「日本ブラインド工業会の実施基準」制定について

「日本ブラインド工業会の実施基準」制定について
平成26年7月
日本ブラインド工業会
日本ブラインド工業会では平成26年2月に東京都より発行されました「ブラインド等ひもの安全対策
(提案・要望)」をもとに乳幼児の事故を防止することを目的に実施基準を作成致しました。
「日本ブラインド工業会の実施基準」概要
1.製品安全対策
① コード留め具(クリップ)の標準装備
従来は製品に同梱されており、使用や取付けは消費者の判断に委ねられていましたが、製品の
操作コード(チェーン)に取付けて出荷することにより安全器具の周知を高め事故低減を図って
おります。
対象製品:ループコード(チェーン)式操作の製品
居住住宅での使用製品に適用し、事務所・公共施設・店舗等、非居住住宅への
適用は各社任意とします。
装備内容:乳幼児のとどかない位置にコード(チェーン)を束ねる事ができるコード留め具を
操作部に装着状態で出荷します。
② 解除ジョイント(セーフティージョイント)の標準装備
生後6ヶ月の乳幼児の体重の6.0kgを規定値※としてブラインド等に
ぶら下がった状態を想定し、解除力及び試験方法を設定致しました。
※5パーセンタイル値:小さいほうから順番に並べ、5パーセント目にあたる数値
対象製品:コード式操作の製品
居住住宅での使用製品に適用し、事務所・公共施設・店舗等、非居住住宅への
適用は各社任意とする。
装備内容:製品にした時、で6.0kgの荷重でループが分離する解除ジョイントをコードに
装備します。
③ 実施時期
平成27年6月末までに順次実施。
2.安全意識向上策
① 注意喚起文章
東京都の提案・要望をもとに以下5項目に対してホームページ・カタログ・取扱説明書
(添付記載例参照)等に注意喚起を行い、安全対策の周知を図って参ります。
項目
注意喚起文章
コードやチェーンが体に巻きついたり、引っかかるようなことをしない
でください。事故の恐れがあります。
子供は思わぬ行動を取ります。大人の常識は通用しません。
子供の特性
子供をコードやチェーンで遊ばせないように注意してください。
小さなお子さまがいるご家庭では、ブラインドやスクリーンのコードや
家具の配置
チェーン類の近くにソファーやベッドを置かないでください。
ソファーやベッドに上がれば手が届き、事故の恐れがあります。
解除ジョイント(セーフティージョイント)
子供の体重がかかると外れる部品です。
コード留め具(クリップ)
安全器具の説明
コードやチェーンを束ねる部品です。
子供の手の届かない位置で束ねることにより事故を防止する効果が
あります。
事故が起きたり、危険を感じたら製造メーカーにご連絡ください。事
事故情報の提供
故の再発防止や安全性の向上のため情報提供をお願いします。
危険性の認知
② イラスト
平成17年より事故防止表示を実施し、注意喚起を行ってまいりましたが、家具の配置に
ついても新規にイラストを設定し注意喚起致します。
H17年より実施イラスト(事故防止表示)
コードやチェーンが体に巻きついたり、
引っかかるようなことをしないでください。
事故の恐れがあります。
家具の配置に関する注意喚起イラスト
小さなお子さまがいるご家庭では、
ブラインドやスクリーンのコードや
チェーン類の近くにソファーや
ベッドを置かないでください。
ソファーやベッドに上がれば手が届き、
事故の恐れがあります。
③ 実施時期
H26年7月より順次実施予定
3.事故発生時連絡等と再発防止
① 連絡
法令により届出が必要な事故に関しては個別に消費者庁に報告を実施すると共に、工業会
事務局に連絡し情報を共有致します。
また、法令による届出が必要ない事故情報に関しても工業会事務局に連絡し、情報共有致し
ます。
② 再発防止策
共有された事故情報を基に製品開発に活用し安全性の向上等、再発防止に努めます。
4.安全な製品の開発
事故発生防止の為に、ループコードの無い製品や安全対策部品の開発に積極的に取組みます。
以上
注意喚起(インターネットホームページ)
<カタログ記載例>
安心してブラインド等をご使用いただくために
日本ブラインド工業会
日本ブラインド工業会では小さなお子さまがいるご家庭でも、安心して
ブラインドやスクリーン類をご使用いただくために、次の部品を整備しています。
・解除ジョイント(セーフティージョイント)
子供の体重がかかると
外れる部品です。
・コード留め具(クリップ)
コードやチェーンを束ねる部品です。
子供の手の届かない位置で
束ねることにより事故を
防止する効果があります。
子供は思わぬ行動を取ります。大人の常識は通用しません。
子供をコードやチェーンで遊ばせないように注意してください。
コードやチェーンが体に巻きついたり、
引っかかるようなことをしないでください。
事故の恐れがあります。
小さなお子さまがいるご家庭では、ブラインドや
スクリーンのコードやチェーン類の近くに
ソファーやベッドを置かないでください。
ソファーやベッドに上がれば手が届き、
事故の恐れがあります。
○ セーフティージョイントやクリップをご使用になっても、事故が完全に回避される
わけではありません。コードやチェーンの危険性を十分に認識したうえで
ご使用をお願いします。
<取扱説明書記載例>
チャイルドセーフティー安全上のご注意
日本ブラインド工業会
子供は思わぬ行動を取ります。大人の常識は通用しません。
コードやチェーンが体に巻きついたり、
引っかかるようなことをしないでください。
事故の恐れがあります。
小さなお子さまがいるご家庭では、
ブラインドやスクリーンのコードや
チェーン類の近くにソファーや
ベッドを置かないでください。
ソファーやベッドに上がれば手が届き、
事故の恐れがあります。
■ 事故が起きたり、危険を感じたら製造メーカーにご連絡ください。
事故の再発防止や安全性の向上のため情報提供をお願いします。
■ セーフティージョイントやクリップをご使用になっても、事故が完全に
回避されるわけではありません。コードやチェーンの危険性を十分に
認識したうえでご使用をお願いします。