三菱商事グループの CSRパフォーマンス - Mitsubishi Corporation

32
CSR Performance
三菱商事は、国内外の幅広い業種の事業投資先における
労働、人権、地域社会などの社会的側面と環境側面について、
各社の取り組み状況、ならびに主要なパフォーマンス指標を調査し、把握を行っています。
事業投資先に対して改善を促し、成果を上げていくことが、今後の課題です。
三 菱 商 事グ ループ の
C S R パフォーマンス
事業投資先における社会性の取り組み状況
三菱商事では昨年度から事業投資先におけるCSRの
からは新たに、社内体制、購買先・調達先に関する設問も
取り組み状況を把握するため、労働環境、人権、地域社会、
追加いたしました。合計535社(国内289社、海外246社)
製品およびサービスに関する調査を実施しました。今年度
から得たCSRに関する回答結果を以下の通りまとめました。
社内体制と労働環境について
企 業 理 念や役 職員行 動 規 範などについては制 定して
いる企業がほとんどでした。
従 業員の採 用・昇 進 等における差 別 撤 廃と女 性 管 理
ができています。約7割の企業が従業員の研修制度を持
っていますが、従業員のキャリア選択支援については、半
数以上の企業で制度がなく、更なる努力が必要です。
職 比 率や障 害 者 雇 用 比 率の把 握については、取り組み
はい
社内体制と労働環境
Q1
100%
Q9
Q2
50%
Q8
Q3
Q7
Q4
Q6
Q5
Q1
企業理念や役職員行動規範の類を制定していますか?
Q2
従業員の採用・昇進等において、性別・年齢・学歴等による差別を撤廃していますか?
Q3
79%
いいえ
21%
100%
0%
社内公募制度など、従業員の主体的なキャリア選択を支援する制度がありますか?
43%
57%
Q4
労働上の安全・衛生・健康・メンタルヘ ルスなどに関し、法令の規定を上回る独自の制度がありますか?
61%
39%
Q5
従業員の育児・介護を支援するため、法令の規定を上回る独自の制度がありますか?
48%
52%
Q6
従業員の能力向上・人材育成を目的とした研修制度がありますか?
67%
33%
Q7
女性管理職の比率を把握していますか?
87%
13%
Q8
障害者の雇用率を把握していますか?
82%
18%
Q9
労働組合(もしくは従業員の代表組織)がありますか?
37%
63%
人権について
差 別の禁 止やセクシャルハラスメントの防 止など従 業
員の人権に対する配慮、海外での児童労働・強制労働の
人権
Q10
に海外で重視されることの多い人権項目への取り組みを
進めています。
禁 止、地 域 住民や先 住民の人 権に対する配 慮など、
とく
100%
50%
Q12
はい
いいえ
Q10
従業員の人権に配慮する取組をしていますか?
100%
0%
Q11
海外の事業活動において、児童労働や強制労働の禁止を尊重し、配慮していますか?
100%
0%
Q12
海外の事業活動において、先住民の人権を尊重し、配慮していますか?
100%
0%
Q11
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
CSR Performance
33
地域社会について
社会貢献活動の実施や地域社会とのコミュニケーショ
ン施策を実施している企業は少なく、今後の課題となって
います。一方、ほとんどの企業が地域住民から重大なクレ
地域社会
ーム・苦情を受けていません。
Q13
100%
はい
Q13
地域社会の一員として、社会貢献活動の実施や、地域社会とのコミュニケーションを図る施策がありますか?
Q14
自社の事業活動に対し、地域社会より表彰を受けましたか?
Q15
昨年度、地域の周辺住民から重大なクレーム・苦情を受けたことがないですか?
いいえ
30%
70%
7%
93%
97%
3%
50%
Q15
Q14
製品およびサービス、購買先・調達先について
顧客に対する情報提供など、製品・安全性確保はほと
購買先・調達先については、ほとんどの企業が原材料・
んどの企 業が行っています。また、顧 客からのクレームが
製品等の調達先に対し環境・人権等の取り組みを要請・
発 生した場 合も迅 速で的 確な対 応を実 施しうる社 内 体
確認していません。サプライチェーンの問題については今
制を整えています。
後の取り組みが必要です。
製品およびサービス、購買先・調達先
Q16
はい
100%
いいえ
Q16
ユーザーに対する情報提供など、製品・サービスの安全性確保に努めていますか?
92%
8%
Q17
昨年度、顧客から重大なクレーム・苦情を受けたことがないですか?
62%
38%
Q18
顧客からの重大なクレームや災害・事故等が発生した場合、迅速な対応と的確な情報開示を実施しうる体制が
75%
25%
28%
72%
50%
Q19
Q17
整っていますか?
Q19
原材料・製品等の調達先に対し、環境・人権への配慮等のCSRへの取り組みを要請・確認していますか?
Q18
三菱商事の社会性パフォーマンス
事業投資先だけでなく、三菱商事の人権、労働面での
CSRの取り組みも重要です。
障害者雇用率
1.86%
2 0 0 4 年 度については、海 外 現 法 役員の 現 地 社員比
1.82%
1.82%
率は前 年 度と変わりませんでしたが、女 性 管 理 職 比 率は
増加しました。また、障害者雇用率は法定雇用率(1.8%)
1.78%
を達 成しました。今 後も、これらの社 会 性に関するパフォ
1.74%
ーマンスを改善させていきます。
1.70%
1.72%
2002
女性管理職比率
1.73%
2003
2004
海外現法役員の現地社員比率
0.65%
8.00%
0.63%
0.60%
7.50%
7.81%
0.55%
7.00%
0.50%
0.40%
6.50%
0.49%
0.45%
0.43%
2002
6.45%
6.45%
2003
2004
6.00%
2003
2004
2002
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
34
CSR Performance
事業投資先の内、環境パフォーマンスを把握している企業の割合
エネルギー使用量の把握 (2004年度)
ガソリン
資源消費量の把握
47%
ガス
(2004年度)
一般廃棄物総量
44%
水
OA紙
57%
削減対策の設定
削減目標の設定
41%
0%
50%
46%
削減対策の設定
37%
削減目標の設定
(2004年度)
33%
産業廃棄物総量
44%
購入電気
廃棄物排出量の把握
100%
リサイクル総量
58%
16%
0%
50%
55%
32%
削減対策の設定
35%
削減目標の設定
34%
100%
0%
50%
100%
事業投資先に対する環境管理の状況調査結果
環境管理の状況調査
回答企業の業種内訳
はい
体制
Q1
36%
64%
はいの場合、環境中長期計画(目的・目標)の制定はされていますか?
48%
52%
環境保全活動の責任者を決めていますか?
(社長、役員、工場長等)
44%
56%
環境保全を全社的に推進するための環境委員会などの専門の運営体制がありますか?
21%
79%
Q3
グリーン購入を実施していますか?
18%
82%
Q4
取引業者に対して環境配慮を要請していますか?
38%
62%
6%
94%
62%
38%
5%
94%
国内243社、海外230社の計473
社より回答を受けました。
Q2
●
天然資源開発・不動産開発24社
●
製造・加工147社
●
流通(輸送・倉庫・ターミナル)64社
●
販売170社
●
サービス提供95社
●
リース・金融38社
調達
環境
Q5
コミュニケーション
環境報告書等を発行していますか?
報告の範囲はどの程度ですか?
(※2)
環境報告書等の内容について第三者の検証を受けていますか?
要請している場合、
どの程度ですか?
取引の条件にしている
25%
要請のみ
75%
※2
報告の範囲は
どの程度ですか?
連結対象会社等全体
自社と連結対象会社の一部
自社のみ
※3
環境リスク管理
Q6
2004年度に環境関連事故あるいは苦情等がありましたか?
Q7
化学物質を取り扱っていますか?
30%
70%
はいの場合、管理規定はありますか?
82%
18%
取り扱い化学物質のMSDS(※3)は適切に管理していますか?
84%
16%
PCB(ポリ塩化ビフェニール)を保有していますか?
8%
92%
Q9
油類・化学物質等を保管する地下タンクを保有していますか?
9%
90%
1%
4%
94%
2%
Q11 従業員に対して、環境関連教育を行っていますか?
39%
61%
Q12 環境に関連する社会貢献活動をしていますか?
13%
87%
Q13 新製品・サービスの企画・開発において環境への影響の面からアセスメントを実施していますか?
28%
72%
Q10 現在、顕在化している土壌汚染・地下水汚染がありますか?
その他
48%
4%
48%
MSDS
事 業 者が 化 学 物 質や 製 品を他
の 事 業 者に出 荷する際に、その
ISO14001に審査登録している事業投資先
(国内28社、海外32社、計60社)
相 手 方に対して、その 化 学 物 質
所在国
日本
の成 分や性 質、取り扱い方 法な
どに関する情 報を提 供するため
のもの。
North West Shelf プロジェクト
三菱商事の事業投資先が参画す
る豪州でのLNG開発プロジェクト。
環境関連で表彰された企業
●
North West Shelf プロジェクト
●
デジタルリユース株式会社
●
Auto Technic (Thailand) Co., Ltd.
●
Tri Petch Isuzu Sales Co., Ltd.
●
Tri Petch Isuzu Service Co., Ltd.
●
コカ・コーラセントラルジャパン株式会社
●
株式会社ジャパンファーム
●
国際埠頭株式会社
1%
Q8
Material Safety Data Sheet。
※4
不明
要請している場合、どの程度ですか?
(※1)
(複数業種選択あり)
※1
いいえ
全社の環境方針等を制定していますか?
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
企業名
株式会社エム・シー・アルミ
株式会社エム・シー・コミュニケーションズ
エム・シー非鉄株式会社
株式会社エム・シー・ファシリティーズ
カンロ株式会社
コカ・コーラセントラルジャパン株式会社
株式会社興人
国際埠頭株式会社
株式会社サンエス
株式会社サラダクラブ
株式会社ジャパンファーム
株式会社ダイヤモンドシティ
日清オイリオグループ株式会社(4工場で取得)
日本食品化工株式会社
日本農産工業株式会社
ヒューマンリンク株式会社
株式会社マルイチ産商
三菱商事軽金属販売株式会社
三菱商事太陽株式会社
三菱商事パッケージング株式会社
三菱商事フィナンシャルサービス株式会社
三菱商事プラスチック株式会社
明和産業株式会社
株式会社メタルワン
菱光ロジスティクス株式会社
株式会社菱食
株式会社レンタルのニッケン
株式会社ローソン
所在国・地域 企業名
ACLO Compounders Inc.
Alpac Forest Products Inc.
The Colt Car Company Ltd.
イギリス
F2 Chemicals Ltd.
Princes Limited
モザンビーク MOZAL S.A.R.L.
iVision Shanghai Co., Ltd.
中国
M.C.Aluminum (Kunshan) Co., Ltd.
Shanghai Bao-Ling Electric Control Equipment Co., Ltd.
捷盟行鎖股 有限公司
台湾
Isuzu Engine Manufacturing Co., (Thailand) Ltd.
タイ
Isuzu Motors Company (Thailand) Limited
M.C.Aluminum (Thailand) Co., Ltd.
MIKUNI (Thailand) Co., Ltd.
Thai Chemical Corporation
Thai International Die Making Company Limited
Tr
iPetch Isuzu Service Co., Ltd
Brunei LNG Sendirian Berhad
ブルネイ
Brunei Shell Tankers Sendirian Berhad
インドネシア P.T.Mitsubishi Kramayudha Motors & MFG
Engro Asahi Polymer & Chemicals Ltd.
パキスタン
Tri-Pack Films Ltd.
Aromatics Malaysia Sdn. Bhd
マレーシア
Exportadora de Sal, S.A. de C.V.
メキシコ
Metanol de Oriente, METOR,S.A.
ベネズエラ
オーストラリア North West Shelf プロジェクト※4
GS Battery Vietnam Co.,Ltd.
ベトナム
MMC Car Poland Sp. z o.o.
ポーランド
シンガポール SUN ACE KAKOH (PTE) LTD.
TOSOH HELLAS A.I.C.
ギリシア
カナダ
CSR Performance
35
三菱商事の環境パフォーマンス
本店
紙の使用量
電力使用量
廃棄物の排出量
廃棄物のリサイクル率
グリーン購入対象アイテム数
2004年度実績
2004年度改善実績
2004年度改善目標
7,008万枚
9,307千kWh
923トン
84.3%
5,956点
前年度比5.6%削減
前年度比6.4%削減
前年度比20.6%削減
前年度比6.6%UP
前年度比846点増
前年度比2.3%削減
前年度比5.4%削減
前年度比12.6%削減
前年度比8.6%UP
前年5,110点に対し10点以上増
三 菱 商 事は地 球 温 暖 化 防 止 の
ための国民運動「チーム・マイナ
ス6 % 」キャンペーンに参 加して
います。
電気使用量から換算した、本店の温室効果ガス排出量
温室効果ガス排出量
電気使用量
CO2排出係数 ※1
※1
※2
※3
※4
単位
丸の内
2003年度
品川
t-CO2
千kWh
CO2/kWh
3,517
6,225
0.565
1,403
3,721
0.377
計
丸の内
2004年度
品川
計
4,920
9,946
−
3,057
5,410
0.565
1,469
3,897
0.377
4,526
9,307
−
※2
2007年度
(目標)※3
3,479
8,590
0.405
※4
出所:環境省
2003年度から丸の内と品川の本店2オフィス体制に移行した。
2006年度から新丸の内オフィス、品川オフィスの2オフィス体制となる予定。
2007年度の排出係数は、一般電気事業者の数値を用いた。
国内支社・支店
紙の使用量
北海道支社
東北支社
中部支社
新潟支店
北陸支店
関西支社
神戸支店
岡山支店
四国支店
中国支社
九州支社
長崎支店
那覇支店
電気使用量
2004年度削減実績
2004年度削減目標
前年度比2%削減
前年度比6%削減
前年度比1%削減/人
前年度比7%削減
前年度比8%削減
前年度比2%削減
55,250枚/年使用
前年度比45%削減
前年度比1.1%削減
前年度比17%削減
前年度比4%削減
前年度比40%削減
前年度比21%削減
前年度比±0%
前年度比5%削減
前年度比1%削減/人
前年度比4%削減
前年度比2%削減
前年度比±0%
使用量の実態把握
前年度比3%削減
前年度比1%削減
前年度比24%削減
前年度比5%削減
前年度比15%削減
前年度比20%削減
北海道支社
東北支社
中部支社
静岡支店
関西支社
中国支社
九州支社
長崎支店
2004年度削減実績
2004年度削減目標
前年度比9%削減
前年度比4%増加
前年度比±0%
前年度比10.4%削減
前年度比7%削減
前年度比5%削減
前年度比4%削減
前年度比6%削減
前年度比5%削減
前年度比5%削減
前年度比1%削減
前年度比1%削減
前年度比3%削減
前年度比10%削減
前年度比7%削減
前年度比5%削減
三菱商事の環境会計
2005年3月期
環境保全コストは、
「環境会計ガイドライン2005年版」
環境保全コスト
に沿った6つの項目ごとに算出しました。
事業エリア内コスト
上・下流コスト※5
2005年3月期
効果
紙の削減
電気使用量の削減
廃棄物の削減
単位:千円
経済効果
8,446
27,474
8,012
単位:千円
費用
209,555
0
※5
上・下流コスト
管理活動コスト
262,127
2 0 0 4 年 度 容 器 包 装リサイクル
研究開発コスト
11,531
法 に 基 づく再 商 品 化 委 託 料は
社会活動コスト
66,342
前年度迄の繰越金と相殺された
0
ため、支払いは発生していません。
環境損傷対応コスト
合計
549,555
社内の事務用品は100%古紙(白
色度70%)のコピー用紙をはじめ、
環 境負荷が小さく、また、価 格 競
争力のある商品を優先的に購入
しており、環 境負荷を低 減するた
めの 追 加 的コスト( 環 境 保 全コ
スト)は発生しません。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
36
CSR Performance
三菱商事にとって人材は最大の資産です。それだけに、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮し、
自らの価値を高められる環境の整備を人事の基本方針としています。
また、社員の基本的人権と労働者としての権利を踏まえた上で、人事制度の整備、
人材育成プログラムの充実、健康増進・安全確保などさまざまな施策を行っています。
社 員との 関わり
人事の考え方
人事施策
三菱商事では2000年4月に現行の人事制度を導入し、
ムなどによる人材育成の結果、現地法人社長、支店長な
どへの、現 地 採 用 社員の 就 任が 増 加しています。また、
従来の年次年齢重視の配置処遇から、
「成果主義」と「機
海 外 拠 点における現 地スタッフの 果たす役 割 の 増 加に
能と貢献度に応じた処遇」という考え方に転換しました。
伴い、東 南アジア、アメリカ、ヨーロッパといった地 域ごと
性別、国籍、年齢を問わず、能力、適性に基づいて人材を
の研 修や、全 世 界の人 事に携わる社員を集めての研 修
活用し、担当職務や実績に応じて処遇を決定する仕組み
など、現 地スタッフのビジネススキルの向 上・能力開 発を
になっています。
行い、三菱商事グループ全体として人材育成をする制度
異動に関しては、社内公募制度である「チャレンジポス
の導入にも力を入れています。
ト」や「ジョブリクエスト」制度を、採用に関しては、新卒採
用に加え、即戦力となる人材を採用する「キャリア採用」
人権への取り組み
を導入しています。また、人事評価制度では、三菱商事社
三 菱 商 事では、採 用の際、性 別、国 籍、年 齢、障 害の
員の基本姿勢である「社会に対する貢献」についても評
有 無に関 係なく選 考を行います。入 社 後もそれらに関 係
価項目としています。
なく、成果主義での処遇を行っています。また、社員全員
に対し、人権啓発委員会による人権啓発研修を行い、社
海外拠点での人事
海 外 拠 点でも多 様 性、社 会 性を重 視した人 事 制 度を
員一 人ひとりの人 権 問 題への正しい理 解、問 題 意 識の
啓発を促しています。
取り入れています。グローバル・リーダーシップ・プログラ
健康と安全を守る
健康管理と安全衛生マネジメント
危機管理
社員が心身ともに健康で働けるよう、社員の健康維持
社員、
とくに海 外に赴 任した社員とその家 族に危 害が
に努めています。本 店、関 西 支 社 内に診 療 所を設け、社
及ぶことがないよう、現 地 情 勢の情 報 収 集に努め、状 況
員全員に年1回の健康診断、40歳以上の社員にはそれに
に即した危機管理・安全対策を行っています。海外赴任
加えて、成人病検診を実施しています。診断結果によって
時には危機管理、住居や通勤の安全対策のためのオリエ
は健康状態に応じた個別の検診プログラムを提案してい
ンテーションを実施しています。また、昨今の海外情勢に
ます。海外赴任者とその家族には、渡航前・帰国後などに
鑑み、業務部、人事総務部、各地拠点と相互に連絡を取
検 診を実 施します。そのほか、診 療 所とは別にカウンセリ
り合い、テロや国際紛争といった緊急事態が発生した際に、
ングルームを置き、
メンタルヘルスにも留意しています。
人命を最優先した対応を取れるよう、体制を整えています。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
CSR Performance
37
教育研修体制
多彩な研修体制
三菱商事では、社員が自律的な、市場価値の高いプロ
三菱商事グループとしての人材育成
次 代を担う人 材 育 成のため、世 界 中の三 菱 商 事グル
フェッショナルを目指すためのさまざまな研 修 制 度を設け
ープ社員から選 抜した人を対 象に「グローバル・リーダー
ています。
シップ・プログラム」を実 施しています。参 加 者は実 際と
主 要なプログラムとしては、年 齢や資 格にかかわらず、
同様のビジネスプラン作成などを通じて、プロジェクト管理、
各自が業務のニーズに応じて、能力開発に必要なプログ
リーダーシップスキルなどを習得します。また、関連会社と
ラムを選んで受講できる「MCオープンカレッジ」、入社2年
の合 同 研 修で、三 菱 商 事グループ全 体での人 材 育 成を
目までの社員を対象に、業務に必要な基礎知識・スキルを
行っています。
習得するための「若手早期育成プログラム」、社内・出向
先での「経営者人材」の育成を目的とした「経営者育成
子育て支援・介護支援制度
プログラム」、各自のキャリアの棚 卸し、キャリアデザイン
三菱商事では2005年4月に、子育て・介護支援制度を
のための「キャリア開発プログラム」が設けられています。
改定し、育児・介護休業法など関連法以上の配慮を行い
また、海 外へ 赴 任する社員や事 業 投 資 先に出 向する
社員、役員に就任する社員などには、それぞれの目的別に
オリエンテーション・セミナーが行われます。
ました。子育て支援では、妊娠・育児中の勤務時間短縮、
満2歳まで育児休職が取得可能となったほか、育児時間
の対象を男女従業員に拡大しています。また介護支援で
そのほかにも、海外語学研修制度や海外ビジネススク
は、介 護 休 職 期 間の延 長、介 護 休 暇 制 度の新 設など勤
ール奨 学 生 制 度、会 社が受 講 料を一 部負担する自己啓
務条件の緩和などを実施、働きやすい環境の整備を図っ
発講座など、多彩な研修制度を整備しています。
ています。
CSRについての教育
ボランティア休暇
C S R( 企 業の社 会 的 責 任 )に対する意 識の向 上を図
社員の社会貢献活動への参加を推進するため、2005
るため、2 0 0 5 年 1月に企 業 行 動 指 針を改 定したほか、新
年 4月よりボランティア休 暇 制 度を導 入しました。勤 続 1
入 社員研 修、海 外 赴 任 前 研 修、出 向 者 研 修において、
年以上の社員を対象とし、休暇取得可能日数は年5日間。
C S Rに関する講 座を設け、C S Rの観 点から配 慮すべき
対 象 活 動は三 菱 商 事の社 会 貢 献 活 動に関する基 本 理
項目について、海外の事例を含めて具体的に解説してい
念に沿った、社会・環境室が推奨する活動となっています。
ます。また、C S R 講 演 会なども開 催し、社員の啓 発に努
めています。
従業員組合からの声
経 済のグローバル化や成 熟 化といった構 造 的な
環 境 変 化に対し、三 菱 商 事はさまざまな施 策を通じ
た自己 変 革によって対 応してきましたが、その 過 程
で社内に歪みが生じてきている可能性も否定できま
せん。とくに最 大 の 資 産たる従 業員への 影 響につ
三菱商事従業員組合
執行委員長
いては組合として注視しているところです。
山中 哉
とはいえ、引き続き各 企 業が自己 変 革を迫られる
であろう状況の下、組合活動にも「三菱商事が厳し
い社会・経済環境変化を乗り越え成長していく為に」
的地位の向上は望むべくも無いからです。
これからも、従 業員の声にしっかりと耳を傾け、そ
という視点が不可欠だと思います。会社の成長が止
の声を代 表しつつ、従 業員と会 社がともに成 長を目
まり社会的責任を果たせなくなってしまっては、組合
指せるよう会社に対し積極的に提言していきたいと
の 所 期 の目的 の 一 つである従 業 員の 経 済 的 社 会
思います。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
38
CSR Performance
三菱商事の企業文化には、地域社会・国際社会とともに発展し、
真の豊かさを実現していくという思いが根づいています。
社会貢献の基本理念に基づいた施策を定め、地球環境や福祉、教育から文化・芸術に至るまで、
幅広い分野で継続的な活動を展開し、社員の活動参加を積極的に支援します。
また、各地域のニーズに即した社会貢献活動を実施し、地域社会の発展にグローバルに寄与していきます。
社会貢献活動
地球
環境
福祉
社会貢献に関する基本理念
グッド・コーポレート・シチズンとしての自覚を持ち、
国際
交流
教育
文化
・
芸術
熱帯林再生実験プロジェクト
地球環境
三 菱 商 事では熱 帯 林の早 期 再 生を目
指し、1990年からマレーシアにおいて熱帯
林再生実験プロジェクトに取り組んでいます。
2002年度からは、環境保全を実践し地球
環境を考えるきっかけをつくるエコツアー「ボ
ルネオ熱帯林植樹の旅」を実施し、2004
年度は第3回目の開催となりました。22名
が参加したこのツアーでは、実験地や原生
※1
熱帯林再生実験
プロジェクト
林の視察、フタバガキ科の苗の植林を行
詳 細はウェブサイトに掲 載してい
いました。植林にはツアー参加者に加え、
ます。
http://www.mitsubishicorp.com/
jp/csr/so̲report/s̲cont03.html
現地社員、マレーシア大学関係者など約
40名が参加し、1,500本の苗木を植えました。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
地球的視野から社会に対し幅広い貢献活動を行う。
CSR Performance
母と子の自然教室
39
福祉
「母と子の自然教室」は1974年以来、毎年夏に開催し
ているキャンプで、2004年も新潟県南魚沼郡の吉里で行
われました。参加したのは、招待した都内在住のひとり親
家庭60組約160名、および社員ボランティアを中心とした
スタッフ約40名。自然教室では、大人も子どもも一緒にな
って川遊びやハイキング、キャンプファイアなどさまざまな
プログラムを楽しみました。自然の中で交 流し、友 情を育
んだ4日間は、全員の大切な夏の思い出となっています。
緊急災害支援チャリティウォークを実施
災害緊急支援
2004年12月にインド洋で起きた大地震、および大津波
の被災者を支援するため、
「インド洋大津波被害支援チャ
リティウォーク」を企画し、2005年1月15日に皇居一周チャ
リティウォークを実施しました。当日は雨にもかかわらず社員
とその家族70名が参加しました。参加費と参加できなかっ
た社員の寄付の総額と、同額の寄付を合わせた100万円
を日本赤十字社に寄付しました。
太陽の家への支援
福祉
三菱商事は、1979年より、太陽の家の授産科目である
情 報 処 理 科を継 続して支 援しています。また、太 陽の家
との 共 同 出 資により1 9 8 3 年にソフトウェア 会 社 の 三 菱
商事太陽を設立し、情報処理システムの受託開発、ホー
ムページなどのコンテンツの制 作、名 刺や挨 拶 状などの
印刷業務を行っています。
※1
太陽の家
故・中 村 裕 医 学 博 士による「 世
に身 心 障 害 者はあっても仕 事に
障 害はあり得ない」、
「 保 護より
機 会を」という理念に基づき、身
体障害者のプログラマー、システ
ム・エンジニアとしての社 会 的自
立を支援している社会福祉法人。
大分国際車いすマラソン
福祉
国際交流
大分国際車いすマラソン大会は、1981年の国際障害
者年を記念して、世界初の国際大会として開かれた大会
で、毎年、世界のトップレベルの車いすランナーが参加し
ています。2 0 0 4 年 大 会は、1 0月3 1日に開 催され、世 界
27の国と地域から380名の選手が参加しました。三菱商
事は、1991年から本大会に協賛し、運営ボランティアとし
て、社員も参 加しています。本 大 会は国 際 交 流の場とし
ても大変意義深いものとなっています。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
40
CSR Performance
海外地域貢献施策
三 菱 商 事 では、地 域 社 会 の 発 展 に 寄 与 するため、
1991年より「海外地域貢献施策」を実施しています。毎
年、地 域のニーズに合った案 件を各 海 外 拠 点から募り、
実施しています。2004年度は、ベネズエラ、
メキシコ、イン
ド、マレーシア、
ミャンマーなど15の国と地域で「医療機器
の寄 贈」
「教 育 施 設の建 設」
「環 境 修 復プロジェクトへ
の支 援」などの案 件を実 施しました。スタート以 来、実 施
案件の総数は200件を超えました。
( 写真:アンマン支店
によるメディカルセンターへの医療機器寄贈)
こどもの絵画展
地球環境
三菱商事では、
「ふるさとの田んぼと水」子どもの絵画
展( 全 国 土 地 改良事 業 団 体 連 合 会など主 催、農 林 水 産
省など協賛)に2002年度より協賛しています。この企画は、
身近にある水田や畑、そこにすむ生き物、農村風景を描く
ことで、未 来を担う子どもたちに、ふるさとの素 晴らしさを
発 見し大 切さを知ってもらうことを目的に開 催しているも
のです。2004年度は香川県の宮脇史佳さん(小5)の「芋
堀しようよ!」が「三菱商事賞」を受賞しました。
2005年度からの新たな取り組み
社員ボランティア活動支援制度
三菱商事では、2005年4月から「ボランティア休暇制度」
を実 施するとともに、
「 社員全員ボランティア 活 動・M C
海洋生物研究プロジェクト
三菱商事では2005年より日本・米州・欧州アフリカの
3地域で、サンゴ礁の健全性保持と回復技術の確立・普
Volunteer Activity!」を開始しました。ボランティアデー
及を目指した「海洋生物研究プロジェクト」を開始します。
タベースも整え、社員が好きなものを選んで参加できる環
サンゴ礁は生物の宝庫ですが、環境変化、海水温の上昇
境となりました。さらに、社員が行った活動をデータベース
などでサンゴが白化し、多 大なサンゴが失われています。
に登録すると、1活動につき仮想通貨1トークンが与えられ、
本プロジェクトでは、サンゴの白化現象を科学的見地から
年 度 末には積み立てられた総トークンが1トークン=5 0 0
研究し、白化防止および回復技術を確立することを目指し、
円に換算されて、会社が環境や福祉団体などへ寄付する
グローバルな海洋環境の保全に貢献したいと考えています。
仕組みとなっています。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
CSR Performance
41
その他の社会貢献活動
外国人留学生
奨学金制度
三菱商事では、海外留学生(学部生または大学院生)に対し、奨学金を授与しています。この制度は
1991年から開始され、2004年度は一般公募で選抜をした16の大学の、計16名の外国人留学生へ奨
学金を支給しています。
MC International
Scholarship
三菱商事は発展途上国における青少年の育成と地域社会の文化、経済発展に貢献するために、アジ
ア・アフリカなど12の国と地域で毎年約200名の学生に奨学金を授与しています。
上智大学寄付講座
三菱商事は、上智大学に、学生および社会人向けに「地球環境と科学技術」
「地球環境学」の2つの
寄付講座を設置しています。学外から講師を招き、毎年のべ約800名近い方々に受講していただいて
います。
アースウォッチ
1993年から米国三菱商事で、1996年から欧州支社でアースウォッチの活動支援を開始し、日本でも
2002年より支援を行っています。実際の野外調査プログラムに各場所から社員も参加し、生態系や
自然環境の諸問題に対する認識を深めています。
はばたけ21
未来の子どもたちへ
新潟市の姉妹都市であるロシアのハバロフスク市、ウラジオストク市、中国ハルピン市から約30名の
小学生を招待し、新潟の子どもたちと交流するプログラムです。地元企業・行政と連携し、1992年か
ら実施しています。
中部支社 自然教室
毎年夏に、愛知県下の児童養護施設の小学6年生・約40名を招待して行うキャンプ。1991年から毎
年開催し、2005年で15年目を迎えます。中部支社の社員ボランティアと名古屋YMCAのスタッフでプ
ログラムを作り上げています。
ふるさとの緑植樹祭
2004年6月に横浜市で行われた「ふるさとの緑植樹祭」
(横浜市・毎日新聞社など主催)に協賛し、社
員とその家族約60名も参加しました。三菱商事「熱帯林再生実験プロジェクト」の指導者である宮脇
昭 横浜国立大学名誉教授の指導のもと、約850名の参加者全員で苗木の植樹を行いました。
NPO・NGO支援先一覧
財団法人
東京キリスト教
青年会(東京YMCA)
1844年、青少年の健全育成事業と地域ボランティア活動支援を目的に英国で発足。三菱商事は活
動趣旨に賛同し、1972年から賛助会員として支援しています。
「母と子の自然教室」においてプログ
ラムの運営やボランティア指導を依頼しています。
社会福祉法人
太陽の家
1965年、障害者の働く場づくりと社会的自立の支援を目的に設立。三菱商事は、1979年から身体障
害者のプログラマーまたはシステムエンジニアとしての社会的自立を支援しています。また1983年に
は、太陽の家とわが社で、コンピューターソフト開発等を行う三菱商事太陽株式会社を設立しました。
社会福祉法人
東京コロニー
1951年、障害者の社会への完全参加と平等を目的に設立。三菱商事は、1979年からプログラマー養
成事業の援助としてコンピューターの寄贈などを行っています。また、1994年からは在宅講習および
在宅就労の支援も継続して行っています。
ジュニア・
アチーブメント
ジャパン
1919年、米国で発足した世界最大の経済教育団体。青少年に対して、詰め込み型ではなく、一人ひ
とりが「考え、議論する」自立的判断力、社会的適応力等を身につけさせることが目的。三菱商事では、
1995年から趣旨に賛同して会員となっています。
特定非営利活動法人
人道目的の地雷除去
支援の会(JAHDS)
1998年、人道目的の地雷除去に関連する技術開発を目的に設立。環境NGOや現地地雷除去機関
に対して技術の供与や支援、除去活動の後方支援、そして国内外の情報収集や情報提供を行ってい
ます。三菱商事は、2003年から趣旨に賛同して賛助会員となっています。
社団法人
日本ユネスコ協会
連盟
1948年、民間のユネスコ活動を推進するため、日本全国のユネスコ協会の連盟体として設立。教育
分野では「世界寺子屋運動」、文化分野では「世界遺産活動」という2つの事業を柱に活動してい
ます。三菱商事では、1995年から理事会社として活動を支援しています。
世界自然保護基金
日本委員会
(WWF Japan)
世界最大の自然保護NGOの日本組織。三菱商事は、1989年より会員となり活動を支援しています。
WWFが推進している森林認証制度(FSC)の一つでもあるCOC認証を紙製品部門・チップ部門で取
得しました。海外の森林製品関係の事業投資先においても、順次、認証取得を予定しています。
特定非営利活動法人
アースウォッチ・
ジャパン
1972年、米国で発足した国際的な環境NGOの日本組織。人類の持続的未来に資する知識基盤の構
築と、自然資源や文化遺産の保全・促進を目的に設立。欧州支社は1993年から、米国三菱商事は
1996年から支援を行い、三菱商事は2002年に会員となりました。
財団法人
日本野鳥の会
日本最大の環境NGO。自然と人間の共存できる社会を目指して、野鳥を中心とする自然環境の保護、
野鳥保護の思想普及教育、野鳥の調査研究を行っています。三菱商事では、1994年から会員となり
支援しています。
「丸の内さえずり館」の開設時には、広報宣伝活動に協力しました。
World Business Council
for Sustainable
Development(WBCSD)
1995年、
「経済成長」
「環境保全」
「社会の進歩」の調和した持続可能な発展を目指して設立。約
160社の企業のトップによる国際的連合組織で、提言活動などを展開しています。三菱商事は、1991
年から同組織の前身であるBCSDに参画しています。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
42
CSR Performance
海外のCSR活動
CSR Activities Overseas
世 界 中のあらゆる分 野で多 様なビジネスを展 開する三 菱 商
事では、ステークホルダーとの 良 好な関 係をグローバ ルに
構築していきたいと考えています。
生 物 多 様 性 保 護へ の 取り組みなど地 球 環 境へ の 配 慮や社
会 貢 献 活 動 による地 域 社 会 へ の 配 慮などC S R へ の 積 極
的な取り組みを行っています。
わが社の 主 要 拠 点のうち、中 国・欧 州・米 州における取り組
みをご紹介します。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
CSR Performance
CSR Activities
in
43
CHINA
[ 中 国 におけるC S R 活 動 ]
中国は目覚しい経済成長に伴い、
「持続可能な発展」や「調和の取れた社会」を目指すことを
提唱しており、CSRやステークホルダーを意識した経営を進める企業がますます増えています。
三菱商事の中国での社会貢献活動は1991年から始まりましたが、
グローバルエンタープライズとしての自覚を持ち、経営戦略の重点地域である中国で
さらに事業を進めて行く中で、いっそうの社会的責任を果たしていく必要が高まっています。
広東省清遠市における希望小学校設立の支援
「希望工程」は中国青少年発展基金会が1989年にはじめた社会公益事業
し、医療費を負担できない児童患者の治療費に役立てています。また、
リハビリ
用の機器も寄贈しました。
です。国内外から募った資金をもとに基金を設立、中国の貧困地区の就学機会
を失っている児童が学業を継続できるよう、貧困地区の学校教育状態の改善に
貢献しています。三菱商事は、2002年から希望工程に対する支援を行っており、
三菱商事 生態・教育援助林
三菱商事は2005年4月、中華環境保護基金の協力の下、北京郊外房山周
これまで、広東省陽春市、広東省海豊県に希望小学校を建設しました。2004年
口店鎮で「三菱商事生態・教育援助林」の式典と植樹を行いました。植樹には
には広東省希望工程弁公室および、広東省政府経由で広東省清遠市連山鎮
三菱商事(中国)有限公司北京支店の職員とその家族ら約80名が参加しました。
の希望小学校建設のための寄付を行いました。同小学校は2005年9月に完成
の予定です。
今回は昨年に続き第二回目で、0.1平方キロメートルにクルミなどの苗木を植
林しました。本プロジェクトでは、果樹を植えて地域の緑化に努めるとともに、
そ
の管理を貧困地区の農家に委託することで農家の職業を確保、収穫された果
大連市児童病院のリハビリセンターへの寄付
実の売上金の一部は貧困地区の学童支援に使います。単なる緑化事業では
「大連市児童病院」は1952年に設立された児童総合病院です。大連市およ
なく、貧困地区の農家支援、学童就学支援という面を持つ複合的なプロジェク
び遼南地区の約170万名の児童に、病気の予防治療、
リハビリ、保健機能を果
トへの取り組みは、
より科学的、
かつ、
より効果的な発展を模索する活動として中
たしています。同施設の中にある「リハビリセンター」は2004年4月に正式運営
国国内でも高く評価されています。
がはじまり、治療患者は遼寧省および山東省、吉林省、黒龍江省まで広がって
います。同センターでは、患者の早期リハビリ治療および、患者生活の向上の為
の医療を行っていますが、依然として大連市の約1割の児童患者は、生活水準
が低いこともあり、治療が途中で中断したり、受診ができなくなったりしています。
三菱商事は2004年10月、同センターに「身体不自由児童健康基金」を設立
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
44
CSR Performance
CSR Activities
[ヨーロッパ におけるC S R 活 動 ]
三 菱 商 事は、事 業を行っているすべ ての 国 や 地 域に
CSR活動
おいて良き企 業 市 民であるべきだと考えています。欧
州・アフリカ地域では社会・環境活動を促進するために、
公益信託である三菱商事欧阿基金を設立しました。
また、欧 州にある三 菱 商 事のオフィスや子 会 社も企 業
の 社 会・環 境 に 対 する責 任を最 優 先 に 置き、常 に 企
業理念である「三綱領」を意識しています。
英国三菱商事は、グローバルベースで行われている三菱商事のCSRへ
の取り組みの一環として、
「地域社会への投資」
「人権・雇用問題の改善」
「環境への配慮」
「倫理的行動」を四つの柱に、
さまざまな施策を実施して
います。
地域社会への投資
1992年、欧州・アフリカ地域の社会・環境
開発プロジェクトを支援するための慈善団体と
して、
「三菱商事欧阿基金(MCFEA)」を設
立しました。1993年からは、科学者の実地研
究や野外調査に協力するボランティアを世界
各国から派遣する国際的NGO「アースウォッチ」
を支援しており、欧州ではこれまでに計60名の
社員がボランティアとして参加しています。
豪州のEarthwatchプロジェクト
人権・雇用問題の改善
社内では、三菱商事のグローバル・スタンダードに則った人権・雇用問題
への取り組みの一環として、より良い労働環境づくりに努めています。組織
全体の活発なコミュニケーションを経営の最優先課題とし、会社側と社員が、
共通の関心事や課題について定期的かつ効果的に話し合えるような体制
づくりを進めています。
環境への配慮
環境面では、日々の業務において環境法規制を厳格に遵守しています。
たとえば、包装廃棄物規制では、包装資材を取り扱う企業に、年間売上高
排出権取引制度と環境ビジネスへ
2005年1月にはじまった欧州排出権取引制度に対
や取扱量に応じて包装廃棄物の回収・リサイクル率目標が課せられますが、
英国三菱商事はこの義務をしっかりと果たしています。それだけではなく、自
応して、三菱商事は、新しい産業でのイノベーターとして、
主的に行われるさまざまな取り組みにも積極的に参加しています。2002年
また、排出権市場の発展にも備えるため、欧州域内の
に英国の温室効果ガス排出権取引に参画し、政府主導の下、2007年まで
排出権取引と排出権プロジェクトに関するノウハウの
CO 2の排出量削減のほか、紙のリサイクル、環境に配慮したオフィス用品の
蓄積を目指しています。または、排出量をできる限り削
購入、節電などを奨励する「グリーン・オフィス・ポリシー
(Green Office Policy)」
減するために最新の科学技術を駆使した工場・発電所・
も実施中です。
化学工場など環境負荷の低い高性能な「環境プラン
トプロジェクト」ビジネスを積極的に拡大することを目指
倫理的行動
しています。とくに中央・東ヨーロッパにおいて、こうし
英国三菱商事では、
「企業行動指針」
「三菱商事役職員行動規範」と「三
たビジネスを発展させたいと望んでおり、現地パートナ
菱商事環境憲章」に則ってすべての活動を行っており、企業としての倫理的
ーと協力しながら排出量を削減するため積極的に国々
責任を遂行しています。
を支援したいと考えています。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
CSR Performance
in
45
EUROPE
三菱商事欧阿基金
野生生物の保護活動を支援
クロアチア共和国のイルカ保護プロジェクトへの支援を開始
オックスフォード大学動物学部の一部でもあるWildlife Conservation
2003年三菱商事欧阿基金はドイツのNGOであるGRD(イルカ保護協会)
Research Unit( WildCRU)は、科学的な研究を通じ野生生物の保全に
が行う「クロアチア共和国のイルカ保護プロジェクト」への支援を開始しま
関する現実的な解決策を見出すことを目標としています。三菱商事欧阿基
した。
金は1998年〜2003年にWildCRUが行ったジンバブエのワンゲ国立公園
GRDはザグレブ大学獣医学部とともに、アドリア海のイルカ保護に関する
のライオン個体群の研究をサポートしました。この研究は国立公園周辺の
活動を行うNGOを設立しました。三菱商事欧阿基金はこれまで研究機材を
狩猟枠がライオンの個体群に大きな影響を持つことを解明しました。これら
調査現場まで輸送するための車両の寄付を行いました。2005年度、三菱商
の調査結果が地元の関係者の脚光を浴び、地域のライオン個体群が回復
事欧阿基金はアドリア海沿岸の研究施設整備のためにGRDを支援します。
するまでライオン狩猟は一時中断されました。こうした保全努力は、地域に
植物園自然保護国際機構を支援
生息するライオンの健全な個体群を確実なものにしました。
またWildCRUは野生生物保護教育イニシアチブを開始しました。地元の
三菱商事欧阿基金はロンドンに拠点がある植物園の国際組織BGCI(植
劇団が脚本を書き、野生生物保護を強く訴える劇を演じました。劇団は学校
物園自然保護国際機構)
を支援しています。BGCIは植物種の保護を目指し、
や村で歌や踊りを用いて公演をしました。これは他の手段の利用が限られた
会員間の情報普及、国際会議の開催、莫大な数の種子バンクを維持して
地域の人々にとり、アクセスしやすいものでした。三菱商事欧阿基金の新た
います。
な寄付により、長期にわたる本プロジェクトの成功は確かなものとなっています。
Image by WaterAid/Jon Spaull
WaterAidの活動を支援
Image by GRD
アースウォッチを支援
世界銀行によればモザンビークの平均寿命は45年以下であり、ユニセフ
Earthwatch Instituteは持続可能な発展に関する科学と教育を推進す
によれば5才以下の子どもの76%が下痢性疾患や寄生虫感染症を患って
る国際的NGOです。三菱商事欧阿基金は世界中のアースウォッチプロジェ
います。また、モザンビーク政府は国民のうち26%しか十分な水資源にアク
クトに携わる科学者をアシストする社員ボランティアを支援しています。また、
セスできないと推定しています。三菱商事欧阿基金は2003年から、世界の
アフリカの自然保護活動家に研究訓練の機会を提供する研究奨学金プロ
貧しい地域に対し安全な水の供給と公衆衛生や衛生教育に取り組む組織
グラムを支援しています。
であるWaterAidへの支援を開始しました。三菱商事欧阿基金は2005年度
も、モザンビークの首都マプトにおける水供給問題と公衆衛生を改善するた
めに必要なインフラを提供するプロジェクトによってWaterAidへの支援を継
続します。
三菱商事欧阿基金については、
http://www.mitsubishicorp-uk.com/ukmcfea.htm
をご覧ください。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
46
CSR Performance
事業を通じたCSRの取り組み
CSR活動
北米、中南米の事業投資先においてCSRの取り組みを行っています。ここで
用の効率化、再生可能エネルギーの増加が進んでいます。これにLNGが加わり、
は、
カナダのパルプ製造企業であるアルパック社と、米国サウンド・エナジー・ソリ
クリーンな発電用燃料や自動車用LNG燃料の供給によるエネルギーコストの削
ューションズ社の事例をご紹介します。
減と大気環境改善に貢献します。
アルパック社は優れた社会・環境貢献の長い伝統を持っていますが、
ステー
米国三菱商事は、環境や社会との関係を、
どのような状況にあっても改善し
クホルダーを巻き込んだ森林管理もその一つです。同社では、先住民、余暇に
ていくことができると考えます。ステークホルダーは、
その中で重要な役割を果た
森林を利用する人々、環境保護団体、他の業界や政府を含む多様なステークホ
していると認識しています。同社では現在、事業活動の環境影響を低減すること
ルダーの代表からなる森林管理タスクフォースをつくり、
その意見を持続可能な
を目的としたグリーンオフィス方針を策定中です。これをまず、北米にあるすべて
森林管理計画づくりに役立てています。
の米国三菱商事のオフィスに適用する予定です。さらに重要な取り組みとして、
地域社会との関わりの面では、地元先住民に雇用機会を提供するパートナー
より持続的なサプライチェーンマネジメントのあり方を模索すること、温暖化ガス
シップ制度のような、地域社会に長期的な利益をもたらす活動に、取り組んでい
排出に象徴される環境影響を定量化し低減すること、に最大の努力を払ってい
ます。また、
アルパック社が社会・環境に責任のある行動をとっていることを実証
ます。
するため、森林管理協議会(FSC)認証を申請しています。
米国サウンド・エナジー・ソリューションズ社は、三菱商事とConoco Phillips
社との共同出資会社です。同社では、
カルフォルニア州ロングビーチ港での
LNG受入基地の建設認可取得にあたって、地元の意見を十分に配慮し、安全
と環境に細心の注意を払っています。カリフォルニア州ではすでにエネルギー利
CSR Activities
[ アメリカにおけるC S R 活 動 ]
米 国 三 菱 商 事では、米 国における厳しい法 規 制や環 境・人 権 N G O
の 影 響を受け、早くからC S Rに取り組 んできました。1 9 9 0 年 代 半
ばには、環 境 保 全を訴える市 民 運 動があり、企 業 責 任を意 識して、
先を見 越した行 動をとる方 針を打ち出しました。以 来 、さまざまな
N G Oと積 極 的に対 話を行い、C S R や 環 境 問 題に関する会 議にも
積 極 的に参 加しています。このような活 動を通じて、米 国 三 菱 商 事
と三 菱 商 事は、北 米、中 南 米の 事 業 活 動における、コーポレート・ガ
バナンス、コンプライアンス、環 境・社 会 へ の 配 慮などを重 視 する
ようになりました。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
Reddish Egret by U.S. Fish and Wildlife Service
CSR Performance
47
地域社会への支援
米国三菱商事は、本業における企業責任を果たすだけでなく、事業展開して
いる地域の社会にも積極的に貢献しています。一つには、
さまざまな博物館や
美術館、
カーネギーホールのような国際的施設を通して芸術や文化の支援を重
点的に行っています。2004年夏にニューヨークのリンカーンセンターで開催され
た歌舞伎公演へ寄付をするなど、
日米の文化交流を支援し、
日本とアメリカの関
係強化に貢献しています。2005年夏にはリンカーンセンターで開催予定の能公
演への支援も行います。
こうした寄付だけではなく、従業員が行うボランティア活動への支援も重要だ
と考えています。たとえば、
「アースウォッチ」が毎年開催する環境研究プロジェ
クトにボランティアとして参加する社員を支援しています。そのような研究を通じ
て社員が世界の多様な生態系の学習を深めるだけではなく、
日常業務に役立
つような環境意識の創出にも寄与しています。また、三菱商事が取り組もうとし
ている北東ハワイ諸島における海洋生物(サンゴ礁)研究プロジェクトへの支援
も行っています。
in
The AMERICAS
米国三菱商事財団
米国三菱商事財団は、エンバイロメンタル・
ブレックファーストを通じて、環境教育を促進
しています。
1992年、米国三菱商事は、三菱商事とともに、米国三菱商事財団をニューヨ
ークに設立しました。現在の基本財産は500万ドル近くに及びますが、
これまで
南北アメリカにおいて250万ドルを環境や市民社会を支援する組織に提供して
きました。
2004年、米国三菱商事財団は、
自然保護団体のプロナトゥーラ・メキシコと米
国鳥類保護協会が渡り鳥の危機に瀕した生息地であるメキシコのシナロア州
にある海岸を購入するための支援を行いました。この支援の結果、北アメリカの
湿地帯保護法から24万ドルの支援が確保されました。このプロジェクトは、企業・
NGO・政府が協働して効果的に環境を保護する重要な事例となりました。
湿地帯や鳥類の保護は、2004年に米国三菱商事財団が寄付を行った、
ニュ
ーヨーク植物園における「Mitsubishi Wild Wetlands Walk」、
ブロンクス動物
米国三菱商事財団が支援するプロジェクトは、三菱商事環境憲章と企業の
園におけるWildlife Conservation Societyの「Mitsubishi Riverwalk」整備プ
社会的責任へのコミットメントの延長線上にあります。米国三菱商事財団に加え、
ロジェクトにおいても、重要なテーマでした。
米国三菱商事財団の活動は寄付活動だけにとどまらず、1996年には、環境
NGOと環境問題について協力しあうための機会を学ぶ、
「エンバイロメンタル・
米国三菱商事が行う活動は、三菱商事の行動規範が求める高い水準を満たす
と同時に、北米、南米において責任ある企業市民でありたいという意思を反映し
ています。
ブレックファースト」を開始しました。年3回開催されるこの集まりでは、気候変動
や水資源へのアクセスなどの差し迫った問題についても学んでおり、新しく重要
な協力関係が形成されてきました。
米国三菱商事財団については、
http://www.micusa.com/corporatecitizenship̲micfoundation.shtml
をご覧ください。
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
48
CSR Performance
持続可能な社会の実現に向けて企業が貢献するためには、ステークホルダーにとっての
企業価値を高めることが必要です。そのためには、財務的基盤の確立が欠かせません。
三菱商事全体および各営業グループが、収益をどのように上げているか、また、昨年7月に発表された
新しい中期経営計画であるINNOVATION2007の定量目標について、報告します。
財 務 パフォーマンスと収 益 構 造
財務ハイライト
三菱商事株式会社および連結子会社
3月31日に終了した事業年度
単位:百万円
※1
基礎収益
営 業 利 益( 貸 倒 引 当 金 繰 入 額
控 除 前 )+ 利 息 収 支 + 受 取 配 当
2005年
¥15,177,010
¥17,132,704
$160,119
売上総利益
769,381
877,763
8,203
税引前利益
150,119
209,799
1,961
税引後利益
75,266
116,048
1,085
当期純利益
116,020
182,369
1,704
基礎収益 ※1
211,898
330,528
3,089
総資産
8,392,833
9,149,938
85,513
資本合計
1,224,885
1,504,454
14,060
¥74.11
¥116.49
$1.09
12.00
18.0
0.17
売上高
当期業績
会計年度末
金 + 持分法による投資損益
当期純利益
一株当たり
(円および米ドル) 配当金
ROA(%)
経営指標
※2
ROE
単位:百万米ドル
2004年
ROE ※2(%)
2005年
1.4
2.1
10.7
13.4
注記:米ドル金額は、
1米ドル=107円で換算しています。
Return on Equityの略で資本
利 益 率 のこと。利 益( R e t u r n )
と資 本( E q u i t y )の 比 率を示す
指 標で、株 主から預かった資 本
を使って、その 年 にどれくらいの
利益を生み出したかを示すもの。
売上総利益
当期純利益と1株当たり当期純利益
(単位:十億円)
613.5
643.9
718.6
769.4
877.8
総資産と資本合計
(単位:十億円)
92.6
60.7
62.0
116.0
182.4
(単位:十億円)
8,069.4 8,148.9 8,099.5 8,392.8 9,149.9
116.5
3.9
3.7
3.8
74.1
59.1
2.9
2.3
38.7
01
02
03
04
05
01
02
39.6
03
04
05
1株当たり当期純利益(円)
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005
971.6
1,032.5
01
02
938.6
03
1,224.9 1,504.5
04
05
資本合計
ネット有利子負債倍率(倍)
CSR Performance
49
三菱商事の営業グループ別ビジネス状況
営業グループ別連結純利益の推移
また、資源価格の影響を直接に受けていない「新機能
2 0 0 4 年 度は、原 油・金 属 資 源といった資 源 価 格の高
事業」
「機械」
「化学品」
「生活産業」の各グループでも
騰を背景に、
「エネルギー事業」
「金属」で大幅な増益と
増益となり、すべての営業グループで前年度比10%以上
なりました。
の増益を達成しました。
営業グループ別連結純利益の推移
24
▲ 430
387
▲ 423
▲ 500
141
449
422
181
0
310
554
500
2003年度
306
482
1000
458
1500
2004年度
123
2000
2500
(億円)
消去または全社
生活産業
化学品
機械
金属
エネルギー事業
新機能事業
INNOVATION2007
INNOVATION2007の定量目標
円の連結純利益を見込んでいます。
三 菱 商 事は昨 年 7月に、2 0 0 4 年 度から2 0 0 7 年 度の4
このような資 源 相 場の影 響を除いたベースでも、連 結
年間を対象とした新たな中期経営計画「INNOVATION
純利益2,000億円を安定的に実現できるよう成長戦略を
2 0 0 7」を策 定しました。2 0 0 4 年 度の純 利 益は、事 業 領
実行していきます。また、
「ホップ」期間が終了する2005
域の選択と集中により、経営資源の重点配分を進めてき
年度末には、資源価格など各種経済環境の中長期的展
た成 果に加えて、昨 今の資 源 相 場の活 況もあり、1 , 8 2 4
望も踏まえて、計画期間の数値目標を見直す予定にして
億円となりましたが、2005年度もそれを更新する2,800億
います。
連結純利益目標
1st Stage
2nd Stage
ジャンプ
ホップ
ステップ
2,000億円企業へ
1,800億円
1,154億円
2004年
3月期実績
1,300億円
2005年
3月期
2006年
3月期
2007年
3月期
2008年
3月期
Mitsubishi Corporation Sustainability Report 2005