The Japanese Division of the lnternational Academy of Pathology 2014 Number 4 国際病理アカデミー日本支部 Published quarterly by the Japanese Division of the International Academy of Pathology 2014 年病理学教育セミナーのお知らせ (IAP 日本支部主催 日本病理学会後援) OFFICERS 日時:2014(平成 26)年 11 月 22 日(土) PRESIDENT Y. Nakatani, M.D.(’15) Chiba University PAST PRESIDENT O. Matsubara, M.D.(’15) Japanese Foundation for Cancer Research PRESIDENT-ELECT R. Katoh, M.D. (’15) University of Yamanashi SECRETARY-TREASURER Y. Ishikawa, M.D.(’15) Japanese Foundation for Cancer Research 場所:沖縄県看護研修センター、沖縄県医師会館、 COUNCILLORS M. Kuroda, M.D.(’14) Fujita Health University Y. Ishikawa, M.D.(’14) Japanese Foundation for Cancer Research A.Iwashita, M.D.(’15) Fukuoka University T. Nagao, M.D.(’15) Tokyo Medical University T. Moriya, M.D.(’16) Kawasaki Medical School T. Tsuzuki, M.D.(’16) Japanese Red Cross Nagoya Daini Hospital 沖縄小児保健センター (〒 901-1105 沖縄県島尻郡南風原町字新川) 教育シンポジウム 9:00 ∼ 11:45(沖縄県看護研修センター) テーマ:骨軟部腫瘍の新 WHO 分類 モデレーター:小田 義直 (九州大学大学院医学研究院 形態機能病理) 久岡 正典 (産業医科大学医学部 第 1 病理学) 演者: 1.小田 義直 (九州大学大学院医学研究院 形態機能病理) 骨腫瘍における新 WHO 分類の変更点 2.久岡 正典 (産業医科大学医学部 第 1 病理学) 軟部腫瘍における新 WHO 分類の変更点 3.野島 孝之 (金沢医科大学 臨床病理学) 骨形成性腫瘍のトピックス COMMITTEE CHAIRS 4.小西 英一 (京都府立医科大学 人体病理学教室) Public Relations Committee, Chair 軟骨形成性腫瘍のトピックス M. Shimizu, M.D.(’15) Saitama Medical University 5.廣瀬 隆則 (神戸大学大学院医学研究科・医学部 地域連携病理学) Education Committee, Chair Y. Oda, M.D. (’15) 神経原性腫瘍とその新たな疾患概念 Kyushu University 6.松山 篤二 (産業医科大学病院 病理診断科,産業医科大学医学部 第1病理) Young Researchers’ Award Nomination Committee, Chair 軟部腫瘍の新たな疾患概念 T. Yoshino, M.D. (’15) *教育シンポジウムは、当日ご自由にご参加ください。 Okayama University Awards Nomination Committee, Chair 病理専門医の資格更新単位として 5 単位が得られます。 R. Y. Osamura, M.D. (’15) International University of 参加費:会員 3,000 円、非会員 4,000 円(ハンドアウト代を含む) Health and Welfare *教育シンポジウムの途中に IAP 病理診断学術奨励賞授賞式を行います。 Finance Committee, Chair H. Iwasaki, M.D.(’15) Fukuoka University Nomination Committee, Chair O. Matsubara, M.D.(’15) Japanese Foundation for Cancer Research 1 AAPIAP と CPSL による Sri Lanka Conference に出席して IAP 日本支部前会長 松原 修 The Assembly of Asia Pacific International Academy of Pathology(AAPIAP)and the College of Pathologists of Sri Lanka(CPSL) の 共 同 主 催 に よ る Diagnostic Pathology Update and Junior Academy and International Conference 2014 加えて CPSL Annual Academic Sessions が、8 月 27 − 写真3:CPSLのCouncil member (前列中央がPresident、その右隣がDr. Priyani) 29 日に、Sri Lanka の Colombo 市の Waters Edge というホ テルで開催された。日本からは長村義之先生と私が招待され て(ボランティアで)参加し講演を行い、友好を深めてきた AAPIAP は IAP が主として発展途上国へ講師を派遣し病 ので紹介したいと思います(写真 1,2) 。 理診断の知識普及を目指しているプログラムです。IAP の Education Committee が指導しています。講師陣はオースト ラリア 2 人、シンガポール 1 人、香港 1 人、合衆国 2 人、日 本 2 人でした。参加者は 100 人以上で、驚いたことに殆どが サリー姿の女医さんたちでした。聞くと Sri Lanka では医者 の 90%以上が女医さんだとか。サリー衣装が正式なもので、 病院でもその上に白衣を着て仕事をするそうです。彩が鮮や かで、模様も多彩で、とてもきれいだと見ました。シルクの ものが殆どで、コットンのものもあるとか。インドからの輸 入だそうです。講演のトピックスは乳癌、婦人科病理、胃癌、 脳腫瘍、甲状腺癌、非腫瘍腎疾患、内分泌、細胞診と肺病理 でした。聴衆の方々は大変熱心に聴かれ、多くの質問が出ま した。サクラファインテックが Platinum Sponsor でした(写 真 4) 。 写真1:長村先生の表彰 写真4:会場でのサクラファインテックの宣伝 写真2:筆者の表彰 Conference Director は Dr. Priyani Amarathunga(Sri 安部総理大臣も訪問され、Sri Lanka が注目されますが、 Lanka),Prof. Priyanthi Kumarasinghe(Australia) と Dr. 何年か前に APIAP が開催された南インドの Kochi に似た印 Gary Tse(Hong Kong)の 3 人でした。Priyani 先生が細々 象を持ちました。2000 万人を超える人口で、何処へ行っても とよくお世話をしてくれました。CPSL の President は Dr. 人が溢れています。インフラの工事も多く、あちこちが交通 Modini Jayawickrama で す。CPSL の Council member の 写 渋滞です。仏教、紅茶、宝石(特にサファイア)が有名です。 真を掲載します(写真 3)。 お茶の栽培は日本と違って自然な感じであり、木や葉っぱが 3 大きいように見えました(写真 5) 。街中を働く象が闊歩して 像のデジタル化はそれとは次元の違う、病理診断の世界を根 います(写真 6)。熱帯気候で、ちょっと雑然としているよう 本的に変えてしまうパラダイムシフトとも言える変化を引き に見えるのですが、大変なエネルギー、活気を感じました。 起こしています。 デジタル化された病理画像は、データとして CT や MRI などの放射線画像と同様に扱うことが可能になり、電子カル テへの開示、過去画像の呼び出し、遠隔診断や遠隔コンサル テーションなど様々な用途が一気に広がります。顕微鏡では なく、モニタを見ながらの診断も現実となってきています。 学生教育への応用はすでに始まっていますし、診断補助のた めの各種画像解析ソフトも出始めています。実際、6 月のパ リの学会では病理診断の演題は 1/3 程度で、残りは画像解析 や E-learning、標準化、診断補助など病理医以外の研究者の 参入が目立っていました。今後、画像に限らず病理の様々な 領域に IT 化の波が及んでくることが期待されます。 一方で日本の病理の世界を振り返ってみると、検体数の増 加、記載しなければならない内容の増加、乳腺のセンチネル 写真5:Sri Lankaのお茶の葉 リンパ節のように術中迅速が必須の手術の増加など、病理医 の仕事は増える一方です。また病理医の不足と分布の不均等 はさらに拡大しており、県全体で病理専門医が 10 名いない ような県もいくつかあります。細胞検査士はいても病理医が いない病院も多く、また日本の診断病理医の多くは一人病理 医です。今後、このような状況の改善が望まれますが、その 際に遠隔診断などデジタル病理の技術は、有用なツールとな ることが期待されます。また、がん登録も近く始まり、病理 診断の標準化が求められていますが、癌取扱い規約の改正と 同時に、画面上で選択すれば最低限の項目は入力されるよう な標準プログラムを提供することも考えられます。将来的に はいくつかの項目については病理デジタル画像から自動的に 入力するような仕組みも夢ではないかもしれません。 写真6:労働する象が闊歩 デジタルパソロジー 国際医療福祉大学三田病院病理 森 一郎 病理のデジタル化に関する機運が国際的に急速に盛り上が り、Digital Pathology という言葉が一般化してきています。 2011 年に第 1 回が行われた International Academy of Digital Pathology の第 2 回が今年 11 月にボストンで行われますし、 ヨーロッパでは前回までテレパソロジー学会とバーチャルマ イクロスコピー学会の共同開催だった会が、今年から合併し 12th European Congress of Digital Pathology の主会場 て European Congress of Digital Pathology となり、6 月にパ リで開催されました(写真)。12 月にはロンドンで Digital Pathology Congress も開かれます。 第 5 回日台合同スライドカンファレンス The 5th Taiwan-Japan Conjoint Slide Conference 理由の大きなものは、バーチャルスライドの発達に伴って、 病理画像のデジタル化が可能になったことがあげられます。 報告書をワープロで入力するのもデジタル化ですが、病理画 日時:2014 年 10 月 25 日(土)− 26 日(日) 4 会場:Howard Civil Service International House, Taipei, Upcoming Meeting Taiwan IAP 台湾支部会長:Teh-Ying Chou IAP 日本支部会長:中谷行雄 The XXXth Congress of IAP Program: Oct. 25th(Sat) 日時:2014 年 10 月 5 日(日)− 10 日(金) 14:00 ‒ 19:00 Taipei City Tour 会場:Bangkok Convention Centre at Central World, 19:00 ‒ 21:00 Reception/Dinner Bangkok, Thailand URL:http://www.iap2014.com Oct. 26th(Sun)Slide conference(5 from Japan, 5 from Taiwan)and Poster session USCAP 2014 Annual Meeting 08:30 ‒ 09:00 Registration 09:00 ‒ 09:15 Opening remarks 日時:2015 年 3 月 21 日(土)− 27 日(金) 09:15 ‒ 10:30 Case J1-J3, T1-T2 会場:Hynes Convention Center / Boston, MA, USA 10:30 ‒ 11:00 Coffee break and poster session URL:http://www.uscap.org/meeting/70313 11:00 ‒ 12:15 Case J4-J5, T3-T5 ★ USCAP Japan Night は 2015 年 3 月 24 日(火)夕方を予 12:15 ‒ 12:30 Closing remarks 定しています。 12:30 ‒ 14:30 Lunch IAP 日本支部会員の方、米国在住の日本人病理医の方、お Speakers: J-1 Gastric tumor 9:15 − 9:30 Moderator Masanori Hisaoka, MD, 久岡正典 Discussant Yun-An Chen, MD, 陳韻安 Presenter Atsuko Ota, MD, 太田敦子 T-1 Epidural tumor 9:30 − 9:45 Moderator Donald Ming-Tak Ho, MD, 何明德 Discussant Hiroshi Minato, MD, 湊宏 Presenter Jen-Fan Hang, MD, 杭仁墶 J-2 Stomach 9:45 − 10:00 Moderator Akinori Iwashita, MD, 岩下明德 Discussant Hsin-Ni Li, MD, 李欣倪 Presenter Atsuko Kasajima, MD, 笠島敦子 T-2 Parapharyngeal mass 10:00 − 10:15 Moderator Hsuan-Ying Huang, MD, 黃玄贏 Discussant Eisuke Shiba, MD, 柴瑛介 Presenter Jui Lan, MD, 藍叡 J-3 Prostatic tumor 10:15 − 10:30 Moderator Osamu Matsubara, MD, 松原修 Discussant Yen-Ying Chen, MD, 陳妍英 Presenter Toyonori Tsuzuki, MD, 都築豊徳 T-3 Parotid gland mass 11:00 − 11:15 Moderator Ying-Tai Jin , MD, 靳應台 Discussant Tetsuo Kondo, MD, 近藤哲夫 Presenter Cheng-Lin Wu, MD, 巫政霖 J-4 Ovarian tumor 11:15 − 11:30 Moderator Ryohei Katoh, MD, 加藤良平 Discussant Pao-Shu Wu, MD, 吳保樹 Presenter Hiroko Imamura, MD, 今村紘子 T-4 Uterine tumor 11:30 − 11:45 Moderator Chin-Chen Pan, MD, 潘競成 Discussant Yutaka Takazawa, MD, 高澤豊 Presenter Yen-Wen Lu, MD, 盧彥文 J-5 Lung tumor 11:45 − 12:00 Moderator Yuichi Ishikawa, MD, 石川雄一 Discussant Shiou-Fu Lin, MD, 林脩䈩 Presenter Hironori Ninomiya, MD, 二宮浩範 T-5 Mesenteric tumor 12:15 − 12:30 Moderator John Wang, MD, 王約翰 Discussant Yoshihiro Ohishi, MD, 大石善丈 Presenter Tuan-Ying Ke, MD, 柯端英 よびそれ以外にも、ご友人をお誘い頂き、ぜひご参加下さい。 第 9 回アジア太平洋分子免疫組織学会議(APSMI) (Asia-Pacific Society for Molecular Immunohistology annual conference) 日時:2014 年 11 月 27 日(木)− 28 日(金) 会 場:Jpark Island Resort and Waterpark, Mactan Island, Cebu, Philippines Congress President:Gary Tse, MD, Hong Kong Secretary:Rin Yamaguchi,MD, Associate Professor Head, Pathology and Laboratory Medicine, Kurume University Medical Center こ の 機 会 に、Asian Pulmonary Pathology Society(APPS) のシンポジウムも行われる予定です。 プログラムは、決定次第、IAP 日本支部の website に掲示し ます。 The 9th Asia Pacific IAP Congress(APIAP) 日時:2015 年 6 月 4 日(木)− 7 日(日) 5 会場:Brisbane Convention & Exhibition Centre(BCEC) のほどよろしくお願い申し上げます。 Brisbane, Queensland, Australia 事務局よりお知らせ 第 14 回日韓合同スライドカンファランス 2015 年韓国にて開催予定 返信ハガキを 2 通同封いたしました。10 月 31 日(金)必 着とさせていただきます。 ① 投票ハガキ− 2014 年 IAP 日本支部理事選挙について、 第 54 回 IAP 日本支部総会のご案内 ご案内をご覧のうえ、会員の皆様には投票をお願い申し上げ ます。 日時:2014 年 11 月 22 日(土)12:00 ∼ 12:30 * 個人情報保護シールを同封いたします。貼付して投函して 場所:沖縄県看護研修センター 第1研修室 下さい。 〒 901-1105 沖縄県島尻郡南風原町字新川 272-17 ② 日本支部総会の出欠状(兼 ・ 昼食申込書)−ご記入のう 同封のはがきにて、10 月 31 日(金)までに必着にてご返 えご返信お願い申し上げます。 送願います。 < IAP 日本支部事務局> なお、総会参加者には、昼食を用意いたしますので、是非 〒 135-8550 東京都江東区有明 3-8-31 はがきをご返送下さい。 (公財)がん研究会がん研究所病理部内 常任幹事 石川雄一,事務局 大谷茉子 Tel: 03-3520-0111(内 5601)/ Fax: 03-3570-0558 2014 年 IAP 理事指名委員会 報告 E-mail: [email protected] 日時:2014 年 9 月 18 日(木)13:00 ∼ 15:00 あとがき 会場:品川プリンスホテル 出席者:松原、橋本、岩崎、吉野、白石、(事務局から石川、 大谷) IAP 日本支部 2014 年 Bulletin No.4 をお送りします。 審議事項:任期を満了する 2 人の理事(黒田・石川)の後任 暑い夏が去り、漸く過ごしやすい気候となりました。今回 の候補者選定、新名誉会員の候補。理事候補者は、市原周(名 の Bulletin では 8 月にスリランカで開催された AAPIAP (The 古屋医療センター病理診断科医長) 、清川貴子(慈恵医大特 Assembly of Asia Pacific IAP)に参加された様子を松原修前 任教授)、久岡正典(産業医大教授)、廣瀬隆則(神戸大特命 会長に、最近のトピックスとしてのデジタルパソロジーを森 教授・兵庫県立がんセンター病理診断科部長)の 4 名に決定 一郎先生にお願いしました。 しました。 秋は学問には最適の季節です。第 30 回国際 IAP Congress (10 月 5 日− 10 日、バンコク) 、第 5 回日台合同スライドカ ンファレンス(10 月 25 − 26 日、台北)、IAP 病理学教育シ USCAP 雑誌購読のお申込みを 開始します ンポジウム・スライドセミナー(11 月 22 日、沖縄)、第 9 回 アジア太平洋分子免疫組織学会議(11 月 27 日− 28 日、フィ USCAP Journal「Modern Pathology」「Laboratory リッピン)が開催予定となっています。スライドセミナーで Investigation」の購読申込みをオンラインで開始いたします。 は新しいコースも加わりました。また、第 54 回 IAP 日本支 昨年同様 IAP ホームページ上からのお申込みとなります。 部総会も開催されますので、奮ってご参加ください。 Online 受付開始:10 月 22 日(水)∼ 12 月 5 日(金) 詳細はメール・ホームページにてご案内いたします。 購読料は 1 冊あたり年間 12,000 円(予定)です。 IAP 本部が指定する購読料が、この 3 年で$6 増加しました。 円建てでは昨年まで価格を据え置いて参りましたが、今回は、 広報委員会委員長 清水道生 値上げとなります事をご了承下さい。また、発送手配・情報 副委員長 森谷卓也 管理はすべて本部が管理しているため、発送上のトラブルに 委員 加藤良平 対応が遅れる事があります。ご不憫おかけ致しますがご理解 委員 根本則道 6
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