資料7 〔QE供給側推計における運賃額、卸売・小売マージン額推計方法の見直しについて〕 1.現行の推計方法 四半期の運賃額(「国土交通月例経済」(国土交通省)等による)、卸売・小売マー ジン額( 「法人企業統計調査(季報)」(財務省)等による)から得られる合計を、暦 年確報値の運賃、卸売・小売マージンの構成比で 90 品目分類へ配分。 (問題点) 出荷額等の変動(増減)に影響されない仕組み。 2.推計方法の見直し 90 品目分類ごとの四半期国内供給(出荷額+輸入額−輸出額)に暦年確報値の運 賃率、卸売・小売マージン率を乗じた額の構成比で運賃、卸売・小売マージン額の 合計を配分。 (平成6年1−3月期に遡って改定) 運賃、卸売・小売マージン推計概念図 (別紙1) (現行) 90分類 (改定案) 分類名 出荷額 運賃・マージン分 1 米麦 運賃、卸売・小売マージン 分類名 出荷額 運賃・マージン分 四半期国内供給 運賃、卸売・小売マージン(1次) ① ②=①×各マージン率(注2) 運賃、卸売・小売マージン ③ 1 米麦 ︑ 運 賃 90分類 a (卸売マージン) B b (小売マージン) 70 鉄道輸送 C c 71 道路輸送 D d 72 水運 E e 73 航空輸送 F f 74 その他の運輸 G g ︑ A 65 小売 運 賃 64 卸売 A a (卸売マージン) 65 小売 B b (小売マージン) 卸 売 ・ 小 売 マ ー 64 卸売 卸 売 ・ 小 売 マ コスト分 90 分類不明 合計 ・基礎統計(注1)及び、暦年 確報値により推計 a、b、(c〜g)の合計 (注)卸売・小売は「法人企業統計調査(季報)」(財務省)等、運賃は「国土交通月例経済」 (国土交通省)等により推計。 70 鉄道輸送 C c 71 道路輸送 D d 72 水運 E e 73 航空輸送 F f 74 その他の運輸 G g ー (運賃) ジ ン ご と に 暦 年 確 報 値 の 構 成 比 で 按 分 ジ ン ご と に ② の 構 成 比 で 按 分 (運賃) コスト分 90 分類不明 合計 ・基礎統計(注1)及び、暦年確 報値により推計 ②の合計 a、b、(c〜g)の合計 注:1 卸売・小売は「法人企業統計調査(季報)」(財務省)等、運賃は「国土交通月例経済」(国土交通省)等により推計。 :2 卸売マージン率は暦年確報値の「卸売マージン/国内供給」、小売マージン率は暦年確報値の 「小売マージン/国内供給」、運賃率は暦年確報値の「運賃/国内供給」による。 (別紙2) 改定案 現行 マージン率推移 % (例:「51」電子・通信機器) 0.26 0.24 0.22 0.2 0.18 0.16 0.14 Q1 1994 Q3 Q1 1995 Q3 Q1 1996 Q3 Q1 1997 Q3 Q1 1998 Q3 Q1 1999 Q3 Q1 2000 Q3 Q1 2001 Q3 Q1 2002 Q3 Q1 2003 Q3 Q1 2004 年期 (参考1) 四半期別GDP速報(QE)の供給側推計方法について 1.供給側推計 (1) 国内総供給=国内出荷額+(輸入―輸出)+運賃額、卸売・小売 マージン額−(流通在庫+原材料在庫) (2) 国内総供給×各需要項目の配分比率 ⇒ 国内家計最終消費支出、総固定資本形成を推計 2.供給側推計値と需要側推計値の統合 国内家計最終消費支出、総固定資本形成は、需要側推計値と統合 ⇒ 最終推計値 供給側推計の概念図 在庫 《四半期》 国内出荷額統計 (生産者価格) N=1 N=1〜6 製品 N=7〜10 半製品 推 計 の 流 れ (参考2) 1994〜2002 コモ6桁ベース <年次> N=11 ・ ・ 農業 鉱業 製造業 ★ 各財へ 配分 ・ ・ + N=58 N=59 C 90分類 コモ データ <年次> (注1 建設業(注2 N=60 サービス業 ・ ・ N=64,65(商業) ※ コスト運 賃・商業 N=70〜74(運輸) ・ ・ N=90 N=90 輸入 (C.I.F価格) 輸出 N=1 ・ ・ ・ N=1 ・ ・ ・ 利 用 す る 統 計 ●農林水産業流通統計 [農林水産業に対応] 等 IIP ●生産動態統計調査 鉱工業生産指数×卸売物価指数 [鉱業、製造業に対応] DDFL ●特定サービス産業動態統計調査 商業動態統計調査 等 [サービス業に対応] 法人季報 ★ 在庫 N=1 N=1 ・ ・ ・ 家計消費 N=1 ・ ・ ・ 流通 原材料 N=1 ・ ・ ・ 資本形成 N=1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ N=58 N=60 ・ ・ ‑ N=58 N=60 ・ ・ ・ ・ A B ・ ・ ・ ・ N=90 N=90 1〜90 の合計 工業 センサス 運賃・マージン 《四半期》 国内総供給 (購入者価格) ・ ・ + N=58 ‑ ※ コスト運 賃・商業 C ・ ・ ・ ・ ・ N=89 1〜90 の合計 外国貿易概況 (月次) 9桁 → = 商業動態統計 D ・ ・ ・ N=90 90分類 コモ データ E ・ ・ ・ ・ ・ ・ N=90 N=90 民 間 企 業 設 備 民 間 住 宅 公 的 資 本 形 成 F 対家計 民間非 営利分 H 政府 G 政府分 I 非営利 四半期GDP=(BからIの合計)−A DDFL 等 国際収支 統計月報 (サービス 収支内訳) 商業センサス 法人季報 (2次QE) 注1: 90分類の一部(「31石油製品」、「51電子・通信機 器」、「67保険」)について、平成13年1‑3月期から 90分類より詳細なコモ6桁品目分類で推計しているこ とから、当該品目の推計には、「90分類コモデータ (年次)」に組み換える前の「コモ6桁ベース(年 次)」がそのまま用いられている。 注2: 建設業については、建設資材投入額(N=1〜90) の合計額に付加価値額を加えたものを補助系列として 直近年コモ値から延長推計する。
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