コカ・コーラかけっこクリニック 日本ランニング振興機構

The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
コカ・コーラかけっこクリニック
日本ランニング振興機構(JRPO)認定ジュニアランニング指導員講習会
走る楽しさと正しい走り方を
小 学生に伝え 、教 員・指 導 者を育成するプログラムです。
小 学 生を対 象にした「 かけっこクリニック 」と陸 上関 係 の 教 員・指 導 者を対 象とした「 日本ランニング 振 興 機 構( J R P O )認 定
ジュニアランニング指導員講習会」を、髙野 進氏による指導・監修のもとに開催しています。スポーツの原点であり、運動能力
に関係なく誰でも参加できる「かけっこ」を通じて、子どもたちに運 動することの楽しさや自分なりの能 力を 伸ばすきっかけ
を提 供するとともに、学校や地 域における陸上指導者の育成を目的としています。
2013年度は札幌で開催 。16 0 名が参加しました。
日
時 : 2014年1月25日(土)
・26日(日) 会
場 : 札幌市つどーむ
内
容 :「かけっこクリニック」ウォーミングアップ・走り方教室・50m走タイムトライアル
「ジュニアランニング指導員講習会」かけっこ指導論・指導者向け体験授業・かけっこ教室指導体験
参
加
者 :「かけっこクリニック」137名
「ジュニアランニング指導員講習会」23名
共
催 : 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団/NPO法人日本ランニング振興機構
協
力 : 北海道コカ・コーラボトリング株式会社
日本ランニング振 興 機 構(JR PO)認 定ジュニアランニング指 導員 講 習 会 の 参加 者 から
参加の目的は?
ご意見・ご要望
・普段子どもに教える機会があり、知識・技能が必要だと思ったから。
・有意義な2日間だった。
・中学生・高校生の陸上を指導しているので、視野を広げたかった。
・やりたいことがたくさん見つかりました。
・自身のランニング技能のスキルアップ。
・体を動かし直すきっかけになりました。
・ランニングの基本を学びたかった。
・資格取得後のブラッシュアップ講習を望む。
・髙野先生の話を聞きたかった。
・多彩な分野で活動する人たちと触れあえてよかった。
・ランニングに興味を持つ子どもを増やしたいから。
・改めて走りの基本を学べてよかった。
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Activity
Report
2013
スポーツ教育事業
かけっこプログラム
髙野 進先生に学ぼう!
コカ・コーラ出前かけっこ教室
小学校の 体育の授 業の一環として実 施します 。
正しい走り方とその指 導法を教育現場に届けるプログラムです 。
JRPO指導員が小学校に出向いて行う「コカ・コーラ出前かけっこ教室」では、学校の体育の時間(90分間)を使って、子どもたちの
向上心やチャレンジ精神を醸成しながら、正しい走り方を学びます。プログラムを通じて「かけっこ」を好きになることで、生涯に
わたって運動を続けるための基礎を培うことを目指しています。また、授業の後には、その後の学校での指導につなげていただ
けるよう先生方とのQ&Aセッションを実施しています。プログラムの実施後も、インターネット上の練習用カリキュラムや、日々の
練習を記録するための「かけっこドリル」などのツールを活用して、継続的に取り組みができるように支援しています。
共 催:公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団/NPO法人日本ランニング振興機構
愛媛県松山市立和気小学校にて
(協力:愛媛県教育委員会、
四国コカ・コーラボトリング株式会社)
2013年度は
14の小学校
児童1,427名が参加
岡山県岡山市立東畴小学校にて
(協力:コカ・コーラウエスト株式会社)
富山県下新川郡入善町立飯野小学校にて
富
(後援:入善町教育委員会
協力:北陸コカ・コーラボトリング株式会社)
2013年9月30日(月)in 京都
2013年10月7日(月)in 東京
実施校:京都府京都市立陵ヶ岡小学校
実施校:東京都府中市立住吉小学校
参加者:小学校6年生 53名
参加者:小学校6年生 93名
協 力:コカ・コーラウエスト株式会社
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
2013年10月19日
(土)
in 東京
2013年10月21日(月)in 愛媛
2013年10月29日(火)in 茨城
実施校:東京都江戸川区立篠崎第五小学校
実施校:愛媛県松山市立和気小学校
実施校:茨城県神栖市立息栖小学校
参加者:小学校5∼6年生 153名
参加者:小学校5年生 120名
参加者:小学校5年生 116名
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
協 力:愛媛県教育委員会、
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
四国コカ・コーラボトリング株式会社
2013年11月11日
(月)
in 富山
2013年11月18日(月)in 岡山
2013年11月21日(木)in 東京
実施校:富山県下新川郡入善町立飯野小学校
実施校:岡山県岡山市立東畴小学校
実施校:東京都西多摩郡瑞穂町立瑞穂第四小学校
参加者:小学校4∼6年生 140名
参加者:小学校5年生 90名
参加者:小学校4年生 102名
後 援:入善町教育委員会
協 力:コカ・コーラウエスト株式会社
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
2013年11月27日
(水)
in 神奈川
2013年12月2日(月)in 東京
2013年12月20日(金)in 東京
実施校:神奈川県横浜市立神橋小学校
実施校:東京都足立区立渕江第一小学校
実施校:東京都町田市立南第四小学校
参加者:小学校6年生 31名
参加者:小学校5年生 119名
参加者:小学校5年生 85名
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
2014年1月18日
(土)in 東京
2014年1月20日(月)in 東京
2014年2月19日(水)in 沖縄
実施校:東京都江戸川区立篠崎第五小学校
実施校:東京都世田谷区立等々力小学校
実施校:沖縄県久米島町立清水小学校
参加者:小学校1∼2年生 153名
参加者:小学校3年生 82名
参加者:小学校4∼6年生 90名
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
協 力:コカ・コーライーストジャパン株式会社
後 援:沖縄県教育委員会
協 力:北陸コカ・コーラボトリング株式会社
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協 力:沖縄コカ・コーラボトリング株式会社
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「 コカ・コーラ出前かけっこ教 室 」に参加して
今日の教 室に参加した後 、走ることに対して
気持ちが変わりましたか? ( 生徒への質問 )
わからない
14.9%
(7名)
変わった
85.1%
(40名)
岡山県岡山市立東疇小学校でのアンケートから
教 室の開 催後、子どもたちに変 化は
ありましたか? ( 先 生への質問 )
◎ 走りのフォームがきれいになりました。
◎ 髙野先生のお話から、
やると決めたことは工夫しながら手を抜かずに
取り組んで行くことの大切さを学んだ児童が増えたように思います。
◎ 変化はすぐにはわかりませんが教員には刺激になりました。教員が指導法を
を
学ぶことで子どもたちへの指導がさらに的確になると思われます。
◎ 教わった走りを復習したりしていました。
◎ 動きを考えながら走ってみたいと思う子どもが増えました。
先生方との Q&A セッションの様子
(沖縄県久米島町立清水小学校にて)
◎ 具体的なイメージがわきやすい指導で参考になりました。
沖 縄 県 久 米 島 に行ってきました!
那覇空 港から飛 行機で3 0 分。人口8,5 0 0人あまりの久米 島にある6つ
の小学 校の中で、今回訪れたのは、生徒 数が最も多い清水小学 校。4∼
6 年生 9 0 名が 元 気に出 迎 えてくれ ました。髙 野 先 生 が「まじめに一 生
懸 命取り組む 姿が 印 象 的 だった」と 語る生 徒 たち。基 本 となる走る姿
勢づくりや音楽に合わせてリズムを感じながら走る演習などに熱心に
取り組み、休 憩時間も楽しそうに練習する姿がありました。
授 業 後には、他の小 学 校の 先 生や、地 域の陸 上 指 導 者の 先 生 方との 質
疑 応 答を実 施。今 回 の 授 業 が、今 後 の 学 校・地 域 で の 走りの 指 導 の 活
性化につながることを期待しています!
沖 縄 県 教 育委 員 会コメント
久米島町立清水小学校は、県指定「体育・スポーツ推進校」であり、3年間にわ
たって「運動に親しみ 互いに学び合う体育学習」をテーマに研究を深めてき
ました。その中で、児童同士が互いに助言し励ましあって、いきいきと運動に取
り組むなど、運動に対する関心が非常に高い学校です。また、町の陸上競技大
会に向けて地域・保護者と協力して練習に取り組み、多くの入賞を果たすなど、
陸上運動に積極的な地域でもあります。このような中、世界的な指導者による
効果的な練習方法についての講習は、さらに子どもたちのやる気を呼び起こ
し、多くの自信や誇りを育むことでしょう。今後も、地域が一体となった継続し
た取り組みが行われることを期待しています。
校 長コメント
本校は運動好きな子がとても多いのですが、球技は
得意だが、陸上や水泳は苦手という二極化があるの
が現状です。今回、髙野先生の授業を通して、速く走
るためのポイントや走り方を知り、
「かけっこが楽し
い!早く練習したい!」と感じた子は多くいたと思い
ます。これをきっかけに将来この久米島から、東京
オリンピックに出場できるようなアスリートが誕生
することを期待したいです。
久米島町立清水小学校 校長 吉野剛先生
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Activity
Report
2013
奨学支援事業
青少年に対する教育支援
The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
青少年に対する教育支援
次世代を担う青少年の育成を目的に 、
2013年度も51名の奨学生を採 用しました 。
コカ・コーラの奨学支援事業の歴史は、1966年にまで遡ります。当時はコカ・コーラが日本で事業を開始して10 年目にあたり、
日本国内では東京オリンピックを経て経済も引き続き成長を続けていたものの、大学進学率が平均して25%にも満たない時代に
あって、コカ・コーラの奨学支援事業は向上心あふれる学生に、教育の機会を提供するものとして重要なものでした。
1970年からは全国のボトラー各社と日本コカ・コーラが共同で、毎年全国から推薦された成績優秀な高校生に大学在学期間中、
返 済及び 将 来の就 職 等についても義 務がない奨 学 金を授与しています。2013年3月末までに2,0 85名の卒業 生を送り出して
います。
2013年度は奨学生51名を採用し、本人及び入学する大学長、出身高等学校長へ決定を通知しました。次年度の募集は、告知ポス
ターにて、財団支部を通じて行います。
当財団では、今後も国際社会が求める青少年の育成、また地域社会を支える人材の育成に貢献することを目的として、人物・学力
ともに優れ、かつ向上心に燃えながら経済的な理由により大学への進学が困難な事情にある高校生の進学を支援してまいります。
2 013 年 度 奨 学 生
先輩との集合写真
奨 学 生O G の声
小 学 校 教 師 へ の 憧 れ が 確 実 な も の に なった 4 年 間 。
高校での進路選択の際、幼い頃からあった将来の夢の中でも小学校教師への憧れが強いことに気付き、
大学という進路選択をしたことを今でも鮮明に覚えています。
財団の奨学金をいただくことができたおかげで、私は大学の4年間、充実した日々を送ることができまし
た。大学では、私と同じ目標を持った同志がいることのうれしさもありましたし、刺激を受けることも多々
ありました。そのため、入学以前までの教師への憧れが、より確実なものとなりました。また、活動の幅が大
きく広がり、積極的に物事に取り組めるようにもなりました。振り返っても「大学に入ることができてよかっ
た」と思うことばかりです。
財団には本当に感謝しております。
今は仕事に慣れることに精一杯ですが、大学での学びを活かし、先輩方からも学びながら、今後は「先生」
としての自覚をしっかりと持ち、
子どもたちと関わっていきたいと思っています。
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金城 可奈 さん
(沖縄大学卒業、伊江村立西小学校勤務)
Activity
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2013
復興支援事業
The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
直接支援
コカ・コーラ復興支援基金を設立し、
さまざまな支援事業を展開しています。
「コカ・コーラ復興支援基金」
は、
東日本大震災によって被害を受けられた
直接支援
エコ支援
被災地の復興支援を目的に、
日本コカ・コーラ株式会社の親会社にあたる
復興支援事業
ザ コカ・コーラ カンパニー(本社:ジョージア州アトランタ)により、当
財団内に設立されました。同基金は、公益財団法人コカ・コーラ教育・環
境財団の活動理念に基づき、被災した子どもたちの生活復興に必要と
ホームステイプログラム
される教育施設をはじめ、さまざまな復興支援事業を行っています。
県や市町村のニーズに応じた直接支援
「コカ・コーラ復興支援基金」では、活動を展開する岩手・宮城・福島における
県または市町村のニーズに応じた直接支援を実 施しています。
米国のキャストとショーを創作
コカ・コーラプレゼンツ ヤングアメリカンズ 東北ツアー2013
文部科学省の要請により、NPO法人じぶん未来クラブが実施する「ヤングアメリカンズ東北ツアー2013」を支援しています。音楽公演と音
楽教育を活動の柱とする米国の非営利団体「ヤングアメリカンズ」のメンバーと東北の子どもたちが、歌とダンスのショーをつくりあげる
ワークショップ形式の本プログラム。メンバーとの触れあいや自分の想いを表現することを通じて、子どもたちを勇気づけることを目指
し、2013年度は9月から11月まで、9つの小学校や中学校などで開催し、
約1,700名が参加しました。
● 2013年度 実施スケジュール
※全24プログラムの内、下記の9プログラムが コカ・コーラ プレゼンツ です。
日
9月
9月
10月
10月
10月
11月
11月
11月
11月
時
15日 ・ 16日
18日 ・ 19日
5日 ・ 6日
7日
12日 ・ 13日
2日 ・ 3日
4日 ・ 5日 ・ 6日
11日
12日
場
所
仙台市立台原中学校
仙台市立富沢中学校
大船渡スペシャル1DAY
赤崎中学校1DAY リアスホール
伊 達スペシャル(保 原小)
大熊町立大熊中学校(会 津)
大熊町立大野小学校・熊町小学校(会 津)
新地町立 新地小学校1DAY
新地町立尚英中学校1DAY
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Activity
Report
2013
復興支援事業
エコ支援
公立小・中学校へのエコ支援事業(後 援:文部 科 学省 )
太陽光 発電設備及び 蓄電池の設置による復旧復 興 支援と 、
クリーンエネルギーを通じた環 境 教育を実 施しています。
「コカ・コーラ復興支援基金」では、被 災した岩手県・宮城県・福島県の公立小・中学校の復旧復興のために拠出し、防災 対応機
能を備えた太陽光発電及び蓄電池の設置に関する費用を助成します。2011年9月1日から2014年3月31日にわたり、3期に分けて
助成を予定しています。第1期は2011年9月1日 9月30日の募集の 後、11校について助成を決 定 。2012年9月末までにすべての
学 校で太陽光発電設備の設置が完了しました。第2期は、2012年9月1日 9月30日の募集の後、23校について助成を決 定 。これ
から順次、太陽光発電設備の設置が進められます。そして現在、第3期の助成対象校20校を選出中です。
第1期に小・中学校4 校が選ばれた
福島県相馬郡新地町から 。
ソー ラ ーパ ネ ル は 、防 災 機 能 として だ け で なく 、
子ど もたち の 考 える力 、未 来 を 育 むことの 一 助 に なりました 。
東日本大震災での震災経験から、災害時の防災機能を高めることを目的に、ソーラーパネルと蓄電
池を小・中学校に設置することを決めました。実際に設置してみて、環境やエネルギーに対する
子どもたちの意識が非常に高まっていると実感しています。発電の表示システムがあることで、
エネルギーを身近に感じることができるのでしょう。また小学校5年生を中心に、理科や社会、
総合的な学習の中で、それぞれテーマを決めて環境教育に取り組んでいます。結果、学校の中
だけでなく、家庭で節電に取り組むなど、地域社会全体として非常に大きな波及効果があると
感じています。
震災から復興し、
新しい新地町をつくっていくには、
子どもたちの力こそが重要だと思います。
今回の
福島県相馬郡新地町立
新地小学校 教頭
佐藤 和子 先生
ソーラーパネルを背にした児童たち
発電の表示システム
新地町への目録贈呈式
学校に貼られた横断幕
節約のシールを貼る児童
デモ機に触れる児童
※ 写真はすべて新地町立新地小学校にて
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ソーラーパネルの設置は、次の新地町を担う子どもたちを育てたいという思いがある中で、まさに
子どもたちの考える力、
未来を向く目を育むことの一助になりました。
本当にありがとうございました。
The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
3年目を迎えたエコ支援事業は 、
各地の学校で 、たくさんの笑 顔を生み出しています 。
太陽光発電設備の
設 置 が 完 了した
第 1 期エコ支援事業
助 成 対 象 校
田野畑村立田野畑小学校
(岩手県下閉伊郡) 田野畑村立田野畑中学校
(岩手県下閉伊郡)
野田村立野田小学校(岩手県九戸郡)
野田村立野田中学校(岩手県九戸郡)
東松島市立宮戸小学校
(宮城県)
白石市立白石第一小学校(宮城県)
大玉村立大玉中学校(福島県安達郡)
新地町立福田小学校
(福島県相馬郡)
新地町立新地小学校(福島県相馬郡)
新地町立駒ヶ嶺小学校
(福島県相馬郡)
新地町立尚英中学校
(福島県相馬郡)
第 2 期 エ コ 支 援 事 業 助 成 対 象 校
一関市立千厩中学校
(岩手県)
葛巻町立葛巻小学校
(岩手県岩手郡)
気仙沼市立月立小学校
(宮城県)
久慈市立長内小学校(岩手県)
岩泉町立小本中学校
(岩手県下閉伊郡)
気仙沼市立白山小学校(宮城県)
遠野市立遠野中学校(岩手県)
大槌町立吉里吉里小学校(岩手県上閉伊郡)
気仙沼市立馬籠小学校
(宮城県)
陸前高田市立広田小学校(岩手県)
大槌町立吉里吉里中学校(岩手県上閉伊郡)
大郷町立大郷小学校(宮城県黒川郡)
陸前高田市立米崎小学校(岩手県)
白石市立大平小学校(宮城県)
泉崎村立泉崎第二小学校(福島県西白河郡)
陸前高田市立第一中学校(岩手県)
白石市立白石中学校(宮城県)
湯川村立湯川中学校
(福島県河沼郡)
九戸村立九戸中学校
(岩手県九戸郡)
気仙沼市立小原木小学校
(宮城県)
伊達市立保原小学校
(福島県)
洋野町立宿戸中学校
(岩手県九戸郡)
気仙沼市立水梨小学校
(宮城県)
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Activity
Report
2013
復興支援事業
ホームステイプログラム
ホームステイプログラム
被 災地の高校 生に米国でのホームステイ研 修を提 供。
国際社 会に求められる力を身につけることを支援します。
日米両国政府と米日カウンシルが主導する「TOMODACHIイニシアチブ」の趣旨に賛同し、東日本大震災の被災地における教育支援
の一環として、米国でのホームステイ研修を提供しています。2013年度は、首都ワシントンD.C.とコカ・コーラ本社のあるアトランタで
米国の歴史・文化に触れた後、参加者119名が全米8都市にわかれてホームステイを行いました。ホームステイ先では、ホストファミ
リーとの交流を深めながら、英語研修のほか、地域でのボランティア活動、スポーツ観戦などを体験しました。また、米国の方々に被
災地の現状を伝えるとともに、被災地の高校生同士が出会うことで、被災経験を共有する機会でもありました。2014年度は、60名の
派遣を予定しています。
「 TOMODACHI サマー2013 コカ・コーラホームステイ研 修プログラム」
主 催 : TOMODACHIイニシアチブ
共 催 : 公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団(コカ・コーラ復興支援基金)
実 施 団 体 : 文部科学省所管 社団法人日本国際生活体験協会(EIL)
プログラム日程 : 2013年7月21日∼8月8日、17泊19日(国内移動含む)
主 な 行 程 : ワシントンD.C.研修(22∼23日)、アトランタ研修(24日∼25日)、ホームステイ研修(26日∼6日)、
出発・帰国時オリエンテーション(7月21日、8月7日)
参 加 対 象 者 : 東日本大震災時、岩手・宮城・福島の3県在住の高校生
感想
参加者の
と
イ地
ホームステ
ホームステイを通じて、アメリカと日本の文化の
文化の
手を思
違いを知り、お互いの違いを理解して、相手を思
いやることの大切さを学びました。
英語研修のおかげで、アメリカに最初に来た頃よ
よ
う
り、コミュニケーションがスムーズにできるよう
になったと感じます。
滞在地:バーモント州バーリントン
ントン
美さん
鈴木奈都美さん
滞在地:カリフォルニア州フォルサム
ム
ん
細谷ゆみさん
カーウォッシュのボランティアをしました。とても
も
が
暑い中、外での活動だったのですが、みんなでが
んばったので思い出深いです。
フードバンクでボランティアをしました。震 災の
の
て
時にもこのような活動をして、陰で支えてくれて
いた人がいるということを実感しました。
滞在地:テキサス州ケラー
ー
ん
菅野薫さん
滞在地:ミズーリ州ニューブルームフィールド
ド
ん
佐藤世里彩さん
老人ホーム訪問のボランティアでよさこいを披露
しました。高齢者の方々と触れあい、アメリカの福
祉を肌で感じることができました。
野球観戦をしました。昔から一度はメジャーリー
ー
し
グの 試 合を見てみた かったので、とてもうれし
かったです。
滞在地:オレゴン州セーラム
渡邉椎菜さん
滞在地:ミネソタ州ショアビュー
ー
ん
佐藤輝さん
テレビでしか見たことがなかったナイアガラの
の
さ
滝に感 動。生で見たナイアガラの 迫 力に圧倒さ
れました。
アスレチックでのジップライニングに参加。日本
本
的
では体験できない自然を実感できました。印象的
な一日でした。
滞在地:ペンシルバニア州エリー
ー
ん
小山璃子さん
滞在地:ケンタッキー州 エリザベスタウン
ン
ん
小笠原聖佳さん
引率リーダー の声
17
生徒たちの心の復興を支える、良き出会いに満ちた素晴らしいプログラムでした。ワシントンD.C.では現地の高校生との交流、アトラン
タではコカ・コーラ本社のインターン生との交流の機会があるなど、きめ細かな配慮がなされていました。後半のホームステイはさらに
楽しく感動的。家族としてあたたかく迎えられた体験はもちろん、津波やフクシマに心を痛め、自分の話に涙を流す人々と出会えた経験
は生徒の心に多くのものを残したはずです。このプログラムで得られた知と経 験は、東北の復 興を担うことになる人だけでなく、参加
者全員の大きな力として、これからの人生を支えるものになると確信しています。
(テキサス州ケラー派遣リーダー 岡村恵子先生)
The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
ホーム ステイプ ログラムで の 体 験 を 活 かして 。
2 0 13 年 度 の 参 加 者 から 。
伝 えたいことを 伝えるために。さらに自分を磨き 、
近 い 将 来またアメリカを 訪 れ たいと思います。
3月11日の被害情報をまったく得る事のできなかった私にとって、震災から3日後の宮古市の変わり果て
た街並みや、倒壊した父の職場兼祖母宅は前日まで自分が想像していた状況を遥かに超えていて、大変
な衝撃を受けました。圧倒的な津波の被害を前にして無力に立ち尽くしていた自分に、震災から2年が過
ぎ、できることと言えば、誰かに伝えることだと思いました。多くの人から支援や優しさが届き、数々の場
面で救われてきたからこそ、次いつ起こるかもしれない災害に対し、自分の命を守るための考えや術を
持ってほしい、その第一歩として、この交流プログラムに参加し海外の人々に私の伝えられるすべてを伝
え、発信したいと思いました。
アメリカでは、未熟な英語でも、自分の伝えたいことを理解してもらうために必死に考えました。最後ま
でうまく伝えられなかった場面も少なくありませんでした。しかし、それは逆に「もっとたくさんコミュニ
ケーションが取れたらどれだけ楽しいのだろう」という思いを私に強く抱かせました。また、グループの
友人が積極的に話しかけている姿を見て、緊張して怖がっていては何の意味もないことを思い知らされ
た気がしました。アメリカの人たちは、まっすぐな笑顔で私を受け入れてくれました。目を見て笑顔で話す
こと。思っているよりも簡単で、それが、どれだけ重要なことなのか気付くことができました。日本に帰っ
て来てからも常に心に留めています。そして何より、この経験は、私に自信と、将来への夢を与えてくれま
した。いつか、
多くの人への感謝を伝えるために、
またアメリカに行きたいと思います。
森航平さん(岩手県宮古市)
参加当時:高校3年生
震 災の 経 験を 語り継ぐ 語り部として 、
復 興に向 けて一歩一歩がんばっていきたいと思います。
私は、町のほとんどが壊滅した故郷・南三陸町で、震災の経験を語り継ぐ語り部の団体の代表をしていま
す。このプログラムへの応募エッセイを考えている時に、震災から2年たっても復興が進まない町を思
い、自分の好きなおしゃべりでできることをしようと思い立ちました。あの日のことを忘れないでほし
い、もう誰もあんな悲しい思いはしないでほしい、という気持ちで活動を続けています。
プログラムでは、初日からたくさんの友達ができ、自分の町や学校のことなどたくさん話をしました。
3週間、ともに助けあい、学びあい、笑いあったメンバーは、この先一生付き合っていく大切な友達です。
私のホストファミリーは、日本に関心が 高かったので、私が日本の文化や言葉を教えて、ファミリーが
私にアメリカの文化や言葉を教えるという形で、とても充実した時間を過ごすことができました。そ
して、英語についても、この3週間で多くの自分の課題を見つけ、帰国してからひとつずつ取り組んで
います。
私が地元で行う語り部の対象は、日本の未来を担う年の近い若い世代と防災意識の低い外国の方々
です。このプログラムを通じて、語学だけではなくコミュニケーション力や共 感力、そのほかにも多く
の大 切な学びを得ることができました。これからは、今回出会った被災 3 県の119人の仲間とともに、
自分たちから東日本大震災について日本・世界へ発信し、復興に向けて一歩一歩がんばっていきたいと
思います。
田畑祐梨さん(宮城県本吉郡南三陸町) 参加当時:高校3年生
知 識不足で 伝えられな かった日本 の良さを 、
世 界に発 信していく仕事に 就くことが 将 来 の 夢 です 。
私は、高校2年から親元を離れ、東京の高校に進学しています。震災後、母は飲食店の仕事ができず、原発
事故から避難をしてきた人達の炊き出しをしていました。何も手助けできない自分にもどかしさを感じ
つつも、皆さんに優しさを与えてもらっているからこそ、いずれ恩を返せる人間になりたいと思ってがん
ばっていました。しかし、進学先の高校は、私以上に活発な人が多く、自信が持てなくなっていきました。
このプログラムへの応募を決めたのは、初めて出会う人たちとの研修や、
積極的でなくては道が切り拓け
ない米国滞在を通じて、自分を変えるためでした。
参加して驚いたのは、アメリカの人が、多様な人種が共存しているからこそ、私を日本人として特別扱い
するのではなく、同じ人、個人として扱ってくれたことです。同時に、アメリカの人が自国に誇りを持って
いること、それに対し、日本のことをよくわかっていない自分にも気付かされました。ホストマザーに、日
本では毎食「いただきます」と「ごちそうさま」を言うことを伝えましたが、彼女の「なぜ?」という疑問に
答えることができませんでした。日本には誇るべきものがたくさんあるはずなのに、私の知識不足で日本
の良さを伝えることができなかった。それが今、最も心に残っています。この経験を活かし、日本の良い
文化や歴史、伝統について知り、世界に発信していく仕事に就くことが、
私の今の夢です。
小山璃子さん
(福島県本宮市)
参加当時:高校2年生/写真左
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財 団 概 要
名
称 :公 益 財 団 法 人 コ カ・コ ー ラ 教 育・環 境 財 団
英
字
名
祢 :The Coca-Cola Educational & Environmental Foundation
設
立 :2 0 0 7 年 6 月 2 5 日
公益財団法人移行日 :2 0 1 1 年 9 月 2 7 日
所 轄 行 政 庁 :内 閣 府
設
立
代
表 :縄 英 明
所
在
地 :東 京 都 港 区 六 本 木 6 - 2 - 3 1
役員一覧
理 事 長
常務理事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
理 事
末吉 紀雄
後藤 由美
岩本 健太郎
上野 密
小澤 紀美子
小松崎 和夫
菅野 耕自
高梨 圭二
理 事
監 事
監 事
評 議 員
評 議 員
評 議 員
評 議 員
評 議 員
馬場
高橋
寺尾
池田
稲垣
稻本
椎名
久萬男
俊夫
仁之
延行
晴彦
洋之助
中原
幹芳
評 議 員
竹森 英治
評 議 員
髙橋 顕三
評 議 員
柊 巌
評 議 員
望 月 千 世子
評 議 員
安井 至
評 議 員
谷村 邦久
評 議 員
米村 洋一
( 2 0 14 年 3月 31日現 在 )
当 財 団 の「 2 0 1 2 年 度 活 動 報 告 会 」を 実 施
2013年9月30日(月)に、当財団及びコカ・コーラ復興支援基金の活動をご報告
する「2012年度コカ・コーラ教育・環 境 財団活動 報告 会」を開 催しました。
会場の東京アメリカンクラブには、200人あまりの方にお集まりいただき、3つ
の事業のハイライトをご説明しました。また、コカ・コーラ復 興 支援基金の
助成によって、町内4校の小・中学校に太陽光発電・蓄電装置を設置した福島県
相馬郡新地町から、教育委員会と設置校の教頭が、環境教育の取り組みや
成 果 をご紹 介くださいました 。
「 TO M O DAC H I サマー コカ・コーラホーム
ステイ研修プログラム」からは、昨年度の参加者3人が登壇し、米国で経験した
驚きや学び、被 災地の現状を伝えた経 験、現在の夢や目標を語っていただ
きました。
福島県相馬郡新地町
教育委員会・泉田晴平氏
ホームステイプログラム1期生
木下なつみさん
ウェブ サイトで の 情 報 発 信 を 強 化
当財団ウェブサイトのトップページを昨年度リニューアルし、情報発 信を強化しております。
今年度は、スポーツ教育事業のページをリニューアルし、
「 かけっこプログラム」に関する髙野
進氏のインタビューや活動記録を掲載しました。また、コカ・コーラ環境ハウス、コカ・コーラ復
興 支 援 基金 のエコ支 援事業・ホーム ステイ 事 業 につ いて 紹 介する記 事が 、
「Coca- Cola
Journey」
( 日本コカ・コーラ株式会社のウェブサイト)に掲載されました。
東 北 の ラ ジ オ 番 組 づ くりに 協 力
岩手・宮城・福島で放送しているラジオ番組『いかすぜ!東北 ぼくたちのイイトコ自慢』では、
3 県の各地でがんばる子どもたちを紹介しています(東北放送制作、日本コカ・コーラ協賛)。
コカ・コーラ復興支援基金では、この番組づくりに協力しています。
番組ウェブサイト http://www.tbc-sendai.co.jp/02radio/ikasuze/
公益財団法人コカ・コーラ教育・環境財団「2013事業活動報告書」はFSC認証紙とベジタブルインキを使用し、印刷しています。
2014.3.31