2014(平成26)年12月16日 第 54 号

2014(平成26)年12月16日
第 54 号
伊賀市立柘植小学校
校長 黒川 昌吉
11月29日(土)は、練習を積み重ねた発表の日、
「柘植小フェスティバル」
。
26日に一度全学年を見させてもらって、気になるところなどを伝えていました。
1年生は初めて大勢の観客の前で、きんちょうのあまりせりふがとんだり、声
もききとれないほど小さくなるのではと心配していましたが、練習の成果を発揮
してすらすらと言え、声も大きく、後ろまでよくとどいて、今まで知らなかった
家族の人の姿を発見したことがよく伝わりました。
2年生はさすがに経験者。滑舌よく、セリフがよく聞こえ、キッザニアで学ん
だ「学校生活でも大事なことが仕事でも大事なこと」がよく表現されていました。
人数の少ない中、小道具の出し入れや立ち位置の変化、しょうめいの係なども協
力してすばやく、てぎわよくできていて、感心しました。
3年生は、総合の時間に見学に行った人権センターの学習の中から、
「友だちを
大事にする」ってどんなことなのかを考え、大事にするために自分たちが考えたり、
取り組んだりしてきたことを劇にして発表しました。練習中は、場面ごとに集ま
って自主的に練習をしたり、動きをアドバイスしあったりする姿がありました。
また、初めて、発表の裏方である音響や照明の仕事にも挑戦しました。練習のと
きずれていた立ち位置、笑いをとるタイミングや振りも、ばっちりでしたね。
4年生は、社会見学で行った三重県立博物館や三重テレビから学んだことを劇
にして発表しました。三重県立博物館で、博物館の学芸員のみなさんがたくさん
の人に「県民の宝物」を見てもらうために、その裏側でどのように文化財を大切にしているかについて伝えました。 さ
らに、
「公共の電波」だからこそ、責任をもってよい番組を県民のみなさんに伝えようとするテレビ局の仕事の責任とや
りがいを伝えました。昨年に引き続き、照明、BGM、パソコンなどの裏方の仕事も全員で分担しました。発表が間延び
しないように、場面の入れ替えをすばやくしようと、全員が協力して小道具の出し入れをする練習もしてきました。練習
でいまいちだったテンポや、振り動作もよく修正されていて、最後の場面も「決まり」ましたね。
1
5年生『青空をとりもどそう ~四日市公害問題から学ぶ~』
5年生は、社会や総合で学習した四日市公害問題について学んだことを劇にして
発表しました。田園風景が広がり、漁が盛んに行われていた四日市で起こった公害。
最初は、水質汚染から始まりました。また、ぜんそく患者が出て、大気汚染も問題
となりました。公害問題で苦しむだけでなく、風評被害、うわさなど身近なところ
で患者や家族が苦しみました。野田さんや澤井さんが裁判に訴えを起こすと、公害
反対運動も広がりました。4年後の判決は、
「勝訴」
。しかし、公害で苦しむ患者さ
んは、まだまだいます。
「公害は、終わっていない。
」
「ありがとうございます。
」と
まだ言うことができない野田さん。子どもたちは、さまざまな問題を自分事に置き
かえ、考えていきました。
「友達の事実を知ろう」
「悩んでいる友達に気づこう」
「そ
のために、周りに流されていないか」
「勇気を出して立ち上がれているか見直そう」
、
そして最後には「わたしたちは、四日市公害問題を絶対に忘れない」と誓いました。
6年生『渋染一揆 ~差別をなくすつながりをつくるために~』
6年生は、江戸末期に岡山藩で起きた渋染(しぶぞめ)一揆の劇でした。藩の倹約
令を浸透させるため、1856年、より厳しい御触書(おふれがき)が被差別部落民
に出されました。渋染の着衣や下駄履きの禁止などを強制されたことに対し、各部
落の代表者が集まり相談した結果、死装束を着て非武装で、強訴をおこないました。
武装した藩士と交渉した結果、嘆願書を藩主に渡すという要求は実現し、御触書は
撤廃されました。自分たちの尊厳を守るため、子や孫のために必死に自分たちの思
いを伝えてきた先人たちの姿と、2学期に入り、
『差別をなくすために一緒に考え
るとは具体的にどう行動することなのか』と、自分に指を向けて考え始めた学習
とが合致しました。
「わたしたちは、ありのままの自分を友達に出せているか」
と深く問い、今こそクラスに伝えておきたい悩みや不安などを出し合い、自分と
重ね合わせて返してくれることで、
「伝えてよかった。
」
「すっきりした。
」
「たく
さん返してくれて、安心した。
」と、たくさんの子が感想をもちました。劇の最
後に、
「わたしたちは、これからも自分のことを出し合い、もっともっと深くつ
ながりたいと思います。
」と伝えました。
5年生も6年生も、練習のときには長いせりふを言うのが精一杯で、
「ぜんぜ
んつらそうじゃない、全く残念そうにしてない、叫ぶ場面で叫んでいない、怒り
が伝わってこない。君らが学んだことは伝わらない。せっかくいい学びをしても
これでは台無しや」と、厳しめに言いましたが、本番はひとつひとつのせりふや
動作に気持ちが入って、観客にびんびん伝わってきました。これが見ている者の
感動をよんだのだと思います。
2
午前中、会長さんの呼びかけにこたえて、小さい子どもさんの声や動きに惑わされることなく集中して劇の発表ができ
ました。ご協力感謝します。昼食までのあいだ、地域の方の作品展見学、はばたきクッキーの販売、そして、午後初めて
の試みである子どもたちの合唱や合奏などの音楽発表。いずれも盛況でした。出品・準備いただいたみなさん、売り上げ
にご協力いただいたみなさん、学習発表・音楽発表・講演会を参観いただいたみなさん、ありがとうございました。
2時から3時まで、愛知県に住む佐野有美さん
の歌と講演会でした。佐野さんは、
「食事も字を書
くことも左足の3本の指でしています」
「みんなに
は20本の指があり、私には3本の指がある。3
本しかではなく3本もあると考えを変えました」
「できないことに目を向けるのではなく、できる
ことに目を向けよう」
「何事もやってみないと分か
らないからとりあえずやってみよう。
」
「自分はや
るの?自分は本当にやりたいの?という問いかけ
がだいじ」などと話してくれました。そして、佐
野さんが大事にしている言葉を3本の指で書いてくれました。
『ありがとう』
『笑
顔』
『支え合い』
『絆』の4つを色紙に書いて、話を続けてくれました。
【佐野有美オフィシャルブログ】から
今回ある 1 人の生徒さんがみなさんのまえでこのようなことを伝えて下さいま
した。
「夢はな,途中で捨てたらもったいない!だからあきらめたらいかん!」 実
はこれを伝えて下さったのは小学 1 年生の男の子でした! 会場内に拍手が起
きたほどとても説得力のある貴重な言葉だと思いました(*^ω^*) この言葉,私
も大事にして心に留めておきたいです♡
佐野さんは、
「君がいて、僕がいる」
「歩き続けよう」
「風のエール」の3曲を
歌ってくれました。自然と手拍子がおこり、口ずさみ一緒に歌っている子もいま
した。最後に、花束と子どもたちの「世界中の子どもたちが」の歌をプレゼント
しました。わたしは、閉会行事で「佐野さんが、日本のレーナ・マリアになれる
ように応援していきましょう。
」と言いました。レーナ・マ
リアは、スウェーデン生まれ。両腕がなく、左足が右足の
半分で生まれましたが、ソウルパラリンピックに水泳の選
手として出場。長野オリンピックでは、開会式で「アメイ
ジンググレイス」を歌いました。今は世界中でゴスペルシ
ンガーとして活躍しています。図書館の伝記コーナーにイ
チローとかといっしょに現在活躍中の方ということで本が
あります。
佐野さんの笑顔や、歌詞
「生まれてきただけで
感謝・・・」と、レーナの言葉「神様は私に手の代わりに心の豊かさを与え、私が自
分自身を愛せるようにしてくださいました」とは、通じるなと思いました。佐野さん
にはぜひ東京オリンピックで歌ってほしいなあと思っています。
(メジャデビューも!)
3
児童支援の輪田やしを先生が、より元気になるために、およそ2ヶ月ほどお休みされます。ピンチヒッターには、前嶌智子先生にお
世話になります。主に、3年生と1年生に支援に入っていただきます。
古紙回収収益金とスグリ新聞舗さんからいただいた寄付金と合わせて、今年もアレルギーやインフルエンザ対策ということで、
「空気
清浄加湿機」を購入しました。これで、全学年の教室に設置することができました。ぜひ、今後もよろしくお願いします。特に、年末大
掃除で出た「古紙」
「アルミ缶」は、小学校までお願いします。
11月の健康委員会が、水曜集会で発表してくれた「かぜ
予防戦隊フセグンジャー」
。わくわくしながらも学ぶことが多
く、大事なことをしっかり伝えてくれていました。そのとき
に歌ってくれた「かぜなんかに負けないぞ」
・・・これもとっ
てもよくできた歌だと思います。きっと覚えていると思うので、子どもさんにぜひ歌ってもらってください。
かぜなんかに負けないぞ
作詞:近藤真傭 作・編曲:こんどうひろあき 歌:マー先生と生徒のかめ
1 かぜはウイルス あなたを ねらってる
ようじん からだを まもるには
うがい てあらい すいみん かんき
ラララ ラララ かぜなんかにまけないぞ
3 やっぱり たいりょく えいよう うすぎ
ていこうりょくを つけるんだ
かぜにまけない じょうぶなからだ
ラララ ラララ かぜなんかにまけないぞ
2 くしゃみ ずつうに はなみず はなづまり
のどいたヒリヒリ せきコンコン
ゆだんするなよ こじらせちゃうぞ
ラララ ラララ かぜなんかに まけないぞ
伊賀北部農協主催「第21回動物図画コンクール
佳作
4年
内田 大翔
伊賀市上野図書館主宰「伊賀市第10回読書感想文コンクール」
(386点応募、うち特選3点、入選27点)
第三部 特選
「ゆうたくんへ」
第2回三重県小中学生体操競技大会
(種目別
1年
菊地 泰河
男子Bクラス個人総合 3位 3年 西尾力輝(相好体操クラブ伊賀)
あん馬2位、跳馬2位、鉄棒4位、床6位)
※ 西尾力輝さんは、2015年三重県体操協会強化指定選手に選ばれたそうです。
4
15日に行われた校内マラソン大会。1ヶ月ぐらい前から練習をしていましたが、
「最高記録が出た!」
「いっぺんも
歩かへんだ!」と顔を紅潮させながら喜ぶ姿にたくさん会えました。よくがんばりました。
校内マラソン大会入賞者
1年
2年
3年
4年
5年
6年
1位
松浦たくま
鷲野とくま
中川しゅんすけ
堀井けいすけ
辻本りょうた
岡島つよし
2位
四辻ひろき
松本たいし
岡嶋りょお
山本しゅんだい
丸柱ゆうたろう
寺島ひさし
3位
林ひりゅう
藤島かれん
西尾りき
松浦たけし
大橋りくと
山本えいだい
してくださいました。おかげで、安心して練習ができました。ありがとうございました。
お世話になったボランティアさん
岡島正尚さん、岡島秋美さん、吉岡好子さん、田中重之さん、清水節子さん、片岡真紀子さん、
岩倉佳子さん、辻野純子さん、中西澄子さん、松本史子さん、中村成子さん、西田方計さん、前田明伸さん、清水一利さん。
専科の田槙先生は、今年は2年生の体育・3年生と6年生の理科をはじめ、いろんなところで支援に入っていただいて
います。平成生まれの柘植小学校3年目。島ヶ原から通っています。
大学は伊勢市にあり、家から通っていたので、電車の中の1時間半は読書タイムでした。
『ソウルケイジ』
『ジウ』など、誉田哲也の刑事物にはまりました。警視庁捜査一課の警部
補・姫川玲子が活躍する話です。
『ストロベリーナイト』がドラマ化され、竹内結子が姫川
玲子を演じ、一気に竹内ファンになりました。
小学校時代は漫画です。低学年から『ワンピース』を読み始め、
『スラムダンク』
『キ
ャプテン翼』などの定番は必ず読みましたね。
小説のおもしろさに目覚めたのは、中学校のとき、たしか姉が読んでいたのを借り
て読んだ『ハリーポッター』シリーズです。4作目まで読んで、あとは、映画ですま
せちゃいました。中学では卓球部に属していたのですが、別に野球のスポーツクラブ
にも入っていましたので、いそがしくて・・・。
中学か高校のとき、
乃南アサの短編小説がおもしろくて、
読みあさりました。
『ライン』
を覚えています。
チャットを使っているうちに、
犯罪にまきこまれ、被害者がいつのまにかつながっている
という、今でもじゅうぶん起こりそうな話でした。
高校では剣道部でした。
2段までいきました。
そのころ、
村上春樹の『海辺のカフカ』とか、
『1Q84』を読みまし
たが、
独特の世界観でそのころのぼくには難しかったです。
5
大学でもう1回読み直して少しわかったかなあという感じですね。
大学時代、明治維新から戦後にかけての日本史を勉強してい
たのですが、その関係もあって、司馬遼太郎『坂の上の雲』と
か、三島由紀夫『豊穣の海4部作』とか、太宰治『走れメロス』
『人間失格』などの文学作品を読みました。でも、東条英機の
ことで卒論を書かなければならなくなって、東条の側近の方が
書いた日記とか、東京裁判の判決文なんかを読むようになり、
小説は読まなくなりました。
最近は読んでないので、がんばります。
(つづく)
がっこうしんだんひょう
きょうりょく
おねがい
時のたつのは早いもので、師走が過ぎ新年を迎えるともう「学校評価」の時期です。前野呂知事のもと、
「顧客満足」を大事にする「経
営品質」の考え方が教育の世界にもちこまれて定着してきました。
「学校経営品質」は、PDCAのサイクルで学校の顧客である「子ど
もと保護者、そして地域」の人から意見をいただき、学校の強みや弱みを分析し、顧客のニーズに応えて常に改善を加える営みです。も
ちろん、教職員自身による「自己評価」も行います。P プラン・・・
「学校マニフェスト」で、本年度の重点目標をみなさんに具体的に
提示しています。Dドゥー・・・教育実践です。1学期から2学期の実践にあたります。Cチェック・・・評価活動です。教職員自己評
価と、児童保護者地域から外部評価をいただきます。Aアクション・・・評価を分析し、来年度に向けた改善点を具体化します。 評価
活動は下の表のように行う予定です。保護者のみなさまには、3学期早々お配りする「学校診断票」に、ご協力をお願いします。
12月中
1月中旬
1月下旬~2月下旬
3月
4月
がっこうしんだんひ
児童
ょう
育友会役員
評価項目
保護者
の見直し
公
表
学校診断票
学
校
評
議
員
会
地域
教職員
学校評価委員会
評価項目
の見直し
(学
校
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次年度
自己評価
分析
マニフェ
スト
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