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C・CZ
CW
CWZ
**2014年10月 6日改訂(第6版)
*2007年 8月 9日改訂(第5版)
高度管理医療機器
生物由来製品
医療機器承認番号 16000BZZ01070000
機械器具 51 医療用嘴管及び体液誘導管
ウロキナーゼ使用中心静脈用カテーテル JMDNコード10729400
UK-カテーテルキット
(シングルルーメン・ダブルルーメンカテーテル)
再使用禁止
〈セット内容〉
【警告】
1)カテーテル及び付属部品を穿刺具、メス、ハサミ、針
等により傷つけないこと。[カテーテル又は付属部品
が破損し中心静脈又は心臓等へ迷入する可能性があ
る。]
2)カテーテルを挿入中、異常な抵抗を感じたら無理に挿
入しないこと。[血管を傷つけるおそれがある。]
3)カテーテル挿入長に注意し、挿入後はカテーテルの先
端及び走行が適切な位置にあることを必ずX線透視下
で確認すること。[カテーテル先端が心臓まで達する
と心タンポナーデや穿孔、不整脈等を引き起こす可能
性がある。]
4)カテーテルを抜去する際には、無理に引っ張らないこ
と。もし抜去しにくい状況がある場合にはX線透視下
で確認を行うこと。[カテーテル等が切断し、中心静
脈内又は心臓等へ迷入する可能性がある。]
1)カテーテル
①シングルルーメンカテーテル
ウロキナーゼ固定化ポリウレタンカテーテル1)2)(無菌スリーブ入)
キャップ
ハブ
ヒンジ
プラグ
ウロキナーゼ固定化範囲 :
カテーテルの外表面及び内表面
(ハブから10cmまでの部分を除く)
デプスマーク
先端から5cm間隔で印刷
(全面造影タイプは先端から5cmの
位置より1cm間隔で印刷)
:
②ダブルルーメンカテーテル
ハブ
枝管(ブルー)
Y管部
枝管(クリアー)
【禁忌・禁止】
1)再使用禁止
2)消毒、清拭等の目的で、アルコール、アセトン、ベン
ジン等の有機溶媒を使用しないこと。[カテーテル及
び接続部品に上記の有機溶媒を直接接触させると強度
が低下し、破損するおそれがある。]
ウロキナーゼ固定化ポリウレタン
カテーテル1)2)(スリーブ入)
【併用禁忌】
1)高濃度のアルコール等の有機溶媒を含有する薬剤を使
用しないこと。[カテーテルの強度が低下し、破損す
るおそれがある。]
2)小型のシリンジやインジェクター装置を用いて薬剤を
注入しないこと[ルーメン内の圧力が高まりカテーテ
ルが破損するおそれがある。]。特に、造影剤など粘
度の高い薬剤をインジェクター装置の使用により注入
することは避けること。
3)本カテーテルは皮下埋込式薬液注入ポートとの接続を
想定していないので、ポートを接続して輸液,薬液等
を注入することは避けること。[カテーテルの破損、
ポート接続部からの液漏れ又は離脱の可能性があ
る。]
インフュージョンプラグ
カテーテルの外表面及び内表面
(Y管部から10cmまでの部分を除く)
ウロキナーゼ固定化範囲
:
デプスマーク
: 先端から5cm間隔で印刷
枝管の色
:
メインルーメン:クリアー
サブルーメン:ブルー
カテーテル開口部
:
メインルーメン、サブルーメンとも
先端で開口
流量比
:
メインルーメン:サブルーメン
=約1.5:1
2)カニューラ外套型穿刺針
金属針
ピールオフタイプカニューラ
3)カテーテル固定具
ウィング
【形状・構造及び原理等】
本品の構成材料のウロキナーゼは、ヒトの尿を原料として
いる。
3mLシリンジ
4)穴あきドレープ
固定クリップ
〈材質〉
・カテーテル(Y管部,枝管を含む):ポリウレタン
・ハブ
:ポリ塩化ビニル(可塑剤にフタル酸ジ(
2-エチルヘキシル)は使用しておりま
せん)
・ピールオフカニューラ,シリンジ
:ポリプロピレン
・金属針
:ステンレス
使用前に添付文書を必ずお読み下さい。
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〈製品仕様〉
カタログ番号
UA-1412-S
UA-1420-S
UA-1427-S
UA-1608-S
UA-1612-S
UA-1620-S
UA-1627-S
UA-1808-S
UA-1812-S
UA-1820-S
UA-1827-S
UA-2008-S
UA-2012-S
UA-2020-S
UA-2027-S
UA-1412-W
UA-1420-W
UA-1427-W
UA-1612-W
UA-1620-W
UA-1627-W
UA-1812-W
UA-1820-W
形
状
サイズ
14G
(2.0mm)
16G
(1.5mm)
シングルルーメン
18G
(1.15mm)
20G
(0.8mm)
14G
(2.0mm)
ダブルルーメン
16G
(1.5mm)
18G
(1.15mm)
UA-1412-SZ
14G
UA-1420-SZ
(2.0mm)
UA-1427-SZ
UA-1608-SZ
UA-1612-SZ
16G
(1.5mm)
UA-1620-SZ
UA-1627-SZ
UA-1808-SZ シングルルーメン
UA-1812-SZ (全面造影タイプ) 18G
(1.15mm)
UA-1820-SZ
UA-1827-SZ
UA-2008-SZ
UA-2012-SZ
20G
(0.8mm)
UA-2020-SZ
UA-2027-SZ
UA-1412-WZ
14G
UA-1420-WZ
(2.0mm)
UA-1427-WZ
UA-1612-WZ
ダブルルーメン
16G
UA-1620-WZ (全面造影タイプ)
(1.5mm)
UA-1627-WZ
UA-1812-WZ
18G
(1.15mm)
UA-1820-WZ
有効長
(cm)
30
50
70
20
30
50
70
20
30
50
70
20
30
50
70
30
50
70
30
50
70
30
50
30
50
70
20
30
50
70
20
30
50
70
20
30
50
70
30
50
70
30
50
70
30
50
1.刺入部周辺を広範囲に消毒し、穴あきドレープで覆い、
局所麻酔剤を注射します。
2.カニューラ外套型穿刺針(シリンジ付)で血管を穿刺
します。穿刺後、シリンジで吸引して静脈血の逆流を
確認して下さい。
●注意 カニューラ外套型穿刺針の穿刺抵抗が大きく
なったり、カニューラが切断するおそれがあ
りますので、使用前に金属針を前後に何度も
動かさないで下さい(図1a)。
●注意 ピールオフタイプカニューラが金属針の根元
まで引き戻されていることを確認して下さい
(図1b)。
●注意 金属針は必ずベベル部を上向きにして穿刺し
て下さい。
識別カラー
ダーク
グリーン
ライト
グリーン
ホワイト
ピンク
ダーク
グリーン
図1(a)
ライト
グリーン
ホワイト
ピールオフタイプカニューラ
ダーク
グリーン
金属針
(b)
ライト
グリーン
ベベル部
ホワイト
ピンク
ダーク
グリーン
ライト
グリーン
ホワイト
〈原理等〉
本品はウロキナーゼを固定化して抗血栓性を付与し、長期
間の血管内留置を可能にしたカテーテルキットである。
【使用目的、効能又は効果】
本品は、輸液・薬剤等の投与に用いられる滅菌済み血管内
留置用カテーテル製品であり、そのまま直ちに使用できる。
また、本品のカテーテルは抗血栓性を有し、長期の血管内
留置が可能である。
3.ピールオフタイプカニューラを残し金属針を抜去しま
す。
●注意 金属針抜去時にピールオフタイプカニューラ
の位置がずれないようにしっかり保持して下
さい。また、このときピールオフタイプカニ
ューラから血液が漏出してきますので、手早
く行って下さい。
4.下記の方法によりカテーテルを血管内に留置します。
1)シングルルーメンカテーテルの場合
(1)無菌スリーブを保持し、キャップを取り除きピール
オフタイプカニューラにヒンジの先端部を挿入しま
す(図2)。
●注意 このとき、カテーテル先端がヒンジから出
ているのを確認して下さい。
図2
カテーテル
* 【品目仕様等】
本品のカテーテルはウロキナーゼ活性を有する。また、充
分な柔軟性があり、カテーテルの引張強度は16Gサイズ未
満は1.96N以上、16Gサイズ以上は0.98N以上である。
ピールオフタイプ
カニューラ
ヒンジ
無菌スリーブ
(2)カテーテルのデプスマーク(深度目盛)を確認して
目的の深さまでスライドさせながら徐々に挿入しま
す。
●注意 血管を傷つけるおそれがありますので、カ
テーテルを挿入中、異常な抵抗を感じたら
無理に挿入しないで下さい。
●注意 カテーテル挿入中は、ピールオフタイプカ
ニューラの位置がずれないようにしっかり
保持して下さい。
【操作方法又は使用方法等】
●使用前の注意
・使用方法、使用手順を熟知して使用して下さい。
・表示された使用期限を確認して下さい。
・カテーテルの留置は無菌操作で行って下さい。
** ・感染のある部位には使用しないで下さい。
次に示した使用方法は一般的方法3)であり、細部について
は医師各位の臨床経験及び各施設のマニュアルに基づき操
作して下さい。
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(3)カテーテルが目的の位置まで挿入されたことをX線
透視下で確認し、ヒンジと無菌スリーブをカテーテ
ルから取り除きます(図3)。
図3 (1)
ピールオフタイプ
カニューラ
6.各ルーメンについて、生理食塩水又はヘパリン加生理
食塩水入りのシリンジをカテーテルのハブに接続し、
血液がシリンジ内に逆流するまで吸引後、管腔内に生
理食塩水又はヘパリン加生理食塩水を注入します。
7.各ルーメンをそれぞれの輸液ラインに接続し、注入を
開始します。
●注意 接続するラインはルアーロック付のものを使
用し、液が漏れたり外れたりしないよう確実
に接続して下さい。
●注意 ラインは経静脈栄養剤の輸液ラインであるこ
とを必ず確認した上で接続して下さい。誤っ
て経腸栄養剤のラインと接続することのない
よう注意して下さい。
8.カテーテルの自然抜去を防止するために、付属の固定
具を用いて皮膚に固定します(図5)。(ダブルルー
メンカテーテルの場合、Y管部にある左右の穴又は溝
を皮膚に固定することもできます(図6)。)
●注意 カテーテルのチューブ部分に直接糸を掛ける
とカテーテル閉塞や破損を起こすおそれがあ
りますので、皮膚の固定には必ず付属のカテ
ーテル固定具を使用するかY管部を固定して
下さい。
カテーテル
ヒンジ
無菌スリーブ
(2)
(3)
(4)
図5
(1)
2)ダブルルーメンカテーテルの場合
(1)スリーブからカテーテルを取り出し、カテーテルの
デプスマーク(深度目盛)を確認しながらカニュー
ラ内に目的の深さまで徐々に挿入します。
●注意 血管を傷つけるおそれがありますので、カ
テーテルを挿入中、異常な抵抗を感じたら
無理に挿入しないで下さい。
●注意 カテーテル挿入中は、ピールオフタイプカ
ニューラの位置がずれないようにしっかり
保持して下さい。
(2)カテーテルが目的の位置まで挿入されたことをX線
透視下で確認します。
5.ピールオフタイプカニューラを血管から引き抜き、ハ
ブの把手を左右に広げるようにしてカニューラを分割
し、カテーテルから取り除きます(図4)。
●注意 4、5の操作中にカテーテルの位置がずれな
いよう注意して下さい。
図4 (1)
(2)
固定クリップ
ウィング
カテーテル
(3)
縫合糸
【カテーテル固定具を用いた固定方法】
まずウィングの切れ目が開くようにして
持ち、カテーテルの適当な位置に取り付
けます。次に固定クリップをウィングに
重ね奥まで押し込みます。最後に縫合糸
をウィングの穴に通して皮膚に固定しま
す。固定後はカテーテルを軽く引っ張り、
カテーテルがしっかりと固定されている
ことを確認して下さい。
ハブ
カテーテル
ピールオフタイプ
カニューラ
図6
(2)
縫合糸
枝管
縛る
チューブ部分(本体)
皮膚
Y管部
縫合糸
縛る
9.カテーテル刺入部位及びその周辺を充分に消毒し、滅
菌ガーゼとテープで被覆固定します。
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【主要文献及び文献請求先】
〈主要文献〉
1)大城 孟,城戸良和,小川嘉誉,神前五郎,高木邦
彦:ウロキナーゼ固定化抗血栓性カテーテルの臨床応
用.人工臓器,10(6): 989(1981)
2)杉立彰夫,高塚雄一,北村信夫,陶山勝彦,高木邦
彦:Urokinase 固定化医用 Tube の抗血栓性とその臨
床評価.人工臓器,14(2): 746(1985)
3)曲直部壽夫,武藤輝一監修:高カロリー輸液の実際.
へるす出版,第1版(1979)
4)鈴木 紳,笠貫 宏:こうして予防、CVPカテの離断.
Nikkei Medical, 6:133(1982)
5)J. David Richardson, Frederick L Grover, J.
Kent Trinkle : Intravenous Catheter Emboli
Experience with Twenty Cases and Collective
Review. The American Journal of Surgery,
128: 722(1974)
6)岡田 正:高カロリー輸液実施状況に関する全国アン
ケート調査 - カテーテル敗血症の発生頻度を中心
に.医学のあゆみ,125:1140(1983)
【使用上の注意】
1.重要な基本的注意
** 1)カテーテル留置中の皮膚刺入部及びハブの消毒には、
ポビドンヨードを使用すること。
2)カテーテル固定部を支点として折り曲げ等のストレ
スが加わらないように注意して固定すること。[カ
テーテルが破損する可能性がある。]また、チュー
ブ部分に直接鉗子を掛けると破損する場合もある
4)。
3)カテーテル留置中は、感染、固定部の弛みによるカ
テーテルの抜け、接続部からの液漏れ等に注意して
管理を行うこと。
4)カテーテルを長期間留置する場合は、凝血によるチ
ューブの閉塞に注意すること5)。
** 5)カテーテル留置中には患者の容態に注意し、必要に
応じて事故(自己)抜去を防止する管理を行うこと。
6)カテーテル抜去の際はゆっくりと抜去し、抜去後カ
テーテル全体が抜去されたことを確認すること。
7)カテーテル抜去後の圧迫止血は充分に行うこと。
8)“チオペンタールナトリウム”など配合変化を生じ
やすい薬剤や、溶解性の不安定な薬液を注入する場
合は、薬剤の性状に充分留意すること。[成分等が
カテーテル内で析出してカテーテルを閉塞させるお
それがある。]
9)包装が破損したもの、開封済みのもの又は水濡れし
たものは使用しないこと。
10)再滅菌はしないこと。
11)包装開封後はすみやかに使用し、使用済みのカテー
テル及び付属部品は医療廃棄物として適切に処分す
ること。
〈文献請求先〉
メディカル事業部
** 〒103-8321 東京都中央区日本橋本石町4-6-7
TEL 03-3246-7677
FAX 03-3246-7692
* 〒541-8566 大阪市中央区久太郎町4-1-3
TEL 06-6281-5021
FAX 06-6281-5256
**【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】
〈製造販売業者〉
** 2.有害事象
カテーテル留置操作中及び留置中に以下の有害事象が
発生する可能性があるので、患者の状態に充分注意し、
異常が発生した場合にはすみやかに適切な処置をする
こと。
〔重大な有害事象〕
・気胸
・血胸
・皮下血腫
・縦隔血腫
・血栓症
・空気塞栓症
・肺塞栓 ・心タンポナーデ ・不整脈
・血管損傷 ・神経損傷 ・静脈炎
・動脈穿刺 ・感染症
・菌血症
・敗血症
等
〒444-8511 愛知県岡崎市日名北町4番地1
TEL 0564-22-8466
FAX 0564-22-1522
〈製造業者〉
【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
1)貯蔵・保管方法
室温下で、水濡れ、直射日光及び高温多湿を避けて保
管する。
2)使用期間
平均22.7日6)
3)有効期間
製造後3年間
4)使用期限
包材に記載
【包装】
10セット入り/箱、1セット
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