土壌・作物体総合分析装置 ―土壌・作物体分析を 簡易・迅速かつ高精度に― ※1 とは 一般に土壌診断の現場である土壌診断室では、多数の土壌・作物体試料と多岐にわたる土壌・作物体分析項目を迅速 に測定する必要があります。そこで、私たちはこのような診断現場の要望に応えるべく、複雑な前処理操作(抽出)、 定量や機器の測定操作(発色、検量線作成など)を簡易・迅速化し、なお且つ高精度な分析を具現化することを目指 しました。 SFP シリーズの初代である SFP-1、続く SFP-2 および SFP-3 は 1981 年(昭和 56 年)にスタートした SPAD 事業※2 の 成果として実用化されたものです。今般開発の 4 世代目となる SFP-4i では、土壌分析項目の大幅な増大だけでなく、 過去 SFP シリーズで確立した作物体・水耕培養液・堆肥分析は勿論のこと、培土も新たな測定対象に加わり、これまで 以上に広範囲な測定対象にも対応できるようになります。また、機器面でも安全性や操作性の向上が大きく図られて SPECTRO おり、知的(intelligent)・進歩的(improvement)で汎用分析機器とは一線を画する土壌・作物栄養診断向けの不可 欠な(integral)分析機器として、国際的な(international)土壌診断の現場でお役に立てることを確信しています。 ※1 SFP とは Spectro-Flame-Photometer の略称で、分光光度計と炎光光度計を組み合わせた装置です。 ※2 SPAD R とは、農林水産省の土壌・作物体分析機器開発事業(Soil&Plant Analyzer Development)の略称です。 SFP シリーズの歴史 FLAME これまでに日本国内では試験研究機関、農業改良普及センター、市町村役場、農業大学校、農業高校、民間企業、JA、 堆肥センター等幅広い分野でご使用頂いております。また、近年は海外の分析機関においても活躍の幅を拡げております。 PHOTOMETER SFP-1 1983 年 12 月 1 号機販売 K2O,CaO,MgO,P2O5,B,NO3-N が 濃度直読方式で測定可能 SFP-2 SFP-3 SFP-4i 1986 年 6 月 1 号機販売 1999 年 2 月 1 号機販売 2012 年 8 月発売 濃度直読項目の拡大 (土壌 17 項目、作物体 6 項目) デジタル回路を採用 分析対象の拡大 堆肥・水耕培養液も濃度直読 測定が可能になる 土壌分析項目の拡大 培土分析も対応可能 炎光管理機能の強化 データ保存量、ID 登録機能の強化 SPECTRO-FLAME-PHOTOMETER 簡易・迅速かつ高精度に より使いやすい操作画面に ▲ 7.5 インチカラータッチパネル液晶表示 手間のかかる検量線作成はあらかじめ装置に内蔵済み 装置本体メモリに 2,000 データを保存、USB によるデータ保存(USB メモリ 128M B 以上時に約 65,000 個のデータを記録) ▲ ▲ ▲ 当社独自の専用試薬を使用することで、簡易かつ迅速な分析をおこなえます。 高感度比色法を独自技術で開発し、原子吸光光度計に頼らない簡便かつ高精度な分析が可能です。 データ保存量、ID 登録機能の強化 炎光管理機能の強化 ▲ ガス漏れ防止機能の拡充、炎の自動点火・消炎検知機能、地震時の自動消炎機能を付加 測定画面 ID なし 炎光マニホールド ID あり 自動点火、消炎検知機能 ▲ 測定項目に応じて、紫外・可視用の 2 種類の分光光度計が選択可能※ (※SFP-4i UV のみの機能) 測定に必要な専用の器具及び試薬は、別売品となりますので別途ご購入願います。 弊社代理店または弊社までお問い合わせ頂きますようお願い致します。 SPECTRO-FLAME-PHOTOMETER SFP 法分析結果の一例(常法との関係) 分析項目一覧 分析対象 ① ② 土 壌 ①土壌:交換性苦土(MgO) 注)試料は全国各地の代表的と思われる火山灰および非火山灰土壌を使用した。 ③ 注)試料は白菜・キャベツ・レタス・ほうれん草・大根・キュウリ・イチゴ などの野菜葉、ミカン・リンゴ・桃・柿などの果樹葉、稲(葉・穂) ・茶・ 菊などを使用した。 作物体 注)試料は家畜ふん堆肥を使用した。 任 意 分析操作・画面操作フロー(土壌:CaO の場合) 発色試薬 5mL ブランク用試薬 0.2mL 抽出ろ過液 0.2mL 測 定 表 示 SOILモード/ 波長 540mm ブランク液・サンプル液吸引 濃度表示(mg/100g) 詳細はお問合せください ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 画面操作フロー 測定モード・測定項目選択 測定画面 別売ソフト セミミクロショーレンベルガー法 または、これに準じた方法 pH7.0・1N 酢安 液比 1:20 ▲ 分析操作フロー 発 色 ブレイ法リン酸(1:10) ブレイ法リン酸(1:20) 陽イオン交換容量 (1:20、1:50) リン酸吸収係数 腐植 アンモニア態窒素 硝酸態窒素 酢酸緩衝液抽出法ケイ酸 リン酸緩衝液抽出法ケイ酸 遊離酸化鉄 交換性マンガン 熱水可溶性ホウ素 全窒素 畑土壌可給態窒素 湛水保温静置法ケイ酸 熱水可溶性窒素 ②作物体:カリウム(K) ③堆肥:石灰(CaO) 抽 出 項目名 交換性加里(1:20) 交換性石灰(1:20) 交換性苦土(1:20) 交換性ナトリウム(1:20) ※1 トルオグリン酸(低濃度) トルオグリン酸(高濃度) プリントアウト USB 保存または PC 出力 測定出力 Free カリウム カルシウム マグネシウム 全リン 全窒素 アンモニア態窒素 硝酸態窒素 マンガン ホウ素 Free 吸光度 発光強度 分析法 炎光光度法 OCPC 法 XB-1 法 炎光光度法 Murphy-Riley 法 Murphy-Riley 法 バナドモリブデン酸法 バナドモリブデン酸法 インドフェノール法 バナドモリブデン酸法 熊田法 インドフェノール法 アルカリ還元・ジアゾ色素法 アスコルビン酸還元・モリブデン青法 アスコルビン酸還元・モリブデン青法 Ο- フェナントロリン法 過ヨウ素酸ナトリウム酸化法 アゾメチン H 法 インドフェノール法 過マンガン酸カリウム酸化法 アスコルビン酸還元・モリブデン青法 インドフェノール法 紫外吸光光度法※2 比色法 / 炎光光度法 炎光光度法 OCPC 法 XB-1 法 Murphy-Riley 法 インドフェノール法 インドフェノール法 アルカリ還元・ジアゾ色素法 過ヨウ素酸ナトリウム酸化法 アゾメチン H 法 比色法 / 炎光光度法 分光 / 炎光 分光 / 炎光 測定範囲 0-150.0 mg/100g 0-1500 mg/100g 0-200.0 mg/100g 0-100.0 mg/100g 0-75.0 mg/100g 0-600 mg/100g 0-150.0mg/100g 0-300.0mg/100g 0-44.6 me/100g 0-2686 0-12.00 % 0-35.0 mg/100g 0-70.0 mg/100g 0-100.0 mg/100g 0-85.6 mg/100g 0-6.00 % 0-100.0 mg/kg 0-6.00 mg/kg 0-1.400 % 0-12 mg/100g 0-12.8 mg/100g 0-25.0 mg/100g 0-40.0mg/L ― 0-10.00 % 0-5.00 % 0-1.80 % 0-1.05 % 0-7.00 % 0-25.0 mg/100g 0-7000 mg/kg 0-250 mg/kg 0-150 mg/kg ― ― ― ※1 Na 干渉フィルタが別途必要になります。 ※2 SFP-4iUV のみ対応できます。 任 意 培土 堆肥 水耕培養液 項目名 交換性加里 交換性石灰 交換性苦土 水溶性リン酸 アンモニア態窒素 硝酸態窒素 陽イオン交換容量 加里 石灰 苦土 ナトリウム※1 リン酸 アンモニア態窒素 硝酸態窒素 塩酸抽出性有機態窒素 全窒素 カリウム カルシウム マグネシウム ナトリウム※1 リン アンモニア態窒素 硝酸態窒素 鉄 ケイ素 分析法 炎光光度法 OCPC 法 XB-1 法 Murphy-Riley 法 インドフェノール法 アルカリ還元・ジアゾ色素法 インドフェノール法 炎光光度法 OCPC 法 XB-1 法 炎光光度法 Murphy-Riley 法 インドフェノール法 アルカリ還元・ジアゾ色素法 塩酸抽出法 インドフェノール法 炎光光度法 OCPC 法 XB-1 法 炎光光度法 Murphy-Riley 法 インドフェノール法 アルカリ還元・ジアゾ色素法 Ο- フェナントロリン法 アスコルビン酸還元・モリブデン青法 測定範囲 0-300.0mg/100mL 0-1200mg/100mL 0-160.0mg/100mL 0-120.0mg/100mL 0-125.0mg/100mL 0-70.0mg/100mL 0-62.5me/100mL 0-10.0% 0-35.0% 0-4.0% 0-3.0% 0-12.0% 0-625mg/100g 0-500mg/100g 0-12.0mg/g 0-10.0% 0-400.0ppm 0-500ppm 0-90.0ppm 0-50.0ppm 0-65.4ppm 0-62.5ppm 0-250ppm 0-13.4ppm 0-40.0ppm SPECTRO-FLAME-PHOTOMETER その他製品のご案内 仕様比較表 形 式 SFP-4i SFP-4i UV※ 【分光光度計】 オートサンプルチェンジャー(ASC-60-SFP) SFP-4i 専用のオートサンプルチェンジャーです。 発色後のサンプルを 1 本ずつ手動で測定しなければならない吸引測定を 60 サンプルまで自動測定できる装置です。 ▲ ▲ ▲ ▲ 反応容器設置数・・・60 検体 外 寸・・・380(W)×560(D)×400(H)mm 質 量・・・約 15kg 分光方式 回折格子による分光方式 回折格子による分光方式 波長設定範囲 390 ∼ 900nm ( 可視用 ) 250 ∼ 900nm ( 紫外可視用 ) 光源 ハロゲンランプ ( 可視用 ) キセノンフラッシュランプ ( 紫外可視用 ) 検出器 シリコンフォトダイオード シリコンフォトダイオード 測定セル フローセル フローセル 試料消費量 約 2.5mL (試料粘性:水程度、試料吸引時間:5秒) 約 2.5mL (試料粘性:水程度、試料吸引時間:5秒) 大きさ 230×400×305mm (W×D×H) 230×400×305mm (W×D×H) 重 量 約 13kg 約 13kg 【炎光光度計】 プレミックス型バーナー方式 燃焼方式 プロパン 燃焼ガス 電源・消費電力・・・AC100 ∼ 240V 50/60Hz 約 30VA 空気 補助ガス 二次干渉フィルター (768nm) 測定波長 約 2.5mL(試料粘性:純水程度、燃焼安定待ち時間:8秒 試料消費量 260×290×535mm (W×D×H) 大きさ 重 量 約 13kg 【制御部】 7.5 インチカラータッチパネル液晶表示器 表示器 土壌粉砕篩分装置 SSM-3 自動秤量分注装置 SDL-1 風乾土壌を 6 角ローラーで粉砕し下部の 振動を加えた篩い部で処理土壌等を選別 します。 秤量、分注作業を自動化し、重量に応じた抽出 液が正確に分注できます。 本体メモリ:2,000 データ 測定結果の記憶 USB メモリ:128MB 以上時、約 65,000 データ 紙幅 58mm サーマプリンタ プリンタ RS-232C:1 ポート ( 外部コンピュータ接続用 ) 外部入出力 USB:1 ポート (USB メモリ専用 ) 大きさ 230×400×170mm (W×D×H) LAN:1 ポート 約 4.5kg 重 量 ※紫外対応機はメーカーオプションとなります。 【設置条件】 水平往復式振盪器 SHM-1 専用の振とう瓶で同時に 50 本かけられます。 減算表示で残り振とう時間が分りやすく、 終了時ブザー音は 8 種あり、複数台使用 時の区別ができ便利です。 汎用抽出・ろ過装置 CEC-10Ver.2 攪拌抽出、強制ろ過方式を採用している為、 抽出操作を大幅に短縮できます。 pH メーター HM-25R/30R 電気伝導率計 CM-25R/30R データメモリー (300 データ ) 機能を搭載して います。RS-232/ 外部プリンター接続に 対応しています。 データメモリー (300 データ ) 機能を搭載して います。RS-232/ 外部プリンター接続に 対応しています。 ホウ素抽出装置 BEX-1 土壌診断用データ取りまとめ プログラム (SDB) 抽出開始時の温度や抽出設定温度までの 抽出保持時間、ろ過ポンプ作動時の温度を 自由に設定できます。 電 源 AC100 ∼ 240V 50/60Hz 消費電力 約 100VA ・分析に必要な試薬および器具は別途ご用意ください。 ・エアーコンプレッサーおよびプロパンガス減圧弁は別途必要になります。 ・プロパンガスボンベは予めご自身でご準備ください。 本カタログに掲載の製品に関するご質問・ご相談は、下記までお問い合わせください。 〒113-0033 東京都文京区本郷 6 丁目 11 番 6 号 TEL : 03-3812-2271 FAX : 03-3812-3663 〒001-0027 札幌市北区北 27 条西 9 丁目 5 番 22 号 TEL : 011-726-6576 FAX : 011-717-4406 【研究所】 【帯広支店】 〒350-1328 埼玉県狭山市広瀬台 2 丁目 12 番 13 号 TEL : 04-2969-5553 〒080-0010 帯広市大通南 3 丁目 15 番地 1 TEL : 0155-22-5322 FAX : 0155-22-5339 URL http://www.fujihira.co.jp/ 異なる分析装置のデータを一括管理できます。 土壌診断のデータ管理に最適です。 14-6-500S ●当社では、「SFP-4i を中心とした土壌診断施設のレイアウト」を承っております。詳細はお問い合わせ下さい。 ●このカタログに掲載の内容は、装置改善のため、仕様、構成は予告なしに変更する場合があります。予めご了承下さい。 SPECTRO-FLAME-PHOTOMETER
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