新年のご挨拶一般社団法人日本エレベーター協会会長竹内要司新年明けましておめでとうございます。皆様方には、穏やかな新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中は当協会の活動に格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年も昨年同様、何卒宜しくお願い申し上げます。さて、この一年間の日本経済は、消費税率引上げ後の落ち込みが見られましたが、政府は景気回復・デフレ脱却を最優先するかたちで、消費税 10％への引上げの延期を決定しました。この増税延期に伴い、追加経済対策の具体化等による景気下支えが進むことを期待したいと思います。昇降機は、市民生活や企業活動に不可欠なライフラインであり、現在では、高齢化やバリアフリーといった側面からも重要な設備となっています。こうした状況から、安全、安心の取り組みに対する期待と責務は益々重くなっております。 2014 年には、「昇降機の安全・安心」の最重要課題として、平成 26 年度建築基準整備促進事業に参画し、エスカレーターの落下防止や安全装置に関する課題について取り組んでまいりました。また、建築基準法施行令の改正及び関連告示に対する「昇降機技術基準の解説 2014 年版」が発行され､その周知をはかりました。昇降機の安全利用の周知活動としては、都市交通事業者と協力し、キャンペーン実施やキャンペーンポスター掲示などを広範囲に行い、年間を通した活動として定着してきております。 2015 年は、｢昇降機の安全、安心｣の一層の推進にむけ、従来の活動に加えて法令改正に伴う、「昇降機技術基準の解説」及び「定期検査業務基準書」等の改訂並びにその周知徹底に取組んでまいります。また、国際標準化への対応として、ＩＳＯ活動にも積極的に取組んでまいります。今後とも皆様方の一層のご指導とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。最後に、本年が皆様方にとりまして、実り多き年となりますよう心からお祈り申し上げます。