線グラフの線の色を設定するには、線を選択し、ツールバーの「インスペクタ」をクリック
し、
「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックして、
「線」コントロールを使います。この
42ページの「枠線のスタイルを変更する」を参照してください。
手順については、 1
m 折れ線グラフや面グラフに影を付けるには、データ系列(面または折れ線)を選択し、ツール
バーの「インスペクタ」をクリックし、
「グラフィックインスペクタ」ボタンをクリックして、
44 ページの「影を追加する」を参照し
「影」コントロールを使います。この手順については、1
てください。
散布図
つのデータ系列の値を
散布図のデータの表示方法は、ほかのタイプのグラフとは異なります。 1
プロットするには、少なくとも 2 列または2 行分のデータが必要です。複数のデータ系列を表示
つの列または行を組にして追加していきます。
するには、2
それぞれの値のペアによって、1 つのデータポイントの位置が決まります。列の先頭のデータ値
番目のデータ値がY 軸に対応します。
が、ポイントのX 軸の値になります。2
散布図の外観を調整するには、以下の操作を行います:
m データ系列を表す記号のフォーマット設定については、213ページの「データ系列の各要素の
フォーマットを設定する」を参照してください。
m 座標軸を指定するには、「グラフ」インスペクタの「座標軸」パネルを使います。どちらの軸に
も値があるので、数値軸の形式の設定はX 軸と Y 軸の両方に適用されます。数値のフォーマット
は軸ごとに設定できます。この手順については、211 ページの「数値軸のフォーマットを設定す
る」を参照してください。
218
第10 章
グラフを使う
3D グラフ
散布図以外のグラフはすべて、3D 表示が可能です。
例として2D と3D の円グラフを示します。
D と3D の折れ線グラフは次のようになります。 また、2
3D シーン設定を定義するには:
1 3D グラフを選択します。
「グラフインスペクタ」をクリックして、
「3D シー
2 ツールバーの「インスペクタ」をクリックし、
ン」をクリックします。 D シーン」の各コントロー
「3
3 必要に応じて、グラフの表示角度、ライトのスタイル、奥行きを、
ルで調整します。
表示角度の調整矢印:矢印をドラッグして、グラフの表示角度を調整します。上下の矢印をク
リックして上下にドラッグすると、グラフが上下に動きます。左右の矢印をクリックして左右に
ドラッグすると、グラフが左右に動きます。縦横どちらの方向にも動かしたい場合は、矢印が交
差する部分をクリックしてドラッグします。
ライトのスタイル:ライトエフェクトを調整するには、このポップアップメニューから項目を選
択します。
グラフの奥行:このコントロールをスライドして、 3D 要素の奥行きを調整します。
第10 章
グラフを使う
219
11
アドレスブックのデータを使用して
書類に個人データを埋め込む
11
この章では、「アドレスブック」や vCard の連絡先情報を使用して、
手紙、封筒などの Pages 書類に個人データを埋め込む方法について
説明します。
Pages テンプレートの多くにはアドレスブックフィールドがあります。これを使うと、名前、電
話番号、住所などのデータを自動的に書類に埋め込むことができます。この機能を使用して手紙
や契約書などの書類を作成すると宛先を変えて繰り返し利用できます。
アドレスブックフィールドを使う
ages 書類に挿入できます。また、
「アドレスブック」に定義されている連絡先情報はいずれも、P
Card)のデータも挿入できます。この機能を利用すれば、手
受け取った仮想アドレスカード(v
紙、契約書、封筒などの書類を、宛先ごとに文面を変えて作成できます。これはメール結合機能
ともいいます。
Pages書類にアドレスブックフィールドがあれば、連絡先情報がここに自動的に埋め込まれます。
アドレスブックフィールドには、「アドレスブック」やvCard のどのデータをどこに挿入するか
を定義します。
書類に設定できるアドレスブックフィールドには、次の 2 種類があります:
 差出人フィールドには書類の送付元に関する情報が表示されます。たとえば、差出人フィール
ドを使って手紙のヘッダのフォーマットを設定し、会社名、住所、電話番号などを表示するこ
とができます。
「自分のカード」という「アドレスブック」のカードから抽出したデータが自動的に使われま
す。ただし、必要に応じて、これ以外のカードも使うことができます。
 宛先フィールドには書類の送付先に関する情報が表示されます。たとえば、手紙のさまざまな
場所に宛先フィールドを設置し、相手の名前を挿入することができます。
220
複数の宛先に送付する書類に個人データを埋め込む場合は、
「アドレスブック」のグループを
指定するか、複数の宛先カードを選択します。これにより、連絡先ごとに文面を変えた書類が
生成されます。どの書類でも差出人データは共通ですが、宛先フィールドはそれぞれ異なりま
す。生成された書類は、プリントするほか、連絡先ごとに分類して保存することも可能です。
アドレスブックフィールドを使う
Pages テンプレートの多くには最初からアドレスブックフィールドが設定されていますが、
223 ページの「独自のアドレスブックフィールドを定義する」の説明に従って、独自のアドレス
ブックフィールドを作成することもできます。 Pages 書類にアドレスブックフィールドが定義されていると、そこに差出人または連絡先のデー
タを埋め込むことができます。
差出人データを埋め込む
「アドレスブック」やvCard のデータを使用して、 書類の差出人フィールドに個人データを埋め
込むことができます。
差出人データを埋め込むには、以下の操作を行います:
m 差出人フィールドが設定された書類(手紙のテンプレートなど)を開きます。
「アドレスブック」
で「自分のカード」として設定したデータが、このフィールドに自動的に埋め込まれます。該当
するデータがこのカードにない場合は、フィールドラベルがそのまま残ります。
m 別のデータを埋め込みたい場合は、その「アドレスブック」のカードまたはvCard を、書類の差
出人フィールドにドラッグしてください。書類内の差出人フィールドにはすべて、新しいカード
のデータが適用されます。 1 件分の宛先データを埋め込む
「アドレスブック」のカードまたはvCard を使って、特定の宛先の個人データを書類に埋め込む
ことができます。 1 件分の宛先データを埋め込むには: 1 宛先フィールドが設定された書類を開きます。 2 連絡先の「アドレスブック」のカードまたはvCard を選択して、宛先フィールドにドラッグします。
書類内の宛先フィールドにはすべて、連絡先のデータが適用されます。該当するデータがこの
カードにない場合は、フィールドラベルがそのまま残ります。 3 必要に応じて、書類を保存/プリントします。 4 別の連絡先データを埋め込んで書類を再利用する場合は、別のカードを選択して、連絡先データ
を宛先フィールドにドラッグします。手順 2 で挿入された宛先データは、新しいデータに置き換
わります。
第11 章
アドレスブックのデータを使用して書類に個人データを埋め込む
221
「アドレスブック」のグループに属するすべての連絡先の宛先データを埋め込む
「アドレスブック」のグループを使用して、宛先ごとに文面の異なる書類を生成できます。
「アドレスブック」のグループに属するすべての連絡先の宛先データを埋め込むには:
1 宛先フィールドが設定された書類を開きます。 2 「編集」>「アドレスブックカードを結合」と選択し、ポップアップメニューからグループまた
は「すべて」を選択します。
「アドレスブック」でグループまたは「すべて」を選択し、書類の宛先フィールドにドラッグし
てもできます。
3 表示されたダイアログで、ポップアップメニューから「新規書類」と選択すると、グループに属
する各連絡先をセクション分けした新規書類が生成されます。また、ポップアップメニューから
「プリンタに送信」を選択すれば、グループ内の各連絡先のデータを埋め込んだ書類をプリント
できます。
連絡先情報がないときに近い情報(自宅住所がないときは職場住所)を代わりに表示したくない
場合は、チェックボックスの選択を解除してください。
上記の処理をしても元の書類には影響がありません。必要に応じて、別の連絡先データを結合し
て生成する際に再利用できます。
複数のカードにある連絡先の宛先データを埋め込む
「アドレスブック」の複数のカードを使用して、宛先ごとに文面の異なる書類を生成できます。
複数のカードにある連絡先の宛先データを埋め込むには: 1 宛先フィールドが設定された書類を開きます。 2 「アドレスブック」のカードを選択し、書類の宛先フィールドにドラッグします。
表示されたダイアログで、ポップアップメニューから「新規書類」と選択すると、各連絡先の
データを埋め込んだ新規書類が生成されます。また、ポップアップメニューから「プリンタに送
信」を選択すれば、各連絡先のデータを埋め込んだ書類をプリントできます。
連絡先情報がないときに近い情報(自宅住所がないときは職場住所)を代わりに表示したくない
場合は、チェックボックスの選択を解除してください。
上記の処理をしても元の書類には影響がありません。必要に応じて、別の連絡先データを結合し
て生成する際に再利用できます。
「アドレスブック」やvCard にない連絡先データを使う
「アドレスブック」やvCard にない連絡先情報も、 差出人フィールドや宛先フィールドに埋め込
むことができます。
222
第11 章
アドレスブックのデータを使用して書類に個人データを埋め込む
アドレスブックフィールドにデータを入力するには: 1 アドレスブックフィールドをクリックし、使用するデータを入力します。アドレスブックフィー
ルドは、入力したテキストで置き換えられます。 2 必要に応じて、手順 1 を繰り返します。
3 書き換える前のすべてのアドレスブックフィールドを含む書類を残しておきたい場合は、「ファ
イル」>「別名で保存」と選択し、変更後の書類を新しいファイルとして保存します。
変更後の書類を保存する必要がない場合は、「編集」>「取り消す - 入力」と選択して、アドレ
スブックフィールドを元の状態に戻してください。
独自のアドレスブックフィールドを定義する
アドレスブックフィールドを修正したり、新しく作成したりする必要がある場合は、
「リンク」イ
ンスペクタの「結合」パネルを使います。
挿入するデータに
当てはまるカテゴリを
選択すると、選択状態の
テキストがアドレスブック
選択します。
フィールドになります。
データが登録されている
アドレスブックフィールドを
選択します。
アドレスブックフィールドを作成する
書類にアドレスブックフィールドを追加すると、後でこれが「アドレスブック」の連絡先情報で
置き換えられます。
アドレスブック名を使ってアドレスブックフィールドを作成するには: 1 Pages 書類を開きます。 2 アドレスブックフィールドを挿入したい位置に挿入ポイントを置きます。 3 「リンク」インスペクタが開いていなければ、「挿入」>「アドレスブックフィールド」と選択し
ます。開いていれば、「リンク」インスペクタの「結合」パネルにある「アドレスブックフィー
ルドとして使用」をオンにします。アドレスブックフィールドのプレースホルダが挿入され、強
調表示されます。 4 「リンク」インスペクタの「結合」パネルで、「種類」ポップアップメニューを開きます。フィー
ルドに挿入したいデータの種類に最も近いカテゴリを選択します。 5 「フィールド」ポップアップメニューから、アドレスブックフィールドに挿入したいアドレスブッ
クフィールド名を選択します。プレースホルダのテキストが、選択したアドレスブックフィール
ド名で置き換えられます。
第11 章
アドレスブックのデータを使用して書類に個人データを埋め込む
223
6 作成したいアドレスブックフィールドの種類に応じて、
「差出人フィールド」または「宛先フィー
ルド」をクリックします。
カスタム名でフィールド名を作成するには、アドレスブックフィールド名として使いたいテキス
トを入力、選択します。
「リンク」インスペクタで、
「アドレスブックフィールドとして使用」を
選択し、
「種類」および「フィールド」のポップアップメニューから適当な項目を選択して、
「差
出人フィールド」または「宛先フィールド」をクリックします。
アドレスブックフィールドを変更する
アドレスブックフィールドを無効にしたり、使用するアドレスブックデータを変更したり、宛先
フィールドを差出人フィールドに変更したりすることができます。
アドレスブックフィールドを変更するには、以下の操作を行います:
m アドレスブックフィールドを無効にするには、これをクリックし、
「リンク」インスペクタの「結
合」パネルで「アドレスブックフィールドとして使用」の選択を解除します。
m 「アドレスブック」の関連フィールドを変更するには、書類上のアドレスブックフィールドをク
リックして、
「リンク」インスペクタを開きます。「結合」パネルで、「種類」および「フィール
ド」のポップアップメニューを使用して新しいフィールドを指定します。
m アドレスブックフィールドを宛先フィールドと差出人フィールドで切り替えるには、アドレス
「差出人フィールド」ま
ブックフィールドをクリックして、「リンク」インスペクタを開きます。
たは「宛先フィールド」のいずれかをクリックします。
m アドレスブックフィールドを削除するには、これをクリックして Delete キーを押します。
m 書類内のアドレスブックフィールドに、勤務先用、自宅用などの使い分けがある場合、「編集」>
「アドレスラベルを選択」と選択して表示される項目(「自宅」、
「勤務先」、
「その他」
)で切り替
えることができます。
アドレスブックフィールドのラベルを変更する
アドレスブックフィールドを書類上で識別するためのラベルを変更できます。
アドレスブックフィールドのラベルを変更するには: 1 ラベルを変更しようとするアドレスブックフィールドをクリックします。 2 新しいラベルを入力します。
3 新しいラベルを選択します。
4 「リンク」インスペクタが開いていなければ、「挿入」>「アドレスブックフィールド」と選択し
ます。開いていれば、「リンク」インスペクタの「結合」パネルにある「アドレスブックフィー
ルドとして使用」を選択します。
5 「リンク」インスペクタの「結合」パネルで、「種類」ポップアップメニューを開きます。フィー
ルドに挿入したいデータの種類に最も近いカテゴリを選択します。 6 「フィールド」ポップアップメニューから、アドレスブックフィールドに挿入したいアドレスブッ
クフィールドを選択します。
「差出人フィールド」または「宛先フィー
7 作成したいアドレスブックフィールドの種類に応じて、
ルド」をクリックします。
224
第11 章
アドレスブックのデータを使用して書類に個人データを埋め込む
12
書類をプリントする/ほかの
フォーマットで書き出す
12
この章では、Pages
の書類をプリントまたは共有できるようにするさ
まざまな方法について説明します。
書類をプリントしたり、ファクス送信したりするほか、電子的に書類を共有することもできます。
icrosoftWord」のフォーマットで書き出すことにより、それらのソフト
「AppleWorks 」や「M
ファイルの形で書き出す
ウェアを使っている人とも共同作業を行うことができます。また、PDF
ことや、iWeb のブログエントリーに追加することも可能です。
書類をプリントする
「Pages」や MacOSX には、書類の一部または全部をさまざまなレイアウトでプリントするツー
ル、およびプリントする書類の色を調整するツールがあります。
用紙のサイズや向きを設定する
プリントする前に、用紙サイズや向きが想定通りかどうか、
「ページ設定」ダイアログで確認す
る必要があります。
用紙のサイズや向きを設定するには:
1 「ファイル」>「ページ設定」と選択します。 2 「ページ設定」ダイアログで、出力先プリンタを「対象プリンタ」ポップアップメニューから選
択します。 3 よく使われる用紙のサイズが「用紙サイズ」ポップアップメニューに列挙されているので、選択
します。
OSX
バージョン 10.4 をお使いであれば、手順4 に進
独自の用紙サイズを設定したい場合、Mac
んでください。
225
4 MacOSX バージョン10.4 の場合は、
「用紙サイズ」ポップアップメニューから「カスタムサイズ
を管理」を選択します。
プリンタを選択してデフォルトの
ページ余白を設定します。
独自の用紙サイズ設定を
作成するためのボタン
選択した用紙サイズを複製するための
ボタンです。
です。
選択した用紙サイズを削除するための
ボタンです。
追加(+)ボタンをクリックし、「ページサイズ」フィールドに値を入力します。
プリンタの余白のデフォルト値をポップアップメニューから選択するか、独自の値を「左」
、
「右」、
「上」、および「下」フィールドに入力します。
独自のサイズ設定に名前を付けておきたい場合は、リスト内の名前をダブルクリックし、新しい
名前を入力します。
「OK」をクリックします。
「用紙サイズ」ポップアップメニューで、名前を付けた新しい用紙サイズを選択し、
「OK」をク
リックします。
5 「ページ設定」ダイアログの下部にあるボタンで、用紙の向きを選択します。
用紙を横向きで使い、ページの
上辺が用紙の右側になるように
します。
用紙を縦向きで使います
(ほとんどのテンプレート
用紙を横向きで使い、ページの
上辺が用紙の左側になるように
のデフォルト設定)
。
します。
プリントに先立って書類をプレビューする
想定通りのレイアウトになっているかどうか、実際にプリントする前にプレビュー機能を使って
確認することをお勧めします。
プリントする書類をプレビューするには: 1 「ファイル」>「プリント」と選択し、
「プリント」ダイアログの「プレビュー」ボタンをクリッ
クします。
226
第12 章
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す 書類のページが、実際にプリントしたときと同じ状態で表示されます。枠線など、レイアウト作
業の補助のためにのみ使う要素は表示されません。
(レイアウト用要素の詳細については、
228 ページの「プリントレイアウトやその他のオプションを設定する」を参照してください。) 2 「プレビュー」ウインドウの左下隅にある「ソフトプルーフ」チェックボックスを選択すると、プ
リンタの性能も考慮に入れたプレビュー画面になります。たとえば、書類中にさまざまな色が使
われていても、出力先が白黒プリンタであれば、プレビュー画面には白黒で表示されます。 3 「プレビュー」ウインドウの「プリント」をクリックすれば、この画面から直接プリントできます。
プレビュー画面の使い方については、
「プレビューヘルプ」を参照してください。「プレビュー」
ウインドウがアクティブになった状態で、「ヘルプ」>「プレビューヘルプ」と選択します。
コメントをプリントする
Pages 書類中にコメントが添えられている場合、これを含めてプリントすることも可能です。
コメントについて詳しくは、68ページの「コメントを使う」を参照してください。
コメントをプリントするには:
m ツールバーの「表示」をクリックし、「コメントを表示」を選択してコメントが表示された状態
にしてから書類をプリントします。プリントするページは、コメントが入るように余白が調整さ
れます。
書類の全体または一部をプリントする
書類全体をプリントするほか、選択したページ範囲のみプリントすることもできます。
書類の全体または一部をプリントするには:
1 「ファイル」>「プリント」と選択します。
2 出力先を「プリンタ」ポップアップメニューから選択します。使用したいプリンタが表示されな
い場合は、
「プリンタ」ポップアップメニューから「プリンタを追加」を選択します。
acOS ヘルプで「プリンタを追加する」を検索してくださ
プリンタの追加の詳細については、 M
い。出力先として使用しているプリンタの場所を確認したい場合は、「プリンタ」ポップアップ
メニューから選択するときに、マウスポインタをプリンタ名の上にしばらく置いたままにしてく
ださい。
3 プリント部数を「部数」フィールドに入力します。また、ページ全体を1 部プリントし終わって
から 2 部目に移るようにしたい場合は、「丁合い」チェックボックスを選択します。このチェッ
クボックスの選択を解除すると、1 ページ目を必要部数分プリントしてしまってから 2 ページ目
に移るようになります。 4 書類全体をプリントする場合は、「ページ」として「すべて」を選択します。
一部のページ範囲のみをプリントする場合は、
「開始」を選択し、
「開始」フィールドに先頭ペー
ジ番号、
「終了」フィールドに末尾ページ番号を入力します。 5 「プリント」をクリックします。
第12 章
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す
227
プリントレイアウトやその他のオプションを設定する
「プリント」ダイアログの「印刷部数と印刷ページ」ポップアップメニューで、書類のページを
逆順でプリントする、偶数/奇数ページのみプリントする、表紙ページ(区切りページ)をプリ
29 ページの「C
olorSync で書
ントする、などの設定ができます。また、色の設定も可能です(2
類の色を調整する」を参照してください)
。
プリントオプションを設定するには、以下の操作を行います:
m 書類のページを逆順でプリントするには、「印刷部数と印刷ページ」ポップアップメニューから
「用紙処理」を選択し、
「逆送り」を選択します。
m 偶数/奇数ページのみプリントするには、「印刷部数と印刷ページ」ポップアップメニューから
「用紙処理」を選択し、
「偶数ページ」または「奇数ページ」を選択します。
m 何ページ分かを1 枚の用紙にプリントするには、
「プリセット」ポップアップメニューのすぐ下に
あるポップアップメニューから、「レイアウト」を選択します。
縮小した各ページを
用紙上に配置する
レイアウトを確認します。
ページを左上から右に向かって
並べ、右端に来たら下の段の
左端に移ります。
ページを右上から左に向かって並べ、
左端に来たら下の段の右端に移ります。
ページを左上から下に向かって並べ、
一番下に来たら右の段の一番上に移ります。
ページを右上から下に向かって並べ、
一番下に来たら左の段の一番上に移ります。
両面プリントオプションを
選択します。 1 枚の用紙に並べた各ページを
区切る枠線のスタイルを
選択します。
1 枚の用紙に何ページ分を並べるか、「ページ数/枚」ポップアップメニューから選択します。
ページを並べる向きを選択し、次に各ページを区切る枠線のスタイルを、
「境界線」ポップアッ
プメニューから選択します。
m 両面プリントするには、「プリセット」ポップアップメニューのすぐ下のポップアップメニュー
から「レイアウト」を選択し、以下のいずれかを選択します。
長辺とじ: 用紙の長い辺でとじるようにプリントします。
短辺とじ: 用紙の短い辺でとじるようにプリントします。
プリンタの機種によっては、両面プリントできないものもあります。プリンタのマニュアルで確
認してください。
228
第12 章
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す
m 再設定しなくてもいつでも使用できるようにプリント設定をプリセットとして保存するには、
「プリント」ダイアログの「プリセット」ポップアップメニューから「別名で保存」を選択し、プ
リセットの名前を入力します。
同じ設定を使用する場合は、
「プリセット」ポップアップメニューから該当するプリセットの名
前を選択してください。 ColorSync で書類の色を調整する
Quartz フィルタを適用することにより、プリント出力の明るさを調整したり、セピア調などの
エフェクトを設定したりすることができます。このフィルタはColorSync の技術を使って、書類
そのものを加工することなく、プリント出力のみを調整します。
プリンタの機種によっては、カラー印刷できないものもあります。プリンタのマニュアルで確認
してください。
書類の色を調整するには: 1 「ファイル」>「プリント」と選択します。
2 「プリント」ダイアログで、「プリセット」ポップアップメニューのすぐ下にあるポップアップメ
olorSync」を選択します。
ニューから「C
3 「カラー変換」ポップアップメニューから、以下のいずれかを選択します。
標準:「Pages」のデフォルト設定を使って調整します。
プリンタのカラー:プリンタ側の設定に従って色調整します。 4 「Quartz フィルタ」ポップアップメニューで色調などを選択します。
選択したQuartz フィルタの適用結果をあらかじめ確認したい場合は、
「プレビュー」をクリック
してください。
選択したQuartz フィルタに関する設定も、プリセットの一部として保存できます。 ColorSync やQuartz フィルタの詳細については、
「ColorSync ユーティリティヘルプ」を参照し
てください。
(アプリケーション/ユーティリティにある)ColorSync
アプリケーションを開き、
「ヘルプ」>「ColorSync ユーティリティヘルプ」と選択します。
ColorSync ユーティリティのアイコン
第12 章
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す
229
書類をほかのフォーマットで書き出す
「Pages」の書類を「MicrosoftWord」
、PDF、標準テキストなどのほかのフォーマットで書き出
して、さまざまなプラットフォームで活用できます。書類を保存しておき、
「iWork’05 」や「iWork
’06 」の「P ages」で開くこともできます。
書類をほかのアプリケーションで使用できるように書き出す
ord、RTF、標準テキストなどのファイルフォーマットで書き出す
「Pages」の書類は、PDF、 W
ことができます。
書類をほかのファイルフォーマットで書き出すには: 1 「ファイル」>「書き出す」と選択します。
2 書類のフォーマットを選択し、「次へ」をクリックします。
3 書類の新しい名前を入力します。 4 書類の保存先を選択します。
5 「書き出す」をクリックします。 Pages 書類は、以下のフォーマットで書き出すことができます:
 PDF:「標準」、
「高」
、
「最高」のいずれかのイメージ品質でPDF ファイルを作成することがで
きます。
「最高」品質の場合、解像度は落ちません。「高」品質の場合、解像度は 150dpi に落
とされます。「標準」品質の場合、解像度は72dpi になります。アルファチャンネルのないイ
メージはJPEG 圧縮されます。圧縮レベルの設定は、
「標準」ならば 0.7、
「高」ならば 0.9 です。 MacOSX バージョン 10.4 以降のコンピュータでPages 書類を書き出すと、ハイパーリンク
eb ページ、メールメッセージ、ブックマー
も書き出されます。目次の項目、脚注、巻末注、W
DF 書類に作成されます。 クのハイパーリンクが、 P
PDF ファイルは、書類のフォント特性を維持したまま、「プレビュー」およびMacOSX バー
afari」で表示またはプリントし、P DF アプリケーションで編集すること
ジョン10.4 以降の「 S
ができます。
 Word: M
acOSX コンピュータまたは Windows コンピュータ上で「 M
icrosoftWord」を使っ
て開き、編集できます。
ages」ではテキストレイアウトが違うので、書き出された Word 書
「MicrosoftWord 」と「P
類Pages 書類とページ数が異なる場合があります。また、
(アルファチャンネルを使った)透
過イメージなど、特殊な体裁を設定した場合も、表示や出力結果が変わる可能性があります。
ages」で作成したグラフが静
さらに、異なるレイアウトで表や段組みが書き出されたり、
「P
的なイメージで表示されたりする場合があります。
TF ファイルでは、テキストフォーマットとグラフィックスのほとんどが保持されます。 Â RTF: R
RTF ファイルは、ワープロで開いて編集することができます。
 標準テキスト: 標準テキストファイルは、「テキストエディット」などのテキスト編集用アプ
リケーションで開いて編集できます。ただし、標準テキストファイルに書き出すと、フォー
マット設定はすべて失われます。また、イメージは書き出されません。
230
第12 章
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す
書類を古いバージョンのiWork 書類として保存する
Pages 書類を、古いバージョンの「 iWork」で開いて使えるような形で保存することができます。
書類を古いバージョンの iWork 書類として保存するには: 1 「ファイル」>「別名で保存」、または「ファイル」>「保存」と選択します。
2 「別名で保存」フィールドに新しい書類名を入力します。 3 書類の保存先を選択します。
4 「コピーを保存」を選択し、ポップアップメニューから「iWork」のバージョンを選択します。
5 「保存」をクリックします。
この書類は「iWork’05」の「Pages」で開いて使うことができますが、「iWork’08」の新機能を
使用することはできません。例:
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
アドレスブックフィールドとコメントは、削除されます。
巻末注は、脚注に変換されます。
図形でマスクされたイメージは、長方形でマスクされます。
曲線図形または多角形は編集することができません。
カスタム図形が図形に変換されます。
表のセル内の数式が削除され、最後に計算された値が表示されます。
数値のフォーマットがサポートされていないため、最後に計算された値にフォーマット設定が
直接適用されて表示されます。 Â 3D グラフは2D に変換されます。
ages」で開いて使うことができますが、「iWork
この書類は「iWork’05 」や「iWork’06」の「P
’08 」の新機能を使用することはできません。例:
 「変更のトラッキング」には対応していないので、変更はすべて受け入れられます。
 ページレイアウト書類のヘッダやフッタは、非表示になっていれば書き出されません。
 リンクされたテキストボックスごとに異なる列設定をすることはできないので、先頭のテキス
トボックスの設定がすべてに適用されます。
 ページレイアウト書類はフローティング要素として書き出されます。
 図形や表の中のテキストに添えたコメントは、
(その図形や表の)最上位レベルに移されます。
ヘッダやフッタのコメントは削除されます。
第12 章
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す
231
Pages 書類をiWeb に送信する
「iWeb」を使って Web サイトを作成する(または作成する予定の)場合、Pages
書類を「iWeb」
ブログまたは Podcast に直接送信できます。書類は、Web サイトの訪問者がダウンロードでき
る添付書類となります。
書類をiWeb に送信するには:
1 「iWeb’08」以降がインストールされていることを確認してください。 2 Pages 書類を開き、「ファイル」>「iWeb に送信」>「PDF」、または「ファイル」>「iWeb に
ages 書類」と選択します。
送信」>「P
「PDF」を選択すると、PDF 形式の書類が送信されます。
「Pages 書類」を選択した場合は、書類のアーカイブバージョンが送信されます。 3 「iWeb」が開いていない場合は、開いたときに、書類を添付する新規または既存のブログ、ある
いは Podcast を選択します。 ブログまたは Podcast が 1 つしかない場合は、書類はそのブログ
またはPodcast に添付されます。
Web サイトを公開すると、そのブログまたは Podcast を購読している訪問者のiTunes ライブラ
。
リに、最新の添付書類が自動的に送信されます( PDF 発行のみ)
iWeb を使ってウェブページを設計、公開する方法について詳しくは、iWeb を開き、「ヘルプ」
>「iWeb ヘルプ」と選択してください。
232
第12 章
書類をプリントする/ほかのフォーマットで書き出す
13
独自のテンプレート書類を作成する
13
この章では、独自のテンプレート書類を作成する手順について説明し
ます。
ages」の書類作成機能やフォーマット設定機能につい
この章の内容は、前章までに紹介した「P
て、ユーザがある程度使い慣れていることを前提にしています。
テンプレートをデザインする
「Pages」に付属のテンプレートを見ると、グラフ、表、テキストの外観だけでなく、ページデザ
インの参考になります。次のような属性を変更することにより、独自のテンプレートを作成でき
ます:
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
ページの向き
ページのレイアウト、セクションのフォーマット
ページの余白
ページ番号の付け方
背景グラフィックス(すかし)
本文、ヘッダ、フッタ、囲み文など、さまざまなテキストスタイル
目次スタイル
箇条書き項目や番号付きリストのスタイル
描画されたオブジェクトの塗りつぶしや線種
グラフの色やスタイル
表の外観
追加のテンプレート・ページ・デザイン
既存のテンプレートに会社のロゴを追加するだけでも、独自のテンプレートを作成できます。イ
メージを追加する、テキストのプレースホルダを変更する、新しいテキストスタイルを定義する
などのカスタマイズも可能です。また、白紙の書類から始めて、独自のテンプレートを作成する
こともできます。
233
手順 1:書類を設定する
書類をテンプレートとして設定するには、まず、書類全体のサイズや形などを決めます。
書類全体にわたる属性を設定するには、以下の操作を行います:
m 用紙サイズと向きを設定します。
最終的に作成される書類の用紙サイズと向きを設定します。たとえば、封筒用のテンプレートで
あれば、ほかの設定に先立ち、封筒として適切なサイズを選択する(またはカスタムサイズを作
25 ページの「用紙のサ
成する)必要があります。用紙サイズや向きの設定の詳細については、2
イズや向きを設定する」を参照してください。
m ページの余白を設定します。
本文テキストを流し込む領域、ヘッダやフッタを置く領域を定義します。製本して使う場合は、
左右のとじ代を別々に設定する必要があります。余白は「書類」インスペクタで設定します。詳
細については、42ページの「書類の余白を設定する」を参照してください。
m ヘッダおよびフッタのフォーマットを設定します。
各ページの上下に自動的に表示するテキストやグラフィックスを定義します。この手順について
9 ページの「ヘッダとフッタを使う」を参照してください。
は、4
m マスターオブジェクトを配置します。
すかし、ロゴなどの背景イメージを追加して、各ページの同じ位置に表示されるようにします。
7 ページの「マスターオブジェクト(反復表示される背景イメージ)を使う」を参
詳しくは、5
照してください。
m 配置ガイドを追加します。
配置ガイドを作成して、フローティングオブジェクトを各ページの同じ位置に配置しやすいよう
にします。この手順については、1 40ページの「新しい配置ガイドを作成する」を参照してくだ
さい。
手順 2:デフォルト属性を定義する
テンプレートには、書類の以下の要素に対して、デフォルト値を定義しておく必要があります:
Â
Â
Â
Â
Â
Â
Â
段落、文字、リストのスタイル
目次の属性
テキストボックスの属性
図形の属性
表の属性
グラフの属性
読み込んだグラフィックスの属性
テンプレートには上記のような属性を自由に設定できます。作成の元になったテンプレート(
「白
紙」と「キャンバス(白紙)」を含む)にあらかじめ設定されていたスタイルをそのまま使って
も構いません。
234
第13 章
独自のテンプレート書類を作成する
デフォルトスタイルを定義する
テンプレートで使いたい外観にちょうど当てはまる段落、文字、リストのスタイルがない場合は、
既存のスタイルを修正するか、新たに作成します。
ページの「段落スタイルを変更する/新しく作成する」、1 27 ページの
この手順については、123
「文字スタイルを変更する/新しく作成する」
、1 29ページの「リストスタイルを変更する/新し
く作成する」を参照してください。
デフォルトの目次属性を定義する
独自のフォーマットを設定した目次を「ワードプロセッサ」テンプレートに組み入れることがで
8 ページの「目次を使う」を参照してください。
きます。詳しくは、 5
テキストボックスや図形のデフォルト属性を定義する
テキストボックスや図形について、色、サイズ、向きのデフォルト値を決めておくと、新たに挿
入したとき、その値が適用されるようになります。
テキストボックスや図形のデフォルト属性を定義するには: 1 フローティング・テキスト・ボックスや図形を配置します。フローティング・テキスト・ボック
00ページの「フローティングテキストボックスを追加する」を参照して
スの配置については、1
34 ページの「フローティングオブジェクト
ください。フローティング図形の配置については、1
とインラインオブジェクトを使う」を参照してください。
2 テキストボックスや図形にテキストを入力し、それを選択して属性を設定します。テキスト属性
5ページの「テキストのサイズとフォーマットを設定する」を参照してく
の設定については、7
ださい。
3 テキストボックスおよび図形を選択し、それぞれに属性を設定します。詳細については、141
ペー
ジの「オブジェクトを変更する」および147ページの「オブジェクトを色で塗りつぶす」を参照
してください。
線の長さや向きは、テンプレートでは定義できません。色、太さ、不透明度などの線属性は、個
別に設定する必要があります。
4 テキストの回り込み方式を、「回り込み」インスペクタで設定します。回り込み方式については、
110ページの「オブジェクトの周囲にテキストを回り込ませる」を参照してください。
5 図形を選択し、
「フォーマット」>「詳細」>「デフォルトの図形スタイルを定義」と選択します。
テキストボックスを選択し、「フォーマット」>「詳細」>「デフォルトのテキストボックス・
スタイルを定義」と選択します。
6 テキストボックス/図形をページから削除します。
第13 章
独自のテンプレート書類を作成する
235
表のデフォルト属性を定義する
デフォルトの表には、行や列の数、枠線のスタイルや色、テキストスタイル、影などの属性を設
定することができます。
表は、ヘッダ行、ヘッダ列、内側と外側の枠線などの異なるフォーマット領域で構成されていま
す。デフォルトの表の属性を設定するには、その属性をフォーマット領域全体に適用する必要が
あります。たとえば、ヘッダ行の中の 1 つのセルのフォーマットを変更しても、この変更はデ
フォルトの表のスタイルとして保存されるわけではありません。ヘッダ行の全セルのフォーマッ
トを変更する必要があります。
表のデフォルト属性を定義するには:
1 ページ上に表を配置します。詳しくは、 1 68 ページの「表を追加する」を参照してください。
2 表を選択し、属性を設定します。
70 ページの「表のサイズを変更する」を参照
表の配置とフォーマット設定の詳細については、 1
してください。
ページの「行や列を操作する」
行や列の追加/削除、ヘッダ行やヘッダ列の作成については、183
を参照してください。
86ページの「表のセル
セルの分割や結合、サイズ変更、枠線のフォーマット設定については、1
を操作する」を参照してください。
78ページの「セル値のフォーマットを設定す
数値が入るセルのフォーマット設定については、1
る」を参照してください。
82ページの「セルの背景にイメージを描画す
表にグラフィックスを追加する手順については、1
る/所定の色で塗りつぶす」を参照してください。
3 テキストの回り込み属性を設定します。この手順については、110 ページの「オブジェクトの周
囲にテキストを回り込ませる」を参照してください。 4 「フォーマット」>「詳細」>「デフォルトの表スタイルを定義」と選択します。 5 表をページから削除します。
グラフのデフォルト属性を設定する
グラフについては、
「挿入」>「グラフ」と選択したときに表示されるグラフのタイプを設定で
きます。また、各タイプのグラフについて、デフォルトの外観を設定できます。デフォルト属性
は、グラフのタイプごとにそれぞれ設定する必要があります。
グラフのデフォルトスタイルや配置を設定するには: 1 ページ上にグラフを配置します。この手順については、2 04 ページの「グラフを追加する」を参
照してください。 2 グラフを選択し、属性を設定します。
この手順については、204 ページの「グラフのタイプを選択する」を参照してください。
ページの「一般的な
グラフのサイズ変更や回転、各グラフに共通の属性の設定については、207
グラフに属性を設定する」を参照してください。
236
第13 章
独自のテンプレート書類を作成する
14 ページの「特定タイプのグラフのフォーマッ
円グラフ、棒グラフなどのタイプについては、2
トを設定する」を参照してください。
3 グラフの回り込み属性を設定します。この手順については、110ページの「オブジェクトの周囲
にテキストを回り込ませる」を参照してください。
4 グラフの各タイプについて、手順 1 ∼3 を繰り返します。 5 各タイプのグラフをそれぞれ選択し、「フォーマット」>「詳細」>「グラフのタイプ名グラフ
のデフォルトスタイルを定義」と選択します。 6 デフォルトにするグラフのタイプ(「挿入」>「グラフ」と選択したときにはじめて表示される
グラフのタイプ)を選択し、
「フォーマット」>「詳細」>「グラフのタイプ名をデフォルトの
グラフタイプに設定」と選択します。
7 グラフをページから削除します。
読み込んだイメージのデフォルト属性を定義する
イメージを読み込んだときに適用される、
デフォルトの影、
不透明度、
輪郭線の色を設定できます。
イメージのデフォルト属性を設定するには:
1 ページ上にイメージを配置します。この手順については、1 58ページの「イメージをフローティ
ングオブジェクトとして読み込む」および158ページの「イメージをインラインオブジェクトと
して読み込む」を参照してください。
2 イメージを選択し、属性を設定します。
影の追加については、144ページの「影を追加する」を参照してください。
不透明度の調整については、146ページの「不透明度を調整する」を参照してください。
読み込んだイメージを囲む枠線については、142ページの「枠線のスタイルを変更する」を参照
してください。
45ページの「反射を追加する」を参照してくだ
読み込んだイメージの反射の設定については、1
さい。
43ページの「オブジェク
読み込んだイメージの周囲に図形の枠線を追加する手順については、 1
トに枠線を設定する」を参照してください。
3 イメージの回り込み属性を設定します。この手順については、110 ページの「オブジェクトの周
囲にテキストを回り込ませる」を参照してください。 4 「フォーマット」>「詳細」>「デフォルトのイメージスタイルを定義」と選択します。 5 イメージをページから削除します。
第13 章
独自のテンプレート書類を作成する
237
手順 3:テキスト/メディアのプレースホルダを作成する
テキスト/メディアプレースホルダは、完成した書類の外観がどのようになるかを仮に表示する
ために使います。書類を作成する人に操作手順を示す役割もあります。
プレースホルダのテキストを作成する
テンプレートにある既存のプレースホルダのテキストを修正するか、新たに作成します。
プレースホルダのテキストを作成するには、以下の操作を行います:
m 既存のプレースホルダのテキストを編集するには、それを選択し、
「フォーマット」>「詳細」>
「プレースホルダテキストの編集を有効にする」と選択します。テキストの編集後、
「フォーマッ
ト」>「詳細」>「プレースホルダテキストの編集を無効にする」と選択します。
m 最初からプレースホルダのテキストを作成するには、ページ上にテキストを入力し、必要に応じ
てフォーマットを設定します。
テンプレートを使う人がそのまま実際のテキストを編集できるように、テキストブロックを選択
し、ブロックごとに「フォーマット」>「詳細」>「プレースホルダテキストとして定義」と選
択します。
テキストブロックを選択する際には、末尾の段落区切り文字を選択範囲に含めないよう注意して
ください。そうしないと、テキストのプレースホルダ上に実際のテキストを上書き入力したとき、
段落全体が削除される結果、その次にある段落の属性が適用されてしまいます。作業中に段落区
切り文字が見えるようにするには、ツールバーの「表示」をクリックして、
「不可視文字を表示」
を選択します。
テキストのプレースホルダを削除するには、それを選択して Delete キーを押します。
メディアプレースホルダを作成する
イメージ、オーディオファイル、ムービーをメディアプレースホルダ上にドラッグするだけで、
サイズ/位置が自動的に合わせられます。メディアプレースホルダのメディアを置き換える場合
も、元のファイルを削除しなくても、新しいメディアをドラッグするだけでかまいません。
メディアプレースホルダを作成するには: 1 イメージ、ムービー、オーディオファイルを書類に追加します。
58ページの「イメージを扱う」、164 ページの「サウンドファイルを追加す
手順については、 1
る」
、および165ページの「ムービーファイルを追加する」を参照してください。
2 読み込んだオブジェクトを選択し、 137ページの「オブジェクトを移動する」の手順に従い、書
類上の適当な位置に移動します。 3 読み込んだオブジェクトのフォーマットを、137 ページの「オブジェクトを移動する」の手順に
従って設定します。 「フォーマット」>「詳細」>「メディアプレースホルダとして定義」と
4 オブジェクトを選択し、
選択します。
メディアプレースホルダを削除するには、それを選択してDelete キーを押します。
238
第13 章
独自のテンプレート書類を作成する
手順 4:テンプレートにセクションを追加する
テンプレートを拡張可能にすると、ツールバーの「セクション」ボタンで、
「ワードプロセッサ」
ページの「新
テンプレートに追加セクションを簡単に挿入できるようになります(詳しくは、72
しいテンプレートページを追加する」を参照してください)
。
テンプレートセクションを作成し、ユーザが追加できるようにするには: 1 1 ページまたは複数ページのレイアウトをデザインし、そのレイアウトの先頭と末尾にセクショ
ン区切りを挿入します。 2 「フォーマット」>「詳細」>「ページを取り込む」と選択します。次のダイアログが表示されます。 3 テンプレートセクションの名前を入力します。 4 この設定に取り込みたいページ番号を、「範囲」ポップアップメニューから選択します。 5 「OK」をクリックします。
6 このページをテンプレートの一部として表示しない場合は、テンプレートからこのページを削除
します。
テンプレートセクションの配置や名前を変更したり、削除したりするには、
「フォーマット」>
「詳細」>「ページを管理」と選択します。次のダイアログが表示されます。
セクションを選択します。名前をダブルクリックして新しい名前を入力し、名前を変更します。
上向きまたは下向き三角形をクリックすると、リスト内の順序を変更できます。削除(−)ボタ
ンをクリックすると、セクションが削除されます。管理作業を終えたら、
「終了」をクリックし
ます。
第13 章
独自のテンプレート書類を作成する
239
手順 5:カスタムテンプレートを保存する
作成したテンプレートを保存すると、テンプレートセレクタに表示されます。
ほかの人が使用するために開いたテンプレートは、保存したときとまったく同じ状態で表示され
ます。したがって、
「スタイル」パネルを開いた状態にするか閉じた状態にするか、不可視文字、
ルーラ、レイアウトマークを表示しておくかどうかなどを自由に決めることができます。
カスタムテンプレートを保存するには: 1 「ファイル」>「テンプレートとして保存」と選択します。
2 テンプレート名を入力します。
3 テンプレートの保存先フォルダを指定します。
デフォルトの保存先は、
「ライブラリ/ApplicationSupport/iWork/Pages/Templates/
MyTemplates/ 」の下のホームフォルダです。テンプレートセレクタの「マイテンプレート」パ
ネルに現れます。
ホームフォルダ内のほかの保存先を指定する場合は、
「ライブラリ /ApplicationSupport/iWork/
Pages/Templates/」の下に新しいフォルダを作成して置きます。フォルダ名がそのままテンプ
レートカテゴリとしてテンプレートセレクタに表示されます。 4 「保存」をクリックします。
inder で、テンプレートを保存したフォルダに移動し、
カスタムテンプレートを削除するには、 F
そこからテンプレートを「ゴミ箱」にドラッグします。
240
第13 章
独自のテンプレート書類を作成する
索引
索引 3D グラフ
シーン設定を定義する 219
19
表示角度を変更する 2
フォーマット設定に使用する 23
複数の∼を開く 23
∼を開く 23
3
インスペクタウインドウ 2
P
インラインオブジェクト
PDF ファイル
63
∼をAppleWorks で作成する 1
∼をExcel で作成する 163
∼をイメージとして使う 163
34
∼を使用する 1
35
∼をフローティングに変換する 1
え
円グラフ
Q
「QuickTime 」インスペクタ 165
S
15
影を追加する 2
個々の分割部分を切り離す 215
個々の分割部分を選択する 214
∼に系列名を表示する 214
Spotlight2 8
16
不透明度を調整する 2
∼を回転させる 216
い
「位置と回転」インスペクタ 140,141,142
移動する
お
ページをスクロールする 27
オブジェクト
PDF ファイルをグラフィックスとして使う 163
インスタントアルファ 161
オブジェクトの内側に∼を配置する 149
∼から背景や不要な要素を削除する 161
調整 162
62
∼の温度を調整する 1
∼のコントラストを調整する 162
62
∼の彩度を調整する 1
∼のシャープネスを調整する 162
∼のヒストグラム 162
62
∼の明度を調整する 1
62
∼の露出を調整する 1
58
∼をインラインオブジェクトとして読み込む 1
49
∼をサイズ調整する 1
∼をタイル状に配置する 149
∼を半透明にする 149
∼をフローティングオブジェクトとして読み込む 158
∼をマスクする(切り取る) 159
「イメージ調整」ウインドウ 162
インスペクタ
算術 198
比較 199
キーボードを使用する 28
特定のページに∼ 27
イメージ
241
演算子
∼が重なっている順番を変更する 137
10
テキストを回り込ませる 1
47
∼に色とカラーグラデーションを追加する 1
∼に影を追加する 144
45
∼に反射を追加する 1
43
∼に枠線を設定する 1
∼のサイズを変更する 141
46
∼の不透明度を調整する 1
42
∼の枠線のスタイルを変更する 1
背景 138
39
ページ上に∼を均等に配置する 1
37
∼を移動する 1
∼を回転させる 142
∼をグループ化する/グループ解除する 147
∼をコピーする 136
36
∼を削除する 1
38
∼を整列する 1
∼を選択する/選択解除する 135
40
∼を配置する 1
∼を反転させる 142
36
∼を複製する 1
∼を変更する 141
47
∼をロックする/ロック解除する 1
か
カスタムテンプレート
セクションを追加する 239
テキストプレースホルダを作成する 238
デフォルトの属性を定義する 234
独自の∼をデザインする 233
40
保存する 2
メディアプレースホルダを作成する 238
∼を使用する書類を設定する 234
「カラー」ウインドウ 148
9,21,32,36,81,83,84,90,95,107,113,
環境設定 1
137,139
巻末注
0
書類の最後にある∼ 5
∼に使用するマークを変更する 52
2
∼に使うマークを定義する 5
∼に番号を付ける 52
∼の番号付けを再開する 53
∼のフォーマットを設定する 51
マークから∼へジャンプする 51
1
∼を脚注に変換する 5
∼を削除する 51
∼を追加する/編集する 49
数値軸のフォーマットを設定する 211
説明文を追加する 214
02
データ系列について 2
13
データ系列要素のフォーマットを設定する 2
07
データを∼にコピーする 2
データを編集する 206
∼のサイズを変更する 208
凡例の位置を変更する 208
08
凡例を表示する/しない 2
14
フォーマットを設定する 2
ラベルおよび座標軸の目盛りを追加する 209
ラベル、タイトル、凡例のフォーマットを設定す
13
る 2
∼を回転させる 209
04
∼を追加する 2
「グラフィック」インスペクタ 170,213
け
「警告」ウインドウ 28
「検索と置換」ダイアログ 116
こ
語句を検索する
16
検索する/置き換える(簡易設定) 1
16
検索する/置き換える(詳細設定) 1
き
キーボードショートカット
9
ヘルプでショートカットのリストを表示する 2
9
∼を使う 2
1
キーボードビューア 8
脚注
∼に使用するマークを変更する 52
2
∼に使うマークを定義する 5
∼に番号を付ける 52
∼の番号付けを再開する 53
すべての発生個所 117
個人データを書類に埋め込む
宛先データを挿入する 221
アドレスブックフィールドのラベルを定義する 223
アドレスブックフィールドを使用する 223
アドレスブックフィールドを定義する 221
「アドレスブック」や vCard にないデータを使用す
22
る 2
21
差出人データを挿入する 2
コメント
∼のフォーマットを設定する 51
9
∼を削除する 6
マークから∼へジャンプする 51
9
∼を挿入する 6
∼を巻末注に変換する 51
9
∼を表示する/隠す 6
∼を追加する/編集する 49
∼をフォーマット設定する 69
2
行区切り 4
行頭記号付きテキスト
6
新しい∼を追加する 9
∼をプリントする 69
9
∼を変更する 6
コメントアンカー 68
7
∼を並べ替える/編集する 9
く
グラフ
さ
64
サポート対象のサウンドファイルのタイプ 1
64
サポート対象のムービーファイルのタイプ 1
行/列を操作する 183
サポート対象のメディアフォーマット 164
04
グラフのタイプを選択する 2
散布図
05
グラフのタイプを変更する 2
18
記号のフォーマットを設定する 2
グリッドラベルおよび目盛りを表示する 212
18
座標軸の設定を指定する 2
固定または文字列と一緒に移動する∼を追加する 204
データポイント記号の線と塗りつぶし設定を調整す
座標軸および枠線を表示する 209
18
る 2
242
索引
し
四角形、角丸
∼を追加する 151
55
∼を編集する 1
∼をマスクとして使う 160
スタイル
26
新しい段落スタイルを作成する 1
∼を編集する 155
自動変換された引用符 83
ショートカットメニュー
9
2
28
新しい文字スタイルを作成する 1
∼で使用できるタイプ 119
33
∼の名前を変更する 1
∼を上書きする 122
書類
∼を検索する/置き換える 122
23
∼をコピーする/ペーストする 1
3
既存の∼を開く 3
テンプレートを選択する 16
25
ページの向きとサイズを設定する 2
ページレイアウト 42,44,45
2
余白を設定する 4
ワードプロセッサ 42,44,46,47
∼を作成する 31
20
∼を適用する 1
29,132,133
∼を変更する 1
21
∼を読み込む 1
スタイルパネル 26
スペルチェック
14
候補のスペルを使って作業する 1
「書類」インスペクタ 40
7
書類のデザイン 3
選択したテキストの∼ 114
挿入ポイントの位置からの∼ 114
入力中 114
書類を閉じる 36
す
数式
94
新しい∼を追加する 1
演算子 197
せ
セクション
セクションの余白を設定する 56
5
∼の属性を定義する 5
∼のページ番号を再開する 56
∼の見開きページのフォーマットを設定する 56
∼を再利用する 56
92
簡易数式を追加する 1
関数 200
93
行値を使った基本的な計算 1
94
削除する 1
98
算術演算を実行する 1
95
セル参照を使用する 1
複数のセルに追加する 197
変更を保存する/保存しない 195
93
列値を使った基本的な計算 1
∼を編集する 195
数式エディタ 194
3
∼を作成する 5
∼をサムネール表示を使って管理する 54
セクション末注
セクションの最後にある∼ 50
た
タイポグラフィ
3
大文字化を変更する 8
数値
3
トラッキングを変更する 8
80
科学計算型のフォーマット 1
3
ベースラインを変更する 8
数値のフォーマット設定 178
通貨フォーマット 179
パーセント型のフォーマット 179
日付/時刻フォーマット 180
リガチャを使う 83
「タイポグラフィ」ウインドウ 83
多角形
51
∼を追加する 1
ズームレベル
56
∼を編集する 1
「表示」コントロール 18
「表示」メニュー 18
タブストップ
∼のデフォルトの間隔を設定する 90,91
∼を変更する 18
0,91
∼を削除する 9
図形
0,91
∼を追加する/変更する 9
カスタム∼を追加する 151
∼をルーラで変更する 90
角のポイントを曲線に変更する 155
曲線の形状を変更する 154
組み込み∼を追加する 151
54
直線部分の形状を変更する 1
06
∼内にテキストを入力する 1
∼のポイントを操作する 153
描画ツールを使う 151
∼を使用してテキストを目立たせる 100
52
∼を編集可能な状態にする 1
索引
段
5
段組み区切りを定義する 4
5
∼の外側余白を調節する 4
∼の幅を変更する 45
複数の∼を使う 45
∼を次のページへ移動する 45
段落
最初の行/最後の行だけを残さない 44
243
∼の全体を同じページに入れる 43
∼を同じページに入れる 43
つ
と
特殊文字および記号
「キーボードビューア」を使用して∼を見つける 82
使用可能な記号を表示する 82
ツールバー
コマンドキーとControl キーを使用して変更する 22
ツールアイコンのサイズを変更する 22
ツールのアイコンだけ、またはテキストだけを選択す
る 22
2
ツールのデフォルトの設定に戻す 2
2
デフォルトのツール 2
ボタンを削除する 22
ボタンを追加する 22
挿入する 82
は
配置ガイド
39
∼の外観を変更する 1
40
∼を新規に作成する 1
∼を使う 139
ハイパーリンク
Web ページへの∼ 1 07
2
ボタンを並び替える 2
∼をカスタマイズする 22
あらかじめ登録されたアドレスへメールメッセージを
送信する∼ 108
09
特定のページへの∼ 1
09
ブックマーク 1
2
∼を表示する/隠す 2
て
リンクのタイプ 107
10
∼を編集する 1
テキスト
4
∼をコピーする 7
∼を削除する 74
∼を選択する 74
∼を追加する 70
∼を表に変換する 172
「テキスト」インスペクタ 85
テキストのフォーマットを設定する
色を変更する 80
7
大文字化を変更する 7
影を付ける 81
行間隔を調整する 87
5
サイズとフォーマットを変更する 7
挿入した余白を変更する 95
8
段落間隔を調整する 8
段落のインデントを設定する 94
テキストの縦方向の配置を変更する 84
テキストの横方向の配置を変更する 84
4
複数の段に分割する 4
8
文字間隔を調整する 8
テキストのフォーマットを変更する
段落の背景色を変更する 104
テキストボックス
インライン∼を追加する 101
フローティング∼を追加する 100
00
∼を使用してテキスト目立たせる 1
02
∼をリンクする 1
テンプレート
新しいページを追加する 72
ページレイアウト 30,31
ページを削除する 73
40
保存する 2
ワードプロセッサ 30
∼を選択する 16
∼を保存する 35
ひ
表
82
イメージを追加する 1
行の背景色を縞模様に塗り分ける 185
行/列のサイズを変更する 185
行/列を削除する 184
行/列を選択する 174
行/列を操作する 183
83
行を追加する 1
並べ替える 188
∼のサイズを変更する 170
背景色を追加する 185
72
表をテキストに変換する 1
85
フッタ行を作成する 1
84
ヘッダ行/ヘッダ列を作成する 1
83
列を追加する 1
71
∼を移動する 1
72
∼を選択する 1
68
∼を追加する 1
「表」インスペクタ 168
描画ツール 151
表セル
いくつかのセルをまとめて選択する 173
規則を定義する 181
サイズを変更する 177
82
自動入力を実行する 1
78
数値のフォーマットを設定する 1
セル値のフォーマットを設定する 178
セル値を自動確認する 181
75
テキストを操作する 1
等分割する 186
77
内容に合わせて拡大する 1
内容を追加する/編集する 175
並べ替える 188
日付を操作する 177
244
索引
隣接するセルを結合する 186
枠線のフォーマットを設定する 187
74
枠線を選択する 1
∼を選択する 172
ふ
オプションを選択する 19
変更のトラッキング
編集を受け入れる/拒否する 67
∼を開始する/一時停止する/停止する 65
2
∼を使って編集する 6
変更を取り消す 35
ファイルを書き出す iWork’05/’06 のフォーマットで 231
MicrosoftWord 書類として 230
PDF ファイルとして 2 30
RTF(リッチテキスト)書類として 230
30
標準テキストとして 2
ファイルを読み込む
3
サポートされるファイルフォーマット 3
ドラッグすることによって∼ 33
ほかのアプリケーションから∼ 33
3
メニューによって∼ 3
フォーマットバー 23
ほ
ほかの言語の文字 82
星形
51
∼を追加する 1
56
∼を編集する 1
保存する
「 iWork’05」の書類として∼ 34
書類のコピーを∼ 35
4
テンプレートイメージと共に∼ 3
テンプレートとして∼ 35
6
バックアップバージョン 3
「フォーマット」メニュー
5
テキストのサイズとフォーマットを変更する 7
5
フォント 2
フォントの滑らかな文字 84
「フォント」パネル
7
テキストのサイズとフォーマットを変更する 7
不可視文字
1
∼の記号 2
∼を表示する 21
プリントする ColorSync で書類の色を調整する 229
オプション 228
27
コメントも含めて∼ 2
27
指定されたページ範囲を∼ 2
書類 225
プリントレイアウトを設定する 228
ページを設定する 228
∼前にプレビューする 226
プレースホルダ
段の∼ 72
1
テキスト 7
テキストボックス 71
表の∼ 72
メディア∼ 157
0
∼を使う 7
フローティングオブジェクト
35
∼をインラインに変換する 1
∼を使用する 134
へ
ページ区切り
新しいページで段落を開始する 43
∼を挿入する 42
ページ番号
∼のフォーマットを設定する 112
∼を追加する 112
ページ表示
索引
ま
マスターオブジェクト
すかしを追加する 57
7
背景イメージを使う 5
ロゴを追加する 57
7
∼を表示する 5
「回り込み」インスペクタ 110
め
メディアファイル
64
サウンドを追加する 1
65
ムービーを追加する 1
メディアブラウザ 24
57
メディアプレースホルダ 1
面グラフと折れ線グラフ
18
影を追加する 2
18
記号のフォーマットを設定する 2
線の色を設定する 218
も
目次
∼にリーダー線を追加する 59
∼のフォーマットを設定する 59
変更後に∼を更新する 58
8
∼を作成する 5
2
文字パレット 8
や
矢印
組み込み∼を追加する 151
56
∼を編集する 1
よ
横棒グラフおよび縦棒グラフ
17
影を追加する 2
間隔を調整する 216
245
17
不透明度を調整する 2
0
∼を表示する/隠す 9
り
れ
リスト
レイアウト
アウトライン番号のリストスタイルを変更する 132
階層付き(アウトライン) 99
行頭記号付き 96
行頭記号付きリストのスタイルを変更する 96
5
∼のインデントを設定する 9
8
番号付き 9
8
番号付きリストのスタイルを変更する 9
29
リストスタイルを作成する/変更する 1
∼を自動的に生成する 95
07,108,109,110
「リンク」インスペクタ 1
る
ルーラ
7
左右のページで異なる∼を使う 4
5
段組み区切りを定義する 4
段組みを定義する 44
7
∼に要素を追加する 3
背景を適用する 37
8
見開きページのヘッダとフッタを定義する 4
7
見開きページの余白を定義する 4
8
見開きページを表示する 4
余白を定義する 47
レイアウト区切りを挿入する 46
レイアウト区切りを定義する 46
7
∼を変更する 3
1
「レイアウト」インスペクタ 4
∼を使用してインデントを設定する 94
246
索引