東証一部上場企業の英文開示現状調査結果

財翻リリース:2014年英文開示市場概況
日本企業が国内シェアの取り合いから脱却しグローバル化へと向かう中、
日本政府は企業統治を英文開示の側面から向上させ、海外からより多く
の投資マネーを呼び込もうとしています。“Comply or Explain” を合言葉
に、企業側は投資家により明確な情報提供を行う流れとなり、日本企業の
海外に向けた説明責任と情報開示は増大傾向にあります。本紙では、現
状及び過去4年間の開示状況の推移についてご紹介します。
開示
429社
24%
(東証 / 金額ベース)
リーマン・ショックおよび欧州債務危機で一度
停滞したものの、2013年度の外国人株式保有
20.0
比率は過去最高水準の30.8%となっておりま
10.0
す。
1970
181
136
東証1部上場企業1,821社中、英文招集通知を
2013/9
計399社
131
2012/9
計388社
2011/9
計370社
0
111
173
115
155
なっています。
30.8%
2013
0.0
2014/9
計429社
およそ4社に1社が英文招集通知の開示をおこ
40.0
30.0
英文招集通知開示状況
開示している企業は429社(24%)となっています。
非開示
1,392
社
76%
外国人株式保有比率
100
2010
英文招集通知開示範囲と推移
175
200
1990
英文招集通知を開示する企業は増加していま
す。開示範囲は[全訳]タイプか[狭義+参考]タイ
プのいずれか2択の状況です。2014年は例年に
300
400
狭義+参考
狭義+事報+FS+注記+参考
500
(社)
比べてより多くの企業が開示を始めました。
*FS:計算書類
英文決算短信開示状況
非開示
946社
52%
開示
875社
48%
東証1部上場企業1,821社中、英文決算短信を
開示している企業は875社(48%)となっています。
およそ2社に1社が英文決算短信の開示をおこ
なっています。
2014/9
計875社
441
65 82 75 75
2013/9 58 82 66 66
計821社
2012/9 57 81 61 64
計796社
2011/9 45 92 66 65
計742社
0
420
英文決算短信を開示する企業は増加していま
419
す。開示範囲は[全訳]タイプが半数を占めてい
347
る状況です。2014年は[全訳]タイプを筆頭に、
500
FS
サマ+FS
サマ+定性+FS+注記
*FS:財務諸表
サマ:サマリー
英文決算短信開示範囲と推移
1000
(社)
サマ
サマ+FS+注記
各種タイプにおいて開示企業が増えています。
2014年9月 財翻 調べ
日本財務翻訳 経営企画
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