業 務 災 害 と 通 勤 災 害

業 務 災 害 と 通 勤 災 害
仕事中や通勤途中のケガは健康保険ではかかれません。
健康保険は、あくまでも業務外のケガや病気を対象に保険給付をすることになっています。
被保険者の仕事中や出勤及び退社途中に起きたケガは、病院や接骨院等で健康保険での治療は
受けられません。労働者災害補償保険(労災保険)で治療を受けます。労災病院か労災指定病院
に行けば、すべて無料(通勤途上の場合は一部負担200円)でかかれます。
また、被扶養者の方でパートタイマーやアルバイトなどで勤務している場合も同じ扱いとなります。 ■仕事中のケガには次のような場合があります。
1.仕事中または仕事の準備や後始末中などのケガ
業務災害 2.得意先回り、出張中のケガ
3.用を足すため、水を飲むためなど生理的に必要な目的で仕事を中断した時のケガ
○調理中に包丁などで切ったケガ
○熱湯や油によるヤケド
○魚の骨による負傷
具体的事例
○洗い物中に割れたコップなどで切ったケガ
○施設内での器物(テーブル・イスなど)にぶつけたケガ
○店内・工場などでの転倒によるケガ
○仕事中トイレに行く途中のケガ
■通勤途中のケガには次のような場合があります。
1.会社への行き帰りの途中で転倒したり、駅の階段で転倒した時のケガ
通勤災害 2.会社への行き帰りの途中で交通事故にあった時のケガ
3.家から得意先に直行、あるいは出先から直接帰宅する途中の災害
○自転車やバイクでの転倒によるケガ
○道路の窪み、駅階段での転倒によるケガ
○部屋を出たアパートの外階段での転倒によるケガ
具体的事例
○雪道ですべって転んだケガ
○通勤電車やバスの中での暴力によるケガ
○ふだん電車やバスで通うところを車やバイクで走行中の事故によるケガ
もし上記のようなケースが発生した場合には、必ず事業所へ連絡してください。
■注意
ケガや病気が引き起こされる原因はさまざまで、それが業務上か業務外かをはっきり分けることは非常に
むずかしく、個々のケースに応じてそのつど判断されます。 詳しくは、所轄の労働基準監督署にお問い合
わせください。
■請求手続き
「療養(補償)給付たる療養の給付請求書」に事業主の証明を受けたあと、労災病院または労災指定病院
に提出します。
やむをえず一般病院で治療を受けた場合、その費用は患者が立て替えて払うことになります。あとで所轄
の労働基準監督署に請求すれば、立て替えた費用が払い戻されます。
業務上・通勤災害の請求手続き
(1) 一般医療機関の場合
労災指定病院で受診の場合
労災指定以外の病院で受診の場合
(治療費は本人が一旦支払をする)
療 養 の 給 付 請 求 書
療 養 の 費 用 請 求 書
業務災害の場合
法令5号用紙
病
院
通勤災害の場合
法令16号3の用紙
へ
提
業務災害の場合
法令7号用紙
請
求
書
の
作
成
事
業
主
の
証
明
出
治療費は病院から労働基準監督署
へ請求する
通勤災害の場合
法令16号5の用紙
治療費の内訳について病院の証明を
受ける
本人が労働基準監督署へ請求する
監督署が確認審査して支給決定通知
を請求人へ送る
保険給付費は請求人の指定銀行口座
入金されます
(2) 接骨院の場合
業 務 上 の 災 害
様 式 7 号 (3)
通
勤 途 上 の 災 害
様 式 16 号 の 5(3)
請
求
書
の
作
成
事
業
主
の
証
明
柔 道 整 復 師 の 証 明
労
災
保
険
の
請
求