青柳幸一「わかりやすい憲法(人権)第 3 刷」訂正と追記について 本書の下記箇所に訂正および文章の追記をいたします。 頁 該当箇所 誤 正 29 下から 4 行目 ……用語が1948年の、…… ……用語が1848年の、…… 31 1 行目 ……行われてはならない、…… ……おこなわれてはならない、…… 「人間の尊重」 「人間の尊厳」 32 16 〜 18 行目 (3 カ所) 37 38 下から 1 行目〜 次ページ 1 行目 ……人権と、それと密接に関わり、当 該人権の…… ……人権とそれと密接に関わり、当該 人権の…… 137 下から 1 行目 ……山口県市部連合会…… ……山口県支部連合会…… 138 8 行目 5 名の裁判官の…… 1 名の裁判官の…… 148 14 〜 17 行目 【文章の訂正】 【本紙下記参照】 190 下から 5 行目 ……経済的活動で ……継続的活動で 223 下から 1 行目 ……逆転現象が8府県24県にも…… ……逆転現象が24例にも…… 254 右段 1 行目 公共ノ利害ニ関スル事実 公共ノ利害ニ関スル事実(公共の利害 に関する事実) 【148頁14行目から17行目を下記に訂正する】 「過度の広汎性ゆえに無効」の理論は、問題となっている法令が規制する表現行為に関 して、その核心部分では何が規制されるのかに関して明確であるが、その外延部分では不 明確で憲法上保障される表現行為を制約する法令の合憲性にかかわる理論である。そのよ うな場合、「過度の広汎性ゆえに無効」の理論は、表現の自由の重要性、そして当該法令 の外延部分での不明確な規制が萎縮効果をもたらすがゆえに、当該法令全体を違憲無効と する。 「過度の広汎性ゆえに無効」の理論には、当該法令の核心部分において規制されること が明らかである(その意味で有罪ある)被告人が、当該法令の外延部分の不明確さを理由 に法令全体が違憲とされることによって無罪となる、という問題がある(広島市暴走族追 放条例事件判決[後掲151頁]参照)。それゆえ、被告人の行為の違法性と表現の自由の 保障とのバランスをどのようにとるかが問題となるが、アメリカの最近の判例では、規制 対象が不明確である外延部分において、ほとんどの表現行為が実質的に規制されることに なる場合に「過度の広汎性ゆえに無効」の理論が援用される。
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