見落としがちだけど役立ちそうなちょっと気になるニュースや、話題の本をピック・アップ ニュース・クリップ がん患者さんの体験記や日記が読める ウェブサイト がん患者や家族がホームペ ージ上で体験記を読み書きできるウェブサイト 「ライフパレット」が3月に開設され、注目を集めています。ライフパレットは、患者 情報の収集や提供に取り組む民間組織の「いいなステーション」と、医療・情報サ ービスのベンチャー企業「メディエイド」が共同で開設。会員登録(無料)をすると、 自分の体験記や日記の公開、Q&Aコーナーでの質問・回答の投稿ができます。 現在掲載されているのは、各領域のがんや約65の体験記と約120の日記。 また、患者と医師との関係に関するアンケート報告や、医療や患者会についての 特集記事、術後の食事レシピ、気になる医療用語など、多彩な内容が盛り込まれ ライフパレット:http://lifepalette.jp/ ています。 若い女性の認知度が低い 「子宮頸がん」。 その啓発に向けて 「子宮頸がん予防の会」が設立 あらゆる細胞に変化できるiPS細胞 その作製までの道のりと未来の夢を語る 最近、20〜30歳代の女性で増える傾向にある子宮 2007年11月、京都大学の山中伸弥教授のチームが 頸がん。ところが日本の若い女性では子宮頸がんに対 ヒトの皮膚からiPS細胞(人工多能性幹細胞)の作製に する認知度が低く、欧米では7〜8割に達する検診受 成功したという報道は世界に衝撃を与えました。iPS細 診率も、日本では2〜3割程度と低いのが現状です。そ 胞作製に至った道のりや、臨床応用のために乗り越えな こで、若い女性に子宮頸がんを知ってもらおうと、ウィ ければならない課題などを、山中先生と京都大学名誉教 ミンズ・ウェルネス銀座クリニック院長の対馬ルリ子先 授 の 畑 中 正 一 先 生 が語り合っ 生ら3人の女性産婦人科医は、9月に「子宮頸がん予防 たものが本書です。 ニュース・クリップ の会」を発足、ホームページでの情報発信をはじめま した。 「分化した細胞を元の未分化 の状態に戻すことなどできるわ ホームページでは、同会が日米豪の18〜26歳の女 けがない」というのが当時の学 性に対して行った、子宮頸がんの認知や検診に関する 会の常識だったため、その発表 インターネット調査の結果報告を掲載。また、啓発のた をためらったという裏話や、整 めの小冊子をダウンロードすることもできます。 形外科医からの転身の経緯な 子宮頸がん予防の会: http://www.teal-and-white.jp/ ど、山中先生の人となりもうか 「ひろがる人類の夢 iPS細胞ができた!」 山中伸弥・畑中正一著 がい知ることができる一冊です。 集英社/¥1,100(税別) 「Pallette Vol.69」2008年11月20日発行 CZA4408J01 (6892)KK
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