H24.9 No.95

聴こえの追求
めだかの学校
平成24年9月号(95号)
(<月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月>
詠み人
知らずのこの名句、私は9月の名月が好きです。星までも輝きを
競うが如く夜空を飾ります。自然そのものが息をしているかの如
く。処が台風の季節でもあるのが心を痛める。台風一過という言
葉がある様に災害に無縁な場所で育った筆者にはこの言葉も好き
でした。何もかも消し去った様な澄みきった空を見る事が出来る
からです。ところがこうも自然災害が増えると他人ごとではなく
なる。我が家でも避難用具一式は揃える昨今です。
地震津波竜巻豪雨台風とオンパレードの日本列島です。
皆さまも十分に要心して下さいね!
オリンピックの思い
を湧かしたサッカー、バトミントン、体操、競泳、陸上など思い
列島が湧き返ったオリンピック熱も冷めてきました。なんだか覚め
てしまうのが勿体ない様なスポーツの祭典でした。クーベルタン男
爵は「参加することに意義がある」と云う名言を残していますが、
完全に勝負の世界と化しています。4年に一度の競技会を目指して
全てを投げ打って精進を続けてきた選手にとっては勝たねば意味が
ありません。必死の形相です。誰もが笑顔を失わずに演技をしたい
とは云うものの表情は凄く厳しい顔つきである。それだけに
表彰台に登れた選手の笑顔は一段と輝き、見ているこっちま
で嬉し涙がこみ上げる。反面負けた選手の顔には汗にまじっ
て涙も伝う。見ているこちらまで悔し涙が出てくる。日本中
出すとあの夜の感動が蘇る。深夜テレビ桟敷に陣取って応援し
たものである。つくづく退職していて良かったと何度も思った
ものである。特に選手としては年齢的には決して若くない北島
選手や澤選手の活躍には拍手しながら涙したものである。夢を
持てば実現すると明言を残しています。あっ晴れ若者と拍手し
たい。イヤ乗馬の法華津選手もいる。同年の71歳に脱帽
敬礼である。秋は夏の疲れが出てくる時節です。睡眠不足
の影響が出る頃です。眠気には逆らわずに身を横たえて体
力の温存体調維持に努めましょう!
NHK番組に登場
放映日時
9月23日夜7時30分~45分
再放送:28日11時45分~正午
NHK文化・福祉番組担当のチーフディレクターの井筒屋勝己氏
が「めだかの学校」のインタネットホームページを見て、どの様
な活動かと問い合わせがありました。8月6日東京工業大学の中村
研究室にて対談。中村先生の説明で大変興味を示され、聴こえの
工夫の大切さを社会にもっとアピールする必要性を実感され企画
の運びとなった。今回は「めだかの学校」体験会を通じて聴こえ
の工夫の数々を紹介されます。場合によってはループに関する番
組も企画したいとの考えです。
9月1日の「めだかの学校」体験会・相談会の情景をテレビ収録
されますが、平常の体験会相談会と内容は変わりません。
どなたもお気軽にご参加ください。
8月6日新幹線で新横浜に向かう。ポケットにはICレコーダー
を偲ばせている。補聴器の外部入力を利用して音楽を楽しむ。ブ
ルーベックのTAKE5が心地よく響く。この音楽を楽しむ方法を知っ
てから長旅が苦でなくなった。以前、補聴器にはチェロの音域が
一番気持ちよく聞こえると本で読んだことがある。そこでCDを
借りてきてバッハの無伴奏チェロ協奏曲も録音してある。名匠パ
ブロ・カザルスの演奏である。原曲は知らないがなるほど耳に優
しく聞いていて飽きない。新横浜駅から横浜線に乗り換え長津田
で下車、すずかけ台に向かい中村健太郎先生の研究室を訪問する。
町田市内の上羽先生宅を訪問お見舞いし、現況報告をした。その
時は集音性に優れるICレコーダーを録音状態にして上羽先生の
声を聞いた。校長はこうした工夫をしないと聴こえが不十分なの
です。東工大精密工学研究所に戻り中村先生と食堂で昼食。あの
日の午前中は凄い土砂降りでした。午後に研究室にNHKの井筒
屋勝己氏が来所され、3人で貴重な意見交換が出来た。
市会議員の日恵野佳代です。「めだかの学校」の活動を知り投稿し
ました。私は赤旗新聞の2010年の5月9日付の記事で、初めて
磁気ループのことを知り、なんて素晴らしいものがあるんだろう、
と感激しました。磁気ループのことを調べていくうちに、「めだか
の学校」のことを知りました。磁気ループを蒲郡市でももっと活用
したいと、6月議会、9月議会で続けて磁気ループを取り上げまし
た。このことを赤旗新聞の読者の広場に投稿したところ、東京で磁
気ループの普及に取り組んでいる台東区の共産党議員から、詳しい
資料が送られてきました。この中に聞こえの問題に取り組んでいる
琉球大学の野田寛先生のお話がありました。「70歳以上の約半数
が老人性難聴になる」そうです。蒲郡市は高齢化率が24%ですの
で、市民の10人に1人は老人性難聴ということになります。いろ
んな人に話を聞いてみると、50代くらいから聞こえにくくなる人
がいることがわかりました。私の家で両親がとっている雑誌に歌手
の松崎しげるさんが60歳から補聴器を使っている、と載っていま
した。松崎さんに磁気ループのことを教えてあげたい、と思いまし
た。私は地元の府相公民館でお話しをする時に、磁気ループを体験
してもらいました。参加した方たちは、1台しかないレシーバーを
順々に耳にあて、「すごく良く聞こえる」と感激していました。
たくさんの方に磁気ループのすばらしさを知ってもらい、市内の
公共施設、病院、バス、タクシーなどに磁気ループを設置して、
聞こえづらさを少しでも減らすのが、私の願いです。もちろん、
議会にも磁気ループを付けて、傍聴に来て下さった方々によく聞
こえるようにしたいと思っています。傍聴に来られた方が、まっ
さきに言われるのが、あんたの声は良く聞こえたが、市長や部長
はボソボソと小さくて何言っとるか、さっぱり聞こえん」という
ことです。三好さんによれば、愛知県議会は磁気ループを設置し
たとのこと。蒲郡市でも磁気ループをと、私
は、議会改革のひとつとして提案しています。
最近の赤旗新聞でも磁気ループの連載があり、
とても参考になります。これから、市内のい
ろんな機会で、磁気ループを体験してもらえ
るよう、取り組んで行きます。地域の公民館
や集会場でループ使用を試みて行きます。
ぜひ、みなさんのお力を貸してくださいね。
野村忠夫先生からの情報
7月27日午後、中國広西省チワン自治区の政府代表訪問団17名が
日本企業の投資と交流を求めて名古屋に来訪・懇談しました。1
0の千戦略的振興産業の中に「養生長寿産業」がありました。ま
た14の1千億元産業のなかに医薬製造(補聴器など医療機器・
福祉機器など含まれています)シーメンスの工場があります。中
國との付き合い方は、人脈に尽きる面がありますが海外協力の方
策として中小企業との連携により世界に役立つ日本企業(中小企
業)の優れた技術・サービスなど平成22年度からスタート昨日
が締め切りでした民間の活動の役立つ分野をどの様にODAで提案す
るか昨日の広西省との懇談で養生長寿産業で
支援できる分野やテーマを探索中であること
を伝えました。また高齢化の現状(政策・
制度・など)を知りたい旨伝えました。
※野村先生は第12回国際福祉健康産業展ウェルフェア2009に
「めだかの学校」出展のお世話を頂き、以後何かとご指導戴いて参
りましたが、今年の秋の文化祭(11月10日)には福祉の世界の
様々な情報について講演頂きます。
楽しみにして下さい。
蒲郡での聴こえの支援活動
8年間に及ぶ活動を振り返り、何はともあれ聴こえの環境の整備
が大切だと云う結論に達し、喚田、日恵野、両市会議員と相談し、
福祉課や社会福祉協議会を通じ、地域での集会にループ試聴の時
間を組み込んで戴く様にお願いした。更に中学校における社会福
祉実践教室でもループを生徒さんに聴いてもらう予定です。市長
の地域懇談会でもループを設置します。猛暑の中多忙です。
ループ汎用化の第一歩----西條昭子
8月11日(土)大塚公民館での高齢者の会合に磁気ルー
プを持ちこみました。難聴者と云わず健聴者にも試聴して
貰うのが狙いです。喚田市会議員も来場され、他の来場者
と話をされていたので他の要件で来られたのだと思ったら、
「めだかの学校」活動の御協力の御来場だと知りました。
重い機材を運んで下さり、ありがたかったです。
最初に三好校長がループの効用を説明しました。関心を持
たれた2名の方にループ受信ソラを装用して頂きましたが
一人の方は音量が大きかったようですぐに外されてしまわ
れました。聴力のある方だったのでしょう。もう一人の方
は最後まで装用して聴いておられました。三好校長の説明
の後、会長さんがマイク片手に話されましたが、マイクに
慣れてあられない様で、マイクを口元からはしてしまわれ
て、ループで聞いていると話が途切れ途切れになった処も
あり、良く判らなかったのではないか?と思われました。
ループ試聴の時間が終わり、片付けの為にループを手繰り
ながら会場を一周していると質問が出ました。「テレビの
声が判らない!家ではどうしたら良いの?」と。私「部屋の
大きさに合わせられますよ」と答えたが判らなかったかも
---と自問自答しました。今回は突然の事で試聴時間も
会議の始まる前の短時間だったので細かい処までの周知に
は至りませんでしたが、集まった40名弱の半数は聴こえ
の不自由を感じていると見ました。手がかりになるチラシ
の配布の了解を事前に得ておけばよかったと思いました。
試行錯誤しながらの地道な活動を今後も
継続して行く必要性を痛感した第一回目
の体験でした。
3
「めだかの学校」活動のこれから
秋の文化祭<プログラム>(案)
磁気誘導ループの汎用化が急務だと考えています。先ずは体験して貰う事
10:00
校長開会の辞
が大切だと考えて行動を起こしました。写真は8月19日の喚田市会議員
10:05~10:45
聴こえの支援機器試聴タイム
の市政に関する報告と説明会です。約70名近い参加者でした。ループの
10:45~11:15
特別講演 : 野村忠夫先生
音声も試聴して貰いました。喚田議員が何度も「めだかの学校」にも足を
11:25~12:00
特別講演 : 山田和正先生
運んで戴いているので手際良い体験会でした。日恵野市会議員は8月25
12:00~13:15
ランチタイムとマジックショー
日の「市長と地元の懇談会」にループを張る段
愛知県一宮から高村正吉マジシャン
取りを付けてくれています。26日にも市民会
館でのイベントにループを張ります。色々な分
京都市から三好徳昌マジシャン
野の方がどんな集会にでもループを利用して貰
13:20~14:00
リオン㈱開発担当常執行役員
う習慣が根付く迄活動を継続する事が大切だと
舘野 弘「今後の補聴器の展望について」
考えます。そうした事実が近隣市町村に広がっ
14:10~15:30
東工大中村健太郎先生
て行く事を願っているのです。
「聞こえを助ける機器の工夫」
処でループを体験するには補聴器にTコイルが内蔵されていなければな
※聴こえの工夫の旅を続けて8年の歳月が流れました。
りません。しかし残念ながら多くの補聴器にこのTコイルが装備されてい
例年の会場よりもさらに大きな会場を準備し、聴こえの
ないのです。どんな補聴器にもTコイルが装備される様に業界
工夫に協力して下さった会社のブースも出展します。様々
に強く要望して行きます。そんな訳で健聴者にループを体験
して貰う為に「ループ受信専用機」を用意しています。東工
な相談も試聴も出来ます。難聴者のみならず健聴者の方の
大中村先生から常時10台拝借しています。先日市内の補聴
御来場も大歓迎です。聴こえの工夫を知る事は難聴の壁を
器店でループについて意見交換したら店長さんが「ループは
薄くする事が出来るのです。身内の方、御親戚の方、知人
電話する時ぐらいしか役に立ちませんよ!」と話されたのに
友人の方々にも教えてあげて下さい。
は驚きました。講演会や映画会などで聞くループの音声は補
聴器だけで聞くのとでは雲泥の差です。どこの補聴器店でも
簡単にループを試聴できる装置を配置して欲しいと切に思い
年会費2千円の支援(今年限り)についてのお願い
ます。難しい事ではありません。私は自作のループを枕の
会費は月刊誌の作成や配信に利用させて頂いております。
下に敷きテレビ音声を楽しんでいます。オリンピックの深夜
温かいご協力に感謝申し上げます。
放送を一人で楽しみました。
銀行名
三菱東京UFJ銀行 蒲郡支店
名義 「めだかの学校」校長:三好和宏
口座名
普通預金口座:4542427
体験会相談会の御案内
9月 6日 (土) 勤労福祉会館
10月 6日(土) 勤労福祉会館
11月10日(土) 勤労福祉会館
12月 1日(土) 勤労福祉会館
午前10時~4時
〃
<秋の文化祭>
午前10時~4時
Eメール : [email protected]
URL
: http://www9.plala.or.jp/miyoshikazuhiro/
FAX : 0533-65-3200
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