報告者 どこにいくのかな? 活動名 対象 幼稚部ひよこ組 冨谷 俊輔 使用場面(教科等) 教室移動 使用アプリ PowerPoint for iPad OneDrive 幼児(学級)の実態 ・どこに行くのか言葉で伝えるだけでは理解することができず、不安そ うな表情をしたり、動くことができなかったりすることがある。 ・言葉に写真カードや絵カードを添えて伝えることで、理解できること が増えてきた。 ねらい ・事前にどこに行くのか iPad を使って、場所の画像を見せて伝えると ともに、移動中にもどこに行くのか確認することで、幼児の期待感を 持続させたい。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・PowerPoint で作ったスライドを ・移動しながら幼児に提示すること OneDrive に入れ、iPad で起動 ができる。 させる。 ・移動の様子や活動の様子など、そ の場で撮った写真をすぐに見た り、振り返りに使ったりできる。 幼児の様子 タブレットに映る画像を注視したり、画面に触れようと したりする姿が見られ、関心をもっている様子が見られ た。また、言葉だけでは移動できないときでも、画像を見 せながら言葉を掛けると、気持ちを切り替えて次の活動に 移ることができており、どこに行くのか何をするのか、見 通しをもつことができているように感じられた。 報告者 活動名 対象 好きな映像が見たいことを伝えよう 幼稚部りす組 松館 敬太 使用場面(教科等) 自由遊び 使用アプリ 幼児(学級)の実態 ・好きなキャラクターの DVD や映像を見ることが好きである。教師の 手を引いたり、手を合わせて「お願い」の身振りをしたりして、やり たい気持ちを伝えることができるようになってきた。 ねらい ・手をたたく身振りや写真カードを渡し、映像が見たいと教師に伝える。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・幼児が好きな映像を iPad で見る ・幼児が手に持って運んだり、椅子 ことができるように、ビデオアプ に座って机上で見たりすること リに動画を入れた。好きなシーン ができる。画面タッチで操作がで を写真で撮り、写真カードを作成 きるため、見たいときにすぐに見 した。幼児が、写真カードを手に ることができる。使用後、フィニ 取って教師に手渡すことで、「み ッシュ BOX にしまうことで、幼 たい」と伝えられるようにした。 児に「おわり」を分かりやすく伝 えられる。 幼児児童の様子 ・iPad を自分が見たいように床に置いて、うれしそうに跳 びはねて楽しむ姿が見られた。写真カードを使用するこ とで、iPad が見たいときに、自分から写真カードを取っ て教師に手渡して伝える姿が見られるようになった。好 きなシーンが終わると iPad を教師の近くに持ってきて、 自分から写真カードを教師に渡して手をたたいて「もっ とみたい」と伝える姿が増えた。 報告者 活動名 遠足に行こう 対象 小学部1年 岡田 使用場面(教科等) 朝の会 拓也 等 使用アプリ iMovie 児童(学級)の実態 ・写真や絵、動画など視覚的な手掛かりが有効な児童が多い。 ・テレビや iPad に興味をもち、注目できる。 ねらい ・テレビや iPad に注目し、遠足で行く場所や日時、内容などについて、 大まかなイメージをもつことができる。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・予告編の機能を使う。 ・写真や動画の撮影、ムービーの編 ・好きなテンプレートに、遠足に関 集、上映をタブレット内ですべて する写真や動画、コメントを挿入 行うことができる。 してムービーを作成する。 ・アプリの予告編機能を使うこと ・iPad をテレビにつないで、ムー で、より短時間でムービーを作成 ビーを上映する。 できる。 児童の様子 ・多くの児童がテレビに注目してムービーを見て いた。一方、画面の切り替わるテンポが速く、 イメージを持つことが難しい児童もいた。 ・児童によっては、休憩時間に iPad でムービー を見て楽しむ様子が見られた。 ・Keynote 等を活用したプレゼンによる事前学習を併せて行うことで、 より遠足への理解を深め、動機を高めることができるであろう。 報告者 活動名 おんがくをきこう 対象 小学部2年 佐藤 誠 使用場面(教科等) 音楽 使用アプリ PowerPoint for iPad OneDrive 児童(学級)の実態 ・児童たちは、絵本、教師の語り掛けや歌い掛け、動作や楽器の操作な ど興味は様々だが、音楽を落ち着いて聴く様子が見られる。しかし、 初めての楽器や音に対して慎重な様子が見られる。 ねらい ・夜空に広がる月や星、虫の画像を見ることで、歌詞の内容や曲の雰囲 気をイメージし、様々な楽器に興味をもって鑑賞することができる。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・PCの PowerPoint で、 「月夜の ・iPad を使用することで、児童を 音楽会」のアニメーション画を作 把握しながら、アニメーションを 成し、鑑賞の際に、音楽に合わせ 操作することができる。 て、iPad で操作、AppleTV を介 ・OneDrive(クラウド)を使うこ してプロジェクタで投影するよ とで、PCからデータ移行が簡単 うにした。 にできる。 幼児児童の様子 以前は、一曲とおして音楽を鑑賞することが難 しかった児童も、画像を示すことで、最後まで曲 を聴いたり、鑑賞後に「もう一回。」等のアンコー ルの言葉が聞かれたりするようになった。また、 鑑賞に使われたバイオリン等の楽器にも興味をも ち、実際に弓をもって音を鳴らす様子も見られた。 報告者 活動名 線つなぎ 対象 小学部3年 風間 健一 使用場面(教科等) 個別の課題学習 使用アプリ 「なぞるーと」 「hiragana」 児童(学級)の実態 ・4月当初は鉛筆を使った学習を行っていなかった。 ・マッチング課題が得意である。 ・なぞり書きは最後まで結ぶことができなかった。 ねらい ・なぞって書くことができる。 ・紙に書くことへとつなげるため、スタイラスペンを利用した。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・完成すると車などがなぞった線を ・完成すると自動車が走るなど結果 走るので、一緒に確認する。 が分かりやすい。 ・音楽を聴きながら行うことで楽し ・なぞる場所が分かりやすく提示さ みながら自分から再度挑戦する 姿も見られた。 れている。 児童の様子 ・1学期は好きな「なぞるーと」を使い、始点から終点まで繫ぐことを 行った。繋がると、自動車が走り、児童も「できた」ということが分 かり、続けて取り組むことができた。 ・2学期からは線つなぎなどをタブレット端末から プリント学習に移行し、個別の課題学習で数字を 書くことにつなげることができた。11月頃には 「hiragana」で学習した平仮名の線つなぎもプリ ント学習に進めることができた。 あたらしい かんじを べんきょうしよう 活動名 対象 小学部4年 報告者 猿渡 京 使用場面(教科等) 個別の課題学習(国語) 使用アプリ そらがき 1年生 児童の実態 ・児童は、漢字の学習に苦手意識をもっている。これは、漢字の形をう まく捉えられない、どのような順序で書けばよいのか分からないなど の理由が考えられる。また、紙と鉛筆を使って同じ漢字を繰り返して 書く方法では、学習への意欲が高まりにくい。その一方で、本児は iPad を使った学習に関心が高く、苦手な学習内容であってもアプリを使う ことで意欲的に学習に取り組むことができる。 ねらい ・学習の中で、本児が特に難しいと感じた漢字の正しい形や書き方を学 ぶことができる。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・ステップ1~3の順に学習を進め ・iPad を使用することで、児童が ることで、漢字の正しい書き方を 漢字の学習に対して意欲的に取 学ぶことができる。 り組むことができる。 児童の様子 漢字の学習が苦手だった本児も、まず市販の漢 字カードを使ってクイズ形式で学習を進め、その 中で特に本児が難しいと感じた漢字について、ア プリを使って形や書き方を学ぶことで、 「次は、ど の字を(勉強)する?」など意欲的に学習に取り 組めるようになった。現在は個別の課題学習で正しい書き方を学び、翌 日の自立課題で復習するという流れで学習を進めている。 報告者 活動名 動画を見て踊ろう! 対象 小学部5年 柴田 琢磨 使用場面(教科等) 朝の会、音楽 使用アプリ YouTube 児童(学級)の実態 ・視覚的手掛かりが大変有効である。 ・iPad やテレビ画面に注目することができる。 ・特定の「アニメーション」に興味をもつ児童が多い。 ・ダンスが好きな児童が多い。 ねらい ・iPad やテレビ画面を見て、児童の好きなアニメーションのエンディン グに出てくる体操動画を踊ることができる。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・朝の会では、ショートバージョン ・画像を表示するまでのタイムラグ (1分 25 秒)、音楽ではフルバー が少なく、児童をあまり待たせる ジョン(4分 12 秒)を使用。 ことがない。 (DVD 等は起動する ・始めのうちは、より注目できるよ まで時間がかかる。) うに、AppleTV を使用して、テ ・iPad だけであれば、場所を選ば レビ画面に表示をした。 ない。 児童の様子 児童が好きなアニメーションに出てくるキャラ クターがダンスをする動画を利用した。アニメの動 きは模倣しやすく、ダンスの苦手な児童も楽しみな がら取り組むことができた。中には歌いながら踊る 児童もおり、全児童にとって大好きな活動の一つと なっている。 活動名 ぼくの京急電車 対象 小6 報告者 柘植 美文 使用場面(教科等) 国語、自立活動 使用アプリ PowerPoint for iPad OneDrive 児童の実態 ・気持ちを言葉で伝えるようになってきた。しかし、助詞を使用せず、 単語で伝えることが多い。イントネーションにも課題があり、教師が くみ取ることで会話が成立する場合がある。 ・電車が好きで、展開図を書いて組み立てることが趣味である。 ねらい ・助詞やイントネーションに気を付けて、文を読むことができる。 ・楽しみながら、学習をすることができる。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・本児が電車を作った過程や気持ち ・自分が作った電車が、線路を走っ を全体のストーリーにし、文章で ているように加工できたり、動き 紹介した。 に合わせて音を付けたりするこ ・本児が作った電車を、PCの とができる。 PowerPoint に取り込み、アニメ ・スワイプで画面が動くため、操作 ーションで動くようにした。 が簡単である。 児童の様子 繰り返し学習したことで、助詞を抜かさないで文章を読んだり、イン トネーションに気を付けたりするようになっている。 学習する中で、他の電車も登場させたいと考えたよ うで、電車を家庭で作って持ってきたことがあった。 その都度、ストーリーが増えており、現在も、楽しみ ながら学習に取り組んでいる。 報告者 活動名 歯磨きの手順 対象 小学部 6 年生 恒次 律枝 使用場面(教科等) 歯磨き 使用アプリ PowerPoint for iPad OneDrive 児童の実態 ・一度歯磨きの手順が身についたが、簡略化されてきている。 ・手本を見て同じ動きができる。 ねらい ・手順に沿って、丁寧に歯全体を磨くことができる。 アプリの使い方 タブレット活用の利点 ・PowerPoint で、歯磨き手順のア ・めくり式に比べて、歯ブラシのあ ニメーションを作成し、それを て方や動かし方、動かす速さ・回 iPad で見ながら歯を磨く。歯ブ 数、コップに入れる水の量などが ラシを動かす場面では、スライド イメージしやすくなる。 が自動的に切り替わるが、それ以 ・歯を磨きながらでも、簡単な動き 外は児童が自分でスライドを操 作し次の動作を確認する。 で操作ができる。 ・児童に応じてアレンジしやすい。 児童の様子 ・iPad を自分で準備したり、操作したりするな ど、興味をもって、画面を見ながら歯磨きに 取り組んでいる姿が見られた。 ・画面で指示された位置と速さに合わせて、丁 寧に磨くようになった。
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