ISO/TC68(金融サービス)の国際組織と国内組織および国内リエゾン関係 December 2014 ISO(International Organization for Standardization: 国際標準化機構) ― 国際的な標準化活動を行う非政府組織で、本部はジュネーブ。 ― MB(Member Body 会員団体)として、各国1機関が会員資格を認められており、日本からは JISC(日本工業標準調査会)が加入している。 ― ISO には産業分野別に現在 300 程度の専門委員会(Technical Committee:TC)等があり、68 番目の TC68 が金融サービスの標準化を担当する専門委員会である。TC68 の下には、 分科委員会(Sub-Committee:SC)、またその下に作業グループ(Working Group:WG)が設置されており、各担当分野において国際規格立案の審議が行われている。 ISO/TC68 国際審議体制 TC 68 幹事国 (Secretariat) 等 「金融サービス」を対象とする専門委員会であり、金融業務に利用される 情報通信技術、情報セキュリティ技術等に関する国際標準化を担当 Financial Services 金融サービス WG 5 【日本からのエキスパート参加】 日立製作所 稲葉 氏 NTT データシステム技術 遠城氏 日本銀行 紅林 Semantic Models WG 7 ISO 20022 RMG (Registration Management SEGs (Standards Evaluation Groups) Group) Adoption Reporting Subgroup Payments 日本銀行 JP モルガン・チェース 紅林 田貝氏 JP モルガン・チェース 日本銀行 田貝氏 紅林 全国銀行協会 NTT データ 小暮 氏 乾 氏 柳澤 氏 三菱東京 UFJ 銀行 石嶋 氏 JP モルガン・チェース 田貝 氏 日本銀行 紅林 久田 証券保管振替機構 兼築 氏 三菱東京 UFJ 銀行 森 氏 NTT データ 乾 氏 作部 氏 山本 氏 みずほ銀行 日本銀行 紅林 三菱東京 UFJ 銀行 釜井 氏 日立製作所 稲葉 氏 富士通 南雲 氏 日本 CFO 協会 木村 氏 Securities Trade Services Foreign Exchange TSG Cards & Related Retail Financial Services (Technical Support Group for ISO 20022) RAR RA Resource sub-group Rules Subgroup Subgroup for Strategic Review SC 2 Security 電子化された金融取引の情報セキ ュリティについての国際標準化を 担当。 PIN や生体認証システムと その管理手順、メッセージ暗号化の ための手順等を制定 SC 4 Securities and Related Financial Instruments 証券業務に利用される情報技術に 関する国際標準化を担当。国際的な 証券識別コードや事業体識別コー ド、金融商品の分類や短縮名称等を 制定 SC 7 Core Banking コア銀行業務に関連する国際標準 化を担当。国際的銀行口座番号や銀 行識別コード、通貨表示コードを制 定 Public Key Infrastructure Management for Financial Services WG11 Cryptographic Algorithms Financial Services WG13 Security in Retail Banking WG15 Information Security Practices For Chairman’s Advisory Group AGRA Advisory Group Registration Authorities SAG Standards Advisory Group Work 坂田 氏 白井 氏 NTT データシステム技術 日本銀行 遠城氏 紅林 日本銀行 紅林 日本銀行 紅林 JP モルガン・チェース 田貝氏 日本銀行 鈴木 ISO 20022 Review Study Group 日本ユニテック 奥井氏 Cloud Computing Study Group 日本銀行 鈴木 Ad Hoc Group for Financial Services Security Framework 日本銀行 紅林 WG 1 Identification of financial instruments WG 6 Classification of Financial Instruments (CFI code) WG 8 Identification of business entities Financial Instrument Short Name (FISN) and Abbreviations Study Group to Investigate Overall Consistency of Data Requirement Definitions ISO/TC68 国内委員会 事務局:日本銀行金融研究所 委員長:横国大・松本勉先生 Convenor: Mr. Northey (米国) Secretariat: BSI(英国規格協会) Convenor: Mr. Whittle (英国) Convenor: Mr. Blair (米国) Convenor: Ms. Colles (米国) Convenor: Mr. Wooldridge (英国) Convenor: Mr. Turunen (フィンランド) Convenor: Mr. Komarraju (英国) Convenor: Mr. Vanobberghen(フランス) Convenor: Mr. Dreisch (ドイツ) Convenor: Mr. Korsgaard (デンマーク) Convenor: Ms. Wurmser (フランス) Convenor: Mr. Whittle (英国) Secretariat: BSI(英国規格協会) Chairperson: Mr. Sutton (英国) Secretariat: SNV(スイス規格協会) ISO/TC68/SC2-7 国内検討委員会 事務局:日本銀行金融研究所 ISO 証券関係対策連絡会 事務局:日本証券業協会 Chairperson: Mr. Yous (スイス) WG 14 WG 10 Mobile Banking / Payments WG 11 Business Identification Code Ad Hoc Group for a Strategic Study on Currency Codes CAG Entity Legal Forms Item Study Group WG 8 JCB 日立ソリューションズ Secretariat: ANSI (米国規格協会) Chairperson: Ms. McKenna (米国) 国内審議体制 ―JISC から実務を委託された団体 日本銀行 紅林 日立製作所 日本電気 島村氏 古川氏 日本銀行 紅林 日本銀行 紅林 Secretariat: AFNOR(フランス規格協会) ISO/TC68/SC2-7 国内検討委員会 事務局:日本銀行金融研究所 Chairperson: Mr. Hertzog (フランス) TC68 議長を補佐する目的で作成されたグループ。TC68、SC2、SC4、SC7 の各議長と事務 局、および、TC68/WG4 主査、ISO20022RMG 議長が参加している。 登録機関と TC68 との関係について議論を行う目的で作成 されたグループ。 日本銀行 紅林 Convenor: Ms. McKenna (米国) LEI(ISO17442)を国際的に普及させるために想定される課 題を評価するグループ 日本銀行 久田 Convenor : Mr. Whittle (英国) 法人格情報を中心とした LEI 属性情報等を改善するための 検討を行う 東京証券取引所 日本銀行 尾髙氏 久田 Convenor: Mr. Broadway(英国) 1/2 ISO/TC68 関連の国内リエゾン関係 ISO/TC68 の国際標準化領域は、他の標準化機関の領域とオーバーラップしている部分があるため、国際規格を整合的に、かつ重複を避けて円滑にすすめるには、他の標準化機関との連携が重要となる。ISO 等の国 」と呼ばれる委員を相互の委員会に派遣し、連携を図っている。このリエゾン関係は国際レベルでも国内レベルでも実施されている。 際標準化機関では、 「リエゾン(liaison、連携役) ISO/TC68 関連の ISO/IEC SC17 Cards and Personal Identification SC27 IT Security Techniques SC37 Biometrics JTC1*国際審議体制 国内審議体制 カード及び個人識別を対象とし、各種カードの要素技術から利用システム(クレジット カード・IC 旅券等)までを含む国際互換性に関する標準化と登録管理を担当。 【国内リエゾン】 TC68→SC17:日本銀行 鈴木、SC17→TC68:SC17 国内委員長 廣川 氏 他の複数の TC や SC において共通的に利用可能な情報セキュリティの要素、管理システ ム、及びサービス技術の標準化を担当。 【国内リエゾン】TC68→SC27:日本銀行 鈴木、SC27→TC68:工学院大学エクステンション センター 山﨑 氏 SC17 国内委員会 汎用的なバイオメトリック技術に関する標準化を担当。 【国内リエゾン】 TC68→SC37:日本銀行 鈴木、SC37→TC68:SC37 専門委員長 山田 氏 SC37 専門委員会 事務局:(一社) ビジネス機械・情報システム産業協会 委員長:廣川 氏 SC27 専門委員会 事務局: (一社) 情報処理学会 委員長: 産業技術総合研究所 渡辺 氏 事務局: (一社) 情報処理学会 委員長: 産業技術総合研究所 山田 氏 *JTC1:Joint Technical Committee 1<合同専門委員会>。情報技術革新の進展に伴い、コンピュータ技術やネットワーク技術の双方に跨る「情報技術分野」の標準化推進ニーズが増大したため ISO と IEC(International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議)は 1987 年に JTC1 を設立し、この分野の国際標準化を担当させている。 2/2
© Copyright 2024 Paperzz