関西元気文化圏推進協議会（会長：森詳介）は、平成 23 年中に文化を通じて関西から日本を明るく元気にすることに貢献した人物・団体に、「関西元気文化圏賞」を贈呈しました。大賞は、FIFA 女子ワールド杯において、アジア勢初の優勝を成し遂げた日本代表チーム「なでしこジャパン」の主将ら主要選手 7 人を輩出するなど、女子サッカーの振興に大きく寄与し、東日本大震災により甚大な被害を受けた日本国民を元気づけたＩＮＡＣ神戸レオネッサが受賞。特別賞には、「初心者のための上方伝統芸能ナイト」の 100 回公演や、2009 年大阪で初演し再演を重ねている新作能「水の輪」のブルガリア公演を行うなど、大阪を拠点に、国内外で日本の伝統芸能の 1 つである能の伝承と普及に努めている公益財団法人山本能楽堂が選ばれました。また、今後さらなる活躍が期待されるニューパワー賞には、大阪ステーションシティ（5 月のグランドオープン以来、関西の多様な文化の魅力を国内外にアピールする拠点となっている）、スーパーコンピュータ「京」の開発チーム（計算性能ランキング TOP500 において、6 月と 11 月の 2 期連続で世界 1 位に輝く）、尾野真千子さん（奈良県出身の女優。NHK 連続テレビ小説「カーネーション」のヒロイン役で、大阪の文化と温かく活気ある関西の PR に貢献している）、万城目学さん（大阪出身の作家。大阪の街を舞台とし、直木賞候補にもなった小説「プリンセス・トヨトミ」が映画化され、地元の人々の全面協力による撮影など明るい話題を提供した）が選ばれました。 2012 年 1 月 23 日（月）に開催した同賞の贈呈式は、近藤誠一文化庁長官らの列席を得て、「文化庁芸術祭賞贈呈式」と合同で行われ、今回で 9 回目となりました。祝賀会では、大賞を受賞した文弘宣アイナックコーポレーション会長が「このような賞をいただけて光栄です。今後とも女子サッカー振興のために役立ちたい」と挨拶されたのに続き、山本能楽堂の山本佳誌枝さん、理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部プロジェクトリーダーの渡辺貞さん、NHK 連続ドラマ「カーネーション」チーフプロデューサーの城谷厚司さん、万城目学さんから受賞の歓びを述べていただきました。また祝賀会では、山本能楽堂からは総勢 25 名がかけつけ、お祝いの席に相応しい能「高砂」の謡と舞をご披露いただきました。さらに、INAC 神戸レオネッサからは、マスコットキャラクター「らいむちゃん」がチームを代表して出席し、参加者が 200 名を超える会場は、終始なごやかな雰囲気に包まれていました。平成23年関西元気文化圏賞受賞者の方々近藤文化庁長官挨拶大賞：ＩＮＡＣ神戸レオネッサアイナックコーポレーション文弘宣会長ニューパワー賞：大阪ステーションシティ西日本旅客鉄道真鍋精志副社長主催者（森会長）挨拶特別賞：山本能楽堂山本佳誌枝理事長夫人ニューパワー賞：スーパーコンピュータ「京」の開発チーム理化学研究所渡辺貞氏富士通伊東広樹氏副社長ニューパワー賞：尾野真千子さん（女優） ※NHK 城谷厚司チーフプロデューサーが代理受賞ニューパワー賞：万城目学氏（作家）