一般社団法人 富山県臨床検査技師会会報 平成 27 年 1 月 31 日 発行 2016 目次 通巻 284 号 2 月号 生涯教育研修会日程・・・・・・・・・・・1P 今月の行事予定表・・・・・・・・・・・・3P トピックス・・・・・・・・・・・・・・・4P シリーズ 輸血・・・・・・・・・・・・・5P 珈琲ぶれいく・・・・・・・・・・・・・・9P 会務日誌・・・・・・・・・・・・・・・11P 事務局からのお知らせ・・・・・・・・・12P TAMT 一般社団法人 富山県臨床検査技師会 Toyama Association of Medical Technologists 富臨技 富臨技 発行所 一般社団法人 富山県臨床検査技師会 発行地 〒939-8222 富山県蜷川 336 富山県医師会館内 E メールアドレス [email protected] URL http://www8.ocn.ne.jp/~tamt/ 編集者 柴田正信、成瀬智、下司洋臣、 山田雅子、米林智美、多賀由紀子、 大坪紀美子、柳川智子、金森隆樹、 TEL 076-429-4309 柳川尚樹、山本均、白井亜紀、 FAX 076-429-4569 横川伊都子、酒井哲也、相川陽子、 発行人 会長 今村 伸一 寺部静祐、金山昌子、佐々木一成、 印刷人 一般社団法人 富臨技事務局・広報部 村山洋子、大西秀典、林宏、 編集責任者 広報部長 練合 博 池田和人、井上幸子、水落富士代 通巻第 284 号 富臨技会報 平成 27 年 1 月 31 日 通巻第 284 号 平成 27 年 1 月 31 日 富臨技会報 生涯教育研修会日程 参加される方は、日臨技会員証を必ずご持参ください。 非会員の方は、原則として1研修につき参加費 1,000 円を徴収します。 ※ 富臨技主催研修会 ※ *平成 26 年度富山・石川合同輸血検査研究班研修会/意見交換会 日時: 平成 27 年 2 月 14 日(土)13:30~17:00(意見交換会 18:30~) 場所: 金沢医科大学 氷見市民病院 6 階多目的ホール 内容: 症例検討会、輸血に関する表記法について、特別講演 講師: 愛知医科大学付属病院 輸血部 安藤 高宣 先生 -検査技師の迷言-『輸血検査技師から輸血管理技師へ』 担当: 岩崎 浩(市立砺波総合病院) *富山県臨床検査研修会/理事会 日時: 平成 27 年 2 月 18 日(水)15:00~ 場所: サンシップとやま 601 号室 (※理事会 13:00~) 住所:富山市安住町 5-21 講師: 富山県衛生研究所所長 佐多 徹太郎 先生 内容: 「エボラウイルス病と新興再興感染症」 *平成 26 年度富山県医学検査学会 日時: 平成 27 年 3 月 7 日(土)14:00~ 場所: 富山県医師会館 4 階 会議室 内容: 一般演題(口演のみ 発表 6 分、質疑 2 分) 特別講演:日臨技「検体採取業務」に関する講習会の説明 *検査説明・相談ができる臨床検査技師育成講習会 日時: 平成 27 年 3 月 14 日(土)・15 日(日)9:00~17:00 場所: 済生会富山病院 2 階研修ホール 内容: 臨床検査説明・相談実施に必要な知識及び技術の習得 受講料:10,000 円、 受講定員:50 名、 生涯研修制度:基礎 30 点 担当: 下司 洋臣(済生会富山病院検査科)076-437-1143 是非、講習を受けてチーム医療等への参画及び質的向上を図りましょう! 1 通巻第 284 号 ※ 平成 27 年 1 月 31 日 富臨技会報 その他研修会等 ※ *日臨技中部圏支部 第 28 回生理検査研修会 日時: 平成 27 年 2 月 7 日(土)13:30~ 場所: 三重県総合文化センター 内容: 『ホップ・ステップ・ジャンプ-本当に必要とされる技師へ-』 *第5回日本輸血・細胞治療学会北陸支部スキルアップ研修会 日時: 平成 27 年 3 月 7 日(土)13:00~17:00 場所: 金沢医科大学病院 新館 12 階 大会議室 内容: 『輸血のQ&A』、 『こんなときどうする2』 、特別講演 会費: 500 円(当日会場で徴収) *松下敏昭元富臨技会長叙勲受賞祝賀会 日時: 平成 27 年 3 月 21 日(土)18:00~ 場所: 富山第一ホテル 天平の間 *第 85 回超音波セミナースプリングツアー㏌富山 2015 腹部・心臓・血管 日時: 平成 27 年 3 月 22 日(日)9:30~16:40(受付 9:00~) 場所: 国際会議場 大手町フォーラム 会費: 心臓・血管Aコース 6,000 円、腹部Bコース 6,000 円(申込み必要) *第64回日本医学検査学会 日時: 平成 27 年 5 月 16 日(土)・17 日(日) 場所: 福岡国際会議場、マリンメッセ福岡、福岡サンパレス テーマ:SAGA創未来(さがそうみらい)-時代がもとめる風になれ- *第53回日臨技中部圏支部医学検査学会 日時: 平成 27 年 9 月 26 日(土)・27 日(日) 場所: 静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ テーマ:守・破・離 ~臨床検査技師が目指す道 基本と今と未来を考える~* 検体採取に関する厚生労働省指定講習会 平成 27 年 4 月以降、検体採取等業務が臨床検査技師の業務範囲に含まれるこ とになりました。厚生労働省指定講習会を終了しないと新たな検体採取等の業務 には従事できなくなります。有資格者全員の受講が求められます。 開催場所や申込方法:JAMTのホームページをご確認ください。 2 通巻第 284 号 平成 27 年 1 月 31 日 富臨技会報 富臨技 行事予定表 2月 日 曜 1 3月 開催予定行事 日 曜 日 1 日 2 月 2 月 3 火 3 火 4 水 4 水 5 木 5 木 6 金 6 金 7 土 7 土 8 日 8 日 9 月 9 月 10 火 10 火 11 水 11 水 12 木 12 木 13 金 13 金 14 土 14 土 検査説明・相談ができる検査技師講習会 15 日 15 日 検査説明・相談ができる検査技師講習会 16 月 16 月 17 火 17 火 18 水 富山県臨床検査研修会・理事会 18 水 19 木 輸血検査研究班定例勉強会 19 木 20 金 20 金 21 土 21 土 22 日 22 日 23 月 23 月 24 火 24 火 25 水 25 水 26 木 26 木 27 金 27 金 28 土 28 土 29 日 30 月 31 火 建国記念日 富山・石川合同輸血検査研究班研修会 3 開催予定行事 第 2 回北陸心電図セミナー 富山県医学検査学会 春分の日 通巻第 284 号 平成 27 年 1 月 31 日 富臨技会報 『第 31 回中部圏支部一般検査研修会に参加して』 富山市医師会健康管理センター 稲垣 泰良 平成 27 年 1 月 10 日(土)から 11 日(日)まで浜松医科大学にて「第 31 回中部圏支部一般検査研修会」が 開催され、参加して来ました。 研修会当日の朝、浜松駅に到着し新幹線を降りると、雲ひとつない快晴。この時期北陸ではめったに 見ることができない快晴の空に心が軽くなったのは気のせいでしょうか…? そして浜松駅からバスで約 30 分、浜松市郊外の小高い丘の上に、今回の研修会場である浜松医科大学は ありました。 研修 1 日目はまず、 「腎疾患の基礎と検査データの考え方~臨床医の立場から~」と題して浜松医科大 の安田先生が腎機能の基礎から AKI の新バイオマーカーに至るまでわかりやすく講演されました。次に 同じく浜松医科大の石井先生による寄生虫学の講演では、聴衆を魅了する話術と、日本の寄生虫症の起 源から最新のトピックスまで幅広い内容を解説され、あっという間の 1 時間でした。そして一般検査の 研修会では見ないことはないほど大人気の油野先生の講演では、尿検査の基本、血尿診断ガイドライン、 新しい糖尿病治療薬(SGLT2 阻害薬)による検査値の影響と幅広い内容をわかりやすくかつ面白く講演さ れました。最後は、SRL 常勤顧問の西先生による尿中異型細胞鑑別のポイントに関して、尿沈渣と尿細 胞診を対比させ悪性細胞とその類似細胞の見分け方のコツをわかりやすく解説され改めて尿沈渣の難し さを実感しました。 研修 2 日目は、東海大の野崎先生の 3 時間に及ぶ尿沈渣の講演&スライドカンファレンスがあり、基 本的な細胞から日常あまり見ることができない細胞まで、多くのスライドを解説付きで体験でき大変勉 強になりました。実習では、実際の便から寄生虫卵を検出する 2 種類の検査法を実践し鏡検することや、 まれな症例の尿沈渣鏡検など貴重な経験となりました。 2 日間の研修を通して、一般検査のトピックスから日常業務に役立つ検査のコツまで多くのことを学ぶ ことができ、一般検査の奥深さと重要性を再認識できました。また、研修会を運営された静岡県臨床一 般部門の役員を中心とする実務委員の方々の素晴らしい企画や動きも大変勉強になりました。そして 2 年後は富山県がこの研修会の担当予定です。富山県臨床一般部門の役員として多くの参加者に来てもら えるような研修会を企画していきますので、その際はよろしくお願い致します(宣伝)。 4 通巻第 284 号 富臨技会報 平成 27 年 1 月 31 日 テーマ:「赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂 1 版)」 第 145 回 『赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン』が改訂されました。輸血に関し、意義や考え方につい て参考になると思いますので、ご一読ください。前半、後半に分けて掲載いたしますが、本文は、 日本輸血細胞治療学会誌 Vol.No.6 にも掲載されていますので、ご参考にしてください。 赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂 1 版) 1. 赤血球抗体の臨床的意義 1.1. 臨床的に意義のある抗体とは、対応した抗原を有する赤血球を生体内で破壊し、副作用の原因とな る赤血球抗体(以下、抗体)である。 1.2. 規則抗体の抗 A、抗 B、抗 A,B は、いかなる場合でも、臨床的に意義のある抗体である。 1.3. 臨床的に意義のある不規則抗体は、ほぼ例外なく、37℃反応相からの間接抗グロブリン試験で陽性 となる。 1.4. 緊急時、とくに大量輸血を必要とする患者では、救命のため、不規則抗体が存在していても輸血せ ざるを得ない場合もある。 2. 患者検体 2.1. 赤血球系検査のための患者検体として、血清(凝固血)あるいは血漿(EDTA 血等)のどちらも使用 できる。 2.2. 輸血や妊娠など赤血球による免疫応答(1 次あるいは 2 次応答)の結果、抗体が産生される。しかし 5 通巻第 284 号 平成 27 年 1 月 31 日 富臨技会報 ながら、輸血あるいは妊娠による免疫から抗体産生までの期間については予測できない。このこと を考慮に入れて、不規則抗体スクリーニングや交差適合試験用の検体は採血されなければならない。 2.2.1. 連日にわたって輸血を受けている患者では、少なくとも 3 日ごとに検査用検体を採血する。また、 過去 3 カ月以内に輸血歴あるいは妊娠歴のある患者では、輸血予定日に先立つ 3 日以内を目安に 患者から検査用検体を採血する。 2.2.2. 輸血前検査に使用できる検体の保管期間は、4℃で保管した場合、採血から 1 週間を限度とする。 ただし、3 カ月以内に輸血歴や妊娠歴のない場合に限る。 2.2.3. 輸血後に発症する可能性のある溶血性副作用の原因調査のため、輸血後感染症対策の保管血漿(血 清)とは別に、輸血施行日から少なくとも 1 週間は 4℃に保管しておく。一般には、検体の提出 日から 2 週間(14 日間)冷蔵庫内に保管する。また、実際に輸血された赤血球製剤のセグメント の保管についても 2 週間(14 日間)冷蔵庫内に保管する。 3. ABO 血液型検査 ABO 血液型および RhD 血液型検査は、 不適合輸血を防ぐために輸血前に行われる重要な検査であり、 管理された試薬、方法および手順のもと正しい判定が行われなければならない。 3.1. 試薬 3.1.1. オモテ検査は抗 A および抗 B 試薬を使用し、ウラ検査は A1 および B 赤血球試薬を使用す る。 3.1.2. 抗 A および抗 B 試薬は、厚生労働省から製造販売承認を受けた体外診断用医薬品を用い る。 3.1.3. A1 および B 赤血球試薬についても可能な限り市販試薬を使用し、自家調製試薬を用いる 場合は十分な品質管理を行う。 3.1.4. 使用前に各種試薬が使用期限内であることを確認する。 3.2. 方法および手順 3.2.1. 検査においては、オモテ検査とウラ検査を実施する。オモテ検査とウラ検査を実施する ことは、双方の検査のチェック機能を有するだけではなく、偽陽性や偽陰性反応の影響 を検出できる重要な役割を果たしている。 3.2.2. 新生児においては母親由来の移行抗体があることや、生後 4 カ月以内の乳児においては、 血清中の抗 A および抗 B の産生が不十分であることから、必ずしもウラ検査を実施しな くてもよい。 3.3. 精度管理(D 抗原検査を含む) 血液型検査における陽性および陰性コントロールの使用例 試薬 陽性コントロール赤血球 陰性コントロール赤血球 抗A A型 B型 抗B B型 A型 抗D D 陽性 D 陰性 6 通巻第 284 号 富臨技会報 平成 27 年 1 月 31 日 3.3.1. 実施する検査方法の管理に適したタイミング(試薬ロット変更時、業務開始前、検査バ ッチ毎など)で各種コントロールを測定し、試薬の性能や検査プロセスの有効性を確認 する。 3.3.2. 全自動輸血検査装置を使用する場合は、メーカー指定のコントロール試薬キットで装置 の管理を行い、検査の有効性を確認する。 3.3.3. コントロールに期待される結果が得られなかった場合は原因を追究する。 3.4. 同一患者および同一検体の二重チェック 3.4.1. 同一患者から採取された異なる時点での 2 検体で、二重チェックを行う必要がある。 3.4.2. 同一検体について異なる 2 人の検査者がそれぞれ独立に検査し、二重チェックを行い、 照合確認するように努める。ただし、正しく管理された全自動輸血検査装置を使用する 場合は、その結果を考慮してもよい。 3.4.3. 患者血液型の管理には、輸血管理システムなどのコンピューターを用いた検査結果登 録・履歴照合が有効である。 3.5. 判定 3.5.1. オモテ検査とウラ検査の結果が一致している場合に血液型を判定できる。輸血を要する 患者においては、3.4.に準じて血液型を確定する。 3.5.2. オモテ検査とウラ検査の結果が不一致となる場合は、その原因を精査する。 3.5.3. 輸血には患者と同型の輸血用血液製剤を用いるのが原則である。ただし、患者の血液型 が確定できない状況で輸血が必要になった場合は、例外的に赤血球製剤は O 型、血漿/ 血小板製剤は AB 型を使用する。 3.5.4. 異常反応の主な原因 3.5.4.1. オモテ検査で部分凝集が認められた場合は、患者情報の収集と追加検査等を行い、原 因を追究する。異型輸血、造血幹細胞移植、血液疾患などによる抗原減弱、亜型の一 部(A3、B3) 、キメラ等が疑われる。 3.5.4.2. 冷式自己抗体等の影響により偽陽性反応が見られる場合は、患者赤血球や血漿(血清) を予備加温した再検査が効果的である。また、ウラ検査において、抗 A および抗 B 以 外の同種抗体による偽陽性反応が疑われる場合は、対応抗原陰性の A1 および B 型赤血 球試薬を用いた再検査を検討する。 3.5.4.3. 亜型は、抗 A または抗 B 試薬に対して非常に弱い反応あるいは陰性を示すことがある ため、場合によっては吸着解離試験等を実施して血液型を判定する。なお、輸血にお いて、詳細な判定(Ax、Bm、cisAB など)は必ずしも必要ではない。37℃反応性の不規 則抗 A1 または抗 B を保有する患者においては、間接抗グロブリン試験が陰性となる血 液型の赤血球製剤を選択して対応する(たとえば、37℃反応性の不規則抗 A1 を保有す る A 型の亜型患者に対しては、O 型の赤血球製剤を選択する)。 4. RhD 血液型検査 4.1. 試薬 4.1.1. 抗 D 試薬は、厚生労働省から製造販売承認を受けた体外診断用医薬品を用いる。 7 通巻第 284 号 富臨技会報 平成 27 年 1 月 31 日 4.1.2. 抗 D 試薬には、ポリクローナル抗体、IgG モノクローナル抗体、IgM モノクローナル抗体 が単独のもの、あるいはこれらの抗体をブレンドしたものなど、組成の異なる数種類の 試薬がある。何れの抗 D 試薬を用いてもよい。しかし IgM モノクローナル抗体が単独の 試薬は D 陰性確認試験に用いることができない。 4.1.3. Rh コントロール(陰性対照試薬)は使用する抗 D 試薬の添付文書で指定されたものを用 いる。 4.1.4. 使用前に試薬が使用期限内であることを確認する。 4.2. 方法および手順 4.2.1. 抗 D 試薬と同時に Rh コントロールを用いて検査を実施する。 4.2.2. Rh コントロールを用いた検査は、自己凝集による偽陽性反応(直接抗グロブリン試験陽 性など)に起因する誤判定を防止するために重要である。 4.3. 精度管理(3.3. ABO 血液型検査の精度管理 参照) 4.4. 判定 4.4.1. 直後判定 4.4.1.1. Rh コントロールの直後判定が陰性であることを確認する。 4.4.1.2. 抗 D 試薬の直後判定が陽性の場合は D 陽性と判定する。ただし、最終判定は試薬の添 付文書に従う。 4.4.1.3. 抗 D 試薬の直後判定が陰性の場合は判定保留とし、引き続き D 陰性確認試験を行う。 ただし、D 陰性確認試験は必須ではなく、この患者は D 陰性と同様に取り扱い、輸血に は D 陰性の輸血用血液製剤を用いる。 4.4.2. D 陰性確認試験 4.4.2.1. Rh コントロールの判定が陰性であることを確認する。 4.4.2.2. Rh コントロールの判定が陽性となった場合は判定保留とし、その原因を精査する (4.4.3.参照)。 4.4.2.3. 抗 D 試薬の判定が陰性の場合は D 陰性と判定する。 4.4.2.4. 抗 D 試薬の判定が陽性の場合(直後判定は陰性)は weak D と判定する。 4.4.2.5. weak D の患者には D 陰性の輸血用血液製剤を用いる。 4.4.2.6. partial D と判明した患者の対応については、weak D の患者と同様に扱う(4.4.2.5. 参照) 。 4.4.3. Rh コントロール 4.4.3.1. Rh コントロールが陽性となった場合は判定保留とし、その原因を精査する。 4.4.3.2. 直後判定の Rh コントロールが陽性の原因として、寒冷凝集素(冷式自己抗体)の影響 が考えられる場合は、37℃に加温した生理食塩液による患者赤血球の洗浄が有効であ る。 4.4.3.3. D 陰性確認試験の Rh コントロールが陽性の原因として、直接抗グロブリン試験陽性が 考えられる場合、グリシン・塩酸/EDTA やクロロキン二リン酸による患者赤血球処理が 有効である。 次号に続く 8 通巻第 284 号 富臨技会報 平成 27 年 1 月 31 日 珈琲ブレイク まだまだ寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 寒い日が続くと、どうしても暖かい部屋にこもり運動不足になりがちです。 加えて 12 月のクリスマス、1 月のお正月、2 月のバレンタインデーと続くとおいしいもの立て続けに食 べてカロリーの摂取過剰になってないでしょうか? 「運動をやってるよ」っていう方、あなたはエライ。(笑) 運動でカロリー消費できればいいのですが、そうでない方、要チェックな情報がありますよ。 突然ですが、下の写真、なんだかわかりますか? 答えは、アボガドです。 「なんでアボガド?」という声が聞こえてきそうですが、この食品、実は凄いんです。 最近知ったのですが、 満腹中枢を刺激して満腹感を感じやすくなり、その上 ・20 種類以上のビタミンやミネラルが含まれ、“若返りビタミン”と呼ばれるビタミン E が豊富で、体内 から肌をきれいにする。 (美容に効果的なコエンザイム Q10 も含まれる。) ・タンパク質や各種ビタミン・ミネラル、体脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する消化酵素、代謝を高 め脂肪を燃焼させエネルギーを作るオレイン酸、尿の量を増やすカリウム、便の量を増やす食物繊維も 豊富。 効能 ・利尿作用、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、がん予防、便秘改善 等 アボガドは「森のバター」と称され、脂肪分が多いですが(果肉の脂肪分は 20%程)、この脂肪分は血液 をサラサラにし、コレステロールを減らす作用がある不和脂肪酸が主体です。 特筆すべきは、満腹中枢を刺激するという事です。 9 通巻第 284 号 富臨技会報 平成 27 年 1 月 31 日 カロリー摂取過剰になりがちな時期にいかがでしょう?一人前の 1 回の摂取量は 1/2 個程度で良いそう です。 (特にお昼ごろに摂ると良い) ただ、食べることで痩せられるわけではないということですので気を付けて下さい。 (脂肪分が多いので カロリーもやや高めです) 食べ方はいろいろありますが、私はわさび醤油を付けて食べるのが好きです。 食感や味が、とある高級食材の様です。 (笑) 食べたことがない方、一度ご賞味下さい。 10 通巻第 284 号 平成 27 年 1 月 31 日 富臨技会報 富臨技会務日誌 【学術・生涯教育関連事業】 *超音波検査セミナー(石川県臨床衛生検査技師会) 日時: 平成 27 年 1 月 17 日(土)14:30~17:30 場所: 石川県中央病院 健康教育館 2 階大研修室 内容: めざせ超音波検査士! 超音波検査士認定試験対策セミナー物理編 講師: 濱滝 壽伸 先生 東芝メディカルシステムズ 担当: 宮嶋良康(金沢大学付属病院検査部)076-265-2000(内線 7183) 【事務局・総務関連】 *管理監督者会議/精度管理部門責任者引継ぎ/理事会等 日時: 平成 27 年 1 月 17 日(土) 場所: 富山県健康増進センター 3 階 多目的ホール・3 階 研修室 内容: 富臨技代 10 回理事会 3 階 研修室 13:00~ 精度管理部門責任者引継ぎ連絡会 3 階 研修室 14:00~ 技師長等管理監督者会議 3 階 多目的ホール 14:00~ 「地域ニューリーダー育成講習会」受講報告 3 階 多目的ホール 15:00~ *平成 26 年度会報 1 月号(通巻 283 号)発行 会報編集: 富山県臨床検査技師会 11 広報部 通巻第 284 号 平成 27 年 1 月 31 日 富臨技会報 お知らせ ※ 富臨技求人情報 NO 該当地域 ※ 施設種類 職種 雇用内容 備考 1 2 問い合わせは 事務局長 済生会富山病院 下司まで 076-437-1111(内線 1175) 求職情報は、注)個人情報保護法の施行により、今後求職希望者の個人掲載はいたしません。 また、当会では施設から提出された求人情報のみ会報並びにホームページ上で公開し、個人の紹介 及び捜索行為は行いませんのでご了承ください。尚、掲載期間は 2 ヶ月間とさせていただきます。 あ と が き 皆さん「豆まき」されましたか? 家庭では豆をぶつけられ追 い払われたお父さんもおられると思いますが、『魔目に豆をぶつ けて魔滅する』という深い~意味があるそうです。ダジャレっぽ いですね。節分は立春の前日を言いますが、本来季節の変り目の ことで年に4回もあるそうです。季節を分ける言葉だったんです ね。でも、どうしてこの一番寒い時期が立春なのか?と思ってい ましたが、春とは「寒さが増さなくなった時期」だそうで、寒さ の頂点が立春とのことです。まだまだ寒さの折り返し地点です。 風邪や体調に気をつけて、スキーやスノボ、ウインタースポーツを楽 しみましょう。 そして、今月も研修会や勉強会が多数開催されます。会報でご紹介出 来ていないものもあると思いますが、研修会の報告、素敵な写真や楽 しい情報等がございましたら広報部の練合・寺部までご連絡願い ます。 あと、チョコレートはいつでも受け付けております。 12
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