奈良県支部 - 日本防災士会

日本防災 士会
奈良県支部
新年 を迎 え るにあた って
奈 良県支部 支部長 植村信 吉
あけま しておめで とうご ざいます。
旧年 中 は会員各位 を始め、関係機関皆様方の格別 の ご厚情 を賜 り、誠 にあ りが とう
ご ざいま した。 おかげさまで本会は 7回 目の新年 を迎 える ことが できま した。
いつどこで災害がお こつて も不思議 でないとされ る今 日、昨年 も広島市での土砂災害
や御嶽 山の突然 の噴火な ど、 多 くの尊 い人命 が奪われ ま した。 亡 くな られ た方々の ご
冥福 を心か らお祈 りいた します。
災害が起 こるたびに、 自然 の力の前 には人 間 の力が いか に無 力であるのか を痛感 してお りますが、
防災 士 と して、 これ までの活動 を再度見 つ め直 しなが ら、今後 も地域 の防災活動 を進めて行 く事 が求 め
られていると考 えてお ります。特 に、近 々起 こる と言われ て久 しい南海 トラフ地震 に備 える事 は重要 で
あ り、専 門家 が警鐘 を鳴 らす南海 トラフ地 震前後 に起 こ りえる活断層型地震 にも備 えな けれ ばな りま
せん。
どんな災害 が起 こるのかは地域 によって違 うのです。 自分 の地域 を知 り、 町や人 を知 らな いと災害 に
は備 え られ ませ ん。幸 いに して昨年 は、奈良県知事 か ら 「第 5回 あ したのな ら表彰」 を受 ける ことが
できま した。私 ども防災 士会 奈良 県支部 の活動 が県下 で認 め られ て きた とい うこ とで しょうか。 共 に
喜 びあいたいものです。
支部会員の皆 さまにおかれ ま して も、 これ に お ごる こ とな く目の前 の課題 に一 つ ひ とつ着実 に取 り
組 んでい く―層 の努 力 と、 防災 士の使命 を果 た され ん こ とを心 か ら祈念 し、新年 の あ いさつ とさせて
頂 きます。
どうか今年 もよろ しくお願 いいた します。
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支部活動報告
■ 支部研修 会 の開催
平成 26年 11月 16日 (日 )奈 良市防災 セ ン
ター において、 日本防災士会奈良県支部研修会 が
行われ、支部 の防災 ± 61名 が参加 しま した。
植村支部長 か らの NPO法 人化に向けての説明 と、
奈良地方 気象 台 の小 野防災 気象 官 による避難所
開設時の注意点な どに関する講演 が行われ ま した。
奈良地方気象台、小野防災気象官による講演
(支 部研修会 )
■ 「な らボ ラ ンテ ィア フ ェス タ 2014」
へ の 出展
平成 26年 11月 29日 、橿原市奈良県社会
福祉総合 センターにお いて、「ならボランテ ィア
フェスタ 2014」 が開催 され 400名 の参加者
が合唱やバ トン、寸濠1や 屋台、県内各 ボランテ
ィア団体 の体験を楽 しみま した。支部 か ら植村
支部 長 、奥 田英 人 、
高 岡宏芳、松尾修、
岩野祥子、北村厚司、
平井紳 二、柏 田勝 幸、
高木忠雄、杵島良仁、
大北容子、村 山央、各
防災 士が参加 し、防災
グッズの展示、 あつぱ
くん、 三 角巾の使用法
の講習 を行 い ま した。
応急手当の講習 (心 肺蘇生法、三角巾)
(な
らボランティアフェスタ 2014)
「第 5回 あ したのな ら表彰」 (知 事表彰 )を 受賞 しました
橿原文化会館 (小 ホール )
平成 26年
12月 6日
(日 )
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奈良県 で、分野 ・経験年数 を問わず、奈良の PR
や魅力向上に寄与する活動、地域 での社会貢献な ど、
県民 に元気や感動 を与 える活動 を行 つて い る個 人
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「
または団体 に与 えられる あ したのな ら表彰」 (奈 良
県知事表彰 )に 私 ども日本 防災 士会奈良 県支部 が
選 ばれ ま した。
支部結成 以来、 県下 自治体 防災訓練 へ の参加 ・
協 力、各地 区自治会及 び 自主防災会活動 へ の支援 ・
講 師派遣等 、 地域 防災 力 向上 へ の 活動 が社 会 的 に
認 め られ た もので あ り、 会 員 一人 ひ と りの 活動 の
成果 と言 えるで しょう。
今後の活動 へ の大 きな励 み とな ります。共に喜びあいたいと思 います。 また、 これ にお ごる ことな く、
個 々のス キル ア ッ プに励 みなが ら支部会員相互 のネ ッ トワー クをよ り緊密 に しなが ら、県下 での地域
防災力の 向上 を目指 して取 り組み を進 めて行 きた いと考 えます。
防災 士の理念 と役割 で もある地域防災活動の 中心 を担 うとい う活動 を、一歩ず つ確実 に進 めて行 きま
しよう。
(支
部長 植村信吉 )
「JR西 日本あん しん社会財団」公募助成事業
この助成事業は、平成 17年 4月 25日 に発生 した福知 山線列車事故 を契機 に、 「安全 で安心 で きる
社会」 の実現 を目指 し、 それ に寄与す る様 々 な活動 ・研究 に対 し、 JR西 日本 が全 額出資 で行 つている
ものです。
奈良県支部 は、平成 26年 度 の活動助成 に応募 し、助成金 と して 70万 円を いただ きま した。 これ ま
でに、助成テ ー マ 「地域防災力を高める避難所開設 ・運営訓練 の支援活動」 に基 づ き、訓練器材 の購入
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や避難所運営訓練 の活動支援 な どを実施 しています。 これ までの活動実績 を報告 します。
計 335人
練
平成 26年 11月 23日 、 田原本町西八尾公民館 において第 3回 西八尾
防災総合訓練 が行われ、約 200名 の参加 があ りま した。 災害状況報告、
要支援者避難、初期消火、倒壊現場か らの救助、給水体験、炊 き出 し、
三 角巾、 A tt D、 耐震診断、消火器交換な ど多彩 な訓練 が行われ ま した。
支部 か ら、植村支部長、柏 田勝幸、高木忠雄、松尾修、高岡宏芳、板垣
伴之、村 山央各防災士が参加 し、 あっぱ くんを使 つた AED体 験、 三 角巾
の使用法 を講習 しま した。
(村 山央 防災 士 )
災害支援 活動
311か
ら 3年 半 、被災 地 の今
∼宮城 県東松島市 ∼
2011年 311日 に発生 した東 日本大震災以 降、宮城県東松 島市 に足 を運 び、手伝 いなが ら、復興 の
経過 を見てきま した。去 る 9月 26-28日 に訪 れ たときの様子 を報告 します。
■ 集 団移転地 での住宅建築 工 事
私見 です が、東松島市 はわ りと順調に復興 が進んで いる
と感 じます。 311か ら 1年 間 は月 に 1回 か ら数回、 それ
以降はひ と月 か ら 3か 月 に 1度 程度、東松 島市 を訪れて
いますが、行 くたびに、 ゆ っ くりとではあるけれ ども、
確実 に復興 に向 かつていると感 じます。
福島原発 の周辺地域へ も、 年 に 1∼ 2度 は出かけます。
訪 れ る頻度 が 少 な い分、前 回訪 れ た ときか らの変化 を
感 じてもいいはずなのに、実際 には 「何 も変わっていない」
とい う印象 を受 ける ことの方 が 多 く、宮城県 と福 島県 の
違 い を実感 します。
今 回、市内 の数 か所 で 目に留 まったのが、集団移転地
での住宅 の建築 工 事 が始 まって いた こ とです。右 上 の
写真は、宮戸の大浜地区です。 6月 に宅地造成が終了 し、
現在 は住宅 の建築 工事 に移 つています。
右下 の写真 は、同 じく、市 中心部 に近 い、牛網地区 の
集 団移転地 です。
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■ 生活 復興支援 セ ンターの活動
東松島市生活復興支援セ ンターの渡退 さん
東松 島へ 行 くたびに訪れ るのが、 「東松 島市生活復興支援 セ ン
ター」です。 ここは、震災発生 か ら約 5カ 月 の間 は、 「東松島市
災害 ボ ラ ンテ ィアセ ンター 」 と して、 泥 出 しや災害 ゴ ミの撤去
な ど、被災者 と支援者 のマ ッチ ング を行 つて いま した。片付 けが
ひ と段 落 して以 降 は、仮 設住 宅 で暮 らす人 た ちのサポー トや、
失 つた仕事や家 を今後 どう してい くかな ど、生活 を立て直すため
に必要 な幅広 い支援 をす るための 「生活復興支援 セ ンター」 へ と
活動 の幅 を広 げま した。
東松 島市 では、 「生活復興支援セ ンターは仮 設避難者 を見 る」 「東松島復興協議会 (東 松 島市 で活動
する全国のボランテ ィア団体や NPO・ NGOが 連携 して活動 を行 うためのネ ッ トワー ク)は 在宅避難者
を見 る」 というすみわ けの元、復興 に取 り組 んで きま した。わ た したちは在宅避難者 か ら直接 二―ズを
聞 きとりなが ら活動 してきたため、仮設 の人たちの様子や、行政 の動 きはほ とん どわか りませんで した。
そ こで、東松 島 に来 るたびに、生活復興支援 セ ンター を訪 ねて、仮 設避難者 (現 在 は災害公営住宅 へ の
入居者 も含む)の 様子や、行政 の取 り組み について、話 を聞かせて もらつて います。
話 を聞 く中で、震災か ら 2年 目となる去年あた りから、生活復興支援センターの役割のひとつ に、災害
を経験 して いな い 自治体 へ の経験 の共有 と、災害 へ の備 えに つ いての啓蒙活動 が加 わ つたよ うに思 い
ます。今 回訪れ た ときには、子 ども向 けの HUG(避 難所運 営 ゲーム)の 資料 な どを見 せ て いただ く
ことができま した。
「被 災者 自身 も、数年 たてば経験 を忘れ て しま う。今後 は、 災害 を経験 していない子 どもも増 えて
い く。 被災地域 の 中 で、今 回 の教訓 を将来 に生 か して い けな けれ ば意味 がない」 と渡邊 さんは話 して
いま した。今後 は、地域 の人 に対 し、 また、災害 を経験 していないよその地域 の人 に対 し、東松 島市 が
経験 した こ とを伝 えて い く活動 を、 よ り積極 的 に行 つてしヽくとの ことです。
(岩 野祥子 防災 士 )
NPO法
人化 に 向けて
奈良県支部 では NPO法 人化 へ の準備 を進めています。
一昨年 の支部総会で 「NPO法 人化へ の協議 の開始」、今年度 の総会では 「NPO法 人化 を進 める」
と提案 しま した。総会 での提案 を受 け、本年 10月 15日 に開催 され た役員会 に県協働推進課 を招 き、
「NPO法 人 とは ?」 「NPO法 人化 の メ リッ トは ?デ メ リッ トは ?」 を課題 に研修 を行 い ま した。
続 いて、 11月 16日 には同 じ内容 で、支部会員 を対象 に研修会 を開催 しま した。
現在、支部 の活動 は多岐 に渡 って いますが、 社会的 にはあ くまで任意団体 です。会員数 も 300名 に
追 ろ うと してお り、 これ までの組織形態 では 限界 です。今後 の活動 をよ り充実 させ て行 くため に も、
NPO法 人化 が求め られていると考 えて います。 NPO法 人化 には、支部規約 が定款 に替わ る、会員の
定義 をどうするのかなど、様 々な準備が必要 とな ります。 NPO法 人化へ のご意見な どお聞 かせ下 さい。
来年度 の総会 に図 るべ く準備 を進 めて行 きますので会 員各位 の ご協 力をお願 いいた します。
奈 良県支部 のベ ス トがで きま した
左胸 に 「奈良県支部」 の名称 を入れ た、奈良県支部 の ベ ス トができ
ま した。価格 は 2,500円 (税 込 )で す。 「NPO法 人 日本防災士
会」 の頒布 ベ ス トよ りお得 に ご購入 いただ けます。ぜ ひ ご活用 くだ
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支部 の ウェブサイ トで ご案内 いた します。
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F(L)(身 長
62
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投稿記事募集
支部会員のみな さまか らの、 「災害復興
支援」や 「防災訓練」 の活動報告 をお待
ち しています。県支部 の ウエ ブサ イ ト、
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えのないもの)を お送 りください。
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しま した。 イベ ン トのお知 らせや、活動報告
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され る防災訓練 の情報 をお知 らせ して い
ます。 → bousainara.comノ nOtice/
スキルアップのための見学 が可能です。見学
を希望 される支部登録防災士は、 「連絡先」
に記載 のある担当防災士 に連絡 の上、 ご参加
ください。なお、希望者多数な どによ り参加
できない場合 も ご ざいます。
■発行 日 2015年 1月 1日
■発行者 日本防災士会奈良県支部 支部長 植村信吉
〒636-0215 奈良県磯城郡 三宅町上但馬1-5
■編集
日本 防災士会奈良県支部 広報部会
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