【技術資料】 大量分取 HPLC による精製及び微量成分の分取

技術レポート No.T1409
2015.02.13
【技術資料】 大量分取 HPLC による精製及び微量成分の分取
概要
大量分取 HPLC は、通常の分析用カラムよりも大内径(~55mm I.D.)の分取専用カラム(逆相、GPC)を用
いて、大量(mg オーダー)の試料を導入し、HPLC により分取を行う装置です。
この装置を用いることで、有機材料中の微量不純物(濃度 0.1wt%)を 1 度に 10μg 以上分取できます。また、
大量分取した微量成分は、NMR など他の分析装置を用いて構造解析が可能です。
表 HPLC カラムの比較
用途
カラム内径
断面積比
カラム負荷量
0.1%ピークの分取量
分析
4.6mm
1
100μg *
0.1μg
20mm
20
2mg
2μg
55mm
140
14mg
14μg
分取
*:サンプル濃度 1%の測定液を 10μl 注入
分取用カラム(20mm I.D.)
分析内容
①目的物の大量精製(mg オーダー)
②微量不純物の大量分取(μg オーダー)
微量不純物の大量分取により、従来困難であった分子構造解析を行うことができます。
試料導入量:20mg
①目的物
(主成分)
②微量不純物
(濃度 1%未満)
①大量精製(mg オーダー)が可能
精製後の目的物をご提供します。
②分取-構造解析が可能
分取した不純物(μg オーダー)の組成
及び分子構造を解析します。
TOF/MS
(飛行時間型質量分析計)
NMR
(核磁気共鳴装置)
適用分野:プラスチック・ゴム、フラットパネルディスプレー、その他有機製品
材料キーワード: 主成分精製、不純物分取、HPLC、構造解析、有機微量分析
株式会社
東ソー分析センター
南陽事業部 営業窓口 TEL 0834-63-9819 FAX 0834-63-9940
1/1