【1】 総 務 1 総務 競技会前及び競技会当日における作業の中心となり、競技会を成立させる。 (1)競技会を管理し競技会を順調に進行させる責任を負う。 (2)競技役員の任務遂行状況(資質・技能・出席状況)を監視し、必要に応じて代わりを指名する。 (3)場内司令と協調し、許可されたもの以外は競技場内には立ち入らないように場内を整理する。 (4)必要に応じて、総務員の任務の一部を委任して業務を遂行させる。 委任区分 総 務 競 技 委任する業務 競技運営の全般に関すること (抗議対応を含む) 競技運営の総務関係に関すること (レセプションを含む) 競技運営の競技全般に関すること。(記録情報を含む) 式典表彰 競技運営の表彰ならびに式典に関すること。 森端哲哉 練習場 練習場に関すること (関電グランドの練習を含む) 報道関係者の対応業務に関すること スタンド及び競技場内の業務に関すること (会場内における警備を含む) 市川貴英 運 営 報 道 場内司令 担当総務員 清水 歩 吉田公彦 市川貴英 山本宜史 鳥井 昇 2 任務の内容 (1)競技会前の準備と留意点 ①競技施設、用器具、物品等の点検と準備。 (借用側の責任管理者として) ②競技役員の委嘱、欠席役員の補充、補助役員の依頼、競技役員数の考慮、訓練方法、処遇、定位置、 競技会終了までの遵守事項の確認。 ③競技規則の確認 ア)抗議の申し立てがあった場合の対応方法 イ)大会実施要項の確認 ウ)参加申込書の確認 エ)競技注意事項の確認 オ)プログラム記載事項の確認 カ)競技日程作成上の配慮事項の確認 キ)プログラム編成にあたっての確認 (予選組み合わせ、組人数、試技順、次ラウンドへの進出方法等) ク)ナンバーカードの用意 作成依頼内容、配布状況、競技者の着用状況などを注意する。 ④総務員による各種進行計画の確認 ア)諸会議計画、参加申込原簿、諸記録書、記録申請用紙、競技場内諸施設(抗議受付場所、報道席、 インタビュー室、被表彰者控室、記録掲示場所、ドーピング検査室、トレーナー室、医務室等) の管理整備状況を点検 イ)記録・通信の方法(インカム・トランシーバ、コンピュータ使用時の配慮) ウ)競技運営マニュアル(審判必携)の作成(大会実施計画、競技役員編成、同活動方法) ⑤場内司令・会場管理による競技場内外の整理方法を確認、指示 ⑥雨天・荒天候の天候急変に備える態勢の準備 ⑦報道機関への対応と確認 -1- 報道機関への情報提供、報道席、資料の配布、場内通行証、AD カード、腕章・ビブス、カメ ラマン取材方法の手配(撮影エリアの設定等) ⑧監督会議・審判主任会議・全体会による具体的実施計画の確認 ⑨ドーピング検査実施の有無 ⑩式典表彰の準備と確認 総務員(表彰・式典)、競技進行係(表彰担当)、表彰係、庶務係、競技者係、入賞者管理係等 から、プログラムにもとづく計画表を作成させたうえで、その内容を確認する。 ア)トラック・フィールドの進行計画表 イ)表彰進行計画表 ウ)競技場整備用具搬入方法(技術総務) エ)各審判員別の備品・消耗品の配布表(庶務係) オ)競技者係招集誘導計画表(競技者・入賞者管理係) ⑪競技実施に必要事項の指示 (2)競技会当日の任務と留意点 ①役員の集合状態の確認及び補充措置 ②抗議に対する的確な対応及び措置(申し立て中の競技者会場の場合、審判長との連絡) ③競技場内(練習会場も含む)の整理状況を把握し関係部署に指示する。 トラック競技とフィールド競技が競合する個所において、事故防止に努めるよう場内司令に指 示する。特に、投てき競技の危険防止に配慮する。 ④掲示広告物のチェック ⑤審判長とあらかじめ、次の事項を確認 ア)フィールド競技場所の変更 イ)ユニフォーム、競技用靴、ナンバーカードの注意 ウ)競技判定が手間取り、状況を説明した方がよいと思われるときの報道関係者、関係競技役員 あるいは関係監督、競技者、観客への説明を徹底する。 エ)不都合な競技者が除外されたとき、勝手にトラックから退場したとき、又は競技者の行 為に関する抗議が出たとき、その措置及び成り行きを見守る。 オ)競技規則にない事項を審判長が裁定したときは、その理由をよく聞いておく。 力)途中時間をアナウンスする役員の決定 キ)新記録が生まれたときの審判長への協力 ク)ドーピング検査実施方法の注意(競技注意事項参照) ケ)抗議に対応できるように、すべての記録のアナウンス時刻記入責任者の決定(アナウンサ一及 び進行担当総務いずれか) 。最終種目終了後も、当該種目関係者の抗議に備え、結果発表後 30 分は待機させる。 ⑥競技会が正しく実施されているかの確認 ⑦競技運営が進行計画から遅れる状況にあるときや遅れ始めたときには、その理由や対応策を担 当総務員から報告させる。 (競技進行の進捗状況及び措置) ⑧記録情報の流れ方の確認 ⑨報道関係者への記録の流れ、資料提供状況の担握 ⑩救急医療措置の注意及び患者発生時の措置の確認 ⑪雨天・荒天時の天候に応ずる措置 ⑫表彰運営計画の確認 表彰時刻を競技時間と関連して設定し、表彰はトラック競技の合聞に実施 ⑬その他競技会前に準備した事項の実施 -2- 【2】 総務員 1 総 務 員 (総 務 ) (1)任務 ①競技運営全般にわたり、総務から委任された任務を分担する。 ②競技会を管理し、競技会を順調に進行させる役務を担う。 ③競技場内への立ち入りを管理する。 ④抗議の申し立てがあった場合は適切に対応する。 (2)任務の内容 ①競技会前の準備と留意点 ア)競技会施設、容器具等の点検・確認 イ)競技規則の確認 ウ)雨天・荒天等の天候急変時に備えた体制の準備 エ)審判主任会、全体会議等による具体的実施計画の確認 オ)審判員の服装を協議するともに支給品の購入手配をする。 カ)その他必要事項の指示 (3)競技会当日の任務と留意事項 ①競技場内の整理状況を把握し、関係部署に適切な指示を与える。 ②掲示広告物をチェックする。 ③審判長と競技場所、スケジュールや競技規則等について確認・調整する。 ④競技会が正しく行われているかの確認 ⑤競技進行の進捗確認と措置 ⑥抗議の申し立てがあった場合は定められた手順に従い、審判長をはじめ関係者と 協議するとともに申し立て者に親切に対応する。なお、対応状況は上訴審判員に 適宜、情報提供する。 ⑦雨天・荒天等の天候に応じる措置 2 総 務 員 (運 営 ) (1)任務 ①来賓・大会役員等の接待を総括する。 ②栄章受賞者、日本陸連等とのレセプションを計画・運営する。 ③関係者に対して競技会の案内など広報活動を行う。 ④大会に必要な物品、消耗品の準備やプログラム等印刷物の担当 ⑤その他どの係にも属さない事項の処理 (2)競技会前の準備と留意点 ①競技会場の使用状況の確認を行う。 ②レセプション会場手配等の準備を行う。 ③競技会に使用する筆記具等の事務用品を準備する。 ④プログラム等の印刷を手配する。 (3)競技会当日の任務と留意事項 ① 総 務 員 (総 務 )の 補 佐 を 務 め る 。 ②主任会議等を開催するとともに会議の進行役を努める。 ③事務用品やトランシーバなど通信機器を管理する。 ④救急医療措置の注意ならびに患者発生時の対応処理の確認。 ⑤役員係と連携して競技役員・補助役員の出席状況を把握し、補充および配置の調 整を図る。 ⑥ 競 技 者 の 物 品 の 保 管 ・ 管 理 を 行 う 。 (ポ ー ル の 受 け 入 れ 、 輸 送 受 付 を 含 む ) ⑦プログラム、ディリープロ、記録証等の総括管理 3 総 務 員 (競 技 ) (1)任務 ①競技会の競技運営全般に関わる事項を胆務する。 ②競技者の資格審査・招集・誘導に関する総括管理 ③競技規則の解釈や取り扱いの管理 ④競技結果の運行状況・集約状況・発表に関する総括管理 (2)任務の内容 ①競技会前の準備と留意点 ア)競技者の申込に対して資格審査作業を行い、その結果を最終会議に提案する。 イ ) 資 格 審 査 結 果 等 に も と づ き 、 競 技 会 日 程 (案 )を 作 成 す る 。 -3- ウ)競技運営に関わる審判部署から準備状況を聴取し、適切な指示を行う。 特に、記録情報処理における運行や機器配置状況を確認することやスタート ・周回記録・写真判定の連携に関する事前協議を綿密に行う。 エ)競技運営要項を作成のうえ、関係者に配布し、その内容を審判員等に周知徹 底させる。 ②競技会当日の任務と留意事項 ア)招集所審判長と連携して招集所の状況を把握し、招集状況・誘導方法・スパ イク点検・商標規制等の措置・調整をはかる。 イ)記録情報処理や競技結果配布係等と連携して、記録の流れ・記録の管理・新 記録への対応・記録の発表について、迅速・円滑化をはかる。 ウ)記録情報処理と連携して、番組編成結果を適正に発表・掲示する。 エ ) ト ラ ッ ク ・ フ ィ ー ル ド 審 判 員 の 審 判 運 営 (ジ ャ ッ ジ ) 状 況 を チ ェ ッ ク し 、 適 切 な指示を行う。 オ)競技者・監督から、競技運営上の問い合わせについての対応を行う。 4 総 務 員 (式 典 ・ 表 彰 ) (1)任務 ①表彰対象者への表彰式を総括する。 ②栄章受賞者への栄章授与式を総括する。 (2)任務の内容 ① 競 技 進 行 係 (表 彰 担 当 )、 ア ナ ウ ン サ ー 、 入 賞 者 管 理 係 、 報 道 係 、 シ ャ ペ ロ ン 等 と 連携をはかり、表彰・栄章授与を的確に運営できているか管理する。 ②表彰・栄章授与については関係者によるリハーサルを行い、万全を期す。 ③表彰・栄章授与に必要な物品の確認を行う。 5 総 務 員 (練 習 場 ) (1)任務 練 習 場 (投 て き 練 習 場 ・ 補 助 競 技 場 )の 総 括 管 理 を 行 う 。 (2)任務の内容 ①競技会前の準備と留意点 ア)練習場で必要な備え付け用器具類の配備状況を確認する。 イ ) 練 習 会 場 と 本 部 総 務 ・ 競 技 者 受 付 係 (T I C )・ 競 技 者 係 と の 情 報 連 絡 方 法 を 確立する。 ウ ) 補 助 競 技 場 (サ ブ ト ラ ッ ク )か ら 本 競 技 場 ま で の 案 内 掲 示 板 を 用 意 す る 。 ②競技会当日の任務と留意事項 ア ) 競 技 会 期 間 中 (公 式 練 習 日 を 含 む )に お け る 補 助 員 を 含 め た 役 員 配 置 状 況 を 把 握し、適切な指示をする。 イ)練習場内における練習種目と時間を徹底させる。 ウ)練習場内において、発生が予想される医療・救護に対して、体制の確立する とともに、的確な処理を行う。 エ)練習会場と連携し、練習場の適正な使用を行う。 6 総 務 員 (報 道 ) (1)任務 ①テレビ、新聞等報道関係者に対して、競技結果等の情報提供を総括・管理する。 ②競技者の正確な報道できるよう、報道関係者へ情報提供する。 (2)任務の内容 ①競技会前の準備と留意点 ア)報道関係者の規制区域を事前に協議する。 イ)テレビカメラの配置位置の確認と審判員の配置位置を調整する。 ウ)報道係として必要物品が揃っているかを確認する。 ②競技会当日の任務と留意事項 ア)報道関係者の受付状況を把握し、適切な指示を行う。 イ)競技終了後における表彰までの競技者の流れをミックスゾーン係、入賞者管 理係、シャペロン等と協議し、スムーズな運行を図る。 ウ)競技場内における報道関係者の動向を随時、把握し、報道係主任に適切な指 示を行う。 エ)地方に拠点を置く報道各社のために、親切な対応に努める。 オ)競技終了後においても記者等の対応を行う。 -4- 7 総 務 員 (競 技 進 行 ) (1)任務 ① 総 務 ・ 総 務 員 (総 務 )等 と 協 調 を は か り 、 円 滑 ・ 適 切 か つ ス マ ー ト な 競 技 会 の 運 営 に努める。 ②競技会を管理し、競技会を順調に進行させる責任を負う。 ③各役員・審判員の任務遂行状況を把握し、必要に応じて各部署に指示する。 2.任務の内容 (1)競技会前の準備と留意点 ① 競 技 日 程 (タ イ ム ス ケ ジ ュ ー ル )に も と づ き ト ラ ッ ク 、 フ ィ ー ル ド 競 技 の 進 行 計 画 表を作成する。 ②注目が集まる競技に対する他競技との関わりを調整する。 ③ 報 道 各 社 (主 に テ レ ビ )、 報 道 係 と 進 行 に 関 し て の 調 整 を 図 る 。 ④競技進行に関する事前準備状況を把握し、各部署に適切な指示を行う。 ⑤新記録が樹立された場合に必要となる事項を再確認し、関係部署に指示する。 (2)競技会当日の任務と留意事項 ①トラック、フィールド競技の進捗状況を把握し、進行計画表に遅れることのない ように各部署に適切な指示を行う。特に、トラック競技における競技終了から記 録発表までの一連の流れをチェックし、競技者や観客に配慮した運営に心がける。 ②競技が滞ったときに、その原因を迅速に把握して、関係部署に適切な対応策を指 示する。 ③ 競 技 関 係 役 員 (審 判 員 )に お け る 関 係 部 署 間 の 連 携 が 適 切 に 行 わ れ て い る か の チ ェ ックを行う。 ④不正スタートや競技規則違反があったときの対処が迅速に行われるように関係部 署に指示する。 ⑤フィールド競技における記録入力、電光掲示、エイト板表示、アナウンサーの連 携状況が適切に行われているかをチェックする。 ⑥インカム・トランシーバを使った関係役員との連携状況を常にチェックし、不具 合が生じた場合は、迅速に解消させる。 ⑦競技場内に設置した競技者用テント等が競技者の競技や観客に邪魔とならいか、 常にチェックし、不適切な場合は関係部署へ改善を指示する。 -5- 【3】 技術総務 1 任務 (1)総務の直接指導の下で行動し、トラック・助走路・サークル・円弧・角度・フィ ールド競技の着地場所が正しく整備され、すべての用器具が規格に合致している ことを各審判長と共に確認する。また、得点表・成績表・記録表や成績表示器等 が整っているか点検する。さらに、競技会が公認されるように事前に実地調査し、 総務及び関係審判長に報告する。 (2)技術総務のもとに用器具係をおき、各競技に必要な用器具を整備し、開始前に配 置し、終了後に撤収させる。技術総務の直接指揮下には、公式計測員・風力計測 員・用器具係を指導監督する。 (3)競技会の運行に支障がないように「陸上競技場公認に関する細則」に定める各条 項に基づいて競技施設が整えられ、競技の実施が加納か否かを、公式計測員に確 認させ、報告を求める。 2 競技会前の準備と留意点 (1)競技会の機器・機材が使用するに可能な状態かどうか用器具係に検査させ、不十 分な物については競技場管理者に整備・点検を依頼する。また、常備用器具につ いては、競技会の規模に応じた必要な用器具員数を決定し、不足な場合は補充計 画する。 なお、競技会に許可された個人の投てき用具を点検し、マークを付ける。 ( 2 )ス タ ー ト ラ イ ン 、フ ィ ニ ッ シ ュ ラ イ ン 、テ ー ク ・オ ー バ ー ソ ー ン 、各 所 走 路 の 長 さ 、 投てき角度線、投てき目標距離などは、をあらかじめ決定し、投てき審判員に連 絡しラインを引かせ、各審判長とともに確認する。また、用器具係にも連絡する。 (3)現地の報告に頼らず、必ず準備段階で視察・確認する。 (4)競技会前の準備を円滑にできるように、各用器具を使用する部署との連携を密に する。 3 競技会当日 (1)諸施設・用器具・計測機器類の準備状況を担当競技役員に説明し、特に新規導入 のものについてはその用途方法を統―的に指導し、誤りがないように点検する。 (2)用器具係よりプログラムに基づく「運営進行表」を提出させて、競技の円滑な進 行を図る。 (3)用器具は前日までに提出させた「用器具貸出物品希望数一覧」にもとづき希望用 器具数を確認しつつ引き渡す。機器類は異常の有無を点検し、担当部署に引き渡 す。 (4)トラックの各ライン、縁石、走路の傾斜状況、排水路の流水状況、走路表面や助 走路の状態などを公式計測員と審判長(トラック・跳躍・投てき)で競技開始前 に点検しなければならない。 (5)競技進行中は全般的に観察し、たえず審判長や総務と協議を重ねて競技の円滑な 進行を図る。 (6)雨天・荒天時においては,その状況を正確に総務・審判長に報告する。走路、助 走路の水分除去方法については、用器具係を指揮して適切な処置をとる。また準 備態勢や危険防止の措置(ハンマー投の防止ネット、危険エリアヘの立ち入り禁 止措置)なども必要となる。 (7)競技終了時に、用器具係及び各部署に対して、用器具及び機器が適正に返却され たかの確認を行う。もし用器具及び機器の紛失・破損があった場合には、総務と 協議の上、これに対処する。 -6- 【4】 上訴審判員 1 任務 競技規則第146条に規定された抗議について裁定し、競技会の進行中に生じた問題 のうち、その決定を付託された事項について判定する。 その決定は最終的なものである。しかし、新事実が提出されそれが規則に適合してい れ ば 再 審 議 し て も よ い 。( 競 技 規 則 第 1 1 9 条 ) 2 競技会に参加する競技者の資格に関する抗議 (1)競技会開始前に加盟団体(都道府県陸上競技協会)の責任者より文書を以て総務を 通して上訴審判員に申し出なければならない。 (2)競技会開始までに解決しない場合は、その競技者は「抗議中」の状態で競技に参加 できる。 「注」この抗議は、日本陸連に付託しなければならない。 3 競技の結果または行為に関する質問や抗議の手続きと裁定 (1)時間の制限(必ず、記録発表の時刻を記録する) ①その種目の結果の正式発表後30分以内(次のラウンドが行われる競技では15分 以内)に申し出たものを受け付ける。審判長の回答に関する上告も同様である。 ②時間内に申し出がなければ、なんら問題はなかったものとする。 「注」主催者は記録発表の時刻や審判長の回答時刻を記録しておく。 (2)競技または代理人からの質問の対応(担当総務員) ①担当総務員は、質問受付時刻や質問内容をメモする。 ②担当総務員は審判長に判定理由をメモ書きし、当該者に口頭で伝える。 「注」監察員の黄旗が上がった時点でその内容を把握しておくと理解しやすい。 (3)担当総務員による審判長の回答に対して当該者が納得をせず「抗議」を行う場合。 ①審判長は、当該者に直接判定理由を説明し裁定する。 ②担当総務員は状況や時刻をメモする。 ③総務は上訴審判員に状況を報告する。 (4)当該者が審判長裁定に納得せず上訴審判員に上告する場合。 ①審判長裁定後30分以内(次のラウンドが行われる場合は15分以内)に競技者に 代わってそのチームの責任者あるいは役員が担当総務員に「上訴申立書」及び 1 0 、0 0 0 円 を 預 託 す る 。 その預託金は、抗議が受け入れられなかった場合は没収される。 ②担当総務員は審判長を経て上訴審判員に回付する。 (5)上訴審判員の裁定と結果の処理。 ①上訴審判員は申立書に基づき関係役員からの事情聴取、必要に応じて関係書類等の 確認を行い担当者で協議のうえ裁定書を作成する。 ② 上 訴 審 判 員 は 審 判 長 や 審 判 員 の 意 見 や 公 式 VTR の 資 料 な ど を 含 め あ ら ゆ る 証 拠 で も結論が出ない場合は審判長の裁定を支持する。 ③担当総務員は裁定書を抗議者に伝達する。 ④上訴審判員の決定は最終的なものであるが新しい事実が提出されそれが規則に適合 し て い れ ば 再 審 議 し て も よ い 。( 競 技 規 則 第 1 1 9 条 ) 「注」上訴申立書を提出した抗議者は裁定を待つ間抗議者控室で待機する。なお、 抗議者控え室には関係者以外の入室を禁止する。 4 留意事項 (1)上訴審判員席は、競技場全体を見通せる高い場所に設置する。 (2 ) 上 訴 審 判 員 席 に は 、 競 技 本 部 と 連 絡 す る た め の 通 信 機 器 を 準 備 す る 。 (3)抗議と上訴の手続きは競技注意事項に明記し監督会議などで説明する。 -7- 【5】 審判長 1 トラック審判長 (1)任務 競 技 規 則 第 125条 及 び 競 技 注 意 事 項 に よ り 、 以 下 の 任 務 を 負 う 。 ①監視責任 トラック競技が競技規則及び競技注意事項によって正しく行われているかどうか (遵守)を監視し、その結果について責任を負う。 ②技術的な問題の処理 競技中に起こったすべての技術的問題(競技規則に違反したかどうかの問題を含 む)について、適切に処理し決定する。 ③競技規則及び競技注意事項にない事項 競技規則及び競技注意事項にない事態が起こった場合についても、的確に処理し 決定する。 ④成績の点検と処理 各 種 目 の 終 了 後 、 そ の 成 績 表 を P C で 点 検 確 認 し 、 「確 認 済 み 」処 理 を し て 記 録 ・ 情報処理員に送信する。 ⑤異議若しくは抗議の処理 最終結果について、競技者又は代理人から異議若しくは抗議があった場合には、 速やかに裁定する。 (2)権限 競技規則により、以下の権限を有する。 ①順位の決定 レースの順位決定について、写真判定員が順位に疑義があり、順位を決定し得な い場合に限り、判定する権限がある。 ②競技者の失格と救済 競技規則に違反した競技者または妨害行為を行った競技者を失格させる権限と、 被害を被った競技者を救済する権限がある。 ③警告と除外 不適当な行為をした競技者に警告を与えたり、当該競技から除外する権限がある。 ④レースの無効 再レースをする方が正しいという事態が起こった場合には、そのレースの順位を 無効とし、そのレースを同じ日あるいは別の日に再び行わせる権限がある。 ⑤主催者,審判員の不手際 主催者や審判員に不手際があり、再レースをしなければならない場合には、再レ ースを行わせる権限がある。 ⑥番組編成において、組の編成が適切ではなく変更した方が適当だと判断した場合 には、再編成を行う権限がある。 ⑦同着の場合の再レース 決勝における第1位で同着の競技者のために再レースを行わせるかどうかを決め る権限がある。 (3)留意事項 ①トラック競技の競技開始前に競技運営準備が完全に行われているかを確認する。 ②トラック競技に関する審判員を掌握し、各レースにおいて連携を取り競技の進行 に 当 た る 。( 準 備 の 確 認 , 使 用 し た 用 器 具 の 撤 収 , 審 判 員 の 配 置 な ど ) ③成績、記録の点検確認を徹底する。 ④ 審 判 長 の 定 位 置 は 決 勝 点 付 近 と し 、 総 務 員 ( ト ラ ッ ク 、 記 録 担 当 )、 監 察 主 任 と 隣 あい連携を取り合う。 2 スタート審判長 (1)任務 競 技 規 則 第 125条 及 び 競 技 注 意 事 項 に よ り 、 以 下 の 任 務 を 負 う 。 ①監視責任 トラック競技におけるスタートが競技規則及び競技注意事項によって正しくおこ なわれているかどうか(尊守)を監視し、その結果について責任を負う。 ②技術的な問題の処理 競技中に起こったスタートに関するすべての技術的問題(競技規則に違反したか どうかの問題を含む)について、適切に処理し決定する。 ③競技規則及び競技注意事項にない事項 -8- 競技規則及び競技注意事項にない事態が起こった場合についても、的確に処理し 決定する。 ④異議もしくは抗議の処理 スタートに関する、競技者または代理人から異議もしくは抗議があった場合には、 速やかに裁定する。 ⑤その他 スタートチーム(スターター・リコーラー・出発係ほか)の統制をはかり、競技規 則に則った運営がスムーズに行われているか確認するとともに指導する。 (2)権限 競技規則により、以下の権限がある。 ①競技者の失格 競技規則に違反した競技者または妨害行為を行った競技者を失格させる権限を持 つ 。( 規 則 第 1 2 5 条 ② 、 規 則 第 1 6 2 条 ) ②警告と除外 不適当な行為をした競技者に警告を与えたり、当該競技から除外する権限を持つ。 (警告は黄色のカードを示し、除外は赤色のカードを示して競技者に知らせる) 警告や除外は記録用紙に記入する。 (3)留意事項 ①トラック競技の開始前にスタート信号機、スピーカー、不正スタート発見装置、 写真判定装置等が完全に作動するかどうか確認する。 ②トラック競技開始前のゼロコントロールテストに立ち会う。 ③スターターの各競技における担当を確認する。 ④スタート記録表を保持、記録する。 定位置はスターターの近辺とし、スターター、リコーラー、出発係と速やかに連 携が取れるようにする。 3 跳躍審判長 (1)任務 ①審判長は、競技規則と競技注意事項が遵守されているかどうかを監視する責任を 負い、招集所を含めて競技中に起こった技術的問題、ならびに本規則や競技注意 事項に明らかに規定されていない事項についても決定する。 ②当該審判長は、すべての最終結果を照合し、問題点があればそれを処理しなけれ ばならない。また、計測員(光波)を使用しないフィールド競技の場合は、記録 計測を監督しなければならない。各種目の終了時、成績表は直ちに完成させ、当 該審判長によって署名され、記録、情報処理員に渡さなければならない。 ③審判長は、不適当な行為をした競技者に警告を与えたり、当該競技から除外した りする権限を持つ。警告は黄色のカード、除外は赤のカードを示すことによって 競技者に知らせる。警告や除外は記録用紙に記入する。 ④審判長の考えで、ある種目またはある種目の一部は再競技をすべきであるという 事態が競技会で起こった時には、その競技結果は(種目、あるいは種目の一部) は無効であることを宣言する権限を持つ。この場合審判長は、独自の裁定によっ てその種目を同じ日、あるいは別の日に再び行うことを参加競技者及び関係者に 迅速に伝える。 (2)留意点 ①競技注意事項を確認する。競技会の前日、または当日、すべての競技が始まる前 に、跳躍競技に関する準備が完全に出来上がっているか確認する。 ②競技が始まる前に主任に必要な権限を委譲する。 ③常にグラウンドコンディションに注意し、競技を行う場所の変更を認めたならば、 速やかに判断しそのための指示、再準備をする。 ④競技運営、進行に関して、跳躍進行担当総務やアナウンサーとの連携を十分に行 う。 ⑤観衆に見やすい形での運営(役員配置、器具配置、記録表示等)に心がけフィー ルド競技の盛り上げを図る。 ⑥競技中の危険防止に対する監視をし、問題点があれば迅速に対処する。 ⑦助力について監視し、必要があれば適当な処置を執る。 ⑧許可された取材範囲を確認し、競技の進行に支障がないようにする。 -9- 4 投てき審判長 (1)任務 ①競技規則が守られているかどうかを観察する責任を負い、競技中に起こったすべ ての技術問題や規則に明らかに規定されていない事項についても決定する。 ②すべての競技実施にあたって、その準備段階実施中の問題点を処理する。 ③競技の行われている種目の主任審判員と連携を密にし、問題点の処理解決を図る。 また、競技進行係との連携を密にし、競技運営の進行に万全を期す。 ④助力・商標等、ルール通りに行われているかを確認する。 ⑤記録に計測方法を監督する。 ⑥競技の前後と各ラウンドの始めには光波装置が正しく作動することを確認するた め、複数の光波計測員とともに鋼鉄製巻き尺の測定結果と一致するよう一連の計 測を管理する。 ⑦競技者の不適当な行為に対して、警告を与えたり、当該競技から除外する。 ⑧競技を行う場所を変更するほうがよいと考えたときは、それを変更する。 ⑨審判員が当該種目の競技者及びその他の競技者の安全を図っているかを確認する。 ⑩観衆に見やすい形での運営を心掛け記録表示方法の工夫、アナウンサーとの連携 などにより投てき競技の盛り上がりを図る。 ⑪各種目の終了後、その成績を点検し、自署して記録員に手渡す。 (2)留意点 ①競技会当日は、すべての競技が始まる前に、投てき競技に関するすべての準備が 完全に出来上がっているかを確認しておく。 ②常に冷静かつ客観的に競技の状態を見ていること、問題が発生した場合にその判 断が容易である。 ③競技が2ヵ所あるいは3ヵ所同時に行われている場合は、常に巡回して競技の状 態を見るか、ほぼ中間の所に位置し、何かの事態が生じたときに、直ちにその場 所に行くことができるよう心掛ける。 ④グラウンドコンディションを判断して、競技を行う場所の変更する必要があると 認めたときは、速やかにその判断をして、また指示をして再準備を完全に行う。 ⑤競技者が同時に2種目以上の競技に出場する問題については、競技開始時刻前に 打ち合わせをし、その許せる範囲を定めておいて、主任に処置させてもよい。 ⑥競技者が、ビデオ・カセットレコーダー・ラジオ・CD・MD等の音響機器やト ランシーバーや携帯電話等の通信機器、もしくは類似の機器を競技場内で使用す ることも、持ち込むことも許してはならない。 ⑦審判長は、ある審判員の部署が適当でないと判断したら、主任と相談して他の適 所に任務を変更する。 ⑧審判長は、不適当な行為をした競技者に警告(黄色カードの掲示)を与え、また、 当該競技から除外(赤カードの掲示)する権限を持つ。 5 招集所審判長 (1)任務 ①競技者の招集及び競技場所への誘導、引渡しに至るまで、競技規則ならびに競技 注意事項の規定に基づいて正しく行われているか監視し、その結果について責任 を負う。 ②総務と連携し、招集所で起こったすべての技術的問題(規則違反を含めて)につ いて、適切に処理し決定する。また、招集(所)に関する異議もしくは抗議を裁 定する。 ③競技者係主任と連携し、競技者が最善を尽くせるよう競技者係および補助員を把 握して、それぞれの任務が正確・迅速に進められているかを監視する。 ④スタートリストの作成及びパソコン入力が確実に行われているか監視する。 ⑤パソコン班が入力したスタートリストが間違いなくロールコールされているかを 確認する。 (2)権限 ①招集完了時刻に遅れた競技者を、棄権者と裁定・処理し、また、競技規則ならび に本大会競技注意事項に違反した競技者を失格にする権限をもつ。 -具体的事項- ア)招集完了時刻に遅れた競技者を棄権したものと裁定すること。 イ ) リ レ ー 競 技 の オ ー ダ ー 用 紙 提 出 時 刻 ( 招 集 完 了 時 刻 1時 間 前 ) に 遅 れ た チ ー ム - 10 - (都道府県)を棄権したものと裁定すること。 ウ)リレー競技のオーダーを不正に編成して提出したチーム(都道府県)を失格 と裁定すること。 エ)その他、競技規則や本競技会の競技注意事項に違反した競技者を失格と裁定 すること。 オ)リレーチームの編成メンバーは、どのラウンドにおいても出場するメンバー の う ち 、 少 な く と も 2人 は リ レ ー に 申 し 込 ん だ 競 技 者 で あ る こ と 。 最 初 の ラ ウ ン ド に 出 場 し た 競 技 者 は 、 そ の 後 の ラ ウ ン ド を 通 し て 、 2人 以 内 に 限 り 他 の 競 技者と交代することができる。この規則に従わなければ失格とする。 カ ) リ レ ー チ ー ム の 編 成 は 、 各 ラ ウ ン ド の 第 1組 目 の 招 集 時 刻 1時 間 前 ま で に 正 式 に申告しなければならない。それ以降の変更は、最終招集時刻までに主催者 が任命した医務員の判断がない限り認められず、この規則に違反したチーム (都道府県)は失格とする。 ※ 注 意 1 : 申 し 込 み の 時 の チ ー ム 編 成 は 、 男 女 と も 成 年 ・ 少 年 A・ 少 年 B・ か ら 各 1名 、 残 り の 1名 は 何 れ か か ら と し 、 合 計 8名 で 編 成 す る 。 ※注意2:交代とは、一度出場した競技者が他の競技者と代わることであり、 最初のラウンドにおいてリレーに申し込んでいない競技者が出場 す る 場 合 は 、 交 代 と は 見 な さ な い 。 予 選 に 出 場 し た 4人 が 基 本 と な り 、 以 後 全 て の ラ ウ ン ド を 通 し て 2人 以 内 の 交 代 が 可 能 で あ る 。 ※注意3:前のラウンドに出場した競技者が、一度他の競技者と代わり、再 びリレーチームに戻る場合は、新たな交代競技者数には加算しな い。 ※ 注 意 4 : 編 成 内 訳 は 、 必 ず 成 年 ・ 少 年 A・ 少 年 Bが 1人 以 上 含 ま れ て い な け れ ばならない。 (3)留意事項 ①事前に競技規則、競技注意事項、申し合わせ事項について確認し、招集所の運営 が円滑に行われるようにする。 ②招集所の準備が間違いなくできているか確認する。 ③ロールコールの状況を確認する。 ④競技役員・補助員の出席状況を確認し、競技運営が円滑にいくようにする。 ⑤招集所に競技役員・補助員・競技者・大会関係者以外を出入りさせないように注 意する。 ⑥ 競 技 者 の 除 外 に つ い て は 総 務 に 連 絡 し 、 問 題 の 処 理 ・ 解 決 を は か る 。( 記 録 用 紙 に 記入) ⑦競技場所及び競技開始時刻の変更・再レース等があった場合については、総務・ 進行係と連携し、競技運営や競技者に支障のないように配慮する。 【6】 競技進行係 任 務 総務員(進行担当)と連携を保ち、競技会の進行状況を把握し、各担当役員に指示して、競技会がプログ ラムどおり順調に進行するよう調整にあたる。競技会の進行に際しては、進行計画(イベントプレゼンテ ーション実施計画・進行表)を作成し、事前に関係部署に配布し、連携を確認する。 特にトラック競技関連部署・フィールド競技関連部署・表彰関連部署・報道関係部署と連携を保ち、競技 のスムーズな進行に努めると同時に、アナウンサー、電光掲示係、式典表彰係、記録情報処理員など、大 会運営にかかわる部署との連携を保ち、調整を図る。 連携に際しては無線・有線インカムなどを使用する。通信機器の配置は【参考資料○】に基づき行なわれ る。なお、ここに記載されていない各任務の詳細については、陸上競技審判ハンドブック 2015−2016 年度版により行なうこととする。 1 主 任 (1)任務 総務員(進行担当)と連携し、競技会準備段階から進行計画や各種計画(イベントプレゼンテーショ ンプラン、プレイベント計画など)を作成し、関連部署と調整を行なう。 競技会開催中における主な任務は以下のとおり。 ①競技中に発生するすべての事項について状況を把握し、総務員(進行担当)と調整のうえ、プ ログラムが順調に進行するように連絡調整を行ない解決し、関係各部署へ最終決定を伝える ②重複するプレゼンテーションの優先順位を決定し、関係部署へ通知し連携態勢をつくる。 - 11 - ③電光掲示板、映像の表示方法とアナウンスとの連携について事前調整する。 ④総括進行表の策定と決定(進行担当総務員への助言と承認) ⑤観衆・テレビ中継対応(魅せる競技会に向けての対応) 2 トラック担当 (1)任務 ①トラック競技進行計画表の作成と進行結果の記録 ②競技日程が進行計画通りに進んでいるか確認する。遅れている場合は、関係部署と連携し、早期の回 復を図る。 (2)留意点 ①招集、誘導方法、ナンバーカード(胸・背・腰)の準備状況 ②招集は予定通り完了し、予定通りの組数ずつ誘導されているか。競技が遅れている場合には招集所と 連携して誘導時間を調整する。 ③スタートライン付近に早く誘導された競技者が溜っていないか。勝手にスタート付近で練習していな いか。 ④リレー競技の2~4走者用のマーカーは用意されているか。 ⑤施設の整備状況、各ラインなど ア)スタートライン、テーク・オーバー・ゾーンライン、ブレイクライン、フィニッシュライン等が正 しく引かれているか。 イ)ブレイクラインマーカー等が正しく設置されているか。 ウ)スタートライン付近に余分な器具等はないか。 エ)3000m 障害物の水濠の状況はどうか。 ⑥用器具の準備状況(レーンナンバー標識、スターティング・ブロック、スターター台、ハードルの数 ・位置、周回表示板、競歩用警告掲示板等) ⑦写真判定装置、途中計時装置、速報計時装置の整備状況 ⑧トラック関係記録用紙、流し用紙の流れ方 ⑨トラック競技関係役員の入退場、配置状況 ア)隊列行進がなされているか。 イ)予定時刻に配置が完了しているか。 ⑩トラック競技関係役員の連携状況(トラック審判長,競技者係,出発係,スターター,監察員,競歩 審判員,周回記録員,写真判定員,風力計測員,情報処理員,用器具係,大型映像係,アナウンサー) ア)スタート側の準備。スタートできる態勢か。 イ)フィニッシュ側(写真判定員,情報処理員)の準備状況 ウ)出場競技者は誤りなくアナウンスされたかどうか。 エ)通過タイムの発表。ブレイクマーカーの撤去。周回表示最終回の鐘。 ⑪競技終了後の関係役員の対応状況(特に記録の正確・迅速な処理) ア)写真判定員からの結果連絡。1着のナンバー・記録を速報表示。 イ)結果を審判長(総務)でチェック後各部署へ送信。大型映像表示、アナウンス。 ⑫風向風速に関する種目の記録 ⑬黄旗が挙がったときの対応 ⑭新記録が出たときの措置 ⑮各競技の進行状況、競技役員の配置・活動状況,出場競技者の誘導ならびに練習状況、施設用 器具の設置状況などを詳細にチェックしてプログラム通り順調に進行しているかについて、絶 えず細かい配慮をする。 ⑯進行計画表に,1組ごとの競技開始・終了・速報発表・記録発表時刻を記録する。 ⑰競技開始前点検の確認の徹底(各器具のリハーサル) 、用紙の流れを確認する。 3 跳躍担当 (1)任務 ①跳躍競技進行計画表の作成と進行結果の記録 ②競技日程が進行計画通りに進んでいるか確認する。遅れている場合は、関係部署と連絡をとり 回復策をとる。 (2)留意点 - 12 - ①招集,誘導方法,ナンバーカードの準備状況 招集は予定通り完了したか。誘導は予定通りに行われているか。競技が遅れている場合には招 集所と連携し、誘導時間を遅らせるなどの措置を指示する。 ②施設の整備状況 跳躍マット、砂場、着地位置の(変更)決定についての情報を確認し関係部署へ連絡する。 広告ボードがある場合には特に注意する。 ③用具,機材の準備状況 ④危険防止の処置 特に競技役員・補助員の配置場所や報道関係者の撮影エリアに留意する。 ⑤競技役員の入退場・配置状況 ⑥競技者の入場時刻と練習方法 ⑦記録の流れ、処理の仕方 ⑧関係役員の連携状況 呼び出しのタイミング、一回の所用時間の測定、明瞭な判定、距離測定の手際、記録表示のタ イミングや見やすさなど。 ⑨記録表示 ⑩競技終了後の関係役員の対応状況(特に記録の正確・迅速な処理) ⑪新記録が出たときの措置 4 投てき担当 (1)任務 ①投てき競技進行計画表の作成と進行結果の記録 ②競技日程が進行計画通りに進んでいるか確認する。遅れている場合は、関係部署と連絡をとり 回復策をとる。 (2)留意点 ①招集,誘導方法,ナンバーカードの準備状況 招集は予定通り完了したか。誘導は予定通りに行われているか。競技が遅れている場合には招 集所と連携し、誘導時間を遅らせるなどの措置を指示する。 ②施設の整備状況 サークル・囲い・助走路等の状況、投てきエリア・距離ラインの整備状況。 ③用具,機材の準備状況 ④危険防止の処置 円盤投・ハンマー投の囲い、防護ネットの位置、競技役員・補助員の配置場所、報道関係者の撮影エ リアなど ⑤競技役員の入退場・配置状況 ⑥競技者の入場時刻と練習方法 ⑦記録の流れ,処理の仕方 ⑧関係役員の連携状況 呼び出しのタイミング、一回の所用時間の測定、明瞭な判定、距離測定の手際、記録表示のタ イミングや見やすさ ⑨記録表示 ⑩競技終了後の関係役員の対応状況(特に記録の正確・迅速な処理) ⑪新記録が出たときの措置 ⑫進行計画による進行管理 5 表彰担当 (1)任務 ①表彰実施時刻の策定と関係部署との調整 ②表彰式準備状況の把握と実施可否の判断と調整 (2)留意点 ①競技運営マニュアル(式典表彰)を関係各部署と共に策定する。 実施予定時刻、動線、被表彰者の人数、所要時間、プレゼンタープロフィール、授与物品数 ③表彰開始時刻にむけて準備状況の把握 被表彰者、プレゼンターの集合状況、ドーピングコントロール・報道インタビューとの調整状況 の把握。 ④表彰式実施タイミングの調整 競技進行係(主任)と打ち合わせの上、表彰式の実施時刻を決定し、関係部署へ連絡する。 - 13 - 【7】 アナウンサー 1 任務 競技を円滑に進行し、出場選手が好記録をマークするような場内の雰囲気づくりと、観客の誘導。 競技開始前からの盛り上げと決勝ラウンド、表彰式までのトータルな進行の調整。 それぞれ EP プランに基づき、競技進行係、総務員と調整、指示を受けながら行う。 2 任務内容 (1)主任・副主任 ①主任:競技進行員と協力のもと全体を統括し、役割分担及び担当の割り振りを行う。アナウンスディ レクターも兼任する。 ② 副主任:主任を補佐する。 (2)トラック競技担当 ①競技開始前: ア)種目の見どころ、主な出場競技者、大会記録等 イ)予選、準決勝、決勝共に、種目名・プログラム掲載ページ、出場競技者(レーン、氏名(フル ネーム) 、所属(チーム、都道府県)の順に紹介する。 (ナンバーのアナウンスは行わない。 ) ②競技中:競技の状況・通過タイム等のアナウンスをする。 通過タイムは 1500 mまでは 400 mごと、それ以上の競技では 1000 mごとにアナウンスする。 ③競技終了後:できる限り速やかに成績発表する。 ア)写真判定中の結果を速報(ライブリザルト)でアナウンスする。 イ)大型映像に確定結果が表示されたら、結果が確定した旨を伝える。 ④予選・準決勝終了後の次のラウンド進出者の紹介については、大型映像と連動して行う。 決勝では原則8位まで発表する。 (3)フィールド競技担当 ①競技開始前: ア)種目の見どころ、主な出場競技者、大会記録等 イ)種目名・プログラム掲載ページ、出場競技者(氏名(フルネーム) 、所属(チーム、都道府県) を試技順に紹介する。 (ナンバーのアナウンスは行わない。 ) ウ)競技開始のフラグとアナウンスのタイミングを合わせる。 ②競技中:試技数や途中経過をアナウンスする。 ア)走高跳・棒高跳では、バーの高さが変わるごとに試技者(氏名・所属名)を、それ以外の種目 の決勝では、記録及び順位の変動を競技に応じて発表する。 (記録表示板、大型映像も利用) イ)トップ8の発表については、他の競技の進行状況を確認して行う。 (選手を並べて紹介するか どうかなども) 各々の3回目までのベスト記録の紹介を含めて,決勝ラウンドでの試技順に行う。 ③競技終了後: ア)競技終了のフラグアップとアナウンスのタイミングを合わせる。 イ)結果は大型映像と連動して行い、原則8位まで発表する。 (4)表彰 表彰については、原則として表彰担当のアナウンサーが行う。 (待機は表彰場所) ①表彰前 表彰実施時刻の確認、競技種目、プレゼンター、大会記録等の確認 ②表彰中 大型映像と同調するよう注意 ③表彰後 賞状授与までが原則であるが、必要に応じて写真撮影、退場までを描写する。 (5)式典 2日目、栄章授与式については表彰・式典担当の作成する実施要領に基づき行う。 (6)その他 ①競技開始前 大会初日には和歌山県、和歌山市(競技会場)の紹介(歴史、特徴、特産物、きいちゃん) ア)当日競技の見所 イ)昨日までの競技,その結果の概要 ウ)主要出場選手とそのプロフィール エ)気象状況、グラウンドコンディション オ)施設案内、場内のサービス状況 キ)時刻規制(最初の競技の1時間前) ②競技中 ア)定時の気象状況(1 時間ごと) - 14 - イ)総務からの緊急連絡事項 ウ)競技運営上必要な事項の指示・伝達 3 留意事項 (1)トラック競技のスタートやフィールド競技の試技に支障のないようにする。 (2)各種目の競技者紹介は、トラック、フィールド種目共、レーン(試技)順に、氏名(フルネーム) 所属(都道府県)を紹介することを原則とする。ナンバーについてはアナウンスしない。 (3)競技の途中経過(時間・高さ・距離・順位等)や速報をアナウンスする。 (4)トラック競技でのスタート時の不具合等の説明(スタート審判長→競技進行係に連絡)不正か機 器 の不具合なのかをアナウンスする (5)成績発表は、写真判定中の速報(ライブリザルト)をアナウンスした場合は、大型映像に確定画面が 表示された時点で、 「結果は大型映像をご覧ください。 」といったアナウンスで済ませる。ライブリザ ルトをアナウンスしていない場合やフィールド種目については、大型映像の表示とともに決勝は8位 までアナウンスする。 (6)成績発表を行った時刻を記録する。 (主任が補助員に指示) (7)トラック種目の準決勝・決勝のプラス進出者、フィールド種目のトップ8を発表する。 (8)競技に直接関係のないアナウンスは、総務の承認した事項のみとし、競技進行係と連絡を取った上 で行う。 (9)各係と事前に十分な打合せをしておく。特に競技進行係、総務員、出発係、式典表彰係、大型映像係、 記録情報処理員、フィールド審判員とは、綿密な打合せをしておく。 4 その他 (1)予防管理対策としての放送の役割 大会開催中における,火災予防・地震等による二次災害予防のため、競技場内の対策組織と連携して 対応し、観客に協力を呼び掛ける。その避難経路について,総務と確認することが必要である。 (2)災害対策としての放送の役割 火災・地震などの災害時における、避難誘導について (3)緊急呼出などへの対応 緊急連絡・迷子などの呼び出しについての手順の確認。 (4)補助員は、アナウンサー主任の指示により、アナウンサーの補助をする。 (5)アナウンス用語は陸連発行の「陸上競技アナウンサーのしおり」2008 年 10 月を基本とする。 しおりのうち特に留意するもの、変更するもの、独自に定めるものは別紙に記載する。 - 15 - 【8】 大型映像係 1 任務 大型映像装置への表示作業を行う。その際、競技進行係、アナウンサーと連携を密に する。 (1)大会名を表示する。 (2)競技日程(タイムテーブル)の表示をする。 (3)競技種目名を(タイトル)を表示する。 (4)トラック競技 ①スタートリスト 予 選 は 各 組 ご と の リ ス ト の み 表 示 す る 。( 長 距 離 種 目 は ス タ ー ト 後 の 場 合 も あ る ) リレーにおいては,オーダーも表示する。 準決勝・決勝種目は,1人ずつ、出場者の紹介映像を表示する。 ②ライブリザルト できる限り速やかに掲示し、場内に知らせる。 ③リプレイ 映像を流す。 ④リザルト 黄旗など審議中の際は,確定後に表示する。 ⑤サマリー 総合成績・十α (5)フィールド競技 ①スタートリストを表示する。 ②予選では通過者、決勝では途中経過やトップ8を表示する。 ③競技結果(リザルト)を表示する。 (6)混成競技 ①途中経過 種目紹介と連動して総合得点の途中経過を表示する。 ②スタートリスト トラック競技においては、1人ずつ、出場者の紹介映像を表示する。 フィールド競技においてはスタートリストを表示する。 ③ライブリザルト トラック競技においてはできる限り速やかに掲示し、場内に知らせる。 ④リプレイ 映像を流す。 ⑤リザルト 黄旗など審議中の際は、確定後に表示する。 ⑥サマリー 総合得点と順位を表示する。 (7)定時気象情報(グラウンドコンディション)を表示する。 (8)表彰の際は、表彰式様式の結果表示と映像表示を行う。 ( 9 )式 典( 開 会 式 、閉 会 式 )に お い て 、必 要 な 内 容( 式 次 第 、総 合 優 勝 、優 秀 選 手 な ど ) を作成し、表示する。 ( 10) 大 会 終 了 日 に は 、 大 会 の ハ イ ラ イ ト 映 像 を 作 成 し 、 競 技 終 了 か ら 閉 会 式 ま で の 間 に 流す。 ( 11) 映 像 は 必 要 が あ れ ば 、 録 画 し て 適 宜 映 像 も 表 示 す る 。 ( 12) そ の 他 必 要 な 文 字 情 報 を 適 宜 作 成 し 表 示 す る 。 2 任務分担 (1)主任 ①大型映像作業全般の確認を行う。 ②競技進行係、アナウンサー間の連携の確認と調整を行う。 ③競技者紹介・競技結果・競技途中経過・表彰などの大型映像装置への最終出力確認 を行う。 (2)副主任 ①大型映像作業の確認と主任の補佐を行う。 ②大型映像装置への出力確認の補佐を行う。 ③録画映像の管理と出力の確認を行う。 ④競技映像を中心に、カメラ位置の確認とモニター画面の切り替えの確認を行う。 - 16 - (3)担当係 ①トラック(スタートリスト、ライブリザルト・リザルト) ②フィールド(跳躍) ③フィールド(投てき) ④パワーポイント(大会名・競技種目・コメントなどの作成) ⑤表彰 (4)映像係 必要な映像を適宜撮影・録画・編集、再生表示する。 3 留意点 (1)出場者紹介映像 ① 競 技 進 行 係 、ア ナ ウ ン サ ー と 連 携 し 、出 場 者 の 紹 介 映 像 を 大 型 映 像 装 置 に 表 示 す る 。 ( 2 ) 出 場 競 技 者 (ス タ ー ト リ ス ト )の 紹 介 ①進行表に従いタイトル画面とスタートリストを表示する。 ②リレー種目については、チーム表示後、オーダーも表示する。 ③長距離種目については、スタート後にスタートリストを表示する場合がある。 (3) 競技映像 ①表示する映像がトラック種目に偏らないように配慮する。必要に応じて録画映像を流 す。 ②競技進行係、アナウンサーと連携して競技内容が分かるような映像を流す。 (4)成績記録の発表 ①トラック競技はレース終了後、進行表に従い競技進行係の指示でリザルトを表示す る。 ②フィールド競技は審判長が確認した結果を,進行表に従い競技進行係の指示で表示 する。 - 17 - 【9】 報 道 係 1 任務 報道係の任務について特に規程はないが、一言で言えば,報道関係者へのサービス である。 (1)競技会を取材する報道関係者が、正確かつ十分な報道ができるように、必要な資 料(競技記録,番組編成など)を用意する。 (2)競技者が初期の目的を達成し、競技運営が円滑にできるように、報道関係者に協 力を求める。 ( 3 )「 報 道 の し お り 」 に 基 づ き 、 取 材 ・ 撮 影 の 協 力 を お 願 い す る 。 (4)報道員受付・プレスルーム・カメラマンルーム・プレス席(スタンド)インタビ ュールームおよびミックスゾーンなどの管理を行う。 2 任務内容と役員配置 (1)主任(1人) ①全体の任務内容を把握し、円滑に業務が遂行されるように努める。 ②日本陸連及び他の部署(総務・表彰・場内司令・ドーピング検査関係係・出発係 ・監察員・跳躍・投てき審判など)と連携を図るように努める。 ③報道関係者が正確に報道できるように、係全体を総括する。 (2)副主任(1人) 主任を補佐し,各班長との連絡徹底を図り、競技会運営に努める。 (3)報道員受付班(7人・補助6人) 報道関係者の受付・地方紙インフィールド抽選並びに必需品の配布、連絡事項の 徹底に努める。 ① IDカ ー ド ・ ビ ブ ス ・ プ ロ グ ラ ム ・ 記 録 配 布 用 の ト レ ー ・ 報 道 の し お り を 配 布 す る 。 ②取材記者・カメラマン・テレビ局を区分した受付票(会社名・氏名・連絡先電話 番号)への記入をお願いする。可能な限り名刺を頂く。 ③ビブス・記録配布用のトレーの返却を毎日要請し、貸与物の残数を毎日確認する。 ④地方紙のインフィールドでの撮影の抽選を行う。 ⑤受付時間は,全日とも午前(?※プログラム決定後)時からとし、報道関係者専 用 駐 車 場 は 用 意 さ れ て い な い こ と も 伝 え る 。( 報 道 各 社 に 事 前 連 絡 を 必 ず す る 。) ⑥変更点をホワイトボードへ記載。 (4)プレスルーム班(2人 補助員2人) ①プレスルームの管理及び報道関係者への対応ならびに記録用紙の配布、整理整頓 に努める。 ②プレスルームの閉鎖時間は、最終競技の表彰終了後2時間半とする。 ③変更点をホワイトボードに記載。 (5)カメラマンルーム班(2人 補助員2人) ①カメラマンルームの管理及び報道関係者への対応ならびに記録用紙の配布、整理 整頓に努める。 ②カメラマンルームの閉鎖時間は、最終競技の表彰終了後2時間半とする。 ③変更点をホワイトボードに記載。 (6)プレス席班(2人 補助員2人) ①プレス席の管理及び報道関係者への対応ならびに記録用紙の配布、整理整頓に努め る。 ② ミ ッ ク ス ゾ ー ン へ の 導 線 の 管 理 。( 特 に 身 体 障 害 者 席 周 辺 ) (7)インタビュールーム班(4人 補助員4人:表彰係への誘導) ①入賞者に対するインタビューの受付とインタビュー室の管理、表彰係への誘導を 行う。 ②変更点をホワイトボートに記載。 - 18 - (8)撮影エリア班(4人 補助員4人) ①場内司令・監察と連携を図り、報道規制エリアの設置・撤収を行う。また、エリ ア内での報道関係者の管理を行う。 ※フィールド種目は,投擲・跳躍審判,場内司令と連携し,チェック・監督 を す る 。( 第 4 コ ー ナ ー な ど 走 幅 跳 実 施 中 は レ ー ン 寄 り ・ 砂 場 正 面 に 設 置 し ないが、トラック種目のみの実施時には可能な限り9レーン寄りに設定す るなど調整が必要なため) ②表彰式の取材規制を行い、表彰が円滑に行われるよう努める。正面本部席前は、 表彰時を除き撮影及び通行を禁止する。 (9)ミックスゾーン係(7人 補助員4人) ①場内指令・出発・監察・荷物移動班と連携を図り、ミックスゾーンの管理を行う。 ②入賞者を、総務・デレクター・表彰・インタビュールーム班と連携を図りインタ ビュールーム→表彰へスムーズに誘導する。またミックスゾーン内での選手から の要望に対し、進行総務・表彰係と連携し対応する。 ③変更点をホワイトボートに記載。 3 留意事項 (1)全国大会規模でしか設置されない部署であるため、通常大会設置部署(特に総務 ・デレクター・表彰・場内司令・ドーピング検査関係係・出発係・監察員・跳躍・ 投てき・練習場係など)に報道係の必要性をご理解頂き、協力体制を確立させる。 (2)報道関係者との人間関係の確立に留意して、親切丁寧に対応する。 (3)取材が競技者及び競技進行に影響を及ぼさないよう、取材者に協力を依頼する。 ≪その他の任務≫ 【ペン記者への対応】 ( 1 ) プ レ ス ル ー ム ( 控 室 )・ プ レ ス 席 ( ス タ ン ド )・ ミ ッ ク ス ゾ ー ン ・ イ ン タ ビ ュ ー ル ームでの取材を認める。 (2)ペン記者がカメラ撮影を兼ねてインフィールドに入る場合も、危険防止のためイ ンフィールド上で記事を書くことを認めない。 (3)競技本部・記録室・印刷室・ドーピング検査室・表彰控室等、テクニカルエリに は取材記者が立ち入らないように、通行区分を指定する。 (4)競技者が競技のために控えているときは、取材を認めない。 (5)練習会場での取材は認めない。 (6)競技が終了した種目の記録は、プレスルームの記録配布棚にあることを伝える。 プレスルームの閉鎖時間は、最終競技の表彰終了後2時間半とする。 【カメラマンへの対応】 ( 1 ) 競 技 場 内 で 撮 影 す る カ メ ラ マ ン は 、 ビ ブ ス 及 び IDカ ー ド を つ け た も の だ け 認 め る 。 (2)スタンドでの撮影は,観客の邪魔にならないよう配慮し,それ以外は自由とする。 一 部 禁 止 区 域 が あ る 。( ス タ ー ト ラ イ ン 後 方 ・ 走 幅 跳 ・ 三 段 跳 前 方 な ど ) (3)カメラの種類と撮影できる範囲によってカメラビブスの色で区分する。 種類 アウトフィールド(外 イ ン フ ィ ー ル ド ( 芝 範囲 スチールカメラ(含 テレビカメラ(含 周) 生内) デジカメ) オレンジ グレー ビデオカメラ) グリーン グレー 青 青 別色ビブスを要検討 別色ビブスを要検討 中継TV局 大型映像用カメラ - 19 - ( 4 ) 正 面 ス タ ン ド 前 ( 運 営 本 部 前 ) は 、 通 行 も あ わ せ て 禁 止 と す る 。( 表 彰 時 は 除 く ) (5)撮影可能エリアについては、報道のしおりに準じ、設置する。 (6)グラウンド内でのフラッシュ撮影は禁止する。 (7)インフィールドでの取材は、一脚または手持ちで低い姿勢での撮影を認める。 (8)アウトフィールドでは三脚の撮影を認める。 (9)スタート直前の撮影は不正出発の原因になるので禁止する。 (10) 競 技 役 員 の 視 界 を 妨 げ る 位 置 や 記 録 表 示 板 ・ 風 力 計 測 器 の 前 で の 撮 影 は 禁 止 す る 。 (11) 表 彰 式 の 撮 影 に つ い て は 、 そ の 時 間 帯 に 限 り 、 カ メ ラ ビ ブ ス を つ け た カ メ ラ マ ン のみ撮影を認める。 (12) イ ン フ ィ ー ル ド 入 退 場 は 、 ト ラ ッ ク の 曲 走 路 部 か ら の み 認 め る 。 競 技 場 内 の 移 動 は、スタンド下通路で行うこと。 (13) 短 パ ン ・ ラ ン ニ ン グ ・ サ ン ダ ル 履 き な ど の 軽 装 、 企 業 名 入 り の ウ エ ア で の 取 材 は 禁止する。 (14) ト ラ ッ ク 種 目 の 撮 影 は 、 第 1 レ ー ン 内 側 ト ラ ッ ク の 縁 石 か ら 5 0 c m 以 上 、 第 9 レーン外側から1m以上、スタート地点は、前後10m以上離れた場所からの撮 影を認める。 (15) 跳 躍 競 技 と ス タ ー ト ラ イ ン 及 び フ ィ ニ ッ シ ュ ラ イ ン 付 近 の 撮 影 は 、 係 員 の 指 示 に 従って認める。 ( カ メ ラ マ ン 撮 影 許 可 範 囲 図 、種 目 別 撮 影 許 可 範 囲 図 で 確 認 の こ と ) (16) 投 て き 競 技 は , 危 険 が 予 想 さ れ る の で 、 撮 影 可 能 場 所 の 如 何 に か か わ ら ず 審 判 員 の指示に従って取材をお願いする。また、投てき競技の正面からの撮影は、望遠 レンズで撮影ができるように撮影可能エリアを設ける。 (17) 広 告 幕 の 前 で の 撮 影 は 、 禁 止 す る 。 (18) 地 元 紙 以 外 の 地 方 新 聞 社 で 、 イ ン フ ィ ー ル ド 競 技 の 撮 影 を 希 望 す る 新 聞 社 に は 競 技種目ごとに条件付でグレービブスを配布する。各競技開始10分前に報道受付 係が抽選に立会い決定する。 (抽選する種目については、一覧表『日本陸連作成』を報道のしおりと一緒に渡す) (19) イ ン タ ビ ュ ー に つ い て ①フィールド内のインタビューは禁止する。 ②決勝終了後、インタビューはミックスゾーン及びインタビュールーム(1位から 8位)とする。なお、インタビュールームでのインタビュー時間は原則として1 0分以内とし、表彰後は競技場の外で行ってもらう。 ③決勝以外の競技者へのインタビューは、ミックスゾーン内及び、競技場の外で行 ってもらう。 ④ 補 助 競 技 場 内 で の 取 材 ・ イ ン タ ビ ュ ー は 認 め な い 。( 練 習 会 場 係 と 連 携 、 I D コ ン トロール) ⑤インタビュー終了後は、表彰控室へ誘導する。 (20) 正 面 本 部 席 前 は 、 表 彰 時 を 除 き 撮 影 及 び 通 行 を 禁 止 す る 。 (21) 貴 重 品 等 は 、 各 自 で 管 理 を し て も ら う 。( プ レ ス ル ー ム に ロ ッ カ ー を 用 意 す る 。) - 20 - 【10】記録情報処理員(記録員・情報処理・番組編成員) 記録員 1 任務 記録確認及び整理、保管 2 留意点 記録の確認は必ず復唱照合しながら行い、正確かつ敏速な処理を心掛ける。 整理及び保管は整理番号に従い処理する。 3 各係の任務内容 ①主任 ア)記録本部の総括責任者として、他の部署との連絡調整に当たる。 イ)全ての記録表、成績表、資料の整理及び保管、日本記録申請書式作成、記録証の 発行、気象状況及び諸記録の整理を指揮する。また、報告書の作成準備を行う。 ②印刷配布係 ア )確 認 済 原 稿 を 印 刷 し 、 所 定 の 配 布 先 に 補 助 員 を 介 し て 配 布 す る 。 イ )発 表 記 録 を 掲 示 板 に 掲 示 す る 。 ウ )印 刷 原 稿 (確 認 済 原 稿 〉 を 整 理 保 管 す る 。 ③記録整理係 ア )ト ッ プ 8 一 覧 表 、 全 記 録 を 記 載 し た リ ザ ル ト を 必 要 部 数 作 成 す る 。 イ )確 認 済 原 稿 を デ イ リ 一 プ ロ グ ラ ム 原 稿 と し て 作 成 し 、 庶 務 か ら 印 刷 業 者 へ 渡 す 。 *確認事項 ・記録数字、大会記録、新記録等の記載確認をする。 ・リレーメンバーは走者順に記載確認をする。 ・ プ ロ グ ラ ム ペ ー ジ 数 、競 技 者 の ナ ン バ ー 、氏 名 、都 道 府 県 、所 属 等 の 確 認 を す る 。 ・事故等により除外された競技者、チームは備考欄の説明事項を確認する。 ・問題発生の場合は、解決の指示があるまで待機する。 ・ ト ラ ッ ク 競 技 の 200m ま で と フ ィ ー ル ド 競 技 の 走 幅 跳 、 三 段 跳 の 風 向 風 速 及 び 定時気象状況の確認をする。 ・走高跳、棒高跳の順位決定の確認をする。 ④記録用紙 ア)記録表…トラック競技の成績 予選…白、準決勝…黄、決勝…赤 イ)結果表…フィールド競技の成績 予選…白、決勝…赤 ウ)スタートリスト・番組編成表…水色、プラス進出者リスト…水色 エ)その他・得点集計表・グランドコンディション…白 ⑤補助員の任務 印刷配布係の指示により、円滑な運営ができるように各係を補助する。 ア)成績記録用紙を確認し、流れ図に従い配布する。 イ)用紙を種類ごとに分類し、枚数を確認して整理・保管する。 ⑥記録の流れ ○印刷スプーラ ・ 記 録 表 (ト ラ ッ ク ) ・ 結 果 表 (フ ィ ー ル ド ) ○番組編成 ○記録整理員 ○印刷配布係 ・プラス進出者リスト ・記録確認 ・ ス タ ー ト リ ス ト (番 組 編 成 表 ) ○風力計測員 ・競技場コンディション 情報処理員 1 任務 ①出場競技者の基礎データの確認、大会運営システムの競技前処理 ②訂正・変更への対応、競技開始前に必要な帳票の出カ ③PC等の機材の設営、接続 ④ロールコール・記録の入力、確認 ⑤競技結果確定後に必要な帳票の出カ ⑥競技結果の配信 2 留意点 ①コンピュータによる処理では、入力時の正確性を期することが最も重要である。その - 21 - ために、入力、確認作業は必ず復唱しながら行うなど、最良の方法を工夫し、迅速か つ丁寧に作業できるようにする。 ②他の部署の審判員や支援スタッフとの連携が重要になるので、意志の疎通を十分にと り、お互いの理解に努め、円滑な競技運営を心がける。 ③大会運営システムの導入は、記録の流れをコンピュータで一元化することにより、正 確性の向上と処理速度の向上を図るものである。したがって機材の配置、インカムで の連絡を含め、効率的な運用を行うことを心がける。 ④コンピュータ出力は、各係の必要な箇所での出力を原則とする。出力された書類は各 係の責任で整理する。 3 各 係 の 任 務 内 容 (他 の 部 署 と の 連 携 含 む ) (1)トラック競技 ① 記 録 本 部 で 、出 場 競 技 者 の 基 礎 デ ー タ (氏 名 、カ ナ 、所 属 団 体 名 、ナ ン バ ー 、出 場 種 目 等 )や 競 技 会 に 必 要 な 記 録 (日 本 記 録 、大 会 記 録 等 )を 整 理 し 、大 会 運 営 シ ス テ ム の 競技前処理を行う。 ②記録本部で、総務、記録主任の指示により訂正・変更に速やかに対応し、スタート リスト等の必要な帳票を競技開始前に出力する。 ③風力計測員・表彰係と連携し、各部署での機材の設営・接続を行う。 ④ 招 集 所 で 競 技 者 係 と 連 携 し 、 棄 権 者 (DNS)・ リ レ ー オ ー ダ ー の 入 力 、 ス タ ー ト リ ス トの出力を行う。 ⑤写真判定室で、写真判定員と連携して競技結果の入力・確認を速やかに行う。風力 計 測 員 が 入 力 し た 風 速 、 大 会 新 記 録 等 の 更 新 (NGR)の 有 無 も 確 認 し 、 競 技 結 果 を 出 力する。 ⑥ 途 中 棄 権 (DNF)・ 失 格 (DQ)等 が あ る 時 に は 、 写 真 判 定 室 で は 「 未 完 」 で 処 理 を 終 了する。記録本部で、審判長からの連絡を受けて処理を行い、記録員と連携して競 技結果を確認し、出力する。 ⑦ 記 録 本 部 で 、監 察 員 ・ 写 真 判 定 員 か ら の 連 絡 を 受 け て 長 距 離 種 目 の ラ ッ プ を 入 力 し 、 必要に応じて出力する。 ⑧記録本部で、記録担当・県別対抗得点担当・番組編成担当と連携して競技結果を確 認し、大会リザルト・トップ8を作成し、出力する。 (2)フィールド競技 ①投てき審判員・跳躍審判員・風力計測員と連携し、各部署での機材の設営・接続お よび撤収を行う。 ②記録本部で、フィールド記録用紙を事前に出力し、配布する。 ③ 各 ピ ッ ト で 、投 て き 審 判 員 ・ 跳 躍 審 判 員 ・ 光 波 計 測 員 と 連 携 し 、記 録 の 入 力 ・ 確 認 、 フィールド表示板への表示を速やかに行う。 ④各ピットでトップ8決定および競技終了後に、入力された記録・風力計測員が入 力 し た 風 速 ・ 大 会 新 記 録 等 の 更 新 (NGR)の 有 無 ・ 記 録 な し (NM)・ 公 認 記 録 の 有 無 も確認し、競技結果を出力する。 ⑤担当審判員と協力して、記録処理全般の点検とトラブルの処理を行う。 (3)情報処理員の各係と他の部署との連携の留意点 機器接続に関するトラブル発生時、入力途中のミス発見時には情報処理主任、副主任 が該当箇所に指示をし、対処するが、記録の流れに関わることはすべて記録主任の指 示を受け、了解のもとで対処する。 (4)記録確定までの流れ ①トラック競技は、途中棄権・失格等がない限り、写真判定室で入力確認後に記録を 確定する。 ②上記以外及びフィールド競技は、記録センターで確認後ディレクターを通して記録 確定の連絡をする。 (5)番組編成担当 ①編成 台 ア)トラック競技担当 イ)フィールド競技担当 ウ)補助員 ②留意点 ルールに従い、適切な処理が行われているかどうかチェックしながら、作業を進め る。 - 22 - ③具体的な作業及び手順 ア)トラック競技 トラック競技の予選・準決勝通過者の決定と次のラウンドの番組編成を決定す る。 (ア)す べ て コ ン ピ ュ ー タ に よ る 電 算 処 理 で 行 う 。 (イ)プ ラ ス α の 競 技 者 の 決 定 に つ い て は 、 そ の ラ ウ ン ド 後 速 や か に 選 出 し 、 発 表 する。 (ウ)プ ラ ス 競 技 者 の 速 報 を す る 。 (エ)次 の ラ ウ ン ド ヘ の 進 出 者 を 決 定 す る 際 、 同 記 録 が あ る 場 合 に は 、 下 記 の 要 領 により決定する。 ・ 800m ま で の 競 走 に お い て 、レ ー ン に 余 裕 が あ る 場 合 、競 技 規 則 第 167 条 の [国 内 ]2 に よ り 着 差 判 定 を 行 わ ず 、 次 ラ ウ ン ド 進 出 の 権 利 を 与 え る 。 ・ 800m ま で の 競 走 に お い て 、レ ー ン に 余 裕 が な い 場 合 、競 技 規 則 第 167 条 の [国 内 ]1 に よ り 1000 分 の 2 秒 以 上 の 着 差 に よ り 、次 ラ ウ ン ド 進 出 者 を 決 定 す る 。 ・ 上 記 で 1000 分 の 2 秒 以 上 の 着 差 が 認 め ら れ な い 場 合 、 競 技 者 本 人 の 抽 選 に より次ラウンド進出者を決定する。 ・ 1500m 以 上 の 競 走 に お い て 、 は 、 同 タ イ ム の 競 技 者 は す べ て 、 次 ラ ウ ン ド に 進める。 (オ)各 組 の 割 り 振 り の 確 認 を す る 。 (カ)抽 選 の 確 認 を す る 。 (上 位 グ ル ー プ 4・ 5・ 6・ 7 レ ー ン 、 中 位 グ ル ー プ 8・ 9 レ ー ン 、 下 位 グ ル ー プ 2・ 3 レ ー ン ) イ)フィールド競技 (ア)フ ィ ー ル ド 競 技 に お い て 予 選 が あ る 場 合 、 通 過 者 を 決 定 す る 。 ・すべてコンピュータによる電算処理で行う。 ・ 通 過 標 準 記 録 を 超 え た 人 数 が 12 名 に 満 た な い 場 合 は 、 下 記 の 要 領 に よ り 決 定する。 ・ 距 離 を 競 う 種 目 で は 、 上 位 記 録 か ら 12 名 を 決 定 す る 。 ま た 12 番 目 と 同 記 録 の 場 合 、 競 技 規 則 第 180 条 の 19 に よ り 決 定 す る 。 ・ 高 さ を 競 う 種 目 で は 、予 選 成 績 に よ り 追 加 補 充 し 、12 名 を 決 定 す る 。ま た 、12 番 目 と 同 記 録 の 場 合 、 競 技 規 則 第 180 条 の 12・ 13、 あ る い は 第 181 条 8 を 適 用して決定する。 (イ)次 の ラ ウ ン ド の 番 組 編 成 を 行 う 。 ・すべてコンピュータによる電算処理で行う。 ・プラス競技者の確認 ・プラス競技者の速報 ・ ト ッ プ 8 の 組 み 合 わ せ の 確 認 (予 選 記 録 下 位 の 競 技 者 か ら ) ・予選、準決勝終了後、速やかに組、レーン順、試技順を決定する。 ・ 前 項 決 定 後 、速 や か に 各 部 署 に 送 信 す る 。(総 務 ・ 大 型 表 示 係 ・ 競 技 者 係 ・ 掲示など) ・デイリープログラムの原稿を作成する。 ・作成された番組編成をもとに、版下作成作業を行う。 - 23 - 【11】総合得点係 1 任務 (1)総合成績算出要項より、コンピュータを使用して得点集計を行う。 ①各種目に与える得点 1位 8点 2位 7点 3位 6点 4位 5点 5位 4点 6位 3点 7位 2点 8位 1点 ②同順位の場合は、その順位を共有し、次の順位を欠位とする。なお、得点は次の順 位のものを加え、当該競技者で等分する。割り切れない場合は、小数第3位以下を 切り捨てる。 (2)総合得点が同点の場合は、その順位を共有し、次の順位を決位とする。 2 留意点 (1)競技結果と照らし合わせて、各種目の配点を行う。 (2)最終日は、終了時刻に注意する。 (3)男女総合成績、男子・女子総合成績について総合得点一覧表を作成し、関係部署に 配信・配布する。 【12】 場内司令 1 任務 ( 1 )競 技 場 内 に お け る 完 全 な る 統 制 権 を 行 使 し 、総 務 お よ び 各 審 判 部 署 と 共 同 し て 役 員 、 競技者及び報道関係者以外の者の競技場内への入場規制を行なう。 (2)競技を終了した競技者の退場の指示、誘導を行う。 (3)競技場内における役員、競技者及び報道関係者の危険防止に万全の注意を払う。 2 任務分担 (1)主任 ①全般を統括し、各係との連携を図り競技が円滑に進行するように努める。 ②主任会議の内容を役員、補助員に伝達、指導する。 ③緊急事態の対応策を考え、対策を講ずる。 ④スタンドを定期的に巡視する。 (2)副主任 ①主任を補佐する。 ②日替わりの役員配置場所、時間の計画立案をする。 ③報告用紙の用意と回収、問題点を検討し対策を講ずる。 ④スタンドを定期的に巡視する。 (3)班長 ①各班を統括する。 ②班長はトランシーバーにて任務中は連絡を取れるようにしておくこと。 ③役割分担表をもとに、審判員、補助員へ任務内容を指示する。 ④報告用紙を作成し、毎日競技終了後、主任に提出する。 ア)指導に従わない競技者、報道関係者とその内容を記録する。 イ)各班の競技役員、補助員に役割を説明し競技の円滑な進行を助ける。 ウ)トイレなど競技中にその場を離れた競技者の名前と時刻を記録する。 エ)その他,気がついたことを記録する。 (4)各班の役割 ①トラック班 ・ ス タ ー ト付 近 の 混 雑 防 止 に あ た る 。 ・フィニッシュした競技者を速やかにミックスゾーンまで誘導する。 ・フィニッシュ付近に立ち止まらないように注意する。 ・テレビ放映等でスポットインタビューがある場合、フォトセッションの後、優勝 者をインタビュー板前まで誘導する。インタビューが終了したら、その優勝者を ミックスゾーンまで誘導する。 ・競技中に怪我、病気等で途中棄権し退場する競技者に対して指示と誘導をする。 ・スタート、フィニッシュ付近の報道関係者の撮影区域に注意する。 ・リレー競技で、走り終わった競技者が出発地点に戻る場合は、退出経路を指示す る。 - 24 - ・水濠付近の注意にあたる。 ②フィールド班(跳躍・投てき班に分ける) ・当該競技の役員、競技者以外の者が,フィールドに入っていないか注意する。 ・競技者が待機場所から勝手に他の地域に行かないように注意する。 ・ ト イ レ に 行 く 場 合 は 、ト イ レ ま で 付 き 添 い 連 れ 帰 る 。 (報告用紙にナンバー・競技 者名・時刻等を記入) ・同時種目の接点部における事故防止に努める。特にトラック競技とフィールド競 技 の 重 複 す る 場 所 。( 走 高 跳 ・ や り 投 の 助 走 路 ) ・報道関係の撮影エリア区域でも、危険に注意して取材するよう指導する。 ・競技を終了した競技者の退場誘導。 ( ミ ッ ク ス ゾ ー ン へ 、数 人 単 位 で ま と め て 行 う 。) ・2種目出場者の競技場内移動の誘導を行う。 ③スタンド班 ・通路など禁止区域にシートを敷いて場所取りをする者を指導する。 ・スタンドにおいて撮影禁止場所での撮影者に協力を求める。 ・定期的にスタンドを巡回し、異常があれば主任に連絡をとる。 (5)補助員の任務 ・主任の指示により,各担当班の補助をする。 3 留意点 (1)競技場内に入場を認められる者は、次のとおりとする。 ①当該競技に出場する競技者 ② 任 務 に 就 い て い る 役 員 ( 補 助 役 員 を 含 む )。 ③報道関係者は、報道係から交付されたビブスを正しく付けた者。 ただし、立入区域については、協定により定められた範囲とする。 ④大会役員、来賓、視察員。ただし、競技進行中は、グラウンド内には入れないもの とする。 ⑤表彰式における表彰関係者及び被表彰者。 (2)カメラマンの撮影区域を監視し、競技進行中に支障があると認められる場合や禁止 区域に立ち入った者は、速やかに当該区域から移動させる。 (3)競技場内での試技・試走は、役員の指示により行い、勝手な試技・試走を許しては ならない。 (4)役員の競技者への応援又は指導、助言は、絶対にしないよう注意する。 (5)競技者のロゴマークに注意する。 (6)競技者及び競技関係者から問い合わせがあった場合は、言葉づかいに留意し、親切 ・丁寧な対応を心がける。 (7)高圧・威圧的な態度は避け極力協力を依頼する穏やかなロ調で接する。 【13】 救 護 係 1 任務 (1)競技者、競技者支援要員、競技役員、ボランティアスタッフ、報道関係者、大会 役員関係者、及び観客に対して医療サービスを提供する。 (2)メインスタジアム及び練習場における救急医療を行う。 ( 3 ) 救 護 ト レ ー ナ ー は グ ラ ン ド 内 に お け る 競 技 者 の 治 療 行 為 が 発 生 し た 場 合 に 医 師 (医 務 員 )の 出 先 機 関 と し て の 役 割 を 担 う 。 2 任務の内容 (1)人員構成は医師 1 ~ 2 名、看護師1~ 4 名、事務担当員2~5名程度とする。救護 トレーナーは 1 班 2 ~ 3 名とし、数班構成で、1 時間でローテーションとする。 ( 2 ) 医 療 ス タ ッ フ は , 他 の 審 判 員 と 識 別 が で き る よ う 「 MEDICAL STAFF 」と 書 か れ た オ レンジのビブスを着用する。 (3)競技場及び練習場における救急医療に必要な設備、器材及び薬品を、あらかじめ 医師並びに担当総務員、市国体担当課と協議し準備する。 (4)メインスタジアム、練習場内における傷病者の発生を常に監視する。 ①医師、看護師はメインスタジアム内の救護所(医務室)に常駐し、傷病者への処 置を行う。複数人いる場合は第1コーナー等での監視を行う場合もある。 ②事務担当員は医師の指示のもと、物品の準備や、書類作成、傷病者搬送、関係部 - 25 - 署との連絡などの庶務を行う。 ③救護トレーナーはメインスタジアム内(第1コーナー、第3コーナー)に常駐し、 場内を監視する。各救護場所に担架、氷、救急用品などを準備する。棒高跳競技 等の場合は適宜、救護場所を移動する。 (5)アクシデント発生時の対応 ①トラック及びフィールドに出る場合 ア)選手が自力で歩行、あるいは起き上がることが出来ない場合。 イ)審判、医師からの要請または許可を得た場合。 ウ)その他緊急を要する場合 ②対応については、トラックの外周を利用し負傷者の最短距離まで接近、状況を観察 し、救助が必要と判断された場合は、審判の許可を受けてからトラック及びフィー ルドに進入し処置にあたる。 ③傷病者への対応をする際は、処置と同時に医師へ連絡し、他のアクシデントに備 える。医師は状況を判断し、速やかに適切な指示、処置を行う。 (6)傷病者の症状及び経過については、処置記録兼診療依頼書の様式に従い、できる 限り詳細に記録するとともに、関係部署と連絡を取り合い、競技運営に支障をき たさないようにする。 (7)処置はあくまでも応急的であり、それ以上の医療行為が必要な場合は、適切な医 療機関に移送する。 (8)傷病者を医療機関へ移送する場合は、医師が医療機関に受診依頼を行い、担当総 務 員 と 連 携 し な が ら 、 消 防 本 部 あ る い は 救 急 隊 へ 連 絡 す る 。( 重 症 患 者 が 発 生 し た 場 合 は 、 そ の 都 度 総 務 員 に 連 絡 す る 。) (9)長距離競技において、著しい高温下で、熱中症発症の危険性が高いと判断される 場合には、競技者がレース中に水分補給できるよう、給水場の設置を総務員に指 示する ( 10) 医 療 ス タ ッ フ は , 競 技 者 の 安 全 上 , 危 険 と 判 断 し た と き は , 競 技 者 に 競 技 中 止 を 命令することができる。 ( 11) 日 本 陸 連 ( 医 事 委 員 会 ) か ら 派 遣 さ れ た ナ シ ョ ナ ル フ ェ デ レ ー シ ョ ン リ プ リ ゼ ン タ テ ィ ブ ( N F R ), ト レ ー ナ ー と 連 携 す る 。 3 留意事項 (1)主催者が任命した医療スタッフによる競技者の競技中の診断、検診、医療処置は、 助力とはみなされない。その場合、当該審判長、主任、競技役員と連携をとり、 いかなるケースでも競技進行や試技順を遅らせてはならない。 (2)医療目的のいかなる種類の身体保護具(例えば,包帯,絆創膏,ベルト,支持具 等)は、助力とはみなされない。当該審判長は医事代表と協力して、どの場合に おいても保護具が競技者に望ましい物であることを検証しなければならない。 (3)医療活動は、応急処置を行うまでの行為であることを競技会要項及びプログラム注 意事項に明記する。競技者に対する助力と見なされる疑いのある行為はしない。 (4)医療スタッフは、携帯電話あるいはトランシーバーにて各救護所、関係部署との連 絡をとる。 ( 5 )救 護 所 の 備 品 に つ い て は 国 体 担 当 課 が 器 材 及 び 薬 品 の 備 品 リ ス ト に 基 づ き 準 備 す る 。 主 た る も の と し て 薬 品 外 傷 処 置 セ ッ ト 一 式 、 AED、 氷 、 担 架 、 バ ッ ク ボ ー ド 、 タ オ ル、毛布、処置ベッド等を準備する。 - 26 - 【14】 シャペロン シ ャ ペ ロ ン (Chaperone)と は 、 検 体 採 取 に 選 択 さ れ た 競 技 者 へ の 通 知 、 競 技 者 が ド ー ピ ン グ・コントロール・ステーションに到着するまでの付添と監視、或いは教育を受けて権限 が与えられた場合の検体提供の監視及び証明を含む。特定の業務を執行するために教育を 受 け 、 A D O に 権 限 を 与 え ら れ た 役 員 を 言 う 。( 国 際 検 査 基 準 に お け る 定 義 用 語 ) 1 任 務 ドーピング検査係員の中からシャペロンに選任されたものは、検査対象競技者への検 査実施の通告及びドーピング・コントロール・ステーションまでの付き添いと監視を し 、 検 査 終 了 ま で 離 れ る こ と な く 付 き 添 い を 行 う 。( 同 性 で あ る こ と ) 2 任務分担 (1)当該競技者に対してドーピングコントロールの対象となった旨を、本人に直接通告 し、ドーピングコントロール・パスを首にかけさせ、それ以降競技者に付き添う。 (競技者と同性であること) (2)通告を受けた競技者を速やかにドーピング検査室へ入室させる。 3 手順 日本アンチ・ドーピング機構から派遣されたドーピングコントロール・オフィサー(D CO)の指示に従う。 (1)検査対象の通知 「 ド ー ピ ン グ 検 査 対 象 」 で あ る こ と の 通 告 を し 、「 通 告 書 」 を 示 す 。( 記 載 内 容 : 大 会 名、日時、種目、抽出方法等) (2)通知確認のサイン 競技者の権利及び義務に関する説明をし、 「 通 告 書 」に 記 載 さ れ て い る 内 容 を 確 認 さ せ、同意の署名をもらう。 (3)ドーピングコントロール・パスの配布 署名後、ドーピングコントロール・パスを首にかける。 (4)ドーピング検査室への同行 ドーピング検査室に到着するまで(同性)の監視行動をする。到着後、本人確認をす る。 ①「通告書」に到着時間を記入。 ②競技会ナンバーカード、写真付身分証明書を持参させ、ドーピングコントロール・ パスを検査室に戻す。 ③全ての手続きが終了するまで、原則としてドーピング検査室に留まり監視する。 ④競技者には、チームドクター、監督、コーチなど一人の同伴を認める。 ⑤対象競技者が外出を必要と認めたときは、DCOの許可を得て行動を共にし、外出 する。このときも再入室用に、ドーピングコントロール・パスを渡す。 (5)ドーピング検査待合室 ①スポーツドリンクなどを用意しておき、尿意を催すまでリラックスして待たせる。 ②競技後は、尿の量が少ないことが多いので、適度に水分補給して、リラックスして 尿意を溜めさせる。せかしたりすると逆効果である。 ③水分補給するときは、複数(3本以上)の未開封飲料を競技者自身に選ばせ、シャ ペロンから手渡さないこと。 ④更衣をするときは、同性が立ち会う。 (6)トイレの採尿 ①競技者がトイレに行くと申し出たら、DCOに連絡する。以降はDCOが採尿手続 き、検体採尿等を行う。 ②担当した競技者の検査が無事に終わるまで待機し、リードDCOの指示のもと業務 終了とする。 (7)その他 ①検査に関わる情報の提供禁止。 ②検査に関わるスタッフは競技者に医薬品の情報(使用の可否等)を提供してはなら ない。 ③相談を受けた場合は、下記を紹介する。 * 薬 に つ い て の 問 い 合 わ せ 先 :( ) ④JADAの事前研修を確実に習得し、行動すること。 - 27 - 【15】競技者係 1 任務 プログラムに定められた競技者招集の規定に基づき、出場者の出欠の確認と競技に 支障を来さない準備の状況を点検し、速やかに競技場所に誘導し、定刻に競技がで きるように配慮する。 (1)招集所の運営及び管理を行うとともに、問題が発生した場合は、招集所審判長の 指示に従い、必要な処置をとる。 (2)競技種目、組別、競技時刻に合わせ、招集を実施する。 (3)ナンバーカード、スパイク、ロゴマーク、リレー競技のユニフォームのチェック 及びトラック種目について腰ナンバーカードの配布を行う。 (4)通信機器やラジオ、テープレコーダー、携帯電話などの持ち込み禁止物を確認す る。 (5)招集所以降は競技場所という扱いのため、競技者以外の進入をさせない。 2 審判編成 各班の班長は、主任・副主任と連携をとり、各班の審判員・補助員を把握し、効率 的かつ正確に任務が遂行できるよう適切に配置・指導する。また、各員の健康状態 をチェックする。 3 任務分担 (1)主任 ① 競 技 役 員 ・補 助 員 の 心 構 え や 行 動 の 徹 底 を は か り 、 競 技 者 に 不 快 な 気 持 ち を 持 た せ な い よ う に 効 率 的 に 業 務 が で き る 招 集 計 画 を 作 成 し 、事 前 に 係 員 に 配 布 ・徹 底 す る 。 ② 副 主 任 ・各 係 班 長 と 連 携 を 密 に し 、 競 技 者 係 全 体 が 効 率 的 に 機 能 す る 環 境 づ く り を 進める。 ③ 競 技 者 ・監 督 な ど の 問 い 合 わ せ に 対 応 し 、 招 集 に 関 し て 問 題 が 生 じ た と き は 、 招 集 所審判長に報告し裁定を仰ぐ。 ④招集完了後の誘導開始指示を、副主任と協力して行う。 ⑤誘導中に異常が発生したとき、連絡を受け、対応する。 ⑥ 各 班 の 作 業 確 認 と 追 加 指 示 等 の 確 認 ・保 管 ( 代 理 し て 行 う と き 、 あ ら か じ め 指 名 しておく) (2)副主任 ①主任の補佐として、各係責任者と連絡を取りながら、招集進行計画表通りの業務 を促す。 ② 集 合 時 刻 に 係 員 ・補 助 員 の 点 呼 を 行 い 、 打 合 会 の 進 行 を 務 め る 。 ③ 役 員 ・補 助 員 の 出 席 状 況 に よ り 、 主 任 と と も に 任 務 分 担 ・班 編 制 を 調 整 し 、 各 班 長 に連絡する。 ④主任と協力し、招集完了後のスタートリストを点検し、庶務班に提出、誘導開始 の指示後、誘導開始する。 ⑤トラブルが発生したときは主任に連絡し、競技の進行と競技者のモチベーション に影響を与えないよう冷静に対処する。 (3)庶務班 ①競技者係の任務に係わる事務用、諸用紙、腰ナンバー、マスキングシール、持ち 込 み 禁 止 物 、 貴 重 品 預 か り 袋 、 種 目 別 プ ラ カ ー ド を 準 備 ・管 理 す る 。 ②リレー競技の「オーダー用紙」を受け付け、正しいオーダー編成確認のため、各 都道府県の参加申込書をもとにリレーオーダーチェックリストを作成する。 ③ デ イ リ ー 「競 技 日 程 」( 拡 大 ラ ミ ネ ー ト 版 )、 掲 示 用 「各 種 目 別 招 集 時 間 表 」等 を 作 成する。 ④スタートリスト・種目別招集時間表の準備し、掲示する。 ⑤ 2種 目 同 時 出 場 種 目 申 請 書 ・棄 権 届 け を 受 理 ・ 管 理 す る 。 * 2種 目 同 時 出 場 種 目 申 請 書 の 扱 い ・ 申 請 者 に 用 紙 を 渡 し 、 2種 目 の 競 技 時 間 を 確 認 し て 受 理 す る 。 ・ 該 当 の ス タ ー ト リ ス ト に 、 第 一 種 目 に は 「○ ○ 出 場 予 定 」、 第 二 種 目 に は 「○ ○ 出 場 中 」と 朱 書 き す る 。 *棄権届けの取り扱い ・ 申 請 者 に 用 紙 を 渡 し 、 受 理 す る 。 そ の 際 、 提 出 者 の 身 分 ( 本 人 ・コ ー チ ・マ ネ ー ジャー等)を口頭で確認しメモする。 ・ 該 当 の ス タ ー ト リ ス ト の ナ ン バ ー ・氏 名 ・所 属 を 赤 の 二 重 線 で 消 し 、「 DNS」 と 朱書きする。 - 28 - ⑥ 定 刻 ま で に 提 出 さ れ た 「リ レ ー オ ー ダ ー 用 紙 」ま た は 「リ レ ー オ ー ダ ー 変 更 届 」を 受 理し、受付時刻を記入、保管する。 ⑦ 持 ち 込 み 禁 止 物 ・貴 重 品 等 を 選 手 か ら 預 か っ た 場 合 、 管 理 ・返 却 す る 。( 預 か り 証 と引き替え) ⑧ 各 種 目 別 プ ラ カ ー ド を 各 招 集 時 間 の 20分 前 ま で に 準 備 す る 。 ( 4 ) 招 集 ・誘 導 班 <招集> ①招集計画表に基づき、時間に余裕を持って行動し、次の任務を視野に入れ行動す る。 ② 班 長 は 「競 技 種 目 別 担 当 表 」を 作 成 し 、 担 当 任 務 を 明 確 に す る 。 ③招集開始15分前に庶務班よりスタートリスト、腰ナンバーカード、種目別プラ カードを受領する。 ④招集開始10分前に担当種目のスタートリストを確認し、招集場所にプラカード を 設 置 し ,椅 子 に 該 当 の 腰 ナ ン バ ー ( フ ィ ー ル ド 種 目 に は 試 技 番 号 票 ) を 確 認 し な がら置く。 ⑤ 招 集 開 始 時 刻 に 点 呼 担 当 が 「諸 注 意 」と 「招 集 開 始 告 知 を 行 う 」。 ア)諸注意 「最 初 に 諸 注 意 を 行 い ま す 。 」 「 競 技 場 内 に 持 ち 込 む 衣 類 や バ ッ グ ・ペ ッ ト ボ ト ル 等 の 商 標 ・ロ ゴ マ ー ク に は 制 限 が あ り ま す 。 規 定 か ら 外 れ た も の は 、 持 ち 込 ま な い ・裏 返 す ・テ ー プ を 貼 る ・ラ ベ ル を は が す な ど の 措 置 を 行 っ て く だ さ い 。 テ ー プ は こ ち ら で 用 意 し ま す 。」 「 ま た 、 競 技 場 内 に は 、 携 帯 電 話 ・ト ラ ン シ ー バ ー ・ 音 楽 プ レ ー ヤ ー 等 の 電 子 機 器類の持ち込みが禁止されています。もっている選手は付き添いなどに預けて く だ さ い 。」 ・トラック種目 「配布された腰ナンバーカードは左右の腰のやや後方につけてください」 ・リレー種目 「 ユ ニ フ ォ ー ム の デ ザ イ ン を 確 認 し ま す 。 チ ー ム 名 が 呼 ば れ た ら 4人 そ ろ っ て 上下のユニフォームを見せてください。アンカーは腰ナンバーカードを付け てください」 イ)招集開始告知 「 た だ 今 よ り 、( 種 別 ・性 ・種 目 ・ラ ウ ン ド ・組 ) の 招 集 を 開 始 し ま す 。」 「 そ の 際 、 ス パ イ ク の 確 認 も 行 い ま す 。」 ⑥点呼係は点呼を開始する。 ア)ナンバーカード・腰ナンバーカード(トラック種目)が合っているか、正し く 付 け ら れ て い る か を 確 認 。( 跳 躍 競 技 に つ い て は 、 胸 ま た は 背 の 一 方 だ け で よ い 。) イ ) ユ ニ フ ォ ー ム チ ェ ッ ク ( リ レ ー の み ) パ ン ツ ・ス パ ッ ツ は 同 色 で あ れ ば OK。 ウ ) 点 呼 時 に 、 来 て い な い 競 技 者 が あ れ ば 主 任 ・副 主 任 に 報 告 す る 。 ⑦ 点 呼 に 続 い て 、 検 査 係 は 商 標 ・持 ち 込 み 禁 止 機 器 等 の 検 査 を 行 う 。 ア)スパイクチェック ・ ピ ン の 本 数 は 11本 以 内 。 長 さ は 9 mm以 下 。 走 高 跳 ・ や り 投 は 1 2 mm以 下 。 ・ 靴 底 の 厚 さ は 走 高 跳 ・走 幅 跳 は 1 3 mm以 内 、 走 高 跳 の 踵 は 1 9 mm以 内 。 イ)商標(基準は別紙参照) ⑧ 競 技 者 か ら 持 ち 込 み 禁 止 物 ・貴 重 品 の 預 か り の 依 頼 が あ っ た 場 合 は 、 再 度 付 き 添 い 等に預けるよう指導し、不可能な場合のみ、本人が庶務班で所定の手続きをとる よう指示する。 ⑦ 点 呼 担 当 は 点 呼 完 了 後 、 「招 集 完 了 告 知 」を 行 い 、 検 査 担 当 の チ ェ ッ ク 完 了 を 確 認 し、副主任(主任)に報告する。 *招集完了告知 「こ れ を も ち ま し て ( 種 別 ・性 ・種 目 ・ラ ウ ン ド ・組 ) の 招 集 を 完 了 し ま す 。 選 手 の 皆 さ ん は 競 技 場 に 移 動 で き る よ う 準 備 し て 、し ば ら く こ の 場 で お 待 ち く だ さ い 。」 ⑧点呼完了後のスタートリストを確認し、情報処理班に提出する。 <誘導> ⑨ あ ら か じ め 選 手 の 整 列 場 所 ・整 列 隊 形 ・ 誘 導 経 路 を 確 認 し て お く 。 ⑩点呼・検査の完了通告を受けたら、競技者を招集所前のスペースにレーン順・試 技 順 に 並 べ る 。( 2列 縦 隊 ) ⑪副主任(主任)の指示により、出場競技者を誘導経路に従い、スタート付近の待 機所、もしくは競技場所へ誘導する。 - 29 - ⑫誘導の際、競技者と監督・付き添いなどの接触(助力)がないように注意する。 ⑬ 誘 導 先 ま で の 距 離 ・ 所 要 時 間 を 考 慮 し て 誘 導 す る 。( 15分 前 到 着 を 目 安 と す る 。) ⑭誘導先に到着したら、トラック種目は出発係に、フィールド種目は種目担当審判 員 に 引 き 渡 す 。 そ の 際 、 1部 に 引 き 渡 し 確 認 の サ イ ン を も ら い 返 却 し て も ら う 。 ⑮ 2種 目 同 時 出 場 者 が い る 場 合 、 ト ラ ッ ク 種 目 は 出 発 係 に 、 フ ィ ー ル ド 種 目 は 種 目 担 当審判員に報告する。 (5)情報処理班 ①パソコン、プリンター、インカムの設置・接続の確認と印刷用紙の準備を行う ②その日のスタートリストをすべて出力し、庶務班に渡す。 ③ 庶 務 班 が 受 理 し た 「 2種 目 同 時 出 場 届 」 「棄 権 届 」「リ レ ー オ ー ダ ー 用 紙 」を 直 ち に 入 力する。 ④各種目の招集完了後、招集班より提出されたスタートリストを入力し、副主任の 確認を受けて、必要枚数をプリントアウトする。 ⑤競技終了後、機器の撤収・保管、書類の整理・保存を行う。 4 留意事項 ①大会期間中を通し、健康管理に留意し、任務が遂行できるよう努める。 ②招集完了時刻を厳守するため、出場競技者の招集遅れが出ないよう、練習会場係 と連携し、招集告知や放送でアナウンスする。 ③点呼や検査にあたっては、優しく丁寧な言葉使いで、競技規則や競技注意事項に 従い公平・公正にして、簡潔に手際よく行う。 ④審判員服装など清潔な身だしなみで、明るく好感を持たれるような対応を心がけ る。 ⑤任務中の私語は慎む。休憩中であっても競技者や外部の人に不快な印象を与える ような言動に注意する。 ⑥飲食は競技役員控所以外では行わない。 ⑦手すきの役員、補助員は、招集所全体を見渡し、積極的に不足している部署の手 助けに回り、競技者係全体で円滑な業務の遂行に努める。 ⑧火災や地震などの不測の事態が発生したとき、総務員や競技者係主任の判断・指 示により、競技者の安全確保を第一に、冷静にして迅速な行動をとる。 ⑨所定の時刻までに、招集に必要な物品の準備、出場競技者の一覧の確認等を行う。 ⑩後片付け、引き継ぎ、翌日の準備、反省会を競技終了後、副主任の呼びかけで行 う。 - 30 - 【16】 役員係 1 任 務 (1)競技役員・補助役員の受付及び出欠状況把握。 (2)服装、行動チェック。 (3)役員の欠席状況により補充措置を行う。 (4)競技役員の必要物品の配布・確認。 (5)審判シールの配布。審判手帳での対応はしない。 (6)庶務係と協カし、旅費を渡す。 (7)競技役員・視察員控室の管理 2 任務内容 (1)競技役員・補助役員の受付を行う。 (2)プログラム・IDカード・弁当引換券・審判シールなどを配布する。 (3)庶務係と協力して旅費を渡す。 (4)受付と同時に服装、行動チェック。 (5)競技役員に欠員が生じ、競技に支障がきたすと判断された場合は、総務の委任を受 け競技役員の補充を行う。 ( 6 )配 布 物( プ ロ グ ラ ム ・ I D カ ー ド ・ 弁 当 引 換 券 ・ 審 判 シ ー ル な ど )・ 競 技 運 営 マ ニ ュ アルの予備をまとめて準備をしておく。 ( 7 )競 技 役 員 控 室 は 役 員 の 休 息 場 所 も 兼 ね る の で 、庶 務 係 と 連 携 し て 整 理 整 頓 に 努 め る 。 (8)競技役員を実務時間以外は定められた場所に待機させ、実務に就く経路などを指導 する。 (9)視察員控室の管理を行う。 3 留意点 (1)競技役員の出欠確認は、個々に受付をした後、全体受付簿を作成する。 (2)競技役員の受付は、人数でほぼ4等分して窓ロを4ヵ所に分け効率よく行う。 (3)競技役員の服装を確認して、定められた服装以外では競技場に入れない。 4 準備品 (1)書類等:役員一覧、係別一覧、IDカード、弁当引換券、プログラム (2)予備品:プログラム、競技運営マニュアル (3)物品類:筆記用具、机、椅子、照明器具、かご (4)その他: - 31 - 【17】補助員係 1 補助員係 (1)基本的任務 ①補助員全体を把握し統括する。各パ-ト別分担を明確にして補助員が安全かつス ム - ズ に 活 動 で き る よ う に 計 画 し 周 知 徹 底 さ せ る 。。 ②補助員を依頼する学校及び各パ-トの競技役員主任との連携を密にし、適切な補 助員数を確保し配置する。 ③補助員を依頼する学校に補助員の任務内容と留意事項を周知徹底させる。 (2)任務・留意事項 ①補助員待機場所を確保し、必要な準備をする。 ②毎日指定した時刻に補助員を集合させ、留意事項の確認を行う。 ③補助員に衣類を配布し、当日の服装を指示する。 ④補助員の出席状況を確認し、担当部署に配置し任務につかせる。 必要な場合は補充措置をとる。 ⑤必要に応じて補助員への連絡を行う。 ⑥補助員の健康管理・事故防止に留意する。 ⑦補助員の弁当引換券を配布する。 ⑧補助員控え場所の管理を行う。 2 補助員 (1)任務・留意事項 ①補助員は、毎朝所定の場所に集合し、学校ごとに点呼を受け、補助員係からの指 示・連絡後各部署に移動し任務に就く。 ②補助員の服装は、補助員係及び各部署競技役員主任の指示のあったものとする。 ③補助員の任務・内容・時間等については、各部署競技役員主任の指示に従い、任 務のないときは補助員控室で各部署競技役員主任の指示に部署別に待機する。 ④任務の終了は各部署競技役員主任の指示による。 ⑤補助員は、服装を整え、敏速に行動する。 ⑥補助員の飲食は補助員控室でとることを原則とする。 ⑦補助員の荷物は補助員控室で保管する。ただし貴重品の管理については各自で責 任をもって管理する。 ⑧任務中の携帯電話、音楽機器等の使用はできない。また、任務外であっても、競 技運営に十分配慮した行動をとる。 ⑨任務場所、及び補助員控室を離れる場合は、各部署競技役員主任に行き先と戻る 時間を伝える。 ⑩補助員控室の整理整頓に努める。 ⑪補助員は、各自体調管理に留意し任務につく。体調を崩した者は、任務中におい ては各部署の競技役員主任に申し出たあと、補助員係の指示を受ける。また、体 調不良で欠席するときは、各学校責任者を通じて補助員係に連絡する。 - 32 - 【18】庶務係 1 任 務 総務、総務員(庶務担当)の指示の下、大会運営の総務業務、事務業務、接客業務、 物品・消耗品管理。 (1)来賓者等の接待 (2)競技関係書類の準備と各部署への配布 (3)競技関係物品の準備と各部署への配布 (4)プログラム販売 (5)どの部署にも属さない業務 2 任務の内容 (1)接待 ①大会役員、日本陸上競技連盟関係者、来賓及び後催県陸上競技協会等の視察者等へ の湯茶・弁当の準備と配布(視察者については湯茶⇒視察者控室にペットボトルを 配布する弁当⇒視察者受付係にて事前に弁当券を渡し各自弁当引換所で弁当を受け 取ってもらう) ②競技役員に対する湯茶の準備 ③気温が高い場合には、冷たい飲み物を準備するため、氷を用意する。 (2)競技関係書類の準備と各部署への配布と記録集・記録証の受付・発送 ① 「 棄 権 届 」・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ② 「 2 種 目 同 時 出 場 届 」・ ・ ・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ③ 「 リ レ ー オ ー ダ ー 用 紙 」・ ・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ④ 「 リ レ ー オ ー ダ ー 変 更 届 」・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ⑤ 「 棒 高 跳 支 柱 移 動 届 」・ ・ ・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ⑥ 「 用 器 具 検 査 申 請 書 」・ ・ ・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ⑦ 「 上 訴 申 立 書 」・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ⑧ 「 記 録 証 交 付 願 」・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ⑨ 記 録 証 の 領 収 書 ( 6 0 0 円 )・ ・ ・ 競 技 者 受 付 係 ( T I C ) ⑩記録証の受付・発送 ⑪記録集の受付・発送 ⑫プログラムの訂正届 ⑬落し物の総合案内所への受け渡し (3)物品・消耗品の管理 物品台帳による消耗品等(各種記録用紙を含む)の引き渡し及び不足分の補充 ( 雨 具 を 含 む : 市 国 体 準 備 課 が 準 備 )【 ※ 各 部 署 に ケ ー ス で 準 備 】 (4)販売 ①プログラムの販売。 ②販売部数と売上金の精算・管理。 (5)どの部署にも属さない業務 ①国旗、大会旗等の掲揚 ②領収書の発行 ③電報、落し物、迷子の対応(総合案内所に受け渡し) ④ 怪 我 等 に 対 す る 救 急 対 応 ( 至 急 、 医 務 係 に 連 絡 。 そ の 後 、 当 係 の 指 示 を 仰 ぐ 。) ⑤ 会 場 の 環 境 美 化 ( 市 と 連 携 し 、 ご み の 分 別 処 理 等 を 行 う 。) ⑥ 懇 親 会 の 準 備 、 受 付 【 一 部 の 係 員 】( ホ テ ル グ ラ ン ヴ ィ ア ) ⑦栄章受賞者受付(※10月3日(土)のみ来賓・視察員受付係の応援) 3 任務分担 (1)受付:大会役員・日本陸連・来賓・栄章受賞者・被表彰者・視察員の受付準備、 受付、案内。 接 待 : 競 技 役 員 控 室 ・ 来 賓 ( 陸 協 関 係 )・ 栄 章 受 賞 者 控 室 の 接 待 。 飲み物、茶菓の準備、弁当の配布(来賓・栄章受賞者等・補助員関係) (3)競技関係書類所:受付・配布、監督・競技者の申し出の対応。 (4)記録集・記録証:受付・発送。 (5)販売:プログラム・デイリープロ販売、売上金の精算・管理 (6)物品管理:競技会の運営に必要な物品の管理・配布。 (7)会計:日当、交通費の受け渡し・管理と庶務関係受領金の管理。 (8)その他: - 33 - ①担当総務員と協力して、事故・災害発生時の情報通報及び関係機関のパイプ役を 務める。 ②拾得物及び迷子への対応、拾得物等の連絡。 ③電報の処理。 ④ ご み 処 理 ・ 分 別 ( 和 歌 山 市 の 担 当 と の 連 携 )。 ⑤電報、呼び出し・苦情等への対応 ⑥懇親会の受付 4 編成 (1)主任 責任者として、総務と連絡をとりながら庶務全般について業務の掌握にあたる。 (2)副主任 主任を補佐し、各班の連絡・調整及び抗議申立書の受理にあたる。 部主任:受付主任、接待主任、記録証・記録主任、販売主任、経理・出納主任 各部署の責任者として、主任・副主任と連携を取りながら、任務の遂行 にあたる。 5 留意点 (1)各係に属さない業務を担当し、速やかに処理する。 (2)大会関係者への円滑な対応をする。 (3)大会関係者が快適に過ごせるよう、環境美化・衛生に努める。 6 補助員の任務 庶務係補助員は、全般にわたる受付、接待その他、他の係に属さない雑務を遂行す る。また、上記係の指示に従って業務の補助員を円滑に行う。 (1)庶務係補助員 (2)受付・接待補助員 (3)競技関係書類所補助員 (4)記録集・記録証補助員 (5)販売補助員 (6)物品管理補助員 - 34 - 【19】 式典・表彰係・入賞者管理係・筆耕係 1 任務 式典実施要領に則り,表彰式・種目別表彰式等の準備・進行事務を行う。 2 任務の分担 (1)主任 ①表彰実施計画(表彰予定表・表彰カード)の作成。 ②表彰担当総務員との連携を密にし、表彰事務・式典を円滑に進行させる。 ③表彰担当役員・補助員を掌握し、適切に指示を行う。 ④各日、表彰関係物品及び機器並びに文具類等の管理保管に留意する。 (2)授与者担当(副主任) ①式典表彰全般について担当する。 ②授与者の選考・依頼と招集にあたり、表彰予定表へ芳名・役職名を記入する。 ③授与者の確定後、表彰開始時刻等を授与者に連絡し、表彰前に案内する。 ④表彰要領に基づき、表彰式の円滑な進行を心がけ、入退場を担当する。 ⑤賞状・授与者・入賞者・アシスタントの配置を確認する。 ⑥準備完了を確認し、表彰進行担当に連絡する。 (3)表彰進行担当 ①表彰担当総務員と連携し、表彰時刻の設定を行う。 ②表彰担当アナウンサーに決定した表彰時刻を連絡し、確認する。 ③授与者・入賞者・アシスタントの整列を確認し、表彰担当総務員の指示により、 表彰開始の合図を送り、表彰式を開始する。 (4)表彰担当 ①報道係から入賞者を控え室で引き継ぐ。 ②入賞者の確認をし、表彰の要領を説明する。 ③賞状の点検。 ( 種 目 ・ 順 位 ・ 記 録 ・ 所 属 名 ・ 競 技 者 氏 名 ・ 授 与 年 月 日 な ど 。) ④表彰計画書に基づき、表彰式がスムーズに進行するよう配慮し、入場準備から退 場までを担当する。 ⑤準備が完了したら進行担当へ連絡する。 (5)賞状作成担当 決勝結果をパソコン画面で確認し、1~8位の賞状を作成する。 3 表彰の流れの標準スタイル(入賞管理係) 決 勝 終 了 場内司令と係との連携(種目表示カードを受け取る) ↓ 場 内 司 令 係 が ミ ッ ク ス ゾ ー ン へ 連 れ て く る 。( 確 定 順 位 の 確 認 ) ミックスゾーン ミックスゾーン係との連携 ↓ 確定順位が確認できたら、着順カードを渡す。 更 衣 ↓ 入 賞 者 通 路 ( ミックスゾーン) を 通 す 。 ト イ レ に 行 く 選 手 が い れ ば 補 助 員 がついていく。 インタビュールーム 報道係との連携 ↓ 出口で待ち、インタビュー終了後に誘導する。 入賞者控え場所 表彰係との連携 ↓ 着順カードを回収し、表彰係へ引き継ぐ。 表 彰 *ドーピングチェックがある場合はシャペロン係が同行するので確認する。 筆耕係 1 任務 入賞者・入賞都道府県に対して賞状を作成する。 (1)パソコンから印字された賞状の確認 (2)外字の文字に対する手書き - 35 - 【20】 風力計測員 1 任務 (1)関係競技の風向・風速(風力)を計測し、その結果を関係部署に報告する。 (2)定時に競技中の総合気象状況を観測し、その結果を関係部署に報告する。 2 観測器・計測器等の設置 (1)トラック競技 ①計測器は直走路の第1レーンに隣接して、フィニッシュラインから50mの地点で、第1レーンか ら2m以内に設置する。また、高さは地上から1m220を基準とする。 ②デジタル風力速報板は、フィニッシュライン地点のフィニッシュタイマー横に設置する。 ③操作器は、フィニッシュライン地点のスタンド下近くに設置する。 ④200mの際は、第4コーナー直走路に入る位置のトラック内側に目印のコーンを設置し、補助員 が合図をおくる。 (PCのカメラ映像で確認できるようなら、それを利用したい) ⑤吹き流しは、トラック競技用風力計測器と定時気象観測用風力計のほぼ中間(110mH6台目付 近)に設置する。 (2)フィールド競技 ①計測器は、踏切板から20m、助走路から2m以内の地点に設置する。 ②デジタル風力速報板はデジタル記録表示板の近くに設置する。 (Aピット使用時のみ) ③Aピット使用時の操作器の位置は助走路に面したスタンド下近く、B・Cピット使用時の操作器の 位置は計測器直近の通路に、それぞれ設置する。 ④走幅跳は踏切板から40m、三段跳は35mの計測開始地点に目印のコーンを設置する。 (3)定時観測用機器 ①温度・湿度計は、ホームストレート側スタンド下の風通しのよい日陰に設置し、高さは1.5mを 基準とする。 ②風向風速計は,ホームストレート側のフィールド中央に、第1レーンから2m以内に設置する。ま た、高さは1m220を基準とする。 3 任務内容 (1)競技開始30分前には、計測器等の設置を終え、正常に作動するかどうかを点検確認する。 (2)競技開始10分前までに記録用紙等すべての準備を完了させ、定位置につく。 (3)競技開始直前に、再度計測器の作動確認を行う。 (4)計測種目と計測時間は次の通り 100m・・・・10秒間 ピストルの閃光から計測 200m・・・・10秒間 先頭走者が直走路に入ってから計測 110mH・・・13秒間 ピストルの閃光から計測 100mH・・・13秒間 ピストルの閃光から計測 走幅跳・・・・・・5秒間 踏切板から40mのマーク通過時 40mの助走路をとらない競技者は助走開始から計測 三段跳・・・・・・5秒間 踏切板から35mのマーク通過時 35mの助走路をとらない競技者は助走開始から計測 (5)計測結果を確認し、デジタル風力速報板に表示する。 ①測定者は計測値を読み上げ、記録者が記録用紙に記入するとともに、正しくはっきりした声で復唱 する。測定者と記録者がお互いに確認する。 ②デジタル記録表示板の記録が消去されたら、風力表示も消去する。フィールド競技における風力の 表示は成功試技のみ行う。 注)トラック競技におけるフライングの場合、フィールド競技における無効試技の場合は、風力が 表示されると同時に、デジタル風力速報板の表示を消去する。 注)フィールド競技記録用紙の成功試技以外の記入方法 失敗(無効試技) :×,パス:-,試技放棄(離脱) :/,棄権:DNS ③フィールド競技は常に競技者のナンバーを確認する。 (6)競技終了後、記録結果は、主任が署名した後、トラック競技の際は情報記録員に、フィールド競技 の際は跳躍審判員記録担当者に報告提出する。 (7)総合気象状況として、天候・気温・湿度・風向・風速(200秒間の平均)を観測する。 4 補助員の任務 観測器・計測器の運搬・設置及び片付けの手伝い 5 編成 トラック競技:2人/1組 気象観測:1人/1組 - 36 - フィールド競技:2人/1組(2ピット使用の際は2組4人必要) 6 留意点 (1)フィールド競技開始時に跳躍審判とともに整列し挨拶する。 (2)計測場所へは、計測員・記録員が必ず揃って入場する。 (3)定時観測におけるフィールド中央への入場は、ホームストレートから入らずコーナー付近から回っ て入る。 (4)トラック競技開始時、記録室を介してスターター・写真判定員と連携をとる。 (検討中) 【21】 公式計測員 1 任務 競技が開始されるまでに、競技場の設備及びトラックのマーキング等が正確である ことを確認し、技術総務に報告する。また、これを確認するために、競技場に関する 直近の検定資料等を準備する。 2 検査事項 (1)トラック一周の距離の確認 (2)走路の確認(レーン・助走路の幅) (3)走高跳跳躍場の確認(着地場所・助走路等) (4)棒高跳跳躍場の確認(着地場所と助走路、ボックス・支柱台等) (5)走幅跳・三段跳跳躍場の確認(砂場、踏切板、助走路等) (6)砲丸投投てき場の確認(サークル、足留材、レべル、落下域等) (7)円盤投投てき場の確認(サークル、レべル、囲い設備、落下域等) (8)ハンマー投投てき場の確認(サークル、レべル、囲い設備、落下域等) (9)やり投投てき場の確認(助走路の幅、レべル、落下域等) ( 10) 3 0 0 0 m S C 設 備 の 確 認 ( 水 濠 、 固 定 障 害 物 、 移 動 障 害 物 、 代 用 縁 石 ) ( 11) 各 ス タ ー ト ラ イ ン 、 テ ー ク オ ー バ ー ゾ ー ン 、 ブ レ イ ク ラ イ ン 、 ハ ー ド ル 設 置 位 置 等の確認 ( 12) フ ィ ー ル ド 内 の 芝 生 の 状 態 、 レ ベ ル の 確 認 ( 13) 計 測 器 具 の 確 認 ( 鋼 製 巻 尺 、 高 度 計 、 光 波 測 定 器 等 ) ( 14) 用 器 具 の 検 査 ( 規 格 、 計 量 等 ) ( 15) 技 術 総 務 の 指 示 に よ り 借 り 上 げ 用 器 具 の 検 査 - 37 - 【22】 用器具係 1 主な任務 (1)技術総務の指揮の下、競技に必要な用器具を整備・点検して,各担当審判員に引き渡す。 (2)公式計測員が検査した持込投てき用具について、競技開始前に準備して担当審判員に引き渡す。 (3)跳躍審判員と協力して跳躍競技マットの準備 (4)各部署と協力して雨天時、高温時の選手用テントの準備。 (5)各部署と協力して選手用の長椅子の適正配置。 (6)ハードル種目の配置及び撤収。 (7)長距離種目でのグループスタートの準備。 (8)3000mSCでの必要な準備。 (9)長距離種目においての給水準備。 2 任務内容 (1)主任 ①技術総務の指揮の下,競技が円滑に進行するように用器具の準備・整備をする。 ・各部署からの希望に基づき必要な用器具を準備して、各部署に引き渡す。 ②用器具係審判員の任務分担を決め、担当任務の遂行が円滑に行えるようにする。 3 各種目での任務内容 (1)ハードル種目 ①100mH・110mH・400mHのハードル設置・撤収を行う。 (設置後の練習の指示と管理は出発係が行う。練習後とレース中の設置調整は監察員が行う。 ) ②ハードル1セットに役員1名、補助員2名での編成を基本とする。 (2)トラック種目 ①5000m、10000mでのグループスタートを実施する場合、代用縁石の設置・撤収を行う。 また設置・撤収は各レース毎に行う。 ②ラップ旗の配置。 ③3000mSCの水濠への配水、移動障害物の配置・撤収、高さの調整。代用縁石の設置・撤収を 実施する。 (障害1台に役員1名、補助員2名での編成を基本とする。 ) (3)投てき競技 ①投てき用囲いは投てき審判員と協力して設置する。 ②投てき用防護ネットはその都度、技術総務の判断で設置する。 ③フィールド電光掲示板の配置場所は技術総務の指示による。 (4)跳躍競技 ①マットは競技場所まで跳躍審判員に協力して搬送・移動する。セッティングは跳躍審判員が実施。 ②フィールド電光掲示板の配置場所は技術総務の指示による。 (5)給水担当 ①用意した給水備品をセッティングする。 ②バックストレートの4レーン付近に設置する。 ③給水渡し及び水補給を行う。 (5)器具庫管理 ①器具庫は関係者以外の立入を禁止する。用器具係が器具庫の管理に当たる。 ②各部署からの希望に応じて必要器具の貸出し、確認の上、返納に応じる。 ③競技終了後の撤収用器具は、点検・清掃し数量の確認をして所定の場所に格納する。 ④故障,消耗品等がある場合は、報告を受ける。 ⑤報告された内容のうち、対処できるものは修理・補充する。対処できないものは、技術総務を通し て処理する。 - 38 - 【23】 練習会場係 1 任 務 すべての競技者が、試合に出場するにあたり、気持ちよく、あせらず、十分なウォー ミングアップや練習ができるように配慮し、競技者が秩序ある環境の中で効果的な準 備運動ができるよう、補助競技場・投てき練習場・用器具の準備、整備並びに練習者 の安全管理にあたる。 2 練習会場における注意事項 (1)練習は、指定された場所・時間で行い、事故防止に万全を期すこと。 (2)練習場には競技者・監督・コーチ以外は立ち入りできない。 (3)練習に必要な用器具は、原則として各自持参する。 ( 4 ) 主 競 技 場 で は 、「 練 習 会 場 使 用 日 程 」 で 示 さ れ た 時 間 に 支 障 の な い 範 囲 で の 練 習 を 認める。 (5)競技進行に留意し、ウォーミングアップが円滑にできるように心掛けるとともに、競技者係 とも連絡を取り、競技者が招集時間に遅れないように配慮する。 3 練習会場使用について 練 習 時 間 は 、「 練 習 会 場 使 用 日 程 」( 10 月 1 日 ~ 10 月 7 日 ) の と お り と す る 。 (1)本競技場 ① 1 ・ 2 レ ー ン ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・( 周 回 ) 中 ・ 長 距 離 、 競 歩 ②直走路3~6レーン・・・・・短距離・リレー(スタート~第3コーナー) ③曲走路3~7レーン・・・・・短距離・リレー(スタート~第3コーナー) ④直走路7~9レーン・・・・・110mハードル・100mハードル ⑤曲走路8~9レーン・・・・・400mハードル(スタート~バックストレート) 跳躍・投擲練習に関しては各部署と要確認 (2)補助競技場 ①競走路の使用は、原則として次のとおりとする。 ア ) 1 ・ 2 レ ー ン ・ ・ ・ ・ ・ ・( 周 回 ) 中 ・ 長 距 離 、 競 歩 イ)直走路3~5レーン・・・短距離・リレー ウ)曲走路3・4レーン・・・短距離・リレー エ)直走路7・8レーン・・・110mハードル・100mハードル オ)曲走路7・8レーン・・・400mハードル カ)ホームストレート・・・・スターティングブロック(3~8レーン) ハードル(7・8レーン)の設置 キ)1、2曲走路からバックストレート及び3曲走路にかけての3・4・5レー ン は 、 短 距 離 ( バ ト ン パ ス を 含 む 。) ク)1、2曲走路からバックストレートの7・8レーンは、400mハードル ②ハードル種目及びリレー競技が実施される日はそれぞれ優先レーンを増やし、練 習会場の確保をする。ただし、混雑時のハードル移動(インターバルの変更)は 不可とする。詳細は練習会場係の指示に従う。 ③危険防止の為、トラックの逆走・トーイング練習・メディシンボールの使用は禁 止する。 ④競技者・監督・コーチ以外は、走路及びインフィールドに入れない。 ⑤ 投 て き の 練 習 は 、「 練 習 会 場 使 用 日 程 」 で 示 し た と お り 一 切 禁 止 す る 。 (3)投てき練習場 ・ハンマー投・円盤投・砲丸投 ①現地使用規定により、管理者及び係員の指示に従って使用し、事故防止に万全を 期す。 ②特に危険であるので競技者・監督・コーチ以外の立ち入りは禁止する。 ③ 「 投 て き 練 習 場 」 で の 練 習 は 、「 練 習 会 場 使 用 日 程 」 で 示 し た 通 り で あ る が 、 投 て き練習場の使用状況によっては、競技役員の指示によりウォーミングアップの種 目・時間を変更する場合がある。 ④危険防止のため、日没等で安全の確保が困難な場合は、予定時間前でも練習会場 を閉鎖する場合がある。 ⑤投てき用具については、原則は各自持参とする。 4 補助員の任務 補助競技場・投てき練習場・室内雨天走路・特設投てき練習場の所用器具類の設置、 撤収の補助及びトラック、フィールドの整備、整地、散水などの補助にあたる。また、 - 39 - 練習者の安全確保のため、次のことに留意して、競技役員の補助を行う。 (1)関係者以外の者は、練習場内に入れない。 ( 2 ) 競 走 路 の 走 り 方 ( ハ ー ド ル も 含 む 。) が 正 し く 行 わ れ て い る か 。 (3)跳躍場所の使用が正しく行われているか。 ( 4 ) 補 助 競 技 場 内 で の 投 て き 練 習 ( や り 投 を 除 く 。) の 禁 止 が 守 ら れ て い る か 。 5 留 意 点 (1)練習場の開始・終了時刻を明確にし、練習場の整備・管理を行う。 ※練習会場のコンディションの保持・管理 ①ウォームアップ場使用前の状況 ②ウォームアップ場使用中の状況 ③ウォームアップ場使用後の状況 ④雨天、荒天時の対策及び対応 ⑤練習会場係競技役員は、器具器材の設置から撤収・管理まで徹底して業務にあた る。補助員はその補助にあたる。特に、投てき練習場のハンマー投・円盤投・砲 丸投、補助競技場のやり投のリボン設置等の会場づくりは、練習会場係が投てき 審判員に協力する。 (2)秩序ある練習法及び危害予防方法 ① 競 走 路 の 走 り 方 ( ハ ー ド ル も 含 む 。) ② 跳 躍 場 所 の 使 用 の 仕 方 ( 風 向 き で 棒 高 跳 マ ッ ト の 位 置 を 確 認 す る 。) ③投てき練習場の使用の仕方 特に危害予防については、事故が起きてからでは遅いので、走路・助走路の走る 方向、跳・投の流れは、使用する競技者・役員に十分心得てもらい徹底する。 ( 3 ) 練 習 会 場 に 出 入 り す る 者 の 制 限 ( 競 技 注 意 事 項 に 明 記 す る 。) ①参加競技者 ②監督・コーチ(可能、不可能)をはっきりさせる。 ③競技役員 ④総務から特別に出入を認められた者 ⑤報道、取材の規制 (4)練習会場における報道・取材の規制 ①限られた報道・取材エリア内での活動範囲とする。 ②トラック・フィールド内に入ることは禁止する。 ③競技役員の指示に従うよう協力を求める。 ④選手・監督・コーチからの苦情の無いよう十分配慮した取材を求める。 (5)練習会場の開設、閉鎖時間 ①練習会場使用日程表を確認 ②安全の確保が困難(日没等)な場合は、予定時間前でも競技役員の指示により、 ウォーミングアップ等を中止する場合がある。 (6)競技進行に留意 ①あらかじめ競技進行表を作成する。 ②競技者係と連携を密にし、競技者が招集に遅れないように配慮する。 - 40 - 【24】スターター・リコーラー 1 任務 (1)スタートに関する一切の権限を持つことを十分に認識し、競技者から全幅の信頼 を受け、心おきなく競技にうちこむことができるように公平を保ち、適正にスタ ートの合図を行う。警告や失格の適用については、スターターが行う。 (2)リコーラーは、すべての競技に配置し、スタートが正確であるかを確認し、不正 スタート、不適切な行為があった場合には信号器を発射し呼び戻し、どの競技者 を警告すべきか等の情報をスターターに伝える。 さらに、スターティングブロックを使用する種目には、不正スタート発見装置担 当を置く。 (3)リコーラーは、自分の受け持つすべての競技者を、平等に見ることができる位置 に立たなければならない。 (4)スターター・リコーラーは不正スタート、不適切なスタートが発生した場合、失 格や警告を宣言する。 2 編成 (1)主 任……全体を統括する。 (2)副 主 任……主任を補佐し又は代行する。 (3)スターター……スターター、リコーラー、インカム、不正スタート発見装置を担 当する。 (4)補 助 員……スターター係の補助をする。 3 任務分担 (1)スターターは不正スタートや不適切なスタートを確認した競技者に失格・警告を 宣言する。 ①リコーラーは、スターターが見落としたと思われる不正スタート、不適切スター トを確認した場合は、躊躇することなく信号器を発射して競技者を呼び戻し、た だちに当該競技者のレーン番号をスターターに伝える。 ②不正スタート、不適切スタートがあったときは、スターターのもとに、リコーラ ー、出発係が集合して確認を行い、スターターがスタート審判長と協議する。 ③失格・警告の競技者への通告は出発係が行う。 (2)インカム担当は各レース毎に、信号器と写真判定との連動が支障なく行われたか どうかを確認し、赤白盤でスターター・出発係に伝える。 (3)ゼロコントロールテストを毎日、競技開始前にスタート審判長、立ち会いのもと で実施する。 (4)写真判定装置との連動テストは各種目開始前に実施する。 4 スタートに際して注意を与えるべき条件 ( 1 ) 4 0 0 m ( リ レ ー を 含 む ) ま で の 競 技 で 、「 On your marks」 の 合 図 の 後 、 両 手 ま たは少なくとも片膝がトラックについていない競技者。 ( 2 ) 4 0 0 m ( リ レ ー を 含 む ) ま で の 競 技 で 、「 On your marks」 の 合 図 の 後 、 両 足 が スターティング・ブロックのプレートに接触していない競技者。 ( 3 ) 4 0 0 m を 超 え る 競 技 で は 、「 On your marks」 の 合 図 の 後 、 両 手 ま た は 片 手 が ト ラックについている競技者。 ( 4 ) 上 記 ( 1 )、( 2 )、( 3 ) 及 び そ の 他 の 注 意 事 項 に つ い て は 、 競 技 規 則 第 130条 4 に より出発係と連携して対処する。 5 スタートに際して「不適切な行為」として警告を与えるべき条件及び失格について ( 競 技 規 則 第 1 6 2 条 5 [国 内 ]、 ス タ ー ト 動 作 の 判 定 に 関 す る 日 本 陸 連 統 一 見 解 参 照 。) ( 1 )「 On your marks」 の 合 図 か ら 「 Set」 が か か る ま で の 間 に 、 競 技 者 の 動 作 が ゆ っ く りしていて、適切な時間内に最終の位置についた姿勢がとれない競技者で、1度 警告されたにもかかわらず改まらない場合、不正スタートと見做し失格とする。 【 注 】 4 0 0 m を 超 え る 競 技 に お い て は 、「 On your marks」 の 合 図 か ら 信 号 器 が発射されるまでの間である。 ( 2 )「 Set」 の 合 図 の 後 、 適 切 な 時 間 内 に 最 終 の 「 用 意 」 の 姿 勢 が 取 れ な い 競 技 者 。 この場合の適切な時間とは、スターターが感覚的に判断するしかない。基本的に は「用意」の姿勢を取るための動作が開始され、最終的に競技者全員のその動作 が終了して静止した時点である。一旦静止した後で動いた場合には、スタート動 作の判定に関する日本陸連統一見解③により処理する。 - 41 - (3)音声その他の方法で、他の競技者を邪魔するような行為をした競技者。 (4)スターターに対して不遜な行動を取ったり、他の競技者を軽蔑するような態度を 取った競技者。 ( 5 ) 上 記 ( 1 )、( 2 )、( 3 )、( 4 ) 及 び そ の 他 不 適 切 な 行 為 に は 、 規 則 に よ り 、 警 告 もしくは失格の処置がなされる。 6 不正スタートへの対処 (1)スターターは、不正スタートをした競技者は、混成競技を除き、1回目から失格 とする。 (2)失格の告知は、スターターが出発係を介して行う。 (3)リコーラーが確認した不正スタートについても同様である。従って、リコーラー は速やかに不正スタートをした競技者のレーンナンバーをスターターに報告しな ければならない。 (4)不正スタート発見装置を使用する場合には、この装置によって得られた証拠を通 常、スターターは決定的なものとして受け入れなくてはならない。 7 スターター関係役員の一般的注意事項 (1)健康管理に心掛け、心身良好な状態を保つよう各自留意する。 (2)これまでの自己の審判技術を確信し、リラックスして任務に専念する。特に、ス タ ー タ ー 及 び リ コ ー ラ ー は 「 不 正 ス タ ー ト 」、「 不 適 切 な 行 為 」 に つ い て 正 し く 理 解する。 (3)スターターとしての自信と威厳を持つとともに、競技者には親切に穏やかな心で 接する。実際にあたっては、集中力を高め感覚機能を総動員して対処する。 (4)スターターの服装は指定されたものを着用する。なお、帽子についても、スター ター、リコーラー(インカム担当含む)は指定された色の帽子を被る。 ( 5 )「 ス タ ー タ ー は 、 ス タ ー ト 地 点 に お け る 競 技 者 を 完 全 に 統 括 し 、 競 走 競 技 に お け る い か な る 事 実 に つ い て も 唯 一 の 裁 決 者 で あ る 。」 と い う 事 象 を 十 分 に 自 覚 し 、 全 競 技者から信頼されるような公平かつ的確なスタートの合図を心掛ける。 (6)スターター、リコーラー、インカム担当者は、それぞれの任務を十分に認識し、 その役割に責任を持って行う。 (7)スターターは、スタートに際しては、競技者がリラックスした中にも緊張感を持 っ て ス タ ー ト ラ イ ン に つ け る よ う に 、 威 厳 あ る 大 き な 声 で 「 On your marks」 の 合 図 を 行 い 、「 Set」 は 競 技 者 が 全 神 経 を 集 中 し な が ら も ゆ っ た り と 最 終 の 姿 勢 が 取 れるように、低めのトーンで発する。 (8)不正なスタートには躊躇なく信号器を発射し呼び戻し、不正スタートをした競技 者を、出発係を介して失格にする。 (9)リコーラーは、全神経を集中してスタートの瞬間を見極め、スターターが見落と したと思われる不正スタートだと判断した時は、躊躇なく信号器を発射して呼び 戻し、速やかにスターターに対して当該競技者のレーンナンバーを報告する。 ( 10) イ ン カ ム 担 当 者 の 任 務 は 、 信 号 器 と 写 真 判 定 装 置 と の 連 動 が 支 障 な く 行 わ れ た か 否かの応答を速やかに行うことが主要任務である。従って、リコーラーとしての 任務は含まれない。 8 補助員の任務 (1)マイク、拡声器、信号器の確認並びに紙雷管の装填確認。 (2)スタート合図のタイミング計測、記録。 (3)その他指示事項 - 42 - 【25】 出発係 1 任務 出発係は、競技者が最良のコンディションで競技に臨めるように、競技者を定められ た時間に、定められたレーンに誘導し、定時にスタートができるようにを任務とする。 そのためにトラック進行係の指示の下、競技者係、スターター、監察員、アナウンサー 場内指令、トラック審判長などと連携を図り、競技の円滑な進行に努める。 また、トラック競技における競技進行上の前線基地として、常に高い意識を持ち競技 者や観客に魅せる競技会を目指す。 ①競技者の待機やスタートに必要な器具を準備・配置する。 ②競技者が、所定の競技 組 レーンに参加しているか確認する。 ③競技者が正しいナンバーカードを付けているかを確認する。 (胸・背中・腰の位置及びナンバー確認) ④セパレートコースを使用する種目では、競技者を正しいレーン位置に誘導する。 ⑤800mを越える競技では、競技者をスタート位置に誘導し整列させる。 ⑥リレー競走の第 1 走者にバトンを配布する。 ⑦ リ レ ー 競 走 の 第 2、 第 3、 第 4 走 者 を 正 し い レ ー ン や 位 置 に 並 べ る 。 ⑧競技者のスタートの構えが正しいか確認する ⑨スターターの指示により、不正スタート・不適切スタートを警告し、又は失格を通 告する。 2 任務分担と編成 (1)主任 ①トラック審判長、スターターを補佐し、任務分担を決め出発係を統括する。 ②トラック進行、競技者主任、監察主任、投擲主任、跳躍主任、場内指令主任、衣服 係、ミックスゾーン係、各部署に連絡、連携の確認する。 ③競技開始までに担当審判員 補助員の出欠及び種目の確認をし審判員、補助員の任 務の分担 用具(カード 3 枚、バトン、マーカー、インカム等)配布する。 ④スタートさせるために必要な用器具が準備されているか点検、確認する。 ⑤班編成は基本 2 班とし、副主任及び班長を決める。 (2)副主任 主任を補佐し、主任の指示によりその責務を果たす。 (3)インカム担当(出発係 主任 副主任) 競技進行、トラック審判長、アナウンサーとの連絡、連携を図る。 (4)班長 ①班全体を指揮するとともに、各審判員の任務確認をする。 ②定時にスタートできるようにする。 ③ ス タ ー タ ー 、 監 察 員 と 連 絡 を と り ス タ ン バ イ OK か 確 認 す る 。 ④衣類を脱ぐ指示をして、競技者を集合線に立たせる。 ⑤ 補 助 員 係 に ス タ ー テ ィ ン グ ブ ロ ッ ク 、レ ー ン ナ ン バ ー 台 の 配 置 及 び 撤 去 を 指 示 す る 。 ⑥競技者の衣類を衣類係に渡し、ミックスゾーン係と連携して運搬する。 (5)出発審判 ①競技者を集合線に誘導する。 ②競技者のスタートの構えが正しいか点検(確認)する。 (スターティングブロックに足が乗っているかも確認) ③スターターの指示により(不正スタート・不適切スタート)を警告する。または、 失格を通告する。 ④補助員担当は、班長の指示によりスターティングブロック、レーンナンバー台を準 備及び撤収する(補助員に指示) ⑤競技者の衣類運搬を衣類運搬係と連携確認する。 ⑥ レ ー ン 担 当 は (100m100mH110mH)2 名 、 (200m400m800m400mH)4 名 、 1500m 以 上 2 名 、 2 段スタート 3 名とする。 (6)競技者管理(点呼、点検審判) ①競技者を競技者誘導係から引き継ぐ ②競技者が所定の競技、組に参加してるかを確認する。 ③競技者が正しいくナンバーカード・腰ナンバーカードをつけているかを確認する。 ( 点 検 の 際 出 来 る だ け 女 子 の 時 は 女 性 ( 女 子 の 補 助 員 で も 可 ) で 対 応 す る 。) ④ 競 技 者 の ス パ イ ク 、 服 装 の 商 標 を 点 検 す る 。( 商 標 が 大 き い も の は 隠 す ) ⑤リレー競走の第 1 走者にバトンを配布し、終了後は第 4 走者から回収する。 ⑥班長と共に衣類係、ミックスゾーン係が連携して混雑しないように確認する。 ⑦競技者の衣類は補助員が運搬するので、移動経路を確認する。 - 43 - ⑧点呼・点検の際、競技者や補助員に対して、言葉遣いに留意して、優しく丁寧に接 す る 。( 急 い で 、 早 く な ど 言 わ な い ) (7)リレー競技 ①スタート地点は通常出発係の任務と同様 ②第 2 走者から第 4 走者の担当者は、点呼・点検・衣類担当の 3 人とし、任務を行う (マーカー、インカムを用意する) 3 留意事項 (1)大会期間中を通し健康管理に留意し任務を遂行できるように努める (2)審判員章や服装など清潔な身だしなみで、明るく好感をもたれるような対応を心が ける。 (3)任務中は私語は慎む。競技者、観客、補助員には優しく対応する。 ( 4 ) 休 憩 中 は 所 定 の 場 所 に 待 機 す る 。( 携 帯 電 話 な ど 任 務 中 は 持 参 し な い ) (5)スタート地点へ向かう時は班で整列して移動する。 (6)当日の諸注意などは必ず確認する。 4 任務の流れ (1)審判打ち合わせ 主任・副主任・用器具・インカム・消耗品を確認する ① 競 技 開 始 90 分 前 に 主 任 ・ 副 主 任 は 、 出 発 係 ・ 補 助 員 の 点 呼 を 行 い 、 必 要 事 項 ・ 諸 注意を指示・連絡する。 ② 競 技 開 始 30 分 前 、 担 当 班 長 は 整 列 し て ス タ ー ト ゲ ー ト へ 移 動 。( 用 具 ・ 補 助 ・ 衣 類 運搬係・確認・連携) ③ 競 技 開 始 20 分 前 審 判 員 ( 補 助 員 担 当 ) は 補 助 員 と 共 に ス タ ー テ ィ ン グ ブ ロ ッ ク とレーンナンバー台を確認し配置する ④ 競 技 開 始 15 - 10 分 前 競 技 者 が ス タ ー ト 地 点 に 到 着 、 点 呼 、 点 検 (組、レーン、ナンバーカード、腰ナンバーカード、スパイク、ユニホームロゴ商 標)確認、諸注意(衣類の移動等) ⑤競技開始 5 分前 インカム、トラック進行係に状況確認、競技者をスタート位置に 誘導させる。決勝審判員も所定の位置へ、衣類補助員はナンバー台の後方へ衣類カ ゴを持って所定の位置、確認 ⑥競技開始 3 分前 競技者の衣服を脱がせて、集合線に並ばせる。 (班長か担当審判員の指示) 衣類担当係は衣類補助員に競技者の衣類カゴを所定の場所まで運ばせる ⑦ 競 技 開 始 1 分 30 秒 ― 2 分 前 スターター、監察、準備完了したことを トラック進行、アナウンサーに連絡する。 選 手 紹 介 後 ON YOUR MARKS の 合 図 で 正 し い 手 や 膝 の つ き 方 や ブ ロ ッ ク に 足 がついているか確認し、違反があれば指示するか、スターターに合図する ⑧スタート スタートやり直しが命じられたとき又注意のため(立て)を命じられた と き ス タ ー タ ー 側( 主 任 、班 長 )が ス タ ー タ ー に 理 由 を 聞 き 口 頭 で 競 技 者 に 伝 え る 。 不 適 切 行 為 の と き は 、 該 当 競 技 者 に 黄 /黒 カ ー ド を 水 平 に 指 し 左 か ら 中 央 に 戻 し て カードを収める。同時にレーンナンバー標識に黄色板を立てる。 不 正 ス タ ー ト の と き も 同 様 で あ る ( 赤 /黒 カ ー ド レ ー ン ナ ン バ ー 標 識 赤 色 板 立 て る) ⑨ ス タ ー ト 後 400m400mH の 場 合 審 判 員 ( 補 助 員 担 当 ) は 補 助 員 と 共 に ス タ ー テ ィ ングブロック、レーンナンバー台を速やかにレーン外に移動させる また、班長の合図でスターティングブロック、レーンナンバー台をスタート位置 に配置する。 ⑩競技終了 スターティングブロック、レーンナンバー台の片付けと忘れ物等の確認 をする (2)衣類係 ① 競 技 開 始 60 分 前 衣 類 係 班 長 は 、 出 発 主 任 ・ 班 長 ・ 点 検 ・ 点 呼 担 当 ・ ミ ッ ク ス ゾ ーン主任と衣類運搬を実施する種目の運搬経路を確認する。補助員にも連絡、確認 し、班編成、時間、場所確認を徹底させる。 ②競技開始 40-30分前 担当審判員は補助員を控所に集合させる。 (移動は整列して)カゴなど用具の確認 ③ 競 技 開 始 20 分 前 補 助 員 は 整 列 し て 競 技 者 の 椅 子 の 前 に 衣 類 カ ゴ を 配 置 す る 。 ④ 競 技 開 始 5 分 前 競 技 者 が 入 場 す る の で 、補 助 員 は 担 当 レ ー ン の 衣 類 カ ゴ を 持 ち 、 整列してレーンナンバー台前にカゴを置き、ナンバー台の後ろに立つ。 ⑤競技開始 3 分前 競技者が衣服を脱ぎ終わり、衣類カゴに納まったら衣類班長の合 図で整列して退場する。 ⑥速やかに所定の場所まで運搬 移動する(忘れもの、レーン間違いがないか確認) - 44 - 【26】 衣類運搬係 1 任務 出発係と連携をとりながら、競技者が脱いだ衣類を競技者控え所(ミックスゾーン) まで運搬し、トラック競技を円滑に進める任務を行う。 2 編成と任務分担 (1)主任 ①副主任、審判員、補助員を掌握し、実施計画通り任務が遂行されるように指揮・指 導にあたる。 ②競技開始までに次の各項を準備し、確認する。 ・役員、補助員の出席状況を確認する。 ・当日の担当種目と競技開始時刻を確認し、審判員、補助員に任務分担と注意事項 を伝達する。 ③運搬車及び用具等の点検、確認を行うように指示する。 (2)副主任 主任を補佐するとともに,状況によっては主任の代行をする。 (3)審判員 ①補助員を掌握し、適切な任務の指示・必要用具(衣類かご,ビニール袋等)の配付 を行う。 ②運搬車の操作及び安全管理(運行前点検等)に万全を期す。 (4)補助員(スタート・運搬・フィニッシュ) ①審判員の指導の下に、競技者用衣類かごの配置と撤収及び衣類の運搬を行う。 ②レーンナンバー表示板の後ろに脱衣用かごを置く。そのかごは 1 レーン~ 8 レーン までを同時に配置する。 ③衣類係審判員の指示で脱衣かごを運搬車に積み込む。 ④フィニッシュ地点で運搬車から脱衣かごを降ろし、競技者控え所まで運搬する。 3 任務要領 (1)スタート直前までの衣類管理 ①衣類用かご(袋)を設置する。 ②スタート直前になったら出発係の合図のもと、衣類をレーン外に出し、衣類運搬車 に積み込む。 (2)スタート後、ミックスゾーンまでの衣類運搬 ①スタート時の衣類管理者から衣類の入った袋をもらい、衣類運搬車に積み込む。 ②1組ずつ衣類運搬車で運搬し、ミックスゾーンの衣類管理者に渡す。 ③衣類運搬車が使用できない種目は手運びで運搬し、ミックスゾーンの衣類管理者に 渡す。 (3)ミックスゾーンでの衣類管理 ①運搬者から衣類の入った袋をもらい、組・レーンごとに指定の場所に置く。 ②競技者が間違うことのないように指示及び確認をして、当該競技者に渡す。 4 留意事項 (1)観客に魅せる競技会として、スムーズな動作に心がける。 (2)競技者のコンディション保持に配慮したスタート準備における脱衣を妨げない行動 や言動に気を遣う。 - 45 - 【27】写真判定員 1 任務 ( 1 ) 写 真 判 定 装 置 を 用 い て 、 競 走 競 技 に お け る 全 競 技 者 の 着 順 と タ イ ム ( 0.01 秒 単 位 ) を判定する。 (2)着順とタイムをコンピュータに入力する。 (3)着順とタイムおよび映像をハードディスクに保存する。 (4)1着の競技者のレーン、ナンバー、タイムをフィニッシュタイマーに表示する。 (5)審判長からの権限移譲を前提に、判定中のライブリザルトを電光掲示に提供する。 2 事前の準備 (1)写真判定装置およびスリットカメラ等の設置、各部の接続、スリットカメラの調 整を行う。 (2)プログラム(種目、組数)を入力する。 (3)通信機器(インカム等)の接続、応答状況を確認する。 (4)スターターと連携し、各スタート地点でのスタート信号のテストを行う。 ま た 、「 ゼ ロ コ ン ト ロ ー ル テ ス ト 」 を 行 い 、 ス タ ー ト 信 号 の 入 力 誤 差 が 0.001 秒 以 内であることを確認し、結果を印刷する。 3 任務分担 (1)主任 ①進行表に基づいて全体を統括し、着順、タイムに正確を期す。 ② 競 技 開 始 前 に ス タ ー タ ー と 連 携 し 、「 ゼ ロ コ ン ト ロ ー ル テ ス ト 」 を 実 施 し 、 そ の 結 果 を 確 認 し 、 誤 差 が 0.001 秒 以 内 で あ れ ば 、 印 刷 さ れ た 結 果 に サ イ ン を 行 い 、 担 当 総務員に渡す。 (2)副主任 ①主任を補佐する。 ②進行表に基づき、班長として判定員を統括する。 (3)判定員 ①インカム(スターター連絡)係 ア)種目、スタート場所が変わった場合、スターターと連携してレース開始前に、 必ずピストルテストを実施し、接点信号動作確認を行う。 イ)レース出発前に、写真判定装置やフィニッシュタイマー等の「スタンバイ」 の 正 常 な 状 態 を 確 認 し 、「 写 真 判 定 の 準 備 完 了 」 を ス タ ー タ ー に 伝 え る 。 ウ)棄権レーンと出場競技者の人数をスターターと確認する。 エ)スタート直後、写真判定装置が正常に作動したか否かを確認し、スターター に 連 絡 す る 。 正 常 に 作 動 し て い れ ば 「 OK」 と 連 絡 し 、 万 が 一 作 動 し な い 場 合 は、直ちに「ダメ」と連絡し、レースを止める。 ②メイン判定装置係 ア)レース出発前に、競技種目と棄権レーンの確認をする。 イ)競技者がフィニッシュ後、先頭から順番にレーン、トルソーを判定する。 ウ)トルソーが確認できない場合は、サブ判定装置係及びイン判定装置係に確認 する。 ③サブ判定装置係 ア)レース出発前に、競技種目と棄権レーンの確認をする。 イ)競技者がフィニッシュ後、メイン判定装置係に合わせて判定を確認する。 ウ ) メ イ ン 判 定 装 置 係 の 確 認 に 対 し て は 、 0.001 秒 単 位 で タ イ ム を 伝 え る 。 ④イン判定装置係 ア)レース出発前に、競技種目と棄権レーンの確認をする。 イ)競技者がフィニッシュ後、メイン判定装置係に合わせて判定を確認する。 ウ ) メ イ ン 判 定 装 置 係 の 確 認 に 対 し て は 、 0.001 秒 単 位 で タ イ ム を 伝 え る ⑤メイングリップ係 ア)フィニッシュラインの延長線上付近に着き、棄権レーンと出場競技者の人数 を確認する。 イ)先頭の競技者がフィニッシュする約1m前から録画ボタンを押し、競技者全 員を撮影する。 ウ)極端に遅れている競技者がいないか、競技者全員がフィニッシュしたか確認 する。 エ ) 競 技 者 全 員 の 撮 影 が 終 わ っ た ら 、「 全 員 フ ィ ニ ッ シ ュ 」 と 言 い 、「 ス タ ン バ イ 」 ボタンを押す。 - 46 - ⑥サブグリップ係 ア)フィニッシュラインの延長線上付近に着き、棄権レーンと出場競技者の人数 を確認する。 イ)先頭の競技者がフィニッシュする約1m位前から録画ボタンを押し、競技者 全員を撮影する。 ウ)極端に遅れている競技者がいないか、競技者全員がフィニッシュしたか確認 する。 エ ) 競 技 者 全 員 の 撮 影 が 終 わ っ た ら 、「 ス タ ン バ イ 」 ボ タ ン を 押 す 。 ⑦イングリップ係 ア)フィニッシュラインの延長線上付近に着き、棄権レーンと出場競技者の人数 を確認する。 イ)先頭の競技者がフィニッシュする約1m位前から録画ボタンを押し、競技者 全員を撮影する。 ウ)極端に遅れている競技者がいないか、競技者全員がフィニッシュしたか確認 する。 エ ) 競 技 者 全 員 の 撮 影 が 終 わ っ た ら 、「 ス タ ン バ イ 」 ボ タ ン を 押 す 。 ⑧フィニッシュタイマー係 ア)レース出発前、リセットボタンによりタイマーをスタンバイ状態にする。 イ ) 400 m ま で の 競 技 の 場 合 、 ビ ー ム ス ト ッ プ ボ タ ン に よ り 、 先 頭 走 者 の 参 考 タ イ ムを表示する。 ウ)レースが終了後、1 着の記録をフィニッシュタイマーに表示する。 エ ) 800 m 以 上 の 種 目 に お い て は 、 ラ ッ プ タ イ ム を 表 示 す る 。 ⑨情報係 ア)1着のレーンナンバーを判定員全員に聞こえるように報告する。 イ)レース毎に監察主任が黄旗を揚げるか確認する。黄旗が揚がり審判長からイ ンカムにより連絡があった場合は、主任に報告する。 ウ ) 800 m 以 上 の オ ー プ ン 種 目 の 場 合 は 、 イ ン カ ム を 使 用 し て フ ィ ニ ッ シ ュ す る 競 技者の腰ナンバーを周回記録係から連絡してもらい記録し、メイン判定装置 係に報告する。 ⑩アシスタント係 ア)レース出発前に情報記録係と連携し、競技種目と棄権レーンを確認する。 イ)メイン判定装置係の真後ろに位置し、判定画面の競技者のレーン、ナンバー、 トルソー等の判定に誤りがないか、確認しながら判定装置係の補助をする。 ⑪情報記録係 ア)レース出発前に競技種目と棄権レーンの確認をする。 イ)1着のレーンナンバーからナンバーカード番号をメイン判定装置係に報告す る。 ウ)メイン判定装置係からの全員の着順およびタイムの報告を受け、確認する。 エ)間違いなければ、完了する。黄旗の場合は、未完了とする。 - 47 - 【28】 監察員 1 任務 審判長の補佐として、指示された地点に立って、競技を厳重に監察する。競技者ま たは他人による規則違反や妨害を発見した監察員は黄旗を揚げ、監察主任に事実を報 告し、監察員記録用紙に記入して提出する。 2 任務分担 (1)主任 ①審判長に代わり、競技進行に関して監察員に指示を与える。 ② 監 察 地 点 を 種 目 別 に 示 す 。( 種 目 別 監 察 員 配 置 図 ) ③各監察地点の監察員と連絡を取り、準備完了の合図および規則違反の有無を、審 判長に報告する。 ④監察員のグループの取りまとめをするとともに、審判長よりあらかじめ指示され た事項等を周知徹底させる。 ⑤通信機の準備・設置を行う。 (2)副主任 主任を補佐する。種目によっては監察区域を主任と区別して、その範囲の監察員の 指揮、指導にあたる。 (3)班長 班編制された監察員を取りまとめ、指揮・指導にあたる。 (4)監察員 ①監察員は審判長の補佐で、最終の判定をする権限を持たない。 ②いかなる規則違反も黄旗を揚げて示す。 ( 最 終 ラ ン ナ ー の フ ィ ニ ッ シ ュ 後 に 揚 げ る 。) ③リレー競走のテーク・オーバーゾーンを監察する任務を任命される。 ④ストッパーの監察員は、リコーラーの補助的役割を担う協力体制を取る。 スタートラインから40m前方で、スターターの「オンユアマークス」の合図で 立ち、不正スタートがあった場合、黄旗を用いて競技者を制止する。 ⑤ブレークラインマーカーの設置と撤去作業を行う。 ⑥ハードル競技についても、施設用器具係と協力して設置の確認、競技者が倒した ハードルを元の位置に正確に矯正する。スタート前の練習は3台までとし、4~ 5台目は倒しておき、6台目に監察員2名が付く。 ⑦ハードル設置後、当該ハードル種目のハードルの高さや間隔を点検・確認する。 3 配置 (1)配置の心構え 監察員の競技場内での行動は、観衆の批判を受けやすい立場にあるので、原則と して、競技の反則確認、競技の進行等に関することの任務外では、次のように行 動する。 ①2人以上での行動は団体行動をとる。特に入退場では、歩調を合わせ正しい姿 勢で、椅子を手旗とともに(布地を丸めて)右手に持ち、行進する。 ②競技開始15分前に班長の点呼・確認を受ける。 ③主任は、種目によって集結場所を指定し、監察員が配置完了する時刻も競技開 始時刻の5分前を限度とする。 ④班長の指示で入退場の行動に移る。 ⑤移動は班長の指示で、すべて遠い地点の監察員が先頭になって行う。 ホームストレートに配置するときは、フィールド側を行進し、曲走路やバック ストレート地点の行進経路はスタンド側とする。また、退場時の行進は、遠い 監察員から行動を起こし、集結場所に戻る。 ⑥配置地点では、原則として、携帯椅子を用い、できるだけ観衆の目障りになら ないよう十分な配慮が必要である。しかし競技中は、臨機応変に監察に必要な 地点に立って行動するように心がける。 (2)配置の要領 ①直線のスタート地点とフィニッシュライン地点の監察員は、それぞれ2人とす - 48 - る。スタート地点の監察員は1・2(2・3)レーンと5・6(6・7)レー ンを受け持ち,フィニッシュライン地点の監察員は3・4(4・5)レーンと 7・8・9(8・9)レーンを受け持つ。 ※( )内は2~9レーン使用のみとする。 この場合、各監察員は分担する二つのレーンの中間地点に配置する。フィニッ シュライン地点の監察員は、9レーンの外側に沿って監察する。また,スター ト地点の監察員は、集合線より2m以上後方とし、競走が一周以上の場合は、 9レーンの外の地点で曲走路地点を監察する。 ②ハードル競走の場合は、ハードルから横2m、ハードル前方2mくらいの地点 で、そのハードルと次のハードルまでの競技者の動作を監察する。 4 実施要領 ≪競技開始前≫ (1)5分前(リレー及びハードル競技は10分前)に配置を完了し、各地点を点検・ 確認する。 (2)各コーナー主任は、準備完了を監察主任に報告する。それを受けて、監察主任は 準備完了を審判長に報告する。 (3)各関係部署に連絡する。 ≪競技終了後≫ (1)配置された監察員は各レース終了後、規則違反が監察された場合のみ、黄旗を揚 げ る 。 可 能 な 場 合 は 、 違 反 の 事 実 を 報 告 し て お く 。( 速 報 ) (2)違反がなかったときは、そのまま動作を起こさず姿勢を保つ。 (3)主任は異常の有無を、審判長に報告する。 (4)規則違反のときは、直ちに審判長に報告し、監察員記録用紙に事実のみ記載し、 審判長に提出する。 5 規則違反が発生した場合の連絡と報告及び留意点 (1)可能な限り、直ちに違反確認場所にマーカーを置く。 (2)反則者のレーンナンバーを見誤らないように、直ちに監察員記録用紙に記入する。 (3)各コーナー主任に連絡するとともに、通信機器を使って監察主任に連絡する。 (速報) (4)最終ランナーがフィニッシュ後、黄旗を揚げる。その際、当該監察員は反則地点 に行き、起立して、黄旗を揚げる。 (5)黄旗を揚げた後、通信機器を使って、詳細を監察主任に報告する。同時に、監察 員記録用紙に必要事項を記入する。 (6)規則違反が発生した場合、主任は直ちに審判長に連絡し、競技終了後、詳細を審 判長に伝え、判断を仰ぐとともに、その連絡は審判長から写真判定員及び情報処 理員に連絡されなければならない。 (7)反則後の処理は、その後の競技の流れに影響するので、迅速に行われることが必 要である。 - 49 - 【29】 監視カメラ係 1 任務 トラック競技において、監察員の目を補うものとして固定カメラにより競技映像を 監視・記録し、規則違反や妨害等の問題がないかを監察する。違反や妨害等があった 場合は、直ちに映像により確認を実施する。 2 任務分担内容 (1)主任の任務 ①関係各部署との連携・連絡(特にトラック審判長)を密に取る。 ②作業配置を確認する。 ③全体に注意を払い統括する。 ④映像確認結果を審判長に連絡する。 ⑤違反があった場合は、組・確認場所・監察員の配置・確認した監察員の氏名等を 確認する。 (2)担当の任務 ①主任を補佐する。 ②問題となる場面を検索する。 黄旗が挙がった場合または審判長やトラック主任からの要求があった場合は、再 生確認準備をし、競技規則違反や妨害等、問題の場面を検索し、画像確認が直ち にできるよう準備する。 3 監察カメラの配置 ( 1 ) 監 察 カ メ ラ の 設 置 位 置 は , 下 図 の と お り で あ る 。( 1 2 台 設 置 ) №3 №4 №5 №2 №6 №1 №7 №8 監視カメラ配置例(12台) (2)種目別の監視カメラの設置位置は,次のとおりとする。 ① 100m , 100m H , 110m H で は , № 1 , 6 , 7 , 8 , 1 2 の 5 ヶ 所 に 1 台 ず つ , 計 5台を設置する。 ② 200m で は , № 1 , 4 , 5 , 6 , 7 , 8 , 1 2 の 8 ヶ 所 に 1 台 ず つ , 計 8 台 を 設 置 する。 ③ 400m , 400m H , 4× 100m R , 4× 400m R , 中 長 距 離 で は , № 1 ~ 1 2 の 1 2 ヶ 所に1台ずつ,計12台設置する。 ( 状 況 に 応 じ て , カ メ ラ の 台 数 を 増 減 す る こ と も あ る 。) - 50 - 【30】周回記録員 1 任務 ( 1 )8 0 0 m 以 上 の 競 走( 歩 )で は 最 終 回 に 鐘 を 鳴 ら し 、1 5 0 0 m を 超 え る 競 走( 歩 ) では各競技者がフィニッシュラインを通過した回数を複数の周回記録員が記録す る。 (2)周回記録員主任及び若干名の担当者を配置する。 (3)トラック競技審判長及び写真判定員との相互連携を密に図り、任務を遂行する。 2 任務分担 (1)主任 ①各審判員の任務分担を決め、正確に任務を遂行できるように総合的に管理する。 ②記録結果を掌握するとともに、競技者に的確な指示等ができる体制をつくる。 ③トラック審判長を補佐する。 (2)周回表示器担当者 ①2人1組で、1名は、周回表示器(鐘を含む)の操作を担当し、もう1名は、そ の補佐に当たる。 ②周回表示担当者は、先頭の競技者を常時注視する。 ③周回表示担当者は、先頭の競技者がホームストレートに入った時に表示されてい る 数 字 を 1 つ 減 じ た 後 、「 あ と ○ 回 」( 最 終 回 の 場 合 は 、「 あ と 1 回 、 鐘 」) と 主 任 への報告を兼ねて大きな声で通告する。その際、主任を含めた他の周回記録員は、 残 り の 回 数 を 確 認 の 上 、「 あ と ○ 回 」( 最 終 回 の 場 合 は 、「 あ と 1 回 、 鐘 」) と 復 唱 する。 ④補佐役は、主任及び周回記録担当者と緊密に各競技者の回数の確認をするととも に、最終回には、周回表示担当者に各競技者の残りの回数を知らせる。 ⑤ 周 回 表 示 担 当 者 は 、「 あ と 1 回 、 鐘 」 と コ ー ル し た 後 、 先 頭 の 競 技 者 が フ ィ ニ ッ シ ュラインの手前10m位に近づいた時から約3秒間鐘を鳴らす。先頭以外の競技 者に対しても各競技者にあと1回であることが分かるように2~3回鳴らす。た だし、周回遅れの競技者がフィニッシュする競技者と同時にフィニッシュライン 付近を通過する場合には、鐘は鳴らさずに当該競技者に口頭で「あと○回」と通 告 し 、「 ○ 」 と 表 示 し た カ ー ド ( A 4 サ イ ズ ) を 示 す 。 (3)周回記録担当者 ①3人1組で、1名は、腰番号を読み上げ、1名は、読み上げられた番号を周回記 録用紙に記録し、残りの1名は、読み上げと記入に間違いがないか確認する。 ②腰番号を読み上げるものは、周回表示器にも注意を払い、周回表示器の表示回数 が正しいかどうかについても確認する。 ③記録者は、競技者の動きに気を取られることなく、読み上げられた番号のみに集 中して用紙に記入する。 ④確認者は、周回遅れの競技者が出た場合には、周回を誤ってフィニッシュさせる ことないように、主任、監察員及び場内指令とも緊密に連携して対応する。 3 審判員の遵守事項 (1)与えられた任務を自信と責任をもって遂行すること。 (2)任務遂行中は、私語を慎むこと。 (3)競技中は腕や足(脚)を組んで任務に当たらないこと。 (4)配置及び退場の際には、整列して行進すること。 (5)全日程が終了するまで役員控室等で待機していること。 (6)競技終了後、使用した備品等の片づけ(返却)を行うこと。 4 審判員の留意点について (1)役員控室から競技開始5分前に2列縦隊で整列して入場する。また、競技終了後、 速やかに整列して退場する。 (2)周回表示器・鐘、机、椅子等は、競技の都度、競技開始前に所定の位置にセット し、競技終了後、速やかに所定の待機場所に移動させる。 (3)周回遅れの競技者が出た場合には、残りの回数を口頭及び回数を表示したカード で示して伝える。 - 51 - 【31】競歩審判員 【32】競歩記録員 競歩審判員主任(Chief Judge)の任務 国内競技会では、通常競 歩 審 判 員 主 任 は あ ら か じ め 任 命 さ れ た プ ロ グ ラ ム に 記載され ている。ただ、 同 主 任 が 全 て の 競 歩 種 目 の 競 技 中 の 主 任 を 担 当 し な く て も 良 い 。 特 に 国 体 や イ ン タ ー ハ イ な ど の 大 規 模 競 技会では、種目ごとにそ れ ぞ れ 競 歩 審 判 員 主 任 を 立 て た 方が、負担が軽減されて良い。 プログラム上の競歩審判員主 任 は 総 括 と い う 立 場 で 、掲示板やパドル等競歩関係の諸準備 について責任を持って行うようにしたい。 競歩競技がスムーズな運営になるか否かはすべて競歩審判員主任によると言っても過言ではな い。競歩審判主任の任務は多岐にわたる。状況ごとの任務は次の通りである。 (1)各部署との打ち合わせ 主任会議もしくは競技開始前に、次のことを関係部署と打ち合わせる。 ①総務員 ア).抗議が出た場合の段取り。 イ)天候状況を把握し、安全対策上必要と思われる場合は、水、スポンジ等の準備(5000m 以上。競技規則第 144 条 6)。 ウ ) 競歩関係競技役員用の控え室の確保。 エ ) 監督会議等で、競歩競技中、掲示板に掲示する番号はナンバーカードか特別ナンバーカ ード(腰ナンバーと同一番号)の番号か等の競歩競技に関連する伝達内容を確認する。 ②審判長 審判長は競技者の歩型に関することなど、競歩審判員主任の責任範囲にある事項については 責任外である(競技規則第 125 条 1)。審判長の任務のうち競歩競技における留意点は次の通 り。 ア ) 競歩審判集計表の署名 イ ) 抗議の対応 ウ ) 競技打ち切り時間を過ぎた競技者の対応。 ③周回記録員 ア)失格競技者が出た場合の連 絡 方 法 イ ) 競歩競技では周回ミスの事例 ④記録・情報処理員 ア ) 失格競技者の有無 イ ) 競歩審判集計表の原本に 赤 カ ー ド 、 黄 色 パ ド ル 等 の 情 報 の 記 入 ⑤ アナウンサー 競技者がフィニッシュ後、歩 型 の 判 定 に よ っ て は 着 順 と 確 定 順 位 が 異 な る こ と が あ ることを観衆に知らせる。 ⑥場内司令、ミックスゾーン係等 フィニッシュした競技者の対応 ⑦ 給水係 トラック競技での給水テーブルの位置 ⑧ 競技者受付係及 び 競 技 者 係 ア ) ナンバーカードの配布 イ)ナンバーカードの結着 (2)競歩審判員打ち合わせ会 競歩審判員主任は遅 く と も 競 技 開 始 45 分前までに競歩関係競技役員及 び 補 助 員 (連絡員) を招集し、打合せ会を開く。内容は次の通り。 ① 競歩審判用具の配布。 ② 競歩審判員の担当地点の割り当て。 ③ 判定場所の移動の確認 ④諸準備 ・時計の標準時に統一 ・配布した競歩審判記入用紙の記入 ⑤競歩記録員との打ち合わせ ⑥ 連絡員(補助員)の配置と紹介 ⑦掲示板係との打ち合わせ ⑧競技終了後について (3)競技中について 競技中の任務は次の通り。 ①関係競技役員の監督 ②赤カードの確認 1 - 52 - ③ 掲示板への掲示指示 ④失格の手順 (4)競技終了後 競技終了後(すべての競技者がフィニッシュした時点)は 次 の 事 を 速 や か( 目 安 は 3 分以内) に行う。 ①競歩審判記入用紙の回収 ②赤カード及び競歩審判記入用紙の確認 ③集計表の記載確認 ④競歩関係役員への競技後の指示 ⑤競技者に解散の指示 ⑥審判長の署名 ⑦ 記録・情報処理員への連絡 ⑧競歩審判集計表の仕上げ ⑨ 反省会の開催 ⑩ 控え室での待機 ⑪ 抗議対策 ⑫ 抗議の対応 競歩審判員主任補佐(Chief Judge Assistant)の任務 本連盟が主催、共催するトラック競技での競歩競技では主任補佐は 2 人以上任命し、1人は失格 の告知係、もう一人はレース終盤に主任が判定するためその判定中の主任業務代行係とす る 。 なお、競歩審判主任補佐は競歩審判員として判定に加わることはできない。主な任務は次の通り である。 (1)失格となった競技者に対して失格を告知する。 (2)競歩審判員主任の業務を同主任の指示のもとで代行あるいは補佐する。 2 3 競歩審判員(Judges)の任務 競歩審判員の任務は次のとおり。 (1)競歩審判員主 任 の 指 示 に 従 う こ と 。 (2)配布された審判用具の確認 (3)規則違反の恐れのある競技者への注意 (4)規則違反者には赤カ ー ド の 発 行 (5)競技終了後の作業 直ちに競歩審判記入用紙を主任に届ける (6)競歩審判員(競歩審判員主 任 を 除 く ) の 注 意 事 項 競歩審判員は次のことを注意しなければならない。 ① 指示された地点のみの審 判 ( 判 定 ) を す る 。 ② 競技開始前、担当する地点の確認 ③ 最後の競技者がフィニッシュするまで定められた地点を離れない ④ 反省会への参加 ⑤ 解散の指示があるまで控室で待機 4 競歩記 録 員 (Recorder)の任務 競歩記録員は、競技中赤カ ー ド の 管 理 を す る 極 め て 重 要 な 役 目 を 負 う 。 種目ごとに5 人 以 上 任 命 し 、読 上 げ 係 、集 計 表 記 入 係 、赤 カ ー ド 管 理 係 、掲 示 板 伝 達 係 、 P C 入 力 係 等 に 役割分担する。 競歩記録員の任務は次の通りである。 ( 1 ) 読上げ係 ①配置位置の確認 ②赤カードの読み上げ ③赤カードを管理係へ手渡す ④記入用紙の回収、主任への提出 ( 2 ) 記入係 ①スタート時間の記入 ②審判員からの情報を記入 ③記載内容の確認 ( 3 ) 管理係 ①備品の管理 ②記載終了カードの管理 - 53 - ③競技終了後、競技者ごとのカードを主任に提出 ( 4 ) 掲示板伝達係 カード情報を掲示板に表示する ( 5 ) PC 入力係 ①必要な情報の入力 ②集計表記入係連携しカード情報の記入 ③集計表記入係連携し、集計表を完成させ、主任に報告 掲示板 係 (Posting Operator & Assistant) 掲示板は競技者が自分自身に対してのカードの有無やその数を知る唯一の方法である。設置は競 技者や観衆に見や す い 場 所 で 、 か つ 競 技 の 支 障 に な ら な い よ う 配 慮 す る 。 ( 1 ) 掲示板の位置 (2)掲示用備品の準備 5 6 連絡員(Card Collectors) 連絡員は、競歩審判員から出されたカードを迅速に主任に運ぶ。 また、競歩審判員の補助もする。 - 54 - 【33】 跳躍審判員 1 任務 (1)高さの競技(走高跳・棒高跳) ①高度計(走高跳)または光波計測器(棒高跳)を用いて正確に計測した高さにバー をセットして表示器に表示する。 ②規則に則り、有効試技か無効試技かを正確に判定する。 ③試技結果を記録用紙に記入するとともに、記録・情報処理員がPCに入力した試技 結果および,記録表示器に表示されている判定結果・数値等も同時に確認する。 順位判定は自動的にPCが行うが、記録用紙との照合を入念に行い順位の確定と審 判長への報告を行う。 (2)長さの競技(走幅跳・三段跳) ① 規 則 に 則 り 、有 効 試 技 か 無 効 試 技 か を 正 確 に 判 定 す る 。( 踏 切 位 置 、着 地 位 置 、試 技 場からの離脱状況) ② 着 地 点 の 痕 跡 等 を 確 認 し て 正 確 に 計 測 す る 。( 頭 髪 , 着 衣 , 手 の 着 地 痕 跡 に 注 意 ) ③試技結果を記録用紙に記入するとともに、記録・情報処理員がPCに入力した試技 結果および、記録表示器に表示されている判定結果・数値等も同時に確認する。順 位判定は自動的にPCが行うが、記録用紙との照合を入念に行い順位の確定と審判 長への報告を行う。 ④競技の進行状況および順位変動、トップ8競技者が観客に分かりやすいように、記 録表示器を有効活用する。 2 任務分担 (1)主任 ①跳躍審判長と緊密な連絡を取り、あらかじめその権限の一部の委任を受け、審判上 の諸問題の処理に関し責任をもつ。決定を下す時に疑問が生じた場合は、審判長に その裁定を求める。 各班長を通して跳躍審判員および跳躍補助員を掌握し、それぞれの任務を明確にし て、適宜必要な任務を指示する。 ② 新 記 録 に 挑 戦 す る 場 合( 高 さ の 競 技 )、も し く は 樹 立 し た 場 合( 長 さ の 競 技 )は 計 測 に立会い確認する。 ③事前に用器具の準備、運営計画表を作成、点検及び配置をし、定められた時間に定 位置につく。 (2)副主任 主任を補佐し、主任が任務を遂行できない事態が生じた場合は、審判長の任命を受 けて代行する。 (3)班長 ①全体の管理、運営にあたる。 ア)班の競技役員・補助員を確認し、業務分担表に従って業務分担の指示をする。 イ)競技開始前に、競技場所、用器具を点検し、不備があれば担当役員に連絡し、 準 備 さ せ る 。( 選 手 控 え 場 所 な ど に つ い て 留 意 す る 。) ウ)関係役員と連絡を取り、開始予定時刻に競技が開始できるように配慮する。 ②入場してきた競技者に、次の注意事項を周知徹底する。 ア)練習は公平で安全な方法で行うこととし、役員の指示に従い、勝手な練習や、 競技中の練習は禁止する。 イ)競技の進行が遅れないよう協力を求め、次競技者の準備時期等について指示す る。 ウ)競技者が競技中に当該場所から「離脱」しないように指示する。 エ)バーの上げ方・予選通過標準記録を知らせる。 オ )パ ス を す る 競 技 者 、同 時 に 2 種 目 以 上 出 場 者 は 確 実 に 申 し 出 る よ う に 指 示 す る 。 カ)退場の時期、方法について指示する。 ③競技の開始通告は、合図は赤・白の旗を用いて合図する。 ④計測に立ち会う。 - 55 - ⑤記録担当審判員の記録に立ち会い、終了後の記録の点検をする。 (4)主審 ①走高跳・棒高跳 ア)高度計(光波)の目盛りを確認し、助走路に立ってバーの左右の高さが同じか 確認する。 イ)新しい高さになった時、上げたバーの高さを確認する。 ウ)バー及びマット付近の準備が完了すれば、コーンの除去及び発声で競技者に会 図する。 ・踏切の状況、バーのクリアランスを確認し、有効・無効の判定をする。 ・ 判 定 の 際 は 立 位 で 、 白 (右 手 )・ 赤 (左 手 )の 手 旗 で は っ き り と 表 示 す る 。 ※ 有 効 試 技 は 「 よ し 」、 無 効 試 技 は 「 だ め 」 と は っ き り 発 音 す る 。 ②走幅跳・三段跳 ア)主審の位置は、踏切板から1m離れた場所に位置する。 イ)踏切板及び砂場付近の準備が完了すれば、コーンの除去及び発声で競技者に合 図する。 ウ)有効・無効の判定をする。判定の際は座位で、赤白の手旗ではっきりと表示す る。 ・有効試技の判定は、着地後の砂場からの退出動作を確認した上で白旗を揚げ る 。:「 よ し 」 ・ 無 効 試 技 の 判 定 は 直 ち に 赤 旗 を 揚 げ る 。:「 だ め 」 エ ) 競 技 者 の 踏 み 切 り 跡 を 示 す 。( マ ー カ ー を 使 用 す る ) オ ) 粘 土 板 の 入 れ 変 え を 迅 速 に 行 う 。( 主 審 及 び 副 審 ) 粘 土 係 に 常 に 3 ~ 4 枚 準 備 し て お き 、す ば や く 取 り 替 え ら れ る よ う に 指 示 す る 。 カ ) 2 人 で 確 認 す る 。( 判 定 ) (5)計測担当員 ①走高跳・棒高跳 競技開始前及び競技中に、次のことを注意点検する。 ア)使用するバーの選定をする。 イ ) 支 柱 と マ ッ ト の 間 隔 は 、 少 な く と も 1 0 c m あ け る 。( 棒 高 跳 ) ウ ) 支 柱 と バ ー と ラ イ ン テ ー プ の 位 置 関 係 を 確 認 す る 。( 走 高 跳 ) エ ) 支 柱 と バ ー の 両 端 と の 間 は 、 少 な く と も 1 c m 開 あ け る 。( 走 高 跳 ) オ)バー止めは確実にねじをとめる。 カ)高度計(光波測定)の目盛りを確認(垂直、左右、前後)し、一定の位置で正 確に計測する。 キ)バーの向きは一定にし、上げ下げをする。 ク)棒高跳において、支柱の移動を行う。また棒の受け取りをする。 ケ)バーを新しい高さに上げた時、その高さを計測する。 コ ) 2 m 00 以 上 の 高 さ の 測 定 の 場 合 は 、 台 に 乗 り 測 定 す る 。( 信 頼 性 が 高 ま る ) サ)新記録が試みられる時は、班長をはじめ複数の審判員が計測を確認する。 ②走幅跳・三段跳 ア)判定員の旗を確認し、着地点の足跡などの痕跡を正確にとらえ、機敏に踏み切 板に近いほうの痕跡に光波測定用のピンを垂直に刺す。 イ)距離計測装置(光波測定)の目盛りを2名で確認し、記録担当員に知らせる。 (6)記録担当員 ①記録記載、記録表示(記録表示器)とトップ8板の順位に責任を持つ。復唱しなが ら、記載、表示する。 ②記録用紙の記入は、全ての記入事項を漏れなく記入する。 ③競技終了後は、正しい順位を決定し、記録の整理が正しいか確認をする。 常に複数で全ての試技を記録し、点検する。 ※定められた記号 成功:○ 失敗あるいは無効:× パス:- 試技放棄:/ (7)試技時計担当員 ①試技できる準備完了の合図の時点で、主任と連携して競技者に白旗で指示すると同 時に、時計をスタートさせる。試技時間が残り15秒前になった時から「黄旗」を 上げ続けるか、その他の方法で競技者に知らせる。 (タイマーに黄・赤の回転灯あり) ②制限時間と人数の確認 ③競技者が公平に競技できるように、表彰や他の競技で中断された時は配慮する。 ④試技練習の際に、黄旗で示す。 (8)競技者担当員 ①競技者の掌握と管理をする。 (助言に対する注意・指導とマスキングテープを用意 - 56 - し、商標に対する注意) ② ト イ レ 等 で 競 技 場 を 離 れ る 時 は 、必 ず 同 姓 が 同 行 す る 。 ( 呼 出 係 、場 内 司 令 で も よ い ) ③助走マークまたはテープを競技者に渡し、終了後は撤去、返却をさせる。 ④ 競 技 者 に 試 技 順 ・ 進 行 状 況 を 知 ら せ る 。( ボ ー ド 等 の 活 用 ) ⑤試技順の変更は、班長、記録担当員と連絡を取り、適宜対処する。 ⑥ 第 8 位 ま で の 入 賞 者 を 確 保 し 、ミ ッ ク ス ゾ ー ン に 誘 導 し 、表 彰 、報 道 係 に 引 き 渡 す 。 試技が終了した競技者の退場を、適宜指示・誘導する。 ⑦トップ8までに入らなかった競技者は、場内司令と連絡をとり、逐次退場させる。 (9)走幅跳・三段跳 着地点担当員(砂場) ①砂場の表面は、踏み切り板と同一水準になるように管理する。 ②痕跡判定の補助をする。 ③ 試 技 終 了 後 、砂 場 を 前 ① の 水 平 に な る よ う に 補 助 員 に 指 示 し 、最 後 の 仕 上 げ を す る 。 ( 10) 粘 土 板 作 製 係 丁寧に作成したものを常に3~4枚は準備し、乾燥を防ぐため、濡れ雑巾かラップを かけておく。 3 留意事項 (1)審判員の入・退場 ①新しい用器具の取り扱いは、十分に熟知する。 ②審判控室で待機する。控室を離れる時は主任へ連絡する。 ③競技開始時間の70分前(棒高跳は2時間20分前)までに用器具の準備・設置を 行ってから、一旦退場してから改めて入場する。 ④入退場は班長を先頭に2列縦隊で隊列を組んで整然と行う。 ⑤入場後直ちに用器具の確認を行う。 ⑥競技終了後は直ちに退場し、改めて用器具撤収のため入場する。 (2)準備,競技者の練習 ①用器具の準備・設置については、用器具係と綿密な打ち合わせを行い点検する。 ②練習は危険防止のため、審判員の指示に従って、プログラム記載順に公平に行わせ る。勝手な練習、競技中の練習は止めさせる。 ア)走高跳:時間を決めて足あわせ、バーをかけて2回 イ)棒高跳:時間を決めて足合わせ、ゴムバーをかけて2回 それぞれの練習の高さ・アップライトで跳躍 ウ)走幅跳、三段跳:公式練習2回 ③ 練 習 ・ 本 番 は 「 赤 」・「 白 」 の 旗 で 示 す 。 あ と 1 5 秒 は 「 黄 」 の 旗 で 示 す 。 (3)同時に2種目以上出場者の取り扱い ①競技開始前に、必ず申し出るよう指導する。 ②トラック競技と兼ねている場合は、トラック競技が優先となる。 競技者に与えられた試技順、時間に不在の時の扱いは、下記の通りとする。 ア)走幅跳・三段跳:その時間が過ぎれば「パス」扱いとなる。 イ)走高跳・棒高跳:事前に申告しておけば「無効試技」と「パス」にすることが できるので競技者に確認する。 4 その他 (1)取材可能なエリアを確保する。 (2)用器具は手入れしてから返納する。 (3)競技場内における競技者に対する助言・助力に注意する。 (4)競技者がその場のおおよその風向きと風力を知ることができるように、種目により 異なるが踏切地点の近く及び助走のスタート地点等に吹流しを置く。 (5)競技場所を変更する時は、跳躍審判長の指示のある時だけである。 (6)雨天時の留意 ①競技者の待機所 (テント類確保) ②用器具の保護 (マット、ポール) ③記録用紙の保護 (記録用テントの設置、ナイロン袋の使用) ④審判員の服装 (レインスーツ使用、傘は禁止) (7)競技が終了したら,記録担当から記録用紙を受け取り、記録・順位を確認の上、審 判長の署名を得て記録・情報処理員にて渡しする。 5 補助員の任務 (1)バーをバー止めに乗せる。 (2)指示に従いバー止めを上下させる。 (3)バーの揺れを止める。 - 57 - 【34】 投てき審判員 1 任 務 (1)鋼鉄製巻き尺を使用する競技 ①規則に則り、有効試技か無効試技かを正確に判定する。 ②測定した結果を、パソコンに入力し、フィールド記録表示板に表示する。 ③結果を記録用紙に記入し、パソコンの内容を確認して順位を決定する。 (2)光波距離測定装置を使用する競技 ①規則に則り、有効試技か無効試技かを正確に判定する。 ②落下点の痕跡等を確認し、有効試技か無効試技かを正確に判定する。 ③結果を記録用紙に記入するとともにフィールド記録表示板に表示する。 ④結果を記録用紙に記入し、パソコンの内容を確認して順位を決定する。 2 任務分担 (1)主任 ①任務と権限を熟知し、投てき審判長と連携をとり、投てき進行運営表により各班長 を通して、投てき審判員を統括し、審判上の諸問題の処理に関して責任を持つ。 ②主任が決定を下すに当たり、疑問が生じた場合は、審判長に報告し解決を図る。 ③競技開始、終了の審判員合図とアナウンスを同調させるため、進行担当総務と連絡 をとる。 ④新記録が樹立された場合は、計測に立ち会い記録を確認する。その場合、審判長に 報告をし、速やかにアナウンサーにも連絡する。 ⑤あらかじめ審判長から権限の一部の委任を受けておく。 ⑥主任者会議に出席し、申し合わせ事項を各審判員に徹底させる。 ⑦審判員及び補助員を掌握し、それぞれの任務分担を明確にし、指示する。 ⑧競技に必要な用器具、備品の準備と点検を行う。 ⑨トラブルが発生した時は、審判長に連絡すると共に競技を中断させないように策を 講じる。 ⑩場内司令及び関連する競技役員と連携を保ちつつ、危害予防に努める。 (2)副主任 ①主任の任務を補佐し、任務の遂行にあたるとともに、補助員を掌握する。 ② 衣 類 や か ば ん の 商 標 に つ い て 注 意 す る 。( あ ら か じ め マ ス キ ン グ テ ー プ を 用 意 ) (3)班長 ①担当種目の管理・運営にあたる。 ア)班の競技役員・補助員を確認し、業務担当の指示をする。 イ)競技開始前に、競技場所・用器具を点検し、不備があれば担当役員に連絡し、 準備させる。 ウ)関係役員と連絡を取り、開始予定時刻に競技が開始できるように配慮する。 ②入場してきた競技者に、次の注意・指示すべき事項を徹底する。 ア)練習は役員の指示に従い、公平で安全な方法で行う。 イ)公式練習は2回までとする。 ウ)競技の進行に遅れないよう協力を求め、次競技者の準備時期等について指示す る。 エ)競技中の離脱等がないように指示する。 オ)パスをする競技者、同時に2種目以上出場する競技者は事前に申し出させる。 カ)退場の時期・方法について指示する。 キ)競技者がトイレ等で競技場所を離れるときは、必ず同性役員を同行させる。 ③競技の開始通告・終了合図をする。 ④ 計 測 に 立 ち 会 う ( 砲 丸 投 で は 、 主 審 が 読 み 上 げ る 記 録 を 確 認 す る 。) ⑤記録担当審判員の記録計測に立ち会い、終了後の記録を点検する。 ⑥新記録が樹立された場合、主任に立ち会いを求め,審判長に連絡の後、総務員(フ ィールド担当)に連絡をする。 ⑦投てき競技を盛り上げるために、進行状況(好記録や新記録等)をできるだけ進行 担当総務に連絡し、状況を観衆に伝えるように心がける。 (4)主審 ①競技の開始時は、サークルや助走路中央で赤白手旗を平行に頭上高く上げる。 終了は頭上で交差させる。 ②呼出係が競技者にナンバーを告げた後、白手旗で競技者に開始の指示をする。 ③投てきの有効、無効の判定を赤白旗で表示する。 ④砲丸投では記録を読み上げる。 ⑤試技の中断、再開時を制限時間告知器の計時担当に指示する。 - 58 - (5)主審補佐(副審) ①円盤投、ハンマー投において主審の反対側に立ち、ファウル判定を補佐する。 ②円盤投、ハンマー投では残分計も担当する。 (6)記録・呼出担当員 ①パソコン担当が正しく入力しているか確認する。 ②入場してきた競技者の点呼をおこない、ナンバーカードを確認する。 ③ 記 録 用 紙 に 必 要 事 項( 開 始 時 刻 等 )を も れ な く 書 き 込 み 、記 録 を 復 唱 し て 記 入 す る 。 ④競技者のナンバーカードを常に確認し,定められた記号でそのつど記入する。 ⑤試技順に競技者を呼び出す。 ⑥ペグ担当が、番号を確認したか確認する。 ⑦競技者に試技順・進行状況を知らせる。 ⑧競技終了後は、パソコン担当と連携し正しい順位を決定し、記録の整理が正しいか 点検する。 ⑨記録は少なくとも2人の審判員によって個別に記録し、点検をする。また、フィー ルド記録表示板の記録を確認する。 ⑩競技終了後は、パソコン担当と連携し、正しい順位を決定して記録の整理が正しい か点検する。 (7)パソコン担当員 ①記録・情報処理員と打ち合わせ、パソコンを受け取り、セットして準備完了の確認 を行う。 ②入力の手順を確認し、開始前にテストを行う。 ③科学計測員、記録担当と連携し記録を入力し確認する。 (8)制限時間告知器担当員 ①主審の旗の合図で、時計をスタートさせる。 ②主審が試技の中断、再開の指示があったとき適切に対処する。 (9)競技者担当員 ①競技者の掌握と管理をする。 ②助走マークを競技者に渡し、終了後は返却を徹底させる。 ③入場してきた競技者の点呼する時,記録担当と協力しナンバーカードを確認する。 ④ 競 技 者 に 試 技 順 ・ 進 行 状 況 を 知 ら せ る 。( ボ ー ド 等 の 活 用 ) ⑤やり投では、次のことに注意する。 ア)所定の「握り」のところで握っているか。 イ)肩または投げる方の腕の上で投げているか。 ウ)投げる時、振りまわしていないか。 エ)投げる用意をしてから、やりが空中に投げられるまでの間に、競技者がその背 面をスターティングラインに向けるように完全に回転させていないか。 オ)やりが投てき動作中、あるいは空中でこわれた時は、規則に従って投げられた ものであれば、1回の試技には数えない。このとき、競技者が体の平衡を失っ て反則の動作をしても、無効試技とせず、新試技を許される。 ⑥砲丸投では、次のことに注意する。 ア)砲丸投は肩から片手だけで投射する。 イ)サークル内で投射を始めようと構えた時には、砲丸は顎または首につけるか、 あるいはまさにふれようとする状態に保持する。 ウ)投射の動作中は、その手をこの状態より下に下ろしてはならず、両肩を結ぶ線 より後方から投射してもいけない。 ⑦トイレ等緊急の場合は、場内司令と連携し、同性役員を同伴させて対処する。 ⑧試技順の変更は、班長、記録担当と連絡を取り、適時対処する。 ⑨ ト ッ プ 8以 外 の 競 技 者 に ミ ッ ク ス ゾ ー ン を 通 っ て 退 場 す る よ う に 誘 導 す る 。 (場内司令に引き継ぐ) ⑩競技終了後、上位8名の競技者を場内司令と連絡をとり、投てき審判員がミックス ゾーンに誘導し、ミックスゾーン係に引き渡す。 ( 10) 痕 跡 判 定 担 当 員 ①主審の連絡や競技の開始、終了についての指示に連携して合図する。 ②速やかに着地点に行き、痕跡を確認してマークを置く。 - 59 - ③有効角度外に出た場合、角度線外に向かい、両手を頭上に伸ばし「ファウル」の表 示 を し 、「 ダ メ 」 と 大 き な 声 で 主 審 に 伝 え る 。 ④やり投では、落下判定担当と連携し速やかに行動する。 ⑤円盤は、常に自分の2m以内の落下を目標に、安全に円盤に向かって走っていくよ うに心がける。 落下地点の近く(2m以内)の真横で確認することがポイントである。 ⑥痕跡にピンを打ち込み、計測が終わっても記録表示板の記録表示を確認してから、 ピンを抜く。 ⑦落下地点の痕跡は、計測後直ちに整地するように心がける。 ( 11) 落 下 判 定 担 当 員 ( や り 投 ) ①ヤリの穂先の金属先端が、他のどの部分よりも先に地面に落下したかを判定する。 ②落下地点に素早く動き、横から見て判定する。 ③有効は白旗、無効は赤旗で主審に示す。 ④競技の開始は、サークルや助走路中央で赤白手旗を平行に頭上高く上げる。 終了は頭上で交差させる。 ( 12) 反 射 鏡 担 当 員 ①素早く落下地点に行き、反射鏡をセットする。 ②光波計測員と手で合図し連携を図る。 ( 13) ペ グ 担 当 員 ①日本記録、大会記録標識を立てる。 ②記録担当が呼び出したペグナンバーを示し、確認する。 ③ フ ィ ー ル ド 記 録 表 示 板 の 記 録 を 確 認 し 、 ペ グ を 角 度 外 ( 30c m 程 度 ) の リ ボ ン ロ ッ ドの数値を確認し、立てる。 ④正面から見やすく、他のペグと重ならないように立てる。 ⑤2回目以降は、次の競技者のペグを「↓」表示器使い、観衆に知らせる。 ( 14) 器 具 運 搬 ・ 補 助 員 担 当 係 ①補助員の役割分担(競技者、器具運搬)を決め、任務内容を確認させる。 ②補助員に器具の運搬方法を指示する。 ③補助員の安全を考え導線を指示する。 ④ペグ担当員を兼ねる。 3 留意点 (1)競技者は、投てき物が落下するまではサークルや助走路から出てはならない。 (2)サークル内に入ってもまだ試技は開始されていないか、試技を始めてから動作を中 断し一度サークル外に出ても、他の規則に反しない限り無効試技とはならず、試技 時間内であれば試技を続けることができる。 (3)サークルを使用する種目は、競技者がサークル後半から出たことを確認してから白 旗を上げる。 (4)やり投において、有効試技後、痕跡判定員が白旗を上げてから、判定員は白旗(右 手)を上げる。 (5)やり投において、競技者が試技の後ファールラインよりも4m後方の仮想ラインか ら 後 方 に 下 が っ た 場 合 は 、 助 走 路 を 離 れ た と み な し て よ い 。( 第 187条 17b ) (6)ハンマー投は、予備のスウィングやターンに先立ってサークル内または外の地面に ハ ン マ ー の 頭 部 を つ け て も よ い 。( 第 191条 1) (7)ハンマーの頭部が、地面やサークルの縁枠の上に触れても、不正投てきとはみなさ ない。 他の規則に違反しない限り、一旦動作を中断して、再び投げの動作にはいることが で き る 。( 第 191条 2) (8)手や指のテーピング及び競技で禁止されている保護具をつけていないか確認する。 (例:重りの入ったベルト) (9)手にテープを使用することができるのは、傷口の保護のみ。 ( 10) 他 の 種 目 と 兼 ね て い る 競 技 者 に つ い て 、 事 前 に 審 判 長 、 主 任 の 指 示 を 受 け て お き 、 適宜対処する。 ( 11) 助 力 に 対 す る 注 意 ( 第 144条 2) - 60 - ①競技者が誰からも助力を受けることがないように注意、呼びかけ(監視)する。 ②競技者が競技場外に出て監督、コーチの指示を受けたり、監督、コーチが競技場に 入って助言したり、文章をもって助言することは規則違反となる。 ③フィールド内で競技中の競技者が競技場所以外に行く行為は、 「 競 技 中 の 離 脱 」と み なし、注意を与える。 ④競技者同士の助力が見られた時や、他の競技者に公平を欠くような内容の時は、注 意を与える。 ⑤すでに競技場区域にいる競技者が、理学療法や医療処置を必要とした場合、組織委 員会に任命された公式の医療スタッフが腕章等、識別可能な服装で行うことができ る。上記の目的のために認定医療スタッフは、競技区域外の医療処理区域で処置を 行うことができる。いかなるケースでも競技進行や試技順を遅らせてはならない。 し か し 、招 集 所 を 離 れ 競 技 場 所 に 向 か っ た 競 技 者 に 対 し て 、競 技 開 始 前 で あ ろ う と 、 他 の 人 に よ る こ の よ う な 介 添 え や 手 助 け は 助 力 で あ る 。( 規 則 第 144条 2(e)) ⑥ビデオ、カセット、ラジオ、CD、トランシーバーや携帯電話等の通信機器類を使 用することや、持ち込みも禁止されている。 ⑦助力を与えたり受けたりしている競技者は、審判長によって警告され、さらに繰り 返 せ ば そ の 競 技 者 は 失 格 と な る 。失 格 の 場 合 、そ の ラ ウ ン ド の 記 録 は 無 効 と す る が 、 前のラウンドまでの記録は有効とする。 ⑧ 投 げ る 助 力 と す る た め に 、 ど の よ う な 工 夫 も し て は な ら な い 。( 第 187条 4(e)) ア )2本 以 上 の そ れ ぞ れ の 指 が 独 立 し て い な い テ ー プ の 巻 き 方 や 、身 体 に 重 り を つ け る。 イ )ケ ガ 等 の た め 手 や 指 に テ ー プ 巻 く 場 合 は 、審 判 員 主 任 に 見 せ な け れ ば な ら な い 。 等 ウ )ハ ン マ ー 投 を 除 い て 手 袋 の 使 用 は 許 さ れ な い 。手 袋 は 裏 表 と も 滑 ら か な も の で 、 手袋の指先は親指を除いて、切れているものでなければならない。 エ)にぎりをよくするために、競技者は手だけに適当な物質を使ってもよい。その 他 、 す べ り 止 め の 使 用 に つ い て は 、 規 則 187条 4( c) ⑨ マ ー カ ー に つ い て ( 規 則 180条 3(a)(b)) ア)助走路を使うフィールド競技(走高跳を除く)では、主催者の用意した2個ま でを、助走路の外側に置くことができる。 イ)サークルから行う投てき競技では、競技者は主催者が準備した1個をサークル の直後或いは、接して置くことができる。 ⑩ 入 ・ 退 場 は 班 長 を 先 頭 に 2 列 縦 隊 で 隊 列 を 組 ん で 整 然 と 行 う 。( 補 助 員 を 含 む ) ⑪審判控室で待機する。控室を離れる場合は主任に連絡する。 ⑫競技場内では姿勢は特に注意し、常に観衆から見られているということを念頭にお き、審判にあたる。 ⑬取材可能エリアを事前に確認し、報道関係者の動向に注意を払う。 ⑭他の部署と連携をとり、円滑な大会運営を心がける。 - 61 - 【35】 光波計測員 1 任務 (1)計測種目は、跳躍(棒高跳) 、投てき(円盤投,ハンマー投,やり投)とし、予選および決勝の全 ての試技を計測する。 (2)競技開始前に関係技術者と打ち合わせ、技術者から提示された技術上の必要事項を考慮し、装置の 設置場所を管理する。 (3)競技開始前に、複数の審判員及び審判長と一緒に鋼鉄製巻尺の測定結果と一致するよう一連の計測 を管理する。競技中、計器が作動しているか、各ラウンドの開始前にあらかじめ決めておいた一点 の定点測定を行う。 (4)競技中は操作の全責任を負い、競技終了後は全ての計測が正しく行われたかを確認し、該当種目の 主任に報告する。 (5)大会記録およびその他の記録が樹立された時は、該当種目の主任に連絡し、その記録計測の立ち会 いと確認をする。 2 任務分担 (1)主任 ①競技別に班編制を行い、担当する任務分担を明確にする。 ②競技に必要な用器具、備品の準備と点検を行う。 (2)審判員 主任から指示された役割分担に従い、その任務を果たす。 3 留意点 (1)装置は丁寧に取り扱い、装置の運搬・移動は必ずケースに収納して行う。 (2)すべての競技開始前に、投てき審判員、記録・情報処理員と連携し必要な装置を設置する。テスト 計測として2~3ヵ所の任意測点をもうけ確認する。 (3)装置に故障が発生し計測不能となった時は、その競技の主任を通して審判長に連絡し、計測を鋼鉄 製巻尺や高度計に変更するかどうか指示を仰ぐ。 - 62 - 【36】 競技者受付係(TIC) 1 任務 競技者案内所(TIC)に常駐し、競技者受付業務、記録証の受付、競技者・監督・ コーチ等からの抗議・問い合わせ等に対応する。 2 任務内容 (1)プログラム訂正 (2)持ち込み投てき器具の受付と返却 (3)練習場の場所と時間の案内 (4)練習場に備え付けてある器具の案内 (5)各種書式の準備 (6)各種届出の受付 (7)コーチングボックスの案内 (8)デイリープログラムの配布 (9)ナンバーカード紛失時の対応 (10)記録の問い合わせに対する対応 (11)記録証の受付と引き渡し (12)4~8位の賞状引き渡し (13)抗議に関する質問、抗議申し立て、上訴申立書の受付と対応 (14)宿舎までの交通案内 3 主な業務の手順 (1)プログラム訂正 (招集所、記録情報、総務) プログラム記載内容に誤りがあった場合、本人又は監督にプログラム訂正用紙に訂 正 事 項 を 記 載 し て も ら い 各 所 (総 務 、競 技 者 係( 招 集 所 )記 録 情 報 処 理 員 、T I C( 控 え ) )へ 速 や か に 報 告 す る 。 (2)持ち込み投てき器具の受付と返却 (公式計測員との連携) 【受付】 ①各競技の持ち込み受付時間まで受け付ける。 ②持ち込み器具1つにつき個票(複写)1枚を記入させる。複写個票の1枚目を器 具に貼り付け、2 枚目の複写部分を本人控えとして渡し、返却時に引き替えとし て持参することを伝える。男女、種目別に一覧表に個票内容を記入する。公式計 測員に持ち込み器具を引き渡す。 【返却】 競技終了後、公式計測員から戻された各器具を本人控えと照合して返却する。 (公式計測員との連携) (3)練習場の場所と時間の案内(練習場係との連携) ホワイトボードに補助競技場の地図とルート、及び開放時間、可能な練習(練習場 規制について)掲示。 (4)練習場に備え付けてある器具の案内(練習場係との連携) (3)とともに掲示 (5)各種書式の準備(事務局) 庶 務 係 で 準 備 し た 「 棄 権 届 」「 2 種 目 同 時 出 場 届 」「 上 訴 申 立 書 」「 プ ロ グ ラ ム 訂 正 用 紙 」「 記 録 証 発 行 申 請 書 」「 リ レ ー オ ー ダ ー 用 紙 」 等 の 用 紙 類 を 確 認 す る 。 (6)各種届出の受付 各種届け出で用紙を受理し、関係箇所に配布する。 ①「棄権届」 1部 競技者係(招集所) 原本 1部 総務 コピー 1部 TIC控え コピー 1部 本人控え コピー ②「2 種目同時出場届」 1部 競技者係(招集所) 原本 1部 TIC控え コピー ③「上訴申立書」 総務 原本 1部 TIC控え コピー (7)コーチングボックスの案内(総務) 会場管理係がコーチングボックスを決定し、別途通知する。なお、コーチングボッ - 63 - クスの出入りは会場管理係がチェックする。 (8)デイリープログラムの配布(総務) TIC開設前に本部からデイリープログラムを受け取り、各道府県2部を限度に配 布する。 (9)ナンバーカード紛失時の対応(総務) 予備のナンバーカードに各都道府県ナンバーを付けるように指示。 (10)記録の問い合わせに対する対応(記録情報処理員) 不明な点は、記録情報処理員と連携をとる。 (11)記録証の受付と引き渡し(庶務係、記録証交付係) 記 録 証 発 行 申 請 書 を T I C (庶 務 係 )で 受 付 し 、 記 録 証 交 付 係 へ 届 け る 。 発 行 さ れ た 記 録 証 は 庶 務 係 が 代 金 (5 0 0 円 )引 替 え で 申 請 者 に 渡 す 。 (12)プログラム・ディリープログラムの販売 プログラム・ディリープログラムをプログラム販売係が販売する。 (13)表彰式に出なかった人の賞状引き渡し(表彰係) 表 彰 係 か ら 届 い た 賞 状 の 管 理 。( 専 用 ボ ッ ク ス に 保 管 ) 受け取りに来た競技者または代理人に種目、順位、氏名を確認の上引き渡す。 引き渡しに際し、受領サインをもらう (表彰係からリザルトとともに賞状を受け取り、リザルトに賞状受領サインをも ら う )。 (14)抗議に関する質問、抗議申し立て、上訴申立書の受付と対応(総務) 抗議・上訴の申し立てがあった場合はTICが窓口となり、受け付け、担当総務 連絡するとともに、 「 抗 議 者 控 え 室 」に あ ん な い す る 。以 下 の 内 容 は 総 務 を 含 め た 抗議・上訴に対する流れとなっており、参考とする。 (ア)競技の結果又は行為に関する質問や抗議の受付 ①受付時間と「質問内容」をメモする。 正式結果発表後、30分以内、次のラウンドがある場合は15分以内まで受 け付ける。 ②総務に連絡し、担当総務員を通じて審判長に質問内容についての判定理由を 聞きメモする。 ③審判長からの回答について当該者に口頭で説明する。 質問者、抗議者が落ち着けるよう椅子に座らせて丁寧に対応する。 (イ)当該者がその回答に納得できない場合、当該者は「抗議」を行い、審判長が 当該者に直接説明し、裁定する。 ①総務に連絡をとり抗議者控え室に誘導し、椅子に座らせて待機させる。 (ウ)当該者が審判長の裁定に納得できない場合、競技者に代わってそのチームの 責任ある代表者がさらに上訴審判員に「上告」することができる。 ①上訴を申し立てる場合は、審判長裁定後30分以内、次のラウンドがある場 合は15分以内に総務員に「上訴申立書」および金10,000円を預託す る。 ②総務員は上訴審判員に回付する。 ③最終決定伝達(文書) 上 訴 審 判 員 か ら の 裁 定 結 果 に つ い て 、総 務 員 は「 裁 定 書 」( 文 書 )を 抗 議 者 に 伝達する。 抗議者の上告が受け入れられた場合は預託金を返金。上告が却下された場合 は預託金を没収する。 (15)宿舎までの交通案内 「 各 都 道 府 県 宿 舎 一 覧 」「 各 宿 舎 周 辺 マ ッ プ 」「 鉄 道 路 線 マ ッ プ 」 等 の 地 図 を 準 備 し、問い合わせ者の対応をはかる。 - 64 - 【37】来賓・視察員受付係 1 任務 日本陸上競技連盟関係者、来賓及び後催県陸上競技協会等の視察者の受付業務を行 う。 (1)IDカード、プログラム、来賓者名簿(準備のみ)等の準備及び配布 (2)関係者を所定の場所に案内するよう補助員に指示 (*日付により案内場所が異なるので注意) ①日本陸上競技連盟関係者:日本陸連本部室 ②来 賓 :来賓室 ③後催県視察員:視察員室 2 留意点 (1)事前の確認事項 ① 準 備 用 品 : 長 机 2 台 、 椅 子 必 要 数 ( 補 助 員 等 の 人 数 に よ る )、 白 布 、 I D カ ー ド 、 プログラム、来賓署名簿、事務用品等) ②来賓者等の受付場所 ③受付係、案内者の人数の把握 ④ 来 賓 者 等 の 名 簿 ( 所 属 ・ 役 職 ・ 氏 名 〈 フ リ ガ ナ 〉) ⑤来賓者等の案内場所 (2)主任の任務 ①係員、補助員の人数及び、服装を確認する。 (上下服、帽子、ネーム入り胸章、胸章バッジ) ②係員及び補助員の任務や役割分担を周知徹底する。 ③来賓者等の名簿、IDカード、プログラムを確認する。 ④担当業務の連絡調整及び緊急時の対応を行う。 ⑤他の係(主に庶務係)との連絡調整にあたる。 (3)係員の任務 ①集合場所、集合時間を厳守する。 ②係員が持ち場を離れる場合、主任に了解を得る。 ③受付には常時係員3名が着席する。 ④名簿により来賓者等を確認し、該当するIDカード及びプログラムを渡す。 (4)補助員の任務 ①集合場所、集合時間を厳守する。 ②補助員が持ち場を離れる場合、主任に了解を得る。 ③受付後、補助員(1名)の先導により、直ちに来賓等を所定の部屋に案内する。 ④補助員は、次の来賓等の誘導を念頭に迅速に行動する。 ⑤補助員は、通路の通行に十分注意すること。 (5)その他 ①受付場所はテントとする。 ②視察の審判手帳の取り扱いはしない。 3 準備品 (1)書類等:来賓者名簿、IDカード、プログラム ( 2 ) 物 品 類 : 長 机 ( 2 )、 椅 子 ( 必 要 数 )、 白 布 、 筆 記 用 具 - 65 - 【38】トレーナー及び救護トレーナー スタッフは日本陸連のトレーナー教育を受けた日本陸連登録のトレーナー委員及び部員 もしくは和歌山陸上競技協会登録のトレーナーがあたり、下記の要領でトレーナーステ ーション及びスタジアム救護を設定しトレーナー活動を実施する。 1トレーナーステーション (1)開設場所:要確認 ( 2 ) 設 置 期 間 : 平 成 27 年 10 月 2 日 ~ 10 月 6 日 ( 3 ) 活 動 時 間 : 競 技 開 始 90 分 前 か ら 競 技 終 了 後 60 分 ま で と す る 。 た だ し 、 最 終 日 は リ レー競技招集完了時までとする。 ( 4 )業 務 内 容 : 応 急 処 置 、理 学 的 処 置 、大 会 医 務 室 と の 連 携 、カ ウ ン セ リ ン グ 等 を 行 う 。 ① 応 急 処 置 は 医 務 室 へ 搬 送 す る ま で の 簡 単 な 処 置 で 、医 学 的 な 処 置 が 必 要 な場合は医務室にて行う。 ② 故 障 部 位 に 対 す る 、テ ー ピ ン グ 、ア イ シ ン グ 、簡 易 な 理 学 療 法 を 中 心 と した処置を行う。 ③ コ ン デ ィ シ ョ ニ ン グ 調 整 を 目 的 と し た マ ッ サ ー ジ 、ス ト レ ッ チ ン グ な ど は行わない。 (5)利用方法 ① 受 付 に て 利 用 を 申 し 出 る 。 (初 回 か 再 利 用 か を 申 し 出 る ) ②受付表に記入。 ③ 記 録 用 紙 に 必 要 事 項 を 記 入 。 (再 利 用 の 場 合 は 自 分 の 記 録 表 を 確 認 ) ④ケガなどで利用される場合は、監督、コーチが同伴していただく。 ⑤特に時間の指定がない限り受付順に行う。 ⑥ 利 用 時 間 の 指 定 (予 約 )に つ い て は 、 係 の 者 に 確 認 す る 。 2 服装 特に服装は定めていないが、白のポロシャツと紺のスラックスを着用し左胸に日本陸 連エンブレムを装着し活動にあたる。 3 留意事項 (1)混み合っている場合は、断ることがある。 (2)当日または翌日の出場を控えている競技者を優先させる場合がある。 (3)各都道府県に帯同トレーナーへ、日本陸連トレーナーステーションの理学療法機器 の利用を認める。 ( 4 )大 会 実 行 委 員 長 か ら 派 遣 さ れ た 医 師 、医 務 員 な ど の 医 療 ス タ ッ フ や 、日 本 陸 連 (医 事 委 員 会 )か ら 派 遣 さ れ た ナ シ ョ ナ ル フ ェ デ レ ー シ ョ ン リ プ リ ゼ ン タ テ ィ ブ (NFR)と 連携する。 4 スタジアム救護 (1)設置場所:スタジアム内の 2 カ所に設置。 ① ゴ ー ル (第 1 コ ー ナ ー )付 近 ②第 3 コーナーまたは棒高跳びピット付近 ( 2 ) 設 置 期 間 : 平 成 27 年 10 月 2 日 ~ 10 月 6 日 (3)活動時間:競技開始から競技終了まで (4)業務内容 ①日本陸連トレーナー部所属のトレーナー及び和歌山陸上競技協会所属のトレーナー が常駐。 ②スタジアム内で発生するアクシデントに対応し負傷者の救急処置、医務室への搬送 を行う。 ③各設置場所に担架・氷・救急用品などを準備する。 ④ 1 班 2 ~ 3 名編成で行い 1 時間のローテーションとする。 5 アクシデント発生時の対応 (1)トラック及びフィールドに出る場合 ①選手が自力で歩行、あるいは起き上がることが出来ない場合。 ②審判、医師からの要請または許可を得た場合。 ③その他緊急を要する場合 その他の場合は、トラックの外周を利用し負傷者の最短距離まで接近、状況を観察 する。救助が必要と判断された場合は、審判の許可を受けてからトラック及びフィ - 66 - ールドに進入し処置にあたる。 ④負傷者への対応をする際は、処置と同時に医師への連絡及び他のアクシデントに備 える。 ⑤ 各 ス テ ー シ ョ ン (医 務 室 ・ ト レ ー ナ ー 室 ・ ス タ ジ ア ム 救 護 )間 の 連 絡 に は 、 ト ラ ン シ ーバー等を使用し連携をとる。 ⑥医務室には大会主催者が日本陸連医事規定に準じて設置、従事するスポーツドクタ ー、ナースを手配する。 ( 2 ) 服 装 : オ レ ン ジ の ベ ス ト 、 胸 に MEDICAL STAFF の ロ ゴ を プ リ ン ト し た も の を 着 用 - 67 -
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