CA-I12043-007 **2014 年 11 月 第 7 版(新記載要領に基づく改訂) *2014 年 8 月 第 6 版 高度管理医療機器 承認番号:21800BZY10007000 機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管 冠血管向けバルーン拡張式血管形成術用カテーテル 17184024 SeQuent PTCA RX バルーンカテーテル 再使用禁止 *【警 **【形状、構造及び原理等】 * 本品はラピッドエクスチェンジ型の PTCA 用バルーンカテーテルである。 告】 適応対象(患者) <構造図> ・ステントの埋込術を施行されている患者及び石灰化病変部を有 する患者【ステントの拡張及びステント内での拡張あるいは石灰 化病変での拡張は加圧限界(RBP)以下でもバルーン破裂が起こ る可能性がある。】 ・びまん性病変または慢性完全閉塞を有する患者【処置成功率低下 と有害事象を引き起こす可能性が増すと考えられている。】 * * * * 使用方法 ハブ 体液に接触する部分の原材料: カテーテル:ポリアミド系エラストマー、ポリエチレン、ステンレ ス鋼 カテーテルコーティング:ポリテトラフルオロエチレンラッカー バルーン:ポリアミド系エラストマーとポリエチレン 潤滑材:シリコーン油 ** 製品仕様表 バルーン径 (mm) バルーン長 (mm) シャフト径(Fr) Prox./Distal ノミナル圧 (ATM / kPa) 5021200 2 1.8 / 2.5 1.8 / 2.5 12 /1216 2.5 10 10 6 / 608 5021202 6 / 608 15 / 1520 2021203 2.75 10 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 2021204 3 10 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021205 3.25 10 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021206 3.5 10 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021207 4 10 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 5021210 2 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 5021212 2.5 15 15 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021213 2.75 15 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021214 3 15 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021215 3.25 15 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021216 3.5 15 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021217 4 15 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 5021220 1.5 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 5021221 2 20 20 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 5021223 2.5 20 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021224 2.75 20 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021225 3 20 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021226 3.25 20 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021227 3.5 20 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021228 4 20 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 5021230 2 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 5021231 2.5 30 30 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021232 2.75 30 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021233 3 30 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021234 3.25 30 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021235 3.5 30 1.8 / 2.5 6 / 608 15 / 1520 5021236 4 30 1.8 / 2.5 6 / 608 12 / 1216 カタログ番号 [【使用方法等】<使用方法>参照] *【禁忌・禁止】 適用対象(患者) ・バイパスまた側副血行等により保護されていない左冠動脈主幹 に変病を有する患者 ・有意狭窄を伴わない冠動脈攣縮の既往歴のある患者 ・造影剤に深刻なアレルギーを持つ患者 ・PTCA 又は他のインターベンション技術で治療不可能な病変 ・駆出率が 30%に満たない患者 ・施術に必要な投薬が禁忌の患者 使用方法 ・再使用禁止、再滅菌禁止 ・空気又はその他のガスによるバルーンの拡張をしないこと。【体 内に漏出した場合、閉塞を生じる場合がありますので、適正な拡 張液を使用すること。】 ・バルーンに加圧限界(RBP)を超える圧力をかけないこと。 【RBP を超える圧力で拡張した場合、バルーンが破裂する可能性があ る。破裂した場合、バルーンの切断、はずれなどが生じ、外科的 措置による摘出が必要となることがある。】 * プロキシマルシャフト マーカーバンド:1.5×20 mm のバルーンについては、マーカーバン ドはバルーンの中央に1つのみである。 ・ 適切な拡張液(造影剤と生理食塩液の 50:50 容量液)を使用す ること。 【高濃度の造影剤等を使用した場合、バルーンの拡張、 収縮時間の遅延につながる。】 * シャフト接合部 マーカバンド ・ バルーンの拡張径は、狭窄部の近位部又は遠位部の冠動脈径とほ ぼ等しくなるようにし、それ以上の径に膨らませないこと。【血 管を損傷する可能性がある。】 * * ディスタルシャフト カテーテル先端 ・ 冠動脈造影法、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、抗血小板療法に 十分な経験を有し、安全な手技、起こりえる合併症を熟知した医 師が使用すること。 * ガイドワイヤー出口 バル-ン ・冠動脈バイパスグラフト術が適応できない患者に対する経皮的 冠動脈形成術(PTCA)は、特別なリスクをもたらすため、術中の血 行動態のサポートを含め、十分な注意を要する。 ・ 本品の使用に際しては、有害な又は生命に関わる合併症が発生し た場合を考え、緊急の冠状動脈バイパス移植術をすばやく行うこ とができる病院においてのみ行うこと。 バルーン接合部 加圧限界RBP (ATM / kPa) *【使用目的又は効能】 本カテーテルは経皮的冠動脈形成術(PTCA)用カテーテルであり、 心筋への血流の改善を目的とし、虚血性心疾患の患者における冠 動脈狭窄部又はバイパスグラフト狭窄部を拡張することができ る。 【使用方法等】 PTCA を行う前に、処置中に使用される拡張カテーテルを含む、全て の器具及び装置を慎重に点検し、適正に機能することを確認するこ と。本品及び無菌包装は輸送中に損傷されていないことを点検し、 そしてバルーンサイズが、予定している特定の処置用として適切で あることを確認すること。 ・ガイドワイヤーをバルーンカテーテルに挿入する際に抵抗が感 じられる場合は、抵抗の原因を特定し必要な処置を施した後でな ければ、ガイドワイヤーを先に進めないこと。 併用医療機器【相互作用の項参照】 ・最大直径 0.36mm/0.014 インチを超えるガイドワイヤー ・圧ゲージの無い加圧器 1/3 CA-I12043-007 1. カテーテルの準備 1) 加圧器の準備 ① メーカーの取扱説明書に従って、加圧器を準備する。 ② システム内の空気を完全に取り除く。 2) バルーンの拡張径は、狭窄部より近位及び遠位の冠動脈の直 径を超えてはならない。狭窄部位に適正なバルーンサイズの 本品を挿入できない場合、より小さな径の PTCA カテーテル を使用して病変部を事前に拡張し、適切なサイズの本品が容 易に挿入できるようにする。 3) バルーン内を満たす拡張溶液は、造影剤と滅菌生理食塩水の 50:50 混合液、又は一般的な造影剤にヨウ素 200mg/mL を 加えたものとする。 4) 約 3mL の拡張溶液を 20 又は 30mL シリンジに吸引する。そ のシリンジを本品のハブに装着し、下向きの状態で空気がな くなるまで繰り返し吸引する。 5) 本品のチップ部にシリンジシステムを装着する。本品を十分 に拡張溶液で満たし、約 5kPa(5bar)の圧力でカテーテル ディスペンサーに入った本品とシリンジに数分間加圧し続け る。このとき、ゲージ圧を注視しながらリーク(圧の減少) のないことを確認する。再度吸引を行い、完全に空気を除去 する。 6) カテーテルディスペンサーから本品を外す。 7) バルーン及びバルーン保護カバー、スタイレットを滅菌生理 食塩液に十分浸し(目安は 1 分間)、その後直ちにバルーン からバルーン保護カバーとスタイレットを慎重にゆっくりと 真っ直ぐ取り外す。その際、バルーン保護カバーはあまり強 く把持せず、取り外し後にバルーン、シャフトに損傷が無い ことを確認する。 *・ 本品の抜去が困難な場合は、システムごと(ガイディングカテー テル、ガイドワイヤー及び本品を一緒にして)抜去すること。 *・ 併用する医薬品及び医療機器の添付文書を必ず参照すること。 2. 使用方法 1) 標準的な手法を用いてガイディングカテーテル(本申請品に 含まれない)を挿入する。 2) 必要に応じてガイドワイヤールーメンを生理食塩水で満たす。 3) ガイドワイヤーを挿入するとき及び遠位狭窄部に先端部を到 逹させるときは注意して行う。 4) 本品をガイドワイヤーのプロキシマル端から通し、続いてガ イディングカテーテルを通じて血管内に挿入する。 5) 本品を造影剤注入し、X 線透視下で狭窄部まで進めていく。 6) 狭窄部に到達後、X 線透視下でバルーンを拡張する。 7) 本品をガイディングカテーテル内に戻し、血管造影により拡 張状態を確認する。 8) 再拡張が必要な場合は、別の PTCA カテーテルを再度挿入し再 拡張を行う。 廃棄 使用後は感染性医療廃棄物として専門業者に依頼し、廃棄処理をす ること。 *【使用上の注意】 重要な基本的注意 全般的な注意事項 ・本品は清潔野で使用すること。 ・使用期限内であることを確認後、開封すること。 ・使用前に本品を十分に点検し、変形、破損が認められた場合は使 用しないこと。 ・本品を有機溶剤やアルコール等にさらさないこと。 ・本品を挿入する前に、適切な抗凝固薬及び冠血管拡張薬の投与を 行って下さい。PTCA の手技中も、患者へ適切な抗凝固薬と冠動脈 血管拡張薬を投与すること。また、手技終了後は担当医の指示の もと適切な抗凝固剤療法を行って下さい。 * ・ 血管内の操作は高解像度の X 線透視下で慎重に行うこと。 *・ 本品の操作は慎重に行い、操作中に少しでも抵抗を感じた場合は 操作を中止し、高解像度の X 線透視下でその原因を確認し、適切 な対応をすること。【そのまま操作すると血管の損傷、本品の切 断、剥離等が生じ、外科的措置による摘出が必要となることがあ る。】 *・ バルーンが完全に収縮していない状態で、カテーテルを推し進め たり、引き抜いたりしないこと。 【そのまま操作すると血管の損 傷、本品の切断、剥離等が生じ、外科的措置による摘出が必要と なることがある。】 *・ バルーンの拡張の際にはノミナル圧を超えないように注意して 拡張すること。 使用前の注意 ・PTCA を行う前に、本品を含む処置中に使用される全ての器具及び 装置を点検し、正常に作動することを確認すること。 ・使用前に、本品のサイズ等の仕様が適切であることを確認するこ と。 ・併用デバイスとの適合性を確認すること。 ・システムの中に空気の混入を防ぐために、接続部位が確実にしま っていることを注意深く確認すること。 ・偶発的な破損、曲がり、キンクのないよう、またガイドワイヤー への挿入時に本品を傷つけることがないよう注意深く取り扱う こと。 ・バルーン挿入時までバルーンは保護シースで保護すること。 ・バルーン保護カバーを取り外す際に抵抗を感じた場合は無理に 取り外さないこと。無理に取り外すと先端部及びバルーンを損傷 することがある。 ・バルーンは常に収縮した状態でカテーテルに巻きつけられた状 態におくこと。 ・フラッシュデバイスを本品の先端からガイドワイヤールーメン に挿入するときは、本品を傷つけないよう慎重に行うこと。 ・ハブ及び加圧器接続部は空気が入らないよう拡張液を十分に満 たすこと。 ・本品の使用前点検又は使用中に、ステンレス・スチール製のプロ キシマルシャフトが曲がっていたりキンクしていた場合は、速や * かに使用を中止すること。 ・本品の無菌包装に開封、汚れ、破れ、変色、ピンホール等の異常 がある場合には、本品を使用しないこと。 *・ 本品をディスペンサから慎重に取り出し、バルーンからスタイレ ットとバルーン保護カバーを慎重にゆっくりと取り外すこと。操 作中に少しでも抵抗を感じた場合は、操作を中止し、新しいバル ーンを使用すること。バルーン、バルーンルーメン等の損傷によ り、バルーンの拡張、収縮等の操作が不可能又は困難となる可能 性がある。 使用中の注意 ・本品の挿入及び交換時には、ガイドワイヤーをよく拭いて、ガイ ドワイヤー上の血液を取り除くこと。 ・Y コネクタを使用する場合 ・Y コネクタの止血弁を締める際には、カテーテルのキンク 又はバルーンの拡張・収縮時間に影響を及ぼすため、締め すぎないように注意すること。 ・本品の移動・抜去の際に抵抗となるので、本品挿入時に Y コネクタの止血弁が緩んでいることを確認すること。緩め ない状態で操作するとシャフトのキンク、切断・剥離の原 因になる。 ・ガイドワイヤーを本品先端よりガイドワイヤールーメンに挿入 する際に、本品を傷つけないように慎重に行うこと。 ・本品を前進させる際には、キンクを避けるため、ガイドワイヤー がカテーテルから出てくるまで少しずつゆっくりと進めること。 ・本品の交換の際は、必ず X 線透視下でガイドワイヤーの位置を確 認すること。 ・本品はコーティングが施されているため、バルーンの加圧は慎重 に行うこと。まれに狭窄部からスリップによる位置ずれを起こす 可能性がある。 相互作用(禁忌・禁止:併用しないこと) 2/3 医療機器の名称 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 最大直径 0.36mm/0.014 イン チを超えるガイドワ イヤー 使用禁止 本品及び先端チップの 切断・剥離等が生じ、外 科的措置による摘出が 必要となることがある。 圧ゲージの無い加圧 器 使用禁止 バルーンが破裂する可 能性がある。 CA-I12043-007 不具合・有害事象 不具合 本品の使用に伴い、以下のような不具合が起こる可能性がある。 ・カテーテルシャフト断裂 ・カテーテル抜去困難 ・バルーン拡張不良 ・バルーン破裂 ・先端チップの破損 有害事象 本品の使用に伴い、以下のような有害事象が起こる可能性がある。 ・死亡 ・急性心筋梗塞 ・動脈拡張後の再狭窄 ・内出血又は血腫 ・心室細動を含む不整脈 ・低血圧/高血圧 ・出血性合併症 ・冠動脈攣縮 ・末梢塞栓 ・冠動脈、又はバイパスグラフトの完全閉塞 ・冠動脈の破壊、穿孔、損傷 ・不安定狭心症 ・薬物反応、造影剤へのアレルギー性反応 ・感染症 ・動静脈瘻孔 ・側枝閉塞 ・内膜皹裂 ・脳梗塞 ・冠動脈解離 ・心タンポナーデ ・急性冠閉塞 ・動静脈瘤 ・緊急冠動脈バイパスグラフト術(CABG) ・狭心症 ・伝導障害 ・血栓 ・空気塞栓 ・経皮的冠動脈形成術は、X 線透視による X 線の強度及び継 続時間が原因で、患者およびスタッフの体細胞および遺伝 上に影響を及ぼす危険性を増大させるとともに、急性放射 線障害を起こす可能性がある。手技に関わる X 線被爆の可 能性に対して十分な注意を払い、被爆が最小限になるよう 手段を講じる必要がある。特に妊婦に対しては十分に注意 を払う必要がある。 【保管方法及び有効期間等】 貯蔵・保管方法 本品を保管するときは次の事項に注意すること。 ・ 冷暗所かつ湿気のない場所に保管すること。 (保管温度 目安として 10~40℃) ・ 傾斜、振動、衝撃(運搬時を含む)などを避け、安定した状 態で保管すること。 ・ 化学薬品の保管場所やガスの発生する場所を避けて保管す ること。 使用期限 包装に記載された使用期間までに使用すること。 製造日から 2 年。[自己認証(当社データ)による] 【主要文献及び文献請求先】 【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】 製造販売元:ビー・ブラウンエースクラップ株式会社 問合せ窓口 :バスキュラービジネス TEL (03) 3814-2729 製造元:ビー・ブラウン メルズンゲン エースクラップ ディヴィジョン バスキュラー システムズ (ドイツ) B.Braun Melsungen AG, Aesculap Division Vascular Systems 3/3
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