ピエゾ抵抗型3軸加 速度センサを用いた ゴルフスイング技能 評価システム

ピエゾ抵抗型3軸加 速度センサを用いた ゴルフスイング技能 評価システム
"NI製品を使用す ることにより、この
様なシステムを約 1ヶ月という短期間
で作り上げることが できました。"
- 慶應義塾大学 政策・メディア研究 科兼環境情報学 部, 仰木 裕嗣 助教授
課題:
スイング後に特徴と 改善策を、すぐにプ レーヤーに提案でき るようにするため、 容易にスイング フォームを解析でき るアプリケーション
が求められていまし た。
ソリューション:
ゴルファーのドライ バースイング時の動 作を診断するため、 ゴルファーの身体、 およびゴルフクラブ に3軸加速度センサ を装着し、加速度信
号とスイング映像を 同時に計測しま す。
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お客様名:
慶應義塾大学 政策 ・メディア研究科兼 環境情報学部 - 仰木 裕嗣 助教 授
背景
ゴルフは最も人気の あるスポーツのひと つです。多くのプ レーヤーは、ドライ バースイング技術の 向上に特に関心を 持っており、これま
で様々な研究がなさ れてきました。ドラ イバースイングにお ける飛距離は、身体 のエネルギーをいか に効果的にボールの 運動エネルギーにつ
なげるかに左右され ます。スイングにお ける身体のエネル ギーの大半は、下半 身、および体幹から 得られていることは 既に明らかになって
います。ここで重要 となるのは、体幹そ のものの動かし方 と、これを伝達する 上肢の動かし方で す。そこで、ゴル ファーの体幹の動
き、左手首のコック 解放タイミングを推 定し、いかに、より 効果的にエネルギー をクラブの運動へと 伝達できるかを提示 することが可能なア
プリケーションの開 発に至りました。
課題
従来の研究は実験 室で行われるもので あったため、ゴル ファーが手軽に自分 のフォームに関する 情報を得ることがで きませんでした。ま
た、スイング後に特 徴と改善策を、すぐ にプレーヤーに提案 できるようにするた め、容易にスイング フォームを解析でき るアプリケーション
が求められていまし た。
ソリューション
ゴルファーのドラ イバースイング時の 動作を診断するた め、ゴルファーの身 体、およびゴルフク ラブに3軸加速度セ ンサを装着し、加速
度信号とスイング映 像を同時に計測しま す。ゴルファーの 腰、手首、およびゴ ルフクラブヘッドに 取り付けられた異な る3タイプの3軸加
速度センサ(図2、 3、4)からの加速 度信号は、NIの データ集録デバイス 「NI PCI- 6025E」を通じ てPCに取り込まれ ます。また、プログ
レッシブカメラを用 いて撮影したゴル ファーのスイング動 作の映像信号はNI の画像入力ボード 「NI PCI- 1408」にてPC に取り込まれます。
これらの異なる信号 は、グラフィカルな 開発環境 「LabVIEW」 にて開発されたアプ リケーションを用い て同時に計測するこ とが可能です。
図2 加速度センサ 1
図3 加速度センサ 2
図4 加速度センサ 3
まとめ
本アプリケーション の開発により、ゴル ファーの身体とゴル フクラブから得られ た波形データを映像 データと照らし合わ せ、スイングを評価
することができる様 になりました。体全 体の動きや、コック の解放など、プロゴ ルファーとアマチュ アゴルファーの違い を明確に把握できる
ため、アマチュアゴ ルファーの指導に役 立つと考えられてい ます。またスイング 後は、直ちに加速 度、および映像をゴ ルファーに提示する
ことができ、同時記 録された加速度およ び映像をマウス操作 で動かしながら観察 することが可能で す。NI製品を使用 することにより、こ
の様なシステムを約 1ヶ月という短期間 で作り上げることが できました。今後は さらに高速度カメラ の導入や筋電図など の同時計測も視野に
入れ開発を進めてい きます。
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お客様情報:
慶應義塾大学 政策 ・メディア研究科兼 環境情報学部
仰木 裕嗣 助教 授
図1 ゴルフスイン グ技能評価アプリ ケーション
法律関連事項
このユーザ事例(こ の「ユーザ事例」) はナショナルインス ツルメンツ (「NI」)の顧客 によって作成された ものです。このユー ザ事例は「現状のま
ま」提供され、一切 の保証を伴いませ ん。また、このユー ザ事例の使用につい ては、本サイトの使 用条件でより具体的 に記載されていると おり、一定の制限を
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