コミュニティ FM を板橋に 板橋放送 株式会社 設立呼びかけ文(案) 2014年2月14日 呼びかけ人 鷲田豊明 1 目次 1.本文書の意図 2.設立趣意書 3.予定事業概要 4.放送免許の取得に向けて 5.定款(案) 6.事業収支の見通し 7.出資金の支出予定 8.スケジュール 9.呼びかけ人略歴 2 1. 本文書の意図 本文書は「FM いたばし」の開局、運営母体である「板橋放送株式会社」の発起人を募るために 用意されたものです。 開局を目指している FM いたばしは、放送法に基づく超短波領域の地上放送であるコミュニティ FM 放送局です。コミュニティ FM 局は、2013年12月時点で、すでに280局が開局されて います。コミュニティ FM は、最大出力が20W までであり(一部例外を除く) 、放送エリアが限 られ地域に密着した放送事業を行うところに重要な特徴があります。 このような地域密着の性質から、阪神大震災、あるいは東日本大震災において、インフラが大き く損壊した状況での情報伝達手段として大きな活躍をして注目されました。また、地域の社会、経 済活動と密着するために、人々のつながりや一体感、そこからくる互助の精神の育成、市街地・商 店街の活性化、地域経済の活性化、経済活動の安定的進行のための地域安全の確保などに重要な役 割を果たしています。 コミュニティ FM の放送エリアは多くの場合、一つの最小の行政区単位になっています。東京地 区でも、すでに8局が開局していますが、板橋区を主要に含む局は開設されていません。同様に、 隣接する豊島区、北区、練馬区を含むコミュニティ FM 局についても、開設に向けた動きはありま すが、実際の開設には至っていません。埼玉県側の隣接地域の状況では、朝霞市に 1W での放送を 行っている「すまいるエフエム株式会社」があります。 関東エリアの開局については、FM 帯域(76Mhz〜85Mhz)の電波の余裕がないことが近年強く 言われ、過去には開局を拒否された例もあります。ただし、渋谷に会った FM 局が閉局になったり するなど状況は変化し、また、地域の状況も関東地区で一様ではなく、可能性が全くないとは言え ません。さらに 2013 年後半に、総務省が地デジ化に伴う空き電波領域の解放に動き出しており、 85Mhz 以降の領域に割当が行われる可能性もあります。 (注1) このような状況を踏まえ、板橋区域のコミュニティ FM の開局に向けた準備を行い、実際の免許 申請を行うことはとても大切な事業となっています。 板橋区議会では、昨年、コミュニティ FM 局の開局を求める陳情が否決されましたが、その主な 背景は、陳情者自身に開設を担う姿勢が見られなかったためと言われ、その意味でも、民間主導の コミュニティ FM 局の設立準備が必要になっています。 20W 規模の FM 局の開局のためには、事務所、演奏所、アンテナ施設、放送設備などの固定 設備が必要になり、5000万円規模の初期投資が必要になります。また、年間の事業規模を9千 万円とすると、4000万円程度の事業の予備資金も必要になります。それらを考慮すると、FM いたばしを支える板橋コミュニティ放送株式会社の発足時の資本金は約1億円が必要となると判 3 断されます。 また、放送の公平性から、特定の株主の出資割合が大きくなることは好ましくなく、ある程度の 分散化を図る必要があります。 以上のような状況を踏まえて、しっかりとした株主としての役割を果たしうる発起人が必要です。 このような状況を、関係者に理解していただくために、本文書は準備されています。 -------------------------------注1 V-Low マルチメディア放送及び放送ネットワークの強靭化に係る 周波数の割当て・制度整 備に関する基本的方針(案) http://www.soumu.go.jp/main_content/000238694.pdf 「4 85MHz 超え 90MHz 以下(アナログテレビ放送とのガードバンドとされていた周波数 に限る。※1) ・超短波放送(コミュニティ放送を含む。 )に係る放送局※2及び中波放送の難聴(地理的・地 形的難聴、外国波混信)対策に係る FM 方式の中継局※3に割り当てる※4。 ※1 電波法関係審査基準の規定により、FM 放送局の周波数の選定方法において、別に満足 すべき条件(電波法関係審査基準 別紙1第2の2別添)が付されている。 ※2 親局の諸元変更に係るものについては、周波数等を基幹放送用周波数使用計画で定める。 ※3 中波放送の FM 方式の中継局については、空中線電力が小さいものとする。 ※4 周波数の有効利用の観点から、これまでの超短波放送用周波数と同様に、まずは空中線 電力の大きいものから割り当てる。 」 (一部) 4 2.設立趣意書 「FM いたばし」設立趣意書 —— 知らせる、つなげる、活かす —— 板橋区内を主な放送エリアとする、区民のための区民による FM 放送局「FM いたばし」を作り ましょう。すでに東京には、コミュニティ FM 局が8局ありますが、残念ながら板橋区にはありま せん。私たちの手による放送局を皆さんと一緒に創り上げましょう。 インターネットの時代に、なぜいまさら FM なのですか —— 携帯やスマートフォン、パソコンで、 必要な情報は得られるし、日本中、さらには世界中の人々とつながる時代に、前世紀の異物のよう な FM 放送を利用するのかと思う方もあるでしょう。確かに、インターネットの中に、たくさんの 板橋区内の情報が流れています。そして、簡単に板橋区民が情報を発信することもできます。かつ てラジオ放送が担っていた大切な役割が、今日、インターネットに担われていることは間違いあり ませんし、今後もその状況は変わらないでしょう。 それでも、私たち板橋区民には FM 放送局が必要なのです。 例えば、ビデオリサーチ社の調査結果によれば、東京駅35キロ圏内の20代男性の、一人一日 のラジオ聴取時間は2012年4月の65分から2013年4月には99分に増加しています。ラ ジオが若者に1日1時間半も語りかける手段となることはすごいことで、若者が新たにラジオとい うメディアに注目し始めていることを示しています。 一方、インターネットは、若者には100%に近い普及率となっているものの、60歳代になる と70%台、65歳代になると60%台、70歳代では40%、80歳代では20%に落ちてしま います(総務省「平成 23 年通信利用動向調査」 ) 。板橋区の高齢化率は年々増加しており、大切な 情報がインターネットにだけ流れるとしたら、お年寄りが情報にたどり着けなくなってしまいます。 一方、ラジオは、今身近になかったとしても、おとりよりでも一度は触れ、操作したことのあるメ ディアです。 さらに、いざ私たちが情報を切実に求めるときに、インターネットは機能しなくなる可能性があ ります。 なによりも震災です。首都直下型のマグニチュード7クラスの地震が30年以内に起きる確率は、 70%という政府発表が2013年末に発表されました。板橋区が震災の災害に見舞われる可能性 は、ほぼ現実のものとなってきていると言ってもよいでしょう。震災によって私たちがどのような 深刻な事態に直面するかは、1995年の阪神大震災、そして2011年の東日本大震災によって 目の当たりにしています。インフラが深刻な打撃を受けるということは、同じように複雑なネット 5 ワークを持つインターネットやケーブルテレビも生じる可能性が高いと考えるべきです。 この点、FM 放送の場合、送信側が被害を受ける可能性はありますが、それが回復すれば、受け 手までの手段は電波そのものですから、震災の影響は受けません。また、受け手のラジオは電池で も動作し、ほとんどの家庭が持っている自動車でも FM 放送を受信することができます。携帯ラジ オであれば、家の中でなくても聞くことができます。震災にとても強いメディアなのです。 阪神大震災でも、東日本大震災でもコミュニティ FM 局は大活躍し、切実な情報を震災被害者に 届けることができました。 FM いたばしは、このように大切な「知らせる」力を発揮することができるのです。 さらに、FM いたば しは、インターネット と違った形で、人々を つなげることができ ます。それは、人と人 とのリアルな「つなが り」を作る力を持って いるということです。 これも過去の災害か ら日本人が学んだ大 切なことです。 阪神大震災のとき、 それまで日陰の言葉だった「ボランティア」が脚光を浴び、人と人とが助け合い支え合うことの大 切さを行動で表す言葉となりました。そして、東日本大震災では、さらにそれが、つながりとか絆 などの言葉とともに、より深い言葉と行動につながっていきました。 FM いたばしは、人々が無理をせずに実際に行き交える範囲のつながりを容易に広げる手段とな ります。地域にある情報が、地域に届けられます。地域の人々の声が、同じ地域に届けることがで きます。ラジオなので音と声が媒体なのですが、人々の「顔」を感じることができるメディアとな ることができるのです。 こうして作られたつながりは、大きな災害など、人々が支え合わなければならないときに大きな 力を発揮するはずです。 また、板橋区には102の商店街があり、製造業出荷額が東京都区部において最も大きな区で、 こうした商工業の基盤がしっかりと機能し、発展することは区の活性化にとって大きな意味を持っ ています。FM いたばしがもたらす、若者からお年寄りまで、様々な階層に情報を伝える機能は、 6 地域の安心、安定した活力ある地域社会を作ることに寄与し、商工業活動の持続可能性の力強い支 えとなります。 区内の商工業は、たとえ震災があったとしても、それを乗り越えて、この板橋区で持続していく ことが必要です。安定した活力ある地域社会は、その大切な前提となります。FM いたばしは、区 内の商工業の皆様と固い結びつきを持って、支え、支えられる関係を気づいていくことが不可欠と なります。 2020年には、東京で二度目のオリンピックが開催されます。それを契機に、東京はまた新た な姿をみせることになるでしょう。板橋区もまた新たな姿を模索していくでしょう。さらにコミュ ニティとしての一体感が作られるべきであり、そうした新しい板橋の姿を世界の人々に見ていただ く機会、感じていただく機会にしていかなければなりません。FM いたばしは、そのように躍動す る東京、飛躍する板橋において、確かな存在感を持った放送局となるべく、全力を挙げるものです。 多くの個人、企業の皆さんがこの事業に参加されることを心から呼びかけるものです。 2014年2月9日 呼びかけ人 鷲田豊明 ※ 本設立趣意書は、発起人を募ることのほかに、 「FM いたばし」に区民、企業、関係者の方々の 理解と支援を得るために用意されたものである。 7 3. 予定事業概要 本節では、FM いたばしの事業規模および事業内容について説明ます。 (1)事業規模 事業規模は、聴取可能エリアによって制限されます。聴取可能エリアを巡っては(ア)それが対 象とする板橋区域をどの程度カバーしているか、 (イ)経営を持続させるのに最低必要な人口をカ バーしているかの2点が考慮されなければなりません。 聴取可能エリアは、アンテナからの出力電力(空中戦電力)によって規定されますが、コミュニ ティ FM の最大出力は一部の例外を除けば20W となっています。東京都の既設 FM 局の状況で は、20W の場合、80〜100万人程度の聴取可能人口をカバーしています。 聴取可能人口は、送信所の位置にも依存しています。 いま、送信所からきれいに同心円を描く形で、聴取可能なエリアが実現したとします(実際には、 電波の状況、建物や丘などの遮蔽物によって変形する) 。送信所を S1の位置に置いて、電波が A の円の位置まで届いたとすれば、板橋領域全体53万人を聴取可能者とすることができ、同時に練 馬区、豊島区、北区、埼玉(川口市)の一部人口も聴取可能となり、80万人前後の聴取可能人口 が確保できるものと考えられます。 ただし、この場合でも出力が低くなると、たとえば聴取可能領域は B のようになり対象人口は板 波市全域を確保できなくなります。また、A と比べて事業規模の縮小となる可能性もあります。 S1 は、理論的に考えられた最適な送信所位置で、若木3丁目(若木小学校)付近であると思わ 8 れます。 送信所位置が必ずしも意図通り確保できるとは限りません。もし、費用負担の問題、権利者から の了解を得ることが困難であると言った問題のために、S1 のような板橋区の中心位置に送信所を 確保できなければ、別な位置を考慮しなければならなくなります。 たとえば、現市役所位置(S2)のような、中心から外れた場合は、図にあるように放送領域は大 きく偏り、当初予定の出力では板橋地域全体を確保できなくなる可能性があります。しかし、その 場合でも、経営上必要な聴取可能人口は確保できる。図の S2 の場合は、人口密集地の豊島区に大 きくせり出すことになります。 さらに、その場合でも、震災時に特別に出力を増強できる可能性があるので、コミュニティ FM としての大切な役割である、減災の機能を果たすことはできると思われます。 また、出力を大きくすれば、他の FM 局との混信を発生させる可能性は高くなり、周波数の確保 が困難になる可能性があることを考慮しなければならなりません。 (2)主な事業内容 主な事業である、放送事業と収益事業について述べます。 事業 放送 内容 ※ 地域にとって必要な情報、関心を持たれる内容を年齢階層に応じて提供する。 ※ 地域の人々の生きている姿、声を地域の人々に伝え絆と一体感を強める。 ※ 地域の商工業の活性化のための報道を大切にする。 ※ 放送時間、自主番組比率については、今後検討する必要がある。 (放送内容例) 報道 (一般ニュース、ニュース解説、スポーツニュース、週間ニュース、災害に関する 情報等) 教育 (学年別学校向講座、英会話の時間、職業教育講座等) 教養 (政治解説、政治討論会、婦人向講座、文学座談会、音楽講座、街頭討論会等) 娯楽 (音楽、スポーツ行事、小説朗読、演芸等) その他 (放送番組の予告等) 生活情報 (道路交通情報、病院の案内、天気予報等) 行政情報 (市町村議会情報、市町村広報等) 観光情報 (観光地、観光施設の案内、宿泊施設の案内、各種行事の案内等) 9 収益 放送による広告事業を収益事業の中心とする。 確かな利益を確保することが、より品質の高い放送を実現し、品質の高い放送が利益の 増加につながるという、せいのスパいらす効果をめざす。 広告収入の計算例については、事業見通しのページに記載している。 (広告料金例) タイム料金(時間枠料金) A, 7:00-18:00 B, 19:00-0:00 C, 1:00-5:00 時間 A B C 5分 10,000 8,000 - 10 分 20,000 16,000 - 15 分 26,000 20,800 - 30 分 40,000 32,000 5,000 60 分 70,000 56,000 10,000 スポット料金(1 回あたりの料金) 時間 A B C 20 秒 4,000 3,200 1,000 40 秒 7,800 6,240 2,000 60 秒 11,800 9,440 3,000 10 4.放送免許の取得に向けて 免許取得までの主な手続きを以下に示します。 項目 内容 事前準備 板橋区との打ち合わせ(電界強度調査、区の関わり方、災害時の対応) 関東総合通信局との打ち合わせ(周波数割当の可能性) 電界強度調査会社、および、通信設備・機材業者との打ち合わせ(送信所 の位置、出力、機材の一般的価格等) 番組提供企業の調査 既設 FM 局の視察 板橋放送株式会社発 発起人呼びかけ文書の作成、企業、団体に直接面談して発起人となること 起人集め を依頼する 発起人引き受け承諾書の受領 設立準備会 主たる出資者集め(1/10以下になるように、1株10万円) 株式引き受け承諾書の受領 発起人総会 発起人総会議事録、発起人組合契約書 定款認証 事業計画の策定 事業規模の決定(放送区域の設定) 資金計画、演奏所、送信所の確保 役員(予定)の決定(役員就任承諾書、履歴書) 放送番組の編集(タイムテーブル等) 番組審査機関(予定)の設置(委員就任承諾書) 経営見通し(5年間の事業収支見積もり) 申請書類の準備 免許申請 免許申請書、添付書類等の確認 審査 市町村への意見照会が行われる 申請書等審査(基幹放送局の開設の根本的基準等への適合、財政的基礎の 有無、事業計画の確実性) 技術審査(工事設計の技術基準への適合、周波数、空中線電力等の指定可 否、混信妨害等) 11 予備免許 無線設備の工事着手 無線従事者選(解)任届、試験電波発射届 法人設立の確認申請 確認申請書 法人設立 確認書交付 工事落成 無線工事落成届 落成検査 無線設備等の点検実施報告書(無線設備、無線従事者の資格及び員 数 時計、無線局業務書類等) 運用開始 運用開始届 電波利用料納入 12 5.定款(案) *************************** 板橋放送株式会社 定款 *************************** 平成 ○ 年 ○ 月 ○○日 作成 平成 ○ 年 ○ 月 ○○日 公証人認証 平成 ○ 年 ○ 月 ○○日 会社設立 --------------------定 款 第1章 総 則 (商号) 第1条 当会社は,板橋放送株式会社と称する。 (目的) 第2条 当会社は,次の事業を営むことを目的とする。 1.放送法によるコミュニティ放送事業 2.放送番組の企画、制作及び販売 3.映像作品、ウェッブページ、音楽、演劇及び各種イベントの企画、制作並びに販売 4.書籍の出版事業 5.フリーペーパーの発行及びウェッブサイトによる広告事業 6.ラジオ及び Web 放送局の管理、運営及び技術コンサルティング事業 7.ソフトウェア及びシステムの開発及び販売 8.施設管理及び店舗運営 9.事務処理の企画及び運営 10.日用品雑貨、衣料及びラジオ受信機の販売 11. 前各号に附帯または関連する一切の業務 (本店の所在地) 第3条 当会社は,本店を東京都板橋区○○ に置く。 (公告の方法) 第4条 当会社の公告は,○○○○○○によって行う。 第2章 株 式 (発行可能株式総数) 13 第5条 当会社の発行可能株式総数は,1000株とする。 (株券の不発行) 第6条 当会社の発行する株式については,株券を発行しない。 (株式の譲渡制限) 第7条 当会社の株式を譲渡により取得するには,取締役会の承認を受けなければなら ない。 (相続人等に対する株式の売渡請求) 第8条 当会社は, 相続その他の一般承継により当会社の株式を取得した者に対し,当該 株式を当会社に売り渡すことを請求することができる。 (株主名簿記載事項の記載又は記録の請求) 第9条 当会社の株式を取得した者が株主名簿への記載を請求するには,当会社所定の請 求書に取得者及び株主名簿に記載又は記載された株主が記名押印して提出しなけれ ばならない。上記以外の方法により株主名簿への記載を請求する場合は,請求書に 取得したことを証する書面を添付しなければならない。 (質権の登録及び信託財産の表示) 第 10 条 当会社の株式につき質権の登録又は信託財産の表示を請求するには,当会社所 定の請求書に当事者が記名押印して提出しなければならない。その登録又は表示 の抹消についても同様とする。 (株主の住所等の届出) 第 11 条 当会社の株主及び登録株式質権者又はその法定代理人若しくは代表者は,当会 社所定の書式により,その氏名,住所及び印鑑を当会社に届け出なければなない。 届出事項に変更が生じた場合における,その事項についても同様とする。 (手数料) 第 12 条 前2条に定める請求をする場合には,当会社所定の手数料を支払わなければな らない。 (基準日) 第 13 条 当会社は,毎事業年度末日の最終株主名簿に記載又は記録された議決権を有す る株主をもって,その事業年度に関する定時株主総会において権利行使することが できる株主とする。 ② 前項のほか,株主又は登録株式質権者として権利を行使すべき者を確定するた め必要があるときは,取締役会の決議により,臨時に基準日を定めることができ る。ただし,この場合には,その日を2週間前までに公告するものとする。 14 第3章 株 主 総 会 (招集) 第 14 条 当会社の定時株主総会は,毎事業年度末日の翌日から3か月以内に招集し,臨 時総会は,必要に応じて招集する。 ② 株主総会を招集するには,会日より1週間前までに,各株主に対して招集通知 を発するものとする。 (招集権者および議長) 第 15 条 株主総会の議長は,法令に別段の定めがある場合を除き,取締役会の決議によ り取締役社長がこれを招集し,議長となる。 ② 取締役社長に事故があるときは,取締役会の決議であらかじめ定めた順序によ り,他の取締役が株主総会を招集し,議長となる。 ③ 取締役全員に事故があるときは,総会において出席株主のうちから議長を選出す る。 (招集手続きの省略) 第 16 条 株主総会は,株主の全員の同意があるときは,招集手続を経ることなく開催す ることができる。 (決議) 第 17 条 株主総会の普通決議は,法令又は定款に別段の定めがある場合のほか,出席し た議決権のある株主の議決権の過半数をもって決する。 ② 会社法第309条第2項に定める決議は,議決権を行使することができる株主の 議決権の3分の1以上を有する株主が出席し,出席した当該株主の議決権の3分 の2以上に当たる多数をもって行う。 第4章 株 主 総 会 以 外 の 機 関 (取締役会の設置) 第 18 条 当会社は取締役会を置く (取締役の選任) 第 19 条 当会社の取締役は3名以上とする。 (監査役の設置および監査役の員数) 第 20 条 当会社は,監査役を置き,その員数は2名以内とする。 (取締役および監査役の選任) 第 21 条 取締役および監査役の選任決議は,株主総会において議決権を行使することが できる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し,その議決権の過半数の 15 決議によって選任する。 ② 取締役の選任については,累積投票によらないものとする。 (取締役および監査役の任期) 第 22 条 取締役の任期はその選任後○○年以内に終了する事業年度のうち最終のものに 関する定時株主総会の終結の時までとし、監査役の任期は,選任後○○年以内に終 了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の集結の時までとする ② 補欠又は増員により選任された取締役の任期は,前任者又は他の在任取締役の 任期の残存期間と同一とする。 ③ 補欠又は増員により選任された監査役の任期は,前任者又は退任した監査役の任 期の残存期間と同一とする。 (代表取締役及び社長) 第 23 条 当会社は,代表取締役を1名置き,取締役会の決議により取締役の中からこ れを選任する。 ② 代表取締役は,社長とし,当会社を代表する。 (報酬等) 第 24 条 取締役及び監査役の,賞与その他の職務執行の対価として,当会社から受ける 財産上の利益は,取締役の分と監査役の分を区別して,株主総会の決議によって定 める。 第5章 計 算 (事業年度) 第 25 条 当会社の事業年度は年1期とし,毎年4月1日から翌年3月31日までとする。 (剰余金の配当等) 第 26 条 剰余金の配当は,毎事業年度末日現在における株主名簿に記載又は記録された 株主又は登録株式質権者に配当する。 ② 剰余金の配当が,その支払の提供の日から満3年を経過しても受領されないと きは,当会社はその支払の義務を免れるものとする。 第6章 附 則 (設立に際して出資される財産の価額) 第 27 条 当会社の設立に際して出資される財産の価額は,金○○○万円とする。 (設立後の資本金の額) 第 28 条 当会社の成立後の資本金の額は,金1億円とする。 (最初の事業年度) 16 第 29 条 当会社の最初の事業年度は,当会社成立の日から平成○年○月○○日までとす る。 (設立時の役員) 第 30 条 当会社の設立時の役員は次の通りとする。 住所 ○○○○○○○○○○○○○○○○ 設立時取締役及び設立時代表取締役 住所 ○○○○○○○○○○○○○○○○ 設立時取締役 住所 ○○○○ ○○○○ ○○○○○○○○○○○○○○○○ 設立時監査役 ○○○○ (発起人の氏名、住所等) 第 31 条 発起人の氏名,住所及び発起人が設立に際して引き受けた株式数及び設立時発 行株式と引換えに払い込む金銭の額は,次のとおりである。 住所 ○県○市○町○丁目○番○号○○○○ 氏名 ○○○○ ○○株 金○○○万円 住所 ○県○市○町○丁目○番○号○○○○ 氏名 ○○○○ ○○株 金○○○万円 住所 ○県○市○町○丁目○番○号○○○○ 氏名 ○○○○ ○○株 金○○○万円 (法令の準拠) 第 32 条 この定款に規定のない事項は,全て会社法その他の法令に従う。 以上、板橋放送株式会社の設立のため,この定款を作成し,発起人が次に記名 押印する。 平成○年○月○日 発起人 ○ ○ ○ ○ ㊞ 発起人 ○ ○ ○ ○ ㊞ 発起人 ○ ○ ○ ○ ㊞ ㊞ ㊞ ㊞ 17 6.事業収支の見通し 単位1000円 年度 2015 年度 収入 2016 年度 2017 年度 2018 年度 2019 年度 65,500 74,500 83,500 88,500 88,500 放送事業収入 65,000 73,000 80,000 85,000 85,000 広告収入 65,000 73,000 80,000 85,000 85,000 500 1000 3000 3000 3000 500 1,000 3,000 3,000 3,000 500 500 500 500 67,500 74,500 81,500 81,500 81,500 当期放送原価 35,000 40,000 45,000 45,000 45,000 一般管理費 32,500 34,500 36,500 36,500 36,500 人件費 19,000 20,000 21,000 21,000 21,000 販売費 1,000 2,000 3,000 3,000 3,000 水光熱費 2,000 2,000 2,000 2,000 2,000 10,000 10,000 10,000 10,000 10,000 500 500 500 500 500 -2,000 0 2,000 7,000 7,000 放送事業外収入 イベント企画等 その他 支出 賃料 その他 経常利益 (1)放送事業収入については、以下の計算を基本にしている。 (広告料金の例で約8000万円の広告事業収入を得る) 時間 単価 年間 収入 10 分 20,000 1400 28,000,000 30 分 40,000 200 8,000,000 40 秒 7,800 6000 46,800,000 合計 82,800,000 (2)人件費については、4人の専任職員の雇用を前提にしている。 18 7.出資金の支出予定 各支出予定項目については、現時点では概算です。 単位 1000 円 区分 金額 備考 開設準備費 2,000 登記費用 100 電界強度調査 1,500 事務費 300 その他 100 送信所関係費 賃料 機械設備 20,200 2,000 1 年分のみ 10,000 建設費 8,000 その他 200 演奏所関係費 賃料 30,200 2,000 1 年分のみ 機械設備 18,000 建設費 10,000 その他 200 予備費 総額 47,600 100,000 19 8.スケジュール 2014年秋頃に予備免許の取得、2015年3月開局をめざします。 20 9.呼びかけ人略歴 氏名:鷲田豊明 メール:[email protected] 21
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