参考文献の扱い方

社会情報論(高橋)
参考文献の扱い方
論文などで参考にした文献を示す際の書き方を説明します。具体例は、配布のサンプルレポー
トでも確認してください。
【1】参考文献表の作り方(社会学の標準的な文献表のスタイル)
次の示す順序で参考文献の情報を記載する。
○本の場合は、次のような順序で項目を書く
著者(訳者)
,発行年,
『タイトル』出版社.
例1:著者が一人の場合
中村太和,2001,
『自然エネルギー戦略 “エネルギー自給圏”の形成と市民自治』自治体研究社.
例2:共著の場合(著者3人まではすべて名前を連記する)
宮島喬・梶田孝道・伊藤るり,1985,
『先進社会のジレンマ』有斐閣.
例3:著者が多い場合の文献(著者が4人以上いるときは、最初の著者名で代表させてよい)
林ほか,1997,
『地球温暖化の防止するエネルギー戦略―太陽と風は地球環境を救えるか―』実
教出版.
例4:外国語文献の場合
Fromm,Erich,1941,Escape from Freedom,Reinehart and Winston.
*名前は姓、名の順に。本のタイトルはイタリック体で示す。
例5:翻訳書の場合
エーリッヒ・フロム(日高六郎訳)
,1951,
『自由からの逃走』東京創元社.
例6:翻訳書で原書も示す場合
Fromm,Erich,1941,Escape from Freedom,Reinehart and Winston.(=1951,日高六郎訳『自由
からの逃走』東京創元社.
)
○雑誌論文の場合
著者,発行年,
「タイトル」
『収録雑誌名』号数:収録ページ数
例1 吉田民人,1974,
「社会システム論における情報-資源パラダイムの構想」
『現代社会学』
1(1):7-27.
例2:外国語雑誌論文の場合
Abbott,Andrew,1995,
“Things of Boundaries,”Social Research,62(4):857-82.
*論文タイトルは“”で括り、雑誌タイトルはイタリック体で示す。
○政府刊行物の場合
編集機関名,発行年,
『タイトル』発行元.
例1 資源エネルギー庁監修,1999,
『資源エネルギー年鑑 1999-2000』通産資料調査会.
例2 経済企画庁,1994,
『国民生活白書(平成6年版)
』大蔵省印刷局
補足
インターネット上の文献の場合、記事タイトル(URL)のように示す。著者が論文等をネット上
に掲載している場合は、上記スタイルに準じて下記、出版社名のところに URL を示すとよい。
【2】本文中の参考文献表示の仕方(これも社会学の標準的なスタイル)
サンプルレポートの本文をみるとわかるとおり、文章を書くにあたって参考にした文献がある
ときは、それを表示する。通常、
( )で括るなどして文献情報を表示する。これを、割注とい
う。
表示の仕方は、次のように文献の著者、発行年、ページ数を()のなかに入れて表示する。
(林ほか 1997:100) (宮島・梶田・伊藤 1985:54) (フロム 1951:130)
(経済企画庁 1994)
→官公庁発行物から図や表を引用する際には、については書名(年度)を示してもよい。
例:
(
『平成6年版 国民生活白書』
)*サンプルレポートの図を参照
本や論文の特定の部分ではなく、全体を参考にしている場合は、ページ数を入れないで示す。
新聞記事については、サンプルレポートのように本文中に新聞名・日付を示す。
このプリントで書かれていない場合について詳しくは、次のサイトを参照。
「社会学評論スタイルガイド」日本社会学会編集委員会
http://www.gakkai.ne.jp/jss/jsr/JSRstyle.html