冊子「教師力 自己相互研鑽のために」の発行・配布について 四日市市

冊子「教師力 自己相互研鑽のために」の発行・配布について
四日市市教育委員会では,一人一人の教師が,節目の時期等に自分の姿を
厳しく振り返り,自分のよさを伸ばすとともに不十分な点を研修等で補い,自己相
互研鑽を通じて教師力の向上を市内全体でめざすため,「5項目 15 分類 59 観点
331 の具体的な教師力」にまとめた冊子を作成し教員に配布しました。
□ 冊子の概要
(1)「経験年数等による求められる教師像と時期」を記載し,一人一人の教
師が自覚を持って自己研鑽・相互研鑚することを目指します。
(2)「豊かな見識・人間性」
「指導力」
「経営力」の3つの視点,それらを「主
に自己研鑽に関わること」「主に子どもの学習に関わること」など5項
目 15 分類 59 観点,331 の具体的な教師力にまとめ,経験年数ごとに自
分の姿を点検できるように記載しました。
(3) 今後の活用として,
① 一人一人の教師が自己の教師力の向上をめざす研鑽資料として
② 校内研修会等で,ある観点から授業等を反省・話し合う研鑚資料と
して
③ 初任者研修指導教諭が初任者を指導する資料として
④ 学校長等が,教職員を指導する資料として
など,幅広く活用します。
(4) 教員一人に一冊配布するとともに,各学校で加工が可能となるよう
CD も配付しました。
など
□ 小学校長会・中学校長会との協力によって作成したため連名としました。
教師力 自己相互研鑚のために
平成19年 3 月
四日市市教育委員会
四日市市立小学校長会
四日市市立中学校長会
教師力 自己相互研鑚のために
□ はじめに
昨夏,教育委員と校長会役員との教育懇談会の場で,今後,団塊世代の大量退職を迎えることも鑑み,
「教育センターの研修を含めて,どの
ように教師を育てていくのか」
「学校長が指導する資料のようなものがあれば,市全体で教職員の力量形成に取り組めるのではないか」などの
意見をいただきました。このような意見とともに従来から,
「基礎的な指導技術が伝達されていない」
「教員には幅広い視野が必要である」など
の指摘もあることから,教師力の向上をめざす一助としてこの冊子を作成しました。教職経験に合わせて,現在,研修が法的にも実施されてい
ますが,この冊子を参考にして,それぞれの節目に自分の姿を厳しく振り返り,自分のよさを伸ばすとともに不十分な点を研修などで補う研鑚
資料として活用されることを強く期待します。
さて,
「教育は人なり」の言葉がありますが,この言葉は教師としての重責を示すとともに,仕事のやり甲斐を示す言葉でもあります。教師
としての力量は一朝一夕で形成されるものではありません。また,簡単に測ることもできませんが,人間性を含めた教師そのものの姿は,子ど
もたちに大きく影響するものです。一人一人の教師が1歩でも2歩でも教師力を磨くことで,子どもたちが「1時間1時間の授業でわかった・
できた・力がついた」と実感し,学校が「学ぶ楽しさ」にあふれるようになることを切望します。
□ 活用方法
この資料は,一人一人の教師が客観的に自己の教師力を見つめ,自己研鑽するために活用するものです。また,学校全体の教師力を高めるた
めに,学校内で相互研鑚するためにも活用できるものです。
さて,この資料の活用方法は,次のようなものがあると考えています。
1
2
3
4
5
6
一人一人の教師が,自己の教師力の向上をめざす研鑚資料として
校内研修会等で,ある観点から授業等を反省・話し合う研鑚資料として
少人数・グループで,ビデオ等の記録から相互に話し合う研鑚資料として
校務分掌の各種委員会等で,学校全体の状況を協議する資料として
初任者研修指導教諭が,初任者を指導する資料として
学校長等が,教職員を指導する資料として
-1-
経験年数や職務に応じて,それぞれに必要な資質能力は異なるとともに,一人一人によってもその向上しなければならない方向や資質能力は
異なっているものです。また,学校づくりビジョンに基づき,学校の研究する方向や重視する視点やめざすものが違う場合もあります。
身につけなくてはならない「具体的な教師力」の「○」の位置は市全体で統一したいと考えていますので,その位置を変更しなければ,活用
目的に応じて,この冊子を自由に加工していただいて結構です。例えば,この冊子と一緒に電子媒体(CD)も送付しますので,項目が多い場
合など初任者の項目を検索し,その部分だけ集めてシート化し初任者が持つこともできます。
このように,学校で「具体的な教師力」等を加味・削除しながら,一人一人の教師力が少しでも向上するよう活用いただければと考えていま
す。
□ 求められる教師像
一人一人の教師は,学校教育ビジョンで示した「生きる力」
「共に生きる力」を身につけた子どもの実現をめざして,教育活動に懸命に取り
組んでいますが,
「学校教育指導方針」では,
「求められる教師の姿」として次の 4 つが掲げられています。
1
2
3
4
絶えず保育・授業改善にはげむ教師
子どもに寄り添い,よさや可能性をのばす教師
子どもを育てる厳しさを持つ教師
自己変革をめざし,学び続ける教師
これは,どの年代においても求められる必須の教師像です。
今回,教師の経験年数やライフステージに応じて「求められる教師像」を考えるにあたって,
「その求められる資質能力・役割は何か」
「その
区切りの時期はいつなのか」などを明確にすることは,一人一人の教師が,自覚をもって自己研鑽・相互研鑚することにつながっていくと考え
ました。
そこで,次に示す「経験年数等による求められる教師像と時期」は,国や県の報告書等を踏まえ,現在実施している 5 年目・10 年目経験者
研修も視野に入れ,経験年数等の違いや学校組織の一員としての教師像を記載しました。また,教職員には,子どもを直接指導する教師の道を
歩み続ける人と管理職としての道を歩む人もいますので,その点も考慮した教師像になっています。
-2-
□ 経験年数等による求められる教師像と時期
○ 初任者の時期(∼3年目)
教師になる夢が実現しその第1歩を踏み出すことで,学校組織の一員として
勤務するとともに教師の基本的な構えをつくる重要な時期である。
教科指導・生徒指導,学級経営,校務処理など,あらゆる職務を一通り遂行
する能力を獲得することが求められる時期である。
□学級担任
□教科担任
□部活動顧問(中)
○ おおむね5年目の時期
教師として経験を積み,ある程度自分の形がつくられる時期であり,学年・
学校全体の職務も任される時期である。
基本的な指導技術等を身につけ,さらに高いレベルに向け研鑽に励むことが
求められる時期である。
○ おおむね 10 年目の時期
教師として相当の経験を積み,学年・学校全体をリードする職務も任され経
験する時期である。
指導に関しては,十分な力量を持ち,若手教師の模範となる時期であるが,
独善に陥る場合もあるため,自分の姿を広い視野から謙虚に振り返ることが求
められる時期である。
□児童会生徒会
担当
□指導部長(小)
□教育実習生指
導
□初任者校内指
導教員
□初任者拠点校
指導教員
□研修担当
□人権教育推進
委員
□生徒指導・進路
指導(中)
□学年主任
国:教育職員養成審議会答申『養成
と採用・研修との連携の円滑化につ
いて』
(平成 11 年 12 月)
「求めら
れる資質能力・役割」の記述
○ 初任者の段階
大学の教職課程で取得した
基礎的,理論的内容と実践的指
導力の基礎等を前提とし,採用
当初から教科指導,生徒指導等
を著しい支障が生じることな
く実践できる資質能力が必要
であり,さらに,教科指導,生
徒指導,学級経営等,教職一般
について一通りの職務遂行能
力が必要である。
○ 中堅教員の段階
学級担任,教科担任として相
当の経験をつんだ時期である
が,特に,学級・学年運営,教
科指導,生徒指導等の在り方に
関して広い視野に立った力量
-3-
○ おおむね 15∼20 年目の時期(主任として力を発揮する時期)
学校の中心的存在として,主任等の職務を果たしつつ,あらゆる職務を率先
して進めていく時期である。
指導に関しては,高い指導力が確立され,自分の得意とするものをいくつか
持ち,後輩教師へ援助・助言することが求められる時期である。
□研修主任
□教務主任
□初任者拠点校
指導教員
□学年主任
○ おおむね 30 年目の時期(主任として力を発揮する時期)
教師としての円熟期であり,今までの経験を生かしながら主任等の職務も果
たしつつ,後輩教師の模範として,あらゆる面で援助・助言することが求めら
れる時期である。
○ 教頭の時期
管理職として,学校長の指示を仰ぎながら学校経営の視点から的確に学校全
体を機能させることが求められる時期である。
教職員から親身に相談を受け信頼されるとともに,関係機関との連携・折衝,
地域・保護者との調整能力等が強く求められる時期である。
○ 学校長の時期
学校の最高責任者として,視野広く展望を持ったビジョンを示すとともに,
学校経営の視点から学校の改革に着手することが求められる時期である。
保護者・地域から信頼される学校づくりの先頭に立ち,リーダーシップを発
揮することが求められる時期である。
□研修主任
□教務主任
□初任者拠点校
指導教員
□学年主任
の向上が必要である。また,学
校において,主任等学校運営上
重要な役割を担ったり,若手教
員への助言・援助など指導的な
役割が期待されることから,よ
り一層職務に関する専門知識
や幅広い教養を身に付けると
ともに,学校運営に積極的に参
加していくことができるよう
企画立案,事務処理等の資質能
力が必要である。
○ 管理職の段階
地域や子どもの状況を踏まえた創意工夫を凝ら
した教育活動を展開するため,教育に関する理念
や識見を有し,地域や学校の状況・課題を把握し
ながら,学校の目標を提示し,その目標達成に向
けて教職員の意欲を引き出すなどリーダーシップ
を発揮するとともに,関係機関等との連携・折衝
を適切に行い,組織的,機動的な学校運営を行う
ことにできる資質を備え,また,学校運営全体を
視野に入れた総合的な事務処理を推進するマネジ
メント能力等の資質が必要である。
県:三重県教職員人材育成検討協議会報告『教職員の
人材育成の在り方』(平成 15 年6月)の参考資料2で箇
条書きにて引用
-4-
教師力研鑚一覧表
分類
項目
Ⅰ A 主に自己研鑽に関わること
豊
か
な
見
識
・
人
間
性
Ⅱ
観点
○の数
ページ
15∼
初任 5年 10年 20年 教頭 校長
1 研修(主に修養)
①
②
③
④
⑤
社会人としての基礎(基本的素養)
教師としての資質
人権感覚
職務に対する姿勢
自己認知(自分の個性)
8
9
5
2
2
2
4
6
2
3
4
0
4
1
2
3
0
2
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2 研修(教育観・授業観含)
①
②
③
④
校内研修
自主研修(校外研修、専門性、個人研究等含)
教育動向(長期的展望)
人材育成(校務分掌の経験)
9
1
1
1
2
3
4
2
4
4
4
3
9
5
2
1
10
3
1
2
0
1
0
3
0
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
教材研究
指導計画
発問・授業展開
板書
学習指導
机間指導
ノート指導(シート・カード)
学習習慣
授業の反省
評価
11
5
2
6
3
5
2
4
1
2
3
6
4
11
3
2
5
6
3
3
1
4
1
8
1
1
3
2
1
2
1
1
0
2
0
1
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2 子ども理解
①
②
③
④
個への対応
教育相談
特別支援
その他(家庭環境等)
14
4
1
1
1
6
2
1
2
2
1
1
1
0
0
1
0
1
1
1
0
1
1
1
0
3 教育課程
① ビジョンとの関連
② 学習指導要領
③ 評価と改善
14
0
1
0
0
3
0
1
4
1
1
3
2
2
3
1
1
3
1
4 生き方指導(進路指導)
① 職業観・勤労観
② 進路選択指導
15
3
2
3
5
2
4
1
2
0
1
0
1
B 主に子どもの学習に関わること 1 授業づくり
(学習指導)
指
導
力
-5-
5 特別活動(学校行事含む) ① 教育活動への位置づけ
② 企画・運営力
15
2
1
3
2
1
2
0
2
0
1
0
0
16
2
3
4
1
2
2
4
3
4
3
3
2
2
4
3
2
2
3
2
1
2
2
1
0
1
1
1
1
1
0
0
0
0
2
0
1
0
0
0
0
1
0
2 いじめ,不登校等への対応 ① 指導の方向性
② 校内組織の活用(情報の共有化と指導体制)
③ 外部との連携(地域・関係機関との連携)
18
3
3
0
4
3
0
4
2
1
2
2
1
1
1
2
1
1
2
3 保護者との連携
① 家庭訪問
② 協働の方向性
18
2
3
3
3
3
3
1
1
0
1
0
1
1 学級経営(対子ども)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
20
2
5
2
2
2
4
3
2
5
3
5
1
6
4
1
2
2
4
0
3
3
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2 学年経営
① 教職員組織
20
1
3
4
2
0
0
3 学校経営
①
②
③
④
⑤
21
1
0
0
1
2
1
0
0
2
2
1
0
2
3
2
2
0
4
1
4
2
4
4
4
2
2
4
2
4
1
4 危機管理
① 不審者対策
② 学校事故全般
③ 事故への対応
23
3
1
3
2
2
3
0
2
1
1
2
1
2
2
3
2
1
3
5 教育法規
① 法の基本、服務等
24
2
3
1
3
5
2
137 181 133 73
53
41 -6-
C 主に子どもの生活に関わること 1 生活指導
(生徒指導)
D 主に経営・組織に関わること
Ⅲ
経
営
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
指示の出し方
ルール指導
生活習慣
清掃指導
昼食(給食)指導
健康・保健
生徒会・児童会,部・クラブ活動
経営計画
子どもとの関係
班活動
通信
整理整頓
学級掲示
係活動
力
E 主に法規に関わること
ビジョン
人材育成と組織能力の向上
地域・保護者
経営
情報管理
各時期別の○の数の合計(/331)
教師力研鑚シートの見方
下記の吹き出しを参考に,教師力研鑚シートを活用ください。
講師としての教職経験年数や教職以外の経験年数等の違いについては,「教材研究」「発問」「社会人としての基礎」
「職務に対する姿勢」等の観点ごとで,各々に応じて考慮をお願いします。
なお,このシートの大部分は,セルの結合をしてありませんので,検索や並び替えが自由にできます。必要に応じて
加工して活用ください。
項 目
Ⅱ
B 主に子どもの学習に関わること
分類名
観点
教師力研鑚一覧表
の「項目」である。
校長・教頭以外の全ての力が身についていると
考え,30年は記載していない。
具体的な教師力
初任 5年 10年
2 子ども理解 ①個への対応 子どもとのコミュニケーションを通して子どもの思いを知ることができる。
○は,この時期には遅くとも必ず身につけて欲しい力
子ども一人一人の長所,短所を把握することができる。
である。校種,学校規模,子どもの状況等により,時
教師力研鑚一覧表
子どもそれぞれの得手,不得手の教科をつかむことができる。
期を特定しにくい場合は,○を複数つけてある。
の「分類」である。
他の教師と密に連絡を取り合い,子ども理解に努めることができる。
○
○
○
○
○
○
○
○
日常の観察を積み重ねながら、子どもの言動の背景を知ることができる。
教師力研鑚一覧表
ある時期に,身につけなくてはならな
の「観点」である。 子ども一人一人の学習状況を把握することができる。
い教師力を,できるだけ具体的に記
学校全体にかかわる子どもの状況を把握し,必要な改善策を提案することができる
載してある。
②教育相談
○はついていないが,○より前
の早い時期から,このような力
子どもに応じて適切な相談機関,専門機関につなげることができる。
を,身につけるよう努めなくては
空白は,各個人で「具体的
子どもの状況を理解した上で、教師や保護者等の相談にのることができる。
ならない。
な教師力」を付加できる配慮
である。 障害に対する知識をもち,障害のある児童生徒の実態把握ができる。
③特別支援
④その他
3 教育課程
子どもに対して適切に教育相談を行うことができる。
○
○
○
○
○
多様なスキルをもち,保護者の状況や子どもの生育歴に配慮しながら対応できる。
○
との関連
学校づくりビジョン具現化のための,学校の特性を生かした教育課程を創造できる。
教育課程と学校づくりビジョンの関連について,職員及び保護者,地域に説明することができる。
○
○
○
○
○
○
○
教育課程と学校づくりビジョンの関連について理解できている。
○
○
校内特別支援教育コーディネーターの役割を果たすことができる。
この時期にも必要な力である。すでに身について
いると考え,○より後ろに○はつけていないが,
校内特別支援体制について,子どもの状態をつかんだ上で,指導助言できる。
個々人の習得状況に応じて考慮する必要があ
る。「教師力」によっては,教頭・校長に該当しな
保護者の学習に対する意向を聞き取り,学校の考え方を踏まえた対応ができる。
○
いものもある。
①ビジョン
○
○
○
○
15∼
教頭 校長
20年
○
○
○
○
○
○
○
※加工する場合,「○」の位置は動かさないよう注意してください。 -7-
項目名
Ⅰ
A 主に自己研鑽に関わること
分類名
観点
具体的な教師力
初任 5年 10年
1研修
①社会人として 誰に対しても適切なあいさつができる。
○
(主に修養)
の基礎
時と場合に応じた身だしなみができる。
○
(基本的素養)
電話に対して,学校名・名前を明確に伝えてから内容に対応できる。
○
時間をきちんと守ることができる。
○
いつも明るくふるまうことができる。
○
わからないことを同僚や先輩と相談したりして学ぶことができる。
○
○
他者や事例から学び常に自らを反省する姿勢をもつことができる。(服務に関して)
○
○
相手の気持ちを思いやりをもって受け止めることができる。
○
○
困難な状況に対して,改善のチャンスとして受け止める発想をもち粘り強く実践できる。
○
○
②教師としての 基本的に子どもが好きである。
○
資質
教えることに喜びを感じることができる。
○
教育に対して,自分なりの理想をもち,理想の実現のために努力できる。
○
○
児童・生徒の模範となる姿勢を身につけている。
○
○
子どもの成長をともに喜ぶことができる。
○
○
多様な考えを柔軟に受け止め,誰とでもコミュニケーションをもつことができる。
○
○
学校を支えるものとして,地域やPTA,関係機関との連携の視点をもつことができる。
○
○
先輩の指導を素直に受け入れ実践することを通して自分なりの考えを構築することができる。
○
○
○
○
○
自分の考えを伝えるとき,相手に受け入れられるようなコミュニケーションをすることができる。
③人権感覚
15∼
教頭 校長
20年
自分の言動を絶えず振り返りながら,常に人権感覚を高めるために努力できる。
○
○
様々な人権問題に対して関心をもち,身近な生活の中の課題と重ねてとらえることができる。
○
○
人権の視点から学校教育の内容を見直し,改善することができる。
○
-8-
Ⅰ
分類名
項目名
A 主に自己研鑽に関わること
観点
具体的な教師力
初任 5年 10年
1研修
④職務に対す 与えられた仕事に対して,自分のできる限りの努力をもって処理することができる。
○
(主に修養)
る姿勢
○
⑤自己認知
同僚のよいところを見つけて評価できるとともに自分のものとすることができる。
○
様々な考えを受け入れつつも,一つの考え方にとらわれないバランス感覚をもつことができる。
○
○
様々な事案に対して毅然とした態度で対処することができる。
○
○
自分のよさ・弱点を認識することができる。
(自分の個性) 自分の健康状態を意識し,健康管理ができる。
○
○
○
○
趣味や特技をもっている。
○
○
自分のよさ・弱点を認識し,よさを更に伸ばし,弱点を克服しようとすることができる。
○
○
○
自分の趣味や特技を教育現場に活かすことができる。
2 研修
①校内研修
(教育観等)
研修会に積極的に参加し,自分なりに学んだことを整理することができる。
○
15∼
教頭 校長
20年
○
○
自分から進んで,授業公開をすることができる。
○
○
自分のよさ・弱点を把握し,自分なりの課題克服のために努力できる。
○
○
○
自分の学んだことを学校全体の教師力の向上のために発信できる。
○
○
基本的な姿勢や技術を指導することができる。
○
○
学校全体に対して改善のための具体策を提示できる。
○
○
学校づくりビジョンを実現するための研修会となるようリードすることができる。
○
○
○
的確な指導・助言ができるとともに,自校の研修会の課題を提示できる。
②自主研修
校外の様々な研修会に積極的に参加し,多くの技術や理論を自分のものにしようとすることができる。
(校外研修含) 多くの良い授業に接し,自らのめざす授業像を描くことができる。
○
○
○
○
課題意識をもって研究をすることができる。
○
○
自らの専門性を高めるため,外部の研修会に自主的に参加することができる。
○
○
多くの専門書を読むことで自らの専門性を高めることができる。
自分なりの得意分野を一つはもち,研修会の講師等を務めることができる。
○
○
○
○
○
-9-
Ⅰ
分類名
項目名
A 主に自己研鑽に関わること
観点
具体的な教師力
初任 5年 10年
2 研修
③教育動向
管理職等からの教育動向に関する情報を理解することができる。
(教育観等)
(長期的展望)
管理職からの教育動向に関する情報をもとに自分の校務分掌について考えることができる。
○
○
教育動向に関する情報を集めることができる。
○
○
15∼
教頭 校長
20年
○
○
自分の得た教育動向に関する情報をもとに機敏に改善提案ができる。
○
○
○
収集した情報を学校全体に適切に発信し,中核となる教職員を中心に改善提案をさせることができる。
○
教育動向について絶えず新しい情報を得て,学校の実態を踏まえた学校づくりビジョンを示すことができる。
○
教育動向を踏まえた自校の改善活動を通じて,市の教育行政に対して建設的な提案ができる。
○
④人材育成
学級・教科担任をすることができる。
○
○
(校務分掌の経験)
部活動の顧問をすることができる。(中学校)
○
○
児童会・生徒会の担当をすることができる。
○
指導部長をすることができる。(小学校)
○
○
教育実習生の指導をすることができる。
○
○
初任者の校内指導員をすることができる。
○
○
拠点校指導員をすることができる。
○
○
学年(部)の研修担当をすることができ,研修委員会での活動ができる。
○
○
人権教育推進委員をすることができる。
○
○
生徒指導主任をすることができる。
○
○
進路指導主任をすることができる。(中学校)
○
○
学年主任をすることができる。(中学校)
○
○
研修主任をすることができる。
○
教務主任をすることができる。
○
-10-
Ⅱ
分類名
項目名
B 主に子どもの学習に関わること
観点
1 授業づくり ①教材研究
具体的な教師力
初任 5年 10年
教科書の内容を理解し,教材解釈をすることができる。
○
教科書における学年の系統性を意識することができる。
○
子どもにとって身近な素材を学習に利用することができる。
○
○
教科,領域及び単元題材に応じ,ねらいを明確にして指導案を書くことができる。
○
○
子どもの実態をとらえ,子どもの反応を予想しながら指導案を書くことができる。
○
○
単元と指導要領とのつながりを理解することができる。
○
○
子どもの興味・関心を高める教材や地域素材等を作成したり,開発したりすることができる。
○
○
子どもの思考を助ける具体物等を活用することができる。
○
○
○
子どもが授業に集中するような授業方法・理論などをもち,初任者等に教えることができる。
②指導計画
指導要領に沿った内容で年間の指導計画を立てることができる。
○
各時間のねらい,評価についての計画も含めた単元の指導計画を立てることができる。
○
子どもの実態を把握し,興味・関心に合わせて,複線的に単元の指導計画を立てることができる。
○
各教科,領域との関連を意識しながら単元の指導計画を立てることができる。
○
学年のどの時期にどんな力をつけるのか,学年末を見通した年間指導計画を立てることができる。
○
子どもの関心や理解の度合い等に合わせて,柔軟に単元の指導計画を変更することができる。
○
③発問・展開 よくとおる声で,全体へ伝えることができる。
15∼
教頭 校長
20年
○
○
○
ゆっくりとわかりよい口調で端的に伝えることができる。
○
○
本時のねらいに沿った発問をすることができる。
○
○
一回で意味がわかるように発問することができる。
○
○
子どもの興味・関心を高めるよう,効果的に教材を提示することができる。
○
○
授業中の発言をもとに授業を展開することができる。
○
○
子どもの関心や意欲を高める発問をすることができる。
○
○
多様な答えを導き出せる発問ができる。
○
○
-11-
Ⅱ
分類名
項目名
B 主に子どもの学習に関わること
観点
1 授業づくり
④板書
⑤学習規律
具体的な教師力
初任 5年 10年
子どもの発言の中身を的確に聞き取り,きり返すことができる。
○
○
子どもの発言をつなげ,話し合い活動を高める工夫を行うことができる。
○
○
複数の発問の準備から,授業に合わせて一つを選択することができる。
○
○
子どもの反応や定着の度合いに応じて,指導案の流れを変更して授業を展開することができる。
○
○
子どもの発言を深め,思考を伴う展開ができる。
○
○
単元の特質,特性に応じてTT,グループ学習等を組み合わせて指導することができる。
○
○
子どもにわかりやすく正しい字で書くことができる。
○
色,矢印など強調した板書ができる。
○
板書計画に基づき板書することができる。
○
子どもの発言を整理しながらまとめ,学習活動の観点を明らかにすることができる。
○
子どもの1時間の学びが残るように工夫して書くことができる。
○
1時間の学習全体がわかるように構造的に書くことができる。
○
授業と休み時間との区切りをつけるよう指導することができる。
○
名前を呼ばれたら返事ができるよう指導することができる。
○
学習に必要な物を用意するよう指導することができる。
○
他者の発言を尊重し,人の話を集中して聞けるよう指導することができる。
○
○
指示したらその指示が徹底されているか,確認することができる。
○
○
○
○
学習規律の乱れている学級に関して,指導上の問題点をとらえ,改善のための助言ができる。
⑥机間指導
15∼
教頭 校長
20年
いつ,どこで机間指導をするのかについて,事前に計画を立てることができる。
○
○
誰から,何のために等,意図的に机間指導を行うことができる。
○
○
子どもの様子を把握し柔軟に指導に生かすことができる。
○
○
全体の集中力を切らさないよう,作業の早い子,遅い子など一人一人に対応することができる。
○
○
意欲を高めるような声かけや指導を行うことができる。
○
○
○
-12-
Ⅱ
分類名
項目名
B 主に子どもの学習に関わること
観点
1 授業づくり ⑦ノート指導
具体的な教師力
初任 5年 10年
○
○
(シート・カード) 意欲を高めるためのアドバイス(朱書き等)を入れることができる。
○
○
教科に応じたノートの使い方を指導することができる。
○
○
見やすく,わかりやすい書き方を指導することができる。
○
○
⑧学習習慣
基本的な書き方を指導することができる。
子どもの書いた事柄を整理・評価し,次時の学びに生かすことができる。
○
○
観察記録・感想など具体的な視点を与え,書かせることができる。
○
○
ねらいをもって家庭学習をさせることができる。
15∼
教頭 校長
20年
○
子どもに応じて家庭学習をさせることができる。
○
家庭学習の方法を教えることができる。
○
長期休業中の家庭学習を計画させ,学習するよう指導することができる。
○
○
⑨授業の反省 数多くの授業を参観することで,導入,展開,終末といった1時間の流れをつかむことができる。 ○
自らの指導法等を注意深く反省することができる。
⑩評価
○
○
様々な指導法を学び,自ら実践し検証することができる。
○
○
授業記録や子どものアンケート等から客観的に授業を捉えなおすことができる。
○
○
単元の評価規準,評価基準を設定することができる。
○
評価活動等を通して子どもの学習の到達度を的確に把握し,評価をすることができる。
○
子どもの学習状況を適切に評価し,指導の改善を図ることができる。
○
評価規準,評価基準の意味を理解し,学校に応じて作成することができる。
○
○
○
-13-
Ⅱ
分類名
項目名
B 主に子どもの学習に関わること
観点
具体的な教師力
2 子ども理解 ①個への対応 子どもとのコミュニケーションを通して,子どもの思いを知ることができる。
初任 5年 10年
○
○
子ども一人一人の長所,短所を把握することができる。
○
○
子どもそれぞれの得手,不得手の教科をつかむことができる。
○
○
他の教師と密に連絡を取り合い,子ども理解に努めることができる。
○
○
日常の観察を積み重ねながら、子どもの言動の背景を知ることができる。
○
○
子ども一人一人の学習状況を把握することができる。
○
○
15∼
教頭 校長
20年
学校全体にかかわる子どもの状況を把握し,必要な改善策を提案することができる
②教育相談
子どもに対して適切に教育相談を行うことができる。
○
障害に対する知識をもち,障害のある児童生徒の実態把握ができる。
○
○
○
3 教育課程
①ビジョン
教育課程と学校づくりビジョンの関連について理解できる。
との関連
学校づくりビジョン具現化のために,学校の特性を生かした教育課程を創造できる。
○
○
○
多様なスキルをもち,保護者の状況や子どもの生育歴に配慮しながら対応できる。
○
○
校内特別支援体制について,子どもの状態をつかんだ上で,指導助言できる。
保護者の学習に対する意向を聞き取り,学校の考え方を踏まえた対応ができる。
○
○
校内特別支援教育コーディネーターの役割を果たすことができる。
④その他
○
○
子どもの状況を理解した上で、保護者等の相談を受けることができる。
③特別支援
○
○
○
子どもに応じて適切な相談機関,専門機関につなげることができる。
○
○
○
○
○
○
○
○
○
学習指導要領の目標や内容との関連を図りながら,学校独自の教育課程を工夫・創造できる。
○
○
学習指導要領に照らして,自校の教育課程,指導内容の正当性をチェック,改善できる。
○
○ -14-
教育課程と学校づくりビジョンの関連について,職員及び保護者,地域に説明することができる。
②学習指導要領 指導する学年,教科の目標と標準時数を理解し,授業をすることができる。
○
○
指導する教科の目標と標準時数について,全学年を通して理解し,授業をすることができる。(中学校)
○
○
担当する校種と異校種の目標や内容の関連について理解し,授業をすることができる。
○
○
総則の内容や特別活動,道徳の目標と標準時数等を概ね理解し,教育活動に取り組むことができる。
○
○
学校全体の週日課・時間割りを編成できる。
○
○
これまでの指導要領の変遷や,現在の指導要領の生まれた背景を説明できる。
○
Ⅱ
分類名
3 教育課程
項目名
B 主に子どもの学習に関わること
観点
具体的な教師力
初任 5年 10年
③評価と改善 学校づくりビジョンと教育課程の整合性について,的確に評価することができる。
○
4生き方指導 ①職業観・勤労観 働くことの意義について,子どもに伝えることができる。
○
(進路指導)
自分自身の職業について,語ることができる。
○
社会体験等を通して,他の職業に対する理解を進んで深めようとすることができる。
○
○
○
職業体験学習等,様々な勤労観を養うための手法を身につけ計画,実行できる。
○
○
○
○
○
○
○
○
様々な進路先の情報について,子どもに説明ができる。
○
○
子どもが主体的に進路を選択できるよう,指導ができる。
○
○
○
○
○
進路指導の計画や指導・運営について,助言することができる。
(学校行事)
①位置づけ
行事への取り組みを通して,学級・学年のまとのりを高めさせることができる。
○
○
子どもにつけたい力を明確にもって,行事に取り組むことができる。
○
○
○
行事への取り組みを通して身につけた力を,日常の学校生活に生かすことができる。
②企画・運営力 自分に任された分担を適切に計画し,実行することができる。
○
ねらいやつけたい力を明確にして,行事を計画,運営することができる。
○
学校づくりビジョンの実現に向け,適切に行事を計画,運営することができる。
○
○
○
○
学年行事や学年に任された仕事を企画,計画,実行することができる。
学校づくりビジョンを意識して,行事を計画,運営することができる。
○
○
子どもに自分のよさやもち味,改善すべき点を認識させることができる。
進路指導の指導計画を立て,それに基づき適切な指導を行うことができる。
5特別活動
○
○
様々な職業を理解し,子どもとともにその良さや生きがいについて考えることができる。
子どもが自らの生き方を考えられるよう,指導ができる。
○
○
校内委員会等を組織し,教育課程の改善を進めることができる。
②進路選択指導 子どもとともに様々な生き方について考えることができる。
15∼
教頭 校長
20年
○
○
○
○
○
-15-
Ⅱ
分類名
1生活指導
項目名
C 主に子どもの生活に関わること
観点
具体的な教師力
①指示の出し方 子どもが納得できるように,端的に指示できる。
毅然とした態度で,子どもに指示ができる。
初任 5年 10年
○
○
○
○
○
学級,学年,全校を動かすような,リーダーへの指示を的確にできる。
15∼
教頭 校長
20年
○
子どもの発達段階や集団の育ち,場の状況により多彩な指示ができる。
○
○
学級,学年,全校の子どもの状態を把握し,集団の質を向上させる指示ができる。
○
○
○
全校の子どもの心に響く訓話ができる。
②ルール指導
③生活習慣
④清掃指導
ルールの必要性や意義について,子どもに伝えることができる。
○
授業を大切にするルール指導ができる。
○
○
社会・学校のルールを子どもに守らせる指導ができる。
○
○
子どもとともに,学級,学年,全校に必要なルールづくりやルールの改善を行うことができる。
○
○
ルールが守れないような子どもに対し,納得し守らせるための指導ができる。
○
○
適切なあいさつや返事ができるよう指導できる。
○
主語述語を明確にした会話ができるよう指導できる。
○
遅刻をしないなど,時間を守る習慣を身につけるよう指導できる。
○
時と場や活動目的に応じた身だしなみ・服装ができるよう指導できる。
○
○
○
長期休業中のめりはりのある生活を計画的に実行するよう指導できる。
○
○
○
○
清掃方法や点検活動について具体的に示し,清掃活動を展開できる。
○
○
子どもに美化活動を意識させる方法を提案し,実施できる。
○
○
学年,学校全体の清掃活動の課題を把握し,具体的な改善点を提案できる。
○
○
保護者と連携し,日々の望ましい生活習慣を身につけるよう指導ができる。
清掃の意義について子どもに伝え,積極的に子どもとともに清掃ができる。
○
○
○
-16-
Ⅱ
分類名
1生活指導
項目名
C 主に子どもの生活に関わること
観点
⑤昼食指導
具体的な教師力
初任 5年 10年
昼食における衛生指導ができる。
○
個々の子どもの課題(偏食,肥満,アレルギー等)を把握することができる。
○
○
○
食欲はあるか,よく噛んでいるか等,子どもの食生活・健康に目をいきとどかせた昼食指導ができる。
○
○
学年,学校全体の昼食指導の課題を把握し,具体的改善点を提案できる。
⑥健康・保健
けがや疾病の発生に対して,適切な対応・処理ができる。
○
けがの未然防止や病気予防に関する適切な指導を養護教員等と連携して行うことができる。
○
○
○
○
子ども一人一人の健康の状況を把握し,保護者等と連携し望ましい指導ができる。
15∼
教頭 校長
20年
○
○
学校の実情に応じ,学校保健年間計画等を作成することができる。
○
校医等と連携し,伝染病等の発生に対して適切な対応・処理ができる。
⑦生徒会・児童会, 子どもの健康・安全に留意したクラブ・部活動指導ができる。
○
部・クラブ活動
委員会活動,クラブ・部活動において,その場にあった的確な指示やアドバイスができる。
○
○
子どもとともに学校生活の充実や改善向上を図る活動にすることができる。
○
○
学級・学年の枠を越え,活動目的を共有した異年齢のなかまづくりを行うことができる。
○
○
成果だけにとらわれず,子どもが意欲的に取り組めるような活動にすることができる。
子どもが自発的,自治的に活動する態度や能力を高められるよう工夫できる。
○
○
○
○
○
○
-17-
Ⅱ
項目名
C 主に子どもの生活に関わること
分類名
観点
具体的な教師力
初任 5年 10年
2いじめ,不登 ①指導の方向性 日ごろから子どもと教師の信頼関係づくりに努めることができる。
○
校等への対応
問題行動が起こったとき,毅然とした態度で子どもに接することができる。
○
○
子どもの変化に対し,学年担当,生指担当,教頭,校長等へ速やかに報告できる。
○
○
問題行動が発生したとき,子どもの思いや背景をつかみ問題改善に向けた取り組みができる。
○
○
問題行動に対し,その内容等について記録することができる。
○
○
15∼
教頭 校長
20年
いじめや不登校を未然に防ぐような指導体制をつくることができる。
○
○
問題行動が発生したとき,子どもとともに問題解決に向けた取り組みを行うことができる。
○
○
いじめや不登校,突発的な問題に対し,職員に解決に向けた具体的な指示ができる。
②校内組織の活用
諸問題が発生した時,学校で決定した内容について組織的に行動ができる。
○
○
(情報の共有化と
いじめや不登校を未然に防ぐために教職員間で情報を交換できる。
○
○
指導体制)
いじめや不登校,諸問題に対し,他の教職員と連携をとりながら,改善に向けた取り組みができる。 ○
○
他学年や学校全体の子どもの課題について建設的に意見を述べることができる。
○
○
いじめや不登校,諸問題に対し,改善に受けた取り組みを全教職員に向け提案し実施できる。
○
○
いじめや不登校,諸問題に対し,改善に向けた組織的な取り組みの指導ができる。
○
○
○
○
③外部との連携
問題行動に対して,外部機関と連携しながら改善に向けた指導ができる。
(地域関係機関との
問題行動等を未然に防ぐために,地域の諸機関と連携をとりながら,方向性を示すことができる。
○
○
連携)
問題解決に向けて,必要に応じて地域・PTAの協力を依頼することができる。
○
○
○
3保護者との ①家庭訪問
子どもの行動やケガ等に応じて,適切に家庭訪問を行うことができる。
○
○
連携
家庭訪問を通じて,子どもや保護者との信頼関係をつくることができる。
○
○
○
○
○
家庭訪問を通じて,保護者の願いや子どもの生活背景をつかみ,指導に生かすことができる。
子どもや保護者との信頼関係づくりを意識した家庭訪問を若手の教師とともに実施し,範示できる。
○
○
○
-18-
Ⅱ
分類名
項目名
C 主に子どもの生活に関わること
観点
具体的な教師力
初任 5年 10年
3保護者との ②協働の方向性
保護者と適切なコミュニケーションをとることができる。
○
連携
日ごろから,保護者との信頼関係づくりに努めることができる。
○
気になる事象を見つけたとき,保護者と連絡を取り合うことができる。
○
○
問題行動が発生したとき,保護者と解決に向けた話し合いができる。
○
○
保護者からの相談を共感的に受け止め,具体的な対応ができる。
○
○
保護者からの相談に対し,必要に応じた学校側の対応を管理職と考えることができる。
問題行動が発生したとき,その事象を把握し,保護者に向けた指導を行うことができる。
15∼
教頭 校長
20年
○
○
○
○
-19-
Ⅲ
分類名
1学級経営
項目名
D 主に経営・組織に関わること
観点
①経営計画
②子どもとの関係
具体的な教師力
初任 5年 10年
学校づくりビジョンに基づき,学級経営の計画をつくることができる。
○
子どもの実態をふまえ,学級経営の計画をつくることができる。
○
子どもの成長に応じて,めざす学級像への取り組み方策を柔軟に変更できる。
○
すべての教育活動が,めざす学級像の具現化に結びつくよう,計画をつくることができる。
○
③班活動
④通信
○
学級の子ども一人一人に関心と愛情をもち,子どものことをよく知ることができる。
○
○
弱い立場の子どもの視点から,学級内の子どもの人間関係を把握することができる。
○
○
めざす学級像を,いつも子どもに意識させることができる。
○
○
学級の課題について,同僚や先輩,管理職といつも相談し,改善に努めることができる。
○
○
○
○
○
人間関係づくりに配慮した班づくりをすることができる。
○
班学習や班活動のときに,机を離される等,孤立している子どもがいないか配慮することができる。
○
○
ねらいをもった班づくりのもと,班学習や班活動をさせることができる。
○
○
班ノート等を活用して,子ども同士の相互理解や関係づくりに取り組ませることができる。
○
○
読み手を意識した,文章表現・レイアウト・挿し絵など,伝えるための工夫ができる。
○
○
行事予定や持ち物など,保護者に伝えるべき情報を確実に伝えることができる。
○
○
めざす学級像や担任の考えを具体的な局面をとらえて,子どもや保護者に伝えることができる。
○
○
学校での活動や子どもの姿を知らせるとともに,そのねらいをわかりやすい言葉で伝えることができる。
○
○
保護者の声や反応などをとらえ,保護者も参加する学級通信をつくることができる。
○
○
○
子どもの変化や具体的な成長の様子等,教育の成果を伝えることができる。
⑤整理整頓
○
子どもとの会話も含めて子どもと接する時間を確保し大切にすることができる。
子ども同士の関係づくりに力を入れ,温かで明るい学級の雰囲気をつくることができる。
個人の持ち物が,乱雑になっていないよう整理整頓をさせることができる。
○
様々な用具や教具が使いやすいように整理された環境をつくることができる。
○
子どもの机を学習のねらいに応じて,きちんと並べさせることができる。
15∼
教頭 校長
20年
○
○
-20-
Ⅲ
分類名
1学級経営
項目名
D 主に経営・組織に関わること
観点
⑥学級掲示
⑦係活動
具体的な教師力
初任 5年 10年
画鋲等が安全に使われた掲示にすることができる。
○
めざす学級像がいつも意識できる掲示にすることができる。
○
○
破損,落書き,誤字・脱字がない掲示にすることができる。
○
○
学習の成果を常に掲示することができる。
○
○
どこに何を掲示するのか,子どもの視点に立って掲示をすることができる。
○
○
学習の意欲を喚起する掲示をすることができる。
○
○
子どもも参画した学級掲示をすることができる。
○
○
子ども個々がどんな係になって,どのように活動しているか把握できる。
○
すべての子どもがなんらかの係活動にかかわれるよう,配慮することができる。
○
○
学級日誌等の記載に対して,丁寧に対応することができる。
○
○
子どもに係活動の意義や必要性を考えさせること等を通して,責任をもたせることができる。
○
○
朝の会,帰りの会を子どもの力で運営させることができる。
○
○
○
係と当番をうまく活用して学級経営を行うことができる。
2学年経営
3学校経営
①教職員組織等 学年内の役割を責任をもって果たすことができる。
①ビジョン
15∼
教頭 校長
20年
○
○
学年全体が向上するよう行動できる。
○
○
学級を越えて学年全体が向上,改善できるよう指示・提案できる。
○
○
学校全体の視点から他学年との連携を図ることができる。
○
○
学校づくりビジョンに基づいて学年経営を行うことができる。
○
○
○
○
学校づくりビジョンに基づいて,自分の果たす役割を意識して実行することができる。
学校づくりビジョンに対して,学校全体の視点から具体的な提案・参画ができる。
学校経営方針に基づき,自校の強み・弱みを把握することができる。
学校づくりビジョンを明確に示すことができる。
○
○
○
○
○
○
○
-21-
Ⅲ
分類名
3学校経営
項目名
D 主に経営・組織に関わること
観点
②人材育成
具体的な教師力
初任 5年 10年
授業参観等を通して,職員の仕事の様子を的確に把握することができる。
○
○
様々な情報を得ることで,職員の資質やもち味,長所を把握することができる。
○
○
適材適所で校務分掌を担当させる等,職員のやる気を引き出すことができる。
○
○
職員との対話を大切にし,職員の思いをしっかり受け止めることができる。
○
○
③地域・保護者 外部の関係機関と日常的に連携することができる。
○
○
○
○
○
○
学校の情報を外部に適切に発信するシステムをつくることができる。
○
○
○
学校への苦情や意見に耳を傾け,法規等に基づいて適切に対応できる。
○
○
○
職員が働きやすい職場環境やシステムを工夫する。
○
○
マネジメントサイクルに基づいた学校経営を行うことができる。
○
○
教育委員会と連携することができる。
○
○
予算の適正な管理・執行ができる。
○
○
保護者や地域の意見要望を受信するシステムをつくることができる。
④経営
管理職と密に報告・連絡・相談をすることができる。
○
学校長の学校経営に対する思いや考えを受け止めて行動できる。
○
○
○
○
○
学校経営評価の基本的な考え方を理解することができる。
⑤情報管理
15∼
教頭 校長
20年
子どもの来室,来客中における職員室等での会話の内容や机上書類等に配慮することができる。
○
○
子どもに配布するプリントや公表するデータに関して,個人情報に配慮できる。
○
○
○
学年,学級通信等の内容について的確な指導ができる。
○
○
情報公開の必要性と個人情報保護の重要性の双方を理解できる。
○
○
公表するものすべてについて,個人情報の観点からチェックすることができる。
○
○
学校の取り組み等について,時期や場を考えて適切に情報発信ができる。
○
○
○
-22-
Ⅲ
分類名
4危機管理
項目名
D 主に経営・組織に関わること
観点
具体的な教師力
①不審者対策 来校者に対して,声をかけることができる。
初任 5年 10年
15∼
教頭 校長
20年
○
来校者に対して,来校目的を適切にとらえ,必要に応じて主任や管理職へ取り次ぐことができる。
○
○
不審者と判断したとき,対応マニュアルに沿って行動できる。
○
○
○
来校者に対して,受付をしたり名札を渡したりする等の校内体制を整えることができる。
学校の施設等ハード面に関して,常に点検し適切に整えることができる。
②学校事故全般 何が事故・けがにつながるかが判断できる。
○
○
○
○
○
○
事故・けがにつながる兆候をとらえ,事故を未然に防ぐための具体的な方法を考え実行できる。
○
○
○
事故・けがにつながる兆候について管理職と相談し,各校務分掌に対して改善方法を考えることができる。
○
○
事故・けがにつながる兆候を敏感にとらえ,改善を指示できる。
○
○
○
○
○
事故についての共通理解を行い,対応できる体制をつくることができる。
○
○
窓口を一本化し,情報管理をすることができる。
○
○
事故・けがにつながる兆候をとらえ,改善のための学校の体制を整備することができる。
③事故への対応 被害を受けた子どもに適切に対応できる。
○
○
児童・生徒の動揺を防ぎ,2次災害を阻止するための安全確保ができる。
○
○
状況を正確に把握し,管理職へ報告することができる。
○
○
教育委員会,警察等,関係機関へ報告することができる。
○
○
-23-
項目名
Ⅲ
分類名
教育法規
E 主に法規に関わること
観点
具体的な教師力
初任 5年 10年
法の基本・
教育公務員として服務規律の確保の大切さがわかり,遵守できる。
○
○
服務等
信用失墜につながることに関する服務規律について,理解し行動することができる。
○
○
憲法,教育基本法などを読み,その基本的な内容を理解することができる。
○
15∼
教頭 校長
20年
○
人事服務関係法規集等を使って,種々の事例について法律的な裏づけを知ることができる。
○
○
関係法規についての知識を取得し,服務指導ができる。
○
○
服務規律違反の罰則規定や汎例を理解することができる。
○
○
関係法規との整合のとれた学校運営を実施することができる。
○
○
学校教育全般に関して,関係法規に基づいた職員の服務指導ができる。
○
○
-24-