3月11日(金)14:46 頃、三陸沖を震源に国内観測史上最大のM9.0(阪神・淡路大震災はM7.3)の巨大地震が発生し、津波や火災等で多くの方が被災 されました。 16年前、阪神・淡路大震災で当社が被災した際、ご支援をくださいました株式会社トヨタレンタリース仙台様に「何かご支援が出来ないか」と思案した結果、支援 物資を積んだ軽バン4台を陸送で、そしてレンタカー部 下村副部長と神田サブマネージャーのお二人が 3/26 と 3/27 の二日間、自らステアリングを握り、同じく支援 物資を積んだ軽バンを株式会社トヨタレンタリース仙台様に直接届けられた事をご報告致します。 ポートアイランドMPセンター2階に 集められた支援物資 出発を待つ、支援物資を積んだ軽バン 川端社長より従業員の皆様へ この度の大震災並びに大津波、それに追い討ちをかけるような原発事故で被災された方々に対し、謹んで心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。16年前の阪神淡路大震災を経験して いる私共にとりまして、東北関東地方のレンタリース店の状況は他人事とは思えず、困難の様子は手に取るように理解出来、すぐさま対策チームを立ち上げ「我々として何か出来る事は無 いか」検討に入りました。我々の被災体験から先ず状況把握を進めながら「人的支援」と「物資支援」について進める事にしました。 不足すると思われる物資を収集調達し、我々の手で届ける事によって現地での人的支援も出来ると思い、その方向で作業を進めました。 震災発生後数日で水・即席麺・即席米飯・乾電池等、いわゆる救援物資用資材がどこへ行っても売り切れで、購入するのに苦労を致しましたが、八方手を尽くし物資の調達は完了しました。 ところが肝心の物資を運ぶレンタカーはトラック・ハイエースV等が満車で直ぐには運べませんでした。 トヨタ自動車㈱は「各地から名古屋に物資を送ればメーカーで整備した輸送ルートで送る」という案内が届きましたが「一時全国から送られた物資を集積し、現地で要る物に分類して送る」 という事でした。私達が集めた物資が「トヨタグループの誰に、何時届くかは分からない」という不確実な事でした。 当社は独自に株式会社トヨタレンタリース仙台様に送る手段は無いかと考え、運送業者を当りましたが有りませんでした。 そこで思いついたのが軽バンに物資を積んで運べないかという事でした。しかし軽バンに物資を積んで道路事情が不安定な中を仙台まで自走となると相当な難行苦行が予想され、社員に強 行させるのに忍びません「何とか物資と軽バンを仙台に運べないか」と探しました結果、「物資は運べないが、車は運べる」という運送業者が見つかりましたので運んでもらう事に致しま したが。そうこうしているうちに東北道を中心に被災地の高速道路が全て開通し、緊急車両以外の一般車両でも通行できるようになったとの報道があり、現地へ問い合わせてみても割合ス ムーズに走れるとの情報が得られたので、体力に自信がある者なら軽自動車ででも東北へ走れると云う見込みが出て来ました。 しかし、ガソリンスタンドも燃料供給ルートも壊滅してしまい、途中での給油は全く期待出来ない為、出発時満タンはもちろんの事、予備の燃料を積んで行かなければ行きつけない事が判 り、燃料の携行缶を調達すべく走り回りましたが、これも街には完全売り切れで一個も見つける事が出来ず途方にくれておりましたが、篠山のホームセンター数店で、2L~3L容量で草 刈機やチェーンソーの燃料用の携行缶を5缶手に入れ、最小限の予備タンクは手配できた。 往路はこれで何とか東北まで走って行けても帰路は現地で給油は無理との事で、車は現地に置いて帰る事とし、現地のレンタリース店で貸出し利用してもらえば良いと考えた。以上の判断 で「片道切符」での出発なら可能という結論を得た。 東北被災地域のレンタリース店の中でもレンタリース仙台殿は弊社と同じ平成2年4月の創業で当社の「同級生」のレンタリース店であり「一県複数社店」という当社と同じ条件のレンタ リース店でもあり創業時より親しくお付き合いをさせて頂いていたとの事。 阪神淡路大震災の際もいち早く色々とご支援して頂いたとの事なので、今回は何をさておいても先ず株式会社トヨタレンタリース仙台様にお見舞いと激励の気持ちをお伝えしたく、併せて 支援物資のお届けと、支援車両の回送をする事としました。 私が親しくしていたレンタリース仙台の元常務の古賀 勉氏と地震直後から連絡がとれていたので古賀氏を通じてレンタリース仙台と情報交換をすすめ、当方から自走で支援物資を積んだ ハイゼットカーゴバン1台がレンタリース仙台の本社へ向けて走り、残りの4台(支援物資満載)とレンタリース仙台から当社に乗捨てられていた宮城ナンバーのレンタカーヴィッツの合 わせて5台を運輸業者の回送便(船便+陸送)でレンタリース仙台本社へ送り届ける事としました。 過酷な任務となる自走要員には数名の志願者が有りましたが、レンタカー部の下村副部長と神田ブロック長が走ってくれる事となりました。26日の深夜出発することになりましたが、当 日関東以北は低温降積の気象予報が出ており、高速道路で万一チェーン規制が発令されていると走行出来なくなる為、タイヤチェーンを用意しなければならなくなりました。これも探せど も何処にも無く全県下手配してようやく明石で手に入れることが出来、やっとの思いでレンタリース神戸全社の気持ちを積み込んで2人は出発して行きました。 途中難行苦行を重ね約900kmを15時間かけ株式会社トヨタレンタリース仙台様の本社に到着し、川端社長からの親書、お見舞金、支援品目録、皆様の寄せ書き等をレンタリース仙台 の宮田社長に手渡しました。また下村副部長から阪神淡路大震災の時、ご支援を頂いたお礼を改めて申し上げると同時に、その際の経験を基に色々とアドバイスやノウハウを伝授させて頂 きました。宮田社長は大変感激され、朝礼の席で全社員にこの事を報告され、レンタリース仙台の歴史に深く刻み込ませて頂くとお礼の電話を頂きました。 また支援物資と支援車両は有難く有意義に使わせて頂くとの事です。 下村副部長、神田ブロック長の2人は休む事もなくその足で山形空港へ向かい、同日19:30の大阪空港へ向かう便で帰社いたしました。 本当にご苦労様でした。 株式会社トヨタレンタリース仙台様にはこのように「特別な想い」で支援活動をさせて頂きましたが、同時に東北地方のレンタリース店各社宛にも、激励の寄せ書きと支援物資をトヨタ自 動車経由で送らせて頂き、お見舞いの気持ちと一日も早い復興をお祈り致しました。 トヨタ自動車㈱様では全国 のトヨタ グルー プから名 古 屋に送られてきた支援物資 を 分 類 整 理 し、大 型 トラッ クにて東北 地 方 に輸送して いる そう です が、時 には受 入 倉 庫 が満 杯 にな ってパン クしてしまうので受入 を 調 整しながら支援物資を送っ ています、
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