陸前高田民報287号 - 日本共産党岩手県委員会

気仙町愛宕山の発破についての申し入れ
付近の各家庭に発破の大きな振動
「強い日は震度3か、4くらい。」
気仙町の愛宕山は、今泉地区の防災集団移転促進事業などのために、現在、大型の
重機や巨大なベルトコンベアを使って土砂の運びだしが進められています。
作業に合わせて、愛宕山の標高も下がり始めています。
それと同時に、愛宕山の地中から岩盤があらわれ、発破(ダイナマイト)による削
岩もほぼ毎日必要となっています。
付近の住民は、復興のための工事に理解を示しながら、発破作業による振動の強さ
に、「このままでは家の土台にヒビが入ったりするのではないか」、「強い日は震度3
か、4くらいある」、
「発破の時間を忘れていると、毎日のことでも驚く」といった声
が党市議団によせられました。
発注者である市と UR、現場担当の清水 JV に
住民からの要望を伝える
10 月 28 日、竹駒町にある清水 JV の事務所で、市建設課2名、UR 都市機構2名、
清水 JV3名の計7名に、藤倉泰治議員と伊勢純議員が住民要望を伝えました。
工事は南から北へ。発破は来年 12 月まで続く。
清水 JV の職員から、工事の概要が説明されました。
「ベルトコンベアの工期は来年5月まで。現在の工区の土工事が終了したら、北側
の防災集団移転事業の工区へ移動する。発破を使いながらの土工事の工期は来年 12
月までを予定する。すべての仕上がりまでの工期は平成 30 年まで。発破を使いなが
らの工事は南側工区が終わったら、北側の工区へ移る。だんだんと南側の民家からは
離れ、工区北側の民家に近くなる。北側工区も、おそらく固い岩盤が出ると思う。」
また、発破作業については次のように説明がありました。
「12 時 15 分と 18 時 15 分の2回の認可を得ている。現在は 12 時 15 分の1回だ
け。サイレンを鳴らしてからおこなっている。18 時 15 分のものはおこなっていない。
1回6~7トン。10 メートルの穴を掘って縦方向に複数設置し、1/1000 秒単位で制
御し、小刻みに発火させ、周囲に負担がかからないように最先端の方法でおこなって
いる。民家まで 80mの距離でも使っていいとされている。」
伊勢議員「発破を小さくし分散するなど検討を」
伊勢議員は、発破を小さくして分散させるなど手法の検討を要望しました。
現場管理の担当者は、これに対して検討することを約束しました。
また、伊勢議員は、付近は化石の出る山並みで、岩盤がつながっている可能性もあ
り、遠い民家でも大きな振動が伝わっているのではないかと指摘しました。
これには清水 JV で、上長部まで振動が伝わっていることを把握し、振動の調査を
おこなっていると説明がありました。
陸前
●陸前高田市高田町字西和野 24-1
たかた民報
日本共産党陸前高田市委員会
2014 年 10 月 31 日 第 287 号
●電話55-5512
日本共産党の活動をお知らせします。
(写真)市民の要望を伝える
藤倉議員と伊勢議員
藤倉議員「付近住民への説明や家屋調査、継続した
振動調査、発破前に集落に向けたサイレンを」
藤倉議員は、工事の途中に付近の住民への説明を進めることや家屋調査、定点での
継続した振動調査を要望しました。
また、発破を忘れていると付近住民は非常に驚く現状に対して、集落へ向けたサイ
レンを鳴らして事前に発破を知らせることを要望しました。
清水 JV の職員からは、「説明は施工境界から 30 メートルの住宅におこなった。家
屋調査は工事終了後。被害があれば算定してお支払いをする」、
「時間を知らせる時計
などの各家庭への設置を検討したい」と回答がありました。
藤倉議員は、再度、振動調査と住民への説明会の必要性にふれ、清水 JV 職員から、
これまで調査していなかった範囲まで広げて振動調査に取り組むこと、また市建設課
からは、周辺一帯への説明会を開きたいと回答がありました。
「市民の声」が総会を開催
4つの基本姿勢と7つの基本政策で
2015 年市長選へ戸羽太氏に出馬要請
10 月 25 日、竹駒コミセンにて、
「市民の声」の総会が 130
名の参加のもと、開催されました。
市民の声では、この4年間の戸羽市長の取り組みに対し、
「東日本大震災津波の直撃をうけ、まさに市民のいのちと暮らしを守り、復旧・
復興に全力をあげてきた」と、ねぎらい、4つの基本姿勢と7つの基本政策を示
して 2015 年市長選挙に向け、出馬の要請をおこないました。
戸羽太氏は、「市民の声」からの基本姿勢と基本政策を受託し、出馬を表明し
ました。
「市民の声」の市政運営についての基本姿勢は、⑴被災者の方々に心を寄せ、
復興に全力で⑵「市民の目線」で清潔・公正などの4点となっています。
基本政策の重点事項は、生活と生業の再建を重視した復興とまちづくり、やさ
しさにみちた陸前高田市などの7点となっています。