北海道水産会 No.264

NO.264
January ◆ 2015
北海道水産会
一般社団法人 CONTENTS
NO.264
January
◆ 2015 ◆
新年のごあいさつ��������������������������������������������� 1
平成27年 新年の集い��������������������������������������� 2
平成26年度後期活動のあらまし������������������������� 4
2015年北方四島周辺海域の操業に係る日ロ漁業交渉
2015年日ロ地先沖合漁業に係る取り組み
国費予算等の措置に係る活動
トピックス����������������������������������������������������� 6
北海道水産会前会長櫻庭武弘氏「平成26年度北海道功労賞」に輝く
山口俊一内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)が来根
北海道電力㈱等への要請行動
平成26年度第二回理事会開催���������������������������� 7
魚食普及・食育活動����������������������������������������� 8
魚食普及・食育PR活動
ファストフィッシュの紹介
漁師になりたい若者と浜をつなぐ活動��������������� 10
体験教室の開催
長期研修生に対する面談活動
漁業担い手対策に関する意見交換会
北方地域漁業権をめぐる活動��������������������������� 12
北方地域漁業権補償推進委員会理事会と代議員会の合同会議開催
北方地域漁業権補償推進委員会中央要望
新刊行物紹介������������������������������������������������ 13
表紙の写真
新しい道総研釧路水試の試験調査船
北辰丸
(255トン)
タコ漁
(宗谷)
シシャモ漁
(白糠)
戸井産本マグロ
(札幌市中央市場
初セリ)
コンブ漁
(南かやべ)
秋サケ定置
(沙留)
新年のごあいさつ 崎
一 好
算での経済対策、平成 年本予算の早期執行で、必ずデフレ脱却を
一般社団法人 北海道水産会 代表理事会長 川
新年、明けましておめでとうございます。皆様には、お元気で新
春を迎えられましたこととお慶び申しあげます。
成し遂げ、本道経済の成長を実感したいものです。幸い、所得向上
成長は期待には届かず、本道水産業界も前年を下回る水揚げ金額と
ートしました。しかし、消費増税、天候不順、等々が重なり、経済
ってきている円安傾向を、観光消費や食料品輸出として対応してい
う潮流を、しっかり捉えるとともに、来道外国人も最高の人数とな
水産業界も「食」をめぐる消費者の健康志向への高まり、「家
我々、
庭」より「個人」での消費、割り高でも国産品の魚介類を選ぶとい
で、消費の回復によりプラス成長との予測も出ております。
なりました。魚種別の数量、金額では、大幅増加があったもの、伸
くべきと考えております。
昨年は、日本経済がデフレから脱け出すという期待のもと、本道
経済への波及もあるのではないかという明るい光が見えた中でスタ
びを欠いたもの、海域間での格差が残ったものなどが見られました。
こうした、消費拡大を国民運動に進化させる取り組みとして漁業
者が自慢する「プライドフィッシュ」
、簡単・便利に食べることの
できる水産加工品「ファストフィッシュ」等が展開されております。
ファストフィッシュとして登録された商品を製造する道内の企業が
社、加工品も 種類あり、毎年増加しているところです。本会と
29
様方のご理解とご支援をお願い申し上げ、新年のご挨拶といたしま
関係団体との連携を一層深め積極的に取り組んで参りますので、皆
道産品の加工・流通事業の促進、など各般の施策について、国や道、
との関係漁業交渉、本道沿岸資源の維持増大、漁港・漁場の整備や
就業対策をはじめ、貝殻島昆布操業や四島周辺水域操業等のロシア
経営の安定を第一に、浜の漁業活動の継続維持に向けた、新規漁業
を前面に押し出していく必要があります。こうした視点から、漁業
は勿論、和食として人気となっている外国へも、良質・安全・安心
我々、本道水産業界の変わらぬ使命は、魚の消費拡大や魚価の適
正な維持安定のもと、水産物を供給していくことであります。国内
しても、これらをもっと道内でもPRをしていきます。
22
す。
1
27
本年は、統一地方選挙、新幹線開業の秒読み、という大きな出来
事があります。昨年末に発足した強い政権のもと、平成 年補正予
26
平成
年 新年の集い
平 成 年 1 月 日 に「 2 0 1 5 年 新 年 の 集 い 」 を
開催致しました。
27
13
名の方々が出席さ
来賓のご挨拶
裕生
北海道副知事 荒川
と も に 生 き、 こ の 漁 業
我々水産業界は自然と
圧 や 台 風 な ど が あ り、
であった。
出及び外国人の観光客も順調
さ て、 昨 年 は ホ タ テ、 コ ン ブ 等 が 好 調 で、 地 域 に
濃 淡 は あ っ た が 元 気 の 出 る 一 年 で あ り、 水 産 物 の 輸
を糧に生活をさせて頂
皆様方が苦心して育て、水
揚げされ、加工・流通される
高 橋 は る み 知 事 が、
予算の関係で急遽上京
し た の で、 私 が 出 席 さ
せてもらいました。
高橋知事から皆様方
へ宜しくとのことであ
い て い る も の で、 ど ん
安全で美味しい水産物は、北
りました。
な 環 境 に あ ろ う と も、 北 海 道 水 産 業 界 が 北 海 道 経 済
海道ブランドの構築におおき
張 っ て 行 け ば、 か な ら ず や、 そ の 対 策・ 進 む べ き 方
大 自 然 と 一 緒 に な っ て 漁 業 を 営 み、 水 産 業 界 を 引 っ
にしっかり取り組んで行くの
それぞれの地域に合った振興
一方、本道水産業界は様々
な課題があるが、道としても
な役割を果たしている。
向 が 見 つ か る は ず で す。 そ う し た 意 味 で 今 年 一 年 お
をお願いしたい。
で、水産業界の皆様方の協力
宜しくお願い致します。
世話になりますが、行政の方々及び水産業界の皆様、
水 産 業 界 に 影 響 の あ る T P P・ 輸 出 入 等 の 問 題 も
あ る が、 こ う し た 時 代 に こ そ、 我 々 が 知 恵 を 絞 り、
を引っ張って行くような気持ちで今年も頑張りたい。
昨年は自然環境が大
き く 変 わ り、 大 型 低 気
主催者挨拶 一般社団法人北海道水産会
れました。
80
代表理事会長 川崎 一好
水 産 林 務 部 幹 部 の 皆 様、 総 勢 約
系統団体長・会員団体長をはじめ、常勤役員の方々、
ご来賓として荒川北海道副知事、山崎水産林務部長、
27
乾杯
幡宮水産局長より幹部の紹介
2
横内信漁連会長
鎌田共済組合長・共水連所長
濱野基金協会理事長
懇 談
三本締め
山崎水産林務部長
3
平成
年度後期活動のあらまし
北方四島周辺海域における2015年の操業条件を決める民間交
渉は、本会の髙橋副会長を交渉団長に 月 日から 日の3日間の
●2015年北方四島周辺海域の操業に係る日ロ漁業交渉
26
協議は、操業条件として漁獲量、漁期、操業隻数などが話し合わ
れ、表1のとおり2014年と同様の内容で合意がなされました。
● 2015年日ロ地先沖合漁業に係る取り組み
次長)、オブザーバーに外務省欧州局ロシア課菅井事務官、水産庁
資源管理部國井国際課長、佐藤国際係長、在ロシア日本国大使館郡
名。対するロシア側出席者は、シマコフ
参事官、新村一等書記官、道庁水産林務部中島国際漁業担当課長、
松尾漁業管理課主査の計
31
東京において 月1日から 月9日までの日程で開催されました。
12
これに先立ち、北海道水産会は、関係業界とともに道及び国に対
する要請活動を 月6、
7日の両日に行いました。
12
2015年の操業条件整備にあたっては、本道周辺水域の資源状
態が依然として好転の兆
し が 見 え な い 状 況 に あ り、
加えて国内市場での魚価
安や漁業用燃油価格の高
騰等で漁業経営が逼迫し
て い る 現 状 を 考 慮 し、 出
漁漁船の経営維持が図ら
れるよう外務省及び水産
庁、 道 内 選 出 国 会 議 員 等
に強く要請しました。
交 渉 は、 日 本 政 府 代 表
の長谷成人水産庁増殖推
進部長とロシア政府代表
のゴルニチヌィフ連邦漁
業庁漁業組織局長の間で
進 め ら れ、 日 ロ 双 方 の
水産庁に対する要請
外務省に対する要請
連邦漁業庁国際協力局長を代表に、モナホフ連邦保安庁国境警備局
国家海洋監督局次長以下9名。
北方四島周辺海域安全操業署名式
11
アドバイザー阿部勇氏と、協議会事務局藤本功氏(羅臼漁協指導部
日程でモスクワで行われました。
23
2015年の日ロ双方の200海里地先沖合での操業条件を決め
る「日ソ地先沖合漁業協定」に基づく日ロ漁業委員会第 回会議は、
21
日本側出席者は、髙橋団長のほか北方四島周辺海域操業対策協議
会会長田中勝博氏(羅臼漁協組合長)、大日本水産会事業部チーフ
10
表1 合意内 容
漁業種 類
漁獲量
操業隻数
操 業 期 間
すけとうだら 刺 し 網 漁 業
九一二トン
二〇隻 一月一日~三月十五日
ほ っ け 刺 し 網 漁 業 一、〇六〇トン
二〇隻 九月十六日~十二月三十一日
一月一日~一月三十一日
た こ 空 釣 り 漁 業
二〇八トン
八隻
十月十六日~十二月三十一日
漁業協力費 二、一三〇万円 機材供与 二、一一〇万円相当
道水産林務部長に対する要請
11
4
200海里水域における相手国漁船の漁獲割当量等の操業条件につ
ため、北海道漁業における当面の重要課題について漁協系統団体と
政策懇談会が開催され、本会は、本道漁業・漁村の振興発展を図る
ん
七、〇〇七トン
一、五〇〇トン
五一、三七〇トン
八二一.五トン
七、二一七トン
一〇、一二六トン
五一、三七〇トン
二八七.三トン
▲二一〇トン
▲八、
六二六トン
―
ま
一、一〇八.八トン
か
自民党道連との政策懇談会は 月 日に開催され、道議会議員等
が出席した中、本会からは川崎会長が出席し、漁港・漁村の整備促
ともに、明年度の国費予算編成に向けた要請を行いました。
いて協議が行われ、 月9日に妥結しました。
さ
表2 二〇一五年のロシア二〇〇海里水域における日本漁船の操業条件
(一)相互入漁(相手国の二〇〇海里内で漁獲する量がお互いに等量で操業するもの)
区
分
二〇一五年
二〇一四年
増 減
漁 獲 割 当 量 六二、三九五.八トン
七一、三〇三トン ▲八、
九〇七.二トン
ら
すけとうだら
だ
い
ま
進、水産基盤整備予算の確保やさけ・ます増殖事業の推進、漁業就
業支援対策の推進などについて要望するとともに、系統団体からは
川崎北海道漁業協同組合連合会代表理事会長、横内北海道信用漁業
協同組合連合会代表理事会長などが出席し、漁場の環境整備、栽培
▲二億八、
八六七.六万円
三億二、
九一三.四万円
協
して、トド、アザラシなどの有害生物の漁業被害対策と多面的機能
発揮対策事業の拡充強化など、漁業経営基盤強化対策として、漁業
漁業の推進など生産振興対策や豊かな漁場・環境づくり強化対策と
(二)有償入漁(日本漁船がロシア側に入漁料を支払い操業するもの)
区
分
二〇一五年
二〇一四年
増 減
漁 獲 割 当 量
二、〇二六トン
四、九九八トン
▲二、
九七二トン
▲一億二、
四〇四.五万円
自民党道連政策懇談会道議会議員
二億一、一四八万円
共済制度等の補償内容充実や漁業用燃油対策、漁業担い手確保対策、
横内道信漁連会長要請
六億一、七八一万円
金
16
水産物流通・加工・消費対策の拡充強化など、また、原発関連対策
として放射性物質の海域・
水産物モニタリングの検
査体制充実強化と輸出水
産 物 の 安 心・ 安 全 対 策 の
推進を要望しました。
意見交換では老朽漁船
対 策 や ト ド、 ア ザ ラ シ な
ど 海 獣 被 害 対 策、 ぶ り や
さばなどの付加価値向上
対策などの必要性を訴え
ま し た。 公 明 党 道 本 部 と
は 6 月 9 日、 民 主 党 道 本
日、 関 係 者
自民党道連政策懇談会
八、七四三.五万円
―
・ %減少となりました。また、有償入
%の減少に伴い、ロシア側に支払う見返
は、漁獲総量の大幅な減少とそれに伴う協力金等の減額など日本側
の関係団体の要望が大筋で反映された内容となりました。
交渉妥結に尽力されました政府代表をはじめ代表団の皆様方のご
労苦に対し、深く感謝申し上げます。
部とは7月
が 出 席 し、 同 様 の 内 容 で
行いました。
川崎会長
(道漁連会長)
要請
見 返 り 金 額
二七、八〇〇トン
―
三〇、二〇七トン ▲八、
九〇七.二トン
表3 二〇一五年の日本二〇〇海里水域におけるロシア漁船の操業条件
区 分
二〇一五年
二〇一四年
増 減
漁 獲 割 当 量 六二、三九五.八トン
七一、三〇三トン ▲八、
九〇七.二トン
二七、八〇〇トン
ま 二一、二九九.八トン
一三、二九六トン
9
ん
いとひきだら
一三、二九六トン
2
さ
いわし・さば
2
魚種別では、スケトウダラが ・ %の減少、イカは ・ %の
減少の一方、マダラは %の増加となりました。総体の漁獲割当量
の減少に伴い、協力費は
85
7
り金は前年に比べ ・ %減少の内容で合意されました。結果的に
漁は、漁獲割当量が ・
5 46
7
● 国費予算等の措置に係る活動
16
力
10
12
35
59
58
自民党道連をはじめ政党と漁協系統団体・本会等が意見交換する
5
主な魚種
主な魚種
ト ピ ッ ク ス
北海道水産会前会長 櫻庭武弘氏
「平成 年度北海道功労賞」に輝く
12
16
ました。この受賞は、本道水産業界全体の慶びであります。櫻庭氏
日に北海道の最高の名誉であります、「北海道功労賞」を受賞され
櫻庭武弘氏(前道水産会会長、前道漁連会長、前栽培振興公社会
長、元道信漁連会長、現斜里第一漁協組合長)が、平成 年 月
26
祝辞
は、「北海道オール水産が受賞したものであり、たまたま私が皆様
を代表して頂いた賞です」と話されておりました。
北海道電力㈱等への要請行動
26
電気料金の再値上げを表明した北電に対して、平成 年8月 日
に水産団体(道水産会・道機船連・道加工連・道荷主協会・道冷凍
11
北電への要望活動
授賞式
山口俊一内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)が来根
18
また、要望懇談会には北方地域漁業権補償推進委員会竹内副委員
長が出席し、「旧漁業権の早期補償実現」を要望致しました。
北電への要請
26
平成 年 月 日に来根し、北方領土を視察及び関係団体との要
望懇談会を開催しました。山口大臣は、「眼前に迫る北方領土の早
10
期返還を望む、地元の切実な思いを実感した」と述べました。
26
6
協会・道信漁連・道共済組合・道基金協会・共水連北海道・道漁連)
が要請活動を行いました。要請内容は、①徹底した経営コストの削
減に取り組み、電気料金の値上げを見合わせるよう強く求める、②
本道水産業の実態に即した契約電力の見直しを強く求めるです。
%にもなり、経営を圧迫すること
ま た、 参 加 し た 関 係 団 体 よ り、 ① 中 小 の 加 工 場 で も 年 間 、
000千円程度の負担増となり、死活問題である、②昨年の値上げ
率と今年の値上げ率の合計は、
は目に見えており、経費削減は限界に達している、③水産業界は、
コスト上昇があっても、販売価格に上乗せ出来ない業界であり、コ
平成
平成 年 月
議案第1号
年度第二回理事会開催
日に平成 年度第二回理事会を開催致しました。
「平成 年度上半期貸借対照表、損益計算書(正味財産増減計算
‌
書)
、貸借対照表及び損益計算書(正味財産増減計算書)の附属
26
明細書、財産目録の承認について」
報告事項第1号
平成
いて
「 平 成 年 度 上 半 期 事 業 報 告、 事 業
‌
報告の附属明細書について」
スト高は北海道の産業競争力を阻害するものである、④本道での漁
26
17
しており、お互いに車の両輪である。今回の値上げは、経営への直
、000億円を有
12
報告事項第2号
業生産額は約 、800億円、加工生産額は約
26
接的影響が多大であり、値上げの見合わせと契約方法の見直しを真
摯に検討願いたい、と訴えました。
北電に対する要請活動終了後、北海道経済産業局へ、厳正な審査
のお願いを要請致しました。また、北海道庁へは、知事としての意
見陳述と関係部門での支援を要請しました。
年「新年の集い」の開催につ
7
会長と副会長
監事
6
26
5
道庁への要望活動
26
いずれの議案も原案のとおり、承認
されました。
理事
50
道経済産業局への要望活動
27
2
魚食普及・食育活動
◆ 魚食普及・食育PR活動
北海道水産会の「平成 年度 魚食普及・食育PR活動」は、 月末
までに全道延べ カ所で実施されました。各イベントについては、石狩・
12
今年は宗谷地区漁協青年部連絡協議会が第 回大会記念行事として
旭川調理師専門学校で出前授業を行いました。学生は漁協青年連絡協
用いて地域色が出た楽しいイベントを行いました。
コンブ(1件)の順でした(重複あり)。渡島地区は今年もイカだけを
料理などの材料とした魚介藻種として最も多いのがサケ(6件)で、
以下ホタテガイ(5件)、イカ(3件)、ホッキ(2件)
、タコ(1件)
、
に魚介藻類を提供し、いろいろな料理作りに挑戦してもらいました。
谷地区青年部連絡協議会は、浜料理の紹介とともに調理師学校の学生
年部員および漁業士会員などが担当し、浜の料理等を紹介しました。宗
生から成人までの幅広い年齢層を対象としました。講師は女性部員、青
の計2件の合計 件が水産会との共催で開催されました。参加者は小学
女性部連絡協議会1件、北見地区と宗谷地区の漁協青年部連絡協議会
後志、檜山、渡島、胆振および宗谷地区漁業士会7件、北見地区の漁協
26
今後に期待したいと思います。
な 料 理 提 案 な ど も お も し ろ い 取 り 組 み に な る の で は な い で し ょ う か。
範 疇 か ら 外 れ ま す が、 缶 詰 や フ ァ ス ト フ ィ ッ シ ュ 商 品 を 利 用 し た 簡 易
レイ類なども登場して欲しいものです。また、新鮮な魚介藻類という
今年もサケとホタテの料理が多い結果になりましたが、本道各地の
主要魚介藻類を見てみると、スケトウダラ、サンマ、ホッケおよびカ
としてではなく恒例の取り組みとして実施して欲しいと思います。
ました。新しい取り組みとして評価できます。是非、来年も記念行事
議会から提供された新鮮な魚介藻類を材料として各種の料理を提案し
50
北海道の家庭食材購入金額で魚食が肉食
に負けて数年経ちますが、ファストフィッ
シュが魚食普及を広める有効な策となるよ
う、今後とも本誌で新しい認定商品を紹介
していきます。
○銀鮭の塩焼き
焼いてあるので、すぐに美味しい鮭の
塩焼きが食べられます。無菌状態になる
よう熱殺菌してから真空パックしてある
ので、安心、安全。
オルソン株式会社(札幌)
TEL:011-898-2561 E-mail:[email protected]
本誌No.262と263で紹介した「魚の国の
しあわせ」プロジェクトの取り組みの一つ
である「ファストフィッシュ」商品の追加
紹介です。これまでに商品の選定が11回行
われ、全国の会社の557商品が認定(2014
年12月5日)されました。その内、道内の
会社は22社で、認定商品は29あります。こ
れまでに12商品を紹介しましたが、今回は
1商品を紹介します。
ファストフィッシュとは「手軽・気楽に
美味しく水産物を食べること及びそれを可
能にする商品や食べ方の中で、今後普及の
可能性を有し、水産物の消費拡大に資する
と考えられるもの(水産加工品と調味料の
二部門)」
(水産庁)と定義されています。
ファストフィッシュの要件としては、
①調理時間・買い物の手間が少なくて済む
②お手頃価格、ちょうどいい内容量
③今後需要拡大の可能性がある
が設定されています。
10
10
ファストフィッシュの紹介
8
手はきれいか?
(厚沢部)
くずを取りましょ
(稚内)
さーてやるぞ
(北見)
三枚おろしに挑戦
(積丹)
つまみ食いだー
(積丹)
テレビ局も取材です
(札幌)
やっと入ったー
(猿払)
大勢の女性に見られて緊張
(旭川)
(札幌)
ウァ! すごい
切り身なら任せて
(厚沢部)
終わったー
(北見)
やっと食事だー
(旭川)
味が違う!
(函館)
てあーげよ
身をきれいにし
(登別)
やっぱり食べる方が
(猿払)
イカ刺しのできあがり
(函館)
しゃぶしゃぶも美味しい
(登別)
学生の作品
(旭川)
参加してくれた皆さんありがとうございました。各イベントの様子を写真でご紹介します。
9
家のサケより美味しいな
(稚内)
9月6日の9時 分までには3人の参加申込者が漁港に到着し、
受付を済ましました。事前の申込者は5名でしたが、結局3名の参
らおうと北海道漁業就業支援協議会が開催しているイベントです。
漁師になりたい若者と浜をつなぐ活動 = 北海道漁業就業支援協議会 =
平成 年度の北海道漁業就業支援協議会の担い手関連事業とし
て、これまでに5月に漁業就業支援フェア、9月体験教室の開催、
月道庁水産林務部が開催する地域意見交換会への参加および各地
26
の研修生との面談等を行ってきました。その他、ウェブサイト、電
加となりました。協議会の挨拶と漁協専務からの注意事項等の説明
m程の波があり、漁船は波に大きく揺られながら定置網を設置し
開設しました(裏表紙にトップページを掲載)。
マートフォンへの対応として、スマートフォン用のウェブサイトを
入り、魚が入っている身網(魚が入っている部分)をたぐり寄せま
てある漁場に着きました。漁業者の方々は手早く、網上げの用意に
道費事業では継続者はおらず、新規に4名が研修を開始しました。
名が、道費事業は2名が研修
者の懇談、就業に向けての相談などを行いました。
定置網の現場に到着
平成 年1月1日現在、国費事業は
継続中で、国費、道費合わせて5名が研修を修了しています。
今年度も当初計画どおり、二回目と三回目の漁業就業支援フェア
を平成 年2月1日(日)、 日(土)にそれぞれ旭川市と札幌市
で実施する予定です(本誌を発行する頃には旭川市でのフェアが終
了している予定)。
体験教室の開催
お腹がすきました
16
今年度で5回目の開催となる漁業就業体験教室は、これまで毎年
大きなうねりや雨といった天候に見舞われず、漁船を出航させるこ
漁業体験に向けて出航
15
とができました。今年度も寿都町有戸漁港はどうにか天気に恵まれ、
帰港
18
体験教室を実施することができました。
身網をたぐり寄せます
北海道では
珍しいサワラ
参加者全員で車座懇談会
28
漁労作業を見学する「体験教室」は、漁業に興味を持つ人が、実
際に船に乗り、たくさんの魚を獲ったりするのを体験して、自分に
大きなたも網で
取り上げます
14
とって漁師が本当に向いている職業なのかを判断する一助にしても
乗船前の注意
魚が獲れています
27
27
した。網から魚をすくいあげると、参加者は興味深げにその光景に
見入っていました。下船後は、港で昼食をとりながら漁業者と参加
2
国費の長期研修事業においては、今年度は前年度からの継続研修
生が6名(前年度 名)
、新規研修生は 名(昨年度 名)でした。
相談窓口としての機能を果たしてきました。また、最近急増するス
後、参加者とスタッフは乗船しました。当日は風が少し強く、1〜
30
話、面談等により漁業就業に関する情報の収集や提供なども行い、
12
10
当協議会では、研修が計画どおり行われていることの確認(進行
管理)と研修中の課題を聞くことを目的に、長期研修生に対して面
た だ し、 冬 期 に 入 る と 北 海 道 の 漁 業
しかたないと考えているようでした。
長期研修生に対する面談活動
談活動を行っています。
で帳消しとして納得している人もい
5.労働時間は長く、また漁業盛期は休日もほとんどない状況に対
し て は、 漁 業 実 態 と し て 受 け 入 れ、
今年度は平成 年度からの継続者3名と新規の研修生 名を対象
に、研修が行われている担当漁協で面談を行いました。概ねすべて
ました。
年1月1日現在
になるのは近い」と感じました。
て い る 人 が 多 く、 こ の 人 達 は「 漁 師
6.面 談 の 時 に 会 う 研 修 生 が、 フ ェ ア
の時と比べて漁師らしい顔に変化し
現 場 は 休 日 が 増 え る こ と か ら、 そ れ
の研修生が順調に研修計画を消化しており、悩みを抱えるなどの問
題点もそれほど多くありませんでした。今年度は
で研修中止者がいないことと合わせると、かなり順調に研修全体が
進行していると云って良いでしょう。
研修生との面談では次の特記事項がありました。
漁業担い手対策に関する意見交換会
平成 年 月 日に、せたな町役場瀬棚総合支所で北海道水産林
務部水産経営課主催の「漁業担い手対策に関する意見交換会」が行
せたな町の漁業就業者は 年間で約半減し
て お り、 町 と し て も 漁 協 と し て も 担 い 手 対 策
より意見交換が行われ、情報交換と情報の共有化がなされました。
業者、漁協職員、町役場職員、普及指導員および振興局職員などに
関する調査、事業等の説明が行われました。その後は、出席した漁
経営課、漁業研修所および北海道漁業就業支援協議会から担い手に
われました。主催者である道水産経営課の山本主幹の挨拶後、水産
11
19
1.漁業に興味を持ったきっかけとして、テレビで漁師の活動を見
たという人が少なからずおり、テレビの影響は大きいことが分か
り ま し た。 ま た、「 魚 が 好 き 」、「 海 が 好 き 」
と い う 人 も 多 く、 元 々 漁 業 に 興 味 を 持 っ て
いたことが想像されます。
2.ま た、 漁 業 種 類 や 地 域 を 選 ん で 研 修 に 入
っ た 人 は 意 外 と 少 な く、 フ ェ ア で の 親 方 の
対応が決め手だったという人が多いことが
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は 重 要 な 課 題 と な っ て い ま す。 本 会 で の 討 論
の 結 果、 せ た な 町 漁 業 就 業 者 の 実 態 把 握 と 今
後の問題解決の必要性が強く認識されました。
檜山振興局管内は当協議会の長期実地研修を
あ ま り 利 用 し て い な い 地 区 で あ り、 協 議 会 と
しても管内の漁業者が長期実地研修を利用す
るにあたっての課題を明らかにしていきます。
10 代の研修生
せたな町での担い手問題意見交換会
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分かりました。
3.研修生の多くが、言葉が分からないため、
指 示 さ れ て い る 内 容 が 分 か ら ず、 そ の 結 果
として怒られることが辛いと思っている人
が 多 い の は 新 た な 驚 き で し た。 指 導 者 は こ
のことを理解する必要があると思われます。
4.漁 村 で の 研 修 に も か か わ ら ず 医 療、 買 い
物 あ る い は 遊 興 環 境 に つ い て は、 若 干 の 不
便 さ は 感 じ て い る も の の、 大 き な 不 満 に は
なっていないようでした。
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面談中の研修生
研修生垂涎の漁船
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北方地域漁業権をめぐる活動
月
日に開催致しま
● 北方地域漁業権補償推進委員会理事会と代議員会の
合同会議開催 平成 年度理事会と代議員会の合同会議を
した。
最近の日ロ関係を見ますと、なんと言いましても、この 月に北
京で開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)であり、特
1.髙橋委員長「(一社)北海道水産会 代表理事副会長」の挨拶
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日ロ首脳会談につきましては、皆様方もご存じのとおり、ウクラ
イナ問題により 月のプーチン大統領訪日は実現しませんでした
に、日韓・日中・日ロ・米中の首脳会談が注目を集めました。
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が、平和条約締結へ向けて、来年ベストなタイミングで出来る準備
をすることで確認されました。
従来より、日ロ関係は、良い状況へ行こうとすると、何らかのア
クシデントがあり、思いどおりに行かないことで
議案第3号 任期満了に伴う役員改選について
審議の結果以下のとおり、役員が選任されました。
委員長 髙橋 英明(再) 理 事 得能 宏(再)
副委員長 竹内 一義(再) 理 事 永野弥三郎(再)
副委員長 駒井 惇助(再) 理 事 楠木 彦三(再)
理 事 宮下 繁(再) 監 事 原 眞人(再)
理 事 岩田 宏一(再) 監 事 宮谷内亮一(新)
議案第4号 要望事項の実施について
● 北方地域漁業権補償推進委員会中央要望
次のとおり、要望活動を実施致しました。
月 日 に、 道 議 会 議 長 及 び 副 議 長、 北 方
領土対策特別委員会委員長、水産林務委員長、
日 に は、 参 議 院 沖 縄 お よ び 北 方 問 題 に 関
北 方 領 土 対 策 局 長、 水 産 林 務 部 長、 ま た、
月
月
日に解散を
する特別委員会委員長と委員の方々を訪問し
ま し た。 な お、 衆 議 院 は、
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しており訪問は出来ませんでした。
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落胆しておりましたが、一喜一憂せず、冷静に状
況を見つめることも大切だと思っております。
また、要望活動においては、特に漁業権補償問
題は、国内問題であることを主張し、補償問題の
解決の実現をより一層強く訴えることが大切であ
ると思っております。
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ご来賓の皆様方におかれましても、宜しくお願
い致します。
2.議案審議の内容
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議案第1号 平成 年度事業報告及び収支決算について
議案第2号 平成 年度事業計画及び収支予算案について
以上の二議案は、承認されました。
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新刊行物紹介
【北海道で漁師になろう 5. 私たちは家族で頑張るできたての漁師です】を発行しま
した。家族で新規に漁業就業した人を紹介します。独身で漁業就業した人が多い中で、
家族で就業した人達がいます。独身者とは違った経験を積んでいると思います。漁師
という職業に興味がある方は、独身の人も配偶者や子供を持つ人もこの冊子で長期研
修の内容を知り、あなたの漁業就業情報の一つに加えていただきたいと思います。ご
希望の方には本冊子を無料で差し上げますので、お申し込みください。なお、当協議
会のウェブサイト(http://h-suisankai.or.jp/conference/)にも全ページを掲載してい
ます。
北海道水産会 No.264
発行日 平成27年2月20日
発 行 一般社団法人 北海道水産会
発行人 川崎 一好
編 集 一般社団法人 北海道水産会
住 所 札幌市中央区北3条西7丁目(北海道水産ビル内)
電 話 011-271-5051 FAX 011-271-5053
E-mail [email protected]
印 刷 株式会社 水産北海道協会
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