コムプレラ® 配合錠を 服用される方へ

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コムプレラ 配合錠を
服 用 さ れる方へ
はじめに
この冊子では、
コムプレラ®配合錠の特徴や服用方法、
飲み忘れたときの対処方法、
副作用のことなどについて
わかりやすく解説しています。
服用にあたってわからないことや
気になることがある場合は、
担当の医師や薬剤師、
看護師に相談してください。
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コムプレラ 配 合 錠 を
服 用 さ れる 方 へ
Contents
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コムプレラ 配合錠とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 3
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コムプレラ 配合錠の服用方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 4
他のくすりとの飲み合わせ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 5
服用に際してとても大切なこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 7
飲み忘れた場合の対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 9
服用にあたり注意すること・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 10
副作用について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 11
他に気をつけること・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P. 12
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コムプレラ 配合錠とは
コムプレラ ®配合錠は、
HIV感染症のくすりです。
コムプレラ®配合錠は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)の量を減らす
ことにより、免疫力が弱くなるのを防ぐ効果があります。
コムプレラ ®配合錠の特徴
コムプレラ ® 配 合 錠は、1 錠の中にリルピビリン、テノホビル
ジソプロキシル、エムトリシタビンの3種類のくすりが含まれて
います。
1日1回1錠で3種類のくすりを服用することになり、服薬の
負担が少なくなります。
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コムプレラ 配合錠の服用方法
コムプレラ ®配合錠は、1日1回1錠を、
食事中または食後30分以内に
服用します。
1 日1 回
服用する時間
食事中
コムプレラ
配合錠
食事
終了
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食後30分
〈原寸大〉
1錠
ボトル
表面
裏面
側面
原寸大
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他のくすりとの飲み合わせ
現在服用しているくすりや市販薬、サプリメントなどがある場
合、新しいくすりの服用をはじめる場合などは、必ず医師や薬
剤師に伝えてください。
以下のくすりを服用する場合はコムプレラ ®配合錠を服用
しないでください。
■ 抗生物質
リファンピシン(アプテシン、
リファジンなど)
■ てんかん治療薬
カルバマゼピン(テグレトールなど)
■ 催眠鎮痛薬、てんかん治療薬
フェノバルビタール(フェノバールなど)
■ てんかん治療薬
フェニトイン(アレビアチンなど)
■ ステロイド系抗炎症薬
デキサメタゾン全身投与[単回投与を除く]
( デカドロンなど)
■ 胃酸分泌抑制剤(プロトンポンプ阻害剤:PPI)
オメプラゾール(オメプラール、オメプラゾンなど)
ランソプラゾール(タケプロンなど)
ラベプラゾール(パリエットなど)
エソメプラゾール(ネキシウム)
■ セイヨウオトギリソウ(St. John’
s Wort、セント・ジョーンズ・
ワート)含有食品
■ テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩またはエムトリシタビンを
含む抗HIV薬
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コムプレラ® 配合錠を一緒に服用した場合、副作用があらわれ
たり、コムプレラ®配合錠の効果が弱くなることがあるくすりが
あります。
以下のくすりをコムプレラ ®配合錠と服用する場合は注意
が必要です。
■リファブチン
■ ファモチジン、シメチジン、ニザチジン、ラニチジン
■ 乾燥水酸化アルミニウムゲル、沈降炭酸カルシウムなど
■ クラリスロマイシン、エリスロマイシン
■ メサドン
■ テラプレビル
■ アシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、
バルガンシクロビルなど
■アミオダロン、ソタロールなど
■リルピビリンを含む抗HIV薬
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服用に際してとても大切なこと
必ず食事中または食直後に服用する
コムプレラ ® 配 合 錠は 、必ず食 事 中または 食 後 3 0 分 以 内に
服用してください。空腹時に服用するとくすりの効果が弱く
なることがあります。
毎日、規則正しい食事を心がけ、食事に合わせて服用すること
を習慣づけましょう。
食事のポイント
バランスの良い食事をとりましょう。
中食*のときはもう1品加えて、栄養バランスを考えましょう。
*スーパーやコンビニなどの調理済み食品を家庭で食べること。
主食
副食
A
たんぱく質
おにぎり
卵焼き
うどん
冷奴
ヨーグルト
B
ビタミン・
ミネラル
サンドイッチ
野菜ジュース
サラダ
おひたし
肉まん
主食だけでなく、副食AとBから1∼2品とることでバランスが
良くなります。
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規則正しく服用する
くすりの効果を維持するために、規則正しく服用することが
大 切です。不 規 則な服 用は、くすりが 効かなくなってしまう
ことがあります。
決まった時間に服用する習慣をつけましょう。また、検査値や
症状が良くなったからといって、医師や薬剤師に相談せずに
服用をやめないでください。
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飲み忘れた場合の対応
服用予定時間から12時間以内で
服用予定時間
あれば食事とともにただちに服用
してください。
12時間をこえた場合は当日分は
服 用せず 、次 の 服 用 予 定 時 間に
1回分(1錠)を飲んでください。
12時間
絶対に一度に2回分(2錠)を服用しないでくだ
さい。
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服用にあたり注意すること
以下の方は注意が必要です。服用前に必ず医師や薬剤師に
伝えてください。
● B型慢性肝炎の方
コムプレラ ® 配合錠の服用を中止すると急激に肝炎が悪化
することがあります。
● 不整脈をおこしやすい方
コムプレラ® 配合錠は、QT延長 *により不整脈がおこること
があります。
(低カリウム血症、著しい徐脈、急性心筋虚血、うっ血性心不全、先天
性QT延長症候群などの方)
* QT延長:心電図検査でみられる異常
● B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに重複感染している方
肝機能障害をおこす可能性があります。
● 高齢の方
くすりの代謝や排泄が遅れて、必要以上に体の中にくすり
が残り、副作用があらわれることがあります。
妊娠および授乳について
妊娠またはその可能性がある方は、事前に
医師や薬剤師に相談してください。
また、服用中は授乳をしないでください。
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副作用について
下記のような症状があらわれる場合が
あります。
吐き気
頭 痛
めまい
下 痢
疲 労
不眠症
異常な
夢を見る
コムプレラ ® 配合錠を服用中、何かいつもと違う
と感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談してくだ
さい。自分の判断で服薬を中止したり変更したり
しないでください。
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他に気をつけること
保管方法
湿気を避け、室温で保存してください。
子どもの手の届かないところに保管してください。
他科・他の医療機関を受診するとき
他科および他の医療機関を受診した際には、必ずコムプレラ®
配合錠を服用していることを伝えてください。
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Memo
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現在飲んでいるくすり
※処方薬、市販薬、サプリメントなど
医療機関名
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コムプレラ 配合錠 を
服用される方へ
CMP-0007
CMP.Pt007.1_1
2014年12月作成
©Janssen Pharmaceutical K.K. 2014