米国 CNS ウルルン滞在記(In サンフランシスコ)

米国 CNS ウルルン滞在記(In サンフランシスコ)
2010 年 10 月 17 日~10 月 20 日
By 藤尾信吾
The 2010 Congress of Neurological Surgeons(CNS) Annual Meeting がアメリカ合衆
国、サンフランシスコにて開催されました。西海岸を代表する大都市であるサンフランシスコは
人口 82 万人、比較的温暖な地中海性気候で、一年中観光客で賑わっています。
サンフランシスコ名物、ケーブルカー
サンフランシスコと言えば、ケーブルカー。130 年の歴史があり、坂の町、サンフランシスコ
には欠かせない乗り物です。でも不思議なのは、その動力源。電線もないし、牽引するロープ
もない・・・
ケーブルカー博物館にて
その答えはケーブルカー博物館にあります。上の写真に写っている車輪の回転により、道
路の地下に埋め込まれたケーブルが常に動いているのです。ケーブルカーの底面にあるグリ
ップで、そのケーブルをつかんだり、離したりすることで、ケーブルカーは動くとのことでした。
もう一つ、サンフランシスコの象徴とも言えるのがゴールデンゲートブリッジ。全長 2737m、こ
の巨大な橋が、第 2 次世界大戦前の 1937 年に建築されたというのが驚きです。
ゴールデンゲートブリッジ
サンフランシスコで最も人気のある観光地はアルカトラズ島です。1934 年から 1963 年まで
連邦刑務所として使用され、島を取り巻く早い潮流と冷たい水温のため、脱獄不可能の島と
言われていました。ここに投獄されていた有名人の一人が、マフィアの帝王、アル・カポネで
す。
サンフランシスコの街並みをバックに
霧の中のアルカトラズに接近
まるで長崎の軍艦島を思い出させる断崖絶壁の孤島アルカトラズ、ここには刑務所時代の建
物の一部が保存されており、オーディオツアーで見学ができます。
刑務所内
学会会場は、町の中心部ユニオンスクエアからすぐのところにありました。
会場へ向かう内田先生
学会受付にて
今回、鹿児島大学からは 8 演題を発表しました。昨年に引き続き、世界中に情報発信するととも
に、最新の知識を得ることのできる貴重な機会でした。
メイン会場
ポスター会場
ポスター発表される内田先生
この学会では、前アメリカ国務長官、コンドリーザ・ライスの講演会がありました。講演後はサイン
会も開催され、しっかりサインも頂いてきました。
講演する前アメリカ国務長官 コンドリーザ・ライス
また、世界に名だたる先生方との出会いもありました。
Dr knosp
Dr Spetzler
このサンフランシスコ訪問のもう一つの目的は UCSF(University of California San Francisco)の見
学でした。非常に有名な大学で東の横綱がハーバード大学とすれば、西の横綱はこの UCSF とも
言われています。まずは UCSF Medical Center での Pediatric Neuroradiology conference
に参加、先週の 1 週間で来院した症例についてのプレゼンテーションがありましたが、その症例の
豊富さに驚きました。次いで、海岸沿いにある研究施設(UCSF Mission Bay Campus)の見学も
させていただきました。日本では信じられないような規模の研究室で、多国籍の先生方が研究に励
んでいました。
UCSF Medical Center
UCSF Mission Bay Campus
見学させて頂いた UCSF Mission Bay Campus にて(後ろにはベイブリッジ)
すばらしい土地で、すばらしい出会いがあり、世界最先端の医療情報に触れることのできた旅で
した。このような機会をいただき、心より感謝いたします。
追伸
夢だった、でっかいステーキに満足の比嘉先生