【解答・配点例】

2 月 22 日
早稲田大学(社会科学部)日本史
※赤数字
赤数字が合否を分ける問題、青数字
青数字は難問(できなくても合格できる)
、色がない問題は「基礎~標準レベル」
赤数字
青数字
で絶対に落としてはならない問題です。
【解答・配点例】
※各 1 点(順不同・完答)
計 40 点
マーク式 40 問(選択 9 問・正誤 31 問)
合格目安=
/40 点(正答率
正答率 72%
%)
合格目安=29/
計 40 問
合否を分ける問題=
難問は
合否を分ける問題=8/40 問(難問
難問は 1 問)
Ⅰ
古代の外交(史料)
古代の外交(史料) <やや易> 8 点満点
1
ニ
2
ハ
3
ハ
4
ホ
5
ロ・ニ
6
ロ・ニ
7
ハ
8
ロ・ホ
Ⅱ
建武政権(史料) <標準> 8 点満点
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=2 問
1
ロ
2
イ
3
ハ
4
ニ・ホ
5
ロ・ホ
6
ロ・ホ
7
イ・ハ
8
ロ
Ⅲ
江戸時代後期の文化・政治 <標準> 8 点満点
1
ホ
2
ニ
3
ニ
4
ロ・ホ
ホ
5
イ・ロ
ロ
6
ニ
7
ハ
8
イ・ホ
Ⅳ
明治時代の財政・金融政策 <やや易>
<やや易> 8 点満点
1
ニ
2
ハ
3
イ・ロ
ロ
4
ホ
5
ハ
6
ハ
7
ホ
8
ハ
Ⅴ
転向(史料) <標準>
<標準> 8 点満点
1
ロ・ホ
2
ニ・ホ
ホ
3
ハ
4
イ・ニ
5
イ
6
ロ
7
ニ
8
イ(or ロ)
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=0 問
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=2 問
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=2 問
合否を分ける問題=
合否を分ける問題=2 問
1
【解説】
Ⅰ
古代の外交(史料)
古代の外交(史料)
内容分析=史料 1 は『日本書紀』。史料 2 は遣唐使『菅家文草』(早稲田/政経・
早稲田/政経・2007
でも同じ史料が
早稲田/政経・
出題)。遣隋使・遣唐使をテーマとして政治・外交・文化についての出題は早稲田大学頻出分野である。
類題が多く、過去問演習量によっては全問正解も十分可能である。
問5
ロ
遣唐使は 669 年に中断されている。
ニ
「藤原清河」→「阿倍仲麻呂」に直せば正文。
早稲田/法・2014
では「朝衡」を記述問題で出題。類題は教育・
教育・2011+文
文 2007+政経・
政経・2007
早稲田/法・
教育・
政経・
でも出題されている。
問7
Ⅱ
ハ
「藤原広嗣」→「藤原仲麻呂」に直せば正文。早稲田/文・
早稲田/文・2007
でも出題。
早稲田/文・
建武政権(史料)
内容分析=建武政権の実態『梅松論』を用いた史料問題であるが、史料の読解は必要としない大問。早
早
稲田/法・2006
でも出題。
稲田/法・
問1
下線部(1)は「後醍醐天皇
後醍醐天皇」を指す。ロ
後醍醐天皇
「正中の変」→「元弘の変」に直せば正文。
問2
新課程版の山川出版の用語集P107 を参照して作成された問題と思われる。
問3
下線部(3)は「名和長年
名和長年」を指す。イ・ロの選択肢は本学受験生レベルならば正文と判断でき
名和長年
るだろう。そして、ハ「六波羅探題を攻め落とした」
(by 足利尊氏)で誤りに気づくであろう。
問5
下線部(5)は「北条高時
北条高時」を指す。消去法を利用する。イ・ニの
2 つが正文とすぐに判断でき
北条高時
る。ハは正文と断定しづらい。ロは「系図問題
系図問題」
系図問題 。新課程版の山川出版の教科書P100 を参照す
れば、父は「北条貞時」である。ホ「足利尊氏」→「新田義貞」(鎌倉幕府を攻める)に直せば
正文。よって、ロ・ホが誤文となり、ハは正文である。
問7
イ
「保元の乱」→「平治の乱」に直せば正文。
ハ
「後白河天皇」→「後白河法皇(上皇)」に直せば正文。
2
Ⅲ
問5
江戸時代後期の文化・政治
早稲田大学特有の山川出版の教科書の
山川出版の教科書の「
山川出版の教科書の「コラム」
コラム」からの出題。新課程版P248 には大きく掲載さ
れているが、旧課程版P223 には小さく掲載されており、目立ちにくいため、学習がおろそかに
なりがちである。教科書レベルであるが、2015 年度の多くの受験生は旧課程版の教科書で学習
してきた生徒ばかりである。よって難問とさせてもらっているが、正解できた受験生もいたであ
ろう。
旧課程版P223 には「相撲は近世前半には大名や旗本など武家だけが楽しむ娯楽であったが、庶
民が相撲を求める欲求は強くなり、幕府は 1744 年四季勧進相撲を公認した。…」と掲載されて
いる。よって、イ・ロが誤りと判断できる。なお、早稲田/教育・
早稲田/教育・2005
でも類題が出題されて
早稲田/教育・
いる。
問8
Ⅳ
「大塩平八郎の乱
大塩平八郎の乱」は早稲田大学頻出である。
大塩平八郎の乱
イ
「天明の飢饉」→「天保の飢饉」に直せば正文。
ホ
「1 年後」→「同年」に直せば正文。
明治時代の財政・金融政策
問2
ハ「イギリス」→「アメリカ」に直せば正文。
問3
過去問演習量で得点差が生じる。
イ
「新設」→「増税」に直せば正文。早稲田/社会・
早稲田/社会・2000
と同じ出題形式。
早稲田/社会・
ロ
大蔵卿大隈重信の内容である。
問6
「東京駅開業
東京駅開業 100 周年」という時事的な問題。
周年
問8
過去問演習量で得点差が生じる。
「大区小区(制)は、1871 年の戸籍法で成立した行政単位。1878
年の郡区町村編制法で廃止」。早稲田/教育・
早稲田/教育・2013
でも類題が出題。
早稲田/教育・
よって、ハが誤りと判断できる。
3
Ⅴ
転向(史料)
内容分析=問1の佐野学、問8の鈴木茂三郎・安部磯雄など早稲田大学にゆかりのある人物が多く出題
された。このように、
「各大学では、
(ex
創立者・卒業生・教授)を出題す
各大学では、その大学のゆかりの人物」
(
創立者・卒業生・教授)
る傾向が高い。
問2
ニ
「島木健作」→「中野重治」に直せば正文。なお、早稲田/商・
早稲田/商・2013・
・2007 でも類題が
早稲田/商・
出題されている。
問3
ホ
『海に生くる人々』は葉山嘉樹の著。
ハ
日本共産党は 1922 年の結成当時から非合法。治安維持法の制定は 1925 年。よって、ハが
誤り。
問6 「史料が発表された年の出来事を選べ」と出題され、史料の読解・考察が必要かと思えば、一番
右下に(1933 年)と掲載されてある。よって、ロが正解。
問7
ニ・ホの 2 つで迷ったはず。特にホの「放送網が全国に拡大」という箇所が気になるであろう。
しかし、ニに明らかな誤りがある。『キング』は大衆雑誌(娯楽雑誌)である。
問8
本学受験生レベルならば即答でイが誤りと判断できる。そして、多くの受験生はイを誤りとした
であろう。しかし、ロも誤りである(赤松克麿は、元々は社会主義者であったが、国家社会主義
に転向して日本国家社会党を結成した)。先日の早稲田大学の商学部でもこのような事例があり、
大学側から全受験者に対してお詫びと全員正解とするという対応が取られていたため、この問題
も全員正解の措置が取られるであろう。
(※配点は予想配点です)
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