ISO/PC 283 労働安全衛生マネジメントシステム ISO/CD 45001 に関するコミュニケ 2013 年初め、ISO は、労働安全衛生マネジメントシステム-要求事項の規格開発に関して、 英国規格協会(BSI)から、及び OHSAS プロジェクトグループ(OHSAS 18001 発行機関) を代表して新しい作業項目に関する提案を受けました。この規格は発行され次第、OHSAS 18001 と置き換えられることが想定されています。 この提案は、 承認を受け、 ISO は開発作業を行う「プロジェクトコミッティ」No. 283 (ISO/PC 283)を設置すると共に、将来の規格に番号 ISO 45001 を割り当てました。ISO/PC 283 の 事務局は BSI に置かれました。 新しい作業項目提案の重要な要素は、将来の ISO 45001 が ISO マネジメントシステム規格 の「上位構造」を採用することでした。この上位構造は、主要な一連の箇条、一部のテキ スト、用語及び定義に共通性があり、ISO の各種マネジメントシステム規格(ISO 9001、 ISO 14001、ISO 27001)の整合性を高め、マネジメントシステム分野のいくつかの規定を 自らのマネジメントシステムに組み込みたいと考える各組織の作業を軽減することができ るように意図されています。 国際労働機関(ILO)や OHSAS プロジェクトグループなどの OH&S 分野のいくつかの主 な機関が、「リエゾン」メンバーとして受け入れられました。 ISO/PC 283 の第 1 回国際会議において、メンバーは、ガイダンスとなる附属書を含めるた めに作業の適用範囲を拡大するよう要請しました。さらに、作業グループ(WG1)と下部 組織のタスクグループが原案作成のために設置されました。 ISO/PC 283 は、ISO 45001 の開発期間を 3 年とすることに同意しました。 第 1 回国際会議の成果は、「要求事項」の記述だけを含む作業原案(WD)でした。作業原 案は、レビューのため WG1 メンバーに回覧されました。 2014 年初め、ISO 技術管理評議会が「ガイダンス」の開発を可能にするため、ISO/PC283 の適用範囲を変えることに同意しました。 作業原案は、WG1 のメンバーから約 1280 件のコメントを受理しましたが、その大部分は 1 「リスク」の問題をどう取り扱うかに向けられていました。 PC283、及び PC283/WG1 及びタスクグループは、2014 年 3 月/4 月に、委員会原案(CD) を完成させる目的で受理したコメントをレビューし、ガイダンス附属書を策定するため、 第 2 回国際会議を開催しました。 PC は、その会議自体ではかかる目的を達成することができなかったため、会議後多くの活 動を計画しました。 会議後の活動により、2014 年 7 月 17 日に委員会原案(ISO/CD 45001)を発行する運びと なりました。 ISO/CD 45001 に関する投票の締切日は、2014 年 10 月 18 日に設定されています。 ISO/CD 45001 の 原 案 に 関 し て は 、( 一 財 ) 日 本 規 格 協 会 に ご 連 絡 く だ さ い 。 (http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/FlowControl.jsp?lang=jp&bunsyoId=ISO% 2FCD+45001%3A2014&dantaiCd=ISO&status=1&pageNo=0 を参照してください) 原案に対するコメントを提出したい場合は、ISO は個人からのコメントを直接受付けない ため、それらを(一財)日本規格協会(又は ISO/PC 283 の公認リエゾンメンバー)宛てに お送りください。 PC の今後の会議は、国際規格原案(DIS)開発段階へと進める目的で、ISO/CD 45001 に 関する投票結果及び受理したコメントをレビューするため、2014 年後半に計画されていま す。 ISO 45001 の発行目標としては、2016 年第 3 四半期前後を予定しています。 2
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