包括業務提携に関するお知らせ

①
2015 年 10 月 28 日
各
位
大栄環境ホールディングス株式会社
スズトクホールディングス株式会社
包括業務提携に関するお知らせ
廃棄物処理業の大栄環境ホールディングス株式会社(以下、「大栄環境」という。) と金
属リサイクル業のスズトクホールディングス株式会社(以下、「スズトク」という。) は、
業態の垣根を越えた包括業務提携により、ゼネコン、メーカ ー、自治体等全ての排出事業
者の方々を対象とした廃棄物処理・リサイクルビジネスの全国展開を目指します 。
いずれもグループとしては業界最大手であり、大栄環境は関西・中部圏、スズトクは関
東圏を中心に事業展開を進めています。
大栄環境ホールディングス株式会社
スズトクホールディングス株式会社
本社
兵庫県神戸市
東京都千代田区
年商
462 億円
519 億円
業種
廃棄物処理・再生業
金属リサイクル業
・廃棄物収集運搬
・廃棄物中間処理、最終処分
・廃棄物処理施設運転管理
業務
内容
・容器包装リサイクル
・食品リサイクル
・小型家電リサイクル
等
・鉄スクラップ加工/流通/販売
・非鉄スクラップ加工/流通/販売
・自動車リサイクル
・家電リサイクル
・OA機器等リサイクル
・小型家電リサイクル 等
※有償取引を前提としたリサイクル
※逆有償での適正処理・リサイクル
商圏
関西・中部圏
関東圏
ホーム
ページ
http://www.dinsgr.co.jp/
http://www.suzutoku.co.jp/ho/
<包括業務提携の内容>
①「社会インフラ」としてのリサイクルビジネス振興
②「小型家電リサイクル」分野における処理手法・情報管理の標準化
③トータルソリューションを提供する「合弁会社」の設立
④両社の強みを活かした「海外展開」の実現
⑤廃棄物処理・リサイクル分野での「技術開発促進」
②
①「社会インフラ」としてのリサイクルビジネス振興
廃棄物処理・リサイクルは、交通、エネルギー等と同様に人々の生活を支える「社会イ
ンフラ」であり、資源循環型社会構築に向けてその役割は益々高まっています。
しかしながら、その役割を担う事業者(以下、「リサイクルビジネス」という。)は事業
規模が小さく、全ての品目に対応する高度で効率的な再資源化や処分を行うために必要な
投資を全国規模で行うことが困難な状況にあります。
国内最高水準の処理施設を多数保有する両社の連携により、全国の排出事業者が期待す
る「安心・安全」なリサイクルを実現するための受け皿を整備し、
「社会インフラ」として
のリサイクルビジネス全体の振興を目指します。
②「小型家電リサイクル」分野における処理手法・情報管理の標準化
平成 25 年4月に施行された小型家電リサイクル法では、その処理手法・情報管理が個
別認定事業者の判断に任せられており、地域や事業者毎に再資源化の内容や情報提供の範
囲が異なっているのが実態です。
両社は法律に基づいて再資源化事業計画の大臣認定を受けた「認定事業者」であり、連
携自治体の収集対象人口ベースでは、大栄環境が700万人、スズトクが1,350万人を
対象に小型家電リサイクルを実施しています。
両社はこれまで蓄積したノウハウを共有するとともに、技術的課題解決に資する処理や
情報管理の手法を改善することで、小型家電リサイクルの国内標準化を目指します。
具体的には、大栄環境が一般社団法人資源循環ネットワーク(福岡県北九州市)と共 同
開発した「小型家電リサイクル情報開示システム」等の共同利用・普及を予定しています。
③トータルソリューションを提供する「合弁会社」の設立
建設現場や工場、自治体施設等で発生する廃棄物には「木屑」や「廃プラスチック」、
「食
品残渣」等有価性が低く、処理費を受け取って処分・リサイクルされる品目と、
「鉄・非鉄
スクラップ」等有価性が高く、買い取りを前提に再資源化される品目が混在しています 。
産業廃棄物処分業は前者に、鉄スクラップ処分業は後者に優位性を持ちますが、それぞ
れに求められる設備やノウハウは全く異なるため、同じ排出現場から全ての品目を一括し
て請け負う営業活動(以下、「トータルソリューション」という。)が出来てい ません。
この度の包括業務提携をきっかけに、両社のノウハウを持ち寄り 「合弁会社」を設立し
て、クライアントである排出事業者の方々にとって委託時の利便性と経済性の高いご提案
を行うための体制整備等を行います。※合弁会社の詳細は、別紙の通りです。
④両社の強みを活かした「海外展開」の実現
国内で少子高齢化や産業の空洞化が進む中、リサイクルビジネスが成長を目指すために
はアジア諸国等「海外展開」を通じて新たなマーケットを獲得していく必要があります 。
こうした中、スズトクは金属リサイクル業等7社が集結することで海外リサイクル市場
での欧米諸国の大規模同業者との競争に耐えうるグローバルな展開を目指しています。
しかしながら、アジア諸国等では廃棄物と有価スクラップの区分が曖昧であり、欧米の
大規模同業者は一括して受入・処分を行う提案を行っています。
③
今回の包括業務提携で、スズトクを中心としたリサイクルメジャーに、大栄環境が有す
る廃棄物処分に係るノウハウを補完することで、本格的な海外展開を実現するための きっ
かけとして位置付けます。当面は、両社が共同で環境省や経済産業省等のFS調査事業へ
の参画等を想定しています。
⑤廃棄物処理・リサイクル分野での「技術開発促進」
小型家電リサイクル法の施行を以て、国内リサイクル制度整備は概ね完了したものと考
えられています。しかしながら、メーカー等による素材製造技術の革新や、エネルギー技
術の転換等は各制度の中に織り込まれていないことから、例えば「炭素繊維リサイクル」
や「熱処理に伴う水素抽出・エネルギー利用」等への対応が、将来的な課題になるものと
想定されます。
そこで両社は、リサイクルビジネスの未来を見据えた技術開発を共同で実施する予定で
す。
具体的には、両社が既に参加している国立研究開発法人産業技術総合研究所が主催する
SURE コンソーシアムを通じ、同研究所等の支援を受けて国の技術実証事業等に参画する
こと等により、リサイクルビジネスの未来を創る技術開発促進にチャレンジしていくこと
を想定しています。
以上
【この件のお問い合わせ先】
大栄環境ホールディングス㈱
総 務 部
大塚 TEL : 078−857−6600
スズトクホールディングス㈱
執行役員
今井 TEL : 03—5204—1891