調査・報告 『消費税還元セール』広告の禁止! ~消費税転嫁対策特別措置法について(2)~ 消費税転嫁対策室 TEL:082-205-5337 前回の消費税転嫁対策特別措置法「大型店等による転嫁拒否行為の禁止」に続き、シリ ーズ第2弾として、今、世の中で消費税転嫁対策特別措置法を別名「消費税還元セール禁 止法」と呼ばれ話題となっている「消費税還元セールといった広告の禁止」についてご案 内いたします。 消費税転嫁対策の4つのポイント 1.大型店等による転嫁拒否行為の禁止! 2.「消費税還元セール」といった広告の禁止! 今回ご案内 3.総額表示の特例で本体価格のみの表示がOK! 4.消費税の転嫁と表示方法のカルテルの届出! ●「消費税還元セール」といった広告の禁止! 消費税の負担について誤認されないようにすること、事業者の買いたたきの誘発防止等 のために以下の表示が禁止されます。(特別措置法第8条) 対 象 期 間 平成26年4月1日~平成29年3月31日の間に行われる商品の売買、役務の提供等 に係る取引についての表示(平成25年10月1日からの宣伝・広告が対象) 対象となる表示 中小事業者を含む全ての事業者が行う宣伝や広告の表示 →事業者間・一般消費者向け取引における表示 具体的には、商品・容器・包装・チラシ・電話・ネオンサイン・インターネットに よる広告等、顧客を誘引するために利用するあらゆる表示が対象となります。 ※セールストークといった口頭による広告も対象になるので注意! 旬レポ中国地域 2014 年 2 月号 1 禁止される表示 ① 消費者に消費税を転嫁していない旨の表示 ② 消費者が負担すべき消費税額の全部または一部を価格から値引きする旨の表示であっ て、消費税との関連を明示しているもの ③ 消費税に関連して消費者に経済上のサービスを提供する旨の表示 禁止されない表示例 これらは問題 ありません。 旬レポ中国地域 2014 年 2 月号 2 調査や立入検査の結果、違反行為が行われていると認められるときは、行 政機関による指導・助言が行われます。また、違反行為の程度が大きいとき や指導・助言に従わないときは、必要な措置をとるよう勧告し、その旨を公 表します。 罰 則 調査や立入検査に応じなかった場合、50万円以下の罰金に処されます。 ※表示に関する規定はあくまでも消費税に関わる値引き等の宣伝や広告を禁止するも ので事業者の企業努力による価格設定自体を制限するものではありません。 一言アドバイス ×「消費税を値引きするような、あたかも消費税を事業者が負担するような 広告や宣伝」はNGです。 ○ 企業努力による安売りはOKです。疑問があれば 中国経済産業局 消費税転嫁対策室 TEL 082-205-5337 FAX 082-205-5339 までご相談ください! 関連リンク集 消費税の転嫁を阻害する表示に関する考え方:消費者庁 http://www.caa.go.jp/representation/index.html 消費税価格転嫁等対策:内閣府 http://www.cao.go.jp/tenkataisaku/ 消費税転嫁対策コーナー:公正取引委員会 http://www.jftc.go.jp/tenkataisaku/index.html 中小企業・小規模事業者のための「消費税の手引き」:中小企業庁 http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/zeisei/2013/131008syouhizei.htm 消費税価格転嫁等総合相談センター http://www.tenkasoudan.go.jp/ 経済産業省 中国経済産業局 広報誌 旬レポ中国地域 2014 年 2 月号 Copyright 2014 Chugoku Bureau of Economy , Trade and Industry. 3
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