BTM U Thailand Monthly (2015年1月号) 【目次】 1. タイ経済指標推移 ------------------------------------------------ P 1 2. タイ経済・政治・社会ニュース--------------------------------------- P 3 3. 為替相場動向 ---------------------------------------------------- P 5 4. バーツ金利動向 -------------------------------------------------- P 6 5. 主要金融指標 ---------------------------------------------------- P 7 6. 今月のトピックス< BOIの新投資奨励制度について> ------------------- P 8 7. タイにおけるBTMUグループのサービス体制について ------------------- P11 (2015年1月13日作成) Bank of Ayudhaya PCL. 三菱東京UFJ銀行 企画部 経済調査室 BTMU Holding (Thailand) Co., Ltd. BANGKOK BTMU LIMITED BTMU Participation (Thailand) Co., Ltd. 0/10 1.タイ経済指標推移 タイの主要経済指標 名目GDP(10億ドル) 人口(100万人) 1人あたりGDP(ドル) 実質GDP成長率(前年比、%) 製造業生産指数(前年比、%) 民間消費指数(前年比、%) 自動車販売台数(台) (前年比、%) 消費者物価指数(前年比、%) 失業率(%) 輸出(FOB)(100万ドル) (前年比、%) 輸入(FOB)(100万ドル) (前年比、%) 貿易収支(100万ドル) 経常収支(100万ドル) 資本収支(100万ドル) 直接投資(100万ドル) 証券投資(100万ドル) その他投資(100万ドル) 総合収支(100万ドル) BOI外資申請金額(100万バーツ) うち日系 BOI外資承認金額(100万バーツ) うち日系 対外債務残高(100万ドル)◎ 外貨準備高(除く金)(100万㌦)◎ 翌日物レポ金利(%)◎ 為替(バーツ/ドル)* 株価指数◎ 2011 346 64.1 5,398 ( 0.1) (▲8.5) ( 3.7) 794,081 (▲0.8) ( 3.8) 0.7 219,118 2012 366 64.5 5,684 ( 6.5) ( 2.2) ( 5.6) 1,434,624 ( 80.7) ( 3.0) 0.7 225,875 2013 388 64.8 5,982 ( 2.9) (▲3.2) ( 0.3) 1,330,678 (▲7.2) ( 2.2) 0.7 225,409 ( 14.3) 202,130 ( 3.1) 219,860 ( 24.9) 16,989 8,887 ▲ 7,509 ▲ 2,777 3,991 ▲ 8,104 1,214 396,348 193,843 278,447 158,968 104,334 167,389 3.25 30.48 1,025.3 ( 8.8) 6,015 ▲ 1,470 13,961 ▲ 2,199 5,988 9,488 5,265 645,534 373,985 548,954 348,430 130,747 173,326 2.75 31.07 1,391.9 13/10-12 14/1-3 4-6 7-9 ( 0.6) (▲7.1) (▲0.9) 296,393 (▲0.5) (▲7.0) (▲1.6) 224,171 ( 0.4) (▲4.8) (▲0.8) 216,740 ( 0.6) (▲3.9) ( 0.3) 207,499 (▲32.0) ( 1.7) 0.6 55,903 (▲45.8) ( 2.0) 0.9 55,573 (▲33.8) ( 2.5) 1.0 55,887 (▲29.3) ( 2.0) 0.8 56,934 (▲0.2) 218,748 (▲0.9) 52,112 (▲0.8) 49,054 ( 0.6) 49,835 (▲1.7) 52,154 (▲0.5) 6,661 ▲ 2,452 545 6,078 ▲ 7,254 2,459 ▲ 5,049 524,768 282,848 478,927 290,491 141,933 161,328 2.25 30.72 1,298.7 (▲7.5) 3,791 2,892 ▲ 6,536 2,532 ▲ 7,163 ▲ 1,741 ▲ 3,260 174,096 71,500 115,150 90,903 141,933 161,328 2.25 31.74 1,298.7 (▲14.8) 6,519 8,226 ▲ 6,101 2,496 ▲ 3,299 ▲ 5,069 ▲ 462 201,966 61,135 20,784 10,978 139,964 161,154 2.00 32.65 1,376.3 (▲11.8) 6,052 ▲ 387 ▲ 191 ▲ 306 ▲ 2,715 2,767 ▲ 606 239,099 80,492 151,982 78,857 144,772 161,643 2.00 32.45 1,485.8 (▲0.8) 4,780 ▲ 526 ▲ 1,781 2,467 ▲ 1,520 ▲ 2,596 37 310,630 108,683 268,286 109,481 143,487 155,593 2.00 32.11 1,585.7 5 6 7 (注)*印:期中平均値、◎印:期末値。 (資料)タイ中央銀行、国家経済社会開発委員会、CEICなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成 タイの主要経済指標 14/1 名目GDP(10億ドル) 人口(100万人) 1人あたりGDP(ドル) 実質GDP成長率(前年比、%) 製造業生産指数(前年比、%) 民間消費指数(前年比、%) 自動車販売台数(台) (前年比、%) 消費者物価指数(前年比、%) 失業率(%) 輸出(FOB)(100万ドル) (前年比、%) 輸入(FOB)(100万ドル) (前年比、%) 貿易収支(100万ドル) 経常収支(100万ドル) 資本収支(100万ドル) 直接投資(100万ドル) 証券投資(100万ドル) その他投資(100万ドル) 総合収支(100万ドル) BOI外資申請金額(100万バーツ) うち日系 BOI外資承認金額(100万バーツ) うち日系 対外債務残高(100万ドル)◎ 外貨準備高(除く金)(100万㌦)◎ 翌日物レポ金利(%)◎ 為替(バーツ/ドル)* 株価指数◎ 2 3 4 8 9 10 11 12 (▲5.6) (▲1.4) 68,508 (▲4.5) (▲2.4) 71,680 (▲10.5) (▲1.2) 83,983 (▲4.1) (▲0.8) 73,260 (▲4.0) (▲0.1) 69,681 (▲6.3) (▲1.4) 73,799 (▲5.3) ( 0.2) 69,527 (▲2.6) (▲0.8) 68,835 (▲3.9) ( 1.3) 69,137 (▲3.0) (▲0.3) 70,850 (▲3.5) ( 0.7) 73,068 ( 0.0) ( 0.0) 0 (▲45.5) ( 1.9) 0.9 17,656 (▲44.8) ( 2.0) 0.9 18,151 (▲46.7) ( 2.1) 0.9 19,766 (▲33.2) ( 2.4) 0.9 17,092 (▲37.7) ( 2.6) 0.9 19,268 (▲30.4) ( 2.4) 1.1 19,527 (▲29.2) ( 2.2) 1.0 18,700 (▲31.4) ( 2.1) 0.7 18,655 (▲27.2) ( 1.8) 0.8 19,580 (▲20.4) ( 1.5) 0.8 19,830 (▲21.8) ( 1.3) 0.5 18,236 ( 0.0) ( 0.6) 0.0 0 (▲1.5) 18,513 ( 2.1) 14,254 (▲2.7) 16,286 (▲0.9) 16,533 (▲1.2) 17,638 ( 3.8) 15,664 (▲0.5) 17,249 (▲6.6) 16,456 ( 2.2) 18,449 ( 4.1) 17,748 (▲1.8) 16,322 ( 0.0) 0 (▲12.4) ▲ 857 263 ▲ 220 (▲18.9) 3,896 5,065 ▲ 3,669 (▲13.7) 3,480 2,898 ▲ 2,213 (▲13.8) 559 ▲ 886 2,269 (▲7.7) 1,629 ▲ 1,194 ▲ 470 (▲14.1) 3,863 1,692 ▲ 1,990 (▲3.4) 1,450 ▲ 541 2,695 (▲8.3) 2,199 555 ▲ 1,749 ( 10.1) 1,131 ▲ 540 ▲ 2,727 (▲5.2) 2,082 2,628 ▲ 1,781 (▲4.2) 1,914 1,664 0 ( 0.0) 0 0 0 575 11,565 4,517 5,893 3,801 140,111 160,612 2.25 32.93 1,274.3 ▲ 884 35,731 12,862 8,175 3,415 139,854 161,579 2.25 32.61 1,325.3 ▲ 154 154,670 43,756 6,716 3,762 140,042 161,154 2.00 32.38 1,376.3 1,102 17,966 6,186 5,941 3,420 140,867 162,554 2.00 32.31 1,414.9 ▲ 1,073 10,048 5,459 3,497 1,146 142,329 161,416 2.00 32.54 1,415.7 ▲ 636 9,119 7,712 121,760 63,313 144,850 161,643 2.00 32.50 1,485.8 2,947 21,789 9,418 75,076 21,885 149,420 163,084 2.00 32.11 1,502.4 ▲ 500 27,452 10,153 25,294 2,960 146,503 161,157 2.00 32.01 1,561.6 ▲ 2,410 22,290 8,620 15,934 5,779 143,906 155,593 2.00 32.20 1,585.7 ▲ 58 19,630 7,682 63,731 17,565 144,463 154,800 2.00 32.46 1,584.2 ▲ 105 104,090 31,721 87,154 42,160 0 152,772 2.00 32.79 1,593.9 0 #N/A #N/A #N/A #N/A 0 0 2.00 32.89 1,497.7 (注)*印:期中平均値、◎印:期末値。 (資料)タイ中央銀行、国家経済社会開発委員会、CEICなどより三菱東京UFJ銀行経済調査室作成 1/13 国家改革評議会(NRC)は新憲法骨子案を憲法起草委員会(CDC)に提言 12月19日、国家改革評議会(以下NRC)は新憲法制定・総選挙に向けたスケジュールに 沿い、新憲法の骨子案を憲法起草委員会(以下CDC)に提言した。骨子案には当初、首相 と閣僚を直接選挙で選出する案が盛り込まれていたが、CDCは同月23日、これを却下した。 その他の提言については検討を続けており、CDCは2015年4月までに起草案を作成、同年9 月初旬までの制定を予定している。 2014年5月のクーデター後全権を掌握した国家平和秩序評議会(NCPO)は同年6月、新憲 法を2015年7月に公布し、同10月に総選挙を行うとしていた。しかし、暫定政権のウィサ ヌ副首相が「総選挙の実施は早ければ2016年2月になる」との見通しを明らかにするなど、 当初の予定から遅れる可能性が高い。また、新憲法公布前の国民投票の要否が未定である こと、仮に憲法案が否決となった場合はCDCを解散・再結成し再度起草プロセスのやり直 しとなることなどから、今後の動向には留意が必要となろう。 11月の貿易収支は9ヵ月連続の黒字 11月の輸出は前年比▲1.8%と、10月の同+4.1%からマイナスに転じた。品目別にみる と、主力のエレクトロニクス(同+6.5%)や機械装置(同+5.7%)が引き続き堅調な伸び を示したが、石油製品(同▲34.6%)や天然ゴム(同▲43.0%)などは低迷が続いている。 通年の輸出について、政府は「前年並みか同▲0.1%のマイナス成長」とこれまでの目標 (同+0.05~0.5%)を下回る見通しを示した。 他方、輸入は原燃料等(同▲16.2%)や機械装置(同▲7.7%)などが全体を押し下げ、 同▲4.2%と2ヵ月連続で減少した。この結果、11月の貿易収支は19億ドルと10ヵ月連続の 黒字なった。 図表 1:新憲法制定スケジュール 2014年 5~8月 10~11月 12月 クーデター ~ 暫定政権発足 図表 2:貿易収支 CDC解散、起草プロセスやり直し 50 国家改革評議会(NRC)、 憲法起草委員会(CDC)発足 NRCが新憲法の骨子案をCDCに提言 2015年 4月 CDCが起草案をNRC、国家平和秩序評議会 (NCPO)、暫定内閣に提出 5~7月 NRCの修正提案を経て、CDC修正案提出 CDC起草 ~ NRC最終案認否 (前年比、%) (億ドル) 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0 NRCが最終案を認否 可決 8月 否決 9月 2016年 4月 可決 10月 国民投票 6月 11月 国王に上奏 ~ 公布 7月 -10 -20 5月 -30 総選挙 ~ 新政権発足 2016年 2月 2016年 2~4月? 2016年 9~11月? -10 -40 2016年 6~8月? -20 貿易収支〈右目盛〉 輸出 輸入 12 13 14 (注)USD建て、国際収支ベース。 (資料)タイ中央銀行統計より三菱東京UFJ銀行経済調査室作成 (資料)各種報道より三菱東京UFJ銀行経済調査室作成 -30 -40 (年) (経済調査室) 2/13 2.タイ経済・政治・社会ニュース Source 【政府関連】 12月1日 タイ商業省 12月3日 タイ政府 12月9日 タイ政府 12月16日 タイ中央銀行 12月17日 タイ中央銀行 12月30日 タイ中央銀行 “11月消費者物価指数は前年比プラス1.26%の伸び” タイ商業省が発表した11月の消費者物価指数(インフレ率)は、11月は燃料価格が国際市場に連動して 低下したため、インフレ圧力が弱まったことを背景に、107.19(2011年=100)となり、前年 同月比で1.26%上昇した。前月比では0.12%減とほぼ横ばい。生鮮食品とエネルギーを除いた11 月のコアインフレ率は、前年同月比1.60%、前月比0.11%のプラスとなった。同省は2014年通 年のインフレ率が当初予想の2.00~2.80%の枠内に収まると予測している。11月をカテゴリー別 にみると、食品・飲料が前年同月比3.38%、非食品は同0.14%の上昇。食品・飲料は、卵・乳製品 が0.32%値下がりした以外、他の品目はいずれも値上がりし、指数を押し上げた。非食品では、石油燃 料の6.04%低下に伴い、交通・通信費は1.71%下がったが、他の品目はいずれも上昇した。 “外国人事業法改正は見送り” タイのプラユット暫定首相は、外国資本による投資ルールを定めた外国人事業法(FBA)について、「現 時点でFBAに変更は生じないことを保証する」と述べ、改正を見送る方針を明らかにした。タイではサー ビス業などで外国資本の参入が規制されているため、外国企業は現地資本との合弁企業の設立に当たっては 出資比率を50%未満とし、形式的には「タイ法人」として会社登録している。 商業省は、出資比率が5 0%未満でも、会社の重要事項の決定や役員の選任で外資が決定権を握っている企業は「外国企業」と定義 するよう、FBAの改正作業に着手。これに対し、日本を含む各国の在タイ商工会議所や大使館は、「外資 規制の強化につながる」として反対の立場を表明していた。 “中小企業、低所得者層向けに総額80億バーツの支援策” タイ政府は閣議で、中小企業の法人税減額や低所得者層向け融資制度の創設などを盛り込んだ総額80億バ ーツの経済支援パッケージを承認した。中小企業向けは3つの施策、低所得者向けには、低金利の小口融制 度「ナノファイナンス」を創設。このうち中小企業支援策は、「年間利益が100万バーツ以上300万バ ーツ未満の企業を対象に法人税率を現行の20%から15%への引き下げ」、「国内製造業に不可欠な素材 および国内生産ができない1274品目の機械部品の輸入税免除」「国内製造業に不可欠な258品目の機 械・機械部品の輸入税を10%へ引き下げ」の3点からなっている。いずれも2015年1月1日から実施 される。 【中銀関連】 “タイ中銀総裁「バーツを支援するための措置は必要ない」” タイ中央銀行のプラサーン総裁は、タイSET株価指数の急落に関して、株価急落に伴う「異常な資本流出」 は見られないと指摘。株価指数は急落しているものの、通貨バーツはなお同国経済のファンダメンタルズ(基 礎的条件)に沿って推移しているため、現時点ではバーツを支援するための措置を講じる計画はないと述べ た。また総裁は「現時点ではいかなる特別措置も必要であるとは思わない」と述べた。 “タイ中銀、政策金利を据え置き” タイ中銀は本日MPC(金融政策決定会合)を開催し、大方の市場予想通り、政策金利据え置きを決定した (2.00%) 。声明文では、第3四半期のタイ経済成長は、国内消費に牽引される形で、予想通り緩やかな拡大と なったとし、前回見通しよりも低金利環境となりながらも、2015年は経済成長を続けるだろうとの見通しを 示した。また、予想を下回る政府支出が、企業側に計画通りの公共投資を期待させ、民間投資を抑制させて いると分析。加えて、輸出の回復はより不確実な世界経済見通しにさらされているとした。また、タイ国内 への観光客は予想よりも回復をしているものの、従来の水準にまでは至っていないとの見方を示した。消費 者物価指数は、エネルギー価格の下落に押され、世界の原油価格下落に歩調を併せて引き続き低下基調にあ ると分析。コア指数は、タイ景気回復の減速による国内需要の低下と連動し、僅かに低下しているとした。 一方で、低金利環境に起因する金融システムの安定化に対するリスクは抑えられているとの見方を示した。 MPCでは、大半の委員が現在の政策スタンスは2015年にタイ経済が回復をするのに十分緩和的な水準である とし、長期の金融システム安定化を損なうことはないとの見方を示した。一方、2名の議員は高まる世界経 済の減速や、低いインフレ率を背景に、予想より弱い景気回復を支えるためにも、金融政策は緩和されるべ きとの立場を示した。MPCメンバーは、5対2で政策金利を2.00%に据え置くことを決定。緩和的な金融政策 により、景気回復のモメンタムを強化すべきとした。また、政府による公共投資が予定通り実行されること が重要なファクターであるとの考えを示した。 “タイ中銀、月例経済報告” タイ中央銀行は、11月月例経済報告(速報値)を発表した。主なデータは以下の通り。 ○ 民間消費指数 :前年比 + 0.7%(前月実績 ▲0.3%) ○ 民間投資指数 :前年比 ▲0.4%(前月実績 ▲2.8%) ○ 輸出額伸び率 :前年比 ▲1.8%/輸出額 :18,236百万米ドル ○ 輸入額伸び率 :前年比 ▲4.2%/輸入額 :16,322百万米ドル ○ 貿易収支: 1,914百万米ドル(前月実績 2,082百万米ドル) ○ 経常収支: 1,664百万米ドル(前月実績 2,628百万米ドル) 3/13 【その他】 12月24日 タイ工業連盟 自動車産業部会 “11月のタイ国内自動車生産は前年同月比13.6%” タイ工業連盟(FTI)自動車産業部会は、11月のタイ国内自動車生産は前年同月比2桁減が昨年9月以 来15カ月連続となる、同13.6%減の15万8038台になったと発表した。11月の生産台数の車種 別の内訳は、乗用車が前年同月比14.3%減の6万4869台、ピックアップやトラックは13.1%減 の9万3108台などとなっている。また、生産台数のうち輸出向けは0.4%減の9万2620台、国内 向けは27.2%減の6万5418台。同月の国内販売台数は21.8%減の7万3068台だった。1~ 11月の生産台数の累計は、前年同期比24.9%減の172万6338台。工業連盟では、年初の240 万台から3回にわたり下方修正を行い、計200万台としたが、修正後の目標も達成できないことがほぼ確 実になった。 4/13 3.為替相場動向 【ドルバーツ】 ■ 12月のレンジ ■ 1月の予想レンジ :32.76-33.105 :32.50-33.50 12月、方向 ○12月のバーツ相場(対ドル)は32.91でオープン。月初に発表された米雇用統計が非常に強 感なく揉み い数字となりドル買いが強まると、バーツは月間安値となる33.105まで下落。しかし原油価格の 合い推移 下落を背景に世界的に株安となると一転ドル売り優勢となり、バーツの月間高値となる32.76を つけるという荒っぽい展開となった。 ○タイSET株価指数の急落を受け再び1ドル=33台をつける場面も見られたが、バーツの下値 は限定的であり32.90台を中心に揉み合い推移。タイ中銀MPCは市場予想通り政策金利据え 置きとなったことでバーツ相場への影響は限定的であった。月末にかけて、タイ中銀がタイ経 済見通しを下方修正するとバーツはやや軟調に推移し、結局32.90にて越月となった。 1月、 ドル の動向に振 らされる展 開 ○バーツ相場(対ドル)は、ドル買い圧力に晒され軟調推移となるだろう。米金融政策に対する 見方では、引き続き今年半ばでの政策金利引き上げを見込んでおり、利下げ観測を囁かれる タイと米国では金融政策の方向性の差が依然明確であり、バーツは対ドルで下落し易い環境 にある。 ○足許では一段安となっている原油価格は、原油を輸入に頼るタイ経済にとってはプラスであ るものの、短期的には市場センチメント悪化からバーツにマイナスに作用する可能性が高い。 加えて中国経済の減速が引き続き重石となり、アジア域内の輸出も伸び悩むと予想され、先進 国向け輸出が下支えするだろうが、輸出の伸びは当面期待できず、実需のバーツ買いも弱い ままであろう。 ○一方対円では、堅調推移を見込むが、投機筋の円売り持ちポジションが大きく膨らんでお り、円が大幅に買い戻されるリスクは頭に入れておかねばなるまい。その場合、100円=29台 近くまで売られることも十分にあるだろう。 USD/THB 及び JPY/THB の推移 (出所:Reutersより弊行作成) 5/13 4.バーツ金利動向 12月、年内最後 ○1日発表の11月消費者物価指数は1.26%のプラスと5年ぶりの水準となり、足許のイ のMPCは政策金 ンフレ率は中銀が来年よりターゲットとしている水準の下限を下回っている。インフレ 利据え置き 率の低下を背景に、年内最後となる17日MPCで政策金利引き下げが行われるとの市 場参加者の見方が強まり、月初よりバーツ金利は低下。タイ10年国債金利は月初 2.95%、バーツスワップ5年金利は2.10%でスタート。 ○その後、良好な米経済指標を受け、米金利は上昇。バーツ金利も連動する形で上 昇に転じるも、原油価格の下落による株式下落を受け米金利は低下し、バーツ金利も 一転低下。月中タイ10年国債金利は2.8%近辺、バーツスワップ5年金利は2.2%近辺で 推移した。 ○注目の17日タイMPCは政策金利の据え置きが発表されるも、前回採決で1名だった 利下げ派は2名となり、またタイ経済の成長見通しに対しても慎重な姿勢が伺える内容 となったことで、利下げは来年へ持ち越しとなったとする向きが強く、利下げを織り込 んだバーツ金利は大きく戻すことはなく、タイ10年債金利は2.87%、バーツスワップ5年 金利も2.20%で推移した。 ○月末は、多くの国がクリスマス・年末休暇に入る中、目立った動きは見られず、小動 きで推移し、タイ10年国債金利は2.83%、バーツスワップ5年金利は2.30%で、越月とな った。 1月、2015年最 ○年内最後のタイMPCは大方の市場予想通り政策金利の2.00%据え置きが発表され 初のMPCには注 たものの、据え置き派5名vs利下げ派2名となり、声明文自体も景気減速に対する懸念 意が必要 が示されるなど、次回MPCでの利下げに含みを残す内容となった。タイ国内では消費 者物価指数が低下傾向にあることに加え、足許の世界的な原油価格の下落によりイ ンフレ圧力は更に押し下げられることが予想される。中銀がターゲットとする下限値 (+1.5%)を下回る環境が続き、中銀としても政策金利引き下げを実施しやすい環境 が整うだろう。 ○一方、タイ国外に目を移すと、米経済の復調を受け、米金融政策の正常化が進 み、2015年中には米FOMCによる利上げプロセスが開始する。米金利も既に利上げ を見越した動きを見せており、世界経済の動向次第ではあるものの、本格的な米金利 上昇は時間の問題だ。バーツ金利はこのような米金利の上昇と、タイ国内の景気減速 に伴う政策金利の引き下げ可能性の両睨みをするという難しい局面に入っており、そ のような意味でも2015年最初のタイMPCには注意が必要と言えるだろう。 バーツ長短金利推移 6/13 (出所:Reutersより弊行作成) 5.主要金融指標 以上 7/13 6.今月のトピックス≪BOIの新投資奨励制度について≫ 1. はじめに タイ投資委員会(BOI、以下「BOI」 )は 11 月 25 日、プラユット首相が委員長を務める本委員会を開き、 今後 7 年間(2015~2021 年)に適用する新投資奨励制度を承認した。12 月 3 日、投資委員会布告第 2/2557 を発布(日本語訳も同日付で BOI ホームページに掲載)したことで、制度の全容が明らかとなった。 本トピックについては本誌 2014 年 10 月号でも取り上げているが、今回は最終的に決定された情報を基 に、改めて制度概要や旧制度との主な変更点について、詳細に纏めることとした。 2. 新投資奨励制度の概要 (ア) 投資奨励の方針 新投資奨励制度では、タイの競争力強化、 「中所得国の罠」からの脱却、継続的な経済成長に資するタイ 国内外の投資を促進することを目的に、以下6点を投資促進戦略のポイントと定めている。 ① 研究開発促進、イノベーションを生み出し、農業・産業・サービス業の価値を高め、中小企業促進、公 正な競争、社会的・経済的不平等の是正に資する投資を促進する。 ② 環境に優しく、省エネルギー若しくは再生可能エネルギーを使う事業を促進する。 ③ バリューチェーンの強化と地域の能力に一致したクラスターを促進する。 ④ 南部国境県内の安定的な経済成長を促す為、域内での投資を促進する。 ⑤ 隣国と経済的に繋がり、アセアン経済共同体(AEC)をサポートする為に、特に国境地帯における特別経 済開発区での投資を促進する。 ⑥ タイの国際競争力を高める為、タイからの対外投資を促進する。 (イ) 恩典付与基準 これまでの投資奨励制度は、タイ全国を 3 つのゾーンに分けて、バンコックから遠いエリアの恩典を厚 くするゾーン制を採用し、ほとんどの産業分野をカバーする制度であったが、今回の新投資奨励制度では、 ゾーン制を廃止し、「業種に基づく恩典」と「メリットベースの恩典」を採用している。 ① 業種に基づく恩典 上述の投資奨励方針に応じて、法人税減免やその他の恩典が付与されるグループ A(A1~A4 の 4 つ) と、法人税減免はないがその他の恩典が付与されるグループ B(B1~B2 の 2 つ)の計 6 グループに分類 されている。事業グループ毎の恩典は以下表 1 の通り(業種別のグループ分けは別表 2 ご参照)。 表 1:事業グループ別の投資恩典 その他恩典 事業 グループ 法人税 免税 A1 A2 A3 8年 あり A4 B1 B2 免税 期間 5年 免税額 上限 機械輸入 免税 - 税制以外の 優遇(注3) あり あり なし(注1) あり あり 3年 なし 輸出用原材料の輸入税 の免税(1年間)(注2) - なし (出所:BOI 資料より) (注 1) 通常の恩典では、法人税免税期間中であっても、免税累積額が当初の投資金額(土地代及び運転資金を 除く)に達すると打ち切られるが、A1 の事業グループのみ上限無し。 (注 2) 免税期間は、BOI の審査により延長させることができる。 (注 3) 土地所有が可能、ビザやワークパミットについての優遇等 ② メリットベースの恩典 BOI は、タイ国または産業に有益な活動に対する更なる投資を促進する為、以下メリットベースの 恩典を付与している。 i. 競争力向上への追加恩典 以下表 2・表 3 の通り、特定の投資費用に対し、投資項目・投資割合に応じて、法人税免除の上限・ 期間が追加される。 8/13 表2:競争力向上への追加恩典~投資項目と法人税免除追加上限~ 投資項目 研究開発:内製、国内における外注又は海外機関との共同研究開発 技術・人材開発基金、教育機関、専門訓練センター、国内にある研究開発機関及び科学技術分野の政府機関への寄付 国内で開発された技術の知的財産権の購入とライセンス料 高度な技術訓練 タイ資本が資本金の51%以上ある国内原材料・部品調達先の技術訓練及び技術支援 製品及びパッケージデザイン:自社又は国内における委員会認可業者への委託 追加上限(対投資金額) 200% 100% (出所:BOI資料より) 表3:競争力向上への追加恩典~法人税免除追加期間~ 投 資 ・ 支 出 の 当 初 3 年 間 の 収 入 法人税免除追加期間(但し、合計8年迄) に 対 す る 割 合 1%又は2億バーツ以上 1年 2%又は4億バーツ以上 2年 3%又は6億バーツ以上 3年 (出所:BOI資料より) ii. 地方分散への追加恩典 投資奨励地域 20 県(詳細は BOI 資料参照)に立地した場合は、以下の追加恩典が付与される。 ・法人税免除期間を 3 年間追加(但し合計 8 年迄)。グループ A1・A2 は、法人税免除期間満了後 さらに 5 年間法人税を 50%減免。 ・運送費、電気代、水道代を10年間2倍控除。 ・通常の減価償却以外に、純利益から25%の費用控除。 iii. 産業開発地区への追加恩典(グループ A のみ) 奨励される工業団地または工業区に立地する場合、法人税免除期間 1 年追加(但し合計 8 年迄)。 iv. 追加恩典申請方法 事業グループにより、追加恩典の申請可能時期が異なる。 ・グループA:奨励申請時に加え、奨励開始後に申請することが可能。 ・グループB:奨励申請時のみ申請することが可能。 ③ その他恩典(生産効率改善への追加恩典) 生産効率及び競争力向上の為、奨励期間中、研究開発に使用される機械、公害防止・除去する機械、 電子製品及び部品の製造プロジェクトに使用される機械の輸入関税を免除する。 (ウ) 認可基準 BOI は、新投資奨励制度におけるプロジェクト認可基準を以下の通り定めている。 ① 農業、工業、サービス業の競争力開発 ・売上の 20%以上の付加価値を加えること(但し、農業及び農作物事業、電子及び部品事業、 コイル・センター事業は収入の 10%以上)。 ・近代的な製造工程を有すること。 ・新しい機械を使用すること(中古機械利用基準は後述)。 ・投資金額(土地代及び運転資金を除く)1,000 万バーツ以上のプロジェクトは、操業日より 2 年以内に ISO9000 又は ISO14000 又は相当する国際規格を取得すること。取得できない場合、法人税免税恩 典を 1 年間削減。 ・コンセッション事業及び民営化事業における個別認可基準(詳細はBOI資料ご参照)。 ② 環境保護 ・環境保護に十分なシステムを有すること。環境に影響するプロジェクトは、BOI 特別審議による。 ・環境影響評価報告書の提出義務がある業種・活動は、関連する環境法規制や内閣の決議を順守する。 ・ラヨン県所在のプロジェクトは、 「ラヨン県地域における投資奨励方針(BOI 布告 1/2554 号)」に従う。 ③ 最低投資金額及びプロジェクト可能性 ・最低投資金額(土地代及び運転資金を除く)は 100 万バーツとする。 ・新規プロジェクトの負債資本倍率は 3 倍以内とする(但し、追加プロジェクトは個別検討)。 ・投資金額(土地代及び運転資金を除く)が 7 億 5 千万バーツ超のプロジェクトは、事前調査書を提出。 9/13 3. 旧制度からの変更点 以下では、新投資奨励制度施行に伴い、特に基準変更の影響が大きいと考えられる点を纏めた。 (ア) ゾーン制の廃止、対象業種の変更 新投資奨励制度では、地方経済の活性化を企図した従来のゾーン制が廃止され、タイ国の高度技術産業 への産業構造シフトを企図した業種に基づく恩典(上述)が定められた。 新制度への変更により、立地・業種等の条件により恩典内容が変わる為、今後の投資に影響が出てくる ケースもある(旧制度で認可を受けているプロジェクトについては、旧制度での恩典内容が引続き適用され る)。そこで、主要業種の一部について、制度変更の影響を纏めた。 表 4 を見れば、高度技術を有する業種については、立地条件に関わらず旧制度よりも厚い優遇を受ける ことができるケースが多いことが分かる。一方、旧制度で特別重要産業に指定されていた業種や、ゾーン 3 に立地していた旧恩典対象業種にとっては、今まで法人税の 8 年間免除や輸出用原材料の輸入関税 5 年間 免除等の厚い恩恵を享受していただけに、少なからず悪影響は免れないものの、その殆どが引続き恩典対 象業種として引続き恩典を享受できる形となった。 表4:主要業種における制度変更の影響 業種 自動車部品製造・自動車操縦装置製造 ABSブレーキシステム、触媒コンバーター回路基板、 電子燃料噴射シシュテム、トランスミッション、EV自動 車用バッテリー、ハイブリッド自動車あるいは燃料電 池自動車のトラクションモーター、電子制御コントロー ル、再生ブレーキシステム、電動式空調システム、タ イヤの製造 エコカー部品の製造 その他自動車部品 ゾーン (※1) 旧制度 新制度 恩典内容 恩典内容 事業 法人税免税 機械輸入 輸出用原材料の 法人税免税 機械輸入 輸出用原材料の グループ (期間) 免税 輸入関税免税 (期間) 免税 輸入関税免税 1~2 1年間免税 8年間 免税 3 1~3 1 2 3 8年間 3年間 5年間 8年間 1 2 3 1 2 3 1 2 3 3年間 5年間 8年間 3年間 5年間 8年間 3年間 5年間 8年間 制度変更の 影響(○:改 善、×:悪 化、-:不変) A2 8年間 免税 1年間免税 5年間免税 × × × 免税 個別設定 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 50%減税 1年間免税 B1 なし 免税 1年間免税 A3 5年間 免税 1年間免税 A4 3年間 免税 1年間免税 B1 なし 免税 1年間免税 電気製品・部品製造 先進技術を含んだ電気製品の製造、産業用パワーイ ンバーターの製造 エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・乾燥機の製造、そ の他パワーインバーターの製造、LED電球の製造、電 気機器用コンプレッサー又はモーターの製造 その他電気製品・部品の製造 電子製品・部品製造 光ファイバー及びワイヤレス通信システム用製品・部 品の製造、産業・農業・医療・科学機器・乗り物用電 子制御及び測定機器・部品の製造、先進技術HDD・ 部品の製造、太陽電池(含む原材料)の製造 OPE製品・部品の製造、安全管理機器・部品の製造、 Solid state drivesとその部品の製造 その他工業用・農業用電子機器・電気通信機器及び 部品の製造、半導体・部品の製造、一般HDD・部品の 製造、フラットパネル表示装置の製造、フレキシブルプ リント基板又は多層プリント配線基板・部品の製造 太陽エネルギーを利用する機器・部品の製造、フォト ニクス製品・部品の製造 HDD用Top Cover及びBase Plate及びPeripheralの製 造、その他記憶装置の製造、一般プリント回路板組立 の製造、電磁製品の製造、受動部品の製造、音声視 覚製品・部品の製造、電子事務機器・部品の製造 その他電子製品・部品の製造 免税 5年間免税 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 ○ ○ × ○ × × × × × 1年間免税 - 1~2 8年間 免税 3 1 2 3 5年間免税 3年間 5年間 8年間 1 3年間 2 5年間 3 8年間 1 2 3 3年間 5年間 8年間 1年間免税 - 1年間免税 免税 5年間免税 1年間免税 × 免税 5年間免税 3年間 5年間 8年間 免税 50%減税 3 1 2 3 8年間 ○ ○ - 1~2 8年間 A2 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 50%減税 1年間免税 A3 5年間免税 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 免税 1年間免税 5年間免税 免税 1年間免税 × ○ ○ × ○ A4 免税 5年間 3年間 免税 1年間免税 × × B1 なし 免税 1年間免税 A3 5年間 免税 1年間免税 A4 3年間 免税 1年間免税 B1 なし 免税 1年間免税 × × × 金属プレス製品製造 粉末冶金製造(金属粉又は合金粉からの製品の製造) 金属製品又は金属部品の製造(鋳造工程(誘導炉を使 用)又は鍛造工程に続く金属成形工程(同一プロジェク ト内にマシニング・スタンピングを有すること)) その他金属部品を含む金属製品の製造(同一プロジェ クト内で圧延、引張や非鉄金属の鍛造に続く成形工 程があるプロジェクト) その他金属部品を含む金属製品の製造(マシニング・ スタンピング等の成形工程があるプロジェクト) 1~2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3 8年間 3年間 5年間 8年間 3年間 5年間 8年間 3年間 5年間 8年間 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 50%減税 1年間免税 免税 5年間免税 (出所:BOIホームページより) ※1:旧制度でのゾーン別恩典内容は、工業団地内/奨励を受けた工業地域に所在している場合を想定 ※2:輸出用原材料の輸入関税免除期間は、委員会への申請により延長が可能 10/13 × × ○ ○ × ○ × × × × × また、新制度では、新たに恩典対象となる業種(表 5)もある一方で、今後恩典対象から外れる業種(表 6) もある。近年の技術革新により、新たに主要産業として成長が見込めるものや、環境保護関連事業が加わ る一方で、タイ国が今後独自で事業継続できると判断したものが恩典対象から外れている。 新制度では、新たに恩典対象に追加された業種数を大幅に超える業種が恩典対象から削除されている。 一方で、事業グループ分け(A1~B2)を目的に旧制度での業種項目を細分化している為、結果として恩典対 象業種数はほとんど変わっていない。 表 5:今回新たに恩典対象となる業種リスト 類別 1類 2類 3類~6類 7類 新奨励対象業種 天然材料から活性成分の製造、栄養補助食品の製造 アドバンス・マテリアルの製造、アドバンス・マテリアルから作る製品の製造、鋳造・鍛造によるスチール部品の製造 該当無し 大量輸送及び大口運送、ロジスティクスセンター、エネルギーサービス、クラウドサービス、製品向け殺菌サービス、不用品の再利用、廃棄物処理、職業訓練学校 (出所:BOI ホームページより) 表 6:今回恩典対象から削除された業種リスト 類別 1類 2類 3類 4類 5類 6類 7類 奨励対象から外れる業種 水耕栽培、ユーカリ植林、家畜飼料あるいは飼料成分の製造、「植物、野菜、果実からの飲料製造(アルコールを除く)」のうちカフェインが入っている飲料(緑茶を含む)および炭酸飲料、「即席食 品あるいは半即席食品の製造あるいは保存」のうちラーメン・鶏スープ・ツバメスープ・ベーカリー、キャンディー・チョコレート・ガムの製造、「植物および動物からの油脂の製造」のうち大豆から製造 する油、「植物からのでんぷん、デキストリン、加工でんぷんの製造」のうち植物から作る一般的なでんぷん、「近代的技術による、野菜、果物、花の品質選別および包装、保管」のうち一般的なコメ の品質選別事業、「天然ゴムからの製品の製造」のうち輪ゴム・風船・Oリング、農場マネジメントサービス 「鉱山および鉱山の選鉱(スズ鉱を除く)」のうちカリウム以外、大理石あるいは花こう岩の採掘、精錬、「セラミックス製品の製造(土器を除く)」のうち床材・壁材、屋根瓦の製造、公共施設プロジェ クトのための高圧コンクリート製品の製造 カーペットの製造、漁網の製造、文房具あるいはその部品の製造、人造物の製造(禁止木材からのものを除く)、サンドペーパーの製造 手工具および計測器の製造、電動式乗り物の製造(登記できないものに限る)、「航空機の製造、修理、改造および航空機備品、部品あるいは航空機内用品の製造あるいは修理」のうち消耗品、 乗り物の部品・電気/電子設備の修理、産業用機械・備品の修理、コンテナーの製造およびメンテナンス、既製住宅またはノックダウン住宅の組み立て 該当無し 「工業用化学品の製造」のうち日用品の化学品・洗剤・セメント用の接着剤、化学肥料の製造、殺虫剤・雑草駆除薬の製造、ペンキ製造、ボディケア製品の製造、日用品のプラスチック製品製造、 「パルプの製造」のうちハイジニックパルプおよびスペシャルティーパルプ以外、「紙の製造」のうちハイジニックペーパーおよびスペシャルティーペーパー以外、「パルプあるいは紙による製品の製 造」のうちハイジニックペーパー・スペシャルティーペーパー・バイオプラスチックコーティングを施した紙から作る製品以外 公共事業(道路、人工衛星通信、電話、天然ガス分離事業)、観光支援のための産業(高齢者福祉施設、ロングステイ支援)、中低所得者住宅、病院、自由貿易ゾーン(Free Trade Zone)およびフ リーゾーンのための保税倉庫区、タグボート輸送、国際貿易業、人材開発(インターナショナルスクール、ホテル専門学校、海事訓練学校)、デザイン・センター (出所:JETRO ホームページより) (イ) 中古機械の使用基準変更 旧制度では、製造日から輸入日までの期間が 10 年以内の中古機械は、第三者の検査機関の証明があれば BOI への申請により輸入税の減免の恩典を受けることができた。また、10 年を経過した中古機械であって も、関税および付加価値税を支払えば奨励事業に用いることができた。新制度では、以下表 5 の通り、中 古機械の利用・恩典基準が定められており、5 年以上経過した通常の中古機械は、恩典が受けられなくなる だけでなく、プロジェクトでの利用ができなくなる点に注意が必要である。 表7:中古機械における利用・恩典基準 機械の種類 新しい機械 製造後5年以内の中古機械 製造後5年以上10年以内の中古機械 特定業種の中古機械 プロジェクトでの利用可否 ○ ○ ○ ○ 法人税免除の基準となる投資金額への算入 ○ ○ ○ ○ 輸入関税免除 条件 ○ × × 中古プレス機械のみ ○ 海運・空運・金型事業で個別承認されたもののみ (出所:BOI資料より) (ウ) 非製造業に対する奨励措置について 旧制度に加え、複数の非製造業種については、BOI 通達等により個別の奨励措置がとられていたが、新 投資奨励制度では、業種に基づく恩典対象業種に加えられている。 ・貿易投資支援事務所(TISO)に対する奨励措置⇒「7.7 貿易・投資支援事務所(TISO)(事業グループ B2)」 奨励措置としては旧制度とほぼ不変。 ・国際調達事務所(IPO)に対する奨励措置⇒「7.6 国際貿易事業(ITC)(事業グループ B1)」 認可要件が投資金額項目のみとなり、大幅に緩和されている。 ・地域統括本部(ROH)に対する奨励措置⇒「7.5 地域統括本部(IHQ)(事業グループ B1)」 税務恩典は 2014 年 12 月 23 日に閣議決定。旧制度からは大幅に進展した内容となっている。 4. おわりに 新投資奨励制度の公表を受け、BOI は国内外の投資家などを対象とした説明会を開催している。説明会 の中では、上述の投資奨励の方針でも示した通り、「高度技術産業への産業構造シフト」、「低所得国(国内 20 県)に対する投資促進」、 「中小企業支援」を訴えている。新制度移行により悪い影響が出てくる業種もあ る中、BOI は 1 月以降も国内外で複数回の説明会を開催し、理解を求める模様だ。 既に旧制度にて恩典を享受しているプロジェクトについては、旧制度に基づく恩典が継続されるが、今 後新プロジェクトの投資を考えている場合、または追加プロジェクトでの投資を考えている場合、新制度 によりどのような恩典が受けられるのかを改めて検証する必要があり、本号では制度概要と制度変更の影 響を纏めたものである。今後、新制度利用状況を見て、改めて制度変更の影響について考察することとし たい。 以 上 11/13 別表:業種別恩典グループリスト(承認条件はBOI資料参照) 類別 業種 1類 1.1バイオ肥料、有機肥料、ナノ化学肥料、土壌改良剤、 バイオ除草剤 1.2植物もしくは動物の育種(バイオテクノロジーに当ては まらないもの) 1.3商用材木の植林(ユーカリを除く) 1.4乾燥植物及びサイロ施設 1.5動物の繁殖又は畜産 1.6屠殺(とさつ) 1.7深海漁業 1.8植物、野菜、果物、花の選別、包装、保存(果物等の 非破壊内部品質センサー、殺虫用高周波処理、核磁気 共鳴の使用等の先進技術を使用する場合) 1.8植物、野菜、果物、花の選別、包装、保存(種子用色 彩選別機、果物のハエの卵を殺す蒸熱処理、種子コー ティング等の先進技術を使用する場合) 1.9加工澱粉又は特殊な植物からの製粉 1.10植物(大豆を除く)又は動物からの油脂の製造 1.11天然エキスの製造又はエキスからの製品の製造(薬 品、石鹸、シャンプー、歯磨き、化粧品を除く) 1.12天然材料から活性成分の製造 1.13皮革なめし、加工 1.14.1基礎ゴム加工 1.14.2天然ゴムから製品の製造 1.15農業の副産物或いは残り屑からの製品の製造(窯 での乾燥、空気乾燥等簡素な工程を除く) 1.16.1農作物から燃料の製造 1.16.2農作物のスクラップ、ごみ、廃棄物を含む農産品 から燃料の製造(例:BTL、廃水からの天然ガス) 1.16.3圧縮バイオマス燃料の製造 1.17最新技術を使用した食品、飲料、食品添加品の製 造、又は食品調合物の製造又は保存(飲料水、アイスク リーム、キャンディー、チョコレート、ガム、砂糖、炭酸飲 料、アルコール飲料、カフェイン飲料、植物からの小麦 粉・澱粉、ベーカリー、インスタントラーメン、鳥エキス、ツ バメの巣スープを除く) 1.18メディカルフードまたは栄養補助食品の製造 1.19冷凍倉庫、冷凍運輸 1.20農産物取引センター 2類 2.1鉱物探査 2.2炭酸カリウムの採鉱又は炭酸カリウムの選鉱 2.3.1同一プロジェクトで製造されたアドバンス・マテリア ル或はナノ・マテリアルの製造、アドバンス・マテリアル 或いはナノ・マテリアルから作る製品の製造 2.3.2アドバンス・マテリアル或はナノ・マテリアルから作 る製品の製造 2.4.1特別な品質のガラス製品の製造 2.4.2ガラス製品の製造 2.4.3セラミック製品の製造(土器及びセラミックタイルを除 く) 2.5耐火材及び断熱材(軽量煉瓦を除く)の製造 2.6石膏ボード又は石膏製品の製造 2.7川上の鉄鋼品の製造(溶鉄、銑鉄、海綿鉄) 2.8川中の鉄鋼品の製造(造板用鋼片、小鋼片及び鋼 片)(同一プロジェクトに川上鉄鋼品に続く製造工程があ る場合) 2.8川中の鉄鋼品の製造(造板用鋼片、小鋼片及び鋼 片)(川中鉄鋼品の製造工程のみの場合) 2.9.1川下の高抗張力鉄鋼の製造 2.9.2同一プロジェクトに川上及び川中の工程がある川下 の鉄鋼製品の製造 2.9.3ワイヤーロッド、ワイヤー、シャフト鉄を含む産業用 棒状鉄の製造 2.9.4ワイヤーロッド、ワイヤー、シャフト鉄を含む建設用 棒状鉄の製造 2.9.5熱延、冷延ステンレス鉄板、厚鉄板、熱延、冷延鉄 板、メッキ鉄板を含む産業用板状鉄の製造 2.9.6熱延、冷延ステンレス鉄板、厚鉄板、熱延、冷延鉄 板、メッキ鉄板を含む建設用板状鉄の製造 2.9.7Tin Mill Black Plateの製造 2.9.8冷延電磁鋼板の製造 2.10.1シームレス鋼管とセミシームレス鋼管の製造 2.10.2その他鋼管の製造 2.11鉄粉の製造(ショットブラスト用鉄粉を除く) 2.12フェローアロイの製造 2.13.1ダクタイル鋳鉄部品の製造 2.13.2その他鋳鉄部品の製造 2.14鍛造鉄/スチール部品の製造 2.15圧延、伸線、鋳造、鍛造による非鉄部品の製造 2.16コイルセンター 3類 3.1.1.1特殊繊維の製造 3.1.1.2リサイクル繊維の製造 3.1.1.3その他繊維の製造 3.1.2.1特殊糸又は布の製造 3.1.2.2その他糸又は布の製造(注1) 3.1.2.2その他糸又は布の製造(注2) 3.1.3漂白、染色及び仕上げ又はプリント及び仕上げ 3.1.4衣類、衣類部品、及び家庭用繊維製品の製造(注 1) 3.1.4衣類、衣類部品、及び家庭用繊維製品の製造(注 2) 3.2不織布の製造又は不織布から衛生製品の製造 3.3皮革又は人工皮革からの鞄、履物製品の製造(注1) 3.3皮革又は人工皮革からの鞄、履物製品の製造(注2) 3.4スポーツ用品及び部品の製造 3.5楽器の製造 3.6家具及び部品の製造(注1) 3.6家具及び部品の製造(注2) 3.7玩具の製造(注1) 3.7玩具の製造(注2) 3.8宝石及び装飾品、又は原材料含む部品、プロトタイプ の製造 Gr A3 A3 A1 B1 A4 A4 A3 A2 A3 A3 A3 A4 A2 A3 A4 A2 A4 A2 A2 A3 A3 A2 B1 A3 B1 B1 A2 A3 A3 B1 B1 B2 B2 A2 A2 A4 A2 A2 A4 B1 A4 B1 A3 A3 A3 B1 A3 A4 A2 A3 A3 A4 B2 A2 A4 B1 A3 A4 B1 A3 A4 B1 A4 A4 B1 B1 B1 A4 B1 A4 B1 A4 類別 業種 3類 3.9創造的製造デザインと開発センター 3.10.1医療器具・機器、日除けレンズ、美容コンタクトレ ンズに該当しないレンズの製造 3.10.2日除けレンズ、美容コンタクトレンズ、眼鏡フレー ム及び部品の製造 3.11.1ハイリスク又は高度技術を持つ医療機器又は、公 的部門による研究もしくは官民共同研究で商品化された 医療機器の製造 3.11.2その他医療器具・機器(繊維・ファイバーから作ら れた医療機器を除く)の製造 3.11.3ガウン、帽子、マスク、グロス、ガーゼ、コットンな ど布その他の繊維からの医療機器の製造 4類 4.1.1金属粉又は合金粉からの製品の製造 4.1.2金属製品又は金属部品の製造 4.1.3その他の金属部品を含む金属製品の製造(同一プ ロジェクト内で圧延、引張や非鉄金属の鍛造に続く成形 工程があるプロジェクト) 4.1.3その他の金属部品を含む金属製品の製造(マシニ ング・スタンピング等の成形工程があるプロジェクト) 4.2表面処理又は陽極酸化処理(外観のためのコーティ ング・着色処理を除く) 4.3熱処理 4.4汎用エンジン又は部品の製造(メインエンジン部品の 成形工程があるプロジェクト) 4.4汎用エンジン又は部品の製造(汎用エンジンや機器 の組み立て) 4.5.1自動制御機械又はエンジニアリングデザインを有す る自動制御器具の製造 4.5.2機械、器具、部品の製造または金型の修理 4.5.3機械または器具の組み立て 4.6一般自動車の製造 4.7乗り物用エンジンの製造(成形加工あり) 4.7乗り物用エンジンの製造(エンジン組立) 4.8.1高度技術を使用する乗り物部品の製造 4.8.2安全及び省エネルギー乗り物部品の製造 4.8.3ハイブリッド自動車、EV、プラグインハイブリッド車両 の部品の製造 4.8.4乗り物のゴムタイヤの製造 4.8.5その他自動車部品の製造 4.9造船または船舶の修理 4.10汽車或は電車或は器具又は部品(レールシステム のものに限る) 4.11.1エンジン、飛行機部品、プロペラ、電子部品等航 空機の機体、機体部品、基幹部品の製造 4.11.2その他航空機部品、機内器具、道具の製造(消耗 用品及び再利用機内用品を除く) 4.11.3航空機及び器具の修理 4.12オートバイの製造(シリンダーが248cc未満のものを 除く)(成形加工あり) 4.12オートバイの製造(シリンダーが248cc未満のものを 除く)(成形加工なし) 4.13燃料電池の製造 4.14.1エンジニアリングデザイン工程のある金属構造の 製造とプラットフォーム修理 4.14.2石油産業に対する金属構造の製造又はプラット フォーム修理 4.15.1高度技術を使用する科学機器の製造 4.15.2その他科学機器の製造 5類 5.1.1先進技術を含んだ電気製品の製造 5.1.2エアコン、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、乾燥機の製造 5.1.3その他電気製品の製造 5.2.1.1産業用パワーインバーターの製造 5.2.1.2その他パワーインバーターの製造 5.2.2LED電球の製造 5.2.3電気機器用コンプレッサー又はモーターの製造 5.2.4ワイヤーハーネスの製造 5.2.5その他電気機器部品の製造 5.3.1OPE製品の製造 5.3.2.1光ファイバー及びワイヤレス通信システムに使用 される発光、送信、受信機器の製造 5.3.2.2その他電気通信機の製造 5.3.3産業・農業用電子制御及び測定機器の製造 5.3.4安全管理機器の製造 5.3.5音声視覚製品の製造 5.3.6電子事務機器の製造 5.3.7その他電子製品の製造 5.4.1OPE部品の製造 5.4.2太陽電池及び太陽電池原材料の製造 5.4.3.1光ファイバー及びワイヤレス通信システムにおけ る発光、送信、受信機器部品の製造 5.4.3.2その他電気通信機部品の製造 5.4.4産業、農業、医療/科学機器、乗り物用電子制御及 び測定機器部品の製造 5.4.5安全管理機器部品の製造 5.4.6.1先進技術HDD又はその部品の製造 5.4.6.2一般HDD又はその部品の製造 5.4.6.3HDD用Top Cover及びBase Plate及びPeripheral の製造 5.4.7Solid state drives及びその部品の製造 5.4.8太陽エネルギーを利用する機器及び部品の製造 5.4.9半導体及び半導体部品の製造 5.4.10フォトニックス部品及び機器及びフォトニックスを使 用するシステムの製造 5.4.11フラットパネル表示装置の製造 5.4.12フレキシブルプリント基板又は多層プリント配線基 板又はその部品の製造 5.4.13その他記憶装置の製造 5.4.14一般プリント回路板組立の製造 5.4.15電磁製品の製造 5.4.16受動部品の製造 5.4.17音声視覚製品部品の製造 12/13 Gr A1 A4 B1 A2 A3 A4 A3 A3 A4 B1 B1 A4 A4 B1 A2 A3 A4 B1 A3 A4 A2 A2 A2 A2 B1 A2 A2 A1 A3 A2 A3 B1 A2 A3 A4 A2 A3 A3 A4 B1 A3 A4 A4 A4 B1 B1 A2 A2 A3 A2 A2 A4 A4 B1 A2 A2 A2 A3 A2 A2 A2 A3 類別 業種 5類 5.4.18電子事務機器部品の製造 5.4.19その他電子部品の製造 5.5.1ウエハーの製造 5.5.2Thin Film Technologyを使用する素材の製造 5.6電子設計 5.7.1組み込みソフトウェア開発 5.7.2企業アプリケーションソフトウェア又はデジタルコン テンツの開発 5.8E-commerce 6類 6.1産業用化学品の製造 6.2.1環境にやさしい化学品又はポリマー又は環境にや さしいポリマー製品の製造、又は環境にやさしいポリ マーと同一プロジェクトにある製品の製造 6.2.2環境にやさしいポリマーから製品の製造 6.3石油の精製 6.4石油化学品の製造 6.5特殊ポリマー製品又は特殊化学品の製造 6.6工業用プラスチック製品の製造 6.7.特殊プラスチック包装材の製造 6.8リサイクルプラスチック製品の製造 6.9薬品の有効成分の製造 6.10薬品の製造 6.11化学肥料の製造 6.12.1衛生パルプ又は衛生紙の製造 6.12.2特殊パルプ又は特殊紙の製造 6.13紙製品の製造 6.14.1デジタル印刷物の製造 6.14.2一般の印刷 7類 7.1.1.1ゴミ或はゴミからの燃料による電力又は電力及び スチームの製造 7.1.1.2太陽、風量、バイオマス、バイオガス等再生可能 エネルギーによる電力又は電力及びスチームの製造 7.1.1.3その他のエネルギーによる電力又は電力及びス チームの製造 7.1.2一般水道水、産業用水又はスチームの製造 7.1.3コンテナー方式による輸出品の検査、コンテナー方 式による輸入品の検査の一時倉庫、コンテナー積載の ための内陸コンテナーデポ 7.1.4海上輸送貨物船での海運積荷取扱い業 7.1.5商業用空港 7.2天然ガスサービスステーション 7.3.1鉄道運送 7.3.2パイプライン運送 7.3.3海運運送 7.3.4航空運送 7.4.1物流センター 7.4.2国際物流センター 7.5地域統括本部 7.6国際貿易事業 7.7貿易・投資支援事務所 7.8エネルギーサービス 7.9.1.1工業団地又は工業地区 7.9.1.2宝石及び装飾品工業団地又は工業区 7.9.1.3ロジスティクスパーク 7.9.1.4映画工業団地又は工業区 7.9.1.5環境保護工業団地又は工業区 7.9.2技術工業団地又は工業区 7.10クラウドサービス 7.11研究開発 7.12バイオテクノロジー 7.13エンジニアリングデザインサービス 7.14科学研究所 7.15Calibrationサービス 7.16製品向け殺菌サービス 7.17不用品の再利用(選別/分離) 7.17不用品の再利用(リサイクルや有益物質の回収のた めに追加加工と選別/分離工程がある場合) 7.18廃棄物処理 7.19職業訓練学校 7.20タイ映画の製作 7.21映画製作向けサービス 7.22.1フェリー、遊覧船、遊覧船のレンタル 7.22.2遊覧船港湾サービス 7.22.3遊園地 7.22.4美術文化又は民芸品展示場 7.22.5屋外動物園 7.22.6水族館 7.22.7レーストラック 7.22.8ケーブルカー 7.23.1ホテル(特別投資促進20県に立地する場合) 7.23.1ホテル(他の県に立地する場合) 7.23.2大型会議センター 7.23.3国際展示場 7.23.4リハビリテーションセンター Gr A4 B1 A2 A3 A1 A1 A3 B2 A4 A2 A3 B1 A3 A2 B1 A3 A4 A2 B1 A2 A2 A3 A4 A3 B1 A1 A2 A4 A3 A3 A3 A2 B1 A2 B1 A2 A3 B1 A3 B1 B1 B2 A1 B1 A3 A3 A3 A3 A1 A1 A1 A1 A1 A1 A1 A2 A3 A2 A2 A1 A3 A3 B1 B1 A3 A3 A3 A3 A3 A3 A4 B2 A3 A3 B1 (出所)BOI資料より A4 A2 A3 A3 A3 A3 業種類別は以下の通り 1類:農業及び農産物 2類:鉱業、セラミクス、基礎金属 3類:軽工業 4類:金属製品、機械、運輸機器 5類:電子・電気機器産業 6類:化学工業、紙及びプラスチック 7類:サービス、公共事業 A3 A4 A4 A4 A4 A4 (注1)最初の3年間の総売上の0.5%以上デザインや商品研究開発へ の投資費用があるプロジェクト (注2)デザインや商品研究開発への投資費用がない或は投資費用 が最初の3年間の総売上の0.5%未満であるプロジェクト 7.タイにおけるBTMUグループのサービス体制について BANGKOK BTMU Limited 住 所 : 同上、 4th Floor 電 話 : 電話:(代表)662(266) 3075、FAX:662(266)3059 主 要 業 務 : 出資業務、進出アドバイザリー業務 BTMU HOLDING (THAILAND) CO., LTD. 住 所 : 同上、 4th Floor 電 話 : 電話:(代表)662(266) 3056、FAX:662(266)3059 主 要 業 務 : 出資業務、進出アドバイザリー業務 BTMU PARTICIPATION (THAILAND) CO., LTD. 住 所 : 同上、4th Floor 電 話 : 電話:(代表)662(266) 3070 FAX:662(266)3059 主 要 業 務 : 出資業務 BTMU LEASING (THAILAND) CO., LTD. 住 所 : 同上、4th Floor 電 話 : 電話:(代表)662(266) 3060 FAX662(266)3067 主 要 業 務 : リース、割賦金融業務 バンコック三菱UFJリース / BANGKOK MITSUBISHI UFJ LEASE CO., LTD. 住 所 : 8th Floor Sethiwan Tower, 139 Pan Road Silom, Bangrak, Bangkok 10500, Thailand 電 話 : 電話:(代表)662(266) 6040、FAX662(237)4492、662(266)6190 主 要 業 務 : リース、割賦金融業務、メンテナンス付オートリース、固定資産管理 当資料は情報提供のみを目的に作成されたものであり、何らかの行動を勧誘するものではありません。ご利用に関しては、全てお 客様ご自身でご判断下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されてますが、 当行はその正確性を保証するものではありません。内容は予告なしに変更することがありますので、予めご了承下さい。 13/13
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