株式会社ディテクト ディテクトのアイトラッキング コストパフォーマンスに優れた 視線計測システムの紹介 株式会社ディテクト 東日本営業部/井原康裕 「画像と計測」 をテーマとするディテクトは、 コストパフォーマンスを重視する製品開発を続けてきた。 今回は、アイトラッキング製品として「ViewTracker(びゅーとらっかー)」と 「QG-PLUS(きゅー じーぷらす)」の2つの製品について紹介する。 1 開発の経緯〜コストパフォーマン ス重視の製品群 2 自由空間対応 頭部搭載型視線計 測システム「ViewTracker」 製品の前に、まず「ディテクト」という会社を 2.1 ViewTrackerの概要・特長 紹介する。画像と計測をテーマにモーションキャ 開発を終えて販売を開始している「アイトラッ プチャを始めとする運動解析システムを中心に自 キング」製品として、頭部搭載型の視線追尾シス 社製品開発・製造を行い、大学・研究機関を顧客 テム ViewTracker と、モニタ専用非接触型の視線 の中心として販売を行っている。その方針のひと 追尾システム QG-PLUS の 2 製品を紹介する。 つが“本当にお役に立てるものを多くの研究者に 最 初 に 開 発 し た シ ス テ ム は、 頭 部 搭 載 型 の 採用いただけるような価格で提供する”というコ ViewTrackerである(図1)。2 台の小型カメラ内蔵 ストパフォーマンスを意識した製品開発である。 で、見る対象として自由空間でのアイトラッキン 画像計測をテーマとして「人間」の動き・動作 グが可能である。顔が向いている方向の風景を撮 の計測というフィールド (人間工学、スポーツ、心 影するビューカメラには 3 種類のレンズから画角 理学、ゲーム) にかかわる中で、学会等で「動作だ けでなく視線を計測する製品ができないか」とい う要望に接する機会が増えていた。国内外におい て、 「視線計測」商品は存在していたが、残念なが ら非常に高価であり、必要とする多くの研究者が 使用の機会を得られない状況であった。画像と計 測をテーマに自社開発を行う弊社にとって、コス トパフォーマンスを念頭に置いたアイトラッキン グシステムの開発に挑戦することは、今思えば自 然の流れだったともいえる。 図1 eizojoho industrial March 2014︱43
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