産業技術環境局 産業技術政策課国際室 03-3501-6011 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 革新的エネルギー技術国際共同研究開発事業 平成27年度予算案額 5.9億円(新規) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 来年末、国連気候変動枠組条約の「第21回締結国会議 (COP21)」が開催され、2020年以降の全ての国が参加す る国際枠組みについて決定することとされています。我が国が地 球規模・長期の温暖化対策でしかるべき貢献をしていくためにも、 革新的エネルギー技術によるイノベーションの創出が不可欠です。 こうしたイノベーションを促進するためには、世界最先端の海外研 国際共同研究開発 お互いの強みを活かした最先端技術の国際共同研究開発 我が国の研究機関等 海外の研究機関等 効率的に海外から優れた知見を 取り込む 最先端の研究を実施している 世界トップレベルの研究機関等 究機関等と我が国の研究機関等が連携を強化し、国際的な共 同研究を実施することが効果的です。 本事業では、省エネ・新エネ技術分野ごとにターゲットを絞って戦 略的に革新的エネルギー技術を創出する国際共同研究を推進 するとともに、エネルギー分野の技術開発に関する海外の優れた イノベーションシステムを取り込みます。 (例) (地熱発電)米国の大深部掘削技術、ドイツのシミュレーション技 成果目標 術と日本の高性能計測技術による、大深部地熱発電技術を開発 平成27年度から平成31年度までの5年間の事業であり、本事業 を通じて、欧米等の研究機関(10機関)との国際共同研究に よる革新的エネルギー技術の創出を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託 国 日本の 研究機関等 研究協力 海外の 研究機関等 2030年以降の実用化が見込まれる革新的エネルギー技術の 創出。 海外の優れたエネルギーに関するイノベーションシステム等を取 り込み。 中小企業庁 技術・経営革新課 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-1816 03-3501-9221 製造産業局 非鉄金属課 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-1724 03-3501-0075 未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発 平成27年度予算案額 18.5億円(20.6億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 Ⅰ.熱回収技術の開発 一次エネルギーの大半は有効活用出来ておらず、熱として損失 しています。例えば産業部門での排熱量の見積もりは年間1兆 kWhにも及び、膨大な量の未利用熱が再利用される事なく廃 棄されているのが現状です。 高温排熱に関しては複数の回収技術が試みられていますが、 300℃以下の中低温排熱に関しては、未だ適切な熱回収技 術が見つかっていません(排熱の70%が200℃未満)。 当事業では、熱回収技術を基礎として、断熱技術・蓄熱技術・ 熱電変換技術等を組み合わせる事で、システムとしての熱マネー ジメント手法を提案し、自動車や住宅等を対象とした省エネ技 術を開発します。そして未利用のまま廃棄されている熱の回収・ 再利用を目指します。 広域に渡り希薄に分布している排熱を有効回収する為の、新規の 技術開発を行います。 Ⅱ.熱を貯める技術(蓄熱材)逃さない技術(断熱材) 10年単位の長期に渡って安定な部素材を開発します。 Ⅲ.熱を電気に変換する技術(熱電材料) 新規ナノ構造を導入した既存材料の高性能化と新物質探索、およ び柔軟性に富む新規な有機熱電材料の開発を行います。 Ⅳ.熱マネージメント 断熱、蓄熱、熱電技術等を統合して、新たな省エネ技術を研究開 発します。自動車や住環境等を対象とし、未利用排熱を有効活用 するシステム開発を行います。 成果目標 平成25年度から平成34年までの10年間の事業であり、未利用 熱マネージメント:集める、貯める、逃さない、変換する、等 熱エネルギーの削減・回収・再利用技術の活用によって2030年 度において3,417万トン/年のCO2排出量の削減を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) フレキシブル熱電 セラミックス蓄熱材 産業排熱の回収・再利用 住環境の未利用熱活用 委託 交付金 国 熱交換器 NEDO 技術研究組合、 民間企業等 高温(>500℃) 自動車の 熱マネージメント 低温(室温) 次世代パワーエレクトロニクス技術開発プロジェクト 平成27年度予算案額 25.0億円(45.0億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 パワーエレクトロニクスは、半導体で電圧や電流、周波数を自在 に制御し、直流・交流の変換などで電力損失の低減を図る技術 です。鉄道や家電など多くの分野で用いられており、今後も大き な成長が見込まれます。 本事業では、高電圧で使用でき、耐熱性の高い新材料SiC (炭化ケイ素)パワー半導体の基板の高品質化やデバイスの 開発などの要素技術開発を行ってきました。これら成果も活用し、 鉄道などの具体的な用途展開を前提としたパワーエレクトロニク ス装置の開発などを行います。 また、現在主流のSi(ケイ素)パワー半導体についても更なる 性能向上が期待されており、革新的な手法を用いてSiパワー半 導体の開発を行います。 成果目標 平成25年度から平成31年度までの7年間の事業であり、本事業 を通じて、自動車や産業機器等に次世代パワー半導体の適用を 目指し、一層の省エネルギー化(2030年度においてCO2排出 量削減約1,500万トン/年*)に貢献する技術を開発します。 *Siパワー半導体をSiCパワー半導体に置き換えた場合の想定値 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 交付金 委託 補助(2/3、1/2) NEDO 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 商務情報政策局 情報通信機器課 03-3501-6944 製造産業局 ファインセラミックス・ナノテクノロジー材料戦略室 03-3501-6944 民間企業等 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 革新的水素エネルギー貯蔵・輸送等技術開発 平成27年度予算案額 16.6億円(16.0億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 未利用化石燃料の高効率利用や再生可能エネルギー等のエネル 【再生可能エネルギー】 電力系統に送電出来ない余剰電力 【化石燃料】 水分含有率が高く輸送に不向きな未利用化石燃料 ギー源の利用拡大の課題として、地域偏在(電力の供給地と需 要地が離れている)があげられます。地域偏在の解決策として水 素等の二次エネルギーに変換し、それらを大量に貯蔵・輸送するシ ステムを構築し電力需給バランスの安定化を図ることが求められて います。 本事業では、①②③の技術開発・社会導入検討を実施し、技術 開発等に反映させます。 ①再生可能エネルギー等からの高効率低コスト水素製造技術 ②将来の水素供給システムの大規模化・高効率化を見通した要素 技術開発(例:液体水素タンク設備の大型化、脱水素プロセス の大幅な高効率化等) ③水素・燃料電池戦略ロードマップの具体化に向け、開発された水 素・エネルギーキャリア技術の円滑な社会導入の検討 成果目標 水→酸素+水素 (水電解) 水素製造 - + ・アルカリ水電解 ・固体高分子水電解 ・高温水蒸気水電解 等 転換 貯蔵・輸送 ①高効率低コスト水素製造技術 新規開発タンク 従来技術の液体水素タンク 液体水素タンク等からなる水素液化 貯蔵システムの基盤技術開発 平成25年から平成34年までの9年間の事業。最終的には炭酸 ガス排出削減(平成34年度においてCO2排出量削減1,440万 トン/年*)に貢献する水素社会実現を目指します。 容量50,000m3 容量300m3 *化石燃料を水素に代替すると仮定した場合の想定値 利用 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 ②エネルギーキャリア転換、貯蔵等の 大規模化・高効率化を目指した要素技術 定置用・自動車用燃料電池 交付金 NEDO 委託 大学・民間 企業等 ③円滑な社会導入の検討 水素発電 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 革新的新構造材料等技術開発 平成27年度予算案額 42.6億円(48.0億円) 製造産業局 鉄鋼課/製鉄企画室、 非鉄金属課/ファインセラミックス・ナノテクノロジー・材料戦略室、 化学課、自動車課、航空機武器宇宙産業課、繊維課 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 材料開発の方向性 本事業では、エネルギー使用量及びCO2排出量削減を図るため、 その効果が大きい輸送機器(自動車、車両等)の抜本的な軽 量化に繋がる技術開発等を行います。 具体的には、 二 律 背 反する強度 と 加 工性を同時に向上させた 材料の開発 ①アルミニウム材、マグネシウム材、チタン材、革新鋼板、炭素繊維複 合材料等について、強度、加工性、耐食性等の複数の機能とコスト 競争力を同時に向上させた材料開発を行います。 ②これらの材料を適材適所に使うために必要な接着技術等の接合技 術の開発等を行います。 例)革新鋼鈑の開発 【微細組織制御による加工性の向上】 ③材料特性を最大限活かす、最適設計手法、評価手法等の開発。 成果目標 平成26年度から34年度までの9年間の事業であり、本事業を通 じて現在使用されている輸送機器の原材料を革新的新構造材 料に置き換えることで、それらの抜本的な軽量化(自動車の場合 50%軽量化)を目指します。 接合技術開発の例 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 委託 NEDO 民間企業 研究機関 大学 等 難 接 合 材の 同 種接 合技 術や、異種材料接合技術 の革新により、革新材料の 実用化を促進 【固相摩擦撹拌接合技術】 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 先導的省エネルギー産業技術創出事業 平成27年度予算案額 1.2億円(4.4億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 科学技術が複雑化・高度化する一方で、投資リスクの高まり等 から、民間企業による研究開発投資が短期的なものにシフトす る中、我が国の将来の産業競争力を支える革新的な産業技術 シーズの創出とそれを担う次世代人材の育成は、重要な政策課 題です。 グリーン・イノベーションのうち省エネルギー分野の課題解決を目 指す次世代研究を対象とし、産業技術領域における独創的・ 革新的な研究等を支援。 <次世代研究者> 本事業では、グリーン・イノベーションのうち省エネルギー分野の課 題解決を目指す研究(課題解決研究)を行う大学・公的研 究機関に所属する次世代研究者に対し、研究助成を行います。 独創的・革新的な 解決方法を提案 成果目標 平成12年度からの事業であり、次世代研究者の育成とともに、本 事業により創出された革新的産業技術シーズの中から、平均1件 を特許出願に結びつけることを目標とし、最終的に実用化される 技術の創出を目指します。 なお、平成24年度より新規採択を行っておらず、既採択案件の 後年度負担のみ実施しています。 <助成金の交付者> 産業技術に係る 課題を提示 【対象者】 原則40歳未満の若手研究者対象 【予算規模及び執行体制】 ステージゲートを設け、ステージⅠ終了段階で中間評価を行い、 優良テーマのみを選抜。予算規模等は以下のとおり。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 交付 NEDO 補助 定額 大学、公的機関 の次世代研究者 ・予算規模:上限5,000万円/4年間 ・期間:原則4年間(ステージⅠ、Ⅱ共に2年間) 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 先導的非化石エネルギー産業技術創出事業 平成27年度予算案額 0.6億円(1.9億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 科学技術が複雑化・高度化する一方で、投資リスクの高まり等 から、民間企業による研究開発投資が短期的なものにシフトす る中、我が国の将来の産業競争力を支える革新的な産業技術 シーズの創出とそれを担う次世代人材の育成は、重要な政策課 題です。 グリーン・イノベーションのうち非化石エネルギー分野の課題解決 を目指す次世代研究を対象とし、産業技術領域における独創 的・革新的な研究等を支援。 <次世代研究者> 本事業では、グリーン・イノベーションのうち非化石エネルギー分野 の課題解決を目指す研究(課題解決研究)を行う大学・公 的研究機関に所属する次世代研究者に対し、研究助成を行 います。 成果目標 平成12年度からの事業であり、次世代研究者の育成とともに、本 事業により創出された革新的産業技術シーズの中から、平均1件 を特許出願に結びつけることを目標とし、最終的に実用化される 技術の創出を目指します。 なお、平成24年度より新規採択を行っておらず、既採択案件の 後年度負担のみ実施しています。 国 NEDO 補助 定額 独創的・革新的な 解決方法を提案 【対象者】 原則40歳未満の若手研究者対象 【予算規模及び執行体制】 ステージゲートを設け、ステージⅠ終了段階で中間評価を行い、 優良テーマのみを選抜。予算規模等は以下のとおり。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付 <助成金の交付者> 産業技術に係る 課題を提示 大学、公的機関 の次世代研究者 ・予算規模:上限5,000万円/4年間 ・期間:原則4年間(ステージⅠ、Ⅱ共に2年間) 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 製造産業局 ナノテクノロジー・材料戦略室 03-3501-1726 製造産業局 化学課 03-3501-1737 ナノ炭素材料実用化プロジェクト 平成27年度予算案額 16.1億円(15.4億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 ナノ炭素材料の特長と用途 ナノ炭素材料(カーボンナノチューブ(CNT)、グラフェン)は、軽量 で電気や熱の伝導が良いなどの特長を有し、省エネ家電や輸送 機器など多くの分野での実用化が期待されています。リチウム電 池で必須となっている多層CNTの流通量の半分以上を日本 メーカーが占めるなど我が国が強い競争力を有する分野ですが、 近年欧米や中韓等に追い上げられています。 国際的な開発競争が激化する中、我が国においては、これまで の開発により、新規の高純度単層CNTがいよいよ量産化段階 に入り、具体的な製品としていかに実用化を図っていくかが喫緊 の課題となっています。 そのため、それぞれの用途に応じた実用化技術の開発と高品質 量産技術の確立を目指すとともに、安全性評価のための計測技 術等の基盤技術開発を実施します。 成果目標 平成26年度から平成28年度までの3年間の事業であり、本事 業を通じて、2030年においてナノ炭素材料応用製品による CO2排出量削減179万トン/年を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 NEDO 委託 補助(1/2) 研究開発の方向性 新規の高純度単層CNTと金属・ゴム・樹脂の複合材料は、高い 導電性(銅の百倍の許容電流密度)、高耐熱性(300度で軟化 しないゴム)などの多くの革新的機能を示します。これらの複合材 料を幅広い用途で利用可能とするための用途開発を行います。 グラフェンは、高電気伝導、高熱伝導などの特性を有する2次元 民間企業等 ※補助上限額 年間70百万円/件程度 構造であり、機能性材料や次世代デバイスへの応用を見据えた 工業用高品質グラフェンの低価格・大量製造技術を開発します。 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-9221 エネルギー・環境新技術先導プログラム 平成27年度予算案額 31.4億円(20.0億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 2050年に温室効果ガス半減など、エネルギー・環境分野の中長期 的な課題を解決していくためには、既存技術の延長では不十分であ り、従来の発想によらない革新的な技術・システムが必要です。 このため、今のうちから中長期的に花開く新技術を発掘し、将来の 国家プロジェクトを次々と生み出す土壌を形成していくことが重要で す。 他方、中長期を見据えた企業の研究開発は低迷しており、将来の 国家プロジェクトに繋がる新技術を創出する土壌が失われていく恐れ があります。 このため、革新性があり開発にあたってリスクを伴う技術である一方で インパクトのあるgame-changingな技術の原石を選りすぐり、将来 の国家プロジェクトにつなげていく先導的な研究を行います。 成果目標 平成26年度から平成30年度までの5年間の事業であり、省エネ・ 再エネ・CO2削減の3分野の中から、本研究成果を活用した研究開 発プロジェクト(国家プロジェクト等)の創出を目指します(平成 30年度目標5件)。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 交付 NEDO 委託 民間企業、 大学、公的研究 機関等の研究者 【対象分野】 省エネ・再エネ・ CO2削減の3分野に資する研究領域 (例) 地熱発電次世代技術の開発 CO2フリー水素研究開発 CO2低コスト回収技術開発 メモリー・ストレージ技術の開発 コンピューティング・ネットワーク技術の開発 /等 【対象者】 原則、産学連携に取り組む民間企業・大学・研究機関 【審査の視点】 コンセプトの明確性や、革新性、プロジェクトマネージャーのマネジメ ント能力といった審査項目を重点的に評価し、革新的でインパクト ある技術・システムを積極的に採択する。 【予算規模及び執行体制】 2年間が経過した時点で、さらなる先導研究が必要か否かを評価 し、必要と判断された案件については、1年間を上限に先導研究 期間を追加。 ステージⅠ:2億円以内/年、原則2年間、委託 ステージⅡ:2億円以内/年、1年間、委託 製造産業局 鉄鋼課製鉄企画室 03-3501-1733 環境調和型製鉄プロセス技術開発 平成27年度予算案額 47.8億円(50.8億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 事業目的・概要 本技術開発は、コークス製造時に発生する高温の副生ガスに含 まれる水素を増幅し、一部コークスの代替として当該水素を用い て鉄鉱石を還元する技術の開発を行います。 また、低炭素社会の実現に向けて、CO2濃度が高い高炉ガスか らCO2 を分離するため、製鉄所内の未利用低温排熱を利用し た、新たなCO2 分離・回収技術の開発を行い、増幅水素を利 用した鉄鉱石還元の技術開発を合わせCO2発生量の約3割削 減を目指します。 平成27年度には、水素還元技術の開発を行うため、ミニ試験 高炉の建設・試運転や、コークス炉ガスから取り出した水素を安 定的に増幅するためのベンチプラントの建設等を行います。 現行の製鉄プロセス CO2 を含まない 焼結工場 他工程使用 コークス炉ガス (COG) 平成25年度から平成29年度まで5年間の事業であり、2030年 頃に実機(1基)において、製鉄プロセスの効率化によりCO2発 生量を約3割削減する技術の確立を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 委託 NEDO 民間企業 等 高炉 CO2 分離 装置 高炉ガス (BFG) CO2 回収 コークス コークス工場 溶銑 スラグ その他 未利用排熱 COURSE50を支える技術 コークス改良 COURSE50を支える技術 改質による水素増幅 COURSE50を支える技術 未利用排熱回収 新技術1 新技術2 CO2水素還元 CO2分離・回収 CO2を減らす技術 成果目標 高炉ガス 焼結鉱 CO2を分離・回収する技術 平成20~24年度にPhaseⅠ-Step1として実施した要素技術 開発に引き続き、PhaseⅠ-Step2としては、平成25~29年度 にミニ試験高炉の建設・試験による水素還元総合技術の構築や、 CO2分離・回収コストの更なるコスト低減技術の構築を図ります。 次世代自動車向け高効率モーター用磁性材料技術開発 平成27年度予算案額 25.0億円(30.0億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 Ⅰ.高性能新規磁石粉末の開発 現在、電力消費の50%以上がモーターにより消費されています。 また、モーター用の高性能磁石の原材料となるレアアースについ ては特定国に偏在しており、供給リスクがあります。 本事業では部素材・製品メーカー、大学等が連携することにより、 ジスプロシウム等のレアアースを使用せずに従来以上に強力な磁 性体を開発するとともに、新たな軟磁性材料を開発し、高効率 な高性能モーターを開発します。 高性能モーターを次世代自動車や家電、産業機器へ活用する ことにより、エネルギー損失を25%削減し、省エネ化を推進しま す。また、同時に資源リスクの低減を図ります。 成果目標 平成24年度から平成33年度までの10年間の事業であり、レア アースを使用せずの従来以上に強力な磁性体等を開発し 、 2030年度までに高性能モーターを次世代自動車や家電、産業 機器へ活用し、エネルギー効率を25%改善することにより、省エ ネ化及び資源リスクの低減を目指します。 結晶磁気異方性が高く高保磁力を持つFe-(M)-N磁石粉末を開 発し、従来に比べ高い最大エネルギー積を持つナノコンポジット磁石 粉末、DyフリーNd-Fe-B磁石粉末を開発します。従来磁石とは全く 異なる組成および製造プロセスのため、飛躍的な性能向上が期待で き、省エネルギーおよび市場への波及効果が見込まれます。 Ⅱ.新規磁石粉末製造技術の開発 高性能新規磁石粉末を効率的に製造する技術を確立します。 Ⅲ.高密度焼結技術の開発 低温で高密度かつ高効率に粉末を焼結する技術を確立、バルク体 の密度を向上し、磁石特性の向上を実現します。 Ⅳ.低損失軟磁性材料の開発 モーターを駆動するための電気に対してエネルギーロスを少なくし、磁 場に変換できる材料開発と製造技術の確立します。 Ⅴ.新規磁石・軟磁性材料によるモーター設計と評価 新規磁石・軟磁性材料の性能を最大限に生かしたモーターの設計お よび評価を行います。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 次世代自動車 磁石 委託 交付金 国 中小企業庁 製造産業局 技術・経営革新課 自動車課 03-3501-1816 03-3501-1690 製造産業局 非鉄金属課 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-1724 03-3501-0075 NEDO 技術研究組合、 民間企業等 家電 産業機器 軟磁性材料 モーター 製造産業局 中小企業庁 非鉄金属課 技術・経営革新課 03-3501-1726 03-3501-1816 希少金属代替省エネ材料開発プロジェクト 平成27年度予算案額 4.4億円(5.2億円) 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-0075 事業イメージ 事業の内容 事業目的・概要 Ⅰ.代替・使用量低減技術開発 希少金属(レアアース等)は、ハイブリッド車等のモーター、LEDの 蛍光体、IT製品の透明電極などに利用されており、我が国が強みと する多くの省エネハイテク製品にとって必要不可欠です。 希少金属等に関する国内外のリスクや低減・代替技術開発の 動向・実現可能性の調査を実施します。 しかし、希少金属は偏在性が高く特定国からの輸入に依存すること、 製品によっては将来急激な需要の伸びが見込まれることから、供給 リスクが懸念されます。 本事業では、希少金属の需要と供給や技術開発動向等の調査を 実施するとともに、民間企業の生産現場における希少金属の代替・ 低減技術の支援を行うことで、省エネおよびCO2 排出量削減に寄 与することを目的とします。 成果目標 平成26年度から27年度までの2年間の事業であり、希少金属使 用量低減技術の実用化及び省エネ等に資する技術開発を目指し、 例えば白金族低減触媒を使用した低燃費自動車の普及により、 2019年度において31万トン/年のCO2排出量の削減を目指します。 国 委託・ 補助(2/3) NEDO 民間企業の生産現場における希少金属の代替・低減技術に対 し、実用化を支援します。 例:レアアースを低減した蛍光体の開発 従来の蛍光体に使用されているレアアース(Eu、Tb、Y)の 使用量を低減させた蛍光体を開発する。 レアアースを 低減した蛍光体 の開発 開発した蛍光体を各 種製品へ応用 蛍光灯への応用 (3波長型) 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 Ⅱ.希少金属代替・低減技術実用化助成 省エネ社会 への貢献 → 効率向上 LEDランプの高付加価値化、→ LED化加速 低コスト化への貢献 による省エネ 民間企業等 補助上限額0.5億円/件 太陽電池用波長変換 材料への応用展開 → 変換効率向上 製造産業局 化学課、紙業服飾品課 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-1737、1089、9221 革新的省エネ化学プロセス技術開発プロジェクト 平成27年度予算案額 25.5億円(27.9億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 身の回りにある製品の原料等を製造する化学産業は我が国最 大のエネルギー多消費産業であり、CO2排出量は鉄鋼業に次ぐ 産業部門第2位(我が国の全排出量の約4%)です。 本事業では、資源利用の高度化も含めた化学品製造プロセス 全体の更なるエネルギー消費量削減を目指します。 ①人工光合成PJ ②有機ケイ素PJ 二酸化炭素と水を原料とし、 太陽エネルギーを用いて基幹化 学品を製造 →製造プロセスの省エネ化 砂から有機ケイ素原料の直接 合成、同原料から高機能有機 ケイ素部材を製造 →製造プロセスの省エネ化 ③非可食性バイオマスPJ ④微生物燃料電池PJ 具体的には、①二酸化炭素と水を原料に太陽エネルギーでプラ スチック原料等基幹化学品を製造する省エネ製造プロセス、② 砂から有機ケイ素原料を直接合成し、同原料から高機能有機 ケイ素部材を製造する省エネ製造プロセス、③非可食性バイオ マス原料からコスト競争力のある最終化学品までの一気通貫の 省エネ製造プロセス、④廃水処理と同時に発電を行う微生物燃 料電池の活用による廃水処理の省エネ化、に関する技術開発 を更に進め、化学プロセスの革新的な省エネに取り組みます。 成果目標 平成25年度から平成33年度までの9年間の事業であり、本事 業を通じて、化学品製造に関するプロセスの省エネ化を図り、 2030年において約1,160万トン/年のCO2排出量の削減を目指 します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 交付金 非可食性バイオマス原料から 最終化学品を一気通貫で製造 →製造プロセスの省エネ化 発電微生物を用いた、創電型 廃水処理 →廃水処理の省エネ化 発電した電力を廃水処理 プラントの電力として使用 石油化学プラント 微生物集団 委託 補助(2/3) NEDO e– 有機物 民間企業等 廃水 CO2 製造産業局 紙業服飾品課 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-1089、9221 高機能リグノセルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと 部材化技術開発 平成27年度予算案額 4.5億円(新規) 事業の内容 事業イメージ リグノCNFの用途展開 事業目的・概要 セルロースナノファイバーはすべての植物の基本骨格物質で、鋼 鉄の1/5の軽さで鋼鉄の5倍以上の強度、ガラスの1/50の低熱 膨張性を有する高性能材料です。2000年代半ばから日本、 北米、北欧を中心に研究開発が急速に活発化しております。 セルロースナノファイバー 射出成型 ヘミセルロース 自動車 リグニン リグノCNF ペレット 家電 本事業では、木質系バイオマスからリグニン被覆セルロースナノ ファイバー(リグノCNF)を分離し、化学変性により高機能リグノ CNFを一貫製造するプロセスを開発します。並行して、主要ユー ザーである自動車メーカー、ハウスメーカーと協力して、自動車や 建材分野等におけるリグノCNFの構造化・部材化に関する技術 開発を進め、原料から最終部品までを俯瞰したリグノCNF材料 の省エネ型の製造プロセスを構築します。 建材 プレス成型 リグニンで被覆された セルロースナノファイバー その他 リグノCNFの一貫製造プロセス構築 成果目標 平成27年度から平成31年度までの5年間の事業であり、本事業 原木 チップ化 成分分離 リグノCNF用 パルプ製造 試料作成 プラント を通じて、石油由来化学品と比較して同等以上の性能に加え、 軽量化による省エネを可能とするコスト競争力のあるリグノCNF材 料・化成品の製造技術(2030年度時点で製造コスト300円 /Kg)を確立します。 樹脂複合材 軽量・高強度・低熱膨張 製紙プロセス 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 交付金 NEDO 委託 リファイナー(予備解繊) 大学、公設試等 民間企業等 試料作成プラントによる プロセス最適化・経済性検討 二軸押出機(ナノ解繊) 200t射出成形機 製造産業局 化学課 産業技術環境局 研究開発課 03-3501-1737、9221 次世代省エネ材料評価基盤技術開発プロジェクト 平成27年度予算案額 11.0億円(13.5億円) 事業の内容 事業イメージ 機能性化学品等の次世代化学材料は我が国が高い競争力を 複数の材料を組み合わせた状態での材料評価や、ユーザーが実施 する評価と同じ観点での材料評価を材料メーカー自身が実施でき るようになり、省エネ型デバイスの普及に貢献。 事業目的・概要 有しており、各種分野での活用が期待されています。 しかし、ビジネスの競争環境が激化する中、材料メーカーと次世 代デバイスメーカー(ユーザ-)との摺り合わせに多くの時間と 労力がかけられていることなどが、次世代化学材料の開発及び 製品化における課題となっています。 対象材料:蓄電池材料、有機EL材料、有機薄膜太陽電池材料 蓄電池材料の例 ①各社の最先端の材料を提供 各社の最先端の材料を蓄電池 メーカーに売り込む。 本事業では、蓄電池材料、有機EL材料、有機薄膜太陽電池 ②蓄電池メーカー(ユーザー)が蓄電池を組んで評価 蓄電池メーカーは、蓄電池全体の性能の善し悪しは分かるが、個別 材料の善し悪しまでは分からない。つまり、更なる性能向上に向けた 方針を材料メーカーに示せない。(“○か×”のみしか示せない) 材料といった、省エネ型デバイス用次世代化学材料の評価に必 要な評価設備等をタイムリーに整え、材料メーカーとユーザーが 共通活用できる材料評価基盤を確立します。 その結果、材料メーカーの提案力の強化、ユーザーとの摺り合わ せ時間の短縮化、開発コストの大幅低減、新製品開発の加速 化及び低炭素社会の実現が期待されます。 成果目標 ③新たな材料の開発 平成26年度から平成34年度までの9年間の事業であり、本事業 を通じて、材料の評価基盤を確立し、早期製品化を促すことによ り、2030年において約2,430万トン/年のCO2 排出量の削減に 寄与します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 交付金 NEDO 委託 蓄電池全体の評価が分からないまま、かつ、材料側で何を改善して良いのか分からないまま、次の試作品を開発せざるを得ない。 摺り合わせ回数の低減 → 摺り合わせ期間の短縮 → 新製品開発の加速化 → 早期製品化 材料評価基盤の開発 アウトカム「新産業の創出」 例:有機EL材料 例:有機EL照明パネル 民間企業等 革新的印刷技術による省エネ型電子デバイス製造プロセス開発 平成27年度予算案額 8.3億円(8.9億円) 製造産業局 化学課 商務情報政策局 情報通信機器課 03-3501-1737、6944 事業の内容 事業イメージ 半導体やディスプレイは、今後も大きな需要拡大が見込まれるこ 省エネ・省資源・ 高生産性製造プロセス 事業目的・概要 とから、生産によるエネルギー消費も急速に増加すると予想され ます。このような事態を解決することが、低炭素社会を実現する ために急務です。 インク 電子部材 印刷乾燥 制御 また、今後、ディスプレイ分野では電子ペーパーや超大型表示装 置など有望な新製品の開発が期待されていますが、そのためには 高効率な生産プロセスを開発することが必要です。 低コスト・省エネ製造プロセス このため、印刷プロセスを応用することにより、従来より革新的な 省エネ、高効率、かつ低コストで電子デバイス(電子ペーパー、 大面積センサー等)の製造を可能とする新技術の研究開発を 行います。 軽量、曲がる、シート状 大面積デバイス 成果目標 平成26年度から平成30年度までの5年間の事業であり、本事 業を通じて、薄型・軽量・耐衝撃性などの特徴を有する省エネ 型フレキシブルデバイスの実用化につなげ、2030年において約 400万トン/年のCO2排出量の削減を目指します。 給電シート タッチパネル 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 交付金 委託 補助(2/3) NEDO 民間企業等 電子ペーパー 手帳コンピュータ 密閉型植物工場を活用した遺伝子組換え植物ものづくり 実証研究開発事業 平成27年度予算案額 1.1億円(1.1億円) 事業の内容 製造産業局 生物化学産業課 03-3501-8625 事業イメージ 事業目的・概要 本事業では、密閉型遺伝子組換え植物工場において、ワクチン・機 能性食品等の高付加価値な有用物質を高効率に生産するための基 盤技術開発及び実証研究事業を行います。 遺伝子組換え植物による高効率物質生産技術開発 植物由来ではない外来遺伝子 これにより、植物機能を活用した、安全で生産効率の高い物質生産 技術を迅速に実用化するとともに、物質生産プロセスにおける二酸化 炭素排出削減に貢献します。具体的には、以下の技術開発及び実 証研究を実施します。 ① 遺伝子組換え植物に高付加価値物質を高効率に生産させるた めに必要な遺伝子組換え技術等の基盤技術開発 ② 密閉型遺伝子組換え植物工場における高付加価値物質の製 造に必要な省エネルギー型栽培技術開発 生産量少 コスト高 植物の 生体防御 機構 遺伝子組換え植物 遺伝子組換え技術による防御機構 の解除 生産量増大 コスト低下 ③ ①~②を踏まえた有用物質生産の実証研究 このうち、大学等で行う共通基盤的技術開発を委託事業として、民 間企業が行う実証研究等を補助事業として実施します。 成果目標 平成23年度から平成27年度までの5年間の事業であり、本事業を通 じて、従来の動物細胞を用いた方法に比べ、生産にかかるエネルギーコ スト2/3削減を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 補助上限額4千万円 国 委託 補助(1/2、2/3) 独法 民間団体等 光量・色(波長)・ 温度・湿度 医薬品原材料の製造に 必要な厳しい品質管理・ 栽培技術の確立 安全かつ安価なワクチ ン材料・機能性食品等 の生産プロセス技術の 構築 製造産業局 住宅産業窯業建材課 03-3501-9255 太陽熱エネルギー等活用型住宅の技術開発 平成27年度予算案額 1.8億円(2.1億円) 事業イメージ 事業の内容 事業目的・概要 高性能断熱材 (技術目標) ・熱伝導率0.01W/m・k以下 ・長期耐久性の確保 我が国では、家庭部門における省エネ・温室効果ガス削減のより一層 の強化が求められています。 真空断熱材 住宅におけるエネルギー消費の約1/2は、給湯・暖房によって占められ ていますが、その温度帯は、給湯で40~60℃、暖房で30℃程度で あり、電力・化石燃料に依らずとも太陽熱等の自然エネルギーで賄うこ とが可能となっています。 一方、太陽熱は、無尽蔵かつクリーンなエネルギーであり、また太陽光 発電と比べエネルギー変換効率が高いにも拘わらず、我が国における 利用の普及は進んでいません。 このため、本技術開発では、太陽熱などを住宅内で有効活用すること 太陽熱エネルギー活用システム 高機能パッシブ蓄熱建材 (技術目標) ・熱のコントロール等による熱エネルギーの 最大活用 (技術目標) ・厚さ15mm以下 ・長期耐久性の確保 蓄熱材 (マイクロ カプセル) を可能とする断熱材や蓄熱材を開発するとともに、これらの建材などを 用い、太陽熱等を効率良く利用できる住宅システムを開発し、家庭部 門におけるエネルギー消費量削減に寄与することを目的とします。 気候の8つの地域区分毎に、最適に設計さ 成果目標 平成23年度から平成27年度までの5年間の事業であり、本事業を通 じて、太陽熱等の有効活用により、空調給湯にかかるエネルギー消費量 を従来住宅に比べ50%削減できる技術の確立を目指します。 交付金 NEDO 補助 (2/3) れた実証住宅に設備を設置して、空調給湯 エネルギーが、半減されることを実証する。 実証データを活用して太陽熱エネルギー活用 型住宅の省エネルギー量の評価法の開発 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 実住宅による地域気候特性を踏まえた省エネ性能の実証 や標準化等を推進する。 民間団体等 ※補助上限額 年間14百万円程度/実証住宅1棟 8つの地域区分 (日本サステナブル建築協会 作成講習会テキストより引用) 太陽熱エネルギー等の有効活用による家庭部門の省エネ化を達成 クリーンディーゼルエンジン技術の高度化に関する 研究開発事業 平成27年度予算案額 5.0億円(5.0億円) 事業の内容 事業イメージ 白煙低減技術 事業目的・概要 エンジン要素 ・燃料噴霧蒸発、 ・筒内流動 等 次世代自動車の一つであるクリーンディーゼル車は、欧州をはじ め広く普及していますが、①未燃炭化水素や硫黄分が原因とさ れ る 白 煙 の 低 減 ② 開 発 の 大 部 分 が 経 験 則 に 基 づ く DPF (Diesel Particulate filter)の内部現象の解明③EGR (Exhaust Gas Recirculation)システムの技術革新といっ た世界共通の課題が残されています。 このため、本事業ではエンジン実機を導入して、世界に先駆けて これら課題を解決する、スモークフリーかつ排気系耐食性のよい 高性能なクリーンディーゼル車の実現に必要な、①白煙低減、 ②DPF数値シミュレーション、③EGRシステムに関する研究開発 を行います。 製造産業局 自動車課 03-3501-1690 白煙測定手法開発 燃料・潤滑油要素 ・性状、セタン価、 ・硫黄分、添加剤 等 排気後処理要素 ・触媒担体構造 等 白煙発生プロセス解明 対策技術開発 DPF数値シミュレーション 捕集メカニズム 排 出 ガ ス DPF数値解析モデルを用い て、 DPF内部挙動の予測、 DPF素材の最適化や評価 基準の策定に活用。 成果目標 平成26年度から平成28年度までの3年間の事業であり、本事 業を通じて、2020年までにCO2排出量を2010年比で30%削 減することが可能な要素技術の開発を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 実施に当たっては、触媒、燃料、潤滑油等の多岐にわたる知見が 必要であり、これらの知見を有する大学等研究者や企業が共同し て取り組む必要があります。 国 補助 2/3 研究機関 大学等 Nox排出量低減技術 ①低外気温/低水温環境下 改善 デポジット堆積品 低温環境で生じやすいデ ポジットの影響を受けるこ となく導入可能 ②排気凝縮水腐食懸念領域 改善 凝縮水腐食品 材料腐食を懸念しEGR が導入できなかった条件 下でも導入可能 製造産業局 航空機武器宇宙産業課、 非鉄金属課、化学課、繊維課、産業 機械課 03-3501-1692 次世代構造部材創製・加工技術開発 平成27年度予算案額 12.0億円(8.9億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 航空機の軽量化(燃費向上・低炭素化)等を図るため、複合材 やチタン合金等の効率的・先進的な加工・成形技術等を開発します。 複合材料関連技術開発 ・内部欠陥を見つけにくい複合材の欠点を補うことで航空機等の 軽量化を促進する「健全性診断技術」の開発 ・耐熱性に優れ、金属より軽量な耐熱複合材開発等 金属材料関連技術開発 ・複合材適用拡大のボトルネックとなっているチタン等の加工性の 悪さを解消することで航空機等の軽量化を促進する次世代合 金材料等の創製技術等 共通基盤技術開発 ・国内企業や海外企業、大学間での実学的な産学連携体制を 構築し、従来の製造工程に比べ大幅に省電力の効果が期待さ れる難削材の高速切削加工技術開発 成果目標 平成27年度から平成31年度の事業であり、開発成果の次世代 航空機への搭載により、2030年度において15%のCO2 排出削 減を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 委託 NEDO 民間企業等 <健全性診断技術> 複合材の表面・内部に光ファイバセ ンサ等を取り付け、損傷等を検知 <軽量耐熱複合材技術> 耐熱性に優れ、金属材料より軽量 な耐熱複合材の開発、耐久性改 善技術 光ファイバ計測器 (Ni合金代替) 光ファイバセンサ (水平尾翼計測) タービン翼 光ファイバセンサ(主翼計測) <次世代合金等の創製技術> 複合材の使用率向上に合わせ、従来の 鋼材使用部位に適用できるチタン合金 設計・加工技術等を獲得(粉体焼結 等) <航空機用難削材高速切削加工技術> 大学での切削理論を企業の生産活動に応 用し、航空機用難削材の革新的な切削加 工技術・切削工具・工作機械の開発し、加 工時間短縮・加工品質向上を実現 太陽光発電無線送受電高効率化の研究開発 平成27年度予算案額 2.5億円(2.5億円) 事業の内容 製造産業局航空機武器宇宙産業課 中小企業庁 技術・経営革新課 宇宙産業室 03-3501-1816 03-3501-0973 産業技術環境局 大学連携推進室 03-3501-0075 事業イメージ 事業目的・概要 将来の新エネルギーシステムとして、宇宙太陽光発電システム(SSPS: Space Solar Power System)が期待されており、その一つの方式として、 マイクロ波無線送電による宇宙太陽光発電システムが有望視されています。 Ⅰ.高効率な送電部・受電部の開発 最新の半導体技術を活用し、送受電部の高効率化、 送受電部の薄型・軽量化に向けた研究開発を行いま す。 その実現には、マイクロ波無線送電の送受電効率の改善及び送受電システ ムの薄型・軽量化が不可欠です。 そのため、本事業においては、マイクロ波無線送電の送受電効率の改善及び 送受電システムの薄型・軽量化に向けた研究開発を実施するとともに、マイク ロ波無線送電による宇宙太陽光発電システムの実現に向けた研究開発の 中長期ロードマップの作成等を行います。 宇宙太陽光発電の研究は、宇宙基本計画(2013年1月宇宙開発戦略 本部決定)において、着実な実施が求められているところであり、低炭素社 会の実現に向けた野心的なプロジェクトです。 成果目標 平成26年度から平成30年度までの5年間の事業であり、本事業を通じて、 電力変 換効 率を 80 % まで 改善し 、 送受 電部 の 高集積 化に よって 厚さ 10mm以下の薄型・軽量化を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 国 委託 民間企業等 Ⅱ.宇宙太陽光発電システムの実現に向けた中長期 研究開発ロードマップ等の作成 マイクロ波無線送受電技術による宇宙太陽光発電シ ステムの実現に向けた中長期的な研究開発ロードマッ プ等を、関係機関と連携しながら検討・作成します。 商務情報政策局 情報通信機器課 03-3501-6944 ノーマリーオフコンピューティング基盤技術開発 平成27年度予算案額 5.0億円(6.7億円) 事業イメージ 事業の内容 事業目的・概要 不揮発性素子を前提とした情報処理技術にするため、ハードウェ 現状の情報処理技術は、処理速度が速い揮発性素子を前提 として構成しています。ただし、揮発性素子は電源が切れると情 報が消えてしまうため、情報の保持のために電力を必要としてい ます。 このため、電源を切っても書き込んだ情報が保持される不揮発 性素子を構成要素として取り入れ、処理が必要なときだけ電力 を消費する新たな情報処理技術「ノーマリーオフコンピューティン グ」を開発します。 これにより、今後更なるエネルギー消費量の増大が予測されるI T機器において、これまでの技術の延長線上にない抜本的な省 エネを進めます。 成果目標 平成23年度から平成27年度までの5年間の事業であり、本事業 ア技術、制御用ソフトウェア技術、コンピュータアーキテクチャを開発 します。 低消費電力効果 【通常システム】 電圧 待機中 交付金 国 NEDO 補助 (1/2) 待機中 処理の合間の 不要な電力を カット 次の処理待ちの 電力をカット 技術の応用 【情報端末】 【ウェアラブル機器】 大学、 民間企業等 電力消費部分 【ノーマリーオフコンピューティング】 ※情報処理が必要なときだけ電力を消費 電圧 を通じて、平成27年度までに従来のIT機器の消費電力をさらに 削減し(従来比1/10の低消費電力化)、超低消費電力型コ ンピュータの実現を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 処理中 【センサ】 商務情報政策局 中小企業庁 技術・経営革新課 情報通信機器課 03-3501-6944 03-3501-1816 超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発 平成27年度予算案額 25.0億円(27.8億円) 事業の内容 産業技術環境局 研究開発課 大学連携推進室 産業技術環境局 03-3501-0075 03-3501-9221 事業イメージ 事業の概要・目的 クラウド・コンピューティングの進展等によりデータセンタの情報処理量や 通信量が増大しており、消費電力の抑制が求められています。 光配線は電気配線に比べ、熱損失が少なく大容量高速データ処理 データセンタのサーバーに光電子ハイブリッド回路を搭載し、サーバー間 やサーバー内の電気による情報処理を光化することで消費電力を削 減します。 に適しています。 光信号と電気信号を変換する小型チップを開発し、電子回路と光回 光エレクトロニクスによる低消費電力化 路を組み合わせた光電子ハイブリッド回路配線技術を確立します。 データセンター 成果目標 平成24年度から平成33年度までの10年間の事業であり、本事業を 通じて、平成33年度までに光電子ハイブリッド回路(従来比1/10の 低消費電力化)を実現し、データセンタを構成するルータ、サーバ等の IT機器を省電力化、小型化、低コスト化し、データセンタの情報処理 量の増加による課題を解決します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 委託 NEDO サーバー間の光化 小型光電気 信号変換チップ 大学、 民間団体等 サーバー内の光化 商務情報政策局 情報通信機器課 03-3501-6944 次世代スマートデバイス開発プロジェクト 平成27年度予算案額 18.0億円(19.9億円) 製造産業局 自動車課 03-3501-1690 事業の内容 事業イメージ 三次元積層回路開発 事業目的・概要 渋滞解消や交通事故低減による省エネルギーかつ利便性の高 い社会の実現が求められています。 そのため、本事業では、自動運転を見据えた高効率な安全走 行制御技術に必要な高速処理・小型化・低消費電力化を可 能とする三次元積層回路を開発します。 シリコン貫通電極(TSV)の形成技術やその新材料等を開発し、 実用に耐える性能を有する三次元積層回路を実現する。 縦に積み 重ねることで、 面積を有効 活用 小型化 成果目標 平成25年度から平成29年度までの5年間の事業であり、本事業 を通じて、シリコン貫通電極(TSV)の形成技術やその新材料 等の開発により、平成29年度までに三次元積層回路(従来比 1/40の低消費電力化)を実現し、車載用チップやサーバ用低消 費電力プロセッサ等への幅広い応用を図ります。 車載用高感度受光チップ イメージセンサ プロセッサ 電源 国 NEDO 三 次 元 積 層 回 路 センサ・プロセッサを 三次元に積層した 車載用チップの 小型化・高速化 →運転の効率化等による省エネ 大電力用高効率プロセッサ 条件(対象者、対象行為、補助率等) 委託・ 補助(1/2) 低消費電力・高速処理化 技術の幅広い展開 メモリ 交付金 配線を 大幅に短く できる 放熱板 民間企業等 プロセッサ自体の 低消費電力化・高速化 →サーバ等の省エネ 三次元積層回路 商務情報政策局 情報通信機器課 03-3501-6944 次世代型超低消費電力デバイス開発プロジェクト 平成27年度予算案額 20.0億円(42.0億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 データ伝送及び情報処理量が年々急激に増大している中、IT 半導体の回路線幅の微細化による低消費電力化の効果 機器の消費電力抑制が必須であり、その基幹部品である半導 体デバイスの超低消費電力化は喫緊の課題です。 半導体は回路線幅を微細化することで小型・低消費電力が可 能になります。このため、次世代のEUV(極端紫外線)露光シ ステムに必要な加工・評価基盤技術の構築により、最先端の 10nm台の半導体製造技術を確立し、デバイスの低消費電力 化を実現します。 あわせて、新構造・新材料による新たな低消費電力デバイスを 開発します。 極端紫外線(EUV)露光装置 極端紫外線(EUV)露光装置 集光ミラ ー 真空チャンバ イメージを表示できません。メモリ 反射型マスク EUV用マスク 成果目標 平成25年度から平成27年度までの3年間の事業であり、本事業 を通じて、半導体デバイスの低消費電力化(従来比1/10)を 実現します。 デブ リ シ ール ド EUV用 イメージを表示できません。メモリ不足 レジスト材料 デフ ゙リとは :フ ゚ ラ ス ゙マからの 飛散粒 子(ダス ト) 条件(対象者、対象行為、補助率等) 交付金 国 NEDO 委託・ 補助(1/2) 民間企業等 超低消費電力エレクトロニクス機器の実現 革新的低消費電力型インタラクティブディスプレイプロジェクト 平成27年度予算案額 5.3億円(11.4億円) 事業の内容 事業イメージ 事業目的・概要 一般家庭における消費電力量の内訳 家庭の電力消費量のうち、テレビは10%を占めるとともに、近年 のスマートフォンの急激な普及も相まって、ディスプレイの更なる省 エネ化は、低炭素社会を実現するために急務です。 そのため、本事業では、従来のディスプレイよりも大幅に低消費 電力なディスプレイを開発します。 成果目標 ・テレビの占める電力 消費量の割合は大 きく、消費電力低減 が課題。 ・近年はスマートフォン 等の消費電力も増 えてきている 平成25年度から平成27年度までの3年間の事業であり、本事業 を通じて開発するシート状基板を用いた光取り出し効率向上技 術と発光効率が高い有機EL材料を組み合わせることにより、平成 30年度までに低消費電力型のディスプレイ(従来比1/2)の実 現を目指します。 条件(対象者、対象行為、補助率等) 出所:財団法人省エネルギーセンター2011年度情報 シートインタラクティブディスプレイの技術開発 【開発項目】 ・フレキシブル実装技術 ・OLED成膜量産技術 ・多機能連続積層技術 等 交付金 国 商務情報政策局 情報通信機器課 03-3501-6944 NEDO 補助 (1/2) シートインタラクティブディスプレイ 民間企業等 低消費電力化の実現・新市場の創造
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